JP4456768B2 - C−配糖体を含有する薬剤 - Google Patents

C−配糖体を含有する薬剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4456768B2
JP4456768B2 JP2001021548A JP2001021548A JP4456768B2 JP 4456768 B2 JP4456768 B2 JP 4456768B2 JP 2001021548 A JP2001021548 A JP 2001021548A JP 2001021548 A JP2001021548 A JP 2001021548A JP 4456768 B2 JP4456768 B2 JP 4456768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
general formula
embedded image
nmr
cdcl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001021548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001288178A (ja
Inventor
泰 冨山
義典 小林
淳 野田
格 冨山
剛 冨山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kotobuki Seiyaku Co Ltd filed Critical Kotobuki Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2001021548A priority Critical patent/JP4456768B2/ja
Publication of JP2001288178A publication Critical patent/JP2001288178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456768B2 publication Critical patent/JP4456768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糖尿病の治療・予防剤及び血糖降下剤として有用な新規C−配糖体及びその製造方法並びにこれを含有する治療剤に関する。
【0002】
【従来技術】
高血糖を速やかに正常化し、同時に体内のエネルギーバランスを改善する抗糖尿病薬として、腸管及び腎臓での糖再吸収を行っているNa+−グルコース共輸送体(SGLT)を阻害する薬剤が求められている。O−配糖体であるフロリジンは、腸管、腎臓に存在するNa+−グルコース共輸送体を阻害することで、過剰の糖を尿糖として体外に排泄し、血糖を降下させる(例えばWelch C.A.et al.,J.Natr.,1989,119(11)1698)。また、最近になって報告されている合成O−配糖体もNa+−グルコース共輸送体を阻害し、過剰の糖を尿糖として体外に排泄し、血糖を降下させることが報告されている(例えば、Hongu,M.et al.,Chem.Pharm.Bull.1998,46(1)22;特開平11−021243号公報)。
しかしながら、これらのO−配糖体は、糖とアグリコン部とが、O−グルコシド結合しており、経口吸収すると下記化学反応式(腸内グルコシダーゼによるO−配糖体の加水分解):
【0003】
【化3】
Figure 0004456768
【0004】
に示す様に小腸に存在するグルコシダーゼ等により加水分解され、作用が消減してしまう。また、フロリジンの場合、アグリコン部であるフロレチンは促進拡散型の糖輸送体を強力に阻害すると報告されている。例えばラット静脈にフロレチンを投与すると脳内グルコース濃度が減少するという悪い影響が報告されている(例えば、Stroke,1983,14,388)。
【0005】
これらのO−配糖体の欠点を改善する試みとして、近年、β−グルコシダーゼによる分解、酸又は塩基に安定な糖誘導体として、グルコシド結合の酸素を炭素に変換したC−配糖体が報告されている(例えば、R.J.Linhardt.et al.,Tetrahedron,1998,54,9913;D.E.Levy,The Chemistry of C-Glycosides.Pergamon;Oxford,1995.;M.H.D.Postema,C-Glycoside Synthesis.CRC Press;Boca Raton.1995)が、現在までに、β−グルコシダーゼによる分解、酸又は塩基による加水分解に安定なC−配糖体のNa+−グルコース共輸送体阻害剤の報告はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、高いNa+−グルコース共輸送体阻害作用を有し、且つβ−グルコシダーゼによる分解、酸又は塩基に安定であるC−配糖体及びその製造方法、並びに該C−配糖体を含有する糖尿病の治療・予防剤及び血糖降下剤を提供すること、すなわち糖尿病の治療・予防剤及び血糖降下剤として有用なC−配糖体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、Na+−グルコース共輸送体阻害作用を有し、且つβ−グルコシダーゼによる分解、酸又は塩基に安定である新規なC−配糖体について糖尿病の治療・予防剤及び血糖降下剤の創製を目的に研究を行った結果、一般式(I)で示される新規C−配糖体が優れた抗高血糖作用を有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次式の一般式(I):
【0008】
【化4】
Figure 0004456768
【0009】
で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を含有し、Na−グルコース共輸送体阻害作用を有する糖尿病の治療・予防剤である。また本発明は、一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を含有し、Na−グルコース共輸送体阻害作用を有する血糖降下剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
【表1】
Figure 0004456768
【0012】
【表2】
Figure 0004456768
【0013】
【表3】
Figure 0004456768
【0014】
【表4】
Figure 0004456768
【0015】
【表5】
Figure 0004456768
【0016】
【表6】
Figure 0004456768
【0017】
【表7】
Figure 0004456768
【0018】
以下に本発明の一般式(I)の化合物の製造方法の例を説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(1)一般式(I)のR2がすべて水素原子である化合物の製造方法
下記の化学式(式中、R1、R4、A1、m、nは前記と同じ、R2は水素原子である。)に示すように、一般式(II)で示される化合物と一般式(IV)で示されるアルデヒドとをアルドール反応させ、場合により引き続いて二重結合を接触還元させて、一般式(I)で示される化合物を得た。
【0019】
【化5】
Figure 0004456768
【0020】
(2)一般式(I)のR1が−OHで、R2が−H又は−COOCH3である化合物の製造方法
下記の化学式(式中、A1、m、nは前記と同じ)に示すように、一般式(I)で示される化合物のフェノール性水酸基をアリル基で保護した後、塩基存在下、クロロギ酸メチルと反応させ、一般式(V)の化合物とした。化合物(V)のアリル基をPd触媒を用いて脱保護し、場合により引き続いて二重結合を接触還元させて一般式(VI)の化合物を得た。
【0021】
【化6】
Figure 0004456768
【0022】
(3)一般式(I)のR1が、−OH、R2が−H又は−CO−(CH2)2−COOHで、R5が−CH2O−CO−(CH2)2−COOHである化合物の製造方法
下記の化学式(式中、A1,mは前記と同じ)に示すように、一般式(I)で示される化合物を、ピリジン中無水コハク酸と反応させることにより、一般式(XVII),(XVIII)の化合物を得た。
【0023】
【化7】
Figure 0004456768
【0024】
(4)一般式(I)のR2が全て水素原子、R5が下式:
【0025】
【化8】
Figure 0004456768
【0026】
である化合物の製造方法
下記の化学式(式中、A1、mは前記と同じ)に示すように、一般式(I)で示される化合物のフェノール性水酸基と4−ブロモメチル−5−メチルー1,3−ジオキソレンを塩基存在下反応させて一般式(XIX)の化合物を得た。
【0027】
【化9】
Figure 0004456768
【0028】
次に、一般式(II)で示される化合物の製造方法を示す。
(a)一般式(II)のm=0である化合物の場合
下記の化学式〔式中、R1、nは前記と同じである。Xはハロゲン(Br,F等)、CF3・CO・O−などの脱離基、Bnはベンジル基を表わす〕に示すように、一般式(VII)で示される化合物とベンゼン誘導体(VIII)とをルイス酸(例えば、BF3・Et2O,SnCl4,AlCl3,AgOSO2CF3等)存在下、カップリング反応させ一般式(IX)の化合物を合成する(例えば、Jaramillo,C.et al.,Synthesis,1994,1)。
【0029】
【化10】
Figure 0004456768
【0030】
また、下記の化学式(式中、R1、X、nは前記と同じ)に示すように、一般式(VII)の化合物とグリニヤール試薬(XI)との反応により、一般式(IX)の化合物を得ることもできる(例えば、Yokoyama,M.et al.,Synthesis,1998,409)。
【0031】
【化11】
Figure 0004456768
【0032】
(b)一般式(II)のm=1である化合物の場合
出発原料である一般式(XII)の化合物は、対応するラクトン(XI)に対し、Tebbe試薬を反応させ合成する(Tebbe,F.N.et al.,J.Am.Chem.Soc.,1978,100,3611)。下記の化学式(式中、R1、nは前記と同じ)に示すように、一般式(XII)の化合物を9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナン(9−BBN)とのハイドロボレーション反応の後、一般式(XIII)で示される化合物とパラジウム触媒存在下、鈴木カップリング反応を行い、一般式(XIV)で示される化合物を得る(例えば、Johnson,C.R.et al.,Synlett.,1997,1406)。
【0033】
【化12】
Figure 0004456768
【0034】
また、下記の化学式(式中、R1、X、nは前記と同じ)に示すように、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−1−チオ−β−D−グルコピラノース(XX)を、アリールメチルハライド(XXI)と反応させ、スルフィド(XXII)とした後、オキソン(OXONE;登録商標名)で酸化して得られたスルホン(XXIII)をランベルグ−ベックランド(Ramberg-Backlund)転位させ、オレフィン体(XXIV)を得る。これをパラジウム触媒存在下水素添加することにより、一般式(XIV)で示される化合物を大量合成することが可能である。
【0035】
【化13】
Figure 0004456768
【0036】
(c)一般式(II)で示される化合物の製造
下記の化学式(式中、R1、nは前記と同じ)に示すように、上記(a)工程又は(b)工程で得た一般式(XV)の化合物(m=0又は1)を接触還元して、脱ベンジル体とした後、Ac2O、ピリジン(Py)によりアセチル化して一般式(XVI)の化合物とする。一般式(XVI)の化合物をフリーデルクラフツ反応して一般式(II)のR4がアセチル基の化合物を得る。引き続いてNaOMeにて脱アセチル化反応することにより、一般式(II)のR4が水素原子の化合物を得ることができる。
【0037】
【化14】
Figure 0004456768
【0038】
また、一般式(II)は、m=1のとき、下記の化学式(式中、R1、X、nは前記と同じ)に示すように、上記(b)工程の時に予めアセチル基が導入されている誘導体(XXV)とスズキカップリングして化合物(XXVI)を得た後、脱ベンジル化又は続いてアセチル化することによっても得ることが出来る。
【0039】
【化15】
Figure 0004456768
【0040】
本発明の一般式(I)で示される化合物の薬理学的に許容される塩としては、無機塩基の塩としてナトリウム塩やカリウム塩が挙げられる。A1がピリジン塩基を含む場合は、無機酸の塩や有機酸の塩が挙げられる。無機酸の塩としては塩酸或いは硫酸との塩が、有機酸の塩としては酢酸、コハク酸、或いはフマール酸が挙げられる。
【0041】
また、本発明の一般式(I)で示される化合物又はその薬理学的に許容される塩は、そのままで、或いは公知の製剤技術により粉剤、顆粒剤、錠剤或いはカプセル剤に製剤化されて、経口的に投与できる。また、直接腸への投与や注射剤等の形で非経口的な投与が可能である。投与量は、患者の症状、年齢、体重などにより異なるが、例えば成人1日あたり10〜1000mgを1〜数回に分けて投与することにより効果が期待される。
【0042】
試験例
以下にラットにおける尿糖増加作用についての薬理試験例を挙げる。
ラットにおける尿糖増加作用
被験薬(20mg)を20%ジメチルスルホキシド(DMSO)−生理食塩水(10mL)に溶解して被験液を調製した。雄性SD系ラット(6週齢、1群3匹)に被験液を8時間間隔で2回腹腔内投与(投与量:10mg/kg/回)した。なお、対照群として20%DMSO生理食塩水のみを腹腔内投与した。初回投与後24時間、ラットを代謝ゲージに入れて尿を採取した。尿量測定後、遠心分離により混雑物を除いてからグルコースCIIテストワコー(和光純薬社製)で尿糖濃度を測定した。尿量(mL)及び尿糖濃度(mg/dl)から24時間に排泄された尿糖量(mg/24時間)を算出した。その結果を表5に示す。
【0043】
【表8】
Figure 0004456768
【0044】
【実施例】
以下、実施例及び参考例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、以下における化合物1〜化合物31、化合物42〜化合物58は、表1〜表7における化合物番号1〜31、42〜58の化合物に対応する。
【0045】
実施例1
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−(2’−β−D−グルコピラノシルメチル−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシ)アクリロフェノン(化合物1)の製造例
【0046】
【化16】
Figure 0004456768
【0047】
(a)1−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)−1−デオキシ−2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノース(化合物33)の製造
【0048】
【化17】
Figure 0004456768
【0049】
(例1)
テトラベンジルグルクルノラクトン(XI)にTebbe試薬を反応させて得られる2,6−アンヒドロ−3,4,5,7−テトラ−O−ベンジル−1−デオキシ−D−グルコヘプト−1−エニトール(2.0g)(XII)に、9−BBN(0.5M THF溶液、18mL)を室温で加え、7時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却し、K2PO4(3M水溶液、3.3mL)を加え15分間撹拌する。そこへ1,3−ジメトキシ−5−ヨードベンゼン 1.2g,PdCl2(dppf)(160mg,DMF溶液32mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液をEt2O(30mL)に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗い、芒硝で乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製すると化合物33を92%の収率にて得る。 Mass (m/e):675(M++1)、583、475、369、91(BP)
IR (cm-1):3022、2908、1455、1413、1389
1H-NMR (CDCl3):2.75(dd、1H、J=14.0、9.0Hz)、3.17(d、1H、J=9.0Hz)、3.37(m、2H)、3.52(m、1H)、3.60〜3.74(m、4H)、3.70(S、6H)、4.52〜4.70(m、4H)、4.82〜4.96(m、4H)、6.35(S、1H)、6.42(S、2H)、7.20〜7.38(m、25H)
【0050】
(例2)
(i)1−[(3,5−ジメトキシフェニル)メチルチオ]−1−デオキシ−2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノース
【0051】
【化18】
Figure 0004456768
【0052】
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−1−チオ−β−D−グルコピラノース(XX)5.43gをアセトン40mLに溶解し、3,5−ジメトキシベンジルクロライド1.82gを加えた後、炭酸カリウム1.35g、水10mLを加え、2時間還流させる。反応液を濃縮し、水を加え、酢酸エチル(2×30mL)にて抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:8)にて精製して90.5%の目的化合物(XXII)を得る。
IR(cm-1):3022、2854、1734、1596、1494、1455、1431、1398、1350、1320、1293、1203、1149、1062、909、831、735、696
1H-NMR (CDCl3)δ:3.71(s、6H)、3.39-3.98(m、8H)、4.30(d、1H、J=9.8Hz)、4.53-4.89(m、8H)、6.33(t、1H、J=2.0Hz)、6.51(d、2H、J=2.5Hz)、7.15-7.37(m、20H)
(ii)1−[(3,5−ジメトキシフェニル)メチル]スルホニル−1−デオキシ−2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノース
【0053】
【化19】
Figure 0004456768
【0054】
上記(i)で得られた化合物(5.25g)をアセトン45mLに溶解させ、水15mL、オキソン(OXONE;登録商標名)13.7gを加え、室温にて24時間撹拌する。反応液を濃縮し、水を加え、酢酸エチル(2×50mL)にて抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)にて精製して79.5%で化合物(XXIII)を得る。
IR(cm-1):3058、3022、2914、1731、1599、1494、1455、1431、1401、1329、1269、1242、1206、1152、1092、1026、996、933、882、837、738、696、540
1H-NMR (CDCl3)δ:3.51-4.09(m、6H)、3.71(s、6H)、4.22(d、1H、J=9.3Hz)、4.51-4.98(m、8H)、4.57(s、2H)、6.42(m、1H)、6.63(d、2H、J=2.4Hz)、7.15-7.34(m、20H)
(iii)1−[(3,5−ジメトキシフェニル)メチレン]−1−デオキシ−2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノース
【0055】
【化20】
Figure 0004456768
【0056】
上記(ii)で得られた化合物(1.42g)を四塩化炭素15mL、2−メチル−2−プロパノール15mLに溶解させ、水1.5mL、水酸化カリウム7gを加え、1時間還流させる。反応液を室温に戻して氷水中にあけ、酢酸エチル(2×20mL)にて抽出する。有機層を水(1×10mL)、飽和食塩水(1×10mL)にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)にて精製して63.7%で化合物(XXIV)を得る。
Mass (m/e):672(M+)、247、181、135、91(BP)、51
IR(cm-1):3058、3022、2920、2860、1656、1593、1494、1452、1425、1359、1329、1299、1257、1203、1149、1065、912、846、735
1H-NMR (CDCl3)δ:3.64(s、3H)、3.73(s、3H)、3.61-4.79(m、14H)、5.60-6.90(m、4H)、7.05-7.37(m、20H)
(iv)1−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)−1−デオキシ−2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノース(XIV)
【0057】
【化21】
Figure 0004456768
【0058】
上記(iii)で得られた化合物(0.76g)をMeOH(10mL)に溶解させ、5%パラジウム−炭素(0.2g)を加え、水素気流下室温にて30分撹拌する。反応液をろ過、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:8)にて精製して化合物(XIV)を56.8%の収率で得る。
Mass (m/e):675(M++1)、583、475、369、91(BP)
IR(cm-1):3022、2908、1455、1413、1389
1H-NMR (CDCl3)δ:2.65-3.11(dABq、2H、J=14.2Hz)、3.32-3.74(m、7H)、3.69(s、6H)、4.49-4.95(m、8H)、6.30(t、1H、J=2.0Hz)、6.46(d、2H、J=2.4Hz)、7.18-7.37(n、20H)
(b)1−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)−1−デオキシ−β−D−グルコピラノース(化合物34)の製造
【0059】
【化22】
Figure 0004456768
【0060】
上記(a)で得られた化合物(3.0g)をメタノールに溶解し、5%パラジウム−炭素(1.0g)を加え、水素気流下室温にて15分間撹拌する。反応液をセライトろ過し、濃縮すると化合物34を定量的(1.4g)に得る。
1H-NMR (DMSO:CDCl3=2:1):2.57-3.28(m、7H)、3.46-3.69(dABq、2H)、3.72(s、6H)、6.26(t、1H)、6.47(d、2H)
(c)1−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)−1−デオキシ−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−β−D−グルコピラノース(化合物35)の製造
【0061】
【化23】
Figure 0004456768
【0062】
上記(b)で得られた化合物(1.0g)にピリジン(Py)(10mL)、無水酢酸(5mL)を0℃で加え、12時間撹拌する。反応液を酢酸エチル(30mL)に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗い芒硝で乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)にて精製すると化合物35を81%(1.24g)収率にて得る。mp=103−105℃
Mass (m/e):482(M+)、303、247、217、189、152(BP)、109、81、51
IR (cm-1):1737、1596、1368、1242
1H-NMR (CDCl3):1.99、2.00、2.02、2.03(12H)、2.74〜2.76(m、2H)、3.78(S、6H)、3.58〜5.19(m、7H)、6.33〜6.36(m、3H)
(d)2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルメチル−アセトフェノン(化合物36)の製造
【0063】
【化24】
Figure 0004456768
【0064】
上記(c)で得られた化合物(1.2g)をジエチルエーテル(20mL)に溶解し、0℃にてAlCl3(3.5g)のEt2O溶液(20mL)を滴下後、Ac2O(0.7mL)を滴下し、室温にて12時間撹拌する。反応液を希塩酸水(260mL)に注ぎ、有機層を塩化メチレンにて抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗い芒硝で乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル=1:4)にて精製すると化合物36を58%(742mg)の収率にて得る。mp=159−160℃
Mass (m/e):510(M+)、474、417、373、331、275、233、205、169、139、109(BP)、81、47
IR(cm-1):3400、2914、1752、1686、1605、1371、1218、1173
1H-NMR (CDCl3):2.00〜2.03(m、12H)、2.65(S、3H)、3.61〜3.68(m、2H)、3.90(S、3H)、4.06〜5.21(m、7H)、6.23(S、1H)、6.44(S、1H)、13.27(S、1H)
(e)3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−(2’−β−D−グルコピラノシルメチル−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシ)アクリロフェノン(化合物1)の製造
【0065】
【化25】
Figure 0004456768
【0066】
上記(d)で得られた化合物(203mg)と5−ベンゾフランアルデヒド(70mg)をEtOH(2mL)に溶解する。0℃で、50%KOH(0.4mL)を加え、室温にて12時間撹拌する。反応液に10%HClを加えpHを約4とし、酢酸エチルエステルにて有機層を抽出する。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水にて洗い芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、化合物1を55%(102mg)の収率にて得る。mp=135−136℃、[α]23 D=−1.59(C=1,Py.)
Mass (m/e):470(M+)、434、403、350、319、290、261、219、191、164、131(BP)、91、60
IR (cm-1):3370、2914、1605、1440、1263、1197、1155、1086、1026
1H-NMR (CDCl3):2.63〜2.65、2.95〜3.00(m、3H)、3.07〜3.78(m、6H)、3.81(S、3H)、6.40、6.48(ABq、2H、J=2.4Hz)、6.79(S、1H)、7.13〜7.73(ABq、2H、J=15.6Hz)、7.49〜7.57(ABq、2H、J=8.3Hz)、7.65(S、1H)、7.81(S、1H)、10.02(brs、1H)
【0067】
実施例2
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−2’−β−D−グルコピラノシルメチル−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシプロピオフェノン(化合物21)の製造例
【0068】
【化26】
Figure 0004456768
【0069】
上記実施例1の(e)で得られた化合物1(0.13g)をTHF−MeOH溶液(1:1、10mL)に溶解した後、5%Pd−炭素(0.1g)を加え、水素気流下、室温にて30分間撹拌する。反応液をセライトろ過後、濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、化合物21を収率61%(80mg)で得る。mp=103−105℃ [α]23 D=−2.39(C=0.5,Py.)
Mass (m/e):472(M+)、434、374、319、291、243、205、177、131(BP)、91、57
IR (cm-1):3400、2914、1605、1443、1266、1197、1104
1H-NMR (CDCl3:DMSO=1:2):3.04〜3.13(m、2H)、3.83(S、3H)、3.34〜5.60(m、11H)、6.42〜7.83(m、7H)
【0070】
参考例1
2−(β−D−グルコピラノシルメチル)−6−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノン(化合物32)の製造例
【0071】
【化27】
Figure 0004456768
【0072】
上記実施例1の(d)で得られた化合物36(336mg)をメタノール5mLに溶解させ、0℃にて28mgナトリウムメトキシドを加え室温にて1時間撹拌する。イオン交換樹脂約1gを加え、10分間撹拌後、ろ過、濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:10)にて精製して化合物32を99%(225mg)得る。この化合物32は、化合物1及び化合物21を合成するときの原料として用いられる。mp=98〜99℃、[α]23 D=−2.80(C=1.0,Py.)
Mass (m/e):342(M+)、324、306、221、191(BP)、165、137、115、91、69、51
IR (cm-1):3388、1608、1356、1263、1200、1155、1080
1H-NMR (CDCl3:DMSO=1:2):2.46(S、3H)、2.55〜2.61(m、1H)、2.91(t、1H、J=9.3,8.8Hz)、2.98〜3.19(m、5H)、3.42〜3.65(dABq、2H、J=11Hz)、3.72(S、3H)、4.14(brs、1H)、4.79,4.83(brs、2H)、4.95(brs、1H)、6.27(d、1H、J=2.0Hz)、6.41(d、1H、J=2.4Hz)、9.86(S、1H)
【0073】
参考例2
2,4−ジメトキシ−5−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルアセトフェノン(化合物37)の製造例
【0074】
【化28】
Figure 0004456768
【0075】
【化29】
Figure 0004456768
【0076】
公知の方法(R.Tschesche et al.,Liebigs Ann.Chem.902〜907(1982))により得られる2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−(2,4−ジメトキシフェニル)−1−デオキシ−β−D−グルコピラノース(17.8g)に、塩化アルミニウム、無水酢酸を作用させてフリーデルクラフツ反応を行うと公知の化合物38(化22)が10.78g(57.1%)得られ、その副生成物として化合物37(化21)が1.95g(10.1%)得られる。この化合物37は、化合物23を合成するときの原料に用いられる。また、化合物38は化合物3を合成するときの原料に用いられる。化合物37の測定値は次のとおりである。
Mass (m/e):510(M+)、317、275(BP)、209、179、139、97、69
IR (cm-1):3460、2939、1746、1653、1605、1578、1500、1443、1368
1H-NMR (CDCl3):1.77(S、3H)、2.01(S、3H)、2.05(S、3H)、2.08(S、3H)、2.56(S、3H)、3.78〜3.81(m、1H)、3.92(S、3H)、3.93(S、3H)、4.12〜4.26(dABq、2H、J=12.2Hz)、4.71(d、1H、J=10.3Hz)、5.21(t、1H、J=9.6Hz)、5.32(t、1H、J=9.6Hz)、5.44(t、1H、J=10.3Hz)、6.39(S、1H)、7.88(S、1H)
【0077】
実施例3
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−β−D−グルコピラノシル−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシ−アクリロフェノン(化合物3)の製造例
【0078】
【化30】
Figure 0004456768
【0079】
公知の方法(R.Tschesche et al.,Liebigs Ann.Chem.902〜907(1982))により得られる化合物38(2.0g)と5−ベンゾフランアルデヒド(0.71g)をエタノール(25mL)に溶解させ、0℃にて50%水酸化カリウム溶液を加え、室温にて12時間撹拌する。反応液に水を加え、クロロホルムにて洗浄後、水層に10%塩酸を加え、pH=3とし、クロロホルムにて抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗い、芒硝にて乾燥後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:10)にて精製して化合物3を63%(1.15g)収率にて得る。mp=250℃以上、[α]23 D=−24.80(C=0.5,Py.)
Mass (m/e):456(M+)、259、195、145、177、66(BP)
IR (cm-1):3376、2908、1632、1566、1497、1446、1368、1281、1260
1H-NMR (CDCl3:DMSO=1:2):3.22〜3.57(m、4H)、3.73(d、2H)、3.88(s、3H)、4.48(d、1H)、6.51(s、1H)、6.98(d、1H)、7.64(d、1H)、7.87〜8.09(m、3H)、8.15(s、1H)、8.16(d、1H)、13.61(s、1H)
【0080】
実施例4
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−β−D−グルコピラノシル−4’−メトキシ−6’−(2−プロペン−1−イル)オキシ−アクリロフェノン(化合物39)の製造例
【0081】
【化31】
Figure 0004456768
【0082】
化合物3(1.15g)をアセトン(20mL)に溶解する。炭酸カリウム(0.97g)、アリールブロミド(0.3mL)を加え、12時間還流する。反応液を氷水中に注ぎ、有機層をクロロホルムにて抽出し飽和食塩水で洗い、芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製すると、化合物39を83%(1.04g)の収率にて得る。mp=139−140℃、[α]23 D=−14.60(C=1,Py.)
Mass (m/e):497(M++1)、435、358、311、283、253、207、177(BP)、147、119、92、65
IR(cm-1):3400、2896、1608、1575、1443、1314、1260、1200、1122、1083
1H-NMR (CDCl3:CD3OD=9:1):3.45〜3.47(m、1H)、3.54〜3.65(m、3H)、3.73〜3.89(dABq、2H、J=12.2Hz)、3.93(S、3H)、4.68〜4.72(m、3H)、5.31(dd、1H、J=10.3、10.7Hz)、5.48(dd、1H、J=17.1、17.6Hz)、6.06〜6.13(m、1H)、6.54(S、1H)、6.82(S、1H)、7.52(d、1H、J=8.4Hz)、7.59(d、1H、J=8.0Hz)、7.64(S、1H)、7.69(S、1H)、7.80〜7.84(S+m、3H)
【0083】
実施例5
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシル)−4’−メトキシ−6’−(2−プロペン−1−イル)オキシ−アクリロフェノン(化合物40)の製造例
【0084】
【化32】
Figure 0004456768
【0085】
化合物39(0.97g)を塩化メチレン(5mL)に溶解させる。2,4,6−コリジン(2.6mL)を加え、−20℃にてクロロ炭酸メチル(0.18mL)の塩化メチレン溶液を滴下し、室温にて2時間撹拌する。反応液を希塩酸水に注ぎ、有機層を酢酸エチルエステルにて抽出する。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗い芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製すると化合物40を71%(0.77g)の収率にて得る。mp=137−138℃、[α]23 D=−4・79(C=1,Py.)
Mass (m/e):554(M+)、505、478、446、404、361、310、282、243、213(BP)、183、156、124 IR (cm-1):3400、2908、1743、1608、1575、1503、1443、1263、1197、1125
1H-NMR (CDCl3):3.07(d、1H、J=3.6Hz)、3.46、3.50(brs、2H)、3.63〜3.85(m、4H)、3.76(S、3H)、3.90(S、3H)、4.43〜4.47(ABq、2H)、4.65〜4.66(m、2H)、4.71(d、1H、J=9.8Hz)、5.28(dd、1H、J=10.7、10.2Hz)、5.45(dd、1H、J=17.1Hz)、6.02〜6.09(m、1H)、6.48(S、1H)、6.75、7.65(d、2H、J=2.4Hz)、7.48〜7.58(ABq、2H、J=8.4Hz)、7.57(S、1H)、7.76、7.81(d、2H、J=1.2Hz)、7.85(S、1H)
【0086】
実施例6
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシ−アクリロフェノン(化合物4)の製造例
【0087】
【化33】
Figure 0004456768
【0088】
化合物40(0.35g)をアセトニトリル(3mL)に溶解する。PdCl2(Ph3P)2(14mg)、ギ酸アンモニウム(0.24g)を加え、還流下、12時間撹拌する。反応液をろ過、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)にて精製し、化合物4を39.3%(0.13g)にて得る。mp=195−196℃、[α]23 D=−40.19(C=1,Py.)
Mass (m/e):514(M+)、438、378、336、307、257、219、163(BP)、131、74
IR (cm-1):3400、2902、1746、1629、1560、1440、1371、1260
1H-NMR (DMSO:CDCl3=2:1):3.37〜3.39(m、1H)、3.47〜3.51(m、1H)、3.65(S、3H)、3.75〜3.79(ABq、1H)、3.88(S、3H)、4.12〜4.17(m、1H)、4.40〜4.47(m、2H)、4.83(d、1H、J=5.4Hz)、5.07(d、2H、J=3.4Hz)、5.19(d、2H、J=4.4Hz)、6.53(S、1H)、6.99(S、2H)、8.07(S、2H)、7.65(d、2H、J=8.3Hz)、7.90(d、2H、J=8.8Hz)、7.97(S、1H)、8.18(S、1H)、13.61(S、1H)
【0089】
実施例7
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシ−4’−メトキシ−プロピオフェノン(化合物5)の製造例
【0090】
【化34】
Figure 0004456768
【0091】
化合物4(114mg)をMeOH−THF混合溶液(1:1、2mL)に溶解する。5%Pd−炭素(50mg)を加え、室温で水素気流下15分還撹拌する。反応液をろ過し、濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)にて精製すると、化合物5を収率77%(88mg)で得る。mp=120−121℃、[α]23 D=−35.80(C=1,Py.)
Mass (m/e):516(M+)、403、348、307、277、227、193、163、120、91、62(BP)
IR (cm-1):3394、2908、1743、1629、1494、1443、1337、175、1206
1H-NMR (CDCl3):2.12(d、1H、J=3.9Hz)、2.88(d、1H、J=2.0Hz)、2.96〜3.00(m、2H)、3.15〜3.24(m、3H)、3.48〜3.68(m、4H)、3.75(S、3H)、3.87(S、3H)、4.40〜4.51(dABq、2H)、4.53〜4.62(m、2H)、4.63(d、1H)、6.44(S、1H)、6.72(d、1H、J=7.8Hz)、6.99(d、1H、J=6.8Hz)、7.09(S、1H)、7.68(S、1H)、12.86(S、1H)
【0092】
参考例3
1−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1−デオキシ−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノース(化合物41)の製造例
【0093】
【化35】
Figure 0004456768
【0094】
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−グルコピラノシルフルオリド(13.6g)をTHF(50mL)に溶解させ、0℃にて4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウムブロミドのTHF溶液(マグネシウム6gと2−ブロモ−5−メトキシトルエン50gから調製した)を滴下し、室温にて12時間撹拌する。反応液を氷水中に注ぎ、10%塩酸にて中和し、酢酸エチルにて抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、芒硝にて乾燥させ溶媒を留去する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:8)にて精製し、化合物41を81%(13.1g)得る。化合物41は化合物9及び化合物27を合成するときの原料に用いることができる。
Mass (m/e):644(M+)、553、433、341、283、241、181(BP)135、92、50
IR (cm-1)(Neat):3052、3016、2890、2854、1608、1578、1497、1452、1393
1H-NMR (CDCl3):2.37(s、3H)、3.52〜3.85(m、6H)、3.81(s、3H)、4.36(d、1H)、4.46〜4.96(m、8H)、6.71(s、1H)、6.78(d、1H)、6.92〜7.33(m、20H)、7.39(d、1H)
【0095】
実施例8〜23
化合物2、6〜20は、実施例3に従い、アセトフェノン化合物を出発原料として、アルドール反応を経て合成することができる。
実施例24〜34
化合物21〜31は、実施例2に従いそれぞれのエノン化合物の二重結合部分を接触還元することで合成することができる。
【0096】
実施例35
3−[({6−[5−(3−ベンゾ[b]フラン−5−イルプロパノイル)−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル]−1−デオキシ−β−D−グルコピラノース−1−イル}カルボニル]プロピオン酸(化合物47)
【0097】
【化36】
Figure 0004456768
【0098】
化合物(22)330mgをピリジン5mLに溶解させ、コハク酸無水物144mgを加え、室温にて12時間撹拌する。反応液を氷水中にあけ、酢酸エチルにて抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:20)にて精製し、0.14g(34.8%)の目的物を得る。
mp=113-114℃、[α]D=-18.39(C=0.5, MeOH)
Mass (m/e,ESI):557(M-H)-
1H-NMR (CDCl3)δ:2.67(m、4H)、2.96(t、2H、J=7.8Hz)、3.10-5.07(m、12H)、3.83(s、3H)、6.42(s、1H)、6.72(s、1H)、6.96-7.73(m、5H)、12.87(s、1H)
実施例36
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−(6−スルホン酸−β−D−グルコピラノシル)−4’−メトキシ−6’−ヒドロキシアクリロフェノン(化合物44)
【0099】
【化37】
Figure 0004456768
【0100】
化合物(3)60mgをDMF2mLに溶解させ、室温にてDMF・SO3錯体を403mg加え、2時間撹拌する。反応液にEtOH/AcOEt(4:1)を加え撹拌し、析出結晶をろ取して38mg(54%)の赤色結晶を得る。
mp=177-179℃
Mass (m/e,ESI):537(M+H)+
IR(cm-1) 3382,1637,1563,1467,1368,1257,1107,1086,993
1H-NMR (DMSO+CD3OD)δ:3.36(m、1H)、3.46(m、2H)、3.65(dd、1H、J=5.7Hz)、3.67-3.83(m、2H)、3.95(s、3H)、6.63(s、1H)、7.07(d、1H、J=2.0Hz)、7.73(d、1H、J=8.8Hz)、7.97(dd、1H、J=8.8Hz、2.0Hz)、8.01-8.10(m、3H)、8.23(d、2H、J=10.7Hz)
実施例37
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−3’−(6−カルボキシナトリウム塩−β−D−グルコピラノシル)−4’−メトキシ−6’−ヒドロキシアクリロフェノン(化合物43)
【0101】
【化38】
Figure 0004456768
【0102】
化合物(3)100mgをアセトニトリル3mLに溶かし、室温にてTEMPO 4mg,KBr 4mg、次いで飽和NaHCO3溶液3mL,NaOCl3mLを加え、30分撹拌する。AcOEt 50mLにて希釈し、10%HClを加えて中和後、有機層を無水Na2SO4にて乾燥して溶媒を留去する。残留物をカラムクロマトグラフィー(MeOH:CHCl3)にて精製し、63mg(61%)のカルボン酸を得て、これにアセトン1mL、NaOH 5mg(1eq)加え、30分撹拌する。アセトンを留去し、析出結晶をろ過し、43mgの目的物を得る。mp=115-117℃
Mass (m/e,ESI):492(M+H)+
IR(cm-1) 3364、1608、1548、1446、1257、1152、108、735、594
1H-NMR (D2O)δ:3.30(m、1H)、3.54(m、3H)、3.83(s、3H)、4.55(m、1H)、6.27(s、1H)、6.95(s、1H)7.60-8.10(m、7H)
実施例38
4−({2−(3−ベンゾ[b]フラン−5−イルプロパノイル)−5−メトキシ−4−(β−D−グルコピラノシル)フェノキシ}メチル)−5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オン(化合物49)
【0103】
【化39】
Figure 0004456768
【0104】
化合物(22)0.25gをDMF3mLに溶解させ、炭酸カリウム75mg、4−ブロモメチル−5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オン0.13gを加え、室温にて3時間撹拌する。反応液を氷水中にあけ、酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:20)にて精製し、42mgの目的物を得る。
mp=128-128.5℃、[α]D=+2.80(C=1.0, MeOH)
Mass (m/e,ESI):539(M+Na)+
1H-NMR (CDCl3)δ:2.05(s、3H)、2.90(t、2H、J=7.8Hz)、3.07-3.89(m、9H)、3.91(s、3H)、4.54-4.69(ABq、2H)、6.47(s、1H)、6.73(s、1H)、6.80-7.10(ABq、2H)、7.39(s、1H)、7.59(s、1H)、7.85(s、1H)
【0105】
実施例39
化合物46は化合物3を出発原料として、上記実施例35の方法で無水コハク酸を4モル等量使用すると、糖部分の全ての水酸基がエステル化された化合物も得られる。
実施例40
化合物42は、実施例35に従い化合物3を出発原料として合成することが出来る。
実施例41〜43
化合物45,48及び50は、実施例37のナトリウム塩にする方法に従い対応するカルボン酸から合成できる。
実施例44
3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−[6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{(β−D−グルコピラノース−1−イル)メチル}]プロピオフェノン(化合物52)の製造例
【0106】
【化40】
Figure 0004456768
【0107】
(a)1−[6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)メチル}]アセトフェノン(化合物59)の製造
【0108】
【化41】
Figure 0004456768
【0109】
テトラベンジルグルクノラクトン(XI)にTebbe試薬を反応させて得られる2,6−アンヒドロ−3,4,5,7−テトラ−O−ベンジル−1−デオキシ−D−グルコヘプト−1−エニトール(4.5g)(XII)に9−BBN(0.5M THF溶液、42mL)を室温で加え、7時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却し、K3PO4(3M水溶液7.2mL)で加え、15分間撹拌する。そこへ2−ブロモ−6−ヒドロキシ−4−メチルアセトフェノン(2.1g)、PdCl2(dppf)(610mg,DMF溶液66mL)加え、50℃で2時間撹拌した。反応液をEt2O(60mL)に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗い、芒硝で乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチル=60:1)にて精製すると化合物59を53%の収率にて得る。
Mass (m/e,ESI):709(M+Na)+、687(M+H)+
IR (cm-1):2914、1359、1083、750、696
1H-NMR (CDCl3)δ:2.21(s、3H)、2.59(s、3H)、2.97-3.01(m、1H)、3.22-3.67(m、8H)、4.42-5.00(m、8H)、6.68(s、1H)、6.67(s、1H)、7.18-7.38(m、20H)、11.7(s、1H)
(b)3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−[6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル)−β−D−グルコピラノシルメチル}]アクリロフェノン(化合物60)
【0110】
【化42】
Figure 0004456768
【0111】
