JP4451950B2 - 太陽電池用リード線自動半田付け方法及びその装置 - Google Patents

太陽電池用リード線自動半田付け方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、太陽電池パネルの正負の電極にリード線を接続して出力を取出すための太陽電池用リード線自動半田付け方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換する太陽電池モジュールは、ガラス基板等の絶縁基板上に、透明電極層、半導体光電変換層及び裏面電極層が順次形成された積層体を備えている。この積層体は、レーザスクライブ等によって複数の光電変換セルに分離されるとともに、各光電変換セルは電気的に直列または並列に接続されている。
【0003】
また、例えば,特開平9‐326497号公報、特開平9‐135035号公報及び特開平9‐83001号公報等に示すように,太陽電池モジュールの両端にはリード線取付け領域が設けられ、このリード線取付け領域には正負の電極として半田バンプが形成され、この半田バンプにリード線を接続することにより、太陽電池モジュールの出力を取出すようにしている。そして、リード線は太陽電池モジュールの裏面に取付けられる端子ボックスに接続される。
【0004】
また、超音波半田付け装置としては、リード線取付け領域に半田バンプを形成する装置としては,例えば、特許第2691685号公報、特開平9−295133号公報で知られており、半田こてに超音波振動を付与して効率的に、しかも確実に半田付けされるように構成されている。
【0005】
これらは、太陽電池モジュールのリード線取付け領域に、超音波半田付け法によってスポット径が2mm程度の半田バンプを20mm間隔程度で、列状に形成したのち、前記半田バンプの列上に半田メッキされた銅箔等のリード線を沿わせ、リード線の上方から半田こてによって半田バンプに対してリード線を加熱しながら押圧して半田付けしている。
【0006】
ところで、従来、太陽電池モジュールの両端のリード線取付け領域にリード線を取付けるには,リード線取付け領域に予備半田として半田バンプを形成したのち、この半田バンプの列上に半田メッキされた銅箔等のリード線を沿わせ、リード線を半田バンプに対して半田付けする作業は手作業によって行われている。
【0007】
すなわち、半田バンプの列上にリード線を沿わせ、リード線の上面から半田こてを押し当てて半田付けする際に、リード線がずれたり、皺が発生することがある。そこで、リード線の端部に重りを吊り下げ、リード線にテンションを付与しながら半田付けを行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半田バンプに対してリード線を手作業によって半田付けする作業は非能率的であり、大量生産には多くの工数を要し、コストアップの原因となる。また、リード線に重りによってテンションを付与して半田付けを行うと、半田付けされた半田バンプ相互間のリード線が張設された状態となり、太陽電池モジュールを建造物の屋根等に設置したとき、リード線の熱収縮によってリード線が半田バンプから外れたり破損する虞がある。
【0009】
この発明は,前記事情に着目してなされたもので,その目的とするところは,太陽電池のリード線取付け領域に形成された半田バンプ列上にリード線を接続する作業が自動的に行え、作業能率の向上を図ることができる太陽電池用リード線半田付け方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、リード線取付け領域に半田バンプが所定間隔を存して列状に設けられた太陽電池に前記半田バンプを介してリード線を取付ける太陽電池用自動半田付け方法において、前記半田バンプ列上の一端側のリード線繰出し部から長尺のリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置する第1の工程と、前記リード線の一部をその上面から半田付けユニットによって前記半田バンプに押えた状態で、そのリード線を前記半田付けユニットによって前記半田バンプに溶着する第1の動作と前記半田付けユニットによるリード線押えおよび溶着を解除する第2の動作を繰返し、前記リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を前記半田バンプに半田付けする第2の工程と、前記リード線繰出し部の近傍で前記半田バンプ列に半田付けされた前記リード線を切断し、前記半田付けされたリード線とリード線繰出し部側のリード線を分断する第3の工程とからなることを特徴とする。
【0011】
請求項2は、請求項1の前記半田付けユニットを半田バンプ列方向に2台配置し、2台の半田付けユニットを前記半田バンプ列方向に間欠移動させながら交互または同時に動作させてリード線を半田バンプに半田付けすることを特徴とする。
【0012】
請求項3は、リード線取付け領域に半田バンプが所定間隔を存して列状に設けられた太陽電池に前記半田バンプを介してリード線を取付ける太陽電池用自動半田付け装置において、前記太陽電池を載置する載置台と、前記載置台の一端側に設けられ、前記リード線を繰出すリード線繰出し部と、前記リード線繰出し部のリード線の先端部を掴んでリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置するリード線チャック機構と、前記リード線の一部をその上面から半田バンプに押えるリード押え部材及び該リード押え部材によって半田バンプに押えられたリード線を半田バンプに溶着する半田こてを備え、前記リード押え部材と半田こての動作を繰返し、リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を半田バンプに半田付けする半田付けユニットとからなることを特徴とする。
【0013】
請求項4は、請求項3の前記半田付けユニットは、半田バンプ列方向に2台配置し、 前記半田バンプ列方向に間欠移動させながら2台の半田付けユニットを交互または同時に動作させてリード線を半田バンプに半田付けすることを特徴とする。
【0014】
請求項5は、請求項3の前記太陽電池は、平行する複数のリード線取付け領域を有し、前記リード線繰出し部及び半田付けユニットは、太陽電池のリード線取付け領域に対応して複数配設され、同時に動作することを特徴とする。
【0015】
前記構成によれば,太陽電池の半田バンプ列上の一端側のリード線繰出し部からリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置した後,前記リード線の先端側からリード線を半田バンプに押えた状態で半田付けユニットによってリード線を半田バンプに溶着する動作とリード線押えを解除する動作を繰返し、リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を半田バンプに半田付けすることができる。従って,リード線のテンションを略一定にした状態で,そのリード線を半田バンプに半田付けできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1及び図2は太陽電池用リード線半田付け装置の概略的構成を示し,図1は正面図,図2は図1の矢印A方向から見た側面図である。まず、リード線半田付け装置の概略的構成を説明すると,基台1には載置台2が設けられ,この載置台2の載置面3には後述する太陽電池4がその製膜面側を上にして搬入されて載置されるようになっている。
【0018】
載置面3にはX方向とY方向に太陽電池4を位置決めする複数の突き当て突起5が突没可能に設けられ,この突き当て突起5と対向する側には太陽電池4を突き当て突起5に押圧するプッシャー6が設けられている。そして,太陽電池4をXY方向に位置決めした状態で,半田付け時に太陽電池4を移動不能に支持するようになっている。
【0019】
載置台2には太陽電池4の後述するリード線取付け領域7に対応して一対のフレーム8が設けられ,これらフレーム8にはリード線取付け領域7にリード線10を自動的に半田付けする自動半田付け機構9が設けられている。これら自動半田付け機構9は同一構造であるため,その一方について説明する。
【0020】
図2に示すように,フレーム8は載置台2の前後方向の全体に亘ってしかも鉛直方向に立設されている。フレーム8の一端側にはリード線10を繰出すリード線繰出し部11が設けられている。リード線10は半田メッキされた銅箔等の帯状体であり、ボビン12に巻回されている。このボビン12から繰出されたリード線10はテンションを調節するトルク制御ローラ13及び複数のガイドローラ14を介してリード線取り付け領域7に導かれる。
【0021】
また、フレーム8にはその長手方向全体に亘って水平に第1のガイドレール15と第2のガイドレール16が上下2段に設けられている。上段の第1のガイドレール15には第1の可動ベース17が水平方向に移動自在に設けられ,この第1の可動ベース17には第1と第2の半田付けユニット18,19が隣接して設けられている。下段の第2のガイドレール16には第2の可動ベース20が水平方向に移動自在に設けられ,この第2の可動ベース20にはリード線11の先端部を掴むリード線チャック機構21とリード線11を切断するカッター機構22が設けられている。
【0022】
さらに、第1のガイドレール15の長手方向の両端部にはタイミングプーリ23が設けられ,これらタイミングプーリ23間にはタイミングベルト24が掛け渡されている。一方のタイミングプーリ23は正逆回転可能な第1のステッピングモータ25に連結され,タイミングベルト24の中途部は第1の可動ベース17に連結されている。そして、走行するタイミングベルト24によって第1と第2の半田付けユニット18,19がリード線取り付け領域7に沿って移動するようになっている。
【0023】
