JP4451517B2 - パチンコ機 - Google Patents
パチンコ機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4451517B2 JP4451517B2 JP28490599A JP28490599A JP4451517B2 JP 4451517 B2 JP4451517 B2 JP 4451517B2 JP 28490599 A JP28490599 A JP 28490599A JP 28490599 A JP28490599 A JP 28490599A JP 4451517 B2 JP4451517 B2 JP 4451517B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component mounting
- mounting body
- position determining
- game board
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、特に遊技盤とそれに取付けられる部品との取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機では、G盤と通称される遊技盤の裏面にセット板と呼ばれる部品取付体を遊技盤に位置決めをしつつ釘で取付けている。その位置決めは、遊技盤の裏面に凹状に形成された複数の遊技盤側位置決定部と部品取付体の前面に凸状に形成された複数の取付体側位置決定部とが嵌合される形態である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遊技盤は略方形なベニヤ板のような遊技基板の前面に意匠図柄の描かれた化粧シートを貼付けた形態であり、ベニヤ板が温度変化や湿度変化で伸縮する。しかも、遊技盤の位置決定部の全部及び部品取付体の位置決定部の全部が剛性支持構造である。このため、遊技盤の伸縮により、又は、遊技盤や部品取付体の製作誤差により、全部の位置決定部が互いに正確に嵌合しないことがある。又、特開平10−57570号公報では、1つのセット板側位置決定突起部が遊技盤側位置決定孔部に整合して嵌合され固定点となり、この固定点を中心としてセット板が円運動を行うことにより、もう1つのセット板側位置決定突起部が大きな遊技盤側位置決定孔部に遊嵌される構造が記載されている。しかし、同公報に開示された取付構造では、上記もう1つのセット板側位置決定突起部が大きな遊技盤側位置決定孔部の内部でがたつくので、角形のセット体が角形の遊技盤の裏面に沿い左右に傾いて取付けられる可能性があり、セット体が遊技盤に傾いて取付けられた場合、商品価値が悪くなることは否めない。
【0004】
そこで、本発明は、遊技盤と部品取付体との正確な位置決めが図れるパチンコ機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、遊技盤と遊技盤の裏面に取付けられる部品取付体とを備えたパチンコ機であって、遊技盤に設けられた複数の位置決定部と部品取付体に設けられた複数の位置決定部との何れか一方の位置決定部群のうちの1つの位置決定部が、当該位置決定部に対応する他方の位置決定部群のうち1つの位置決定部に整合して嵌合されることにより固定点を形成し、一方の位置決定部群のうち残りの位置決定部が当該位置決定部に対応する他方の位置決定部群のうち残りの位置決定部に整合して弾性変形することにより嵌合することを特徴としている。
よって、本発明の構成によれば、嵌合されてなる位置決定部が固定点となり、弾性変形することにより嵌合する位置決定部の弾性変形により、遊技盤の温度変化や湿度変化による位置決定部間距離の伸び縮みや製作誤差を吸収し、全部の位置決定部が互いに正確に嵌合し、部品取付体が遊技盤に正確に位置決めされる。
又、本発明にあっては、前記弾性変形する位置決定部は、前記固定点を中心として部品取付体が円運動を行う周方向に剛性を有し径方向に弾性変形する形態であれば、部品取付体が遊技盤の裏面に沿い左右に傾くことはなく遊技盤に適切に取付けられる。
又、本発明にあっては、前記遊技盤の前面に取付けられる装飾体は、当該装飾体の裏側より前側に窪む凹状の装飾体側の位置決定部を備え、部品取付体の前面より前側に凸状に突出する部品取付体の位置決定部が弾性変形し、遊技盤の位置決定部を経由して装飾体側の位置決定部に挿入されれば、遊技盤がベニヤ板のような材料であっても、全部の位置決定部が適切に形成できる。
又、本発明にあっては、部品取付体が、遊技盤に位置決めされて取付けられた主部品取付体と、主部品取付体に位置決めされて遊技盤に取付けられた従部品取付体とに分割され、主部品取付体に表示灯制御装置と効果音制御装置と中継基板を取付け、従部品取付体に中継基板を経由して表示灯制御装置及び効果音制御装置に制御信号を出力する主制御装置を取付ければ、主制御装置、表示灯制御装置及び効果音制御装置等の複数に機能毎に分別構成された制御装置を遊技盤1の裏面に効率良く取付けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は本発明の一実施形態であって、図1は遊技盤1と部品取付体2及び装飾体3を分解し背面より示し、図2は部品取付体2を組立てた遊技盤の背面を示し、図3は部品取付体2を分解し背面より示し、図4は主制御装置21を前側より示し、図5は表示灯制御装置22を組立てた左側面を示し、図6は効果音制御装置23を組立てた右側面を示し、図7はパチンコ機の背面を示し、図8は中継基板60の構造を示す。
【0007】
図1を参照し、遊技盤1と部品取付体2との位置決めについて説明する。1は遊技盤、2は遊技盤1の裏面に取付けられる部品取付体、3は遊技盤1の前面に取付けられる前飾りと呼ばれる額縁状の装飾体である。遊技盤1には、遊技盤側位置決定部1a;1b及び逃孔1cが前後方向への貫通孔として形成される。上位の遊技盤側位置決定部1aは部品取付体2及び装飾体3の位置決めで共用され、下位の遊技盤側位置決定部1bは装飾体3の位置決めで専用され、逃孔1cは部品取付体2の位置決めに専用される。部品取付体2には取付体側位置決定部2a;2bが前側に突出した凸状に形成される。上側の取付体側位置決定部2aは剛性支持構造として筒状に形成される。下側の取付体側位置決定部2bは、弾性支持構造として板状に形成された遊嵌部2cと、遊嵌部2cより前側に突出した円柱状の先端部2dと、を備える。装飾体3は裏面に装飾体側位置決定部3a;3b;3cを備える。装飾体側位置決定部3a;3bは、装飾体3を遊技盤1に位置決めするためのものであって、装飾体3の裏側に突出した筒状の周壁が縦溝3d;3eで2つに割られた弾性支持構造として形成される。装飾体側位置決定部3cは、部品取付体2を遊技盤1に位置決めするためのものであって、装飾体3の裏側より前側に円形に窪む凹状である。
【0008】
