JP4462406B2 - ソフトコンタクトレンズ取り外し液 - Google Patents
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Description
[1].グリセリン、プロピレングリコール及び重量平均分子量100〜500のポリエチレングリコールから選ばれる液状多価アルコール0.05〜5W/V%と、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンから選ばれる水溶性高分子化合物0.01〜3W/V%とを含有し、20℃における粘度が1〜3mPa・sであるソフトコンタクトレンズ取り外し液であって、ソフトコンタクトレンズを取り外す直前に、ソフトコンタクトレンズを装着した眼に点眼し、まばたきをして眼球中にまんべんなく広げた後、ソフトコンタクトレンズを取り外すために用いられるソフトコンタクトレンズ取り外し液。
[2].グリセリン、プロピレングリコール及び重量平均分子量100〜500のポリエチレングリコールから選ばれる液状多価アルコール0.05〜5W/V%と、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンから選ばれる水溶性高分子化合物0.01〜3W/V%とを含有し、20℃における粘度が1〜3mPa・sであるソフトコンタクトレンズ取り外し液であって、眼の周囲にフィットするカップの中に注入されたソフトコンタクトレンズ取り外し液を、ソフトコンタクトレンズを取り外す直前に、取り外し液が入ったカップ上端部を眼の周囲にフィットさせることにより、ソフトコンタクトレンズを装着した眼に接触させ、接触させた状態でまばたきをして洗眼した後、ソフトコンタクトレンズを取り外すために用いられるソフトコンタクトレンズ取り外し液。
[3].ディスポーザブルソフトコンタクトレンズ取り外し液である[1]又は[2]記載のソフトコンタクトレンズ取り外し液。
[4].液状多価アルコールがグリセリンである[3]記載のディスポーザブルソフトコンタクトレンズ取り外し液。
本発明のコンタクトレンズ取り外し液における液状多価アルコールは常温(25℃)で液状である多価アルコールを意味し、例としては、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、重量平均分子量100〜500のポリエチレングリコールが挙げられる。これらの中で、薄く取り外しが難しいディスポーザブルソフトコンタクトレンズには、グリセリンが特に好適である。液状多価アルコールはこれらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、重量平均分子量はGPCカラムを用いた液体クロマトグラフィーによる測定で得られた値である。
表1〜6に示す組成となるように(配合単位W/V%)、表中の各配合成分を定法に準じて滅菌精製水に溶解した後、各溶液を無菌ろ過して、コンタクトレンズ取り外し液を調製した。得られた各製剤について、下記評価を実施した。結果を表1〜6に併記する。
コンタクトレンズ使用者8人(ハードコンタクトレンズ使用者2人、酸素透過性ハードコンタクトレンズ使用者2人、ソフトコンタクトレンズ使用者4人)が、コンタクトレンズ取り外し液を使用してコンタクトレンズを取り外し、コンタクトレンズの取り外し易さと取り外したあとの使用感を下記評価基準に基づいて評価した。
5:取り外し液を使用しない場合と比べて非常に取り外しやすくなった
4:取り外し液を使用しない場合と比べて取り外しやすくなった
3:取り外し液を使用しない場合と比べてやや取り外しやすくなった
2:取り外し液を使用しない場合と比べて取り外し易さは変わらない
1:取り外し液を使用しない場合と比べて取り外し易さが悪くなった
表中には、パネラーの平均値が4以上を◎、3以上4未満を○、2以上3未満を△、2未満を×として取り外し易さを示した。なお、コンタクトレンズ取り外し液としては○以上が好ましく、より好ましくは◎である。
5:取り外した後、乾燥感・異物感がない
4:取り外した後、乾燥感・異物感がほとんどない
3:取り外した後、乾燥感・異物感がややある
2:取り外した後、乾燥感・異物感がある
1:取り外した後、乾燥感・異物感の症状がひどい
表中には、パネラーの平均値が4以上を◎、3以上4未満を○、2以上3未満を△、2未満を×として使用感を示した。
・グリセリン:日局・濃グリセリン
・HPMC 60SH−50:ヒドロキシプロピルメチルセルロース メトローズ60SH−50 (信越化学工業(株)製)
・HPMC 60SH−4000:ヒドロキシプロピルメチルセルロース メトローズ60SH−4000(信越化学工業(株)製)
・HEC CF−G:ヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製)
・HEC CF−W:ヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製)
・MC SM−15:メチルセルロース、メトローズSM−15(信越化学工業(株)製)
・MC SM−25:メチルセルロース、メトローズSM−25(信越化学工業(株)製)
・PVA ゴーセノールEG−05:ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製)
・PVA ゴーセノールEG−40:ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製)
・PVP コリドン25:ポリビニルピロリドン(BASF(株)製)
・PVP コリドン90F:ポリビニルピロリドン(BASF(株)製)
・グリセリン:日局・濃グリセリン
・HPMC 65SH−400:ヒドロキシプロピルメチルセルロース メトローズ65SH−400 (信越化学工業(株)製)
・HPMC 65SH−1500:ヒドロキシプロピルメチルセルロース メトローズ65SH−1500(信越化学工業(株)製)
・HEC CF−H:ヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製)
・HEC CF−X:ヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製)
・MC SM−15:メチルセルロース、メトローズSM−15(信越化学工業(株)製)
・MC SM−25:メチルセルロース、メトローズSM−25(信越化学工業(株)製)
・PVA ゴーセノールEG−25:ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製)
・PVA ゴーセノールEG−30:ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製)
・PVP コリドン30:ポリビニルピロリドン(BASF(株)製)
・PVP コリドン90F:ポリビニルピロリドン(BASF(株)製)
Claims (4)
- グリセリン、プロピレングリコール及び重量平均分子量100〜500のポリエチレングリコールから選ばれる液状多価アルコール0.05〜5W/V%と、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンから選ばれる水溶性高分子化合物0.01〜3W/V%とを含有し、20℃における粘度が1〜3mPa・sであるソフトコンタクトレンズ取り外し液であって、ソフトコンタクトレンズを取り外す直前に、ソフトコンタクトレンズを装着した眼に点眼し、まばたきをして眼球中にまんべんなく広げた後、ソフトコンタクトレンズを取り外すために用いられるソフトコンタクトレンズ取り外し液。
- グリセリン、プロピレングリコール及び重量平均分子量100〜500のポリエチレングリコールから選ばれる液状多価アルコール0.05〜5W/V%と、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンから選ばれる水溶性高分子化合物0.01〜3W/V%とを含有し、20℃における粘度が1〜3mPa・sであるソフトコンタクトレンズ取り外し液であって、眼の周囲にフィットするカップの中に注入されたソフトコンタクトレンズ取り外し液を、ソフトコンタクトレンズを取り外す直前に、取り外し液が入ったカップ上端部を眼の周囲にフィットさせることにより、ソフトコンタクトレンズを装着した眼に接触させ、接触させた状態でまばたきをして洗眼した後、ソフトコンタクトレンズを取り外すために用いられるソフトコンタクトレンズ取り外し液。
- ディスポーザブルソフトコンタクトレンズ取り外し液である請求項1又は2記載のソフトコンタクトレンズ取り外し液。
- 液状多価アルコールがグリセリンである請求項3記載のディスポーザブルソフトコンタクトレンズ取り外し液。
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