JP4459649B2 - インバータ制御式のアーク溶接電源 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ制御式のアーク溶接電源に関する。
品質に優れる溶接を行うためには、溶接部に供給される出力電圧値と出力電流値の少なくとも一方(以下、「出力電圧値と出力電流値」という。)が予め設定した値になるように制御する必要がある。そこで、インバータ制御式のアーク溶接電源では、出力電圧値と出力電流値の検出手段を設け、溶接部に供給される出力電圧値と出力電流値が予め設定された値に近づくようにインバータをスイッチング制御している。
この場合、出力電圧値と出力電流値を検出する間隔が短ければ短いほど、溶接部に供給される出力電圧値と出力電流値を予め設定した値に近づけることができる。
インバータ制御式のアーク溶接電源の場合、インバータが電流(通常100アンペア以上である)をスイッチングする際にノイズが発生する。このため、制御回路のインピーダンスが大きい絶縁増幅器やホール素子(検出間隔を数十μsecとすることができる検出器である。)はノイズの影響を受け、検出値が不確実なものになる。この場合、制御回路にフィルタを設けることによりノイズを除去することはできるが、1回の検出時間が長くなり、時間当たりの検出回数が低下する。
本発明の目的は、ノイズの影響を受けることなく短時間で出力電圧値と出力電流値を測定し、溶接性能を向上させることができるインバータ制御式のアーク溶接電源を提供するにある。
ところで、磁気増幅器は、回路構成部品としてIC等の能動素子を必要としないので制御回路のインピーダンスが小さく、ノイズの影響をほとんど受けない。
しかし、従来の磁気増幅器は応答速度が遅いため、インバータ制御式のアーク溶接電源において出力電圧値と出力電流値を検出するために採用された例はない。
本発明者は、磁気増幅器の応答速度を向上させる手段について検討した結果、従来の磁気増幅器の応答速度が遅いのは、磁気増幅器を駆動する交流電源の周波数が低いこと(商用の50または60Hz)と、鉄心におけるロスが大きいことによるものであることを見出した。
そして、磁気増幅器を駆動する交流電源の周波数を高くし、鉄心材料としてアモルファス鋼等を採用することにより鉄心におけるロスを小さくすると、磁気増幅器の応答速度を大幅に向上できることを確認した。
以上の結果から、本発明は、直流電圧をインバータにより高周波交流電圧に変換し、この高周波交流電圧を変圧器により溶接に適した電圧に降圧して溶接部に出力すると共に溶接部に供給された出力電圧値および/または出力電流値を検出し、前記検出値に基づいて前記インバータを制御するインバータ制御式のアーク溶接電源において、前記インバータがオフし、前記高周波交流電圧が0になっているタイミングで前記出力電圧値および/または出力電流値を検出する検出手段が設けられていることを特徴とする。
ノイズの影響を受けることなく短時間で出力電圧値と出力電流値を測定することができるので、溶接性能を向上させることができる。
図1は本発明に係るインバータ制御式のアーク溶接電源の構成図である。
始めに、主回路部について説明する。
商用電源51から供給される交流電圧は整流器52により直流電圧に整流された後、平滑回路53により平滑される。平滑された直流電圧は、インバータ回路54により高周波の交流電圧に変換され、トランス55により溶接に適した電圧に変換される。
トランス55から出力された交流電圧は整流器56により再度直流に整流される。そして、出力電流はリアクタ57により平滑されて外部出力端子58,59に供給される。
外部出力端子58の一方は、溶接ワイヤ60に、他方は母材61に接続されている。溶接ワイヤ60は送給モータ62により送給される。送給モータ62は制御回路1により制御される。
基準周波数発生器11は1MHzの基準周波数を発生する。
PWM制御装置12は、基準周波数発生器11から出力される周波数にタイミングを合わせてインバータ回路54をスイッチング制御し、20kHz程度の交流を出力する。
そして、溶接時には溶接ワイヤ60と母材61との間に形成されるアーク負荷に電力が供給される。
次に検出装置について説明する。
インバータ回路14は平滑回路53により平滑された直流電圧を高周波の交流電圧に変換し、2個の出力巻き線を備えるトランス15の入力側に供給する。トランス15はインバータ回路14から入力された交流電圧を降圧する。
トランス15の出力巻き線(導体)15aの一方は、整流回路20の交流側入力端子の一方に接続され、他方は2個のリング状の鉄心22に直列に巻き付けられた後、整流回路20の他方の交流側入力端子に接続されている。
整流回路20の直流端子の一方は抵抗Riの一方の端子に接続され、抵抗Riの他方の端子は整流回路20の直流端子の他方に接続されている。
ここで、トランス15、出力巻き線15a、整流回路20、抵抗Riおよび鉄心22は磁気増幅器Z1を構成している。
サンプルホールド回路30は、スイッチ32を介して抵抗Riと並列に接続されている。
トランス15の出力巻き線(導体)15bの一方は、整流回路21の交流側入力端子の一方に接続され、他方は2個のリング状の鉄心23に直列に巻き付けられた後、整流回路21の他方の交流側入力端子に接続されている。
整流回路21の直流端子の一方は抵抗Rvの一方の端子に接続され、抵抗Rvの他方の端子は整流回路21の直流端子の他方に接続されている。
ここで、トランス15、出力巻き線15b、整流回路21、抵抗Rvおよび鉄心23は磁気増幅器Z2を構成している。
サンプルホールド回路31は、スイッチ33を介して抵抗Rvと並列に接続されている。
鉄心22,23は強磁性体のアモルファス電磁鋼板を積層して形成されている。そして、鉄心22の中心部には出力回路の導体63が貫通して配置され、鉄心23の中心部には導体64が巻き回されている。導体64の一端は抵抗Rcを介して外部出力端子58に、他端は外部出力端子59に、それぞれ接続されている。