第2のガイドレール16の長手方向の両端部にはタイミングプーリ26が設けられ,これらタイミングプーリ26間にはタイミングベルト27が掛け渡されている。一方のタイミングプーリ26は正逆回転可能な第2のステッピングモータ28に連結され,タイミングベルト27の中途部は第2の可動ベース20に連結されている。そして、走行するタイミングベルト27によってリード線チャック機構21とカッター機構22がリード線取り付け領域7に沿って移動するようになっている。
【0024】
ここで、太陽電池4について説明すると,図3に示すように,ガラス基板等の絶縁基板30上に、透明電極層31、半導体光電変換層32及び裏面電極層33が順次形成された積層体34を備えている。積層体34は複数の光電変換セル35に分離されるとともに、各光電変換セル35は電気的に接続されている。
【0025】
さらに、図4に示すように,太陽電池4の両端にはリード線取付け領域7が設けられ,このリード線取付け領域7には予め所定間隔を存して列状に半田バンプ36が形成されている。
【0026】
次に,前記第1と第2の半田付けユニット18,19について説明する。図5に示すように,第1と第2の半田付けユニット18,19は同一構造であり,ユニット本体41には上下方向にLMガイド42が設けられ,このLMガイド42には昇降部材43が昇降自在に支持されている。昇降部材43はユニット本体41に固定されたサーボモータ44の昇降ロッド45に連結され,昇降するようになっている。
【0027】
昇降部材43はユニット本体41より下方に延長しており,この昇降部材43には下方へ延長する支持板46が連結されている。支持板46には半田こて47が鉛直方向に固定され,こて先47aは太陽電池4の半田バンプ36が形成されたリード線取付け領域7に対向している。
【0028】
支持板46には半田こて47と隣接してエアシリンダ48が鉛直方向に取付けられており,このエアシリンダ48の昇降ロッド49の先端部にはリード押え部材50が固定されている。リード押え部材50はリード線11を半田バンプ36に溶着する際にリード線11を半田バンプ36に押し付けて半田こて47による半田付けが確実に行えるような役目をしている。
【0029】
前述のように構成された第1と第2の半田付けユニット18,19は互いに半田こて47同士が接近するように左右対称的に設けられ,これら半田こて47のこて先47aの間隔はリード線取付け領域7に配置された半田バンプ36のピッチと一致している。
【0030】
次に、前記リード線チャック機構21とリード線11を切断するカッター機構22について説明する。リード線チャック機構21は,図6及び図7に示すように,第2の可動ベース20には鉛直方向の第1のエアシリンダ52によって昇降し、太陽電池4に対して進退可能な支持部材53が設けられ,この支持部材53には側方から水平方向の第2のエアシリンダ54によって太陽電池4のリード線取付け領域7に対して進退可能なエアチャック55が設けられている。
【0031】
さらに,第2の可動ベース20にはエアスライドテーブル56が水平方向に移動自在に設けられている。エアスライドテーブル56の先端部には鉛直方向に第3のエアシリンダ57が設けられ,この第3のエアシリンダ57のスライドロッド58にはカッター機構22を構成するエアニッパー59が設けられている。従って,エアニッパー59はリード線取付け領域7に対して進退自在であり、リード線11を切断するとき,前進して切断するようになっている。
【0032】
次に,前述のように構成された太陽電池用リード線取付け装置によって半田付けする方法について説明する。
【0033】
リード線取付け装置に搬入される太陽電池4は、載置台2にその裏面電極層33を上向きにして載置される。載置台2に搬入された太陽電池4は、予め太陽電池4の両端縁のリード線取付け領域7に多数の半田バンプ36が所定間隔を存して列状に形成されている。そして,太陽電池4の両端縁のリード線取付け領域7には自動半田付け機構9が対向している。
【0034】
最初は,リード線チャック機構21はリード線繰出し部11側に接近した位置に待機しており,リード線繰出し部11のボビン12から繰出されたリード線10の先端部はリード線チャック機構21のエアチャック55によって掴まれている。
【0035】
この状態で,第2のガイドレール16の一端側に設置された第2のステッピングモータ28が駆動すると,タイミングプーリ26を介してタイミングベルト27が走行する。従って、タイミングベルト27に連結された第2の可動ベース20は第2のガイドレール16にガイドされて矢印a方向に移動する。この第2の可動ベース20の移動に伴ってリード線10の先端部は同方向に引張られるため,ボビン12に巻回されているリード線10は繰出され,図8及び図9に示すように,リード線取付け領域7に列状に形成された半田バンプ36の全長に亘ってリード線10が導き出される。
【0036】
このとき、リード線10はトルク制御ローラ13に掛け渡されているため,導き出されたリード線10は略一定のテンションを持っており,リード線チャック機構21が第2のガイドレール16の他端側、つまりリード線繰出し部11から最も離れた位置に到達すると,第2のステッピングモータ28が停止する。