そして、装飾体側位置決定部3a;3bが遊技盤側位置決定部1a;1bに遊技盤1の前側より挿入されると、装飾体側位置決定部3a;3bが割溝3d;3eにより弾性的に側位置決定部1a;1bに挿入され、装飾体3の裏面が遊技盤1の前面に接触し、装飾体3が遊技盤1に位置決めされる。装飾体側位置決定部3cは逃孔1cと対応する。その状態において、装飾体3は図外の釘で遊技盤1の前面に固定される。それから、取付体側位置決定部2aが遊技盤側位置決定部1aに遊技盤1の裏側より挿入され、取付体側位置決定部2bが遊技盤1の裏側より逃孔1cを経由して装飾体側位置決定部3cに挿入される。
【0009】
つまり、図2に示すように、剛性支持構造である取付体側位置決定部2aが遊技盤側位置決定部1aに整合して嵌合され固定点となり、弾性支持構造である取付体側位置決定部2bの遊嵌部2cが逃孔1c内において上記固定点を中心として部品取付体2が円運動を行う径方向Yに弾性変形し、先端部2dが遊技盤側位置決定部として遊技盤1の前側に遊技盤1の前面に位置決め設定された装飾体側位置決定部3cにがたつくことなく整合して嵌合される。要するに、1つの取付体側位置決定部2aが固定点となり、残りの取付体側位置決定部2bが弾性変形することで、遊技盤1の温度変化や湿度変化による遊技盤側位置決定部1a及び逃孔1c間距離の伸び縮みを吸収し、又、装飾体3の装飾体側位置決定部3a;3c間距離の製作誤差を吸収し、取付体側位置決定部2a;2bが遊技盤側位置決定部1aと装飾体側位置決定部1cとに嵌合する。結果、部品取付体2が遊技盤1に正確に位置決めされる。その状態において、部品取付体2が釘若しくはねじで遊技盤1の裏面に固定される。
【0010】
又、遊嵌部2cが固定点である取付体側位置決定部2aを中心として部品取付体2が円運動を行う周方向Xに剛性を有し径方向Yに弾性変形可能な板状であるので、角形の部品取付体2が角形の遊技盤1の裏面に沿い左右に傾くことはなく遊技盤1に適切に取付けられる。
【0011】
図1に戻り、遊技盤1は意匠図柄の描かれた化粧シートが略方形なベニヤ板のような遊技基板の前面に貼付けられた形態である。遊技盤1には、前述の遊技盤側位置決定部1a;1bや逃孔1cに加え、賞球表示灯装置用孔1d、完了表示灯装置用孔1e、センタ役物用孔1f、ランプ風車装置用孔1g、上位入賞口装置用孔1h、サイドランプ装置用孔1i、始動入賞口装置用孔1j、下位入賞口装置用孔1k、大入賞口装置用孔1mが前後方向への貫通孔として形成される。遊技盤1には、前側より、装飾体3、センタ飾り35、ランプ風車装置36、上位入賞口装置37、サイドランプ装置38、始動入賞口装置39、下位入賞口装置40、大入賞口装置41、図外の風車、図外の遊技釘が取付けられる。
【0012】
装飾体3には、前述の装飾体側位置決定部3a;3b;3cに加え、遊技盤1の前面に遊技領域を区分する中央の丸窓3fの周囲上部左右に賞球表示灯装置42及び完了表示灯装置43が内蔵される。賞球表示灯装置42及び完了表示灯装置43は、回路基板の前面に表示灯として複数のLEDを実装し、回路基板の裏面にコネクタ42a;43aを実装した、形態である。賞球表示灯装置42のLEDや回路基板及び完了表示灯装置43のLEDや回路基板は装飾体3の内部に格納されて装飾体3に組付けられ、コネクタ42a;43aは装飾体3より裏側に突出する。そして、装飾体3が遊技盤1の前面に取付けられることにより、コネクタ42aが賞球表示灯装置用孔1dの内部右寄りに配置され、コネクタ43aが完了表示灯装置用孔1eの内部左寄りに配置される。これらの賞球表示灯装置用孔1dや完了表示灯装置用孔1eに対するコネクタ42a;43aの配置は、それぞれへの相手側コネクタの手作業による嵌合を考慮したものである。
【0013】
又、装飾体3が遊技盤1に取付けられることにより、丸窓3fの内部が遊技盤1の前面である化粧シートの意匠盤面に遊技領域を形成し、丸窓3fの外部である装飾体3で覆われる遊技盤1の前面が遊技領域外となる。遊技領域にはセンタ役物用孔1f、ランプ風車装置用孔1g、上位入賞口装置用孔1h、サイドランプ装置用孔1i、始動入賞口装置用孔1j、下位入賞口装置用孔1k、大入賞口装置用孔1mが配置される。
【0014】
センタ飾り35は、裏側に突出した筒部の裏面に図柄視認用カバーを備え、筒部より上部に回路基板を備え、回路基板の前面に保留記憶表示灯や遊技表示灯を実装し、回路基板の裏面にコネクタを実装した、形態である。そして、センタ飾り35の筒部及び回路基板がセンタ役物用孔1fに前側より挿入され、筒部や回路基板より外側に突出したフランジが図外の木ねじによりセンタ役物用孔1f周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。
【0015】
ランプ風車装置36は、裏側に突出した軸部に前側の回転体を回転可能に備えた、形態である。そして、ランプ風車装置36の軸部がランプ風車装置用孔1gに前側より挿入され、軸部より外側に突出したフランジが図外の木ねじによりランプ風車装置用孔1g周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。ランプ風車装置36の前側の回転体は遊技領域に発射された打球が衝突することにより回転する。
【0016】
上位入賞口装置37は、裏側に回路基板及び入賞球検出器を突出し、回路基板の前面に表示灯及びコネクタを実装した、形態である。そして、上位入賞口装置37の回路基板及び入賞球検出器が上位入賞口装置用孔1hに前側より挿入され、回路基板及び入賞球検出器より外側に突出したフランジが図外の木ねじにより上位入賞口装置用孔1h周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。上位入賞口装置37の前面には遊技領域に発射された打球を取込んで遊技領域内に排出する通過孔タイプの入賞口部を備える。この入賞口は、上方より球を取入れ、その球の流れる方向を縦方向から横方向に変化させ、球をセンタ飾り35の側に排出する。この入賞口部を通過する球は上記入賞球検出器で検出され、当該入賞球検出器が電気的な検出信号を出力する。
【0017】
サイドランプ装置38は、裏側に突出した回路基板を備え、回路基板の前面に表示灯を実装し、回路基板の裏面にコネクタを実装した、形態である。そして、サイドランプ装置38の回路基板がサイドランプ装置用孔1iに前側より挿入され、回路基板より外側に突出したフランジが図外の木ねじによりサイドランプ装置用孔1i周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。
【0018】
始動入賞口装置39は、電動チューリップ装置のように裏側に突出した電磁ソレノイドのようなアクチュエータを備えた、形態である。そして、始動入賞口装置39のアクチュエータが始動入賞口装置用孔1jに前側より挿入され、アクチュエータより外側に突出したフランジが図外の木ねじにより始動入賞口装置用孔1j周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。始動入賞口装置39の前面には、遊技領域に発射された打球を取込んで遊技盤の裏側に排出するタイプの入賞口部、その入賞口部の両側に上記アクチュエータで左右に開閉する可動体を備える。これらの可動体は閉じた状態であっても上記打球の入賞口部への入賞は可能であるが、開くことにより打球の入賞口部への入賞の確率は高くなる。
