JP4451271B2 - 光学系 - Google Patents

光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP4451271B2
JP4451271B2 JP2004312075A JP2004312075A JP4451271B2 JP 4451271 B2 JP4451271 B2 JP 4451271B2 JP 2004312075 A JP2004312075 A JP 2004312075A JP 2004312075 A JP2004312075 A JP 2004312075A JP 4451271 B2 JP4451271 B2 JP 4451271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
central axis
transparent medium
image
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004312075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006126323A (ja
Inventor
孝吉 研野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004312075A priority Critical patent/JP4451271B2/ja
Publication of JP2006126323A publication Critical patent/JP2006126323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4451271B2 publication Critical patent/JP4451271B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光学系に関し、特に、上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を像面に結像させるか像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角に投影するカメラ、プロジェクター等に適した光学系に関するものである。
従来、撮像光学系と凸面鏡、回転楕円鏡、回転放物面鏡により360°全周の画像を得る光学系としては、反射面を1面用いる特許文献1記載のようなものと、反射面を2面用いる特許文献2、3記載のようなもの、あるいは、商標「カメレオンアイ」(ソニー(株))として知られているものがある。
特許第2925573号公報 特開平11−331654号公報 特開2003−167195号公報
しかし、上記特許文献1〜3及び「カメレオンアイ」も含めて、従来の全方位(全周)の画像を得る光学系は何れも、上下方向の画角が70°程度以下で、それより広角のものは存在していなかった。
また、このような反射光学系を用いて全周の半分、すなわち、左右方向に180°の画角の画像を得る光学系も存在していなかった。
さらに、上下方向に90°以上、左右方向に180°の画角の画像を得るには、従来、魚眼レンズ等の軸対称な光学系が知られているが、大型化する問題がある。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を像面に結像させるか像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180の画角に投影するための小型で解像力の良い偏心光学系を提供することである。
上記目的を達成する本発明の光学系は、上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を像面に結像させる光学系であって、
リレー光学系と、前記リレー光学系の射出側に配置された正パワーを有する結像光学系とからなり、
前記リレー光学系は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体であって中心軸に対して光束が入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体を有し、前記透明媒体は、少なくとも1面の内面反射面と少なくとも2面の屈折面を持ち、光線の進む順に、入射面の屈折面を経て透明媒体内に入り、内面反射面で順に反射されて射出面の屈折面を経て透明媒体から外に出て、前記結像光学系を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、前記透明媒体内で中心軸に対して片側のみに位置する内面反射面と屈折面を通り、
前記内面反射面及び前記屈折面は何れも中心軸の周りで回転対称な形状を有し、
かつ、光線の進む順に、遠方から入射する光束は、中心軸を含む断面内で少なくとも1回結像され、かつ、その断面に対して直交し、その光束の中心光線を含む平面内では結像しないように構成されていることを特徴とするものである。
本発明のも1つの光学系は、像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角に投影する光学系であって、
リレー光学系と、前記リレー光学系の入射側に配置された正パワーを有する結像光学系とからなり、
前記リレー光学系は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体であって中心軸に対して光束が射出する側と反対の片側のみに存在する透明媒体を有し、前記透明媒体は、少なくとも1面の内面反射面と少なくとも2面の屈折面を持ち、光線の進む順とは反対に、入射面の屈折面を経て透明媒体内に入り、内面反射面で順に反射されて射出面の屈折面を経て透明媒体から外に出て、前記結像光学系を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、前記透明媒体内で中心軸に対して片側のみに位置する内面反射面と屈折面を通り、
前記内面反射面及び前記屈折面は何れも中心軸の周りで回転対称な形状を有し、
かつ、光線の進む順とは反対に、遠方から入射する光束は、中心軸を含む断面内で少なくとも1回結像され、かつ、その断面に対して直交し、その光束の中心光線を含む平面内では結像しないように構成されていることを特徴とするものである。
これらの場合、前記結像光学系と入射瞳を形成する開口とが中心軸と同軸に配置されていることが望ましい。
