以下、本発明の一実施の形態に係るパネル機構およびこのパネル機構を用いた車載装置について、図1から図24に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る車載装置10のうち、パネル開閉機構11に係る部分を示す部分的な分解斜視図である。また、図2は、本発明の一実施の形態に係る車載装置10のうち、パネル開閉機構11に係る側面形状を示す断面図であると共に、操作パネルが閉じている状態を示す図である。また、図3は、同じく操作パネルの他端側が手前側(図2中右側)に移動した状態を示す図である。さらに図4は、同じく操作パネルの他端側が手前側に移動した状態で、パネル面が完全に倒れた状態を示す図である。
なお、以下の説明においては、手前側とは、閉じ状態にある操作パネル110(図1等参照)が開く側(外部ケース20から離間する側)を指し、奥側とはこれとは逆の閉じる側を指す。また、上下方向(縦方向)とはマザー基板21(図1等参照)の法線方向を指し、横方向とは閉じ状態にある操作パネル110の長手方向(図2の紙面に対して表裏方向)を指す。
図1に示すように、パネル開閉機構11は、外部ケース20と、サブパネル30と、スライドアーム部材50と、リリースレバー70と、プッシュレバー80と、ロック部材90と、後述の固定アーム部材100と、操作パネル110と、を主要な構成要素としている。
図2〜図4に示すように、外部ケース20は、本体部に対応し、車載装置10の内部の各部品を覆う部材である。この外部ケースの内部には、回路基板としてのマザー基板21が取り付けられると共に、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)およびMD(Mini Disk)といった記録媒体に記録されている音楽データ等を再生するためのディスク再生機構(図示省略)が設けられている。なお、ディスク再生機構は、不図示のフローティング機構によって、外部ケース20に対して弾性的に支持されている。
マザー基板21には、車載装置10の制御回路(図示省略)が設けられている。制御回路は、後述する操作パネル110のボタン部からの信号を受信してディスク再生機構に駆動信号を送信したり、操作パネル110に設けられているディスプレイに対して、所定の文字/画像等を表示させたりするための表示信号を送信している。また、制御回路は、記録媒体の搬入/搬出を行うための駆動源の駆動を制御する制御信号を、当該駆動源に送信可能としている。
なお、マザー基板21に設けられる制御回路が、所定の文字/画像等の表示を行わなくても良く、例えば後述するサブパネル30に制御回路を設け、かかるサブパネル30上の制御回路にて、所定の文字/画像等の表示を制御するようにしても良い。同様に、記録媒体の搬入/搬出を行わせるための制御回路を、マザー基板21とは別途の基板に設けるようにしても良い。
マザー基板21の手前側の端部には、サブパネル30が近接して配置されている。サブパネル30は、外部ケース20の手前側の開口部分を塞ぐように、該外部ケース20に対して略垂直を為して取り付けられている。また、サブパネル30は、後述する操作パネル110と対向する前面部30aと、スリットガイド部30bと、レールガイド部30cと、を有している。かかるサブパネル30は、前面部30aに対して、スリットガイド部30bおよびレールガイド部30cが、略垂直を為す状態で、当該前面部30aから奥側に向かって延伸している。なお、スリットガイド部30bおよびレールガイド部30cは、前面部30aと同一のプレートから構成されていても良いし、スリットガイド部30bおよびレールガイド部30cは、前面部30aとは別体的なプレートを、当該前面部30aに取り付ける構成を採用しても良い。
図1に示すように、サブパネル30の前面部30aには、ディスク挿入口31が設けられていて、該ディスク挿入口31を介して、外部ケース20の内部に記録媒体が挿入可能となっている。なお、ディスク挿入口31は、1つであっても複数設けられていても良い。また、前面部30aにはスイッチ用孔32が設けられている。スイッチ用孔32には、後述するオープンスイッチ110のピン部分111aが挿通される。また、スイッチ用孔32の近傍には、後述するロック部材90が回動自在に配置されていると共に、このスイッチ用孔32に差し掛かるように、ロック部材90の腕部94が配置されている。そのため、後述するように、オープンスイッチ111が押下されると、ピン部分111aがスイッチ用孔32を通過して、腕部94を押し込んで、ロック部材90を回動させる動作が為される。