【0019】
下位入賞口装置40は、裏側に回路基板及び複数の入賞球検出器を突出し、回路基板の前面に複数の表示灯としてのLED及びコネクタを実装した、形態である。そして、下位入賞口装置40の回路基板及び複数の入賞球検出器が下位入賞口装置用孔1kに前側より挿入され、回路基板及び複数の入賞球検出器より外側に突出したフランジが図外の木ねじにより下位入賞口装置用孔1k周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。下位入賞口装置40の前面には各入賞球検出器に対応する複数の入賞口部を上下左右に分離した状態で備える。これらの入賞口部は遊技領域に発射された打球を取込んで遊技盤の裏側に排出するタイプである。各入賞口部を通過する球は上記入賞球検出器で個別に検出され、入賞球検出器が電気的な検出信号を出力する。
【0020】
大入賞口装置41は、裏側に突出した機構部を備えた形態である。そして、大入賞口装置41の機構部が大入賞口装置用孔1mに前側より挿入され、機構部より外側に突出したフランジが木ねじにより大入賞口装置用孔1m周りの遊技盤1の前面に前側より取付けられる。大入賞口装置41の前面上部には機構部の電磁ソレノイドのようなアクチュエータにより下側を回転中心として前後に開閉動作する開閉体を備える。開閉体で開放された入賞口部には機構部の上記とは別の電磁ソレノイドのようなアクチュエータにより球をVゾーンと呼ばれる特定入賞口部とそれ以外の普通入賞口部とに振分ける振分体を備え、大入賞口装置41の前面下部には機構部の表示灯による表示部を備える。上記開閉体は、閉じることにより、遊技領域に発射された打球を入賞口部に取込むことはないが、開くことにより、遊技領域に発射された打球を入賞口部に誘導する。よって、開閉体が開くことにより、打球の入賞口部への入賞の確率は高くなる。入賞口部に進入した球は振分体により振分けられて特定入賞口部及び普通入賞口部の何れかに入賞して遊技盤の裏側に排出される。特定入賞口部及び普通入賞口部を通過する球は機構部の複数の入賞球検出器で個別に検出され、各入賞球検出器が電気的な検出信号を出力する。
【0021】
前記遊技領域に発射された打球が始動入賞口装置39、下位入賞口装置40、大入賞口装置41等に入賞せずにアウトとなった球は、装飾体3と遊技盤1とからなる図外のアウト通路により遊技盤1の意匠盤面に沿い遊技領域から遊技領域外に排出される。
【0022】
図3を参照し、図1の部品取付体2について詳述する。部品取付体2は第1〜第7部品取付体4〜10に分割されている。この実施形態では、第1;第2部品取付体4;5は主部品取付体として構成され、第3〜第7部品取付体6〜10は従部品取付体として構成される。第1部品取付体4には、表示灯制御装置22、効果音制御装置23、図柄表示装置24、センタサイド表示灯装置25、ランプ風車表示灯装置26、始動球検出器27、第5中継基板32、第6中継基板33が取付けられる。第2部品取付体5には、第1中継基板28、第2中継基板29、第3中継基板30、第4中継基板31が取付けられる。第6部品取付体9には主制御装置21が取付けられる。第6部品取付体9と第7部品取付体10とにはエラー表示装置34が取付けられる。
【0023】
第1部品取付体4は、第2部品取付体5よりも大形であって、透視性の有る無色な合成樹脂で額縁状に形成され、中央開口部4a、板状部4b、前側開放状の膨出部4cを備える。中央開口部4aは、図1のセンタ役物用孔1f及び始動入賞口装置用孔1jを囲むような1つの大きさに形成される。中央開口部4aは、板状部4b及び膨出部4cより連接された周壁4dで囲まれる。板状部4bには、前側に突出した左右のランプ風車表示灯装置取付孔部4e、裏側に突出した複数の配線押え4f、裏側に突出した複数の第2部品取付体結合部4gを備える。周壁4dの上縁部及び左右縁部が板状部4bより裏側に突出し、周壁4dの下縁部が膨出部4cより前側に突出する。周壁4dは、左右縁部にセンタサイド表示灯装置収納部4hを備え、下縁部に始動球受口4iを備える。膨出部4cは中央開口部4aの左右下部に沿うU字形であって、図1の上位入賞口装置用孔1h及び下位入賞口装置用孔1kを覆うと共に図1のサイドランプ装置用孔1i及び大入賞口装置用孔1mを逃げる。
【0024】
板状部4bの前面が図1の遊技盤1の裏面に重ね合され、第1部品取付体4が遊技盤1の裏面に取付けられた状態において、膨出部4cの前面と遊技盤1の裏面との間には、下位入賞口入賞球及び始動入賞口入賞球を所定の方向に誘導する通路が形成される。膨出部4cは、左右の入賞球出口4j、右側の始動球出口4kを備える。中央開口部4aの周囲には筒状の図柄表示装置取付孔部4mを備える。図柄表示装置取付孔部4mのうちで上部左右の2つは周壁4dより中央開口部4a内部に位置して裏側に突出し、下部左右の2つは膨出部4cより裏側に突出する。中央開口部4aの右側における周壁4dには上下の配線押え4nが裏側に突出する。膨出部4cには、第3部品取付体取付孔部4p、第4部品取付体取付孔部4q、第5中継基板取付孔部4r、第6中継基板取付孔部4s、第6中継基板支持部4t、始動球検出器取付孔部4uが裏側に筒状に突出する。板状部4b及び膨出部4cの周縁には遊技盤取付孔部4vを備える。膨出部4cの外側には、裏側に突出した左右の部品取付体位置決定部4w、前述した弾性支持構造である取付体側位置決定部2bを備える。左右のセンタサイド表示灯装置収納部4hと対応する膨出部4cには先端にフックを有する係合レバー4xを備える。
【0025】
図柄表示装置24は、液晶のような表示パネルや回路基板及びその他の表示に必要な部品を金属製のケースの内部に積層状に収容し、回路基板に実装されたコネクタがケースより裏側に露出され、表示パネルの表示画面で電気的に表示された図柄はケースの前面に形成された四角形の開口部より視認し得る。上記回路基板には表示パネルの表示画面に遊技の状況に応じた図柄を描くための駆動回路や駆動回路を制御する図柄表示制御回路等を構成するボードマイコンのような半導体集積回路やその他の半導体素子等やコンデンサや抵抗器或いはコイル等が搭載される。図柄表示装置24のケースの外側には複数の取付脚部24aを備える。そして、取付脚部24aが図柄表示装置取付孔部4mに裏側より重ね合され、図外の止ねじが取付脚部24aより図柄表示装置取付孔部4mに締結されることにより、表示パネルの表示画面が図1のセンタ飾り35の図柄視認用カバーと対応して前側に向き、図柄表示装置24が第1部品取付体4に裏側より取付けられる。その状態において、遊技領域に発射された打球がセンタ飾り35より図柄表示装置24の側に進入しても、係る打球はセンタ飾り35の図柄視認用カバーで遮られて図柄表示装置24の表示パネルに衝突することはない。つまり、図柄表示装置24の表示パネルはセンタ飾り35の図柄視認用カバーで保護される。
