JP4447507B2 - オイルコントロールバルブ装着体、樹脂製部材、内燃機関のシリンダヘッドカバー及び内燃機関のシリンダヘッドカバー取付構造 - Google Patents
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しかし軽量化や騒音などの観点から前記特許文献1の構成に対して樹脂製シリンダヘッドカバーを採用しようとした場合、樹脂製シリンダヘッドカバーでは剛性が比較的低いため、温度変化や内圧変化により樹脂製シリンダヘッドカバーが変形し易い。このため樹脂中に樹脂よりも高剛性の材料からなるオイルコントロールバルブ装着体、具体的には金属材料からなるスリーブをインサート成形により埋め込むことが考えられる。
請求項1に記載のオイルコントロールバルブ装着体は、内燃機関のシリンダヘッドカバーの一部又は全体を構成する樹脂製部材に対して、該樹脂製部材の成形時にインサート成形にて一体化されることで、内燃機関の可変動弁機構への作動油圧給排を制御するオイルコントロールバルブを前記シリンダヘッドカバーに装着可能とするオイルコントロールバルブ装着体であって、オイルコントロールバルブ用装着穴と該装着穴に連通する複数の油孔とを有するスリーブと、前記複数の油孔の内で少なくとも前記可変動弁機構への作動油供給通路となる作動油供給用油孔の位置にて前記スリーブの外周面から突出して形成され、シリンダヘッド側に当接させる先端面を有し、前記作動油供給用油孔を前記先端面まで延長して開口させていることによりシリンダヘッド側の油路に前記作動油供給用油孔を接続可能としている作動油供給用接続部とを備えると共に、前記作動油供給用接続部の外周には、前記先端面よりも前記スリーブに近い側にバリ切り面が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のオイルコントロールバルブ装着体では、請求項1において、前記スリーブと前記作動油供給用接続部とは、前記樹脂製部材を形成している樹脂よりも高剛性の材料にて一体に形成されていることを特徴とする。
特に樹脂製部材よりも高剛性の材料としては、金属を挙げることができ、請求項2に述べた作用・効果が顕著である。
請求項5に記載の樹脂製部材では、請求項4において、前記樹脂製部材に一体化している前記オイルコントロールバルブ装着体側の前記バリ切り面を覆うように、前記インサート成形により形成された樹脂部分に対して接合されることにより、前記オイルコントロールバルブ装着体と前記樹脂部分との接合状態を補強するリテーナを備えたことを特徴とする。
このシリンダヘッドカバーを用いることにより、オイルコントロールバルブ装着体に形成された作動油供給用油孔へのバリの侵入を阻止することができると共に、シリンダヘッドカバーをオイルコントロールバルブ装着体部分でシリンダヘッド側に強固にボルト締結できるようになる。
図1は上述した発明が適用された内燃機関のシリンダヘッドHの一部を示し、樹脂製シリンダヘッドカバー2におけるオイルコントロールバルブ(以下「OCV」と称する)4の装着部位6の周辺を表す縦断面図である。尚、この図1はOCV4の装着前の状態であってOCV4が装着部位6から分離している状態を示している。又、図2はOCV4が装着された状態の縦断面図である。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
本実施の形態のシリンダヘッドカバー48の構成は図7に示すごとくである。すなわち、前記実施の形態1の構成に対して、図8に示すごとくの樹脂製のリテーナ52が存在する点が異なる。尚、前記実施の形態1と同一の構成については同一の符号が付されている。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じる。
(ロ).リテーナ52が樹脂部分2bの先端に溶着されている。あるいは樹脂部分2bの先端と共にバリ切り面12bにも溶着されていることにより、OCV装着体8と樹脂製シリンダヘッドカバー本体2aとの接合状態を補強することができる。したがって、より強固にOCV装着体8と樹脂製シリンダヘッドカバー本体2aとを一体化できる。
本実施例では前記実施の形態1のOCV装着体8の代わりに図10に示すOCV装着体108を用いている。図10の(A)は左側面図、(B)は底面図である。本実施の形態のOCV装着体108は、前記実施例1のOCV装着体8と同様にスリーブ110及び作動油供給用接続部112を備えている。ただし、この内で作動油供給用接続部112は、前述した5つの油孔16〜24と同じ機能の油孔116〜124を形成している油孔領域126以外に、ボルト貫通孔127aを形成しているボルト締結領域127を一体に備えている。
したがって図11に示すごとく、インサート成形により樹脂製シリンダヘッドカバー本体102aと一体化されると、シリンダヘッドカバー102の外側にもボルト貫通孔127aが露出する。本実施の形態では、カムキャップ128についてもボルト締結領域129がカムシャフト134の軸に並行に突出して設けられている。このボルト締結領域129にはボルト貫通孔127aに対向する位置にボルト螺合孔129aが形成されている。このため、図11に示したごとくシリンダヘッドカバー102の外側からボルト貫通孔127aを介してカムキャップ128のボルト螺合孔129aにボルトBを螺入することができる。このことにより、樹脂製シリンダヘッドカバー本体102aを介してでなく、直接、OCV装着体108をカムキャップ128に圧締することでシリンダヘッド側に固定することができる。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じる。
(ロ).このようにOCV装着体108の内の作動油供給用接続部112にボルト締結領域127を設けて、ボルト貫通孔127aを形成することにより、樹脂製シリンダヘッドカバー本体2aを介さずに、直接、OCV装着体108を、シリンダヘッド側にボルト締結できる。このため作動油供給用接続部112の先端面112aを強固にシリンダヘッド側、ここではカムキャップ128に直接圧締できる。したがって作動油供給用の油孔118,122,124(実施の形態1の油孔18,22,24と同じ)をシリンダヘッド側の油路130,132,136に高い油密性で接続して強固に固定することができる。
本実施の形態のシリンダヘッドカバー202の装着部位の状態を図12に示す。本実施の形態におけるOCV装着部位は、樹脂製部材としての樹脂製バルブケース206により樹脂製シリンダヘッドカバー本体202aとは別体に、OCV装着体208をインサート成形により樹脂製バルブケース本体206aと一体化することで、図13に示すごとく形成されているものである。尚、OCV装着体208は前記実施の形態1のOCV装着体8(図3,4)と同形状である。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).樹脂製バルブケース206を用いた場合にも、前記実施の形態1の効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態3に対しても、図16に示すごとく、前記実施の形態2のごとくに樹脂製のリテーナ352を設けることにより、樹脂製シリンダヘッドカバー本体102aとOCV装着体108との間の一体化を強めても良い。
Claims (10)
- 内燃機関のシリンダヘッドカバーの一部又は全体を構成する樹脂製部材に対して、該樹脂製部材の成形時にインサート成形にて一体化されることで、内燃機関の可変動弁機構への作動油圧給排を制御するオイルコントロールバルブを前記シリンダヘッドカバーに装着可能とするオイルコントロールバルブ装着体であって、
オイルコントロールバルブ用装着穴と該装着穴に連通する複数の油孔とを有するスリーブと、
前記複数の油孔の内で少なくとも前記可変動弁機構への作動油供給通路となる作動油供給用油孔の位置にて前記スリーブの外周面から突出して形成され、シリンダヘッド側に当接させる先端面を有し、前記作動油供給用油孔を前記先端面まで延長して開口させていることによりシリンダヘッド側の油路に前記作動油供給用油孔を接続可能としている作動油供給用接続部とを備えると共に、
前記作動油供給用接続部の外周には、前記先端面よりも前記スリーブに近い側にバリ切り面が形成されていることを特徴とするオイルコントロールバルブ装着体。 - 請求項1において、前記スリーブと前記作動油供給用接続部とは、前記樹脂製部材を形成している樹脂よりも高剛性の材料にて一体に形成されていることを特徴とするオイルコントロールバルブ装着体。
- 請求項2において、前記高剛性の材料は、金属であることを特徴とするオイルコントロールバルブ装着体。
- 内燃機関のシリンダヘッドカバーの一部又は全体を構成する樹脂製部材であって、請求項1〜3のいずれかに記載のオイルコントロールバルブ装着体の前記バリ切り面に成形型側のバリ切り面を当接した状態でインサート成形して一体化されたことを特徴とする樹脂製部材。
- 請求項4において、前記樹脂製部材に一体化している前記オイルコントロールバルブ装着体側の前記バリ切り面を覆うように、前記インサート成形により形成された樹脂部分に対して接合されることにより、前記オイルコントロールバルブ装着体と前記樹脂部分との接合状態を補強するリテーナを備えたことを特徴とする樹脂製部材。
- 請求項5において、前記リテーナは、前記インサート成形により形成された樹脂部分と共に、前記オイルコントロールバルブ装着体側の前記バリ切り面に対しても接合されていることを特徴とする樹脂製部材。
- 請求項3において、前記作動油供給用接続部の一部に、前記先端面に垂直な方向にボルト貫通孔が形成されたボルト締結領域が設けられていることを特徴とするオイルコントロールバルブ装着体。
- 内燃機関のシリンダヘッドカバーの一部又は全体を構成する樹脂製部材であって、請求項7に記載のオイルコントロールバルブ装着体の前記バリ切り面に成形型側のバリ切り面を当接し、かつ前記ボルト締結領域の前記ボルト貫通孔の一端を外部に他端を内部に解放した状態でインサート成形して一体化されたことを特徴とする樹脂製部材。
- 請求項8に記載の樹脂製部材を一部又は全体としていることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー。
- 内燃機関のシリンダヘッドに対する請求項9に記載のシリンダヘッドカバーの取付構造であって、
可変動弁機構に対して作動油供給を行う油路が開口されていると共にボルト螺入孔が開口しているシリンダヘッド側の固定面に、請求項9に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバーの樹脂製部材に一体化された前記オイルコントロールバルブ装着体の先端面が当接され、前記ボルト締結領域のボルト貫通孔に外部から挿通されたボルトが、前記シリンダヘッド側の固定面に形成されたボルト螺入孔に螺合されることでボルト締結されていることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー取付構造。
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