JP4463168B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4463168B2
JP4463168B2 JP2005230486A JP2005230486A JP4463168B2 JP 4463168 B2 JP4463168 B2 JP 4463168B2 JP 2005230486 A JP2005230486 A JP 2005230486A JP 2005230486 A JP2005230486 A JP 2005230486A JP 4463168 B2 JP4463168 B2 JP 4463168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
paper
loading plate
detected
high load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005230486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007045558A (ja
Inventor
章 中島
豊明 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005230486A priority Critical patent/JP4463168B2/ja
Publication of JP2007045558A publication Critical patent/JP2007045558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4463168B2 publication Critical patent/JP4463168B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

この発明は、用紙に所定の処理を行う処理装置に対して給紙すべき多量の用紙を収納する大容量給紙装置(以下、LCC:Large Capacity Cassette という。)等の給紙装置に関する。
従来、画像形成装置等の処理装置に備えられるLCC等の給紙装置は、処理装置の側面に配置され、その処理装置において最も多用されるサイズの用紙を収納していた(例えば特許文献1参照。)。例えば、画像形成装置である複写機に備えられるLCCは、A4サイズの普通紙を長手方向が給紙方向に直交する方向にして2000枚程度収納することができるものであった。
近年、画像形成装置は、利用目的の多様化、プリンタ機能やFAX機能の追加による多機能化によって、処理枚数が増加するとともに使用される用紙のサイズや種類が増加する傾向にある。
そこで、4000枚以上の用紙を収納することができ、複数のサイズの用紙を収納することができるLCCが提案されている。その重量は概ね40Kgとなる(A3サイズの用紙の載置時)。この給紙装置は、複数の用紙が収納された積載板を上昇させて給紙位置に上昇した最上部の用紙を画像形成部に給送する。一方、用紙を給紙する際には、積載板を下降させる。
積載板は、ワイヤによって昇降自在に吊り下げられている。ワイヤは、可逆回転自在な巻取プーリの回転によって巻き取られ及び繰り出される。また、ワイヤは、積載板と巻取プーリとの間において積載板の上方に位置する吊下プーリによって張架されている。
特開平11−157674号公報
しかしながら、上述の積載板をワイヤで吊り下げたLCCの構成では、大量の用紙を載置するとワイヤに非常に負担がかかるため、例えば、利用者が用紙を数千枚単位で落下させるように積載板に載置する場合には、通常の積載板の昇降におけるワイヤにかかる負荷よりも高い負荷がかかってしまい、これを何度も繰り返されるとワイヤが切れる虞がある。
この発明の目的は、積載板を吊り下げるワイヤに高負荷がかかることを抑制し、ワイヤ切れを防止することができる給紙装置を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)用紙を収納し、ワイヤによって昇降自在に吊り下げられた積載板と、
前記ワイヤを巻き取る及び繰り出す巻取プーリを駆動する駆動手段と、
前記積載板の上方に位置し、前記積載板の面方向における前記ワイヤ及び該積載板の接続位置とは異なる位置にある吊下プーリであって、前記巻取プーリと前記積載板の接続位置との間において前記ワイヤを張架する吊下プーリと、
前記積載板を昇降させる際に前記ワイヤに付与される張力よりも大きい張力が該ワイヤに付与された高負荷状態を、前記巻取プーリと前記接続位置との間における昇降方向に対する前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて検知する検知手段と、を備え、
前記検知手段によって前記高負荷状態が検知された際に、前記駆動手段の現在の駆動力を少なくとも低下させることを特徴とする。
この構成においては、積載板が吊下プーリに張架されたワイヤによって吊り下げられている。また、吊下プーリが面方向において積載板及びワイヤの接続位置とは異なる位置にあるので、接続位置と吊下プーリとの間のワイヤが昇降方向に対して傾斜した状態となっている。そのため、接続位置と吊下プーリとの間のワイヤの傾斜角度が、積載板が上昇して吊下プーリに近づくほど昇降方向に対して増大していく。
また、検知手段によってワイヤに高負荷がかかったことによって生じるワイヤの傾斜角度の変化が検知された際、駆動手段の現在の駆動力が少なくとも低下する。ワイヤに高負荷がかかったことによって生じるワイヤの傾斜角度の変化は、例えば、一定の高さ位置に維持(固定)された状態の積載板に大量の用紙が一度に落下するように載置された場合に生じる。この場合、ワイヤに大量の用紙の重量による下降方向の高負荷がかかり、ワイヤが一瞬だけ下降方向に急に伸長する。この伸長にともなってワイヤの傾斜角度も一瞬だけ急峻に変化する。
ワイヤの高負荷状態が検知された際に駆動手段の駆動力が低下すると、積載板の重量及び用紙の重量が駆動手段の駆動力よりも強くなり、巻取プーリからワイヤが繰り出されて積載板が下降する。そのため、積載板が下降しつつワイヤに負荷がかかるため、積載板を固定した状態においてかかる高負荷よりもワイヤにかかる負荷が低減される。
(2)前記検知手段によって前記高負荷状態が検知された際に、前記駆動手段の駆動を停止して前記巻取プーリの回転を自由にすることを特徴とする。
この構成においては、検知手段によってワイヤに高負荷がかかったことによって生じるワイヤの傾斜角度の変化が検知された際、駆動手段の駆動が停止されて巻取プーリの回転が自由になる。つまり、駆動手段の駆動力がなくなった(低下した)状態となる。
ワイヤの高負荷状態が検知された際に巻取プーリが自由になると、積載板の重量及び用紙の重量によって巻取プーリからワイヤが繰り出されて積載板が下降する。そのため、積載板が下降しつつワイヤに負荷がかかるため、積載板を固定した状態においてかかる高負荷よりもワイヤにかかる負荷が低減される。
(3)前記検知手段は、一端部と他端部との間において揺動自在に支持された被検知部材であって、該一端部に形成された開口に前記ワイヤが挿通され且つ該ワイヤが接触した状態で前記吊下プーリと前記積載板の接続位置との間に位置し、前記ワイヤの傾斜角度の変化量に応じて前記他端部が検知位置に到達するように揺動する被検知部材と、前記他端が該検知位置に到達したか否かを検知する検知部と、を備えたことを特徴とする。
この構成においては、接続位置と吊下プーリとの間でワイヤが検知部材の一端部の開口に挿通されている。また、被検知部材の一端部の開口とワイヤとが接触した状態であるので、ワイヤの傾斜角度の変化に伴って被検知部材が揺動する。この時、ワイヤの傾斜角度の変化量が高負荷がかかった際の変化量となった際に他端部が検知位置に到達するまで被検知部材が揺動する。この他端部の検知位置への到達が検知部によって検知される。したがって、ワイヤの傾斜角度の変化量を検知する構成が複雑にならない。
(4)前記被検知部材は、前記積載板を所定の速度で下降させる際よりも急峻な前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする。
この構成においては、所定の速度で積載板を下降させる正常な下降動作の際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化に基づいてワイヤの高負荷状態が検知され、巻取プーリの回転が自由になる。所定の速度で積載板を下降させる際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化は、例えば、一定の高さ位置に維持(固定)された状態の積載板に大量の用紙が一度に落下するように載置された場合がある。この場合、ワイヤに大量の用紙の重量による下降方向の高負荷がかかり、ワイヤが一瞬だけ下降方向に急に伸長する。この伸長にともなってワイヤの傾斜角度も一瞬だけ急峻に変化する。
(5)前記被検知部材は、前記積載板を所定の速度で上昇させる際よりも急峻な前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする。
この構成においては、所定の速度で積載板を上昇させる正常の上昇動作の際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化に基づいてワイヤの高負荷状態が検知され、巻取プーリの回転が自由になる。所定の速度で積載板を上昇させる際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化は、例えば、積載板が下降可能な下限位置に下降したか否かを検知するセンサが故障した場合がある。この場合、積載板が下限位置に下降したにも関わらず検知できないので、巻取プーリから余分なワイヤが繰り出され続け、ワイヤが弛む状態が発生する。この状態で再び積載板を上昇させようとすると、まず巻取プーリが弛んだワイヤを巻き取り始めるが、巻取プーリには積載板の重量等の負荷がかからないので、通常のワイヤの巻き取りにおける回転よりも高いトルク、高回転で巻き取りが行われる。そのため、弛んだワイヤが巻き取られた直後、高いトルクで回転している状態で急にワイヤに積載板の重力及び用紙の重量の高負荷がかかるので、ワイヤが一瞬だけ上昇方向に急に伸長する。この伸長にともなってワイヤの傾斜角度も一瞬だけ急峻に変化する。
(6)前記被検知部材は、前記ワイヤが巻き取られることによって前記積載板が所定の高さ位置よりも上昇した際における前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする。
この構成においては、ワイヤが巻き取られることによって積載板が所定の高さ位置よりも上昇した際におけるワイヤの傾斜角度の変化に基づいて高負荷状態が検知され、巻取プーリの回転が自由になる。ワイヤが巻き取られることによって積載板が所定の高さ位置よりも上昇した際は、例えば用紙を給紙する給紙位置を検知するセンサが故障した場合がある。この場合、用紙の最上位の位置が給紙位置に到達したにも関わらず検知できないので、巻取プーリがワイヤを巻き取り続け、積載板が上昇することができない上限位置にまで到達するが、上限位置に到達した際であってもワイヤに負荷がかかり続けるので、結果的に通常のワイヤの巻き取りよりも高負荷がかかってしまう。この場合、正常の動作においては到達することがない上限位置におけるワイヤの傾斜角度に変化する。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ワイヤに高負荷がかかったことによるワイヤの傾斜角度の変化を検知した際に駆動手段の現在の駆動力を低下させることによって、ワイヤにかかる負荷を低減することができ、ワイヤ切れを防止することができる。
(2)ワイヤに高負荷がかかったことによるワイヤの傾斜角度の変化を検知した際に駆動手段の駆動を停止して巻取プーリの回転を自由にすることによって、ワイヤにかかる負荷を低減することができ、ワイヤ切れを防止することができる。
(3)接続位置と吊下プーリとの間においてワイヤを一端部の開口に挿通し、且つ、ワイヤと開口とが接触した状態となるように被検知部材を備えたことによって、単純な構成で容易にワイヤの傾斜角度の変化量を検知してワイヤの高負荷状態を検知することができる。
(4)所定の速度で積載板を下降させる際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化に基づいてワイヤの高負荷状態を検知することによって、大容量の給紙装置であっても確実にワイヤ切れを防止できる。
(5)所定の速度で積載板を昇降させる際よりも急峻なワイヤの傾斜角度の変化に基づいてワイヤの高負荷状態を検知することによって、積載板の下限位置を検知するセンサ等が故障した場合であってもワイヤ切れを防止することができる。
(6)ワイヤが巻き取られることによって積載板が所定の高さ位置よりも上昇した際におけるワイヤの傾斜角度の変化に基づいて高負荷状態を検知することによって、積載板に載置された用紙の最上位の位置が給紙位置に到達したか否かを検知するセンサが故障した場合等であってもワイヤ切れを防止することができる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係るLCC1から給紙を受ける処理装置としての画像形成装置100の概略の構成を示す断面図である。LCC1は、画像形成装置100の側方に配置される。この実施形態では、LCC1は、画像形成装置100の側方に1個のみ配置されているが、並列して複数個配置することもできる。また、LCC1は、この実施形態では画像形成装置100にシート体の一例である用紙Pを供給するが、OHPフィルム等の他のシート体を供給することもできる。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成プロセスによって用紙Pに画像を形成する。画像形成装置100は、底部に給紙カセット101,102,103,104を備え、上部に排紙トレイ105を備えている。給紙カセット101,102,103と排紙トレイ105との間に用紙搬送路F1が設けられている。用紙搬送路F1の近傍に感光体ドラム106が配置されている。感光体ドラム106の周囲に、帯電装置107、光走査ユニット108、現像ユニット109、転写装置110、クリーニングユニット111等が配設されている。
用紙搬送路F1における感光体ドラム106の上流側には、感光体ドラム106と転写装置110との間の転写部に、感光体ドラム106の回転に同期して用紙Pを供給するレジストローラ112が配置されている。用紙搬送路F1における感光体ドラム106の下流側には、定着装置113が配置されている。
帯電装置107は、感光体ドラム106の外周面を所定の電位に帯電させる。光走査ユニット108は、外部から入力された画像データに基づいて感光体ドラム106の外周面に静電潜像を形成する。現像ユニット109は、感光体ドラム106の外周面にトナーを供給して静電潜像を可視化し、トナー像を形成する。感光体ドラム106の外周面に形成されたトナー像は、転写装置110によって用紙Pに転写され、さらに定着装置111によって用紙Pに定着される。トナー像を定着した用紙Pは、排紙トレイ105に排出される。トナー像が用紙Pに転写された後に感光体ドラム106の外周面に残留するトナーは、クリーニングユニット111によって回収される。
また、画像形成装置100は、用紙Pの両面に画像を形成する際に、片面に画像を形成した用紙Pの表裏を反転させて転写部に搬送するための反転搬送路F2を備えている。さらに、画像形成装置100は、給紙カセット104をレジストローラ112の上流側で用紙搬送路F1に合流させる用紙搬送路F3を備えている。用紙搬送路F3は、略水平に設けられている。用紙搬送路F3は、画像形成装置100の側面に設けられ不定型サイズの用紙Pを供給する手差しトレイ114、および、LCC1から供給される用紙Pを受け入れる用紙受入部115に通じており、手差しトレイ114又は用紙受入部115から供給された用紙Pを転写部へ搬送する。
図2は、LCC1の構成を示す前面の断面図である。LCC1は、用紙載置台2、ピックアップローラ3、フィードローラ4、リバースローラ5、搬送ローラ6等を備えている。
用紙載置台2は、積載板21、前基準板22、側面基準板23,24(側面基準板24は図示されない。)及び図示しない後端基準板等を備えている。用紙Pは、水平に配置された積載板21上に、前基準板22、側面基準板23,24及び後端基準板によって位置決めされて、積層して収納される。
ピックアッフローラ3は、フィードローラ4の回転軸を中心軸として、上下方向の所定範囲内において揺動自在にされている。ピックアップローラ3は、給紙位置にある最上部の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導く。
用紙Pは、フィードローラ4とリバースローラ5との間を通過する。フィードローラ4及びリバースローラ5は、ともに図2中の時計方向に回転する。ピックアップローラ3が同時に複数枚の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導いた場合、最上部の1枚の用紙Pのみがフィードローラ4に当接して搬送ローラ6に導かれる。最上部の1枚以外の用紙Pは、リバースローラ5によって積載板21側に戻される。
LCC1は、積載板21上に多数(この実施形態では約5000枚)の用紙Pを収納可能にされている。また、LCC1は、A3サイズ、B4サイズ、A4サイズ及びB5サイズ等の複数のサイズの用紙Pを収納可能にされている。
このため、側面基準板23,24は、積載板21上において、LCC1の前後方向、即ち、用紙Pの給紙方向である矢印X方向に直交する方向について、所定範囲内に移動自在にされている。側面基準板23,24の一方の移動は、他方に反対方向に伝達される。この結果、積載板21上に載置された用紙Pは、矢印X方向に直交する方向の中央位置を基準に給紙される。また、後端基準板は、積載板21上において、LCC1の左右方向、即ち、用紙Pの矢印X方向について、所定範囲内に移動自在にされている。
LCC1の内壁面及び用紙載置台2の外壁面の互いに対向する部分には、スライドレール7,8が設けられている。用紙載置台2は、スライドレール7,8に案内されて、LCC1の前面側に挿脱自在にされている。用紙載置台2は、LCC1の内部に収納された収納位置と、積載板21の全面がLCC1の前面側に露出する露出位置との間を水平方向に移動する。
用紙載置台2の底面の前面側には、コロ26が軸支されている。コロ26は、用紙載置台2が収納位置に位置している際には周面が床面から離間している。用紙載置台2が収納位置から露出位置まで移動する間の途中で、用紙載置台2の重量によってコロ26の周面が床面に接触する。
用紙積載台2には、図3〜4に示すように、積載板21を昇降させる昇降部40が備えられている。昇降部40は、ワイヤ41,51、駆動モータ42、シャフト43、巻取プーリ44,54及び吊下プーリ45,55等を備え、積載板21を所定の速度で昇降させる。なお、所定の速度については特に限定するものではなく、任意に設定可能である。ワイヤ41,51は、吊下プーリ45,55に張架されて積載板21を昇降自在に支持する(吊り下げる)。この発明の駆動手段である駆動モータ42は、可逆回転可能であり、シャフト43を介して巻取プーリ44,54を回転駆動する。巻取プーリ45,55は、回転によりワイヤ41,51の巻き取り及び繰り出しを行う。このワイヤ41,51の巻き取り及び繰り出しによって積載板21を昇降させる。なお、図3は、図2に示す矢印Y方向から見た側面断面図である。
また、駆動モータ42の動作は、ドライバ46を介して制御部30によって制御される。制御部30は、給紙装置1全体の動作を制御する。
吊下プーリ45,55は、図4に示すように、積載板21の面方向においてワイヤ41,51及び積載板21の接続位置21A〜21Dとは異なる位置にあるので、図3に示すように吊下プーリ45,55から接続位置21A〜21Dまでの間において、ワイヤ41,51が昇降方向に対して傾斜した状態で積載板21を吊り下げている。
したがって、吊下プーリ45,55から接続位置21A〜21Dまでの間におけるワイヤ41,51は、積載板21を昇降させることによって昇降方向に対する傾斜角度が変化する。積載板21が上昇するほど傾斜角度が昇降方向に対して増加し、下降するほど傾斜角度が昇降方向に対して減少する。
また、昇降部40は、図3に示すように高負荷検知部60を備えている。この発明の検知手段である高負荷検知部60は、図5(A)に示すように被検知部材61及びセンサ62を備え、昇降方向に対するワイヤ41,45の傾斜角度の変化量からワイヤ41,51に積載板21の所定の速度の昇降動作の際にかかる負荷よりも高い高負荷がかかった状態を検知する。つまり、正常な昇降動作においてワイヤ41,51にかかる負荷よりも高い負荷がかかった状態を検知する。なお、図5(A)は、図3に示す点線部分を拡大した図である。
被検知部材61は、L字形状を呈し、屈曲部において揺動自在に支持され、ワイヤ41,51に高負荷がかかった際に揺動することにより他端部61Bが検知位置にあるセンサ62の接触部62Aに当接する。この発明の検知部であるセンサ62は、他端部61Bの当接を検知する。
被検知部材61は、一端部61Aに開口を有している。開口は、図5(B)に示すように吊下プーリ55と接続位置21A〜21Dとの間においてワイヤ51に挿通されている。また、開口は、図5(A),(B)に示すように、積載板21の昇降動作中及び積載板21の高さ位置を固定している状態において、内面の一部にワイヤ51の一部が接触した状態となっている。なお、図5(B)は、図5(A)に示す矢印Z方向から見た図である。
被検知部材61は、積載板21が所定の速度で下降する際はワイヤ21の傾斜角度の変化によって、接触していたワイヤ21の一部が離接するのに伴って自重により矢印S1方向に揺動する。逆に積載板21が所定の速度で上昇する際はワイヤ21の傾斜角度の変化によって、接触していたワイヤ51の一部が上昇するのに伴う押し上げにより矢印S2方向に揺動する。なお、上述の積載板21の通常の昇降によるワイヤ41,51の傾斜角度の変化では、被検知部材61の他端部61Bはセンサ62の接触部62Aには当接しない。したがって、ワイヤ41,51に高負荷がかかった場合のワイヤ51の傾斜角度が変化する変化量に達した場合のみ他端部61Bが検知位置に到達する。
図6(A1)〜(C1)は、ワイヤ41,51に高負荷がかかる状態を示す説明図である。図6(A1)は、積載板21を所定の速度で下降させる際よりも急峻にワイヤ41,51の傾斜角度が変化した状態を示す。例えば、高さ位置が固定された積載板21にユーザが数千枚の用紙Pを一度に落下させるように載置した場合、数千枚の用紙Pの重量による高負荷が積載板21を介してワイヤ41,51にかかる。この時、一瞬だけワイヤ自体41,51が急激に伸長する。
これにより、急峻にワイヤ21の傾斜角度が変化する。この時、図6(A1)に示すように、ワイヤ51の傾斜角度の変化でワイヤ51が被検知部材61の開口に当接箇所Aから離接し、当接箇所Aに対向する内面の当接箇所Bに当接する。この当接力及び自重によって被検知部材61が矢印S1方向に揺動することで、図6(A2)に示すように他端部61Bが検知位置に到達する。
図6(B1)は、ワイヤ41,51が弛んだ状態を示す。ワイヤ41,51は、常に積載板21を支持しているので正常に動作している間において弛むことがないが、例えば積載板21が下降可能な下限位置にまで下降したか否かを検知する図示しないセンサが故障等によって正常に動作しない異常な場合に、積載板21が下限位置に下降したにも関わらずワイヤ41,51が繰り出されることになる。そのため、ワイヤ51が弛んで被検知部材61が自重により揺動して図6(B1)に示す状態となり、他端部61Bが検知位置に到達する。なお、積載板21は、下限位置よりも下に下降しないように図示しないストッパーが設けられているので、必ず下限位置で停止する。
また、ワイヤ41,51が弛んだ状態で再び積載板21を上昇させるべくワイヤ41,51を巻き取る際、積載板21の重量等の負荷がかかっていれば所定の速度で積載板21が上昇するところ、ワイヤ41,51が弛んでいるので駆動モータ42には負荷がかからず、負荷がかからない分だけ駆動モータ42が高トルク、高回転となって弛んだワイヤ41,51が巻き取られる。
弛んだワイヤ41,51を巻き取った直後、高回転で巻き取られているワイヤ41,51は、張った状態となって積載板21の重量等の負荷がかかるので、所定の速度で積載板21を上昇させる場合よりも一瞬だけ高負荷がかかり、ワイヤ41,51が急激に伸長しつつ積載板21を吊り上げ始め、弛んだ状態から急峻にワイヤ41,51の傾斜角度が変化する。
この時、被検知部材61は、一端部61Aの開口における当接箇所Aにワイヤ51が当接され、この当接力によって被検知部材61が矢印S2方向に揺動することで、図6(B2)に示すように他端部61Bが検知位置に到達する。
図6(C1)は、ワイヤ41,51が正常な昇降の際には達し得ない傾斜角度に到達した状態を示す。ワイヤ41、51は、積載板21を下限位置から、用紙Pを給紙する給紙位置の範囲において昇降させるが、例えば給紙位置に到達したか否かを検知する図示しないセンサが故障等して正常に動作しない場合、積載板21は給紙位置に到達したにも関わらず、給紙位置を越えて上昇し続けてしまう。
そのため、積載板21に載置された用紙Pの最上部が上昇可能な上限位置にまで到達して図示しないストッパーによって上昇が停止させられるが、上限位置に到達した際であってもワイヤに負荷がかかり続けるので、結果的に通常のワイヤの巻き取りよりも高負荷がかかってしまう。この時、ワイヤ41,51の傾斜角度も増加するので、被検知部材61は、図6(C1)に示すようにワイヤ51の当接によって揺動し、他端部61Bが検知位置に到達する。
なお、積載板21に用紙が大量に載置されている場合は、積載板21が給紙位置を越えて上昇することがないので、図6(C1)に示す状態のように高負荷状態を検知することはできないので、積載板21が給紙位置を越えて上昇する場合に限定される。
本実施形態では、被検知部材61をL字形状としているが、特にこれに限定されるものではなく、一端部と他端部との間において揺動自在であれば直線形状等であってもよい。
センサ62は、制御部30に接続され、ワイヤ41,51の高負荷状態の検知結果を出力する。制御部30は、検知結果からワイヤ41,51が高負荷状態であると判断した場合に、所定時間だけ駆動モータ42への電力の供給を停止し、巻取プーリ44,54の回転を自由にする。これにより、積載板21は、自重及び用紙Pの重量によって下降する。下降することで、ワイヤ41,51に高負荷がかかった状態も解除することができ、ワイヤ切れを防止することができる。その後、制御部30は、再び駆動モータ42に電力の供給を開始して停止する前と同じ制御状態に戻す。
なお、所定時間が経過するまでは積載板21が下降するので、下降速度が上昇しすぎない程度に所定時間を設定するのがよい。また、本実施形態では、接触式のセンサ62を用いているが特にこれに限定されるものではなく、例えば光学式のセンサであってもよい。
図6(A2)に示す状態においては、巻取プーリ44,54の回転が自由になることで高負荷状態が解除されて積載板21が自重及び用紙Pの重量によって所定時間だけ下降し、その後駆動モータ42への電力の供給開始によって巻取プーリ44,54の回転が固定され始めるので、積載板21は下降速度が徐々に低下して最終的に停止する。
図6(B1)に示す状態においては、ワイヤ41,51が弛んでいる間は他端部61Bが検知位置にあるので、所定時間だけ駆動モータ42を停止しても状況に変化はないが、積載板21の下降中に一定の時間以上、高負荷状態が検知されれば図6(B1)に示す状態であると判断可能であるので、例えば一定の検知時間以上この状態が継続した場合には、制御部30は、異常状態と判断して動作を中断し、下限位置を検出するセンサが異常である旨の警告を図示しない表示部に表示する。これにより、ユーザに異常をすぐに知らせることができる。なお、検知時間については特に限定しないが、誤判定しない程度の時間を設けるのがよい。
図6(B2)に示す状態においては、巻取プーリ44,54の回転が自由になることで
高負荷状態が解除され、上昇し始めていた積載板21が下降して再び下限位置に下降する。この下降ではワイヤ41,51が弛まずに張った状態となるので、その後に張った状態でワイヤ41,51を巻き取ることができる。
図6(C1)に示す状態においては、巻取プーリ44,54の回転が自由になることで高負荷状態が解除されて積載板21が自重及び用紙Pの重量によって所定時間だけ下降する。これにより、被検知部材61も揺動して他端部61Bが検知位置から離間する。なお、その後、再び駆動モータ42の駆動が開始されるので、積載板21は再び給紙位置を越えて上昇してしまうことになる。