【0026】
センタサイド表示灯装置25は回路基板の一表面に複数の表示灯及びコネクタを実装した形態である。そして、センタサイド表示灯装置25の回路基板が中央開口部4aよりセンタサイド表示灯装置収納部4hに押込まれて係合レバー4xを裏側に押して係合レバー4xのフックを超えることにより、係合レバー4xが弾性的に復元し、係合レバー4xのフックが回路基板の裏端縁部に係合し、かつ、回路基板の前端縁部がセンタサイド表示灯装置収納部4hの前側凸部に係合し、回路基板の上下端縁部がセンタサイド表示灯装置収納部4hの上下端部に受止められる。これによって、センタサイド表示灯装置25が第1部品取付体4に取付けられる。又、第1部品取付体4及び図1のセンタ飾り35が遊技盤1に取付けられた状態において、センタサイド表示灯装置25はセンタ飾り35の透光性を有する左右側面と対応する。
【0027】
ランプ風車表示灯装置26は、回路基板の一表面に複数の表示灯及びコネクタを実装した、形態である。そして、ランプ風車表示灯装置26の回路基板がランプ風車表示灯装置取付孔部4eに前側より挿入され、図外の止めねじが回路基板よりランプ風車表示灯装置取付孔部4eに締結されることにより、ランプ風車表示灯装置26が第1部品取付体4に取付けられる。又、第1部品取付体4及び図1のランプ風車装置36が遊技盤1に取付けられた状態において、ランプ風車表示灯装置26はランプ風車装置36の裏面と対応する。
【0028】
始動球検出器27は、合成樹脂ボディに磁気センサのような検出素子を内蔵し、樹脂ボディに設けられた貫通孔を備える。そして、始動球検出器27が始動球検出器取付孔部4uに挿入装着されることにより、始動球検出器27の貫通孔が始動球受口4iに同軸状に配置され、始動球検出器27が第1部品取付体4に取付けられる。又、第1部品取付体4及び図1の始動入賞口装置39が遊技盤1に取付けられた状態において、始動球受口4iが始動入賞口装置39の入賞口部の出口に連なる。そして、始動球検出器27の検出素子が供給された電力により貫通孔の内部に磁界を生成した状態において、始動入賞口装置39に入賞した球が貫通孔を通過する際に、貫通孔の内部における磁界密度が変化することにより、検出素子が磁界密度変化を入賞球感知動作として検出し変換した信号を出力する。
【0029】
第2部品取付体5は、第1部品取付体4よりも小形であって、透視性のある無色な合成樹脂で板状に形成され、裏側に突出した第1〜第4中継基板取付孔部5a;5b;5c;5dを上部に備える。第1〜第4中継基板取付孔部5a〜5dには第1〜第4中継基板28〜31が裏側より個別に配置され、図外の止ねじが第1〜第4中継基板28〜31より第1〜第4中継基板取付孔部5a〜5dに締結されることにより、第1〜第4中継基板28〜31が第2部品取付体5に取付けられる。
【0030】
第2部品取付体5は、第4中継基板取付孔部5dより前側に前述した剛性支持構造である取付体側位置決定部2aを備え、前側より裏側に窪む筒状の複数の第1部品取付体結合部5eを下部に備え、周縁に遊技盤取付孔部5fを備え、第4中継基板取付孔部5cと第1部品取付体結合部5eとの間より裏側に突出した配線押え5gを備える。そして、第1部品取付体結合部5eが第2部品取付体結合4gに裏側より嵌合され、図外の止めねじが第1部品取付体結合部5eより第2部品取付体結合4gに締結されることにより、第1部品取付体4と第2部品取付体5とが結合される。その状態において、第2部品取付体5は右側のランプ風車表示灯装置取付孔部4eを逃げる。
【0031】
互いに結合された第1部品取付体4及び第2部品取付体5は、取付体側位置決定部2aが図1の遊技盤側位置決定部1aに整合して嵌合され、取付体側位置決定部2bが図1の逃孔1cを経由し装飾体側位置決定部3cに整合して嵌合される。その状態において、図外の止めねじが遊技盤取付孔部4v;5fより図1の遊技盤1の裏面に締結されることにより、第1;第2部品取付体4;5が遊技盤1の裏面に取付けられる。
【0032】
第3部品取付体6は第1部品取付体4に表示灯制御装置22を取付けるための透視性のある無色な合成樹脂からなる部品であって、前側より裏側に窪む複数の第1部品取付体取付孔部6a、上部左右の係合孔部6b、下部左右の先端にフックを有する係合レバー6cを備える。そして、第1部品取付体取付孔部6aが第3部品取付体取付孔部4pに裏側より嵌合され、図外の止ねじが第2部品取付体取付孔部6aより第3部品取付体取付孔部4pに締結されることにより、第3部品取付体6が第1部品取付体4における中央開口部4aの左側に位置する膨出部4cの裏面に取付けられる(図5参照)。
【0033】
表示灯制御装置22は、CPUやROM及びRAM等の半導体集積部品やその他の各種電気部品が実装された回路基板が透視性の有る無色な合成樹脂からなるケースの内部に収納され、回路基板に実装された複数のコネクタ22aがケースより裏側に突出し、ケースより上方に突出した左右の係合片部22bを備える。そして、係合片部22bが係合孔部6bに裏側より挿入される。その状態において、係合片部22bを支点として、表示灯制御装置22の下部が第3部品取付体6の側へ押込まれることにより、表示灯制御装置22が係合レバー6cを下方に押して係合レバー6cのフックを超えることにより、係合レバー6cが弾性的に復元し、係合レバー6cのフックが表示灯制御装置22の下縁裏面に係合し、表示灯制御装置22の回路基板の板面が第3部品取付体6の裏面と並行し、回路基板の部品搭載面が裏側に向けられ、表示灯制御装置22が第3部品取付体6を介して第1部品取付体4の中央開口部4aの左側において膨出部4cの裏面に取付けられる(図5参照)。
【0034】
表示灯制御装置22のCPUは、主制御装置21の出力インターフェースからのコマンドを配線及び入力インターフェースを介して入力すると、CPUがROMに設定されたプログラムをRAMを処理過程の記憶手段として用いて表示灯制御処理を実行し、ランプ風車表示灯装置26やセンタ飾り35及びサイドランプ装置38又は賞球表示灯装置42又は完了表示灯装置43或いはトップランプ装置等を出力ドライバ及び配線を介して電気的に点灯、点滅、消灯する。主制御装置21より表示灯制御装置22に入力されるコマンドの種類には、デモ表示、図柄変動中表示、リーチ(左、中図柄一致)表示、大当り決定表示、大当り中表示、大当り終了表示、エラー表示、特定入賞口入賞表示灯点灯、特定入賞口入賞表示灯消灯、保留記憶表示灯1個表示、保留記憶表示灯2個表示、保留記憶表示灯3個表示、保留記憶表示灯4個表示、保留記憶表示灯全消灯、賞球表示灯点灯、賞球表示灯消灯、完了表示灯点灯、完了表示灯消灯等がある。
【0035】