また、遠方から入射する光束は、例えば中心軸を含む断面内で1回結像され、かつ、2面又は3面の内面反射面を有するものとすることができる。
また、前記リレー光学系は、前記透明媒体の入射面の入射側に中心軸を含む断面内で負パワーを有する中心軸の周りで回転対称で、前記透明媒体が存在する片側のみに存在する屈折体、反射体又は屈折反射体を備えているように構成することができる。
また、遠方から入射する中心光束の中心光線の前記内面反射面の中、入射角が45°以下の面を少なくとも1面有することが望ましい。
また、少なくとも1面の内面反射面は対称面を持たない任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することが望ましい。
あるいは、少なくとも1面の内面反射面は奇数次項を含む任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することが望ましい。
また、瞳を形成する開口の像である入射瞳位置とその開口の間の光路長をA、透明媒体の物体側の第1面と入射瞳位置の間の光路長をBとするとき、
5<|A/B| ・・・(1)
を満足することが望ましい。
また、瞳を形成する開口の像である入射瞳位置とその開口の間の光路長をA、中心軸から入射瞳位置までの光路長をCとするとき、
5<|A/C| ・・・(2)
を満足することが望ましい。
本発明の光学系は、上下方向に100°以上の画角を像面に結像させるか、上下方向に100°以上の画角に投影するものとして構成することができる。
以上の本発明によると、上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を像面に結像させるか像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180の画角に投影するための小型で解像力の良い偏心光学系を提供することができる。
以下、実施例の基づいて本発明の光学系について説明する。
図1は、後記する実施例1の光学系を中心軸(回転対称軸)に沿ってとった断面図であり、図2はその光学系内の光路を示す平面図である。この図1、図2を用いて本発明の光学系を説明する。
本発明の光学系50は、中心軸1に沿う上下方向に90°以上の画角であって、中心軸1に直交する左右方向に180°の画角の画像を像面30に結像させて撮像するためのものであり、この光学系50は、リレー光学系と、その射出側に配置された絞り21を含む結像レンズ20とからなり、リレー光学系は、中心軸1の周りで回転対称な透明媒体10であって中心軸1に対して光束が入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体10を有し、その透明媒体10は、少なくとも1面の内面反射面12、14(図1の場合は2面)と少なくとも2面の屈折面11、13を持つものである。そして、中心軸1が垂直方向に向く場合、水平方向の遠方から入射する中心光束2は入射面の屈折面11を経て透明媒体10内に入り、内面反射面12、内面反射面14で順に反射されて(図1の場合は、内面反射面12、14が2面であるから2回反射されて)射出面の屈折面13を経て透明媒体10から外に出て、結像レンズ20の絞り21を介して、像面30の中心軸1に対して透明媒体10とは反対側の中心軸1位置から外れた半径方向の所定位置に結像する。透明媒体10は、中心軸1の周りで回転対称な形状であり、その屈折面11、13、内面反射面12、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。
そして、本発明の光学系50における透明媒体10は、中心軸(回転対称軸)1の片側でのみ光線を反射屈折処理できるので、面の有効径の干渉を避けることが容易になり、回転対称軸方向(上下方向)の観察画角を90°以上と大きくとることが可能となる。
また、本発明の光学系50は、遠方から入射する光束2、3U、3Lを図1の回転対称軸1を含む断面内で少なくとも1回結像し(図1の場合は、透明媒体内の位置4近傍に1回結像し)、その断面に対して直交し、中心光束2の中心光線20 を含む平面内(図2)では結像しない構成となっている。中心軸1を含む断面内及び中心軸1に直交する断面内共に1回結像させるには、中心軸1の両側を使う必要があるが、本発明の光学系50は、中心軸1に対して片側のみに存在する透明媒体10内で内面反射面12、14と屈折面11、13を通るような構成となっている。そのため、リレー光学系の透明媒体10内の内面反射面12、14と屈折面11、13は回転対称軸1と直交する面内においては、全て回転対称軸1と同心のアフォーカル光学系となり、回転対称軸1と直交する方向では結像しない。
このように、回転対称軸1を含む断面内で遠方から入射する光束2、3U、3L(光束3Uは遠方の空側から入射する光束、3Lは遠方の地側から入射する光束)は少なくとも1回結像するため、結像レンズ20の絞り21の像(入射瞳)も、透明媒体10の第1面11近傍に投影することが可能となり、リレー光学系を構成する透明媒体10の有効径自体を小さくすることが可能となる。つまり、中心軸1を含む断面内でのみ結像レンズ20の絞り21の像を透明媒体10の入射面11近傍で、かつ、回転対称軸1近傍に投影するような構成にすると、この光学系50の回転対称軸1方向及びそれと直交する方向の画角を広くとっても入射面の有効径を小さくすることが可能となる。これにより、入射面11又は回転対称軸1近傍にフレア絞りを配置することが可能となり、像面30の法線方向から入射するフレアーやゴーストを形成する不要光を少なくすることが可能となり、フレアーの少ない映像を観察(撮像)することが可能となる。すなわち、像面30に垂線な方向からの不要光によるフレアーやゴーストが入り難くなる効果がある。
さらに、回転対称軸1に対して物体側と反対側にリレー光学系の透明媒体10を配置し、絞り21の像の入射瞳を回転対称軸1近傍に形成するようにすると、回転対称軸1と直交する方向にも入射瞳を小さくすることが可能となる。
そして、本発明の光学系50の透明媒体10における各内面反射面12は裏面鏡であるため、収差の発生量を少なくすることができる。
なお、反射面では偏心収差が発生しやいので、内面反射面12、14の中入射角が45°以下の面を少なくとも1面有するようにすることにより、偏心収差の発生を少なくすることが可能となる。