そのため、繰り返し何度も高負荷状態を検知することとなるが、積載板21の上昇中に何回も高負荷状態が検知されれば、図6(C1)に示す状態であると判断可能であるので、例えば一定の検知時間内において、制御部30が高負荷状態の検知が一定の検知回数に到達したと判断した場合は、制御部30は、異常状態と判断して動作を中断し、給紙位置を検出するセンサが異常である旨の警告を図示しない表示部に表示する。これにより、ユーザに異常をすぐに知らせることができる。なお、検知時間及び検知回数については、設定した検知時間内に設定した検知回数だけ検知できるように設定するのがよい。
本実施形態では、センサ62によってワイヤ41,51が高負荷状態であると検知された際、所定時間だけ駆動モータ42への電力の供給を停止し、巻取プーリ44,54の回転を自由にしているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、所定時間だけ駆動モータ42の現在の駆動力を少なくとも低下させればよい。具体的には、所定時間だけ駆動モータ42へ供給する電力量を現在の電力量よりも低下させる。
これによって、積載板21の重量及び用紙Pの重量が駆動モータ42の駆動力よりも強くなり、巻取プーリ44,54からワイヤ41,51が繰り出されて積載板21が下降する。そのため、積載板21が下降しつつワイヤ41,51に負荷がかかるため、積載板21を固定した状態においてかかる高負荷よりもワイヤ41,51にかかる負荷を低減でき、ワイヤ41,51切れを防止できる。
なお、所定時間だけ駆動モータ42の現在の電力量から低下させる際の電力量は、積載板21が自重及び用紙Pの重量で降下する程度にするのがよい。
この発明の実施形態に係るLCCから給紙を受ける処理装置としての画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 同LCCの構成を示す前面の断面図である。 同LCCに備えられる用紙載置台の簡単な構成を示す側面断面図である。 同LCCに備えられる用紙載置台の一部の構成を示す上面図である。 同LCCに備えられる用紙載置台の高負荷検知部の構成を示す拡大図である。 ワイヤに高負荷がかかる状態を示す説明図である。
符号の説明
1−LCC
41,51−ワイヤ
42−駆動モータ
44,54−巻取プーリ
45,55−吊下プーリ
60−高負荷検知部
61−被検知部材
61A−一端部
61B−他端部
62−センサ

Claims (6)

  1. 用紙を収納し、ワイヤによって昇降自在に吊り下げられた積載板と、
    前記ワイヤを巻き取る及び繰り出す巻取プーリを駆動する駆動手段と、
    前記積載板の上方に位置し、前記積載板の面方向における前記ワイヤ及び該積載板の接続位置とは異なる位置にある吊下プーリであって、前記巻取プーリと前記積載板の接続位置との間において前記ワイヤを張架する吊下プーリと、
    前記積載板を昇降させる際に前記ワイヤに付与される張力よりも大きい張力が該ワイヤに付与された高負荷状態を、前記巻取プーリと前記接続位置との間における昇降方向に対する前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて検知する検知手段と、を備え、
    前記検知手段によって前記高負荷状態が検知された際に、前記駆動手段の現在の駆動力を少なくとも低下させることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記検知手段によって前記高負荷状態が検知された際に、前記駆動手段の駆動を停止して前記巻取プーリの回転を自由にすることを特徴とする給紙装置。
  3. 前記検知手段は、一端部と他端部との間において揺動自在に支持された被検知部材であって、該一端部に形成された開口に前記ワイヤが挿通され且つ該ワイヤが接触した状態で前記吊下プーリと前記接続位置との間に位置し、前記ワイヤの傾斜角度の変化量に応じて前記他端部が検知位置に到達するように揺動する被検知部材と、前記他端が該検知位置に到達したか否かを検知する検知部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 前記被検知部材は、前記積載板を所定の速度で下降させる際よりも急峻な前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  5. 前記被検知部材は、前記積載板を所定の速度で上昇させる際よりも急峻な前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  6. 前記被検知部材は、前記ワイヤが巻き取られることによって前記積載板が所定の高さ位置よりも上昇した際における前記ワイヤの傾斜角度の変化に基づいて前記高負荷状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
JP2005230486A 2005-08-09 2005-08-09 給紙装置 Active JP4463168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005230486A JP4463168B2 (ja) 2005-08-09 2005-08-09 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005230486A JP4463168B2 (ja) 2005-08-09 2005-08-09 給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007045558A JP2007045558A (ja) 2007-02-22
JP4463168B2 true JP4463168B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=37848722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005230486A Active JP4463168B2 (ja) 2005-08-09 2005-08-09 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4463168B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7131072B2 (ja) * 2018-05-22 2022-09-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007045558A (ja) 2007-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4597064B2 (ja) 給紙装置
JP4297912B2 (ja) 給紙装置
US8585040B2 (en) Sheet feeder and image forming apparatus using the same
JP2008007284A (ja) シート給送装置及びその制御方法と当該シート給送装置を有する画像形成装置
US8297613B2 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP4463168B2 (ja) 給紙装置
JP2010269923A (ja) 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP2006264980A (ja) 大容量給紙装置および画像形成装置
JP4313325B2 (ja) 給紙装置
JP4772601B2 (ja) シート収納装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006232531A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2005225643A (ja) シート給送装置および画像形成装置
JP2020033161A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP7079081B2 (ja) 積載装置、給送装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP7417195B2 (ja) 給送装置、及び、画像形成装置
JP2018177442A (ja) 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP2006232533A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2018203512A (ja) 積載装置、及びそれを備えた給送装置、画像形成装置、画像形成システム
JP2001206560A (ja) シート分離供給装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2024042293A (ja) シート搬送装置、画像形成装置、故障検出方法
JP2019026458A (ja) 積載装置、給送装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP2023037099A (ja) シート給紙装置及び画像形成システム
JP6029476B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2020066511A (ja) 給紙装置、画像形成システムおよび制御方法
JP2001192129A (ja) シート供給装置とこの装置を備えたシート分離供給装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4463168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4