第4部品取付体7は第1部品取付体4に効果音制御装置23を取付けるための透視性のある無色な合成樹脂からなる部品であって、前側より裏側に窪む筒状の第1部品取付体取付孔部7a、裏側に突出した上部左右の左右位置ずれ防止部7b、上部の係合孔部7c、下部左の横受止部7d、下部右の先端にフックを有する係合レバー7eを備える。そして、第1部品取付体取付孔部7aが第4部品取付体取付孔部4qに裏側より嵌合され、図外の止ねじが第1部品取付体取付孔部7aより第4部品取付体取付孔部4qに締結されることにより、第4部品取付体7が第1部品取付体4における中央開口部4aの右側に位置する膨出部4cの裏面に取付けられる(図6参照)。
【0036】
効果音制御装置23は、CPUやROM及びRAM等の半導体集積部品やその他の各種電気部品が実装された回路基板が透視性の有る無色な合成樹脂からなるケースの内部に収納され、回路基板に実装された複数のコネクタ23aがケースより右側に突出し、ケースより上部に突出した係合片部23b、ケースの右側面に形成された係合凹部23cを備える。そして、効果音制御装置23の上部が左右位置ずれ防止部7bの間に挿入され、係合片部23bが係合孔部7cに裏側より挿入される。その状態において、係合片部23bを支点として、効果音制御装置23の下部が第4部品取付体7の側へ押込まれることにより、効果音制御装置23の下部が横受止部7dと係合レバー7eとの間に挿入されて係合レバー7eを右側へ押して係合レバー7eのフックを超えることにより、係合レバー7eが弾性的に復元し、係合レバー7eのフックが係合凹部23cに係合し、効果音制御装置23の回路基板の板面が第4部品取付体7の裏面と直交し、回路基板の部品搭載面が右側に向けられ、効果音制御装置23が第4部品取付体7を介して第1部品取付体4における中央開口部4aの右側に位置する膨出部4cの裏面に取付けられる(図6参照)。
【0037】
効果音制御装置23のCPUは、主制御装置21の出力インターフェースからのコマンドを配線及び入力インターフェースを介して入力すると、CPUがROMに設定されたプログラムをRAMを用いて処理過程の記憶手段として用いて効果音制御の処理を実行し、その実行結果により音源ICがROMに設定された効果音データからの効果音信号への変換を行い、アンプが上記効果音信号を増幅し、パチンコ機に設けられた図外のスピーカを配線を介して電気的に駆動する。主制御装置21から効果音制御装置23に入力されるコマンドの種類には、始動口入賞音、図柄変動中音、リーチ音、図柄停止音、大当り決定音、大当り中音、大当り終了音、エラー音等がある。
【0038】
第5部品取付体8は第1部品取付体4の入賞球出口4j及び始動球出口4kより排出された球を受取り下流側に誘導するための合成樹脂からなる上方及び前方に開放状の箱型の部品であって、前後方向への貫通孔として形成された第5部品取付体位置決定部8a、底部の球出口部8b、図示しない複数の遊技盤取付孔部、裏面に突出した筒状の複数の第6部品取付体支持部8cを備える。そして、第5部品取付体位置決定部8aが部品取付体位置決定部4wに裏側より嵌合されることにより、第5部品取付体8が第1部品取付体4に位置決めされる。その状態において、図外の止ねじが遊技盤取付孔部より遊技盤1の裏面に締結されることにより、第5部品取付体8が第1部品取付体4よりも下位となるように遊技盤1の裏面に取付けられる。これによって、第5部品取付体8は入賞球出口4j及び始動球出口4kから排出された球を集合して球出口部8bより排出する。球出口部8bには球出口部8bより排出される球を検出した計数信号を出力する図外の入賞球検出器が取付けられることがある。
【0039】
第6部品取付体9は、遊技盤1の裏面に主制御装置21及びエラー表示装置34を取付けるための合成樹脂からなる前方及び上方開放の箱型の部品であって、前後方向への貫通孔として形成された第6部品取付体位置決定部9a、周縁の遊技盤取付孔部9b、裏側に突出した複数の主制御装置係合部9c、右側の係合レバー9dを備える。係合レバー9dは左端が第6部品取付体9の裏面に連接されかつ周囲に形成されたスリット9eで第6部品取付体9の裏面より分離した片持ち状である。係合レバー9dの中間部には前後方向への貫通孔である係合孔部9fを備える。第6部品取付体9の裏面には前側に窪む横方向のガイド溝9gを備える。そして、第6部品取付体位置決定部9aが部品取付体位置決定部4wに裏側より嵌合されることにより、第6部品取付体9が第1部品取付体4に位置決めされる。その状態において、図外の止ねじが遊技盤取付孔部9bより遊技盤1に締結されることにより、第6部品取付体9が遊技盤1の裏面に取付けられる(図5;図6参照)。
【0040】
主制御装置21はCPUやROM及びRAM等の半導体集積部品やその他の各種電気部品が実装された回路基板が透視性の有る無色な合成樹脂からなるケースの内部に収納され、回路基板に実装された複数のコネクタ21aがケースの上縁部に配置されてケースより裏面側に突出する。主制御装置21のケースの前面には、図4に示すように、第6部品取付体係合部21b、係合突起21c、複数のガイド突起21d、係合部周辺凹部21e、係合部成形用孔21f、成形用孔覆体21gを備える。そして、ガイド突起21dが図3のガイド溝9gに第6部品取付体9の裏側より嵌合された状態において、主制御装置21が左側より右側に横移動されると、主制御装置係合部9cと第6部品取付体係合部21bとが嵌合し、主制御装置21は横移動可能であるが裏側に抜けないようになる。更に、上記主制御装置21の左側から右側への横移動が進行すると、係合突起21cが図3の係合レバー9dを裏側より前側へ押し、係合突起21cが係合孔部9fに合うことにより、係合レバー9dが弾性的に復元し、係合突起21cが係合孔部9fに嵌合され、主制御装置21は横移動不能となる。これによって、主制御装置21は第6部品取付体9の裏面に前後方向及び横方向へ移動不能に取付けられる。係合部周辺凹部21eは、主制御装置21のケースの前面より裏側に膨出する。係合部周辺凹部21eの内部には係合部周辺凹部21eの周壁より突出した第6部品取付体係合部21bが配置される。第6部品取付体係合部21bはケースの前面より前側に突出していない。係合部成形用孔21fは、第6部品取付体係合部21bを形成するための成形型中子により係合部周辺凹部21eの裏面に形成された貫通孔である。成形用孔覆体21gは、主制御装置21のケースの一部を構成し、ケースの前面と回路基板との間に介在されることで、係合部成形用孔21fを閉鎖し、係合部成形用孔21fを利用した不正行為から主制御装置21のケースの内部空間に格納された回路基板のプリント配線面を保護する。主制御装置21のケースは、前面側要素、後面側要素、前面側要素と後面側要素との間に存在する中間要素である成形用孔覆体21gの3つのケース要素が組合せられることにより形成され、後面側要素と成形用孔覆体21gとから形成される密封状の内部空間に回路基板が収納された形態である。
【0041】
