JP2004241605A - レーザ発振装置とレーザ加工機 - Google Patents

レーザ発振装置とレーザ加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な回路構成で大型かつ高価な電圧検出部を用いることなく、レーザ光の正確な照射再現性を実現できるレーザ発振装置を提供することを目的としている。
【解決手段】3相交流電源1の交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流部2と、電源の投入時の電流を制限する電流制限部3と、電流制限部3と並列に設けた経路開閉部4と、第1の整流部2の直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振部と、3相交流電圧を整流する第2の整流部11と、第2の整流部11より出力された直流電圧を検出する電圧検出部12と、電圧検出部12の出力信号を積算する積算部13とを備え、経路開閉部4は、3相交流電源1からの交流電圧が積算部13によって検出された時に経路開閉部4を短絡することにより、検出の応答性や検出精度が向上し、レーザ光の正確な照射再現性を実現できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ光を発生するレーザ発振装置およびレーザ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザ光の特性を活用するために、通信、エレクトロニックス、光技術若しくは精密加工等、種々の分野において、レーザ発振装置が利用されている。
【0003】
この種のレーザ発振装置として、従来、図8に示す構成であった。
【0004】
以下、その構成について図8を参照しながら説明する。
【0005】
このレーザ発振器は、3相交流電源80は交流電圧を整流スタック81で直流電圧に変換され、平滑コンデンサ105で電圧リプルを低減し、スイッチング素子84でスイッチングしてパルス信号に変換し、高周波トランスに電力を電送する。
【0006】
また電圧検出回路83は、スイッチング素子84より上流に存在する一次側の平滑コンデンサ82の電圧を検出する手段であり、その検出された電圧によってスイッチング素子84を制御している(例えば特許文献1参照)。
【0007】
また、図9に別の構成を示す。
【0008】
以下、その構成について図9を参照しながら説明する。
【0009】
このレーザ発振装置では、レーザ光109を照射する時に制御装置114の出力信号に基づきインバータ部106が駆動される。3相交流電源101は、交流電圧を第1の整流部102で直流電圧に変換され、抵抗器などによる電流制限部103,マグネットスイッチなどによる経路開閉部104およびコンデンサ105で構成される平滑回路で平滑され、インバータ部106に直流電圧として供給される。
【0010】
インバータ部106は、スイッチングトランジスタやIGBTなどの制御素子で構成され、直流電圧を交流電圧に変換し、高電圧変換部107に出力される。高電圧変換部107において、交流電圧を昇圧後、再度直流の高電圧に変換され、この直流の高電圧がレーザ共振器108に供給されレーザ光109として照射される。
【0011】
上述の平滑回路は、3相交流電源101の初期投入時にコンデンサ105へのラッシュ電流を抑制する電流制限部103と、コンデンサ105の充電完了後に制御装置114の出力信号により電流制限部103を短絡する経路開閉部104とが設けられている。
【0012】
制御装置114は、コンデンサ105の充電が完了した際に電圧検出部112から出力される検出信号によって経路開閉部104を閉じる信号を出力する。それと同時に制御装置114は、レーザ共振器108に電力供給の準備ができたということを記憶し、インバータ部106に動作開始信号を出力する。
【0013】
また、3相交流電源101が遮断された時は、コンデンサ105の直流電圧が徐々に低下するので電圧検出部112で直流電圧の低下を検出し、制御装置114より経路開閉部104を開放する信号とインバータ部106への動作停止信号が出力される。
【0014】
【特許文献1】
特開平4−39982号公報(第1頁右欄―3頁、第2図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーザ発振器やレーザ発振装置のような、コンデンサ105(82)の電圧を電圧検出部112(83)で検出する方式では、3相交流電源101(80)において電源電圧低下や電源欠落などの電源障害が発生した場合、コンデンサ105(82)の充電電圧にその電源障害の影響が直ちに発生しないため、電圧検出部112(83)の動作が遅れてレーザ共振器108に不安定な電力を供給することがあり、レーザ光109に影響を生じることがある。
【0016】
また、電源障害が発生すると、コンデンサ105の充電電圧は一旦低下するが、3相電源101が復旧した時に経路開閉器104が短絡されているため、第1の整流部102および経路開閉器104に過大な充電電流が流れ、構成機器の破損に至ることがある。
【0017】
また、電圧検出部112には、3相交流電源101を整流したコンデンサ電圧側(高電圧側)と制御装置側(低電圧側)との電気的絶縁のため、絶縁アンプやフォトカプラなどが使用されていて、電磁的結合や光学結合により信号が伝達される。
【0018】
絶縁アンプの場合は、アナログ信号としてコンデンサの直流電圧値を正確に伝達できるが、その構造が複雑な回路構成になるため、大型でかつ高価となり、電圧検出部としてのコストが増大する。また、フォトカプラの場合は、フォトカプラの発光ダイオードに流れる電流でコンデンサの直流電圧値を伝達するため、フォトカプラの電流伝達率(CTR)の経年変化で検出電圧が変化することがあった。
【0019】
本発明は、上記課題を解決するもので、複雑な回路構成で大型かつ高価な電圧検出部を用いることなく、レーザ共振器に安定した電力を供給してレーザ光の正確な照射再現性を実現することができるレーザ発振装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレーザ発振装置は、交流電源と、前記交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流手段と、前記第1の整流手段の出力端に接続された平滑コンデンサと、前記第1の整流手段と前記平滑コンデンサとの間に設けた前記交流電源の投入時の電流を制限する電流制限手段と、前記電流制限手段に並列接続した経路開閉手段と、前記第1の整流手段から出力される直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振手段と、前記交流電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する第2の整流手段と、前記第2の整流手段より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を積算する積算手段とを備え、前記経路開閉手段は、前記積算手段が所定の積算量に達した時に出力される信号によって開閉されるものである。
【0021】
この構成によれば、3相交流電源を整流する第1の整流手段とは別に第2の整流手段を設けたため、平滑コンデンサの影響を受けずに電圧検出ができるため、検出の応答性および検出精度が向上し、3相交流電源の電源障害が発生した場合、レーザ共振手段に不安定な電力を供給することを防止し、レーザ光の正確な照射ができる。また、経路開閉器の動作遅延による構成機器の破損の防止も図れる。
【0022】
また、第2の整流手段の替わりに第3の整流手段や、第2の整流手段より出力される直流電圧を検出する替わりに第1の整流手段のアノードと第3の整流手段のカソードとの間より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段とを有したり、第2の整流手段の替わりに平滑コンデンサの負極側と前記第1の整流手段のアノードとの間に電流の逆流を防止するために設けた第4の整流手段や、第1の整流手段のカソードと前記第1の整流手段のアノードとの間に直流電圧を検出する電圧検出手段を有したため、前述と同様の作用が得られると共に、部品点数を削減することもできる。
【0023】
さらに、本発明のレーザ加工機は、加工ワークを乗せる加工テーブルと、前記加工テーブルの移動とレーザ加工トーチの少なくとも一方を移動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する数値制御手段と、前述のいずれかに記載のレーザ発振装置とを備えたため、数値制御手段によりレーザ発振手段が統括的に制御され、レーザ加工の信頼性が向上すると共に加工ワークの不良品の混入を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態に付いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるレーザ発振装置の構成図である。
【0025】
このレーザ発振装置は、3相交流電源1の交流電圧を3相の整流ダイオードなどで構成された第1の整流部2で直流電圧に変換され、抵抗器などで構成された電流制限部3,マグネットスイッチなどで構成された経路開閉部4および平滑用のコンデンサ5で構成される平滑回路で直流電圧に平滑され、この直流電圧がインバータ部6に供給される。
【0026】
インバータ部6はスイッチングトランジスタやIGBTなどの制御素子で構成され、直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧を高電圧変換部7に出力する。
【0027】
高電圧変換部7は高周波トランスなどで構成され、入力された交流電圧を昇圧後、再度直流の高電圧に変換し、この直流の高電圧をレーザ共振器8に供給する。このレーザ共振器8は、レーザ媒質が励起され、レーザ光9として外部に照射される。
【0028】
また、3相交流電源1から出力された交流電圧は、3相整流ダイオードなどで構成された第2の整流部11で直流電圧に変換され、この直流電圧は絶縁形の変換素子などで構成された電圧検出部12に出力される。
【0029】
積算部13は積分回路やタイマー回路などで構成され、電圧検出部12から入力された信号を充放電時定数の違いによるコンデンサで積算し、この積算量を設定電圧との比較回路で検出して制御装置14へ信号を出力する。
【0030】
上述したように、平滑回路は電流制限部3,経路開閉部4およびコンデンサ5からなり、電流制限部3は3相交流電源1の初期投入時にコンデンサ5への突入電流を抑制し、経路開閉部4はコンデンサ5に直流電圧が充電完了された後に制御装置14から出力された信号により電流制限部3を短絡するものである。なお、制御装置14は、積算部13の出力信号により、電流制限部3を短絡するように経路開閉部4に信号を出力する。
【0031】
また制御装置14は、3相交流電源1の各相の電圧が正常に供給されていて、レーザ共振器8に電力供給の準備ができたことを記憶し、例えば数値制御装置など外部制御機器からレーザ光9の照射指令が入力されると、インバータ部6に動作開始信号を出力し、インバータ部6においてスイッチング動作が開始される。
【0032】
また、インバータ部6のスイッチング動作中に、3相交流電源1の電源電圧の低下や電源の欠落などの電源障害が発生した場合は、電源の異常を電圧検出部12と積算部13で検出し、制御装置14より信号が出力されてインバータ部6のスイッチング動作が停止されると同時に経路開閉器4も開放される。
【0033】
次に、電圧検出部における構成を示す図4を参照しながら説明する。
【0034】
電圧検出部12は、抵抗31,32とフォトカプラ33とから構成されている。抵抗31とフォトカプラ33の発光ダイオードとは、直列に接続されていて第2の整流部11より出力される直流電圧が印加される。
【0035】
フォトカプラ33のフォトトランジスタは、抵抗32によって制御回路の電源電圧にプルアップされていて、発光ダイオードが発光していない時はフォトトランジスタの出力は、H(ハイ)になる。そして、電圧検出部12は、このフォトカプラ33のフォトトランジスタの動作信号を検出信号としている。
【0036】
上記のように、電圧検出部12の入力に直流電圧が印加されると抵抗31を経て発光ダイオードに電流が流れ、所定の値以上の電流が流れると、フォトトランジスタがオン動作をして検出信号は、L(ロー)になる。
【0037】
次に、積算部の構成を示す回路図である図5を参照しながら説明する。
【0038】
積算部13は、反転増幅器41と抵抗42,43とダイオード44とコンデンサ45と比較器46と基準電圧電源47により構成されている。
【0039】
電圧検出部12より積算部13に入力された信号がH(ハイ)の時は、反転増幅器41の出力はL(ロー)となり、コンデンサ45に充電している電圧は、ダイオード44と抵抗値の小さい抵抗43で主に放電され、比較器46の出力は、H(ハイ)となる。
【0040】
電圧検出部12より積算部13に入力された信号がL(ロー)になるとコンデンサ45の電圧は、ダイオード44で阻止されるため、抵抗42を経由して充電され、基準電圧電源47の設定電圧以上になると比較器46の出力はH(ハイ)からL(ロー)になり、積算部13から出力信号が出力される。
【0041】
次に、図6(a)〜(d)で示される電圧検出部12と積算部13の動作タイミング図を参照しながら説明する。
【0042】
電源投入時、3相整流の直流電圧が入力され、電圧検出部12の入力はL(ロー)からH(ハイ)に変化し(図6(a)参照)、それに伴いフォトカプラの出力信号はH(ハイ)からL(ロー)に変化する(図6(b)参照)。
【0043】
積算部13では一定の時定数を形成しているコンデンサ45の電圧が徐々に上昇し、比較器46の基準電圧以上になった時、積算部13の出力は反転し、3相交流電源1が投入されたことを制御装置14に出力する(図6(c),(d)参照)。
【0044】
なお、3相交流電源1が遮断された時、各部の信号波形は、電源投入時の反対の動作をする。
【0045】
3相交流電源1が瞬間停電した場合や、電源地絡,欠相などの電源障害が発生した場合に、電圧検出部12の入力は、2相または1相の整流波形となり、図6(a)に示すように電源異常時の電圧波形はリップル電圧が大きく増大する。
【0046】
この場合、電圧検出部12の出力波形はH(ハイ)とL(ロー)の繰り返し状態(図6(b)参照)となり、積算部13のコンデンサ45に印加される電圧は充放電を繰り返して徐々に低下(図6(c)参照)し、基準電圧電源における基準電圧より低くなった時に、積算部13の出力信号がL(ロー)よりH(ハイ)に変化(図6(d)参照)し、3相交流電源1の異常の発生を検出して、この検出信号が積算部13から制御装置14に出力される。
【0047】
このように、本実施の形態1における3相交流電源1を整流した波形を基に3相電源の各相の電圧が正常に供給されているかを判定する手段は、主回路のコンデンサ5の直流電圧値をフォトカプラ33の発光ダイオードに流れる電流で電流変換率(CTR)を利用し検出する従来に比べ、フォトカプラ33には、電圧検出の検出精度が要求されず、電流変換率が変化しても3相交流電源1の電源障害などの異常検出の精度が経年変化で変化することがない。
【0048】
以上述べたように主回路のコンデンサ5の影響を受けずに電圧検出ができるため、検出の応答性および検出精度が向上し、3相交流電源1の電源障害が発生した場合でも、レーザ共振器8に不安定な電力の供給を防止し、レーザ光9の正確な照射ができる。また、経路開閉器4の動作遅延による構成機器の破損の防止も図れる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2におけるレーザ発振装置の構成図である。
【0049】
実施の形態1との相違点は、電圧検出部12の直流電圧の入力段に第3の整流部21を設けたことであり、実施の形態1と同じ構成は同じ番号を付与し、説明を省略する。
【0050】
3相交流電源1を整流する第1の整流部2のアノードと第3の整流部21のカソードとの間に、直流電圧を検出する電圧検出部12と、電圧検出部12から出力された検出信号を入力して積算する積算部13を設けたことにより、実施の形態1で説明したように、主回路のコンデンサ5の影響を受けずに電圧検出ができるため、検出の応答性および検出精度が向上し、3相交流電源1の電源障害が発生した場合でも、レーザ共振器8に不安定な電力の供給を防止し、レーザ光の正確な照射ができる。
【0051】
また、経路開閉器4の動作遅延による構成機器の破損の防止も図れることに加え、整流部の部品点数の削減をすることができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3におけるレーザ発振装置の構成図である。
【0052】
実施の形態1との相違点は、コンデンサ5の負極側と前記第1の整流手段2のアノードとの間に電流逆流防止用の第4の整流手段22を設けたことであり、実施の形態1と同じ構成は同じ番号を付与し、説明を省略する。
【0053】
コンデンサ5の負極側と前記第1の整流手段2のアノードとの間に電流逆流防止用の第4の整流手段22を設けたことにより、主回路のコンデンサの影響を受けずに電圧検出ができるため、検出の応答性および検出精度が向上し、3相交流電源の電源障害が発生した場合でも、レーザ共振器に不安定な電力の供給を防止し、レーザ光の正確な照射ができる。
【0054】
また、経路開閉器の動作遅延による構成機器の破損の防止も図れることに加え、更に整流部の部品点数の削減をすることができる。
【0055】
ところで、本実施の形態のけるレーザ発振装置のインバータ部6はスイッチングトランジスタを有し、このスイッチングトランジスタが動作中に3相交流電源1の電源電圧低下や電源欠落などの電源の障害が発生した場合は、この障害が電圧検出部12と積算部13で検出され、制御装置14からの警報作動やレーザ発振装置の運転を停止させるインターロック動作などが設けられていて、レーザ共振器8への電力の供給状態を監視することができ、この結果、レーザ共振器8よりの不安定な出力のレーザ光の出射を防止することができる。
【0056】
なお、以上の構成からなるレーザ発振装置では、各構成に制御素子を設けて、各信号処理または各構成において制御するようにしたが、レーザ発振装置に、各構成に接続されるCPUを設け、各処理を統括的に制御するようにしてもよい。
【0057】
図7は、本発明の実施の形態におけるレーザ加工機の構成図を示している。
【0058】
レーザ加工機は、加工ワーク51を乗せる加工テーブル52と、加工テーブル52の移動またはレーザ加工トーチ57の少なくとも一方を移動する駆動部53と、駆動部を制御する数値制御装置54とレーザ発振装置55により構成されている。
【0059】
レーザ発振装置55より出力されたレーザ光56は、外部系を構成するミラーなどにより折り返され、レーザ加工トーチ57に導かれる。レーザ光56は加工ワークに照射され、加工が開始される。それと同時に数値制御装置54により駆動部53に指令が出力され加工テーブルまたはレーザ加工トーチ57の少なくとも一方を動作させて加工図形を切断する。
【0060】
上記レーザ加工機によれば、3相交流電源の電源障害が発生した場合でも、レーザ共振器に不安定な電力の供給を防止し、レーザ光の正確な照射が再現でき、数値制御装置によりレーザ発振器が統括的に制御されことにより、レーザ加工の信頼性が向上すると共に加工ワークへの不良品の混入を防止することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のレーザ発振装置によれば、交流電源と、前記交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流手段と、前記第1の整流手段の出力端に接続された平滑コンデンサと、前記第1の整流手段と前記平滑コンデンサとの間に設けた前記交流電源の投入時の電流を制限する電流制限手段と、前記電流制限手段に並列接続した経路開閉手段と、前記第1の整流手段から出力される直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振手段と、前記交流電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する第2の整流手段と、前記第2の整流手段より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を積算する積算手段とを備え、前記経路開閉手段は、前記積算手段が所定の積算量に達した時に出力される信号によって開閉されるものである。
【0062】
この構成によれば、3相交流電源を整流する第1の整流手段とは別に第2の整流手段を設けたため、平滑コンデンサの影響を受けずに電圧検出ができるため、検出の応答性および検出精度が向上し、3相交流電源の電源障害が発生した場合、レーザ共振手段に不安定な電力を供給することを防止し、レーザ光の正確な照射ができる。また、経路開閉器の動作遅延による構成機器の破損の防止も図れる。
【0063】
また、第2の整流手段の替わりに第3の整流手段や、第2の整流手段より出力される直流電圧を検出する替わりに第1の整流手段のアノードと第3の整流手段のカソードとの間より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段とを有したり、第2の整流手段の替わりに平滑コンデンサの負極側と前記第1の整流手段のアノードとの間に電流の逆流を防止するために設けた第4の整流手段や、第1の整流手段のカソードと前記第1の整流手段のアノードとの間に直流電圧を検出する電圧検出手段を有したため、前述と同様の作用が得られると共に、部品点数を削減することもできる。
【0064】
さらに、本発明のレーザ加工機によれば、加工ワークを乗せる加工テーブルと、前記加工テーブルの移動とレーザ加工トーチの少なくとも一方を移動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する数値制御手段と、前述のいずれかに記載のレーザ発振装置とを備えたため、数値制御手段によりレーザ発振手段が統括的に制御され、レーザ加工の信頼性が向上すると共に加工ワークの不良品の混入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるレーザ発振装置の構成図
【図2】同実施の形態2におけるレーザ発振装置の構成図
【図3】同実施の形態3におけるレーザ発振装置の構成図
【図4】電圧検出部における構成を示す回路図
【図5】積算部における構成を示す回路図
【図6】(a)電圧検出部における入力電圧タイミング図
(b)電圧検出部における出力信号タイミング図
(c)積算部におけるコンデンサ電圧タイミング図
(d)積算部における出力タイミング図
【図7】本発明の実施の形態におけるレーザ加工機の構成図
【図8】従来のレーザ発振装置における構成図
【図9】従来のレーザ発振装置における別の構成図
【符号の説明】
1 3相交流電源
2 第1の整流部
3 電流制限部
4 経路開閉部
5 コンデンサ
6 インバータ部
7 高電圧変換部
8 レーザ共振器
9 レーザ光
11 第2の整流部
12 電圧検出部
13 積算部
14 制御装置
21 第3の整流部
22 第4の整流部
31、31 抵抗
33 フォトカプラ
41 反転増幅器
42、43 抵抗
44 ダイオード
45 コンデンサ
46 比較器
47 基準電圧電源
51 加工ワーク
52 加工テーブル
53 駆動部
54 数値制御装置
55 レーザ発振装置
56 レーザ光路
58 加工トーチ

Claims (7)

  1. 交流電源と、前記交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流手段と、前記第1の整流手段の出力端に接続された平滑コンデンサと、前記第1の整流手段と前記平滑コンデンサとの間に設けた前記交流電源の投入時の電流を制限する電流制限手段と、前記電流制限手段に並列接続した経路開閉手段と、前記第1の整流手段から出力される直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振手段と、前記交流電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する第2の整流手段と、前記第2の整流手段より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を積算する積算手段とを備え、前記経路開閉手段は、前記積算手段が所定の積算量に達した時に出力される信号によって開閉されるレーザ発振装置。
  2. 交流電源と、前記交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流手段と、前記第1の整流手段の出力端に接続された平滑コンデンサと、前記第1の整流手段と前記平滑コンデンサとの間に設けた前記交流電源の投入時の電流を制限する電流制限手段と、前記電流制限手段に並列接続した経路開閉手段と、前記第1の整流手段から出力される直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振手段と、前記交流電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する第3の整流手段と、前記第1の整流手段のアノードと前記第3の整流手段のカソードとの間より出力される直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を積算する積算手段とを備え、前記経路開閉手段は、前記積算手段が所定の積算量に達した時に出力される信号によって開閉されるレーザ発振装置。
  3. 交流電源と、前記交流電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流手段と、前記第1の整流手段の出力端に接続された平滑コンデンサと、前記第1の整流手段と前記平滑コンデンサとの間に設けた前記交流電源の投入時にコンデンサへの電流を制限する電流制限手段と、前記電流制限手段に並列接続した経路開閉手段と、前記第1の整流部から出力される直流電圧をレーザ光に変換するレーザ共振手段と、前記平滑コンデンサの負極側と前記第1の整流手段のアノードとの間に電流の逆流を防止するために設けた第4の整流手段と、前記第1の整流手段のカソードと前記第1の整流手段のアノードとの間に直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力信号を積算する積算手段とを備え、前記経路開閉手段は、前記積算手段が所定の積算量に達した時に出力される信号によって開閉されるレーザ発振装置。
  4. レーザ共振手段は、入力した直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、前記交流電圧を昇圧後、直流高電圧に変換する高電圧変換部と、前記直流高電圧によってレーザ媒質が励起されレーザ光を発生するレーザ共振部とを有した請求項1または2または3記載のレーザ発振装置。
  5. レーザ共振手段の作動を制御する制御手段を有し、前記制御手段は積算手段から信号が出力された時に、前記レーザ共振手段をオンする請求項1から4のいずれかに記載のレーザ発振装置。
  6. レーザ共振手段の作動を制御する制御手段を有し、前記制御手段は積算手段から信号が出力されない時に、警報作動とレーザ発振装置の運転を停止させるインターロック動作のうち、少なくとも一方が行なわれる請求項5記載のレーザ発振装置。
  7. 加工ワークを乗せる加工テーブルと、前記加工テーブルの移動とレーザ加工トーチの少なくとも一方を移動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する数値制御手段と、レーザ光を発生する請求項1から6のいずれかに記載のレーザ発振装置とを備えたレーザ加工機。
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