【0037】
次に、第1のガイドレール15の一端側に設置された第1のステッピングモータ25が駆動すると,タイミングプーリ23を介してタイミングベルト24が間欠走行する。従って、タイミングベルト24に連結された第1の可動ベース17は第1のガイドレール15にガイドされて矢印b方向に間欠移動する。この第1の可動ベース17の移動に伴って第1と第2の半田付けユニット18,19が同方向に間欠移動する。
【0038】
ここで、第1と第2の半田付けユニット18,19の移動ピッチは半田バンプ36の2ピッチに設定され,半田こて47のこて先47aがリード線10を介して半田バンプ36の真上に位置したときに停止する。すなわち,太陽電池4のリード線取付け領域7に列状に形成された半田バンプ36上に位置されたリード線10の先端部側から半田バンプ36に仮に通し番号「1,2,3,4,5……」を付すと,1番目の半田バンプ36に第1の半田ユニット18の半田こて47が対向し,2番目の半田バンプ36に第2の半田ユニット19の半田こて47が対向する。
【0039】
そして,第1と第2の半田付けユニット18,19が交互に作動する。すなわち,まず,第1の半田付けユニット18のサーボモータ44の駆動によって昇降部材43が下降すると,半田こて47及びエアシリンダ48を含む押え部材50が下降する。このとき、エアシリンダ48が作動してリード押え部材50が半田付けを行おうとする1番目の半田バンプ36の近傍のリード線10を1番目の半田バンプ36に押し付けてリード線10の浮き上がりを防止する。この状態で,半田こて47のこて先47aによってリード線10を1番目の半田バンプ36に押圧して溶着する。
【0040】
第1の半田付けユニット18による半田付けが終了すると,サーボモータ44の駆動によって昇降部材43が上昇し, 半田こて47及びエアシリンダ48を含む押え部材50が上昇する。これと同時に,第2の半田付けユニット19のサーボモータ44の駆動によって昇降部材43が下降し、同様に,エアシリンダ48が作動してリード押え部材50が半田付けを行おうとする2番目の半田バンプ36の近傍のリード線10を2番目の半田バンプ36に押し付けてリード線10の浮き上がりを防止する。この状態で,半田こて47のこて先47aによってリード線10を2番目の半田バンプ36に押圧して溶着する。
【0041】
このように第1と第2の半田付けユニット18,19が交互に作動し、1番目と2番目の半田バンプ36に対するリード線10の半田付けが終了すると, 第1と第2の半田付けユニット18,19は半田バンプ36の2ピッチ移動し,3番目の半田バンプ36に第1の半田ユニット18の半田こて47が対向し,4番目の半田バンプ36に第2の半田ユニット19の半田こて47が対向する。そして,第1と第2の半田付けユニット18,19が交互に作動し,それぞれの半田バンプ36に対するリード線10の半田付けを行う。
【0042】
このようにして第1と第2の半田付けユニット18,19が間欠走行してリード線繰出し部11側に移動し,リード線取付け領域7の半田バンプ36に対する半田付けを行い,リード線繰出し部11の直前の半田バンプ36aを残して 第1と第2の半田付けユニット18,19が一時停止する。
【0043】
ここで、リード線チャック機構21のエアチャック55がリード線10の掴みを解除する。そして、第2のステッピングモータ28が駆動すると,タイミングベルト27が前述の矢印a方向と逆方向に走行し,リード線チャック機構21及びカッター機構22がリード線繰出し部11側に1〜2ピッチ移動する。
【0044】
リード線チャック機構21及びカッター機構22がリード線取付け領域7に前進し,リード線繰出し部11側の半田バンプ36aより外側(図2の右側)のリード線10の途中を掴み,半田バンプ36aの近傍でリード線10をカッター機構22のエアニッパー60によって切断する。従って,ボビン12に巻回されているリード線10と半田バンプ36に半田付けされたリード線10とが分離される。ここで,再び,第2の半田付けユニット19が作動し,リード線10の末端部を半田バンプ36aに半田付けすることにより,リード線10の先端部から末端部までを列状の半田バンプ36に半田付けすることができ,1枚の太陽電池4に対するリード線10の半田付けが完了する。
【0045】
前記実施の形態においては,太陽電池4の両端縁のリード線取付け領域7に形成された半田バンプ36上に2台の自動半田付け機構9によって同時にリード線10を半田付けするようにしたが, 2台の自動半田付け機構9によって片側ずつ半田付けしてもよい。
【0046】
また,第1と第2の半田付けユニット18,19を交互に動作させて半田バンプ36の1個ずつ半田付けするようにしたが, 第1と第2の半田付けユニット18,19を同時に動作させて半田バンプ36の2個同時に半田付けするようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、太陽電池の半田バンプ列上の一端側のリード線繰出し部からリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置した後,前記リード線の先端側からリード線を半田バンプに押えた状態で半田付けユニットによってリード線を半田バンプに溶着する動作とリード線押えを解除する動作を繰返し、リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を半田バンプに半田付けすることを特徴とする。
【0048】
従って,半田バンプに対するリード線の半田付けが高速に行え,作業性の向上を図ることができるとともに,リード線のテンションを略一定にした状態で,そのリード線を半田バンプに半田付けでき、リード線の皺の発生及び破断を防止でき、幅が狭く腰の弱いリード線でも確実に取付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す太陽電池用リード線取付け装置の概略的正面図。
【図2】同実施形態の太陽電池用リード線取付け装置を示し,図1の矢印A方向から見た概略的側面図。
【図3】同実施形態の太陽電池の断面図。
【図4】同実施形態の太陽電池に半田バンプを形成した状態の斜視図。
【図5】同実施形態の半田付けユニットの正面図。
【図6】同実施形態のリード線チャック機構及びカッター機構の側面図。
【図7】同実施形態を示し,図6の矢印B方向から見た図。
【図8】同実施形態を示し,半田バンプに対してリード線を張設した状態の平面図。
【図9】同実施形態を示し,図8の矢印C方向から見た図。
【符号の説明】
4…太陽電池
7…リード線取付け領域
10…リード線
11…リード線繰出し部
18,19…半田付けユニット
21…リード線チャック機構
36…半田バンプ
47…半田こて

Claims (5)

  1. リード線取付け領域に半田バンプが所定間隔を存して列状に設けられた太陽電池に前記半田バンプを介してリード線を取付ける太陽電池用自動半田付け方法において、
    前記半田バンプ列上の一端側のリード線繰出し部から長尺のリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置する第1の工程と、
    前記リード線の一部をその上面から半田付けユニットによって前記半田バンプに押えた状態で、そのリード線を前記半田付けユニットによって前記半田バンプに溶着する第1の動作と前記半田付けユニットによるリード線押えおよび溶着を解除する第2の動作を繰返し、前記リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を前記半田バンプに半田付けする第2の工程と、
    前記リード線繰出し部の近傍で前記半田バンプ列に半田付けされた前記リード線を切断し、前記半田付けされたリード線とリード線繰出し部側のリード線を分断する第3の工程と、
    からなることを特徴とする太陽電池用リード線自動半田付け方法。
  2. 前記半田付けユニットを半田バンプ列方向に2台配置し、2台の半田付けユニットを前記半田バンプ列方向に間欠移動させながら交互または同時に動作させてリード線を半田バンプに半田付けすることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用リード線自動半田付け方法。
  3. リード線取付け領域に半田バンプが所定間隔を存して列状に設けられた太陽電池に前記半田バンプを介してリード線を取付ける太陽電池用自動半田付け装置において、
    前記太陽電池を載置する載置台と、
    前記載置台の一端側に設けられ、前記リード線を繰出すリード線繰出し部と、
    前記リード線繰出し部のリード線の先端部を掴んでリード線を繰出して前記半田バンプ列上の全長に亘ってリード線を配置するリード線チャック機構と、
    前記リード線の一部をその上面から半田バンプに押えるリード押え部材及び該リード押え部材によって半田バンプに押えられたリード線を半田バンプに溶着する半田こてを備え、前記リード押え部材と半田こての動作を繰返し、リード線の先端側から前記リード線繰出し部の末端側に向って順次リード線を半田バンプに半田付けする半田付けユニットと、
    からなることを特徴とする太陽電池用リード線自動半田付け装置。
  4. 前記半田付けユニットは、半田バンプ列方向に2台配置し、 前記半田バンプ列方向に間欠移動させながら2台の半田付けユニットを交互または同時に動作させてリード線を半田バンプに半田付けすることを特徴とする請求項3記載の太陽電池用リード線自動半田付け装置。
  5. 前記太陽電池は、平行する複数のリード線取付け領域を有し、前記リード線繰出し部及び半田付けユニットは、太陽電池のリード線取付け領域に対応して複数配設され、同時に動作することを特徴とする請求項3記載の太陽電池用リード線自動半田付け装置。
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