また、リレー光学系の透明媒体10の入射面11の入射側に、中心軸1を含む断面内で負パワーを有する中心軸1の周りで回転対称で、透明媒体10が存在する片側のみに存在する屈折体、反射体又は屈折反射体を配置して、中心軸1に沿った上下方向の画角をさらに広げるようにすることも可能である(実施例2)。
以下に、本発明の光学系の実施例1〜3を説明する。これら光学系の構成パラメータは後記する。これら実施例の構成パラメータは、例えば図1に示すように、無限遠の物体面から透明媒体10と理想レンズからなる結像レンズ20を経て像面30に至る順光線追跡の結果に基づくものである。
座標系については、順光線追跡において、例えば図1に示すように、像面30の中心を偏心光学系の偏心光学面の原点とし、回転対称軸(中心軸)1の光の進行方向に沿う方向をZ軸正方向とし、図1の紙面内をY−Z平面とする。そして、図1の紙面内の無限遠の物体面から光が進む方向をY軸正方向とし、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸正方向とする。
偏心面については、その面が定義される座標系の上記光学系の原点の中心からの偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、光学系の原点に定義される座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする各面を定義する座標系の傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、各面を定義する座標系を光学系の原点に定義される座標系のまずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その回転した別の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
なお、後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、像面30からの偏心量で表わす。
なお、非球面は、以下の定義式で与えられる回転対称非球面である。
Z=(Y2 /R)/[1+{1−(1+k)Y2 /R2 1 /2
+aY4 +bY6 +cY8 +dY10+・・・
・・・(a)
ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光線)とし、Yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは近軸曲率半径、kは円錐定数、a、b、c、d、…はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
トーリック面にはXトーリック面とYトーリック面があり、それぞれ以下の式により定義する。なお、面形状の原点を通り、光学面に垂直な直線がトーリック面の軸となる。面形状の原点に対してXYZ直交座標系をとると、
Xトーリック面は、
F(X)=Cx・X2 /[1+{1−(1+k)Cx2 ・X2 1/2 ] +aX4 +bX6 +cX8 +dX10・・・
Z=F(X)+(1/2)Cy{Y2 +Z2 −F(X)2 } ・・・(b)
Z軸方向のY軸方向曲率Cyの中心を通ってX軸に平行な軸の周りで曲線F(X)を回転する。その結果、その面はX−Z面内で非球面になり、Y−Z面内で円になる。
Yトーリック面は、
F(Y)=Cy・Y2 /[1+{1−(1+k)Cy2 ・Y2 1/2 ] +aY4 +bY6 +cY8 +dY10・・・
Z=F(Y)+(1/2)Cx{X2 +Z2 −F(Y)2 } ・・・(c)
Z軸方向のX軸方向曲率Cxの中心を通ってY軸に平行な軸の周りで曲線F(Y)を回転する。その結果、その面はY−Z面内で非球面になり、X−Z面内で円になる。
ただし、Zは面形状の原点に対する接平面からのズレ量、CxはX軸方向曲率、CyはY軸方向曲率、kは円錐係数、a、b、c、dは非球面係数である。なお、X軸方向曲率半径Rx、Y軸方向曲率半径Ryと曲率Cx、Cyとの間には、
Rx=1/Cx,Ry=1/Cy
の関係にある。
また、次の定義式(d)でY回転自由曲面が定義される。
R(Y)=C1 +C2 2 +C3 2 +C4 3 +C5 4 +C6 5 +C7 6
+・・・・+C2120+・・・・+Cn+1 n +・・・・
Z=±R(Y)[1−{X/R(Y)}2 1/2 ・・・(d)
このY回転自由曲面は、Y軸の周りで曲線R(Y)を回転してできる回転対称面である。その結果、その面はY−Z面内で自由曲面(自由曲線)になり、X−Z面内で半径|C1 |の円になる。
実施例1の光学系50を中心軸(回転対称軸)に沿ってとった断面図を図1に、この光学系50内の光路を示す平面図を図2に示す。なお、図1のY−Z断面図には像面30に対してとる座標系を記入してある。以下、同じ。
この実施例1の光学系50は、中心軸1に沿う上下方向に100°の画角であって、中心軸1に直交する左右方向に180°の画角の画像を像面30に結像させて撮像するためのものであり、理想レンズからなる結像レンズ20の入射側に透明媒体10を配置して、像面30が天頂に向いている場合、像面30上で天頂方向が中心軸1に近づく方向に向き、地下方向が中心軸1から離れる方向を向く外形が180°の扇型の画像を像面30に結像させるものであり、リレー光学系は、中心軸1の周りで回転対称で、中心軸1に対して遠方から光束2、3U、3Lが入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体10からなり、その透明媒体10は、Y回転自由曲面からなる2面の内面反射面12、14と、Y回転自由曲面からなる入射面(屈折面)11と射出面(屈折面)13とを有する。そして、中心軸1が垂直方向に向き、像面30が天頂に向いている場合、水平方向の遠方から入射する中心光束2は中心軸1を横切り、入射面の屈折面11を経て透明媒体10内に入り、内面反射面12と内面反射面14で順に2回反射されて、射出面の屈折面13を経て透明媒体10から外に出て、結像レンズ20の絞り21を介して像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。透明媒体10内の光路は、回転対称軸1を含む断面図内で1回転するように反射する。
そして、この実施例においては、透明媒体10内で、中心軸1に対して片側のみに位置する反射面12、14と屈折面11、13を通る。また、遠方から入射する光束2、3U、3Lは図1の回転対称軸1を含む断面図内で透明媒体10内の射出面13近傍位置4で1回結像し、その断面に対して直交し、中心光束2の中心光線20 を含む平面内(図2)では結像しない。また、結像レンズ20の絞り21の像(入射瞳)は、透明媒体10内の屈折面11近傍の位置5に結像している。
この実施例1の仕様は、
理想レンズ20の焦点距離 3.5mm
水平画角 180°
垂直画角 100°
入射瞳径 0.51mm
像の大きさ φ2.03〜φ6.00mm
である。
この実施例1は、2つの内面反射面12、14で構成され、透明媒体10内で光路が交差するように構成された小型の光学系の実施例である。本実施例は、透明媒体10の透過面である第1面11近傍に入射瞳を配置する構成であり、さらに、第2面である反射面12で光路面を約45°折り曲げ、第3面である反射面14でさらに45°折り曲げることにより、光学系を小型にすることに成功したものである。
実施例2の光学系50を中心軸(回転対称軸)に沿ってとった断面図を図3に、この光学系50内の光路を示す平面図を図4に示す。また、この実施例の面形状と光路を示す透視斜視図を図5に示す。
この実施例2の光学系50は、中心軸1に沿う上下方向に160°の画角であって、中心軸1に直交する左右方向に180°の画角の画像を像面30に結像させて撮像するためのものであり、理想レンズからなる結像レンズ20の入射側に透明媒体10を配置し、その内側の物体側に1つのYトーリックレンズ60を付加したものである。このレンズ60も中心軸1に対して回転対称な面61と62で構成されているレンズで、中心軸1に対して直交する方向にはパワーを有さなが、中心軸1を含む断面内では負のパワーを有することにより、上下方向の画角を160°と大きくとることが可能となったものである。
この実施例の光学系50において、像面30が天頂に向いている場合、像面30上で天頂方向が中心軸1に近づく方向に向き、地下方向が中心軸1から離れる方向を向く外形が180°の扇型の画像を像面30に結像させるものであり、リレー光学系は、上記のように、中心軸1の周りで回転対称なYトーリック面の第1面61と第2面62からなり、中心軸1に対して遠方から光束2、3U、3Lが入射する側と反対の片側のみに存在するYトーリックレンズ60と、中心軸1の周りで回転対称で、同様に中心軸1に対して遠方から光束2、3U、3Lが入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体10とからなり、その透明媒体10は、Y回転自由曲面からなる2面の内面反射面12、14と、Y回転自由曲面からなる入射面(屈折面)11と、非球面の射出面(屈折面)13とを有する。そして、中心軸1が垂直方向に向き、像面30が天頂に向いている場合、水平方向の遠方から入射する中心光束2は中心軸1を横切り、Yトーリックレンズ60の第1面61と第2面62を経て、透明媒体10の入射面の屈折面11から透明媒体10内に入り、内面反射面12と内面反射面14で順に2回反射されて、射出面の屈折面13を経て透明媒体10から外に出て、結像レンズ20の絞り21を介して像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。透明媒体10内の光路は、回転対称軸1を含む断面図内で1回転するように反射する。
そして、この実施例においては、リレー光学系内で、中心軸1に対して片側のみに位置するYトーリックレンズ60の屈折面61、62と、透明媒体10内の中心軸1に対して片側のみに位置する反射面12、14と屈折面11、13を通る。また、遠方から入射する光束2、3U、3Lは図3の回転対称軸1を含む断面図内で透明媒体10の射出面13から出た位置4近傍で1回結像し、その断面に対して直交し、中心光束2の中心光線20 を含む平面内(図4)では結像しない。また、結像レンズ20の絞り21の像(入射瞳)は、透明媒体10の屈折面11近傍の位置5に結像している。
この実施例2の仕様は、
理想レンズ20の焦点距離 3.5mm
水平画角 180°
垂直画角 160°
入射瞳径 0.58mm
像の大きさ φ2.05〜φ5.97mm
である。
この実施例2は、2つの内面反射面12、14で構成され、透明媒体10内で光路が交差するように構成された小型の光学系の実施例である。本実施例は、透明媒体10の透過面である第1面11近傍に入射瞳を配置する構成であり、さらに、第2面である反射面12で光路面を約45°折り曲げ、第3面である反射面14でさらに45°折り曲げることにより、光学系を小型にすることに成功したものである。
さらに、実施例2は、透明媒体10の物体側に1つのYトーリックレンズ60を付加したものである。このレンズ60も回転対称軸1に対して回転対称な面61、62で構成されているレンズで、回転対称軸1に対して直交する方向にはパワーを有さなが、回転対称軸1を含む断面内では負のパワーを有することにより、上下方向の画角を大きくとることが可能となったものである。
さらに好ましくは、このレンズ60は中心軸1を含む断面内では物体側に凸面を向け負メニスカスレンズで構成することにより、像歪の発生を最小にすることが可能となり、その残りの像歪を他の面で補正することが可能となり、良好な収差補正が可能となる。
また、本実施例では、透明媒体10の第4面である第2透過面13を回転対称非球面で構成したが、この面も任意の曲線を回転することにより形成される回転自由曲面(Y回転自由曲面)で置き換えることは容易である。
さらに、透明媒体10の物体側には、1つのYトーリックレンズ60に限らず、2枚又は3枚のメニスカス形状のレンズで構成することにより、より像歪の発生を小さくすることが可能である。また、レンズに限らず、中心軸1に対して回転対称な反射面やプリズムにより光線を反射屈折させて任意の方向を撮像あるいは観察させることも容易である。
実施例3の光学系50を中心軸(回転対称軸)に沿ってとった断面図を図6に、この光学系50内の光路を示す平面図を図7に示す。