主制御装置21のCPUは、入賞球検出器からの入賞球検出信号を配線及び入力インターフェースを介して入力すると、CPUがROMに設定されたプログラムをRAMを処理過程の記憶手段として用いて遊技全般の遊技処理を実行し、その処理結果であるコマンドを、出力インターフェース及び配線を介して、表示灯制御装置22、効果音制御装置23、図柄表示装置24の図柄表示制御回路、図7の球発射制御装置51、図7の球払出制御装置52に一方向に出力する。主制御装置21から球発射制御装置51へのコマンドは球払出制御装置52を経由して送信される。球発射制御装置51及び球払出制御装置52は図7の遊技盤1をパチンコ店の島に交換可能に装着するための額縁状の前枠50に取付けられる。又、主制御装置21、表示灯制御装置22、効果音制御装置23、図柄表示装置24の図柄表示制御回路、球発射制御装置51、球払出制御装置52には前枠50に取付けられた電源装置53より電源が供給される。電源装置53は島側トランスと呼ばれる島側電源部より入力されるAC24ボルトをDC24ボルトやDC12ボルト及びDC5ボルト等の直流電源に変換して出力する。前枠50にはタンク54、球誘導樋55、球払出機構56、リアカバー57も取付けられる。タンク54はパチンコ店の島側の球補給手段より供給された球を貯蔵する。球誘導樋55は球をタンク54から球払出機構56に誘導する。球払出機構56は球払出制御装置52による制御動作に応じて球を遊技者側に払出す。リアカバー57は、球払出機構56を介して前枠50に開閉可能に取り付けられており、閉じられることにより、主制御装置21、表示灯制御装置22、効果音制御装置23、図柄表示装置24、エラー表示装置34、球発射制御装置51及び球払出制御装置52を裏側より覆う。
【0042】
再び図3に戻り、第6部品取付体9の裏面の一側部には複数の配線押え取付孔部9hを備える。配線押え取付孔部9hと左側の遊技盤取付孔部9bとの間に形成された段差部9iには、縦溝状のエラー表示装置受凹部9j、裏側に突出した筒状の第7部品取付体取付孔部9kを備える。
【0043】
第7部品取付体10は第6部品取付体9との協同によりエラー表示装置34を取付けるための合成樹脂からなる前方及び右方に開放状の箱型の部品であって、右側のエラー表示視認用窓10a、前側のエラー表示装置受凹部10b、前側のエラー表示装置受凸部10c、複数の第6部品取付体取付孔部10dを備える。
【0044】
エラー表示装置34は、回路基板の左側面に「日字形及び点」を表示する8セグメントからなる表示パネル34a及びコネクタ34bを実装した、形態である。そして、エラー表示装置34は回路基板の前端縁部がエラー表示装置受凹部9jに取込まれる。その状態において、第7部品取付体10が段差部9iを裏側より覆うように第6部品取付体9に重ね合され、エラー表示装置34の回路基板の裏端縁部下部がエラー表示装置受凹部10bに取込まれ、同回路基板の裏端縁部上部右側面がエラー表示装置受凸部10cに接触する。
【0045】
それから、図外の止めねじが第6部品取付体取付孔部10dより第7部品取付体取付孔部9kに締結されることにより、第6部品取付体9と第7部品取付体10とがお互いに組付けられ、エラー表示装置34が第6部品取付体9と第7部品取付体10とに挟み付けられて取付けられる。その状態において、エラー表示装置34の表示パネル34aが第6部品取付体9と第7部品取付体10との一側部よりエラー表示視認用窓10aを経由して視認し得る形態となる。エラー表示装置34のコネクタ34bは第7部品取付体10で覆われる。エラー表示装置34は主制御装置21からのエラー信号により算用数字の「1」〜「9」及び「点」の点灯により遊技中に発生した複数の異なるエラーの種類を表示する。表示パネル34aにおける算用数字の「1」〜「9」及び「点」の点灯と複数の異なるエラーの種類とは予め設定された組合せになっており、パチンコ店の従業員が表示パネル34aの点灯状態を確認することによりエラーの種類を知り得る。
【0046】
配線押え11は第7部品取付体10よりも裏側に通した配線を整理するための合成樹脂からなる板状の部品であって、右側の第6部品取付体取付孔部11a、左側より前側に突出した複数の押え片部11bを備える。そして、前記エラー表示装置34が取付けられた後、配線押え11が第6部品取付体9の裏面に重ね合され、図外の止ねじが第6部品取付体取付孔部11aより配線押え取付孔部9hに締結され、配線押え11が段差部9iとの間に所定の配線通路を形成すると共に第7部品取付体10を第6部品取付体9に締結した止ねじを覆う。この配線押え11が第6部品取付体9と第7部品取付体10との止ねじを覆うことにより、第6部品取付体9と第7部品取付体10との止めねじがドライバのような工具で不正に弛緩操作されることは防止できる。配線押え11を第6部品取付体9に締結した止ねじは第6部品取付体9の裏面に取付けられた主制御装置21で覆われる。よって、エラー表示装置34の取付及び配線押え11の取付は、前記主制御装置21が第6部品取付体9への取付前に行われる。
【0047】
この実施形態の構造によれば、遊技盤1の裏面には、第1;第2;第5;第6部品取付体4;5;8;9が取付けられる。第1部品取付体4の裏面には、第3;第4部品取付体6;7及び第5;第6中継基板32;33が取付けられる。第1部品取付体4の前面にはランプ風車表示灯装置26が取付けられる。第2部品取付体5の裏面には第1〜第4中継基板28〜31が取付けられる。第3部品取付体6の裏面には表示灯制御装置22が取付けられる。第4部品取付体7の裏面には効果音制御装置23が取付けられる。第6部品取付体9の裏面には第7部品取付体10及び配線押え11が取付けられる。第6部品取付体9の側面にはエラー表示装置34が第7部品取付体10との協同により取付けられる。第6部品取付体9の裏面には主制御装置21が取付けられる。遊技盤1の前面には、装飾体3、センタ飾り35、ランプ風車装置36、上位入賞口装置37、サイドランプ装置38、下位入賞口装置40及び大入賞口装置41が取付けられる。
【0048】
図8を参照し、第5;第6中継基板32;33に相当する中継基板60と主制御装置21との配線系統、中継基板60と表示灯制御装置22との配線系統について説明する。中継基板60には入力ブロック61と出力ブロック62とが区分される。入力ブロック61には、複数の検出器用コネクタ63;64;65;66;67;68;69;70;71;72と、主制御用コネクタ73とを備える。検出器用コネクタ63〜72及び主制御用コネクタ73には相手側コネクタが中継基板の板面に沿う方向より抜差し可能な横差しタイプが用いられる。出力ブロック62には、複数の作動部品用コネクタ75;76;77;78;79;80;81;82;83;84;85と、表示灯制御用コネクタ86とを備える。作動部品用コネクタ75〜85及び表示灯制御用コネクタ86には相手側コネクタが中継基板の板面に突当る方向より抜差し可能な縦差しタイプが用いられる。よって、中継基板60が、入力ブロック61と出力ブロック62というような機能別ブロックに区分されたので、中継基板60への配線作業時において、中継基板60の多数のコネクタ63〜73;75〜86の位置を探し易い。又、入力ブロック61に配置されるコネクタ63〜73には横差しタイプが用いられ、出力ブロック62に配置されるコネクタ75〜86には縦差しタイプが用いられたので、中継基板60に対する入力系統と出力系統との配線間違いが防止できる。又、入力ブロック61に配置されるコネクタ63〜73には横差しタイプが用いられたので、コネクタ63〜73での接触ノイズが低減でき、検出器90〜99から主制御装置21に送信される信号間違いが減少する。それは、横差しタイプのコネクタ63〜73と相手側コネクタとが嵌め込まれた状態において、相手側コネクタの配線が中継基板60や中継基板60の取付けられた周辺部品に沿い配索されて振れにくく、コネクタ63〜73の端子と相手側コネクタの端子との嵌合部分でのがたつきが少なく、コネクタ63〜73の端子と相手側コネクタの端子との間の接触ノイズが減少し、接触ノイズが検出信号として主制御装置21に送信されることが減るからである。これに対し、縦差しタイプのコネクタ75〜86と相手側コネクタとが嵌め込まれた状態において、相手側コネクタの配線が空中で湾曲された後中継基板60や中継基板60の取付けられた周辺部品に沿い配索され、係る配線の空中存在部分がパチンコ機の遊技中での振動に共振し、コネクタ75〜86の端子と相手側コネクタの端子との嵌合部分ががたつき、接触ノイズが発生し易い。けれども、縦差しタイプのコネクタ75〜86は表示灯制御装置22から出力される電気エネルギーを光エネルギーや運動エネルギー或いは磁気エネルギー等の他のエネルギーに変換して動作する作動部品への電気系統に用いられているので、接触ノイズが作動部品の誤動作につながることは希である。
【0049】
この実施形態では、検出器用コネクタ63には図1のセンタ飾り35の上部に設けられた天入賞口装置に入賞した球を検出する天入賞球検出器90が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ64には図1の左側の上位入賞口装置37に入賞した球を検出する左側上位入賞球検出器91が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ65には図1の右側の上位入賞口装置37に入賞した球を検出する右側上位入賞球検出器92が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ66には図1の始動入賞口装置39に入賞した球を検出する始動球検出器93が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ67には図1の左側下位入賞口装置40の上側の入賞口に入賞した球を検出する左上側下位入賞球検出器94が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ68には図1の左側下位入賞口装置40の下側の入賞口に入賞した球を検出する左下側下位入賞球検出器95が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ69には図1の右側下位入賞口装置40の上側の入賞口に入賞した球を検出する右上側下位入賞球検出器96が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ70には図1の右側下位入賞口装置40の下側の入賞口に入賞した球を検出する右下側下位入賞球検出器97が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ71には図1の大入賞口装置41内部の普通入賞口部に入賞した球を検出する大入賞普通入賞球検出器98が図外のコネクタにより接続される。検出器用コネクタ72には図1の大入賞口装置41内部の特定入賞口部に入賞した球を検出する大入賞特定入賞球検出器99が図外のコネクタにより接続される。主制御用コネクタ73には図3の主制御装置21の入力側コネクタからの配線100がコネクタ101により接続される。
【0050】
作動部品用コネクタ75には図1の賞球表示灯装置42が接続される。作動部品用コネクタ76には図1の完了表示灯装置43が接続される。作動部品用コネクタ77には図3の左側のランプ風車表示灯装置26がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ78には図3の右側のランプ風車表示灯装置26がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ79には図3の左側のサイドランプ装置38がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ80には図3の右側のサイドランプ装置38がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ81には図1の左側のセンタサイド表示灯装置25がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ82には図1の右側のセンタサイド表示灯装置25がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ83には図1の左側の下位入賞口装置40がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ84には図1の右側の下位入賞口装置40がコネクタにより接続される。作動部品用コネクタ85には図1の大入賞口装置41がコネクタにより接続される。表示灯制御用コネクタ86には図3の表示灯制御装置22の出力側コネクタからの配線102がコネクタ103により接続される。
【0051】
装飾体側位置決定部3cに相当する位置決定部を遊技盤1の逃孔1cに形成しても同様に適用できる。その場合、逃孔1cは遊技盤1の前面側が閉鎖され、その閉鎖壁に装飾体側位置決定部3cに相当する位置決定部が形成される。これによって、部品取付体2は装飾体3を仲介させずに遊技盤1に位置決め固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す裏側からの分解斜視図。
【図2】 同実施形態の裏面図。
【図3】 同実施形態の部品取付体の裏側からの分解斜視図。
【図4】 同実施形態の主制御装置の前側からの斜視図。
【図5】 同実施形態の膨出部左側の断面図。
【図6】 同実施形態の膨出部右側の断面図。
【図7】 同実施形態のパチンコ機の裏面図。
【図8】 同実施形態の中継基板を示す摸式図。
【符号の説明】
1 遊技盤
1a;1b 遊技盤側位置決定部
1c 逃孔
2 部品取付体
2a;2b 取付体側位置決定部
2c 遊嵌部
2d 先端部
3 装飾体
3a;3b;3c 装飾体側位置決定部
Claims (4)
- 遊技盤と遊技盤の裏面に取付けられる部品取付体とを備えたパチンコ機であって、遊技盤に設けられた複数の位置決定部と部品取付体に設けられた複数の位置決定部との何れか一方の位置決定部群のうちの1つの位置決定部が、当該位置決定部に対応する他方の位置決定部群のうち1つの位置決定部に整合して嵌合されることにより固定点を形成し、一方の位置決定部群のうち残りの位置決定部が当該位置決定部に対応する他方の位置決定部群のうち残りの位置決定部に整合して弾性変形することにより嵌合することを特徴とするパチンコ機。
- 前記弾性変形する位置決定部は、前記固定点を中心として部品取付体が円運動を行う周方向に剛性を有し径方向に弾性変形することを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
- 前記遊技盤の前面に取付けられる装飾体は、当該装飾体の裏側より前側に窪む凹状の装飾体側の位置決定部を備え、部品取付体の前面より前側に凸状に突出する部品取付体の位置決定部が弾性変形し、遊技盤の位置決定部を経由して装飾体側の位置決定部に挿入されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
- 部品取付体が、遊技盤に位置決めされて取付けられた主部品取付体と、主部品取付体に位置決めされて遊技盤に取付けられた従部品取付体とに分割され、主部品取付体に表示灯制御装置と効果音制御装置と中継基板を取付け、従部品取付体に中継基板を経由して表示灯制御装置及び効果音制御装置に制御信号を出力する主制御装置を取付けたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28490599A JP4451517B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28490599A JP4451517B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | パチンコ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001104553A JP2001104553A (ja) | 2001-04-17 |
JP4451517B2 true JP4451517B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=17684577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28490599A Expired - Fee Related JP4451517B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | パチンコ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4451517B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5213606B2 (ja) * | 2008-09-19 | 2013-06-19 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP5686707B2 (ja) * | 2011-09-13 | 2015-03-18 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP28490599A patent/JP4451517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001104553A (ja) | 2001-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4862293B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008061687A (ja) | 遊技機の押釦装置 | |
JP2010005381A (ja) | フロントドアに配置されたパネルを取り外し可能な遊技機において、パネルに接続された配線を誤って断線することなく取り外すことができる遊技機 | |
JP2009172168A (ja) | 遊技機 | |
JP4803642B2 (ja) | 遊技機の制御装置 | |
JP4451517B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP4833321B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4815904B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5593504B2 (ja) | 基板取り付け構造及び遊技機 | |
JP3761420B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4662253B2 (ja) | サブコネクタの結合解除禁止構造 | |
JP6281097B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4122728B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6283901B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6142345B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4652142B2 (ja) | 遊技機の回路筐体取付装置 | |
JP3599642B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2002035357A (ja) | 遊技機 | |
JP6446873B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4868349B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005270547A (ja) | 遊技機 | |
JP4409542B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005034421A (ja) | 遊技機 | |
JP6446871B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005185447A (ja) | パチンコ機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4451517 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |