JP4447794B2 - 増分位置測定システムの周期信号を補正する方法と回路装置 - Google Patents

増分位置測定システムの周期信号を補正する方法と回路装置 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、増分位置測定システムの周期信号を補正する方法と回路装置に関する。
【0002】
一般に、増分位置測定システムは、測定ユニットの走査時にその出力側で位相をずらした一対の正弦信号を出力する。これらの周期信号は、後続配置された順次電子機器内で、例えば工作機械の数値制御部内で再処理される。この順次電子機器は、信号の再処理時に、例えば信号の補間時に位置測定システムの入力された信号の理想的な信号波形を必要とする;この場合、特に不変な信号の振幅,可能な限り小さい信号のオフセット及び周期信号間の精確に90°ずらした位相を基礎にする。しかしながら、通常、それぞれの位置測定システムは、このような最適な信号波形を出力しない。すなわち、通常、生成された信号は、様々な影響に起因して信号パラメータ,信号の振幅,信号のオフセット及び信号の位相位置に関する誤差を伴う。一連の解決手段が、これらの誤差を測定システム側で補正するために、又はこれらの誤差を制御するために提唱されている。これらの解決手段は、以下で簡単に説明する。
【0003】
位置情報を含んだ正弦信号を補正する回路装置が、ヨーロッパ特許公開公報第708311号明細書から公知である。この場合、直流成分,正弦信号相互の電圧応答及び位相差が、プロセッサー制御された配置によって補正される。これに対して、複数の正弦信号の複数の点が選び出される。これらの点は、これらの正弦信号と交差し、かつ、これらの点は、これらの正弦信号に対して最大振幅になる。これらの正弦信号中の直流成分が、これらの正弦信号の信号変化のこれらの点から算定され、場合によっては補正される;さらに、これらの両正弦電圧相互の電圧変化が、この直流成分から算定され、場合によっては補正される。最終的に、これらの正弦信号間の位相差が、これらの点に基づいてさらに算定されて補正される。この場合、これらの算定と補正は、プロセッサー制御で実行される。
【0004】
この場合、比較的複雑で、そのために高価な回路装置をこれらの3つの補正手段を実行するために必要である点、特に独立したプロセッサを必要とする点が、欠点である。しかも、コストのほかに、回路装置に対して必要になる軽視できないスペースを要する点も欠点である。何故なら、回路装置が、測定システムに対して直接的に有効に配置されているからである。
【0005】
エンコーダの信号を補正する方法と装置が、ドイツ連邦共和国特許出願公開第
19643771号明細書から公知である。この場合、複数の正弦信号が、シミュレートされる。そして、これらの正弦信号の振幅が、最大値と最小値との差から算出される。次いで、A/D変換器に対する最適な基準電圧又は増幅器に対する最適な基準電圧と最適な増幅率が、シミュレートされた信号の振幅に応じて算出される。最終的に、これらの算出された最適値がセットされる。この場合、プロセッサが、最適な基準電圧と場合によっては最適な増幅率との算出のために必要になる。この場合、プロセッサが最適な値を算出するために必要になる点が、同様に欠点である。しかも、これらの最適値は、特定の位置に対してしか算定されないで、持続して再調整されない。そのために、次に最適な値も、動作の間に必ずセットされている。
【0006】
90°だけずらした正弦信号の振幅誤差とオフセット誤差を検出する方法と回路装置、並びにそれに対する調整器が、ヨーロッパ特許公開公報第489036号明細書から公知である。両信号が、閾値段中で評価される。この場合、評価の零点は、その都度の別の信号の零の通過によって特定される。閾値段の出力信号が、制御ユニット中で評価される。そして、オフセットと振幅が、このときに算出した誤差に応じてセットされる。
【0007】
一段の制御しか可能でない点が、この実行における欠点である。そのため、正弦信号のうちの一方の正弦信号の振幅変動が、十分迅速に制御されないか、又は、制御のオーバーシュートが、小さい振幅変動時に回避できない。しかも、プロセッサによって実現される制御ユニットが一般に必要である。このプロセッサは、著しくコストがかかり、スペースを著しく必要とする。
【0008】
本発明の課題は、増分位置測定システムの周期信号を補正する方法を提供することにある。この場合、信号の振幅,信号のオフセット及び信号の位相位置のような周期信号の信号パラメータが、選択的に補正可能でなければならない。それぞれの信号パラメータの僅かな変動と激しい変動の双方が制御可能であり、かつ、制御のオーバーシュートが可能な限り回避されることが特に要求される。
【0009】
さらに本発明の課題は、可能な限り廉価でかつコンパクトに実現可能である増分位置測定システムの周期信号を補正する回路装置を提供することにある。
【0010】
この課題は、請求項1の特徴による方法によって解決され、そして請求項10の特徴による回路装置によって解決される。
【0011】
本発明の好適な構成は、従属請求項に記載されている。
【0012】
本発明の方法は、位置測定システムの周期信号の信号パラメータの僅かな変動と激しい変動の双方、例えば様々な強さの振幅の変動が、オーバーシュートなしに制御されるという有利な効果を奏する。例えば、信号パラメータである信号の振幅の僅かな変動は、正常な測定動作中に緩やかなドリフトの進行によって引き起こされ得る一方で、激しい振幅の変動は、走査された測定ユニットの汚れ(Verschmutzung)によって引き起こされている。これらの双方の場合において、この発明の方法は、順次電子機器に伝達される信号の信頼性の高い補正を保証する。
【0013】
本発明の回路装置は、例えば信号パラメータである信号の振幅に関する信号の緩やかな変動と速い変動の双方が、1つの回路装置だけで制御され得るという有利な効果を奏する。
【0014】
もう1つの有利な効果は、本発明の回路装置が位置測定システムの信号に重畳している雑音に対して鈍感である点にある。位置測定システムの信号の振幅が、場合によっては存在する誤差を引続き制御するために非常に短い期間しか観察されないことによって、このことは、振幅の補正のときに実現される。この期間に存在しない全ての雑音は、この補正又は制御に影響しない。
【0015】
基本的には、本発明の範囲内で適用態様に応じて上述した信号誤差のうちの一部だけを補正すること、又は対応する信号パラメータを調整することも提唱され得る;例えば、信号の振幅と信号のオフセットが、本発明にしたがって補正又は制御され得る一方で、場合によっては発生する位相位置誤差の補正は省略される等々である。したがって、本発明は、信号特性に関するその都度の要求に柔軟に合わせることができる。
【0016】
さらに、本発明の回路装置は非常に僅かな回路技術的な経費しか必要としないのと同時にしかしながら速くて信頼性の高い信号の補正を保証する点が挙げられる。特に、本発明の回路装置は、このときに回路技術的に経費のかかる信号のピーク値を必要としない。
【0017】
以下に、本発明の方法と回路装置のその他の有利な効果と詳細を図面に基づいた実施の形態から説明する。
【0018】
以下に、本発明の方法を図1中のフローチャートに基づいて詳しく説明する。
【0019】
増分位置測定システムのこの説明した方法では、1つの周期的な測定ユニットと1つのこれに対して相対運動する走査ユニットとから出発する。測定ユニットと走査ユニットが相対運動する場合、変位に依存して変調された複数の周期信号が生成される。これらの周期信号は、再処理のために後続配置された順次電子機器に伝達される。この相対運動は、ここでは線形運動の形態にしてもよいし、回転運動の形態にしてもよい。これらの生成される信号は、一般に、これらの生成される信号は、一対の正弦波状のアナログ信号である。これらのアナログ信号の位相は、互いに90°ずらしてある。このような位置測定システムは、例えば数値制御される工作機械内の工具と加工品との相対位置を精確に測定するために使用される;この場合、工作機械の数値制御部は、順次電子機器としてはたらく。原理的には、このような位置測定システムは、いろいろな物理的な走査原理、例えば光電的な、電磁的な、誘導的な又は容量的な原理に基づく。明らかに、本発明は、これらの全ての走査原理にむすびつけて使用可能である。
【0020】
再処理のために十分最適な信号が順次電子機器に常に伝達されることが、後で説明する本発明によって保証される。この場合、特定の信号パラメータが、その都度最適化される。特に信号の振幅,信号のオフセット及び上述した位相の相対位置が、周期信号の重要な又は最適な信号パラメータとして挙げられる。
【0021】
本発明の最初のステップS10では、実際値が、各種の信号パラメータのうちの少なくとも1つによって特に1回の信号周期内で算出される。次のステップS20では、この算出された実際値が、1つか又は多数のプリセットされた閾値と比較される。この場合、このステップS20では、その都度の実際値が、この又はこれらの異なる閾値に関して評価される。その結果、信号パラメータのその都度の実際値が、所定の閾値よりも大きいか又は小さいかが評価される。したがってこの点で、特に回路技術的に経費のかかるピーク値を検出する必要はない。次の方法ステップS30では、1つの補正値が、実際値の相対位置にしたがって算定される。周期信号をプリセットされた1つの目標値に合わせるため、この補正値は、方法ステップS40中にこれらの周期信号に作用する。引続き、場合によってはさらにその都度の信号パラメータに作用するため、信号パラメータの実際値が、次の信号周期中に方法ステップS10にしたがって同様に算出される。この信号パラメータが所望の目標値に到達するまで、又は少なくとも所定の目標範囲内に来るまで続けられる。
【0022】
少なくとも2つの異なる補正値S (例えば、N=1…4)が、方法ステップS30中に特定する補正値Sのためにプリセットされる。これらの異なる補正値Sはそれぞれ、プリセットされた閾値に関連して信号パラメータの実際値の所定の相対位置に一義的に割当てられていて、そしてこれらの閾値のその都度の符号とこれらの信号の大きさを考慮してプリセットされている。これらの少なくとも2つの補正値Sは、大きさ的にか若しくは信号的に区別が付くか、又は大きさ的と信号的の双方で区別がつく。好ましくは、4つの補正値がプリセットされる。これらの4つの補正値のうちの2つの補正値は、大きさ的に互いに明確に区別が付く;しかも、これらの大きさ的に異なる補正値の各々は、反転した符号に相当する補正値をもつ。こうして、その都度の信号パラメータのいろいろな激しい変動に制御面で適切に対処できることが保証される。例えばこのようにして信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットが補正される必要がある場合、別の原因が、これらの信号パラメータの望まない変動をもたらしうる。例えば、測定ユニットに汚れがあるときの信号の振幅の明らかな急減のような、信号の振幅の緩やかなドリフトが同様に存在する。前者の場合にはより小さい補正値Sが、本発明の方法によって調整ステップS40に対して特定される一方で、後者の場合にはより大きな補正値が選択される。
【0023】
その都度の信号パラメータの実際値が、方法ステップS10中に短期間に、特に1回の信号周期内で測定されることが実証されている。これによって、場合によっては制御に影響を及ぼしうる雑音が、大幅に排除され得る。
【0024】
このとき同様に、雑音が、ステップS40中に所定の補正値Sを使用することによって制御技術的に短期間しか、例えば限られた回数の信号周期にわたってしか作用しない。
【0025】
さらに、周期信号が零を通過する時点にだけ、すなわち周期信号の振幅が零又は少なくともほぼ零であるときに、実際の補正値Sに必要な変更を実施することが好ましい。
【0026】
具体的な実施形と本発明のその他の好適な事項と本発明の回路装置に関しては、その他の図面に基づく多数の実施の形態の以下の詳しい説明を参照されたい。
【0027】
本発明の回路装置の次の第1の実施の形態では、増分位置測定システムの信号中の信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットだけが補正される。この場合、本発明の回路装置のこの第1の実施の形態は、上述した方法を実行するために適する。信号パラメータである信号の位相位置の補正に関しては、以下に続く第2の実施の形態の説明を参照されたい。
【0028】
本発明の回路装置のこの第1の実施の形態では、位置測定システムが、1つの正弦信号と、90°だけずらした1つの正弦信号、すなわち余弦信号とを出力信号として出力することから開始される。位置測定システムのこれらの出力信号sin,cosはそれぞれ、差動信号として2本の導線を経由して伝達される。このとき、それぞれ反転した信号−sin,−cosがまだ存在しない場合には、これらの反転した信号−sin,−cosが、これに起因して容易に生成され得る。
【0029】
図2aは、本発明の回路装置の第1の実施の形態を示す。1つの正弦信号sin,1つの余弦信号cos,1つの反転した正弦信号−sin,1つの反転した余弦信号−cosが、この回路装置に伝達される。これらの信号は、公知の方式で増分測定システムによって生成される。これらの信号sin,cos,−sin,−cosは、第1構成群1内でマルチプレクサ1.1の入力部に伝達される。マルチプレクサ1.1は、比較器1.2,1.3を用いて入力信号sin,cos,−sin,−cosを評価することによって測定システムの運動方向に依存して制御される。詳しく言うと、正弦信号sinが、比較器1.2の反転する入力側に伝達され、反転した余弦信号−cosが、この比較器1.2の反転しない入力部に伝達される。同様に、正弦信号sinが、第1構成群1内の第2比較器1.3の反転する入力側に伝達され、余弦信号cosが、この比較器1.3の反転しない入力部に伝達される。第1比較器1.2の出力信号が、マルチプレクサ1.1内でこれらの入力信号を選び出す低い値のアドレスビットとして利用され、第2比較器1.3の出力信号が、これらの入力信号を選び出す高い値のアドレスビットとして利用されるように、これらの両比較器1.2,1.3の出力信号がマルチプレクサ1.1を制御するために使用される。反転した余弦信号cosがアドレス0によってマルチプレクサ1.1の入力部に伝達され、正弦信号sinがアドレス1によってこの入力部に伝達され、余弦信号cosがアドレス2によってこの入力部に伝達され、反転した正弦信号−sinがアドレス3によってこの入力部に伝達されると、この入力信号は、出力信号OUTMUXとしてマルチプレクサ1.1.によってその都度出力される。この出力信号OUTMUXはこの時点で最大振幅を有する。このことは、位置測定システム側の最初の運動方向に対して言える。
【0030】
位置測定システム側の運動方向が変わると、このことが方向検出器1.4内で認識される。この方向検出器1.4は、公知の方式でこの位置測定システムの正弦状の出力信号と余弦状の出力信号を評価する。次いで、この方向検出器1.4は、もう1つ別のマルチプレクサ1.5を制御する。運動方向が変わったときでも、この入力信号sin,cos,−sin,−cosが、出力信号OUTMUXとしてマルチプレクサ1.1によって再び伝達されるように、このマルチプレクサ1.5は、比較器1.2,1.3の出力信号をマルチプレクサ1.1の制御入力部に伝達される。この出力信号OUTMUXは、この時点で最大振幅を有する。したがって、方向検出器1.4とマルチプレクサ1.5によって、これらの入力信号sin,cos,−sin,−cosの半波が、この時点で最大振幅を有する出力信号OUTMUXとして位置測定システム側の運動方向に依存しないで常に再び伝達されることが保証される。
【0031】
これらの4つの入力信号sin,cos,−sin,cosとマルチプレクサ1.1によって生成された出力信号OUTMUXとの間の関係が、図4a,4b中にグラフで示されている。
【0032】
その代わりに、マルチプレクサ1.5は、マルチプレクサ1.1の前に配置してもよい。これによって、入力信号が、この時点で最大振幅を有する出力信号OUTMUXとして運動方向に依存しないでマルチプレクサ1.1によって出力されるように、位置測定システムの出力信号sin,cos,−sin,−cosが、マルチプレクサ1.1の入力部に伝達される。
【0033】
もう1つ別の代わりの構成では、マルチプレクサ1.5が、運動方向に依存して同期構成群2にさらに伝達された正弦状の信号と余弦状の信号の符号も反転できる。これによって、最初の運動方向では、余弦信号cosが比較器2.1に伝達され、正弦信号sinが比較器2.5に伝達される。次の運動方向では、マルチプレクサ1.5によって切換えられて、正弦信号−sinが比較器2.5に伝達され、余弦信号−cosが比較器2.1に伝達される。
【0034】
こうして生成されたマルチプレクサ1.1つまり構成群1の出力信号OUTMUXは、第2構成群3に敷設されている4つの比較器3.1,3.2,3.3,3.4に伝達される。マルチプレクサ1.1の出力信号OUTMUXが、第1比較器3.1と第2比較器3.2の反転しない入力部にその都度伝達される;マルチプレクサ1.1の出力信号OUTMUXが、第3比較器3.3と第4比較器3.4の反転する入力部にその都度伝達される。これらの比較器3.1〜3.4のこれらの2番目の入力部はそれぞれ、1つの分圧器の1つのタップに接続される。このタップは、同様に第2構成群3に属する。
【0035】
タップが、抵抗3.5の前方と、抵抗3.5と抵抗3.6との間と、抵抗3.6と抵抗3.7との間と、抵抗3.7と抵抗3.8との間に1つずつ設けられているように、1つの電源3.9と4つの抵抗3.5〜3.8を有するこの分圧器は構成されている。これらのタップの電圧が、後でさらに詳しく説明する制御のための閾電圧として使用され得るように;すなわち既に上述した異なる閾値SW1−SW4がプリセットされるように、これらの抵抗3.5〜3.8は選択されている。この目的のために、第1比較器3.1の反転する入力部は、抵抗3.5前方の第1タップに接続される。第2比較器3.2の反転する入力部は、抵抗3.5と抵抗3.6との間のタップに接続される;第3比較器3.3の反転しない入力部は、抵抗3.6と抵抗3.7との間のタップに接続される。そして、第4比較器3.4の反転しない入力部は、抵抗3.7と抵抗3.8との間のタップに接続される。
【0036】
一定にプリセットされた抵抗又は閾値を有するこの示された分圧器の実施の形態の代わりに、異なる閾値を調節可能に設定することも考えられる。これは、例えば切換え可能な多数の抵抗を有する適切な配置によって実現され得る。このようにして、本発明は、各種の走査方法に対して効果的に合わせることができる。所望の制御瞬度(Regelungs−Steilheit)と制御速度が、それぞれの閾値によって分圧器のステップ幅にむすびつけて設定することができる;したがって、どのような信号の変化が信号周期ごとに制御され得るかという点に関与することができる。
引続き、比較器3.1〜3.4の出力信号が、第3構成群4内で各々4つのANDゲート4.1〜4.4,4.5〜4.8から構成される2つのグループの1番目の入力部に伝達される。1つの第1同期信号SYNC1が、第1グループのANDゲート4.1〜4.4の2番目の入力部に伝達される。余弦状の入力信号cosが最小の振幅のほぼ零の場合、この第1グループのANDゲート4.1〜4.4が、この同期信号SYNC1によってリセットされる。ANDゲート4.1〜4.4に接続されている第1フォワードバックカウンタ5.1が、これらのANDゲート4.1〜4.4の出力信号を伝達するために必要とする期間、このリセットは持続する。
【0037】
第1比較器3.1の出力信号が、第1ANDゲート4.1と同期することによってカウンタ5.1のカウンター入力部10xRに伝達される。このカウンター5.1が第1閾値内で減少させる方向に計数するように、このカウンター入力部10xRは、このカウンタ5.1を制御する。したがって、このカウンタ5.1は、その他のカウンタ5.4,5.7,5.10のようにフォワードバックワードカウンタとして公知の方式で構成されている;このカウンタの異なる入力部が、制御入力部として機能する、すなわち伝達されるカウンター入力部に応じて所定の閾値で所定の方向に計数される。位置測定システムの信号の振幅の激しい変動も、適切な制御によって迅速に補正され得るように、カウンタ5.1の閾値が選択される。
【0038】
第2比較器3.2の出力信号が、第2AMDゲート4.2と同期することによってカウンタ5.1の第2カウンター入力部Rに伝達される。これによって、このカウンタ5.1がより小さい第2閾値内で減少させる方向に計数するように、このカウンタ5.1は制御される。測定システムの通常の動作中の緩やかな信号のドリフトが、適切な制御によってオーバーシュートなしに補正されるように、このカウンタ5.1のこのより小さい第2閾値は制御される。
【0039】
第3比較器3.3の出力信号が、第3AMDゲート4.3と同期することによってカウンタ5.1の第3カウンター入力部Vに伝達される。このカウンタ5.1は、第2閾値内で増加させる方向に計数する。最後に、第4比較器3.4の出力信号が、第4AMDゲート4.4と同期することによってカウンタ5.1の第4カウンター入力部10xVにさらに伝達される。このカウンタ5.1が第1閾値内で増加させる方向に計数するように、この第4カウンター入力部10xVは、このカウンタ5.1を制御する。
【0040】
したがって、第3構成群4内の異なるANDゲート4.1〜4.4は、信号をカウンタ5.1の特定のカウンター入力部R,V,10R,10Vに選択的に入力するために使用される。ここでは、信号が、先に実行された補正操作に依存してこれらの異なるカウンター入力部R,V,10R,10Vに伝達される。すなわち、信号が、プリセットされた閾値SW1〜SW4と比較した信号パラメータの実際値に相当する比較器3.1〜3.4の出力信号に依存してこれらの異なるカウンター入力部R,V,10R,10Vに入力する。このようにして、カウンタのその都度のステップ幅と、ひいては信号パラメータを調整するための実際の補正値が、この補正操作にしたがって最終的に設定される。
【0041】
カウンタ5.1のその都度の実際の計数結果が、中間記憶器5.2に伝達される。さらに、第3同期信号SYNC3が、この中間記憶器5.2に伝達される。この計数結果つまりこの第3同期信号SYNC3によって特定されている時点に対する計数状況が、中間記憶器5.2から後続配置されたデコーダ5.3に出力される。制御要素が、デコーダ5.3によって1つの可変抵抗6.1の形態で設定される。このとき、信号の振幅と、場合によっては位置測定システムによって生成される信号sinが、この抵抗6.1の所定の変更によって最終的に変化する。位置測定システムの信号経路内のこの抵抗6.1の配置に関しては、図3のさらなる以下の説明を参照されたい。
【0042】
第3構成群4内の第2グループのAND回路4.5〜4.8が、第2カウンタ5.4に接続されている。第2構成群3から構成される比較器3.1〜3.4の出力信号はそれぞれ、ANDゲート4.5〜4.8に対する出力信号も生成する。これらのANDゲート4.5〜4.8の第2入力信号が、第2同期信号SYNC2によって実現される。マルチプレクサ1.1の余弦状の入力信号cosの振幅がほぼ零である時に、この第2同期信号SYNC2は、比較器3.1〜3.4の出力信号を再び伝達するためにこれらのANDゲート4.5〜4.8をリセットする。第2カウンタ5.4がANDゲート4.5〜4.8の出力信号を伝達できるように、このリセットの期間が再び選択される。この場合、第1ANDゲート4.5の出力信号が、第2カウンタ5.4のカウンター入力部10xRに伝達される。カウンター入力部10xRは、第1閾値内でバックワードカウンタを制御する。第2ANDゲート4.6の出力信号が、カウンタ5.4の第2カウンター入力部Rに伝達される。この第2カウンター入力部Rは、より小さい第2閾値内でバックワードカウンタを制御する。第3比較器3.3の出力信号が、カウンタ5.4の第3カウンター入力部Vに伝達される。小さい第2閾値内でフォワードカウンタを制御する。最後に、第2グループの第4ANDゲート4.8の出力信号が、カウンタ5.4の第4カウンター入力部10xVにさらに伝達される。その結果、このカウンタ5.4がより大きい第1閾値によって増加させる方向に計数するように、このカウンタ5.4は制御される。
【0043】
第3構成群4内の第2カウンタ5.4の出力信号が、第2中間記憶器5.5に伝達される。第3同期信号SYNC3が、第1中間記憶器5.2と同様に第2中間記憶器5.5に伝達される。これによって、第1中間記憶器5.2と同様に、この第2中間記憶器5.6は、同じ時点に対して第2カウンタ5.4の計数結果を第2デコーダ5.6に出力する。1つの第2制御要素が、同様に可変抵抗6.2として構成されて実際の計数状況に依存して第2デコーダ5.6によって設定される。この第2制御要素は、第1可変抵抗6.1のように位置測定システムの出力信号のうちの1つの出力信号の信号パラメータである信号の振幅、場合によっては信号のオフセットを変化させるために利用される;したがって、この例では、順次電子機器に伝達される信号−sinが、適切に制御される。この関係も、図3のさらなる以下の説明に示されている。この図3は、特に信号経路内の異なる制御要素つまり可変抵抗6.1,6.2の配置を示す。
【0044】
図3中に示すように、位置測定システムの出力信号が、雑音感度を改善するために2本の導線を経由して差動信号として伝達されるので、この位置システムの周期信号sin,−sinの信号の振幅と信号のオフセットが、これらの両導線上の抵抗6.1と抵抗6.2によって、つまり適切な制御要素によって調整される。この信号の振幅及びこの信号のオフセットは、後続配置された順次電子機器に伝達される。当然、これらの図示した可変抵抗6.1,6.2のほかに、その他の構成要素、例えば調節可能な増幅器,電界効果トランジスタ,バイポーラトランジスタ等も、対応する制御部の制御要素として使用される。
【0045】
本発明の回路装置のこの例における第4構成群3内の異なる同期信号SYNC1,SYNC2,SYNC3,SYNC4の生成、及びこれらの同期信号の機能は、以下で詳しく説明する。これらの異なる同期信号SYNC1〜SYNC4に関してとその他の異なる信号との関係に関しては、図4a〜4f中の波形をさらに参照されたい。
【0046】
原理的には、この実施の形態では同期信号SYNC1〜SYNC4によって、比較器3.1〜3.4の出力信号が、入力信号sin,cos,−sin,−cosに応じてそれぞれのカウンタ5.1,5.4に切換え的に入力されることが特に常に保証される。この場合、異なるANDゲートが選別機能を有する。その結果、同じ入力信号に関する情報が、各カウンタ5.1,5.4に常に伝達される。
【0047】
これらの入力信号sin,cos,−sin,−cosは、マルチプレクサ1.1によって1つの包絡線に合成される。その結果、全ての入力信号sin,cos,−sin,−cosが、同じ比較器によって評価される。これによって異なる比較器の誤差(Fehler)が、信号の差として制御部の出力部で発生しない。異なるANDゲートが、これらの比較器の出力信号を入力信号sin,cos,−sin,−cosに割当てられたカウンタに最終的にさらに割当てる。
【0048】
図4d中に示された第1同期信号SYNC1を第1グループのANDゲート4.1〜4.4用に生成するため、マルチプレクサ1.1の余弦状の入力信号cosが、第4構成群2の比較器2.1内でこの第4構成群2の直流電圧成分UMと比較される。この比較器2.1の出力信号が、少なくとも1:1のデューティ比を有し、引続き第4構成群2内でパルス幅変換器2.3に伝達される。余弦状の入力信号cosが、中心電圧UMに相当する値を有する時点に対して、HIGHレベルが、このパルス幅変換器2.3によって同期信号SYNC1として出力されるように、このデューティ比は、パルス幅変調器2.3によって変化する。これによって、比較器2.1によって最初に生成されたHIGHパルスの期間が短くなる。次いで、こうして生成されたHIGHパルスは、第1グループのANDゲート4.1〜4.4によって比較器3.1〜3.4の出力信号を同期するために使用される。
【0049】
図4f中に示された第2同期信号SYNC2を生成するため、比較器2.1の出力信号が、第4構成群2内で反転器2.2にさらに伝達される。引続き、余弦状の入力信号cosが、中心電圧UMに相当する値を有する時点に対して、HIGHレベルが、このパルス幅変換器2.4によって出力されるように、デューティ比が、パルス幅変換器2.4内でさらに変化する。これによって、反転器2.2の出力信号のHIGHレベルの幅が狭まる。このパルス幅変換器2.4の出力信号が、第2同期信号SYNC2として第2グループのANDゲート4.5〜4.8に伝達される。
【0050】
第3同期信号SYNC3を生成するため、正弦状の入力信号sinが、第4構成群2のもう1つ別の比較器2.5内で全ての入力信号に対して同一の直流成分UMと比較される。その結果、比較器2.5の出力信号が、また1:1のデューティ比を有する。この出力信号は、パルス幅変換器2.6に伝達される。マルチプレクサ1.1の余弦状の入力信号が最大振幅を有する場合、このパルス幅変換器2.6は、デューティ比を変化させ、次いでHIGHレベルを出力する。この第3同期信号SYNC3は、同期するために両中間記憶器5.2に伝達される。
【0051】
したがって、正弦状の入力信号sinから得られるこの第3同期信号SYNC3は、可変抵抗6.1と可変抵抗6.2つまり制御要素の設定を同期するために使用される。増分位置測定システムの信号sin,−sinが、これらの可変抵抗6.1と可変抵抗6.2つまり制御要素を経由して伝達される。これによって、この抵抗6.1とこの抵抗6.2が、時点ごとに可変される。この抵抗値の変化は、これらの時点では増分位置測定システムのさらに伝達された信号sin,−sin内でバウンス(Sprung)を起こさない。
【0052】
余弦状の入力信号cosから算出された第1同期信号SYNC1と第2同期信号SYNC2を利用してANDゲート4.1〜4.8を同期することによって、既に上述したように、入力信号sinに割当てられた比較器3.1〜3.4の出力信号がカウンタ5.1に伝達され、そして入力信号−sinに割当てられた比較器3.1〜3.4の出力信号がカウンタ5.4に伝達されることが保証される。
【0053】
パルス幅変換器2.3,2.4,2.6,2.8によって第4構成群に出力される異なる同期信号SYNC1,SYNC2,SYNC3,SYNC4は、制御信号をフォワードバックワードカウンタ5.1とフォワードバックワードカウンタ5.4に伝達するために絶対に必要な期間だけHIGHレベルを有する。この可能な限り短い伝達時間によって、マルチプレクサ1.1の出力信号上のこの伝達期間外に発生する雑音が、誤差を制御中にもたらさないことが保証される。それでもなおマルチプレクサ1.1の出力信号が、この期間に雑音によって重畳されるならば、制御に対する雑音の影響が、カウンタ5.1とカウンタ5.4の限定されたステップ幅によって小さく保持される。
【0054】
増分位置測定システムの余弦状の出力信号cos,−cosの信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットを設定(調整,制御)するためには、図2b中に示された構成群4′,6.3,6.4がさらに必要になる。同時に、図1aの構成群が、−示したように−一緒に利用される。すなわち、これによって生成された信号が、対応する信号導電a〜hを経由することでもこの構成群4′に伝達される;このような図2aの構成群は、特に第1構成群1と第2構成群3と第4構成群2と一緒に利用される。図1b中に示された第3構成群4′及び制御要素6.3,6.4は、その回路とこの回路の機能において図1a中に示された要素とほとんど一致する。したがって、位置測定システムの信号cos,−cosの信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットを制御要素6.3,6.4によってプリセットされた目標値に調整するため、適切な補正値が、第3構成群4′によって最終的に同様に算定される。
【0055】
同様に、増分位置測定システムの余弦状の出力信号cos,−cosの信号の振幅と場合によっては信号のオフセットが、可変抵抗6.3,6.4として形成された制御要素によって変化する。
【0056】
位置測定システムの出力信号の零の通過時に抵抗6.3,6.4を可変するため、そしてこれによって信号のバウンスを阻止するため,同期信号SYNC1が、信号導線b上でパルス変換器2.3から出力された同期信号の両中間記憶器5.8,5.11に対して利用される。
【0057】
両カウンタ5.7,5.10の制御を同期するため、両グループのANDゲート4.9〜4.12と4.13〜4.16が、信号導線c,d上でパルス幅変換器2.6,2.8に接続されている。つまり、これらのパルス幅変換器2.6,2.8によって生成された同期信号SYNC3,SYNC4が、信号導線c,d上でこれらの両グループのANDゲート4.9〜4.12と4.13〜4.16に伝達される。これらの信号導線c、dの制御パルスつまり同期信号SYNC3,SYNC4は、測定システムの正弦状の出力信号から出力される。これによって,図2aと同様に、入力信号cosに割当てられた比較器3.1〜3.4の出力信号がカウンタ5.7に伝達され、入力信号−cosに割当てられた比較器3.1〜3.4の出力信号がカウンタ5.10に伝達される。
【0058】
また、制御要素つまり抵抗6.3,6.4を出力される計数値に比例させて設定するため、構成群5.9,5.12は,デコーダとして構成されている。
【0059】
以下に、本発明の回路装置の図2a,2b中に示された第1の実施の形態の機能を詳しく説明する。この実施の形態は,本発明の方法を実施するためにも適している。
【0060】
一般に,周期的なアナログ式の正弦信号sinと周期的なアナログ式の余弦信号sinが、増分位置測定システムによって出力される。これに対して反対の信号−sin,−cosが、この例のように位置測定システムによって同様に出力されるならば、これらの信号−sin,−cosは、この順次電子機器側で増分位置測定システムのこれらの両出力信号sin,cosから容易に得られる。4つの信号sin,cos,−sin,−cosが、第1構成群1内でマルチプレクサ1.1に伝達される。マルチプレクサ1.1が、その時点で最大振幅を有する入力信号を出力信号OUTMUXとして出力するように、このマルチプレクサ1.1のための2つの信号が、比較器1.2,1.3によって生成される。これによって、これらの4つの入力信号sin,cos,−sin,−cosのプラスの半波の包絡線が出力される。この包絡線つまりマルチプレクサ1.1の出力信号OUTMUXは、位置測定システムの出力信号の場合によっては起こりうる振幅誤差とオフセット誤差を示す。これらの誤差は、この実施の形態では補正されなければならない。
【0061】
したがって,本発明の回路装置では、プリセットされた目標値に最終的に合わせなければならない特に信号パラメータの実際値が、第1構成群1によって算出される。それ故に、この例では、信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットの実際値が重要である。これらのパラメータは,先に説明したように回路技術的に簡単に算出され得る。
【0062】
引続き、マルチプレクサ1.1のこうして生成された包絡線つまり出力信号OUTMUXが、比較器3.1〜3.4の複数の第1入力部に伝達される。これらの比較器3.1〜3.4は、本発明の第2構成群3に敷設されている。これらの4つの比較器3.1〜3.4の第2入力部が、分圧器3.5〜3.9のタップに接続されている。包絡線の振幅を分圧器3.5〜3.9で下げられた電圧と比較することによって、位置測定システムの出力信号sin,cos,−sin,−cosの最大振幅が、所望の範囲内にあるのか、又はこの範囲の僅かに上若しくは下にあるのか、又はこの範囲の遥かに上もしくは下にあるのかが確認される。その結果、僅かな再調整が必要か、又は大幅な再調整が必要か、又は場合によっては再調整が全く必要ないかが確認され得る。閾値SW1〜SW4が、分圧器の抵抗3.5〜3.8を選択することによって決定され得る。すなわち、僅かな再調整しか必要でない範囲や大幅な再調整が必要である範囲等が決定され得る。
【0063】
したがって、本発明の回路装置第2構成群3は、第1構成群1内で算出された1つの信号パラメータの実際値をプリセットされた多数の閾値SW1〜SW4と比較するために使用される。この場合、これらの閾値SW1〜SW4は、複数の電子構成要素を適切に定めることによって決定され得る。上の例では,分圧器がこの目的のために使用された。したがって、異なる閾値SW1〜SW4が、この分圧器によって対応する比較電圧に変換される;図4b中では、設定されたこれらの4つの閾値が、マルチプレクサ1.1の生成された包絡線つまり出力信号OUTMUXにむすびつけて示されている。
【0064】
包絡線のその都度の相対的な最大値を異なる閾値SW1〜SW4に関連して評価するためには、同期が必要である。対応する同期信号SYNC1〜SYNC4は、上述したように4つの構成群2によって生成される。必要な同期は、例えば信号sin,−sinに対してはANDゲート4.1〜4.4と4.5〜4.8によって実行される。このとき、これらの両グループのANDゲート4.1〜4.4と4.5〜4.8は、第1同期信号SYNC1と第2同期信号SYNC2によって比較器3.1〜3.4の出力信号を再び伝達するためにその都度リセットされる。ANDゲート4.1〜4.8の出力信号は、カウンタ5.1,5.4の異なるカウンター入力部に対する制御信号として利用される。
【0065】
信号sinに相当する包絡線の振幅が最大値よりも大きい場合は、1つの制御信号が、分圧器によって設定された閾値SW3によって第1比較器3.1から出力される。この制御信号は、ANDゲート4.1と同期信号SYNC1によって同期され、そして第1カウンタ5.1のカウンター入力部10xRに伝達される。カウンタ5.1が第1閾値で減少させる方向に計数するように、1つの入力信号が、このカウンタ5.1の第1カウンター入力部10xRに伝達される。この場合、カウンタ5.1のこのカウンター入力部10xRは、このカウンタ5.1の第2カウンター入力部Rよりも優先される。第2比較器3.2の出力信号が、第2ANDゲート4.2を経由してこの第2カウンター入力部Rに伝達される。
【0066】
マルチプレクサ1.1の包絡線つまり出力信号OUTMUXの振幅が、例えば閾値SW1より上の信号の振幅の僅かな再調整しか必要ない範囲内にある場合には、HIGHレベルは、第1比較器3.1によって出力されない;第2比較器3.2だけが,1つの制御信号をANDゲート4.2に対して出力し、これによって第1カウンタ5.1の第2カウンター入力部Rに対して出力する。これによって、このカウンタ5.1は、2番目に小さい閾値で減少させる方向に計数しなければならないことを認識する。これらの両比較器3.3,3.4は、この説明した双方の場合では出力信号を出力しない。
【0067】
包絡線が閾値SW1と閾値SW2との間の範囲内にある場合には、信号がこれらの4つの比較器3.1〜3.4のどれからも出力されない。そのため、カウンタ5.1,5.4のカウンタの状態が変化しない。すなわち、この場合には、調整が閾値零で実施される。すなわち、信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットが、所望の閾値の範囲に存在する、つまり目標値の範囲内に存在する。その結果、再調整は必要ない。
【0068】
マルチプレクサ1.1の包絡線つまり出力信号OUTMUXの振幅が閾値SW2の僅かに下にある場合は、第3比較器3.3.がHIGHレベルを出力する。これによって、カウンタ5.1は、第2閾値で増加させる方向に計数しなければならないことを認識する。この包絡線の振幅がさらに下まわると、第4比較器3.4も、第4ANDゲート4.4を経由してカウンタ5.1の第4カウンター入力部10xVに信号を出力する。これによって、このカウンタ5.1は、第1閾値で増加させる方向に計数しなければならないことを認識する。
【0069】
同様に、これらの対応する信号が、比較器3.1〜3.4の出力信号に基づいて残りのカウンタ5.4,5.7,5.10のカウンター入力部に入力される。このようにして決定された閾値と計数方向が、これらの各種のカウンタ5.4,5.7,5.10に対してプリセットされる。
【0070】
これらの各種のカウンタ5.1,5.4,5.7,5.10の計数状態がそれぞれ、敷設されたつまり後続接続された中間記憶器5.2,5.5,5.8,5.11に伝達される。これらの中間記憶器5.2,5.5,5.8,5.11は、同期された時点に対して計数結果を後続接続されたデコーダ5.3,5.6,5.9,5.12に出力する。同様に、これらのデコーダ5.3,5.6,5.9,5.12はそれぞれ、制御部内に敷設された制御要素としての可変抵抗6.1,6.2,6.3,6.4を制御する。抵抗6.1,6.2,6.3,6.4に比例した計数値が、閾値に応じてこの抵抗を可変させることによって設定される。位置測定システムの信号の信号の振幅と信号のオフセットが、これによって影響を受ける。これらの信号の振幅と信号のオフセットは、位置を測定するために再処理される。
【0071】
すなわち、信号パラメータをプリセットされた目標値の方向に調整するため、その都度必要な制御量が、第3構成群4によって算定される。このとき、この制御量は、制御要素6.1〜6.4を介して信号sin,cos,−sin,−cosに作用する。このそれぞれの制御要素6.1〜6.4は、この第3構成群4に後続配置されている。そして、これらの信号sin,cos,−sin,−cosが算定された制御量で処理される。その結果、信号パラメータが、プリセットされた目標値の方向に調整される。
【0072】
位置測定システムによって生成された信号を補正するように作動する制御要素つまり可変抵抗の基本的な配置が、図3中に示されている。この図3は、増分位置測定システムによって生成された信号sin,−sinの信号経路又は信号チャネルの一部を示す。信号の振幅と場合によっては信号のオフセットを制御するための制御要素として利用されるこれらの両可変抵抗6.1,6.2は、別の抵抗7.1,7.2に直列に接続されている。両抵抗7.1,7.2は、もう1つ別の抵抗7.3に接続されている。この抵抗7.3は、アースされている。位置測定システムの出力信号sin,−sinの信号のオフセットと信号の振幅に対する制御範囲と制御感度の双方が、これらの抵抗7.1〜7.3によって設定される。この場合、振幅の調整に対する制御範囲は、抵抗7.1,7.2の選択された大きさによって設定される;オフセットの調整に対する閾値は、抵抗7.3を選択することによって設定される。
【0073】
図3中には、両信号sin,−sinを制御するために必要な制御要素と敷設された抵抗7.1〜7.3だけが示されている;周期的に互いに90°だけずらした2つの差動信号が、増分位置測定システムの出力信号として伝達される。すなわち、信号cos,−cosがさらに伝達される場合には、別の抵抗を含めたさらなる2つの制御要素つまり可変抵抗6.3,6.4が、制御感度等を設定するために当然必要である。図3中の符号なしで示された構成要素は、本発明に関してはさらなる役割を果たさない代わりに、この位置測定システムのその他の出力の切換えに応じた役割を果たす。
【0074】
増分測定ユニットの走査時の物理現象上の理由から、本発明の方法では、特に2段階の制御が、位置測定システムの出力信号中の信号の振幅と信号のオフセットを調整するために必要である。1段目では、信号の小さい変化が調整される。この信号の小さい変化は、通常運転中の緩やかなドリフトによって発生する。2段目では、振幅の激しい変動が調整される。この振幅の激しい変動は、特に測定ユニットが汚れたときに発生する。信号の振幅と信号のオフセットに対してここでも速い制御を実現できるためには、振幅とオフセットを雑音のない作動中に調整するときよりも数値的に大きい制御量が必要である。それ故に、本発明の好適な実施形では、2つの制御量が設けられている。これらの制御量は、数値的に明らかに区別がつく。さらに、逆符号で数値的に一致した1つの制御量が、これらの両制御量の各々に対して存在する。信号の振幅の変動つまり所定の閾値に対するこれらの信号の振幅の相対位置に依存して、プリセットされたこれらの制御量のうちの1つが、その都度選び出されて、次いで信号に作用する。
【0075】
この例で設けられたこれらの4つの相違する制御量は、使用されたカウンタ5.1,5.4の相違する閾値と、これらのカウンタの計数方向によって回路技術的に変換される。
【0076】
制御回路の制御量の算出をデジタル式に実現することによって、制御による望まない信号の影響が、その都度の信号のパルス・スパイクによって引き起こされることが阻止され得る。
【0077】
より大きい第1閾値に対してより小さい第2閾値の10倍の大きさを利用すると有益であることが実証されている。これによって、均衡のとれた関係が、第2閾値による可能な限り精確な制御と、第1閾値による可能な限り速いオーバーシュートのない制御との間で得られる。
【0078】
両同期信号SYNC3,SYNC1が、その都度の付随する信号の零の通過時に同期することによって、カウンタ5.1,5.4のその都度の計数状態が、敷設された中間記憶器5.2,5.5内に伝達される。これによって、計数状態がちょうど変化する間に、この計数状態が中間記憶器内に伝達されることが阻止される。
【0079】
本発明の回路装置の第1の実施の形態の別の実施形では、第3構成群3内の4つの比較器3.1〜3.4と分圧器の代わりに、1つのA/D変換器を使用してもよい。このA/D変換器は、信号の振幅の目標値と実際値との間の差を算出する。次いで、この算出した差は、閾値としてカウンタ5.1,5.4,5.7,5.10に直接伝達される。これによって、これらのカウンタ5.1,5.4,5.7,5.10は、1回のステップだけ目標値と実際値との間のずれを補正できる。4つの異なる制御入力部によってカウンタ5.1,5.4,5.7,5.10のステップ幅を制御する必要はない。何故なら、この使用されるステップ幅は、A/D変換器によって直接出力されるからである。
【0080】
さらに、例えば使用される制御要素が、計数状態によって中間記憶器から直接設定され得るか又は可変されるならば、上の例で設けられたデコーダを省略することも可能である。
【0081】
さらに、本発明の方法又は本発明の回路装置の別の変形では、さらに多くの閾値を設定すること、及びさらに多くの異なる制御量を設定すること等も提唱され得る。
【0082】
本発明の回路装置のこの第1の変形のもう1つ別の構成では、可変抵抗6.1,6.2,6.3,6.4として構成された制御要素が、増幅率の調節可能な増幅器として実現され得る。このとき、この増幅率は、それぞれの中間記憶器5.2,5.5.,5.8,5.11によって出力される計数値に対して比例するようにそれぞれのデコーダ5.3,5.6,5.9,5.12によって設定される。
【0083】
本発明の回路装置の第1の実施の形態では、増分位置測定システムの出力信号中の信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットが補正される一方で、本発明の回路装置の第2の実施の形態は、この第2の実施の形態によって信号パラメータである位相の位置を構成することが可能であることを説明する。既に上述したように、測定動作中に理想的な位相差90°を増分位置測定システムの位相のずれた信号sinと信号cosとの間で確保することもできる。図5,6,7a〜7cに基づいて以下で説明する、信号パラメータである位相の位置を本発明にしたがって補正するために適している回路装置は、例えば上述した回路装置を補足するものとして使用してもよい。その結果、このとき、全ての重要な信号パラメータが、本発明にしたがって補正可能である。その代わりに、位相の位置だけを以下で説明する回路装置によって補正することも考えられる。
【0084】
さらに、本発明の回路装置の第2の実施の形態では、信号の位相の位置を所望の90°の位相差に調整するための制御量を2つしか設けないことが示されている。これらの制御量は、数値的に等しく選択されているものの、相違する符号を有する。プリセットされた多数の制御量を有する第1の実施の形態に対して同様な変形も提唱され得る。
【0085】
本発明の第2の実施の形態では、合成した信号sin+cos,sin+(−cos),(−sin)+cos,(−sin)+(−cos)が1つずつ、第1構成群10の入力部の近くに存在するように、図7a中に示された増分位置測定システムの4つの出力信号sin,cos,−sin,−cosが予め処理される。これらの個々の信号の経時変化が、図7b中に示されている。基本的に先の実施の形態のように、信号sin+cos,sin+(−cos),(−sin)+cos,(−sin)+(−cos)は、第1構成群10内で処理される。同様に、この第1構成群10は、2つの比較器11.2,11.3,1つの方向検出器11.4及び1つのマルチプレクサ11.1を有する。したがって、図7中に示された信号OUT′MUXが、マルチプレクサ11.1の出力部に、つまり第1構成群10の出力部に存在する。この信号OUT′MUXは、入力部にある信号sin+cos,sin+(−cos),(−sin)+cos,(−sin)+(−cos)のその都度の最大信号の半波の包絡線を示す。したがって、第1の実施の形態のように、第1構成群10によって、これらの入力信号sin+cos,sin+(−cos),(−sin)+cos,(−sin)+(−cos)のその都度の最大半波が選択され、そして、対応する包絡線つまり出力信号OUT′MUXが、生成される。
【0086】
引続き、この信号OUT′MUXは、第2構成群30内の比較器33の第1入力部に伝達される。基準信号Rが、比較器33の第2入力部に伝達される。この場合、この基準信号Rは、信号sin+cosの信号の最大振幅の最大値に相当する。
【0087】
引続き、第2構成群30内で比較器33によって出力された出力信号が、第3構成群40内で2つのANDゲート44.1,44.2の第1入力部にそれぞれ伝達される。第4構成群20中で生成された同期信号SYNC10,SYNC20が、ANDゲート44.1,44.2のそれぞれの別の入力部に入力する。上の例のように、ANDゲート44.1,44.2が、特定の時点に対してリセットされる。
【0088】
比較器33によって出力された出力信号は、リセット状態中にカウンタ45.1の両入力部V,Rのうちの一方に伝達される。同様に、このカウンタ45.1は,通常のワードバフォックワードカウンタとして構成されている;この入力信号が、これらの両入力部V,Rのうちのどちらに入力されるかに応じて、計数が、所定のステップ幅で増加させる方向か又は減少させる方向に実行される。
【0089】
引続き、カウンタ45.1のその都度の計数状態つまりその都度の計数結果が、中間記憶器45.2に伝達され、引続き2つのデコーダ45.3,45.4に伝達される。この場合、これらの両デコーダ45.3,45.4の各々は、示したように一対の信号sin,−sin又はcos,−cosに割当てられている。このとき、同様に、制御要素60.5,60.6が、デコーダ45.3,45.4によって所定の値に1つずつ可変される。信号sin,−sin又はcos,−cosの位相の位置を調整することが、この制御要素60.5,60.6によって可能である。この目的のために,同様に、これらの制御要素60.5,60.6を可変抵抗として構成することが提唱されている。この場合、抵抗60.5,60.6は、信号sin,−sin又はcos,−cosの各々に対して調整要素を1つずつ有する。示したように、さらに、信号cos又は信号−cosが、制御要素60.5の端子に1つずつ入力する;信号sin又は信号−sinが、制御要素60.6の端子に1つずつ入力する。このようにして、信号sin,−sinの位相の位置が、信号cosに対して正の方向にも負の方向にもずれる;信号sinに関する信号cos,−cosに対しても同様に言える。
【0090】
正弦状の信号と余弦状の信号に対する処理チャネル内での位相のこの同時の調整又は制御には、処理のずれ(Wegverschiebung)が、位相制御による信号への影響時に確認されないという利点がある。しかも、中間記憶器45.2からの同一の計数状態が、正弦状の信号に対する処理チャネル内の位相の位置に影響を及ぼすために使用され得る。この目的のために、この同一の計数状態は、第2デコーダ45.5に入力されると同時に、信号cos,−cosに対する両調整要素を有する第2制御要素60.6に影響を及ぼす。
【0091】
両同期信号SYNC10,SYNC20は、第4構成群20内で生成される。信号sin,cosが、同期信号SYNC10を生成するために比較器22.1の第1入力部に伝達される;直流電圧の基準信号UMが、この比較器22.1の第2入力部に入力する。この第1比較器22.1の出力信号が、第1信号経路に沿ってパルス幅変換器22.3を経由して第1ORゲート22.9に伝達される。第2信号経路では、比較器22.1の出力信号が、反転器22.2とパルス幅変換器22.4を経由してORゲート22.9に伝達される。同期信号SYNC1が、この第1ORゲートの出力部に最終的に出力される。この同期信号SYNC10は、上述したように特定の時点に対してカウンタ45.1のカウンター入力部Rを選択的にリセットするために利用される。
【0092】
これに対して同様に、第2同期信号SYNC20が、比較器22.5,パルス幅変換器22.6,反転器22.2,パルス幅変換器22.8及び第2ORゲート22.10を経由した信号sin,(−cos)から生成される。この同期信号は、カウンタ45.1のカウンター入力部45.1をリセットするために利用される。
【0093】
最後に、図6a,6b中には、増分位置測定システムの信号経路経路内の制御要素60.5,60.6の配置が示されている。この配置は、説明したように信号sin,−sin又はcos,−cosの信号パラメータである信号の位相の位置を補正するために使用される。さらに、これらの図6a,6b中には、信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットを補正又は調整するための異なる制御要素60.1,60.2,60.1′,60.2′が示されている。これらの制御要素は,上述した実施の形態にしたがって作動する。したがって,増分位置測定システムの全ての重要な信号パラメータの補正が、これらの図6a,6b中の例によって可能である。同様に、これらの図6a,6b中のその他の要素は、図3中の実施の形態の要素と一致する。
【0094】
したがって、増分位置測定システムの信号の補正に関する一連の実施の可能性が,本発明の範囲内で存在する。本発明によれば、いろいろな信号パラメータを必要な信号特性に応じて補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を原理的に説明したフローチャートである。
【図2a】 増分位置測定システムの差分信号として伝達される第1の周期信号に対する振幅の補正とオフセットの補正に適した本発明の回路装置の第1の実施の形態を示す。
【図2b】 位相をずらした第2の出力信号用の図1aから構成される第1の実施の形態の補充部分を示す。
【図3】 増分位置測定システムの信号経路内で作動する本発明の制御要素の可能な第1の配置の概略的な回路図である。
【図4a】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図4b】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図4c】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図4d】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図4e】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図4f】 本発明の回路装置の第1の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図5】 増分位置測定システムの多数の周期信号に対する位相位置の補正に適した本発明の回路装置の第2の実施の形態を示す。
【図6a】 増分位置測定システムの信号経路内で作動する本発明の制御要素の可能な第2の配置の概略的な回路図である。
【図6b】 増分位置測定システムの信号経路内で作動する本発明の制御要素の可能な第2の配置の概略的な回路図である。
【図7a】 本発明の回路装置の第2の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図7b】 本発明の回路装置の第2の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【図7c】 本発明の回路装置の第2の実施の形態から生成される各種の信号を示す。
【符号の説明】
1 第1構成群
1.1 マルチプレクサ
1.2 第1比較器
1.3 第2比較器
1.4 方向検出器
1.5 マルチプレクサ
2 同期構成群,第2構成群
2.1 比較器
2.2 反転器
2.3 パルス幅変換器
2.4 パルス幅変換器
2.5 比較器
2.6 パルス幅変換器
2.7 反転器
2.8 パルス幅変換器
3 第4構成群
3.1 第1比較器
3.2 第2比較器
3.3 第3比較器
3.4 第4比較器
3.5 抵抗
3.6 抵抗
3.7 抵抗
3.8 抵抗
3.9 電源
4 第3構成群
4′ 第3構成群
4.1 第1ANDゲート
4.2 第2ANDゲート
4.3 第3ANDゲート
4.4 第4ANDゲート
4.5 第1ANDゲート
4.6 第2ANDゲート
4.7 第3ANDゲート
4.8 第4ANDゲート
5.1 第1カウンタ
5.2 第1中間記憶器
5.3 第1デコーダ
5.4 第2カウンタ
5.5 第2中間記憶器
5.6 第2デコーダ
5.7 カウンタ
5.8 中間記憶器
5.9 デコーダ
5.10 カウンタ
5.11 中間記憶器
5.12 デコーダ
6.1 可変抵抗
6.2 可変抵抗
6.3 可変抵抗
6.4 可変抵抗
7.1 抵抗
7.2 抵抗
7.3 抵抗
10 第1構成群
11.1 マルチプレクサ
11.2 比較器
11.3 比較器
11.4 方向検出器
20 第4構成群
22.1 比較器
22.2 反転器
22.3 パルス幅変換器
22.4 パルス幅変換器
22.5 比較器
22.6 パルス幅変換器
22.7 反転器
22.8 パルス幅変換器
22.9 第1ORゲート
22.10 第2ORゲート
30 第2構成群
33 比較器
40 第3構成群
44.1 ANDゲート
44.2 ANDゲート
45.1 カウンタ
45.2 中間記憶器
45.3 デコーダ
45.4 デコーダ
60.1 制御要素
60′.1 制御要素
60.2 制御要素
60′.2 制御要素
60.5 制御要素
60.6 制御要素
70.1 抵抗
70′.1 抵抗
70.2 抵抗
70.3 抵抗
70′.3 抵抗

Claims (14)

  1. 増分位置測定システムの多数の周期信号(sin,cos,−sin,−cos)を補正する方法において、当該方法の場合、1つの又は多数の信号パラメータが、この補正のために少なくとも1つの制御要素(6.1,6.2,6.3,6.4;60.5;60.6)によってプリセットされた目標値に調整され、この補正方法は、以下のステップを有する:a)周期信号(sin,cos,−sin,−cos)の1つの信号パラメータの実際値を算出し;
    b)周期信号が、1つの出力信号(OUTMUX)に統合された後に、少なくとも1つの比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)を用いて1つ又は多数のプリセットされている閾値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4)に対する相対位置に関する信号パラメータの実際値を評価する形態で、この信号パラメータの算出された実際値を1つの又は多数のプリセットされた目標値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4;R)と比較し、その結果、全ての周期信号(sin,cos,−sin,−cos)が、同じ比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)によって常に評価され;
    c)この信号パラメータをこのプリセットされた目標値の方向に調整するための1つの制御量(S)を算定し、この制御量(S)は、これらの閾値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4;R)に対するこの信号パラメータの実際値の相対位置に依存してプリセットされた少なくとも2つの異なる制御量(S)から選び出され、これらの異なる制御量は、数値的に区別がつき;
    d)この制御量(S)を1つの制御要素(6.1,6.2,6.3,6.4)を介してこの信号パラメータに作用させて、この信号パラメータをプリセットされた目標値の方向に調整する方法。
  2. 周期信号(sin,cos,−sin,−cos)の信号の振幅及び/又は信号のオフセット及び/又は信号の位相の位置が、信号パラメータとしてプリセットされた目標値に調整される請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも4つの制御量(S)がプリセットされ、これらの制御量(S)は、数値的にかつ符号的に互いに区別がつく請求項1に記載の方法。
  4. 制御量(S)は、周期信号(sin,cos,−sin,−cos)の振幅が零である時点に対してだけ変更される請求項1に記載の方法。
  5. 信号パラメータを調整する制御量(S)は、ただ1つの信号周期を信号(sin,cos,−sin,−cos)に作用する請求項1に記載の方法。
  6. 包絡線が、位置測定システムの周期信号(sin,cos,−sin,−cos)の正の半波から生成されて、信号パラメータである信号の振幅と信号のオフセットの実際値を算出し、この包絡線は、最大信号振幅を有し、その後にこの包絡線の振幅が、プリセットされた閾値(SW1,SW2,SW3,SW4)と比較される請求項2に記載の方法。
  7. 周期信号(sin,cos,−sin,−cos)は、マルチプレクサ(1.1)に伝達されて、包絡線を生成する請求項6に記載の方法。
  8. 制御量(S)は、少なくとも1つのカウンタ(5.1,5.4,5.7,5.10)のうちの1つのカウンター入力部(R,V,10xR,10xV)を選択することによって設定され、計数方向とカウンタのステップ幅の双方が、その選択されたカウンター入力部(R,V,10xR,10xV)によって決定されている請求項1に記載の方法。
  9. 信号パラメータのその都度の実際値が、1回の信号周期内で測定される請求項1に記載の方法。
  10. 増分位置測定システムの多数の周期信号(sin,cos,−sin,−cos)を補正する回路装置において、当該回路装置の場合、信号パラメータが、この信号パラメータの実際値を補正するためにプリセットされた1つの目標値に調整可能であり、この回路装置は、
    a)マルチプレクサ(1.1)を有する第1構成群(1)を有し、周期信号(sin,cos,−sin,−cos)が、このマルチプレクサ(1.1)の入力部に入力し、このマルチプレクサ(1.1)は、これから1つの出力信号(OUTMUX)を生成し、さらに、
    b)別の構成群(3,4)を有し、このマルチプレクサ(1.1)の出力信号(OUTMUX)が、少なくとも1つの比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)を用いてこれらの構成群(3,4)内でプリセットされた1つの又は多数の閾値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4)と比較され、その結果、全ての周期信号(sin,cos,−sin,−cos)が、同じ比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)によって常に評価され、プリセットされている閾値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4)に対する信号パラメータの実際値の相対位置に応じて、1つの制御量(S)が、プリセットされた少なくとも2つの異なる制御量(S)から選択され、制御要素(6.1,6.2,6.3,6.4)を介した信号パラメータへの作用が、この制御量(S)によって実行されて、この信号パラメータをプリセットされた目標値の方向に調整し、これらの異なる制御量は、数値的に区別がつく回路装置
  11. 第1構成群(1)内のマルチプレクサ(1.1)は、比較器(1.2,1.3)の出力部に接続されている制御入力部を有し、選択的な周期信号である信号(sin,cos,−sin,−cos)が、これらの比較器(1.2,1.3)の入力側に伝達され、その結果、このマルチプレクサ(1.1)の出力信号(OUTMUX)が、この入力部に入力し、その都度の最大振幅を有するこれらの信号(sin,cos,−sin,−cos)の正の半波から成る包絡線を生成する請求項10に記載の回路装置
  12. 回路装置は,第2構成群(3)を有し、この第2構成群(3)は、少なくとも1つの比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)を有し、マルチプレクサ(1.1)の出力信号(OUTMUX)が、この比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)の第1入力部に入力し、プリセットされた閾値又は基準値(SW1,SW2,SW3,SW4)が、この比較器(3.1,3.2,3.3,3.4)の第2入力部に入力する請求項10に記載の回路装置
  13. 第2構成群(3)は、多数の比較器(3.1〜3.4)を有し、これらの比較器(3.1〜3.4)のそれぞれの第2入力部が、1つの分圧器のタップに接続されていて、これによって、マルチプレクサ(1.1)の出力信号(OUTMUX)が、この分圧器で設定可能な閾値(SW1〜SW4)と比較される請求項12に記載の回路装置
  14. 回路装置第3構成群(4)を有し、この第3構成群(4)は、少なくとも1つのカウンタ(5.1,5.4,5.7,5.10)を有し、このカウンタ(5.1,5.4,5.7,5.10;45.1)は、少なくとも2つの異なるカウンター入力部(V,R,10xV,10xR)を有し、第2構成群(3)からの出力信号が、これらのカウンター入力部(V,R,10xV,10xR)に選択的に伝達され、異なる計数方向が、これらの少なくとも2つのカウンター入力部(V,R,10xV,10xR)によってプリセットされている請求項12に記載の回路装置
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