JP2024042293A - シート搬送装置、画像形成装置、故障検出方法 - Google Patents

シート搬送装置、画像形成装置、故障検出方法 Download PDF

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Hideo Tanii
司 杉山
Tsukasa Sugiyama
健一 田中
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良晃 石原
Yoshiaki Ishihara
陽志 磯貝
Akiyuki Isogai
琢哉 有月
Takuya Aritsuki
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Abstract

【課題】給紙部材の故障の検出精度を向上可能なシート搬送装置、画像形成装置、及び故障検出方法を提供すること。【解決手段】画像形成装置は、給紙ローラー23によって次に搬送されるシートが給紙ローラー23と分離ローラー24との対向位置を越える連れ送りが頻発する場合に、給紙ローラー23によるリフト板31の駆動後最初の搬送されるシートの搬送開始時から当該シートが所定位置に到達するまでの経過時間に基づいて、給紙ローラー23が故障しているか否かを判定する。【選択図】図4

Description

本発明は、シート搬送装置、画像形成装置、及び故障検出方法に関する。
プリンターなどの画像形成装置は、画像が形成されるシートを搬送するシート搬送装置を備える。例えば、前記シート搬送装置は、給紙カセットと、ピックアップローラーと、給紙ローラーと、分離ローラーとを備える。前記給紙カセットには、シート束が載置される。前記ピックアップローラーは、前記給紙カセットに載置された前記シート束における最上層の第1シートをシート搬送方向へ搬送する。前記給紙ローラーは、前記ピックアップローラーによって搬送される前記第1シートを前記シート搬送方向へ搬送する。前記分離ローラーは、前記給紙ローラーの下側で前記給紙ローラーに対向して設けられ、前記給紙ローラーと対向する対向位置で前記第1シートの搬送に伴い当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを当該第1シートから分離させる。
前記シート搬送装置では、前記給紙ローラーのような給紙部材が摩耗により劣化すると、前記給紙部材による前記第1シートの搬送能力が低下して、紙詰まりが発生しやすくなる。これに対し、前記給紙部材による前記第1シートの搬送速度の計測結果に基づいて、前記給紙部材の摩耗を検出する画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2020-142865号公報
ところで、前記シート搬送装置では、前記給紙部材が摩耗により劣化すると、前記第1シートの直下の前記第2シートが前記対向位置を越えて移動する現象(以下、この現象を「連れ送り」と呼称する。)が発生しやすくなる。そこで、前記連れ送りの発生状況に基づいて、前記給紙部材の故障を検出する構成が考えられる。
しかしながら、前記連れ送りは、前記第2シートが前記第1シートに静電的に付着している場合などにも発生する。そのため、前記連れ送りの発生状況のみに基づいて前記給紙部材の故障を検出する構成では、前記給紙部材が故障していないのに前記給紙部材の故障を検出するおそれがある。
本発明の目的は、給紙部材の故障の検出精度を向上可能なシート搬送装置、画像形成装置、及び故障検出方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係るシート搬送装置は、リフト部材と、搬送部材と、給紙部材と、分離部材と、変位処理部と、第1計測処理部と、第2計測処理部と、検出処理部とを備える。前記リフト部材は、シート束を持ち上げる。前記搬送部材は、前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する。前記給紙部材は、前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する。前記分離部材は、前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる。前記変位処理部は、予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材を用いて前記シート束を前記搬送部材と接触する位置まで変位させる。前記第1計測処理部は、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する。前記第2計測処理部は、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する。前記検出処理部は、前記第2計測処理部によって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測処理部によって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障を検出し、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障を検出しない。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記シート搬送装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成する。
本発明の他の局面に係る故障検出方法は、シート束を持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する搬送部材と、前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する給紙部材と、前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる分離部材と、を備えるシート搬送装置で実行され、変位ステップと、第1計測ステップと、第2計測ステップと、検出ステップとを含む。前記変位ステップでは、予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材が用いられて前記シート束が前記搬送部材と接触する位置まで変位される。前記第1計測ステップでは、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間が計測される。前記第2計測ステップでは、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間が計測される。前記検出ステップでは、前記第2計測ステップによって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測ステップによって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障が検出され、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障が検出されない。
本発明によれば、給紙部材の故障の検出精度を向上させることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で発生する連れ送りの一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行されるリセット処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される給紙処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される給紙処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置100の構成]
まず、図1~図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置100の外観を示す斜視図である。また、図2は画像形成装置100の内部構成を示す断面図である。また、図4は図2に示される給紙部4を拡大した図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置100の紙面左手前側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置100は、スキャン機能、プリント機能、ファクス機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター、ファクス装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用されてもよい。
図3に示されるように、画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、記憶部6、及び制御部7を備える。
画像形成部3、給紙部4、記憶部6、及び制御部7は、画像形成装置100の筐体100A(図1、及び図2参照)に収容される。筐体100Aは、略直方体状に形成される。ADF1、及び画像読取部2は、筐体100Aの上側に設けられる(図1、及び図2参照)。操作表示部5は、筐体100Aの前側に設けられる(図1参照)。
ADF1は、画像読取部2によって画像が読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
画像読取部2は、原稿の画像を読み取る。つまり、画像読取部2は、前記スキャン機能を実現する。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備える。
画像形成部3は、給紙部4から供給されるシートに、画像データに基づく画像を形成する。つまり、画像形成部3は、前記プリント機能を実現する。具体的に、画像形成部3は、電子写真方式で画像を形成する。画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、光走査装置(LSU)、現像装置、転写装置、クリーニング装置、及び定着装置を備える。
操作表示部5は、画像形成装置100のユーザーインターフェイスである。操作表示部5は、制御部7からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部7に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
記憶部6は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部6は、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリである。
制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御する。図3に示されるように、制御部7は、CPU11、ROM12、及びRAM13を備える。CPU11は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM12は、CPU11に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め格納される不揮発性の記憶装置である。RAM13は、CPU11が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性、又は不揮発性の記憶装置である。制御部7では、CPU11によりROM12に予め格納された各種の制御プログラムが実行される。これにより、制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御する。
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。
図2、及び図3に示されるように、給紙部4は、給紙カセット21、ピックアップローラー22、給紙ローラー23、分離ローラー24、シートセンサー25、引き出しセンサー26、第1駆動力供給部27、及び第2駆動力供給部28を備える。
給紙カセット21には、シート束SB1(図2参照)が載置される。例えば、給紙カセット21には、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料を含むシート束SB1が載置される。図1、及び図2に示されるように、給紙カセット21は、筐体100Aの底部に設けられる。また、給紙カセット21は、筐体100Aから前後方向D2に沿った引き出し方向D4(図1参照)に引き出し可能に設けられる。
図2に示されるように、給紙カセット21は、リフト板31、及び昇降機構32を備える。
リフト板31は、給紙カセット21に載置されたシート束SB1(図2参照)を持ち上げる。リフト板31は、給紙カセット21の底部に設けられた平板状の部材である。リフト板31の上面には、シート束SB1が載置される。リフト板31は、前後方向D2に延在する回動軸31A(図2参照)を中心に回動可能に設けられる。具体的に、リフト板31は、右側端部が回動軸31Aを中心に回動可能に支持されている。リフト板31は、本発明のリフト部材の一例である。
昇降機構32は、リフト板31を昇降させる。図2に示されるように、昇降機構32は、シャフト32A、及び押し上げ板32Bを備える。シャフト32Aは、前後方向D2に延在している。押し上げ板32Bは、シャフト32Aからシャフト32Aの延在方向と直交する方向へ向けて延出して設けられる。押し上げ板32Bは、前後方向D2に長尺な平板状に形成される。シャフト32A、及び押し上げ板32Bは、リフト板31の下側に設けられる。
シャフト32Aの後端部は、給紙カセット21の外側に設けられた継手部(不図示)を介して、給紙カセット21の外側に設けられたモーター(不図示)に連結されている。シャフト32A、及び押し上げ板32Bは、前記モーターから前記継手部を介して供給される回転駆動力を受けて、図4に示される第2回動方向D7に回動する。シャフト32A、及び押し上げ板32Bが第2回動方向D7に回動すると、リフト板31が押し上げ板32Bによって押し上げられて、図4に示される第1回動方向D6(図4参照)に回動する。これにより、リフト板31の上面に載置されたシート束SB1が上方向に持ち上げられる。
前記継手部は、第2回動方向D7とは逆方向への回動が規制される。例えば、前記継手部は、前記継手部の第2回動方向D7とは逆方向への回動を規制するラチェット機構を含む。前記継手部の第2回動方向D7とは逆方向への回動が規制されることにより、前記継手部と係合するシャフト32Aも、第2回動方向D7とは逆方向への回動が規制される。これにより、リフト板31の自重による下降が規制される。
給紙カセット21が筐体100Aから引き出し方向D4に引き出されると、シャフト32Aと前記継手部との係合が解除される。これにより、前記継手部による、シャフト32A、及び押し上げ板32Bの第2回動方向D7とは逆方向への回動規制が解除され、リフト板31が自重によって下降する。
図2、及び図4に示されるように、ピックアップローラー22は、リフト板31の上側に設けられる。ピックアップローラー22は、リフト板31によって持ち上げられたシート束SB1における最上層の第1シートSH1(図4参照)と接触して当該第1シートSH1を予め定められた第1位置へ搬送する。ここで、前記第1位置は、給紙ローラー23と分離ローラー24とが対向する位置である。ピックアップローラー22は、第1シートSH1をシート搬送方向D5(図4参照)へ搬送する。シート搬送方向D5は、前後方向D2と直交する方向である。ピックアップローラー22は、本発明の搬送部材の一例である。
具体的に、ピックアップローラー22は、前後方向D2に延在する軸を中心に回転可能に設けられる。ピックアップローラー22は、第1シートSH1の上面と接触した状態で、第1駆動力供給部27から供給される回転駆動力を受けて回転する。これにより、ピックアップローラー22は、接触する第1シートSH1に対してシート搬送方向D5への搬送力を付与する。
図2、及び図4に示されるように、給紙ローラー23は、ピックアップローラー22よりもシート搬送方向D5の下流側に設けられる。給紙ローラー23は、前記第1位置でピックアップローラー22によって搬送された第1シートSH1(図4参照)の上面と接触して当該第1シートSH1を予め定められた第2位置を越えて搬送する。ここで、前記第2位置は、シートセンサー25の配置位置(図2参照)である。給紙ローラー23は、第1シートSH1をシート搬送方向D5へ搬送する。給紙ローラー23は、本発明の給紙部材の一例である。
具体的に、給紙ローラー23は、前後方向D2に延在する軸を中心に回転可能に設けられる。給紙ローラー23は、第1シートSH1の上面と接触した状態で、第2駆動力供給部28から供給される回転駆動力を受けて回転する。これにより、給紙ローラー23は、接触する第1シートSH1に対してシート搬送方向D5への搬送力を付与する。
図2、及び図4に示されるように、分離ローラー24は、給紙ローラー23の下側で給紙ローラー23と対向して設けられる。分離ローラー24は、前記第1位置で、第1シートSH1の搬送に伴って当該第1シートSH1とともに移動する一又は複数の第2シートSH2(図4参照)を第1シートSH1から分離させる。分離ローラー24は、本発明の分離部材の一例である。
具体的に、分離ローラー24は、前後方向D2に延在する軸部24A(図4参照)を有する。分離ローラー24は、軸部24Aに固定されており、軸部24Aと一体に回転する。軸部24Aは、筐体100Aの内部に設けられた軸受け部(不図示)によって回転可能に支持される。前記軸受け部は、筐体100Aの内部に設けられたコイルバネなどの付勢部材(不図示)により、給紙ローラー23側へ付勢される。これにより、分離ローラー24が給紙ローラー23へ向けて付勢され、分離ローラー24と給紙ローラー23との間にシートを挟み持つニップ部が形成される。
分離ローラー24は、前記ニップ部に第1シートSH1(図4参照)のみが存在する場合に、給紙ローラー23によって搬送される第1シートSH1から伝達される力によって図4に示される回転方向D8に従動回転する。また、分離ローラー24は、前記ニップ部に第1シートSH1と第2シートSH2(図4参照)とが存在する場合に、回転方向D8への回転が規制される。例えば、給紙部4は、軸部24Aに伝達される回転方向D8に沿ったトルクが予め定められた閾値未満である場合に、軸部24Aの回転方向D8への回転を規制するトルクリミッターを備える。前記ニップ部に第1シートSH1と第2シートSH2とが存在する場合に分離ローラー24の回転方向D8への回転が規制されることにより、分離ローラー24と接触する第2シートSH2は、分離ローラー24との接触摩擦によりシート搬送方向D5への移動が規制される。また、分離ローラー24と接触しない第2シートSH2は、前記ニップ部で発生するニップ圧によりシート搬送方向D5への移動が規制される。これにより、第1シートSH1の搬送に伴って当該第1シートSH1とともに移動する一又は複数の第2シートSH2が第1シートSH1から分離される。
図2に示されるように、シートセンサー25は、給紙ローラー23よりもシート搬送方向D5の下流側に設けられる。シートセンサー25は、配置位置におけるシートの有無を検出する。例えば、シートセンサー25は、反射型、又は透過型の光センサーである。
引き出しセンサー26は、筐体100Aからの給紙カセット21の引き出しを検出する。例えば、引き出しセンサー26は、筐体100Aからの給紙カセット21の引き出しに応じてオン状態からオフ状態に変化するプッシュスイッチを含む。
第1駆動力供給部27は、ピックアップローラー22に回転駆動力を供給する。例えば、第1駆動力供給部27は、モーターである。
第2駆動力供給部28は、給紙ローラー23に回転駆動力を供給する。例えば、第2駆動力供給部28は、第1駆動力供給部27とは別に設けられるモーターである。
なお、ピックアップローラー22、及び給紙ローラー23の駆動源は共通であってもよい。この場合、第1駆動力供給部27は、共通の駆動源からピックアップローラー22への回転駆動力の伝達の有無を切り替え可能なクラッチであればよい。また、第2駆動力供給部28は、共通の駆動源から給紙ローラー23への回転駆動力の伝達の有無を切り替え可能なクラッチであればよい。
画像形成装置100では、給紙ローラー23が回転する前に、予めピックアップローラー22によって第1シートSH1の先端(第1シートSH1におけるシート搬送方向D5の下流側の端部)が前記第1位置まで搬送される。換言すると、ピックアップローラー22は、給紙ローラー23による第1シートSH1の給紙開始タイミングまでに、当該第1シートSH1の先端を給紙開始位置となる前記第1位置まで搬送する。
ところで、画像形成装置100では、給紙ローラー23が摩耗により劣化すると、給紙ローラー23による第1シートSH1の搬送能力が低下して、紙詰まりが発生しやすくなる。
また、画像形成装置100では、給紙ローラー23が摩耗により劣化すると、前記ニップ部で発生するニップ圧が弱くなり、分離ローラー24と接触しない第2シートSH2が前記第1位置を越えて移動する現象(以下、この現象を「連れ送り」と呼称する。)(図4参照)が発生しやすくなる。前記連れ送りが発生すると、給紙ローラー23による次の第1シートSH1の給紙開始位置が前記第1位置よりもシート搬送方向D5の下流側になる。
ここで、前記連れ送りの発生状況に基づいて、給紙ローラー23の故障を検出する構成が考えられる。
しかしながら、前記連れ送りは、第2シートSH2が第1シートSH1に静電的に付着している場合などにも発生する。そのため、前記連れ送りの発生状況のみに基づいて給紙ローラー23の故障を検出する構成では、給紙ローラー23が故障していないのに給紙ローラー23の故障を検出するおそれがある。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、給紙ローラー23の故障の検出精度を向上させることが可能である。
[制御部7の構成]
次に、図3を参照しつつ、制御部7の構成について説明する。
図3に示されるように、制御部7は、変位処理部41、第1計測処理部42、第2計測処理部43、及び検出処理部44を含む。給紙部4、及び制御部7を備える装置が、本発明のシート搬送装置の一例である。
具体的に、制御部7のROM12には、制御部7のCPU11に後述のリセット処理(図5のフローチャート参照)、及び給紙処理(図6、及び図7のフローチャート参照)を実行させるための給紙制御プログラムが予め格納されている。なお、前記給紙制御プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部6などの記憶部にインストールされてもよい。
そして、制御部7は、CPU11を用いてROM12に格納されている前記給紙制御プログラムを実行することにより、変位処理部41、第1計測処理部42、第2計測処理部43、及び検出処理部44として機能する。
なお、制御部7に含まれる一部又は全部の機能部は、電子回路で構成されていてもよい。また、前記給紙制御プログラムは、複数のプロセッサーを制御部7に含まれる各機能部として機能させるためのプログラムであってもよい。
変位処理部41は、予め定められた特定タイミングが到来した場合に、リフト板31を用いて給紙カセット21に載置されたシート束SB1をピックアップローラー22と接触する位置まで変位させる。
例えば、前記特定タイミングは、筐体100Aから給紙カセット21が引き出された後の最初の画像形成処理の実行タイミングである。なお、前記画像形成処理は、画像形成部3を用いて、給紙部4によって供給されるシートに画像を形成する処理である。
第1計測処理部42は、給紙ローラー23による前記特定タイミング後に順次搬送される第1シートSH1のうち最初に搬送される第1シートSH1の搬送開始時から当該第1シートSH1が前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する。
具体的に、第1計測処理部42は、第2駆動力供給部28による給紙ローラー23への回転駆動力の供給開始タイミングからシートセンサー25によるシートの検出タイミングまでの経過時間を前記第1経過時間として計測する。
第2計測処理部43は、給紙ローラー23による前記特定タイミング後に順次搬送される第1シートSH1のうち2番目以降に搬送される第1シートSH1の搬送開始時から当該第1シートSH1が前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する。
具体的に、第2計測処理部43は、第2駆動力供給部28による給紙ローラー23への回転駆動力の供給開始タイミングからシートセンサー25によるシートの検出タイミングまでの経過時間を前記第2経過時間として計測する。
検出処理部44は、第2計測処理部43によって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合に、第1計測処理部42による計測結果に基づいて、給紙ローラー23の故障の有無を判定する。
ここで、前記第1基準時間は、摩耗のない給紙ローラー23による、前記第1位置から前記第2位置までの第1シートSH1の搬送時間(以下、「基準搬送時間」と呼称する。)よりも短い時間である。つまり、前記連れ送りが発生した場合に、前記第1異常状態が発生しうる。
例えば、検出処理部44は、前記第1異常状態の発生頻度が予め定められた第1基準値を超える場合に、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足すると判定する。つまり、前記第1異常状態の発生状況には、前記第1異常状態の発生頻度が含まれる。また、前記第1特定条件には、前記第1異常状態の発生頻度が前記第1基準値を超えること、が含まれる。前記第1基準値は、ユーザーなどによって任意に設定される値であってよい。なお、検出処理部44は、前記第1異常状態の連続発生回数が予め定められた回数を超える場合に、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足すると判定してもよい。
検出処理部44は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は、給紙ローラー23の故障を検出する。また、検出処理部44は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は、給紙ローラー23の故障を検出しない。
ここで、前記第2基準時間は、前記基準搬送時間よりも長い時間である。つまり、給紙ローラー23による第1シートSH1の搬送に遅延が生じた場合に、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えることがありうる。
また、検出処理部44は、第2計測処理部43によって計測される前記第2経過時間が前記第2基準時間を超える第2異常状態の発生状況が予め定められた第2特定条件を充足する場合に、給紙ローラー23の故障を検出する。
例えば、検出処理部44は、前記第2異常状態の発生頻度が予め定められた第2基準値を超える場合に、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足すると判定する。つまり、前記第2異常状態の発生状況には、前記第2異常状態の発生頻度が含まれる。また、前記第2特定条件には、前記第2異常状態の発生頻度が前記第2基準値を超えること、が含まれる。前記第2基準値は、ユーザーなどによって任意に設定される値であってよい。なお、検出処理部44は、前記第2異常状態の連続発生回数が予め定められた回数を超える場合に、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足すると判定してもよい。
検出処理部44は、給紙ローラー23の故障が検出された場合に、その旨を報知する。
例えば、検出処理部44は、給紙ローラー23の故障が検出された場合に、その旨を示すメッセージを含む第1報知画面を操作表示部5に表示させる。
なお、検出処理部44は、給紙ローラー23の故障が検出された場合に、その旨の報知に替えて、交換用の給紙ローラー23を発注する発注処理を実行してもよい。
検出処理部44は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は、シート束SB1に問題がある可能性がある旨を報知する。
例えば、検出処理部44は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合に、シート束SB1に問題がある可能性がある旨を示すメッセージを含む第2報知画面を操作表示部5に表示させる。例えば、前記第2報知画面には、シート束SB1に問題がある可能性がある旨を示すメッセージと、シートとシートとの間に空気が入るようにシート束SB1をほぐすことにより前記第1異常状態の発生原因を除去できる可能性がある旨を示すメッセージとが含まれる。
なお、画像形成装置100は、画像形成装置100の設置環境の温湿度を検出する温湿度センサーを備えていてもよい。この場合、検出処理部44は、前記温湿度センサーによる検出結果に基づいて、前記第2報知画面に含まれるメッセージを切り替えてもよい。
例えば、検出処理部44は、画像形成装置100の設置環境が低温低湿である場合に、静電気によって前記第1異常状態が発生しやすくなっている可能性がある旨を示すメッセージを含む前記第2報知画面を表示させてもよい。この場合、前記第2報知画面には、画像形成装置100の設置環境の温度及び湿度のいずれか一方又は両方を上げることにより、前記第1異常状態の発生原因を除去できる可能性がある旨を示すメッセージが含まれてもよい。
また、検出処理部44は、画像形成装置100の設置環境が高温高湿である場合に、シートに含まれる水分によって前記第1異常状態が発生しやすくなっている可能性がある旨を示すメッセージを含む前記第2報知画面を表示させてもよい。この場合、前記第2報知画面には、画像形成装置100の設置環境の温度及び湿度のいずれか一方又は両方を下げることにより、前記第1異常状態の発生原因を除去できる可能性がある旨を示すメッセージが含まれてもよい。
[リセット処理]
以下、図5を参照しつつ、画像形成装置100において制御部7により実行されるリセット処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部7は、筐体100Aから給紙カセット21が引き出されたか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、引き出しセンサー26から給紙カセット21の引き出しを示す検出信号が出力された場合に、筐体100Aから給紙カセット21が引き出されたと判定する。
ここで、制御部7は、筐体100Aから給紙カセット21が引き出されたと判定すると(S11のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、筐体100Aから給紙カセット21が引き出されていなければ(S11のNo側)、制御部7は、ステップS11で筐体100Aからの給紙カセット21の引き出しを待ち受ける。
筐体100Aから給紙カセット21が引き出されると、シャフト32Aと前記継手部との係合が解除されて、リフト板31が自重によって下降する。これにより、前記第1位置に存在するシートが自重によって給紙カセット21側へ移動し、前記第1位置からシートが除去される。また、前記連れ送りの発生により前記第1位置よりもシート搬送方向D5の下流側へ移動したシートも、給紙カセット21に戻される。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部7は、予め定められた計測フラグをオフに設定する。
具体的に、画像形成装置100では、前記計測フラグの設定に用いられる第1記憶領域が予め記憶部6に設けられている。前記第1記憶領域には、「0」、又は「1」の値が格納される。制御部7は、前記第1記憶領域に「0」の値を格納することにより、前記計測フラグをオフに設定する。
[給紙処理]
次に、図6、及び図7を参照しつつ、画像形成装置100において制御部7により実行される給紙処理の手順の一例とともに、本発明の故障検出方法について説明する。なお、前記給紙処理は、前記画像形成処理の実行タイミングが到来した場合に実行される。
<ステップS21>
まず、ステップS21において、制御部7は、前記特定タイミングが到来したか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、前記計測フラグがオフに設定されている場合に、前記特定タイミングが到来したと判定する。
ここで、制御部7は、前記特定タイミングが到来したと判定すると(S21のYes側)、処理をステップS22に移行させる。また、前記特定タイミングが到来していなければ(S21のNo側)、制御部7は、処理をステップS31に移行させる。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部7は、リフト板31を用いて給紙カセット21に載置されたシート束SB1をピックアップローラー22と接触する位置まで変位させる。ここで、ステップS22の処理は、本発明の変位ステップの一例であって、制御部7の変位処理部41により実行される。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部7は、第1シートSH1を前記第1位置へ搬送する。
具体的に、制御部7は、第1駆動力供給部27を用いてピックアップローラー22を回転させることにより、リフト板31によって持ち上げられたシート束SB1における第1シートSH1の先端を前記第1位置へ搬送する。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部7は、第1シートSH1の給紙を開始する。
具体的に、制御部7は、第2駆動力供給部28を用いて給紙ローラー23を回転させることにより、前記第1位置まで搬送された第1シートSH1をシート搬送方向D5の下流側へ搬送する。なお、ステップS24の処理の実行により前記連れ送りが発生することがある。
ステップS24の処理によって給紙された第1シートSH1には、画像形成部3によって画像データに基づく画像が形成される。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部7は、前記第1経過時間を計測する。ここで、ステップS25の処理は、本発明の第1計測ステップの一例であって、制御部7の第1計測処理部42により実行される。
具体的に、制御部7は、ステップS24の処理の開始タイミングからシートセンサー25によるシートの検出タイミングまでの経過時間を前記第1経過時間として計測する。
ここで、ステップS24の処理で給紙対象となる第1シートSH1は、筐体100Aからの給紙カセット21の引き出し後に最初に搬送されるシートである。つまり、ステップS24の処理で給紙対象となる第1シートSH1の先端が前記第1位置よりもシート搬送方向D5の下流側に配置されることはない。そのため、ステップS25の処理で計測される前記第1経過時間が前記基準搬送時間よりも短くなることはない。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部7は、ステップS25の処理によって計測された前記第1経過時間を記録する。
具体的に、画像形成装置100では、計測された前記第1経過時間の記録に用いられる第2記憶領域が予め記憶部6に設けられている。前記第2記憶領域は、前記第1経過時間を示すデータを一つだけ格納可能な記憶領域である。制御部7は、ステップS25の処理によって計測された前記第1経過時間を前記第2記憶領域に上書きで格納することにより、当該第1経過時間を記録する。
<ステップS27>
ステップS27において、制御部7は、前記計測フラグをオンに設定する。
具体的に、制御部7は、前記第1記憶領域に「1」の値を格納することにより、前記計測フラグをオンに設定する。これにより、筐体100Aから給紙カセット21が引き出されるまで、ステップS26の処理によって記録された前記第1経過時間が保持される。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部7は、ステップS23と同様に、第1シートSH1を前記第1位置へ搬送する。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部7は、ステップS24と同様に、第1シートSH1の給紙を開始する。なお、ステップS32の処理の実行により前記連れ送りが発生することがある。
ここで、直前のステップS24、又は直前のステップS32の処理の実行時に前記連れ送りが発生した場合には、ステップS32の処理で給紙対象となる第1シートSH1の先端が前記第1位置よりもシート搬送方向D5の下流側に配置される。そのため、ステップS33の処理によって計測される前記第2経過時間が前記基準搬送時間よりも短くなることがある。
ステップS32の処理によって給紙された第1シートSH1には、画像形成部3によって画像データに基づく画像が形成される。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部7は、前記第2経過時間を計測する。ここで、ステップS33の処理は、本発明の第2計測ステップの一例であって、制御部7の第2計測処理部43により実行される。
具体的に、制御部7は、ステップS32の処理の開始タイミングからシートセンサー25によるシートの検出タイミングまでの経過時間を前記第2経過時間として計測する。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部7は、前記第1異常状態が発生したか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、直前のステップS33の処理によって計測された前記第2経過時間が前記第1基準時間に達しない場合に、前記第1異常状態が発生したと判定する。
ここで、制御部7は、前記第1異常状態が発生したと判定すると(S34のYes側)、処理をステップS51に移行させる。また、前記第1異常状態が発生していなければ(S34のNo側)、制御部7は、処理をステップS35に移行させる。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部7は、前記第2異常状態が発生したか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、直前のステップS33の処理によって計測された前記第2経過時間が前記第2基準時間を超える場合に、前記第2異常状態が発生したと判定する。
ここで、制御部7は、前記第2異常状態が発生したと判定すると(S35のYes側)、処理をステップS41に移行させる。また、前記第2異常状態が発生していなければ(S35のNo側)、制御部7は、処理をステップS36に移行させる。
<ステップS36>
ステップS36において、制御部7は、シートの給紙が終了したか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、前記画像形成処理で画像が形成されるシートの全てを給紙した場合に、シートの給紙が終了したと判定する。
ここで、制御部7は、シートの給紙が終了したと判定すると(S36のYes側)、前記給紙処理を終了させる。また、シートの給紙が終了していなければ(S36のNo側)、制御部7は、処理をステップS31に移行させる。
<ステップS41>
ステップS41において、制御部7は、前記第2異常状態の発生を記録する。
具体的に、画像形成装置100では、前記第2異常状態の発生の記録に用いられる第3記憶領域が予め記憶部6に設けられている。制御部7は、前記第3記憶領域に前記第2異常状態の発生タイミングを示す情報を格納することにより、前記第2異常状態の発生を記録する。
<ステップS42>
ステップS42において、制御部7は、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足するか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、前記第2異常状態の発生頻度が前記第2基準値を超える場合に、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足すると判定する。
ここで、制御部7は、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足すると判定すると(S42のYes側)、処理をステップS43に移行させる。また、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足しなければ(S42のNo側)、制御部7は、処理をステップS36に移行させる。
<ステップS43>
ステップS43において、制御部7は、給紙ローラー23の故障が検出された旨を示すメッセージを含む前記第1報知画面を操作表示部5に表示させる。
<ステップS51>
ステップS51において、制御部7は、前記第2異常状態の発生を記録する。
具体的に、画像形成装置100では、前記第1異常状態の発生の記録に用いられる第4記憶領域が予め記憶部6に設けられている。制御部7は、前記第4記憶領域に前記第1異常状態の発生タイミングを示す情報を格納することにより、前記第1異常状態の発生を記録する。
<ステップS52>
ステップS52において、制御部7は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足するか否かを判定する。
具体的に、制御部7は、前記第1異常状態の発生頻度が前記第1基準値を超える場合に、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足すると判定する。
ここで、制御部7は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足すると判定すると(S52のYes側)、処理をステップS53に移行させる。また、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足しなければ(S52のNo側)、制御部7は、処理をステップS36に移行させる。
<ステップS53>
ステップS53において、制御部7は、直前のステップS26の処理によって記録された前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えるか否かを判定する。
ここで、制御部7は、直前のステップS26の処理によって記録された前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えると判定すると(S53のYes側)、処理をステップS43に移行させる。また、直前のステップS26の処理によって記録された前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えなければ(S53のNo側)、制御部7は、処理をステップS54に移行させる。
<ステップS54>
ステップS54において、制御部7は、シート束SB1に問題がある可能性がある旨を示すメッセージを含む前記第2報知画面を操作表示部5に表示させる。
このように、画像形成装置100では、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、第1計測処理部42によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超える場合は給紙ローラー23の故障が検出され、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は給紙ローラー23の故障が検出されない。これにより、前記連れ送りが頻発している場合であっても、前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合、つまり前記第1経過時間に基づいて給紙ローラー23が摩耗していると判定できない場合には、給紙ローラー23の故障の検出を回避可能である。そのため、給紙ローラー23が故障していないのに給紙ローラー23の故障が検出されることを抑制可能である。従って、給紙ローラー23の故障の検出精度を向上させることが可能である。
また、画像形成装置100では、前記第2異常状態の発生状況が前記第2特定条件を充足する場合に、給紙ローラー23の故障が検出される。これにより、前記連れ送りが頻発している場合だけでなく、給紙ローラー23による第1シートSH1の搬送遅延が頻発している場合にも、給紙ローラー23の故障を検出することが可能である。従って、給紙ローラー23の故障の検出精度をより向上させることが可能である。
なお、リフト板31は、前記画像形成処理が終了するごとに下降するように構成されていてもよい。この場合、前記特定タイミングは、前記画像形成処理の実行タイミングであってよい。
また、本発明のリフト部材は、平板状の部材に限られず、シート束SB1の底面を支持する支持面を有する部材であればよい。また、本発明の搬送部材、及び給紙部材は、ローラー状の部材に限られず、ベルト状の部材であってもよい。また、本発明の分離部材は、回転可能なローラー状の部材に限られず、回転不能に配置された部材であってもよい。
また、本発明は、インクジェット方式の画像形成装置に適用されてもよい。
また、本発明は、ADF1に適用されてもよい。
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
<付記1>
シート束を持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する搬送部材と、前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する給紙部材と、前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる分離部材と、予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材を用いて前記シート束を前記搬送部材と接触する位置まで変位させる変位処理部と、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する第1計測処理部と、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する第2計測処理部と、前記第2計測処理部によって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測処理部によって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障を検出し、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障を検出しない検出処理部と、を備えるシート搬送装置。
<付記2>
前記検出処理部は、前記第2計測処理部によって計測される前記第2経過時間が前記第2基準時間を超える第2異常状態の発生状況が予め定められた第2特定条件を充足する場合に、前記給紙部材の故障を検出する、付記1に記載のシート搬送装置。
<付記3>
前記検出処理部は、前記給紙部材の故障が検出された場合にその旨を報知する、付記1又は2に記載のシート搬送装置。
<付記4>
前記検出処理部は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測処理部によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記シート束に問題がある可能性がある旨を報知する、付記1~3のいずれかに記載のシート搬送装置。
<付記5>
付記1~4のいずれかに記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
<付記6>
シート束を持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する搬送部材と、前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する給紙部材と、前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる分離部材と、を備えるシート搬送装置で実行される故障検出方法であって、予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材を用いて前記シート束を前記搬送部材と接触する位置まで変位させる変位ステップと、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する第1計測ステップと、前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する第2計測ステップと、前記第2計測ステップによって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測ステップによって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障を検出し、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障を検出しない検出ステップと、を含む故障検出方法。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 記憶部
7 制御部
21 給紙カセット
22 ピックアップローラー
23 給紙ローラー
24 分離ローラー
31 リフト板
41 変位処理部
42 第1計測処理部
43 第2計測処理部
44 検出処理部
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. シート束を持ち上げるリフト部材と、
    前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する搬送部材と、
    前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する給紙部材と、
    前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる分離部材と、
    予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材を用いて前記シート束を前記搬送部材と接触する位置まで変位させる変位処理部と、
    前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する第1計測処理部と、
    前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する第2計測処理部と、
    前記第2計測処理部によって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測処理部によって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障を検出し、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障を検出しない検出処理部と、
    を備えるシート搬送装置。
  2. 前記検出処理部は、前記第2計測処理部によって計測される前記第2経過時間が前記第2基準時間を超える第2異常状態の発生状況が予め定められた第2特定条件を充足する場合に、前記給紙部材の故障を検出する、
    請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記検出処理部は、前記給紙部材の故障が検出された場合にその旨を報知する、
    請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記検出処理部は、前記第1異常状態の発生状況が前記第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測処理部によって計測される前記第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記シート束に問題がある可能性がある旨を報知する、
    請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1又は2に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  6. シート束を持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材の上側に設けられ、前記リフト部材によって持ち上げられた前記シート束における最上層の第1シートと接触して当該第1シートを予め定められた第1位置へ搬送する搬送部材と、前記第1位置で前記搬送部材によって搬送された前記第1シートの上面と接触して当該第1シートを予め定められた第2位置を越えて搬送する給紙部材と、前記第1位置で前記第1シートの搬送に伴って当該第1シートとともに移動する一又は複数の第2シートを前記第1シートから分離させる分離部材と、を備えるシート搬送装置で実行される故障検出方法であって、
    予め定められた特定タイミングが到来した場合に、前記リフト部材を用いて前記シート束を前記搬送部材と接触する位置まで変位させる変位ステップと、
    前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち最初に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第1経過時間を計測する第1計測ステップと、
    前記給紙部材による前記特定タイミング後に順次搬送される前記第1シートのうち2番目以降に搬送される前記第1シートの搬送開始時から当該第1シートが前記第2位置に到達するまでの第2経過時間を計測する第2計測ステップと、
    前記第2計測ステップによって計測される前記第2経過時間が予め定められた第1基準時間に達しない第1異常状態の発生状況が予め定められた第1特定条件を充足する場合において、前記第1計測ステップによって計測される前記第1経過時間が前記第1基準時間よりも長い第2基準時間を超える場合は前記給紙部材の故障を検出し、当該第1経過時間が前記第2基準時間を超えない場合は前記給紙部材の故障を検出しない検出ステップと、
    を含む故障検出方法。
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