ドライバ16は、基準周波数発生器11から出力される制御信号にタイミングを合わせてインバータ回路14をスイッチング制御し、50kHz程度の交流を出力する。
また、タイミング回路17は、PWM制御装置12と基準周波数発生器11から出力される制御信号にタイミングを合わせてスイッチ32,33を開閉する。
次に、溶接電流値と溶接電圧値の検出原理を説明する。なお、この実施形態では、図示を省略する制御電源がオンされると同時にドライバ16は動作を開始するように構成されている。
始めに、溶接電圧値の測定について説明する。
いま、外部出力端子58,59間に溶接電圧が発生していないとする。
インバータ14が生成する交流入力により、出力巻き線15bに電流Ivが流れ、抵抗Rvの両端には電圧RvIvが発生する。この状態で、外部出力端子58,59間に溶接電圧が発生すると、抵抗Rcを介して電流Icが流れる。すると、電流Icにより形成される磁束の変化分を打ち消すような電流Ivが出力巻き線15bに流れ、抵抗Rvの両端の電圧が変化する。したがって、スイッチ33を閉じてその時の電圧値をクランプすることにより、現在の溶接電圧値を求めることができる。
次に、電流値の測定について説明する。
いま、溶接電流が流れていないとする。
インバータ14が生成する交流入力により、出力巻き線15aに電流Iiが流れ、抵抗Riの両端には電圧RiIiが発生する。この状態で、導体63に溶接電流が流れると、溶接電流により形成される磁束の変化分を打ち消すような電流iが出力巻き線15aに流れ、抵抗Riの両端の電圧Viが変化する。したがって、スイッチ32を閉じてその時の電圧値をクランプすることにより、現在の溶接電流値を求めることができる。
したがって、例えば、インバータ54のスイッチングに合わせてスイッチ32、33を閉じて抵抗Rv、Riの両端の電圧を調べることにより、溶接電流値と溶接電圧値を知ることができる。
そして、制御装置1は検出された溶接電流値と溶接電圧値に基づいてインバータ54をPWM制御する。また、必要に応じて送給モータ62を制御する。
ところで、インバータ溶接機の場合、定格出力(最大電流)の供給を保証するため、定格電流を流す場合であってもインバータ回路14がオフになる期間がある。そこで、スイッチ32、33を閉じるタイミングを以下のようにしてもよい。
図2は、スイッチ32、33を閉じるタイミングを説明する図であり、(a)は定格時におけるインバータ14の出力電圧波形を、(b)はスイッチ32、33の動作を示している。
同図(a)に示す実線は、定格出力(最大出力)時におけるインバータ回路14の出力を示すもので、時刻t1からt2までは電圧V0が、時刻t3からt4までは電圧−V0が出力され、時刻t2からt3および時刻t4からt5までは何も出力されない。
そこで、電圧+V0(または−V0)の出力を停止させる信号が出力されてからΔt時間後(例えば1〜2μs後)にスイッチ32、33を閉じるようにすると、ノイズの影響を受けないので、測定値の検出精度をさらに向上することができる。
この実施形態では、ドライバ16の基準周波数発生器として、PWM制御装置12の基準周波数発生器11を用いるので、専用の基準周波数発生器を設ける必要がなく、装置構成が簡単になる。
また、2つの基準周波数発生器を用いる場合に比べて同期を取る必要がないので、制御が容易になる。
なお、例えば時刻t2からt3におけるスイッチ32、33の開閉は1回に限らず複数回行うようにしても良い。
また、ここでは時刻t2からt3および時刻t4からt5の両方でスイッチ32、33を閉じるようにしたが、溶接トランス55の偏磁を避けるため、時刻t2からt3の間だけ閉じる」ようにしてもよい。
さらに、本発明はTIG溶接用のインバータ式のアーク溶接電源にも適用することができる。
この実施形態では、ドライバ16の基準周波数発生器として、PWM制御回路12の基準周波数発生器を用いるので、専用の基準周波数発生器を設ける必要がなく、装置構成が簡単になる。また、2つの基準周波数発生器を用いる場合に比べて同期を取る必要がないので、制御が容易になる。
また、溶接部に供給された出力電圧値および出力電流値を検出する手段として磁気増幅器を用いるので、ノイズの影響をほとんど受けない。
本発明に係るインバータ制御式のアーク溶接電源の構成図である。 スイッチ32、33を閉じるタイミングを説明する図である。
符号の説明
15a 導体
15b 導体
22 鉄心
23 鉄心
58 外部出力端子
59 外部出力端子
63 導体
64 導体

Claims (3)

  1. 直流電圧をインバータにより高周波交流電圧に変換し、この高周波交流電圧を変圧器により溶接に適した電圧に降圧して溶接部に出力すると共に溶接部に供給された出力電圧値および/または出力電流値を検出し、前記検出値に基づいて前記インバータを制御するインバータ制御式のアーク溶接電源において、
    前記インバータがオフし、前記高周波交流電圧が0になっているタイミングで前記出力電圧値および/または出力電流値を検出する検出手段が設けられていることを特徴とするインバータ制御式のアーク溶接電源。
  2. 前記検出手段が前記出力電圧値および/または出力電流値を検出する回数は、前記インバータが出力電圧の方向を切り換える回数以上である、ことを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御式のアーク溶接電源。
  3. 前記検出手段が磁気増幅器であり、前記インバータが出力する電圧方向の切り換えに同期した交流電源を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインバータ制御式のアーク溶接電源。
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