この実施例3の光学系50は、中心軸1に沿う上下方向に100°の画角であって、中心軸1に直交する左右方向に180°の画角の画像を像面30に結像させて撮像するためのものであり、理想レンズからなる結像レンズ20の入射側に透明媒体10を配置して、像面30が天頂に向いている場合、像面30上で天頂方向が中心軸1から離れる方向を向き、地下方向が中心軸1に近づく方向に向く外形が180°の扇型の画像を像面30に結像させるものであり、リレー光学系は、中心軸1の周りで回転対称で、中心軸1に対して遠方から光束2、3U、3Lが入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体10からなり、その透明媒体10は、Y回転自由曲面からなる3面の内面反射面12、14、15と、Y回転自由曲面からなる入射面(屈折面)11と射出面(屈折面)13とを有する。そして、中心軸1が垂直方向に向き、像面30が天頂に向いている場合、水平方向の遠方から入射する中心光束2は中心軸1を横切り、入射面の屈折面11を経て透明媒体10内に入り、内面反射面12と内面反射面14と内面反射面15で順にジグザグに3回反射されて、射出面の屈折面13を経て透明媒体10から外に出て、結像レンズ20の絞り21を介して像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
そして、この実施例においては、透明媒体10内で、中心軸1に対して片側のみに位置する反射面12、14、15と屈折面11、13を通る。また、遠方から入射する光束2、3U、3Lは図6の回転対称軸1を含む断面図内で透明媒体10内の反射面12近傍位置4で1回結像し、その断面に対して直交し、中心光束2の中心光線20 を含む平面内(図7)では結像しない。また、結像レンズ20の絞り21の像(入射瞳)は、透明媒体10外の屈折面11近傍の位置5に結像している。
この実施例3の仕様は、
理想レンズ20の焦点距離 3.5mm
水平画角 180°
垂直画角 100°
入射瞳径 0.59mm
像の大きさ φ2.57〜φ5.98mm
である。
この実施例3は、3つの内面反射面12、14、15で構成され、透明媒体10内で光路がジグザグになるように構成された小型の光学系の実施例である。各反射面の反射角が45°以下なので、各面にパワーを待たせることが可能となり、偏心収差の補正上好ましい。また、3つの反射面12、14、15を正負正のパワー構成にすることにより、中心軸1を含む断面方向のペッツバール和を小さくでき、その断面方向の像面湾曲を少なくすることが可能となる。
なお、以上の実施例1、3において、実施例2のような1枚あるいは複数枚のYトーリックレンズ60を透明媒体10の物体側に付加することによりさらに上下方向の画角を広げることもできる。
以下に、上記実施例1〜3の構成パラメータを示す。なお、以下の表中の“YTR”はYトーリック面、“ASS”は非球面、“YRFS”はY回転自由曲面をそれぞれ示す。また、“IDL”は理想レンズを示す。

実施例1
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 YRFS[1] 偏心(2) 1.8830 40.7
3 YRFS[2] 偏心(3) 1.8830 40.7
4 YRFS[3] 偏心(4) 1.8830 40.7
5 YRFS[4] 偏心(5)
6 ∞(絞り) 偏心(6)
7 IDL 偏心(7)
像 面 ∞
YRFS[1]
1 8.7256 C2 -3.3506 ×10-23 -8.6337 ×10-3
YRFS[2]
1 3.1274 ×10+12 3.4801 ×10-13 -1.2282 ×10-2
4 8.6886e-005
YRFS[3]
1 2.1156 ×10+12 3.2729 C3 1.2221 ×10-1
YRFS[4]
1 1.6367 ×10+12 -1.3955 ×10+13 3.7757
偏心(1)
X 0.00 Y 10.00 Z -44.44
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(2)
X 0.00 Y 0.00 Z -44.44
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(3)
X 0.00 Y 0.00 Z -44.79
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(4)
X 0.00 Y 0.00 Z -53.15
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(5)
X 0.00 Y 0.00 Z -37.49
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(6)
X 0.00 Y 0.00 Z -7.59
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(7)
X 0.00 Y 0.00 Z -4.09
α 0.00 β 0.00 γ 0.00 。

実施例2
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 YTR[1] 偏心(2) 1.8830 40.7
3 YTR[2] 偏心(3)
4 YRFS[1] 偏心(4) 1.8830 40.7
5 YRFS[2] 偏心(5) 1.8830 40.7
6 YRFS[3] 偏心(6) 1.8830 40.7
7 ASS[1] 偏心(7)
8 ∞(絞り) 偏心(8)
9 IDL 偏心(9)
像 面 ∞
YTR[1]
Ry 8.44
Rx -8.68
k -4.2156
a 2.0818 ×10-2
YTR[2]
Ry 0.82
Rx -9.68
k 0.8017
a -7.0373 ×10-3
YRFS[1]
1 1.0684 ×10+12 1.4282 ×10-13 2.1246 ×10-1
YRFS[2]
1 3.3285 ×10+12 3.8892 ×10-13 -9.7959 ×10-3
4 1.2013 ×10-4
YRFS[3]
1 2.3654 ×10+12 2.9923 C3 1.0612 ×10-1
4 2.8802 ×10-3
ASS[1]
R ∞
k -2.9406 ×10+3
a -1.1897 ×10-6
偏心(1)
X 0.00 Y 9.66 Z -53.50
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(2)
X 0.00 Y 8.68 Z -53.50
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(3)
X 0.00 Y 9.68 Z -53.50
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(4)
X 0.00 Y 0.00 Z -53.50
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(5)
X 0.00 Y 0.00 Z -51.98
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(6)
X 0.00 Y 0.00 Z -59.69
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(7)
X 0.00 Y 0.00 Z -42.49
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(8)
X 0.00 Y 0.00 Z -7.61
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(9)
X 0.00 Y 0.00 Z -4.11
α 0.00 β 0.00 γ 0.00 。

実施例3
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 YRFS[1] 偏心(2) 1.8830 40.7
3 YRFS[2] 偏心(3) 1.8830 40.7
4 YRFS[3] 偏心(4) 1.8830 40.7
5 YRFS[4] 偏心(5) 1.8830 40.7
6 YRFS[5] 偏心(6)
7 ∞(絞り) 偏心(7)
8 IDL 偏心(8)
像 面 ∞
YRFS[1]
1 1.0354 ×10+12 6.1682 ×10-33 9.9306 ×10-2
YRFS[2]
1 1.8474 ×10+12 -5.1934 ×10-13 -3.4633 ×10-2
4 -1.9718 ×10-3
YRFS[3]
1 1.2571 ×10+12 -2.1616 ×10-13 -1.5079 ×10-2
4 -8.8065 ×10-4
YRFS[4]
1 2.3150 ×10+12 -2.5478 ×10-13 -9.2597 ×10-3
4 -1.6952 ×10-4
YRFS[5]
1 1.8299 ×10+12 -1.6031 C3 5.4922 ×10-2
偏心(1)
X 0.00 Y 10.00 Z -62.05
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(2)
X 0.00 Y 0.00 Z -62.05
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(3)
X 0.00 Y 0.00 Z -62.03
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(4)
X 0.00 Y 0.00 Z -53.58
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(5)
X 0.00 Y 0.00 Z -47.31
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(6)
X 0.00 Y 0.00 Z -39.15
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(7)
X 0.00 Y 0.00 Z -7.05
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心(8)
X 0.00 Y 0.00 Z -3.55
α 0.00 β 0.00 γ 0.00 。
以下に、上記実施例1〜3の遠方から入射する中心光束2の中心光線20 の各面への入射角(°)を示す(ただし、実施例2は、Yトーリックレンズ60を除く。)。
実施例1 実施例2 実施例3
第1面 1.919 8.127 0.353
第2面 20.091 17.418 27.610
第3面 33.705 32.848 42.858
第4面 12.596 15.252 44.954
第5面 1.204
ところで、本発明の光学系において、回転対称軸1を含む断面内において、入射瞳位置5と結像レンズ20の絞り21の間の光路長(距離に屈折率を掛けたもの)をA、透明媒体10の物体側の第1面11と入射瞳位置5の間の光路長(光線方向を正とする)をB、回転対称軸1からの入射瞳位置5の光路長をC、及び、それらの比A/ B、A/ Cとすると、上記実施例1〜3のこれらの値は次のようになる。
実施例1 実施例2 実施例3
A 130.957 141.343 113.234
B 1.274 -1.908 -0.354
C 10.000 9.665 10.000
|A/B| 102.792 74.079 319.870
|A/C| 13.096 14.624 11.323
ここで、A/Bはリレー光学系の透明媒体10の入射面11近傍に入射瞳が配置されている度合いを表し、A/Cは回転対称軸1の近傍に入射瞳が配置される度合いを表す。
本発明では、回転対称軸1方向のみ入射瞳が物体側に投影されていることが特徴であり、より入射面11近傍又は回転対称軸1近傍に入射瞳5を配置することにより、ゴースト等を防ぐフレアー絞りを効果的に配置することが可能となる。さらに、光学系の入射面を小さくすることが可能となり、面の有効径がとれ、光学系を小型にすることが可能となる。また、反射面数を増やしたり、回転対称軸1に沿った方向の画角を大きくとることが可能となる。
5<|A/B| ・・・(1)
の条件式を満足することが望ましい。
条件式(1)の下限の5を越えると、入射瞳5が透明媒体10の第1面11から離れすぎてしまい、第1面11の有効系が大きくなり、回転対称軸1に沿う方向の画角を大きくとれなかたり、有害なフレアー光が増えることになる。この値が大きい程フレアー防止用のフレアー絞りを有効に働かせることが可能となる。
さらに好ましくは、
10<|A/B| ・・・(1−1)
の条件式を満足することが望ましい。
また、
5<|A/C| ・・・(2)
の条件式を満足することが望ましい。
条件式(2)の下限の5を越えると、入射瞳5が回転対称軸1から離れてしまい。回転対称軸1近傍に配置するフレアー絞りの有効径が大きくなり、有害なフレアー光が増える。
さらに好ましくは、
10<|A/C| ・・・(2−1)
なる条件を満足することが好ましい。
なお、本発明の光学系50によって像面30で撮像することにより得られる画像は、中心軸1から離れる方向を向く外形が180°の扇型の画像であるので、その画像を極座標系から直交座標系に座標変換することにより、横長の矩形画面の画像が得られる。
以上、本発明の光学系を中心軸(回転対称軸)を垂直方向に向けて上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を得る撮像あるいは観察光学系として説明してきたが、本発明は撮影光学系、観察光学系に限定されず、光路を逆にとって像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角に投影する投影光学系として用いることもできる。また、内視鏡又は管内観察装置の半周観察光学系として用いることもできる。
以下に、本発明の光学系の適用例として、半周撮影光学系31又は半周投影光学系32の使用例を説明する。図8は、内視鏡先端の撮影光学系として本発明による半周撮影光学系31を用いた例を示すための図であり、図8(a)は硬性内視鏡41の先端42を示す斜視図であり、図8(b)に示すように、この硬性内視鏡41の先端42の側面に本発明による半周撮影光学系31を取り付けて軸方向に90°以上の画角であって円周方向に180°の画像を像面に配置した撮像素子30’で撮像観察する例である。また、図8(c)は、軟性電子内視鏡43の先端に本発明による本発明による半周撮影光学系31を取り付けて、表示装置44に撮影された画像を画像処理を施して歪みを補正して表示するようにした例である。
図9(a)は、自動車48の側面に撮影光学系として、図9(b)に平面図を示すような本発明による半周撮影光学系31を複数取り付けて、車内の表示装置に各半周撮影光学系31を経て撮影された画像を画像処理を施して歪みを補正して同時に表示するようにした例である。
図10は、投影装置45の投影光学系として本発明による半周投影光学系32を用い、その像面に配置した表示素子に半周画像を表示し、半周投影光学系32を通して上下方向90°以上、左右方向180°の半周方向に配置したスクリーン46に180°半周画像を投影表示する例である。
図11は、建物47の外部に本発明による半周撮影光学系31を用いた撮影装置49を取り付け、屋内に本発明による半周投影光学系32を用いた投影装置45を配置し、撮影装置49で撮像された映像を電線39を介して投影装置45に送るように接続している。このような配置において、屋外の180°半周方向の被写体Oを半周撮影光学系31を経て撮影装置49で撮影し、その映像信号を電線39を介して投影装置45に送り、像面に配置した表示素子にその映像を表示して、半周投影光学系32を通して屋内の壁面等に被写体Oの映像O’を投影表示するようにしている例である。
本発明の実施例1の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 本発明の実施例1の光学系内の光路を示す平面図である。 本発明の実施例2の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 本発明の実施例2の光学系内の光路を示す平面図である。 本発明の実施例2の光学系の面形状と光路を示す透視斜視図である。 本発明の実施例3の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 本発明の実施例3の光学系内の光路を示す平面図である。 内視鏡先端の撮影光学系として本発明による半周撮影光学系を用いた例を示すための図である。 自動車の側面に撮影光学系として本発明による半周撮影光学系を用いた例を示すための図である。 投影装置の投影光学系として本発明による半周投影光学系を用いた例を示すための図である。 屋外の被写体を本発明による半周撮影光学系を経て撮影し、屋内に本発明による半周投影光学系を通して投影表示する例を示すための図である。
符号の説明
1…中心軸(回転対称軸)
2…遠方から入射する中心光束
0 …中心光束の中心光線
3U…遠方の空側から入射する光束
3L…遠方の地側から入射する光束
4…光束の結像位置
5…入射瞳の結像位置
10…透明媒体
11…屈折面(入射面)
12、14、15…内面反射面
13…屈折面(射出面)
20…結像レンズ(理想レンズ)
21…結像レンズの絞り
30…像面
30’…撮像素子
31…半周撮影光学系(本発明)
32…半周投影光学系(本発明)
39…電線
41…硬性内視鏡
42…硬性内視鏡の先端
43…軟性電子内視鏡
44…表示装置
45…投影装置
46…スクリーン
47…建物
48…自動車
49…撮影装置
O…被写体
O’…被写体の映像

Claims (11)

  1. 上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角の画像を像面に結像させる光学系であって、
    リレー光学系と、前記リレー光学系の射出側に配置された正パワーを有する結像光学系とからなり、
    前記リレー光学系は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体であって中心軸に対して光束が入射する側と反対の片側のみに存在する透明媒体を有し、前記透明媒体は、少なくとも1面の内面反射面と少なくとも2面の屈折面を持ち、光線の進む順に、入射面の屈折面を経て透明媒体内に入り、内面反射面で順に反射されて射出面の屈折面を経て透明媒体から外に出て、前記結像光学系を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、前記透明媒体内で中心軸に対して片側のみに位置する内面反射面と屈折面を通り、
    前記内面反射面及び前記屈折面は何れも中心軸の周りで回転対称な形状を有し、
    かつ、光線の進む順に、遠方から入射する光束は、中心軸を含む断面内で少なくとも1回結像され、かつ、その断面に対して直交し、その光束の中心光線を含む平面内では結像しないように構成されていることを特徴とする光学系。
  2. 像面に配置された画像を上下方向に90°以上の画角であって左右方向に180°の画角に投影する光学系であって、
    リレー光学系と、前記リレー光学系の入射側に配置された正パワーを有する結像光学系とからなり、
    前記リレー光学系は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体であって中心軸に対して光束が射出する側と反対の片側のみに存在する透明媒体を有し、前記透明媒体は、少なくとも1面の内面反射面と少なくとも2面の屈折面を持ち、光線の進む順とは反対に、入射面の屈折面を経て透明媒体内に入り、内面反射面で順に反射されて射出面の屈折面を経て透明媒体から外に出て、前記結像光学系を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、前記透明媒体内で中心軸に対して片側のみに位置する内面反射面と屈折面を通り、
    前記内面反射面及び前記屈折面は何れも中心軸の周りで回転対称な形状を有し、
    かつ、光線の進む順とは反対に、遠方から入射する光束は、中心軸を含む断面内で少なくとも1回結像され、かつ、その断面に対して直交し、その光束の中心光線を含む平面内では結像しないように構成されていることを特徴とする光学系。
  3. 前記結像光学系と入射瞳を形成する開口とが中心軸と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光学系。
  4. 遠方から入射する光束は、中心軸を含む断面内で1回結像され、かつ、2面又は3面の内面反射面を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の光学系。
  5. 前記リレー光学系は、前記透明媒体の入射面の入射側に中心軸を含む断面内で負パワーを有する中心軸の周りで回転対称で、前記透明媒体が存在する片側のみに存在する屈折体、反射体又は屈折反射体を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の光学系。
  6. 遠方から入射する中心光束の中心光線の前記内面反射面の中、入射角が45°以下の面を少なくとも1面有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の光学系。
  7. 少なくとも1面の内面反射面は対称面を持たない任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の光学系。
  8. 少なくとも1面の内面反射面は奇数次項を含む任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の光学系。
  9. 瞳を形成する開口の像である入射瞳位置とその開口の間の光路長をA、透明媒体の物体側の第1面と入射瞳位置の間の光路長をBとするとき、
    5<|A/B| ・・・(1)
    を満足することを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載のパノラマアタッチメント光学系。
  10. 瞳を形成する開口の像である入射瞳位置とその開口の間の光路長をA、中心軸から入射瞳位置までの光路長をCとするとき、
    5<|A/C| ・・・(2)
    を満足することを特徴とする請求項1から9の何れか1項記載のパノラマアタッチメント光学系。
  11. 上下方向に100°以上の画角を像面に結像させるか、上下方向に100°以上の画角に投影することを特徴とする請求項1から10の何れか1項記載の光学系。
JP2004312075A 2004-10-27 2004-10-27 光学系 Expired - Fee Related JP4451271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312075A JP4451271B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 光学系

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312075A JP4451271B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006126323A JP2006126323A (ja) 2006-05-18
JP4451271B2 true JP4451271B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=36721159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312075A Expired - Fee Related JP4451271B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4451271B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008151904A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Olympus Corp 広角光学系
JP2022156601A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 セイコーエプソン株式会社 アタッチメント光学系、および投写表示システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006126323A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4728034B2 (ja) 回転非対称光学系
JP4884085B2 (ja) 光学系
JP4780713B2 (ja) 光学系
JP4611115B2 (ja) 光学系
JP2009015253A (ja) 光学素子、それを備えた光学系及びそれを用いた内視鏡
JP4648758B2 (ja) 光学系
JP4648690B2 (ja) 光学系
JP4489553B2 (ja) 光学系
JP5508694B2 (ja) 光学系及びそれを用いた内視鏡
JP4508775B2 (ja) パノラマアタッチメント光学系
JP4847133B2 (ja) 光学系
JP2011257630A (ja) アタッチメント光学系
JP4873927B2 (ja) 光学系
JP4493466B2 (ja) 光学系
JP4544939B2 (ja) パノラマアタッチメント光学系
JP4869712B2 (ja) 光学系
WO2009041332A1 (ja) 光学系及びそれを用いた内視鏡
JP2009080410A (ja) 光学系及びそれを用いた内視鏡
JP4855076B2 (ja) 光学系
JP4908853B2 (ja) 光学系
JP4451271B2 (ja) 光学系
JP4585352B2 (ja) 光学系
JP4839013B2 (ja) 光学系
JP4849591B2 (ja) 光学系
JP4948612B2 (ja) 光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees