JP4353133B2 - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

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本発明は、シリンダの周囲にウォータジャケットが区画形成されたシリンダブロックの製造方法に関するものである。
一般に、水冷式エンジンのシリンダブロックには、シリンダの周囲に冷却水を循環させるウォータジャケットが形成されている。こうしたシリンダブロックにおけるウォータジャケット構造としては、ウォータジャケットがシリンダブロック頂面に開口されたオープンデッキ構造と、ウォータジャケットがシリンダブロック頂面に開口されずに閉塞されたクローズデッキ構造とがある。
従来、特許文献1に見られるように、シリンダ部とクランクケース部との上下2つのパーツに分割された構造の水冷式エンジン用シリンダブロックが提案されている。このシリンダブロックでは、ウォータジャケットがシリンダ部の下方に開口される構造となっている。このため、クローズデッキ構造のシリンダブロックを一体形成する方法と比べ、中子を用いる必要がなくシリンダブロックの鋳造型が簡略化され、ウォータジャケットの設計自由度が高められるという利点を有していた。
実公昭62−119450号公報
ところで、上記のような分割型のシリンダブロックのシリンダ部には、ウォータジャケットとなる幅狭く深い溝を形成する必要がある。このため、シリンダ部の鋳造型においては、ウォータジャケット成形用の型部分が極めて肉薄となり、鋳造中の冷却が困難であることから、型寿命を縮める大きな要因となっていた。また、ウォータジャケットがシリンダブロック頂面に開口された構成となっているオープンデッキ構造のシリンダブロックにおいても、ウォータジャケットとなる幅狭く深い溝を形成する必要があるため同様の問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鋳造型によるウォータジャケット部の形成が容易となるようにシリンダブロックを分割した構成とし、当該分割部分におけるウォータジャケットのシール性能を確保することができるシリンダブロックの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、シリンダの周囲にウォータジャケットが区画形成され、シリンダボアとウォータジャケットのシリンダ側壁体とを備えた内周ブロックと、前記ウォータジャケットの外側壁体を備えた外周ブロックと、シリンダの軸心に垂直な平面に設けられ内周ブロックと外周ブロックとが対向する位置に形成された内周ブロック及び外周ブロックの対向面と、該対向面にそれぞれ接合されて挟持される板状樹脂製のシール部材と、該対向面で内周ブロックと外周ブロックとを締め付ける締結部材とを備え、前記シール部材は、その厚さ方向の弾性変形を通じて前記締結部材の締め付け力を吸収するように形成されているシリンダブロックの製造方法であって、振動溶着時において、溶融したシール部材の表面が硬化する硬化期間中に、前記内周ブロックと外周ブロックとの相対位置関係を位置決め装置により位置決めするようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、振動溶着時に生じる内周ブロックと外周ブロックとの対向面上での相対位置ずれを、振動により溶融したシール部材の表面が硬化する硬化期間中に、位置決め装置によって位置決めすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のシリンダブロックの製造方法において、前記位置決め装置を、複数のピンと、前記対向面に形成された前記複数のピンと嵌合する複数のピン孔とにより構成し、前記硬化期間中に該複数のピンを全てのピン孔に嵌入させるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、振動溶着時に生じる内周ブロックと外周ブロックとの対向面上での相対位置ずれを、振動により溶融したシール部材の表面が硬化する硬化期間中に、複数のピンを対向面に形成された複数のピン孔に嵌入させることによって位置決めすることができる。
以下、本発明を具体化した水冷式エンジンのシリンダブロックの実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1、図2に示すように、シリンダブロック10は、複数(本実施形態では4つ)のシリンダボア21とウォータジャケット11のシリンダ側壁体とを備えた内周ブロック20と、ウォータジャケット11の外側壁体32を備えた外周ブロック30とに分割された分割型シリンダブロックとして構成されている。内周ブロック20と外周ブロック30とは、シール部材としての第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41を介して図1のように組み付けられ、後述する方法によって締結部材により締結される。
内周ブロック20は、上部にシリンダヘッドの載置部となるアッパデッキ部22を備え、下部にウォータジャケット11のシリンダ側壁体としてのシリンダライナ部23を備えている。アッパデッキ部22には、ボルトを挿通するためのボルト挿通穴24が形成される他、オイル穴25、ブローバイガス穴26、冷却水穴27等が形成されている。シリンダライナ部23は、各気筒のシリンダライナとなる4つの円筒体を連続して繋げた形状に形成されており、それら各円筒体の外面にて形成されるシリンダライナ部23の外周面28はウォータジャケット11に対する内周側壁面を構成する。
外周ブロック30は、下部に側面視略スカート形状をなすクランクケース部31が形成されている。クランクケース部31の上側には、内周ブロック20のシリンダライナ部23が上方から挿入して組み付けされる外側壁体32が形成されている。外側壁体32の内周面33は、内周ブロック20のシリンダライナ部23の外周面28に対応して略環状をなすように形成されており、ウォータジャケット11に対する外周側壁面を構成する。なお、外側壁体32の側面にはウォータジャケット11に連通する冷却水口34が形成されている。また、外側壁体32の上部に位置するフランジ部35には、内周ブロック20のアッパデッキ部22に形成されたボルト挿通穴24、オイル穴25、ブローバイガス穴26と各々対応する位置に、ボルト穴36、オイル通路37、ブローバイガス通路38が形成されている。
第1樹脂シート40は、その厚さ方向の弾性変形によって締結部材による締め付け力を吸収することができる板状の樹脂製部材であり、外周ブロック30のフランジ部35の上面35aの投影形状と略同一の形状からなる。第1樹脂シート40は、内周ブロック20のアッパデッキ部22の下面22aと外周ブロック30のフランジ部35の上面35aとからなる各対向面の間に挟持されている。そして、第1樹脂シート40は、内周ブロック20の下面22aに対して接着剤により接合されており、外周ブロック30の上面35aに対して振動溶着されている。すなわち、第1樹脂シート40は、シリンダの軸心に垂直な平面に設けられた内周ブロック20及び外周ブロック30の対向面に対してそれぞれ接合されており、ウォータジャケット11からの水漏れを防ぐようにシールされている。また、第1樹脂シート40には、前記接着剤により形成される接着層の硬度より低い硬度の材料が使用されている。
第2樹脂シート41は、その厚さ方向の弾性変形によって締結部材による締め付け力を吸収することができる板状の樹脂製部材であり、内周ブロック20のシリンダライナ部23の下端面23aの投影形状と略同一の形状からなる。第2樹脂シート41は、内周ブロック20のシリンダライナ部23の下端面23aと外周ブロック30の底面39とからなる各対向面の間に挟持されている。そして、第2樹脂シート41は、内周ブロック20の下端面23aに対して接着剤により接合されており、外周ブロック30の底面39に対して振動溶着されている。すなわち、第2樹脂シート41は、シリンダの軸心に垂直な平面に設けられた内周ブロック20及び外周ブロック30の対向面に対してそれぞれ接合されており、ウォータジャケット11からの水漏れを防ぐようにシールされている。また、第2樹脂シート41には、前記接着剤により形成される接着層の硬度より低い硬度の材料が使用されている。
次に、上記の構成からなるシリンダブロック10の製造方法を説明する。図3は第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41の接合部についての接合工程を示したものである。まず、図3(a)に示すように、内周ブロック20のアッパデッキ部22の下面22aに接着剤を塗布し、第1樹脂シート40の上面40aを内周ブロック20の下面22aに貼り付けることにより接着固定する。同様に、内周ブロック20のシリンダライナ部23の下端面23aに接着剤を塗布し、第2樹脂シート41の上面41aを内周ブロック20の下端面23aに貼り付けることにより接着固定する。
次に、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41が接着固定された内周ブロック20を外周ブロック30の上方より挿入する。そして、図3(b)に示すように、外周ブロック30のフランジ部35の上面35aと第1樹脂シート40の下面40bとを、及び外周ブロック30の底面39と第2樹脂シート41の下面41bとを振動溶着する。振動溶着は、図示しない振動溶着器によって行われ、外周ブロック30と内周ブロック20との対向面が互いに密着する方向に圧力を加えながら、第1樹脂シート40と第2樹脂シート41とが接着固定された内周ブロック20を、外周ブロック30の上面35a上及び外周ブロック30の底面39上で振動させることによって行う。第1樹脂シート40の下面40bは振動による外周ブロック30の上面35aとの摩擦熱により溶融し、第2樹脂シート41の下面41bは振動による外周ブロック30の底面39との摩擦熱により溶融する。内周ブロック20の振動を停止すると、溶融した第1樹脂シート40の下面40bと第2樹脂シート41の下面41bとが硬化を開始する。
溶融した第1樹脂シート40の下面40bと第2樹脂シート41の下面41bとが硬化を開始してから硬化を完了するまでの間に、内周ブロック20と外周ブロック30との相対位置関係を位置決めする位置決め工程が行われる。位置決め工程は、位置決め装置としての前記振動溶着器によって、2本の位置決めピン42を、内周ブロック20と外周ブロック30との対向面と略垂直方向に挿入することで行われる。図3(c)に示すように、位置決めピン42が、内周ブロック20のアッパデッキ部22に設けられた位置決め穴22bに対しその上方から嵌入され、引き続き外周ブロック30のフランジ部35に設けられた位置決め穴35bにも嵌入される。位置決めピン42の先端にはテーパー部42aが形成されており、図3(d)に示すように、内周ブロック20の位置決め穴22bと外周ブロック30の位置決め穴35bとが同軸上にない場合にも、テーパー部42aによって位置決め穴22bと位置決め穴35bとが同軸位置になるようにガイドされる。図3(e)に示すように位置決めピン42が位置決め穴22bと位置決め穴35bとに連通して嵌入された後に、溶融した第1樹脂シート40の下面40bと第2樹脂シート41の下面41bとの硬化が完了して振動溶着が終了する。このように、位置決めピン42と位置決め穴22b,35bとから構成される位置決め構造によって、対向面上における内周ブロック20と外周ブロック30との相対位置関係が位置決めされる。
以上のようにして、内周ブロック20と外周ブロック30との対向面上での位置決めがされるとともに、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41を介して内周ブロック20と外周ブロック30とが接合されて組み付けられる。内周ブロック20及び外周ブロック30のそれぞれの対向面は、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41によって、ウォータジャケット11からの水漏れを防ぐようにシールされる。また同時に、外周ブロック30のオイル通路37と内周ブロック20のオイル穴25との対向面間及び外周ブロック30のブローバイガス通路38と内周ブロック20のブローバイガス穴26との対向面間が、第1樹脂シート40によってシールされるので、オイル通路37からのオイル漏れとブローバイガス通路38からガス漏れとが抑制される。
次に、上記のシリンダブロック10がエンジンに組み付けられ、内周ブロック20と外周ブロック30とが締結されるときの構成を図4に基づいて説明する。内周ブロック20のアッパデッキ部22上部にはゴム状のヘッドガスケット51を介してシリンダヘッド52が配置される。締結部材としてのスルーヘッドボルト53は、外周ブロック30と内周ブロック20との対向面に対して垂直方向に挿入され、外周ブロック30に設けられたボルト穴36に締め付けられる。これによって、シリンダブロック10、ヘッドガスケット51及びシリンダヘッド52が一体的に締結されている。
第1樹脂シート40はその厚さ方向の弾性変形によって締結部材による締め付け力を吸収することができるため、スルーヘッドボルト53の締結によって、第1樹脂シート40は内周ブロック20の下面22aと外周ブロック30の上面35aとからの締め付け力を受けて厚み方向に弾性変形した状態となっている。同様にして、第2樹脂シート41もその厚さ方向の弾性変形によって締結部材による締め付け力を吸収することができるため、スルーヘッドボルト53の締結によって、第2樹脂シート41は内周ブロック20の下端面23aと外周ブロック30の底面39とから締め付け力を受けて厚み方向に弾性変形した状態となっている。
ここで、第1樹脂シート40の上面40a及び第2樹脂シート41の上面41aには接着剤による接着層が薄く形成されているが、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41の硬度は接着層の硬度より低いため、接着層はほとんど変形することはなく接着による接合状態を維持することができる。このため、第1樹脂シート40と第2樹脂シート41との弾性変形によって、内周ブロック20と外周ブロック30との接合状態を保持しつつ、シリンダブロック10をエンジンに組み付けることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41は内周ブロック20及び外周ブロック30のそれぞれの対向面に対して接合されてシールされている。このため、ウォータジャケット11からの水漏れ、オイル通路37からのオイル漏れ及びブローバイガス通路38からガス漏れが抑制される。
(2)上記実施形態では、内周ブロック20と外周ブロック30とは、その対向面間に第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41を介して接合されている。このため、従来のように固体ガスケット又は液状ガスケットの組み付け後すぐにブロック同士を締結もしくは仮締めする必要がなくなり、ブロック同士の締結作業を製造ライン上のどのタイミングで行ってもよくなることから組み付け工程上の自由度を大きくすることができる。特に、内周ブロック20と外周ブロック30とに加えてシリンダヘッド52等も一体的にスルーヘッドボルト53によって締結する場合は、内周ブロック20と外周ブロック30との組み付けから締結作業まで時間を要するので、上記実施形態のシリンダブロック10のように構成しておくと組み付け工程における制約が抑制される。
(3)上記実施形態では、内周ブロック20と外周ブロック30とは、その対向面間に第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41を介して接合されている。このため、分割型のシリンダブロック10の内周ブロック20と外周ブロック30とを締結する前の仮組み付けを予め別工程で行っておくことで、エンジンの製造ライン上で一体型のシリンダブロックとして取り扱うことができる。内周ブロック20と外周ブロック30との仮組み付けを予め別工程で行っておけば、組み付け工程だけでなく対向面の洗浄工程等の付随作業もエンジンの製造ライン上で行う必要がなくなるため、組み付け工程上の自由度を大きくすることができる。
(4)上記実施形態では、内周ブロック20と外周ブロック30との締結時に、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41がその厚さ方向に弾性変形して、スルーヘッドボルト53による締め付け力を吸収することができる構成となっている。このため、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41が締結時に破壊してしまうような状況が生じず、内周ブロック20と外周ブロック30との接合状態を保持しながらシール性能を維持することができる。
(5)上記実施形態では、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41には、第1樹脂シート40の上面40a及び第2樹脂シート41の上面41aに形成された接着剤による接着層の硬度より低い硬度の材料が使用されている。このため、内周ブロック20と外周ブロック30との締結の際、主に第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41が締結方向に弾性変形を行い接着層はほとんど変形しない。したがって、薄く形成された接着層が変形して接着層による接合が破壊されるような事態を避けることができ、対向面間のシール性能を維持することができる。
(6)上記実施形態では、振動溶着によって、外周ブロック30のフランジ部35の上面35aと第1樹脂シート40の下面40bとの接合を行い、外周ブロック30の底面39と第2樹脂シート41の下面41bとの接合を行っている。このため、2箇所の接合部を同時に溶着することができ組み付け時間の短縮を図ることができる。
(7)上記実施形態では、振動溶着において、溶融した第1樹脂シート40の下面40bと第2樹脂シート41の下面41bとが硬化を開始してから硬化を完了するまでの間に、2本の位置決めピン42を、内周ブロック20と外周ブロック30との対向面と略垂直方向に挿入することによって位置決め工程が行われる。このため、振動を与えることによって生じた内周ブロック20と外周ブロック30との相対位置ずれを位置決め工程によって位置決めすることができる。
(8)上記実施形態では、先端にはテーパー部42aが形成された位置決めピン42が、内周ブロック20のアッパデッキ部22に設けられた位置決め穴22bの上方から振動溶着器によって挿入され、引き続き外周ブロック30のフランジ部35に設けられた位置決め穴35bにも挿入されることによって位置決め工程が行われる。このため、位置決めピン42のテーパー部42aによって位置決め穴22bと位置決め穴35bとが同軸位置になるようにガイドすることができる。また、位置決めピン42は、内周ブロック20に振動を与える振動溶着器によって挿入されるため、内周ブロック20の位置決め穴22bと位置決めピン42との位置のずれは発生せず、位置決めピン42をスムーズに挿入することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、内周ブロック20と外周ブロック30との対向面に第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41のような板状の樹脂製部材を挟持させているが、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41は、樹脂シート材を切断した部材であっても樹脂成形品であってもよい。
・上記実施形態では、振動溶着によって第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41を外周ブロック30の対向面に対して接合したが、超音波溶着や接着剤による接着によって接合するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41の外周ブロック30側の片面のみを振動溶着によって接合したが、内周ブロック20側の片面のみを振動溶着してもよく、シートの両面を振動溶着するようにしてもよい。また、第1樹脂シート40及び第2樹脂シート41の一方のみを振動溶着するようにしてもよい。
・上記実施形態では、振動溶着の硬化期間中に内周ブロック20と外周ブロック30との位置決め工程を設けているが、内周ブロック20の振動が停止する際に内周ブロック20と外周ブロック30との相対位置が決まるように振動溶着器によって振動停止位置が制御されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、振動溶着の硬化期間中に位置決めピン42によって内周ブロック20と外周ブロック30との対向面上での相対位置が決まるようにしているが、位置決めピン42挿入以外の手段で位置決めをしてもよい。
・上記実施形態では、ヘッドガスケット51、シリンダヘッド52、内周ブロック20、外周ブロック30が、スルーヘッドボルト53によって一体的に締結される構造であるが、予め内周ブロック20と外周ブロック30とのみを締結する構造にしてもよい。
本実施形態に係るシリンダブロックの斜視図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面において、(a)は内周ブロックに樹脂シートを接着したときの状態図、(b)は外周ブロックを振動溶着したときの状態図、(c)はピンを嵌入する直前の状態図、(d)はピンを嵌入する途中の状態図、(e)はピンを嵌入した後の状態図。 図1のC−C断面におけるエンジンの断面図。
符号の説明
10…シリンダブロック、11…ウォータジャケット、20…内周ブロック、30…外周ブロック、40…第1樹脂シート、41…第2樹脂シート、42…位置決めピン、51…ヘッドガスケット、52…シリンダヘッド、53…スルーヘッドボルト。

Claims (2)

  1. シリンダの周囲にウォータジャケットが区画形成され、
    シリンダボアとウォータジャケットのシリンダ側壁体とを備えた内周ブロックと、前記ウォータジャケットの外側壁体を備えた外周ブロックと、シリンダの軸心に垂直な平面に設けられ内周ブロックと外周ブロックとが対向する位置に形成された内周ブロック及び外周ブロックの対向面と、該対向面にそれぞれ接合されて挟持される板状樹脂製のシール部材と、該対向面で内周ブロックと外周ブロックとを締め付ける締結部材とを備え、
    前記シール部材は、その厚さ方向の弾性変形を通じて前記締結部材の締め付け力を吸収するように形成されており、
    前記シール部材は、内周ブロック及び外周ブロックの少なくとも一方の対向面に対し振動溶着によって溶着されているシリンダブロックの製造方法であって、
    振動溶着時において、溶融したシール部材の表面が硬化する硬化期間中に、前記内周ブロックと外周ブロックとの相対位置関係を位置決め装置により位置決めするようにしたことを特徴とするシリンダブロックの製造方法
  2. 請求項1に記載のシリンダブロックの製造方法において、
    前記位置決め装置を、複数のピンと、前記対向面に形成された前記複数のピンと嵌合する複数のピン孔とにより構成し、前記硬化期間中に該複数のピンを全てのピン孔に嵌入させるようにしたことを特徴とするシリンダブロックの製造方法。
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