上記実施例の(a)で得られた化合物(9.89g)と5−ベンゾフランアルデヒド(2.31g)をEtOH(140mL)に溶解する。0℃で50%KOH(17mL)を加え室温にて40時間撹拌する。反応液にH2O(200mL)を加え、酢酸エチルエステルにて有機層を抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗い、芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)にて精製し、化合物60を61%(7.2g)の収率にて得る。
Mass (m/e,ESI):837(M+Na)+、815(M+H)+、849(M+Cl)-、813(M-H)-
IR (cm-1):1732、1628、1578、1240、1100、760
1H-NMR (CDCl3)δ:2.27(s、3H)、3.07-3.80(m、9H)、4.40-4.94(m、8H)、6.70(s、1H)、6.73(s、1H)、6.76(dd、1H、J=1.0Hz、2.0Hz)、7.14-7.81(m、26H)、10.8(s、1H)
(c)3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−[6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{(β−D−グルコピラノース−1−イル)メチル}]アクリロフェノン(化合物51)の製造
【0112】
【化43】
Figure 0004456768
【0113】
上記(b)にて得られた化合物(7.2g)をCH2Cl2(86mL)に溶解し、−78℃にてBBr3(1.0M CH2Cl2溶液53mL)を滴下し、−78℃〜室温にて2時間撹拌する。反応液を氷水(200mL)に注ぎ、有機層を酢酸エチルにて抽出し、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗い、芒硝で乾燥する。有機層を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製すると化合物51を76%(3.0g)の収率にて得る。
Mass (m/e,ESI):455(M+H)+、453(M-H)-
IR (cm-1):3394、3004、2908、1575、1443、1263、1215、1089
1H-NMR (CDCl3)δ:2.27(s、3H)、2.89-3.75(m、13H)、6.68(d、2H、J=12.7Hz)、6.77(d、1H、J=1.5Hz)、7.08(d、1H、J=16.1Hz)、7.47-7.53(m、2H)、7.63-7.66(m、2H)、7.77(s、1H)、8.68(bs、1H)
(d)3−(ベンゾ[b]フラン−5−イル)−1−[6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{(β−D−グルコピラノース−1−イル)メチル}]プロピオフェノン(化合物52)
【0114】
【化44】
Figure 0004456768
【0115】
上記(c)にて得られた化合物51(3.0g)をメタノール(100mL)に溶解した後、DMAP(0.81g)5%Pt−炭素(0.30g)を加え水素気流下、室温にて20時間撹拌する。反応液をセライトろ過後、濃縮する。残渣を酢酸エチル(200mL)に溶かし、10%HCl、飽和重層水、飽和食塩水にて洗い、芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、化合物52を83%(2.5g)の収率にて得る。
Mass (m/e,ESI):456(M+)、438、305、261、175、131(BP)、91
IR (cm-1):3394、2908、1614、1083、1032
1H-NMR (CDCl3)δ:2.24(s、3H)、2.47-3.73(m、15H)、6.62(d、1H、J=2.2Hz)、6.68(s、1H)、7.08(d、1H、J=8.8Hz)、7.37-7.57(m、2H)、7.57(s、1H)、8.83(bs、1H)
実施例45
3−ベンゾ[b]フラン−5−イル−1−(6−ヒドロキシ−4−メチル−2−{[6−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノース−1−イル]メチル})プロピオフェノン(化合物53)の製造。
【0116】
【化45】
Figure 0004456768
【0117】
化合物53は実施例4,5及び6に従い、上記実施例44で合成した化合物52のフェノール性水酸基を保護し、糖部分の一級水酸基のみをアルキル化してメトキシカ−ボネート体で得て、最後にフェノール性水酸基の脱保護をして得ることが出来る。
実施例46
1−[2,4−ジヒドロキシ−6−{(β−D−グルコピラノシル)メチル}フェニル]−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(化合物54)
【0118】
【化46】
Figure 0004456768
【0119】
化合物54は、実施例1に従い、対応する4−ベンジルオキシベンズアルデヒドを用いてアルドール反応して得られる化合物(1.2g)をメタノール(20mL)に溶解する。5%Pd−C(1.2g)を加え、水素気流化、室温にて6時間撹拌する。反応液をろ過後、濃縮する。残渣をシリカゲルカルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=4:1)にて精製し、化合物54を88%(0.52g)の収率にて得る。
mp=227-228℃、[α]D= -10.80(C=1.0, MeOH)
Mass (m/e,ESI):457(M+Na)+、469(M+Cl)-、433(M-H)-
IR (cm-1):3358、2914、1605、1510、1460、1365、1260、1160、1100、840
1H-NMR (DMSO:CDCl3=2:1)δ:2.43(dABq、1H、J=15.1Hz)、2.75(t、2H、J=7.6Hz)、2.87-3.64(m、10H)、4.56(t、1H、J=5.9Hz)、4.77(d、1H、J=4.9Hz)、4.81(d、1H、J=4.4Hz)、4.91(d、1H、J=5.4Hz)、6.61(d、1H、J=2.0Hz)、6.20(d、1H、J=2.0Hz)、6.64(d、1H、J=8.8Hz)、7.00(d、2H、J=8.3Hz)、8.99(s、1H)、9.32(s、1H)、9.59(s、1H)
参考例4
1−[2,4−ジヒドロキシ−6−{(β−D−グルコピラノシル)メチル}]アセトフェノン(化合物61)の製造
【0120】
【化47】
Figure 0004456768
【0121】
化合物61は実施例1に従い、対応するアリールハライドを用いて鈴木カップリングして得られる化合物(1.5g)をジクロロメタン(20mL)に溶解する。−78℃でBBr3(1M CH2Cl2溶液、12mL)を加え、−78℃〜室温にて2.5時間撹拌する。反応液を氷水(50mL)に注ぎn−BuOH(50mL×3)にて有機層を抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗い、芒硝にて乾燥する。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5:1)にて精製し化合物61を57%(0.41g)の収率にて得る。
また、この化合物61は、化合物54を合成する時の原料として用いることも出来る。
mp=227-228℃、[α]D= -12.00(C=1.0, MeOH)
Mass (m/e,ESI):351(M+Na)+、329(M+H)+
IR (cm-1):3394、1599、1455、1353、1269、1161、1083、1008、843、573
1H-NMR (CDCl3)δ:2.47(s、3H)、2.59(dABq、1H、J=14.7Hz)、2.91-3.50(m、7H)、3.65(dABq、1H、J=11.7Hz)、4.25(bs、5H)、6.18(d、1H、J=2.0Hz)、6.27(d、1H、J=2.4Hz)、9.88(bs、1H)
【0122】
実施例47
化合物55は、実施例44に従い、アセトフェノン化合物を出発原料として、アルドール反応を経て合成することが出来る。
実施例48
化合物56は、実施例44に従いエノン化合物の二重結合部分を接触還元することで合成することが出来る。
実施例49
化合物57は実施例44に従い、対応するアリールハライドを用いて鈴木カップリングして得られた化合物をアルドール反応した後、最後に脱ベンジル化して合成することが出来る。
実施例50
化合物58は実施例45に従い、フェノール性水酸基を保護した後、糖部分の一級水酸基のみをカーボネートとして、最後にフェノール性水酸基の脱保護をして得ることが出来る。
【0123】
【発明の効果】
本発明の新規C−配糖体は、Na+−グルコース共輸送体阻害作用を有し、且つβ−グルコシダーゼによる分解、酸又は塩基に安定であり、糖尿病の治療・予防剤及び血糖降下剤として有用である。

Claims (2)

  1. 次式の一般式(I):
    Figure 0004456768
    で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を含有し、Na−グルコース共輸送体阻害作用を有する糖尿病の治療・予防剤。
  2. 請求項1記載の一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を含有し、Na−グルコース共輸送体阻害作用を有する血糖降下剤。
JP2001021548A 2000-02-02 2001-01-30 C−配糖体を含有する薬剤 Expired - Lifetime JP4456768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001021548A JP4456768B2 (ja) 2000-02-02 2001-01-30 C−配糖体を含有する薬剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024970 2000-02-02
JP2000-24970 2000-02-02
JP2001021548A JP4456768B2 (ja) 2000-02-02 2001-01-30 C−配糖体を含有する薬剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001288178A JP2001288178A (ja) 2001-10-16
JP4456768B2 true JP4456768B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=26584699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001021548A Expired - Lifetime JP4456768B2 (ja) 2000-02-02 2001-01-30 C−配糖体を含有する薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456768B2 (ja)

Families Citing this family (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1020944C (zh) * 1990-01-30 1993-05-26 阿图尔-费希尔股份公司费希尔厂 紧固件
PT1980560E (pt) 2003-03-14 2011-06-29 Astellas Pharma Inc Derivados de c-glicósido para o tratamento da diabetes
US8785403B2 (en) 2003-08-01 2014-07-22 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation Glucopyranoside compound
EP2514756B1 (en) 2003-08-01 2014-12-17 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation Novel compounds having inhibitory activity against sodium-dependant glucose transporter
ZA200608028B (en) * 2004-03-04 2009-03-25 Kissei Pharmaceutical Fused heterocycle derivative, medicinal composition containing the same, and medicinal use thereof
WO2005092877A1 (de) 2004-03-16 2005-10-06 Boehringer Ingelheim International Gmbh Glucopyranosyl-substituierte benzol-derivate, diese verbindungen enthaltende arzneimittel, deren verwendung und verfahren zu ihrer herstellung
WO2005095373A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. ナフタレン誘導体、それを含有する医薬組成物およびその医薬用途
JPWO2005095372A1 (ja) * 2004-03-31 2008-02-21 キッセイ薬品工業株式会社 ナフタレン誘導体、それを含有する医薬組成物及びその医薬用途
TW200606129A (en) 2004-07-26 2006-02-16 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Novel cyclohexane derivative, its prodrug, its salt and diabetic therapeutic agent containing the same
DE102004048388A1 (de) * 2004-10-01 2006-04-06 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg D-Pyranosyl-substituierte Phenyle, diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel, deren Verwendung und Verfahren zu ihrer Herstellung
CA2587639A1 (en) 2004-12-16 2006-06-22 Boehringer Ingelheim International Gmbh Glucopyranosyl-substituted benzene derivatives, medicaments containing such compounds, their use and process for their manufacture
MY147375A (en) 2005-01-31 2012-11-30 Mitsubishi Tanabe Pharma Corp Indole derivatives
EP1856082B1 (en) 2005-02-23 2009-10-14 Boehringer Ingelheim International GmbH Glucopyranosyl-substituted ((hetero)arylethynyl-benzyl)-benzene derivatives and use thereof as sodium-dependent glucose cotransporter 2 (sglt2) inhibitors
WO2006108842A1 (en) 2005-04-15 2006-10-19 Boehringer Ingelheim International Gmbh Glucopyranosyl-substituted (heteroaryloxy-benzyl)-benzene derivatives as sglt inhibitors
UA91546C2 (uk) 2005-05-03 2010-08-10 Бьорінгер Інгельхайм Інтернаціональ Гмбх КРИСТАЛІЧНА ФОРМА 1-ХЛОР-4-(β-D-ГЛЮКОПІРАНОЗ-1-ИЛ)-2-[4-((S)-ТЕТРАГІДРОФУРАН-3-ІЛОКСИ)-БЕНЗИЛ]-БЕНЗОЛУ, СПОСІБ ЇЇ ОДЕРЖАННЯ ТА ЇЇ ЗАСТОСУВАННЯ ПРИ ПРИГОТУВАННІ ЛІКАРСЬКИХ ЗАСОБІВ
US7723309B2 (en) 2005-05-03 2010-05-25 Boehringer Ingelheim International Gmbh Crystalline forms of 1-chloro-4-(β-D-glucopyranos-1-yl)-2-[4-((R)-tetrahydrofuran-3-yloxy)-benzyl]-benzene, a method for its preparation and the use thereof for preparing medicaments
US7772191B2 (en) 2005-05-10 2010-08-10 Boehringer Ingelheim International Gmbh Processes for preparing of glucopyranosyl-substituted benzyl-benzene derivatives and intermediates therein
JP5128474B2 (ja) 2005-07-27 2013-01-23 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング グルコピラノシル−置換((ヘテロ)シクロアルキルエチニル−ベンジル)−ベンゼン誘導体、該化合物を含有する薬剤、それらの使用及びそれらの製造方法
ATE484499T1 (de) 2005-08-30 2010-10-15 Boehringer Ingelheim Int Glucopyranosyl-substituierte benzyl-derivate, medikamente mit solchen verbindungen, ihre verwendung und herstellungsverfahren dafür
TW200745075A (en) 2005-09-08 2007-12-16 Boehringer Ingelheim Int Crystalline forms of 1-chloro-4-(β-D-glucopyranos-1-yl)-2-(4-ethynyl-benzyl)-benzene, methods for its preparation and the use thereof for preparing medicaments
AR056195A1 (es) 2005-09-15 2007-09-26 Boehringer Ingelheim Int Procedimientos para preparar derivados de (etinil-bencil)-benceno sustituidos de glucopiranosilo y compuestos intermedios de los mismos
EA200801773A1 (ru) 2006-02-15 2009-02-27 Бёрингер Ингельхайм Интернациональ Гмбх Глюкопиранозилзамещенные производные бензонитрила, фармацевтические композиции, содержащие такие соединения, их применение и способ их получения
PE20080697A1 (es) 2006-05-03 2008-08-05 Boehringer Ingelheim Int Derivados de benzonitrilo sustituidos con glucopiranosilo, composiciones farmaceuticas que contienen compuestos de este tipo, su uso y procedimiento para su fabricacion
TWI418556B (zh) 2006-07-27 2013-12-11 Mitsubishi Tanabe Pharma Corp 吲哚衍生物
JP5298025B2 (ja) * 2006-12-04 2013-09-25 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 抗糖尿病薬としてのチエニル含有グリコピラノシル誘導体
UY30730A1 (es) 2006-12-04 2008-07-03 Mitsubishi Tanabe Pharma Corp Forma cristalina del hemihidrato de 1-(b (beta)-d-glucopiranosil) -4-metil-3-[5-(4-fluorofenil) -2-tienilmetil]benceno
JP5330260B2 (ja) 2006-12-06 2013-10-30 スミスクライン ビーチャム コーポレーション 二環式化合物ならびに抗糖尿病薬としての使用
CA2673498C (en) 2006-12-21 2012-04-24 Astellas Pharma Inc. Method for producing c-glycoside derivative and intermediate for synthesis thereof
CL2008002427A1 (es) 2007-08-16 2009-09-11 Boehringer Ingelheim Int Composicion farmaceutica que comprende 1-cloro-4-(b-d-glucopiranos-1-il)-2-[4-((s)-tetrahidrofurano-3-iloxi)bencil]-benceno combinado con 1-[(4-metilquinazolin-2-il)metil]-3-metil-7-(2-butin-1-il)-8-(3-(r)-aminopiperidin-1-il)xantina; y su uso para tratar diabetes mellitus tipo 2.
US9024009B2 (en) 2007-09-10 2015-05-05 Janssen Pharmaceutica N.V. Process for the preparation of compounds useful as inhibitors of SGLT
CL2008003653A1 (es) 2008-01-17 2010-03-05 Mitsubishi Tanabe Pharma Corp Uso de un inhibidor de sglt derivado de glucopiranosilo y un inhibidor de dppiv seleccionado para tratar la diabetes; y composicion farmaceutica.
US9056850B2 (en) 2008-10-17 2015-06-16 Janssen Pharmaceutica N.V. Process for the preparation of compounds useful as inhibitors of SGLT
UY32441A (es) 2009-02-13 2010-09-30 Boehringer Ingelheim Int Composicion farmaceutica, metodos de tratamiento y sus usos
US20110009347A1 (en) 2009-07-08 2011-01-13 Yin Liang Combination therapy for the treatment of diabetes
EA022186B1 (ru) 2009-07-10 2015-11-30 Янссен Фармацевтика Нв СПОСОБ КРИСТАЛЛИЗАЦИИ 1-(β-D-ГЛЮКОПИРАНОЗИЛ)-4-МЕТИЛ-3-[5-(4-ФТОРФЕНИЛ)-2-ТИЕНИЛМЕТИЛ]БЕНЗОЛА
DK2486029T3 (en) 2009-09-30 2015-08-24 Boehringer Ingelheim Int Methods of making of glucopyranosyl-substituted benzyl-benzene derivatives.
EP2483286B1 (en) 2009-09-30 2016-07-13 Boehringer Ingelheim International GmbH Method for the preparation of a crystalline form of 1-chloro-4-(beta-d-glucopyranos-1-yl)-2-(4-((s)-tetrahydrofuran-3-yloxy)benzyl)benzene
US10610489B2 (en) 2009-10-02 2020-04-07 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical composition, pharmaceutical dosage form, process for their preparation, methods for treating and uses thereof
HUE031375T2 (en) 2009-10-14 2017-07-28 Janssen Pharmaceutica Nv A method for preparing compounds useful as SGLT2 inhibitors
US8163704B2 (en) * 2009-10-20 2012-04-24 Novartis Ag Glycoside derivatives and uses thereof
JO3577B1 (ar) 2010-05-11 2020-07-05 Janssen Pharmaceutica Nv صيغ صيدلانية تشمل مشتقات 1-(بيتا-d- غلوكوبيرانوسيل) -2-ثينيل ميثيل بنزين كمثبطات sglt
AR085689A1 (es) 2011-03-07 2013-10-23 Boehringer Ingelheim Int Composiciones farmaceuticas de metformina, linagliptina y un inhibidor de sglt-2
WO2012140120A1 (en) 2011-04-13 2012-10-18 Janssen Pharmaceutica Nv Process for the preparation of compounds useful as inhibitors of sglt2
TWI542596B (zh) 2011-05-09 2016-07-21 健生藥品公司 (2s,3r,4r,5s,6r)-2-(3-((5-(4-氟苯基)噻吩-2-基)甲基)-4-甲基苯基)-6-(羥甲基)四氫-2h-哌喃-3,4,5-三醇之l-脯胺酸及檸檬酸共晶體
US9555001B2 (en) 2012-03-07 2017-01-31 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical composition and uses thereof
US9192617B2 (en) 2012-03-20 2015-11-24 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical composition, methods for treating and uses thereof
HUE041709T2 (hu) 2013-04-05 2019-05-28 Boehringer Ingelheim Int Az empagliflozin terápiás alkalmazásai
US20140303097A1 (en) 2013-04-05 2014-10-09 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical composition, methods for treating and uses thereof
US11813275B2 (en) 2013-04-05 2023-11-14 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical composition, methods for treating and uses thereof
MX2015014512A (es) 2013-04-18 2016-02-09 Boehringer Ingelheim Int Composicion farmaceutica, metodos para tratamiento y sus usos.
KR102288071B1 (ko) * 2014-09-19 2021-08-11 재단법인 전남바이오산업진흥원 히어리로부터 분리된 화합물을 포함하는 간 보호용 조성물
US20170071970A1 (en) 2015-09-15 2017-03-16 Janssen Pharmaceutica Nv Co-therapy comprising canagliflozin and phentermine for the treatment of obesity and obesity related disorders

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001288178A (ja) 2001-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4456768B2 (ja) C−配糖体を含有する薬剤
US6627611B2 (en) C-glycosides and preparation of thereof as antidiabetic agents
JP4229701B2 (ja) β−ラクタム化合物及びその製造方法並びにこれを含有する血清コレステロール低下剤
RU2295522C2 (ru) Азуленовое производное, фармацевтическая композиция на его основе и способ лечения диабета
KR100660738B1 (ko) 글루코피라노실록시 벤질벤젠 유도체, 그것을 함유하는의약조성물 및 그 제조중간체
CN107163092B (zh) Sglt-2糖尿病抑制剂及其中间体的制备方法
JP6577569B2 (ja) C−アリールグリコシド誘導体、その薬物組成物、及び調製方法
KR100232341B1 (ko) 류코트리엔 b4(ltb4) 길항물질로서의 벤조피란 및 벤조-축합된 화합물
JPS6365657B2 (ja)
JPH09124686A (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
JPWO2006006496A1 (ja) アズレン誘導体の製造方法及びその合成中間体
EP2755722A2 (en) Novel sglt inhibitors
JPH0739342B2 (ja) アスコルビン酸誘導体含有製剤
WO2012172566A2 (en) Novel sglt inhibitors
JPS63280092A (ja) β―D―フェニルチオキシロシドを含むオシド誘導体
JP3065235B2 (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
JPH09124685A (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
IE68851B1 (en) Quinoxalinone derivatives
JP2846418B2 (ja) ナフタレン誘導体
WO2004069774A2 (en) Synthesis of 13c-labelled estrogen analogues
JPH07119188B2 (ja) カルコン誘導体
JP2873599B2 (ja) 新規ベンゾフラン誘導体、尿酸排泄剤及びその製法
JPH054939A (ja) ナフタレン誘導体
US5495005A (en) Synthesis and pharmacological activity of a series of novel xanthone derivatives
JP2948888B2 (ja) レボグルコセノンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term