また、図1に示すように、前面部30aの所定部位には、コネクタ挿通孔33が設けられている。コネクタ挿通孔33は、サブパネル30の長手方向において、後述するスライドアーム部材50の方が、後述の固定アーム部材100よりも近くなるように設けられている。このコネクタ挿通孔33には、後述するコネクタ40のメス側40aが挿通される。
また、前面部30aにはアーム挿通孔34が設けられている。アーム挿通孔34は、後述するスライドアーム部材50が手前側に突出したり、逆に手前側から戻る場合に通過したりする部分である。また、前面部30aには、突出部34aが設けられている。突出部34aは、スリットガイド部30b側の側縁の下方部分がアーム挿通孔34に向かって突出するように形成されている。この突出部34aのうち、上方側かつ奥側の部分は、後述する下方突出部73が衝突する衝突部34bとなっている。
図1および図11に示すように、サブパネル30のスリットガイド部30bには、ガイド孔35が設けられている。ガイド孔35は、後述するスライドアーム部材50のガイドピン52を通すための孔であり、その外観は、外部ケース20の底面に対して略平行となる長孔状に形成されている。本実施の形態では、かかるガイド孔35が、スリットガイド部30bの上下に1つずつ、計2つ設けられている。上側のガイド孔35の下には、スライドアーム部材50を手前側に押し出す付勢力を与えるためのバネ57(後述する)の一端を挿入して固定するための挿通孔35aが形成されている。
また、図1に示すように、本実施の形態では、スリットガイド部30bに対向するように、レールガイド部30cが設けられている。レールガイド部30cは、凸状ガイド36を有している。凸状ガイド36は、レールガイド部30cの他の部分よりも、スリットガイド部30bに向かい突出している。また、凸状ガイド36は、その外観がレール状となる長尺状に設けられていると共に、該凸状ガイド36の長手方向が上述のガイド孔35および外部ケース20の底面に対して略平行を為すように設けられている。また、凸状ガイド36は、本実施の形態では、上述のガイド孔35と同様に、上下に1つずつ、計2つ設けられている。
なお、以下の説明では、スリットガイド部30bとレールガイド部30cとで挟まれた、スライドアーム部材50が位置する空間部分を、アーム収納部37とする。
また、本実施の形態では、スリットガイド部30b、レールガイド部30cおよびアーム収納部37は、サブパネル30の長手方向のうち一方の端部(スライドアーム部材50側)にのみ設けられていて、他方の端部(後述の固定アーム部材100側)には、これらスリットガイド部30b等は、設けられていない。
また、図2〜図4に示すように、上述のマザー基板21のうち、手前側の端部には、コネクタ40のメス側40a(コネクタ40の一方側に対応)が実装されている。メス側40aは、マザー基板21よりも手前側に向かって突出していて、その先端側は上述のコネクタ挿通孔33に挿通されている。それにより、メス側40aの端面に存在する挿入口41(図4参照)は、サブパネル30よりも手前側に位置している。なお、上述したコネクタ挿通孔33と同様に、コネクタ40のメス側40aは、サブパネル30の長手方向において、後述するスライドアーム部材50の方が、後述の固定アーム部材100よりも近くなるように設けられている。
図1および図5に示すように、上述のアーム収納部37には、スライドアーム部材50が配置されている。スライドアーム部材50は、図1および図7他に示すように、スライドガイド部50aと、アーム部50bと、係合部50cと、を有している。
なお、このスライドアーム部材50、リリースレバー70およびプッシュレバー80により、アームユニットが構成される。
また、図5に示すように、スライドアーム部材50は、バネ57により、手前側へのスライドを可能としている。すなわち、バネ57の一端は、スリットガイド部30bに設けられた挿通孔35aに挿通され、他方はスライドアーム部材50に設けられた挿通孔50eに挿通された後、切り欠き部50fによって固定されている。そして、バネ57は、スライドアーム部材50を手前側に押し出す方向の付勢力を与える。
後述するロック部材90と係合部50cとの係合が解除されると(図6参照)、スライドアーム部材50は、バネ57の付勢力によって、手前側に押し出される。それにより、スライドアーム部材50のアーム収納部37への収納状態が解かれる。
図1および図6に示すように、スライドアーム部材50のうち、スライドガイド部50aには、ガイド溝51が設けられている。ガイド溝51は、スライドガイド部50aの両側面のうち、レールガイド部30c側の側面に設けられていて、当該側面から所定深さだけ窪んでいる。ガイド溝51は、上述の凸状ガイド36が嵌まり込む部分である。そのため、凸状ガイド36に対応した間隔を有して、上下に1つずつ、計2つ設けられている。また、ガイド溝51の両端部分は、開放されている。すなわち、ガイド溝51は、スライドガイド部50aの一方の側面を突っ切るように設けられている。そのため、凸状ガイド36は、ガイド溝51に対して出入自在となっている。
なお、スライドアーム部材50は、上述のガイド溝51を形成するために、十分な肉厚を有する、プレート状部材から構成されている。かかるスライドアーム部材50の材質としては、例えば樹脂、金属部材等、種々の部材を用いることが可能である。
また、図1および図6等に示すように、スライドガイド部50aのうち、他方の側面(スリットガイド部30bと対向する側面)には、ガイドピン52が設けられている。ガイドピン52は、上述のガイド孔35に嵌まり込むピン部材であり、当該嵌まり込みに対応した十分な長さを有して突出している。このガイドピン52は、上述した一対のガイド孔35に対応する間隔を有して、上下に1つずつ、計2つ設けられている。
また、図5に示すように、ガイドピン52は、例えば、突出端部側に向かうにつれて、その外径が段階的に細くなっている。なお、上方側に位置するガイドピン52(以下、ガイドピン52aとする。)は、3段階状のピン部材であり、以下、ガイドピン52aの付け根に位置する大径部分を下段部53aとし、先端側の部分を上段部54aとすると共に、下段部53aと上段部54aの間の部分を中段部55aとする。また、ガイドピン52bも、3段階状のピン部材であり、以下、ガイドピン52bの付け根部分に位置する大径部分を下段部53bとし、先端側の部分を上段部54bとすると共に、下段部53bと上段部54bの間の部分を中段部55bとする。
ガイドピン52bの下段部53bの外周には、プッシュレバー80を手前方向に付勢して操作パネル30を回動させるためのバネ58が巻回されている。バネ58の一端は、スライドアーム部材50に設けられた係止部50dによって固定され、他端は、プッシュレバー80の側面に設けられた突起部84に係止されている。バネ58は、係止部50dと突起部84とが円周上に離間する方向に付勢するので、プッシュレバー80を手前方向に押し出す力を生み出す。
また、図1等に示すように、スライドガイド部50aには、アーム部50bが一体的に設けられている。アーム部50bは、スライドアーム部材50の下方側に位置していると共に、該アーム部50bは、スライドガイド部50aの側辺に対して離間する向きに突出している。また、アーム部50bには、支持軸56が設けられている。支持軸56は、アーム部50bのうち、他方の側面(ガイドピン52が設けられているのと同一の側面)から突出して設けられている。支持軸56は、後述する操作パネル110の支持孔113に差し込まれ、該操作パネル110の回動をガイド(軸支)可能となっている。
図1、図7等に示すように、スライドガイド部50aのうち、奥側かつ下方側の部位からは、係合部50cが下方に向かって延伸している。この係合部50cは、後述するロック部材90との係合により、アーム収納部37にスライドアーム部材50が収納された状態、およびアーム収納部37からスライドアーム部材50が飛び出した状態を維持するための部分である。なお、係合部50cのうち、後述するロック部材90の規制面93aと係合する手前側の面を係合面50c1とする。また、係合部50cのうち、規制面93bと係合する奥側の面を係合面50c2とする。
また、図1および図7等に示すように、ガイドピン52aには、リリースレバー70が回動自在に取り付けられる。リリースレバー70は、本体部70aおよび奥側に向かって突出する回動支持部71を有していて、該回動支持部71には、軸孔72が形成されている。かかる軸孔72には、ガイドピン52aの中段部55aが挿通される。それにより、リリースレバー70は、下段部53aの上端面53a1と、スリットガイド部30bの間に存在し、両者によって挟持された状態となる(図6参照)。また、リリースレバー70とスライドガイド部50aの間には、不図示の付勢手段(バネ部材等)が設けられていて、当該付勢手段によってリリースレバー70には、図7において常に時計回りに向かう付勢力が与えられる。なお、回動支持部71は、上述の挟持を良好にするために、リリースレバー70の他の部分よりも大きな厚み寸法を有している(図1、図6参照)。
また、図7他に示すように、リリースレバー70は、本体部70aよりも下方に向かって突出する下方突出部73を有している。下方突出部73は、上述した衝突部34bに衝突する部分である。この衝突により、リリースレバー70は、ガイドピン52aを中心に、図9においてB回りに回動することが可能となっている。なお、下方突出部73のうち、上述した衝突部34bと衝突する手前側の側面を、当接面73aとする。
また、リリースレバー70は、本体部70aよりも手前側に向かって突出する、ロック部74を有している。ロック部74は、後述する操作パネル110の閉じ状態を維持するための部分である。このロック部74は、先端側に鍵部74aを有している。鍵部74aは、操作パネル110の閉じ状態を維持するための部分であり、手前側に向かい延伸すると共に、この手前側への延伸に続いて上方に向かって折れ曲がる形状を為している。この場合、上述の閉じ状態の維持を可能とすべく、鍵部74aの端面74bは、上方側に向かうにつれて、本体部70aに向かって近接している。また、鍵部74aの外壁面74cは、後述する鍵穴114への入り込みを良好とすべく、上方に向かうにつれて本体部70aを向く弧状を為している。
また、図1および図7等に示すように、ガイドピン52bには、プッシュレバー80が回動自在に取り付けられる。このプッシュレバー80の外観は、2回ほど蛇行した形状に形成されている。かかるプッシュレバー80には、図7等において中心よりも下方側に位置する部位に軸孔81が設けられている。この軸孔81には、ガイドピン52bの中段部55bが挿通される(図6参照)。しかも、プッシュレバー80は、リリースレバー70よりもレールガイド部30c側に位置している。それにより、プッシュレバー80は、下段部53bの上端面53b1と、本体部70aとの間に存在し、両者によって挟持された状態となる(図6参照)。また、プッシュレバー80とスライドガイド部50aの間には、前述したようにバネ58が設けられていて、当該バネ58によってプッシュレバー80には、図7において常に反時計回りに向かう付勢力が与えられる。
なお、プッシュレバー80は、上述の衝突部34bとはぶつからずに、アーム挿通孔34から飛び出す位置に取り付けられている。それにより、プッシュレバー80は、後述する操作パネル110を手前側に良好に押し出して、該操作パネル110が開く動作を実行可能としている。
また、プッシュレバー80のうち、図7等において軸孔81よりも上方に向かう部位には、パネル側延出部82が設けられている。パネル側延出部82は、図7においては、上方側に向かって延伸すると共に、上方側に向かうにつれて手前側に向かうように曲成されている。このパネル側延出部82の先端側の部位は、後述する操作パネル110に当接するパネル当接部82aとなっている。このパネル当接部82aが衝突することにより、操作パネル110には、常に開く向きに向かう付勢力が及ぼされる。
また、図7等において軸孔81よりも下方に向かう部位には、下方延出部83が設けられている。下方延出部83は、図7においては、下方側かつ奥側に向かって延伸している。この下方延出部83の下端側の部位には、後述するロック部材90の傾斜面95bとぶつかる、係合凸部83aが設けられている。係合凸部83aは、図9において下方延出部83の他の部分から下方に向かい突出している部分である。この係合凸部83aは、操作パネル110を閉じる動作に伴ないプッシュレバー80が図9の状態から時計回りに回動した場合に、ロック部材90を回動させるための部分である(図13(b)参照)。
また、図7、図13等に示すように、サブパネル30の裏面側には、ロック部材90が取り付けられる。かかるロック部材90の取り付けを行うために、サブパネル30の前面部30aの裏面側には、支持片38,39が設けられている。支持片38,39は、上述したスイッチ用孔32の近傍に配設されている。図13に示すように、支持片38は、スイッチ用孔32よりもレールガイド部30c側に位置している。また、図7に示すように、支持片38は、スイッチ用孔32の上端側に位置している。また、支持片39は、スイッチ用孔32のすぐ下方やや左寄り(レールガイド部30c側)に位置していて、支持片38よりも幅が広く設けられている。
なお、ロック部材90と支持片38または支持片39の間には、不図示の付勢手段(バネ部材等)が掛け渡されている。それにより、ロック部材90には、図13において時計回りに向かう付勢力が常に付与されている。
また、図1等に示すように、ロック部材90は、上下方向に突出する回動軸91を有している。回動軸91は、支持片38,39に夫々形成されている軸孔38a,39aに差し込まれる部分である(図7参照)。それにより、ロック部材90は、回動軸91を中心として回動可能となっている。このロック部材90は、ロック本体部92を有している。ロック本体部92は、図1、図13等において回動軸91よりも奥側に向かい延伸するロッド状の部分である。また、ロック本体部92の突出の先端側には、該ロック本体部92よりも上方側に向かって突出しているロック規制部93が設けられている。ロック規制部93は、上述したスライドアーム部材50の係合面50c1,50c2と係合するために十分な突出高さを有している。なお、ロック規制部93のうち、係合面50c1と係合する奥側の面を、規制面93aとし、係合面50c2と係合する手前側の面を、規制面93bとする(図8参照)。
また、図13に示すように、ロック部材90には、ロック本体部92に対して略垂直を為す腕部94が設けられている。腕部94は、ロッド状の部分であり、スイッチ用孔32の奥側出口に差し掛かるように配置されている。そのため、後述するオープンスイッチ111のピン部分111aがスイッチ用孔32に押し込まれると、該ピン部分111aが腕部94を押す。それにより、ロック部材90は、回動軸91を中心とした回動を行うことを可能としている。
また、図1および図13等に示すように、ロック部材90には、プッシュ当接部95が設けられている。プッシュ当接部95は、ロック本体部92よりも上方に向かって突出している当接凸部95aを有している。また、該当接凸部95aには、その頂部から、プッシュ当接部95の先端側に向かうにつれて高さが下降する傾斜面95bが設けられている。この傾斜面95bに対して係合凸部83aが衝突することにより、ロック部材90は回動軸91を中心とした回動を行う(図6、図13(b)参照)。
なお、ロック部材90は、ロック本体部92、ロック規制部93、腕部94およびプッシュ当接部95により、上方から見た外観が略F字形状を為している(図13参照)。
図14に示すように、サブパネル30の他方の端部側(図14において右側)には、アーム部材に対応する固定アーム部材100が設けられている。固定アーム部材100のうち、上述のアーム部50b(操作パネル110)と対向する側面には、上述と同様な支持軸101が設けられている。すなわち、操作パネル110は、これら2つの支持軸56,101によって回動自在に支持される。図21に示すように、支持軸101の周辺には、咬合歯115が設けられており、操作パネル110が回動される際には、歯車を有するダンパ(不図示)に回転力を伝達する。その結果、操作パネル110の回動する速度が、ダンパによって制限されることになる。
図1〜図4に示すように、操作パネル110は、そのパネル面110aに、各種操作ボタンおよびディスプレイ(共に図示省略)を有している。各種操作ボタンの中の1つには、図1に示されるオープンスイッチ111がある。オープンスイッチ111は、操作パネル110のうち、上述のスイッチ用孔32に対応する部位に設けられている。オープンスイッチ111は、奥側に向かうピン部分111aを具備している。このピン部分111aは、スイッチ用孔32を挿通可能としていて、該オープンスイッチ111が押下された場合には腕部94を押し込む(図13(a)参照)。それにより、ロック部材90の回動が実現され、スライドアーム部材50のロック状態が解除されて、操作パネル110の開き動作を実行することができる。
また、図2〜図4に示すように、操作パネル110は、その内部に回路基板112を有していて、当該回路基板112には光源等が実装されると共に、各種操作ボタンに対応したスイッチ(図示省略)が実装されている。また、回路基板112には、該光源を発光させるための光源用回路、および各種操作ボタンに対応した操作信号を制御回路に送信するためのボタン用回路が設けられている。
図14に示すように、操作パネル110のうち、長手方向の一端及び他端に存在する両側面の下方側には、各1つずつの支持孔113が設けられている。各支持孔113は、上述の支持軸56,101がそれぞれ嵌まり込んで、操作パネル110を回動自在に軸支する部分である。図15は、操作パネルをスライドアーム部材50側から眺めた図である。この図に示すように、支持軸56側の支持孔113は、操作パネル110に嵌合された凸部材113aに設けられている。また、支持軸56側の支持孔113と、図中破線で示す支持軸101側の支持孔113とは、その位置が異なっている。すなわち、支持軸56側の支持孔113は、支持軸101側の支持孔113よりも奥側に距離dだけずれた位置であって、かつ、上方向に距離cだけずれた位置に設けられている。なお、c=dであるので、支持軸56側の支持孔113は、支持軸101側の支持孔113を基準として、奥側上方向に引いた45度の線上に位置している。これは、以下の理由による。すなわち、図16に示す操作パネル110の上面図及び図17に示す操作パネル110の左側側面図(a)、正面図(b)、右側側面図(c)に示すように、支持軸56側の支持孔113と、支持軸101側の支持孔113の位置が前後および上下方向に同じ位置である場合において、スライドアーム部材50がスライドした状態における操作パネル110の両端の突出量の差が図18に示すようにxであるときは、同じ支持軸を中心として操作パネル110を回動させると、図18に示すように、操作パネル110は角度θ1だけ傾いた状態となる。
このように操作パネル110が傾いた状態で開いた場合には、例えば、操作パネル110の頂部110bが図示せぬインパネ(車載装置10がその内部に配置されている車側のパネル)に干渉する場合が生じる。また、操作パネル110が傾いた状態で突出することは、ユーザに違和感を感じさせることになる。
そこで、本発明の実施の形態に係る車載装置10では、図15および図20及び図21に示すように、支持軸56側の支持孔113が操作パネル110の短手方向の上側に距離cだけずれた位置に配置されている。その結果、図18と同様にスライドアーム部材50がスライドした状態において操作パネル110の両端の突出量の差がxである場合において、操作パネル110を回動させると、図22に示すように、操作パネル110の両端の突出量の差は、(x−c)となるため、操作パネル110の傾きθ2は、支持軸の位置が左右で同じである図19の角度θ1に比較して小さくなる(θ1<θ2)。このため、操作パネル110がインパネに干渉したり、ユーザに違和感を与えたりすることを防止できる。
なお、支持軸56側の支持孔113を操作パネル110の短手方向の上方向に距離cだけ移動しただけでは、操作パネル110を完全に閉じた場合に、操作パネル110の支持軸56側が距離cだけ下方向に下がった状態となってしまう。そこで、操作パネル110を閉じた状態において、支持軸56が距離cだけずれるように、アーム部50bを上方向に移動させる。しかし、これだけでは、支持軸56と支持軸101の上下方向の位置が異なるため、操作パネル110が完全に開いた状態において、操作パネル110が外部ケース20の長手方向から傾いた状態となる。そこで、支持軸56側の支持孔113を奥方向に距離d(=c)だけずれた位置に配置している。このようにすることで、操作パネル110が完全に開いた状態における傾き(図22参照)を少なくするとともに、操作パネル110が開いた状態および閉じた状態において外部ケース20との平行関係を保つことが可能になる。
図2〜図4に示すように、操作パネル110の裏面側には、コネクタ40のオス側40b(コネクタ40の他方側に対応)が取り付けられていて、このオス側40bは回路基板112に実装されている。コネクタ40のオス側40bは、上述したコネクタ40のメス側40aへの嵌まり込みに対応した部位に設けられている。すなわち、コネクタ40のオス側40bは、操作パネル110の長手方向において、固定アーム部材100との距離よりもスライドアーム部材50との距離の方が小さい位置に設けられている。
また、図7、図9、図10および図12に示すように、操作パネル110の裏面側には、鍵穴114が形成されている。鍵穴114は、上述したロック部74が差し込まれる部分であり、該差し込みにより操作パネル110の閉じ状態(ロック状態)を維持するための部分である。かかるロック状態を維持するために、鍵穴114は、その断面形状が略L字状を為している(図7他参照)。また、鍵穴114の開口部分のすぐ裏面かつ上部には、掛止部114aが設けられている。掛止部114aは、上述した鍵部74aの端面74bが引っ掛かるための部分であり、操作パネル110の裏面側のパネル部分とは異なり、上方に向かうにつれて、奥側に向かうように傾斜している。
なお、操作パネル110は、例えば1DIN、2DINのサイズ等、横長のサイズとなっていて、該横長の長手の両端側に、それぞれスライドアーム部材50および固定アーム部材100が配置される構成となっている。すなわち、操作パネル110の正面形状は、略長方形状(一側辺の方向が他側辺の方向よりも長い矩形状)となっていて、この長方形状の長手方向の両端側に、スライドアーム部材50および固定アーム部材100が夫々取り付けられている。
以上のような構成を有するパネル開閉機構11、およびこのパネル開閉機構11を用いた車載装置10の動作について、以下に説明する。
図7および図8に示すような、スライドアーム部材50のアーム収納部37への収納状態(操作パネル110の閉じ状態)において、ユーザがオープンスイッチ111を押下すると、操作パネル110の開き動作が開始される。この場合、ピン部分111aが腕部94を奥側に向けて押し込む。すると、図13(a)に示すように、ロック部材90は、回動軸91を中心として反時計回り(Eの向き)に回動される。かかる回動が為されると、規制面93aが係合面50c1との係合状態からずれることにより、当該係合状態が解除される。それにより、スライドアーム部材50は、図5に示すバネ57の付勢力によって、手前側(図7および図8のAの向き)に向かってスライドさせられ、その後図9に示す状態となる。このとき、バネ57による付勢力を制限するための機構は存在しないため、操作パネル110は、短時間で開いた状態(図9に示す状態)となる。
なお、このスライド動作を上方から見ると、図14に示す状態から図23に示す状態となり、側方から見ると、図2に示す状態から図3に示す状態となる。この状態では、操作パネル110が手前側に押されると共に、固定アーム部材100は飛び出さないため、操作パネル110は片押しされて、図1に示すようにXの向きに回転して、前面部30aに対して斜めに傾いた状態となる。このとき、コネクタ40のオス側40bは、コネクタ40のメス側40aから抜き取られる。また、操作パネル110は、パネル面110aが手前側に平行に押されるのみで、手前側に倒れていない。
ここで、図9に示すように、スライドアーム部材50が手前側に向かってスライドすると、所定位置において、リリースレバー70の当接面73aが衝突部34bと衝突する。その状態で、スライドアーム部材50がさらに手前側に向かってスライドすると、当接面73aと衝突部34bとの間の係合により、リリースレバー70はガイドピン52aを中心として、図9において反時計回り(B回り)に回動する。すると、鍵穴114の内部において、端面74bが下方に移動し、端面74bと掛止部114aとの間の係止が解かれ、操作パネル110は、支持軸56,101を支点として回動可能な状態となる。
なお、この図9に示す状態においては、ロック部材90は不図示の付勢手段により、図13(a)において二点差線で示す状態から実線に示す状態に移行する。それにより、規制面93bが係合面50c2と係合する。そのため、スライドアーム部材50が奥側に向かって戻るのが規制され、操作パネル110のスライド状態(開放状態)を維持することが可能となる。
また、スライドアーム部材50の手前側へのスライドに伴い、バネ58の付勢力により、プッシュレバー80も手前側に向かってスライドする。ここで、上述のように端面74bと掛止部114aとの間の係止が解かれると(図9参照)、バネ58により、プッシュレバー80は反時計回りに回動され、操作パネル110を押す。それにより、図10および図11に示すように、操作パネル110のC回りの回動が実行される。その結果、該操作パネル110は、そのパネル面110aが隠れる状態で寝かされる(倒される)。このとき、操作パネル110が回動すると、その回転力は咬合歯115によってダンパに伝達されるため、操作パネル110の回転速度が減速される。また、完全に開いた状態では、支持軸56の位置が操作パネル110の上側に位置していることから、操作パネル110の傾きが小さく抑えられる。
以上のようにして、操作パネル110が記録媒体の挿入の邪魔とならない部位に位置し、ディスク挿入口31(図4参照)が出現する。そして、ユーザは、このディスク挿入口31から記録媒体を挿入したり、排出後の記録媒体を抜き取ったりすることが可能となる。
また、ユーザが操作パネル110の閉じ動作を行う場合、ユーザは図10および図11に示される状態にある操作パネル110を手で把持して、該操作パネル110を指で持ち上げる。それにより、図12に示すように、操作パネル110はD回りに回動する。ここで、操作パネル110の閉じ動作を行うと、プッシュレバー80が操作パネル110によって押されて、図12において反時計回りに回動させられる。それにより、係合凸部83aが下降して傾斜面95bに衝突する。さらに係合凸部83aが下降すると、ロック部材90は、図13(b)において反時計回り(F回り)に回動させられる。すると、規制面93bと係合面50c2との間の係合状態が解かれ、スライドアーム部材50が奥側に移動可能な状態となる。
さらに、ユーザが操作パネル110を図12において時計回りに回動させると、外周面74cを介して鍵穴114の内部に鍵部74aが入り込み、該鍵穴114の内部において、端面74bと掛止部114aとが係止状態となる。それにより、操作パネル110の倒れが防止される。また、この状態では、図13(b)におけるロック規制部93の右側面と係合部50cの側面とが係合した状態となり、係合部50cはロック規制部53と当接凸部95aの間を通過する。
その状態で、ユーザが操作パネル110を奥側に向かって押し込むと、該操作パネル110と共に、スライドアーム部材50等も奥側に移動する。そして、奥側の所定位置に達し、ロック規制部93の右側面と係合部50cの側面との間の係合が解かれ、ロック部材90は図13(b)において時計回りに回動され、二点鎖線で示される状態から、実線で示される状態に移行する。それにより、規制面93aと係合面50c1とが係合し、スライドアーム部材50の手前側へのスライドがロックされる。以上のようにして、操作パネル110の閉じ動作が為される。
ここで、図14に示すように、操作パネル110が傾斜する前の閉じ状態においては、コネクタ40のオス側40bのうち、最も奥側かつスリットガイド部30bに近接している部分(オス側40bのB部分)と支持軸101との間には、サブパネル30(閉じ状態にある操作パネル110)の長手方向に沿って、距離pが存在している。また、コネクタ40のオス側40bのB部分と支持軸101の間には、サブパネル30の法線方向に沿って、距離qが存在している。この距離p,qと、上述した従来例における、距離a,b(図27参照)との関係について述べる。
従来における距離aは、操作パネル110の短手方向における距離aであると共に、本実施の形態における距離pは、閉じ状態にある操作パネル110の長手方向における距離pである。また、図21、図22に示されるように、コネクタ40は、固定アーム部材100よりもスライドアーム部材50に近接して設けられている。このため、例えばカーオーディオのような車載装置10において、特に横方向に比較して縦方向(上下方向)の寸法の小さな1DIN等のサイズの場合には、距離pの方が、距離aよりも圧倒的に大きな値となる。また、2DINのサイズにおいても、距離pが距離aよりも大きい。
また、距離bと距離qについては、共に、サブパネル30(操作パネル110)の法線方向のうち、支持軸101の中心部分からコネクタ40のオス側40bの奥側までの距離であり、両者の値は等しくなっている。そのため、B部分(図14参照)が描く軌跡は、従来におけるA部分(図27参照)が描く軌跡よりも、円弧の半径が大きい。すなわち、B部分は緩やかなカーブの、曲率の小さな円弧を描きつつ回動する。
このような構成のパネル開閉機構11、およびこのパネル開閉機構11を用いた車載装置10によれば、スライドアーム部材50のスライドにより、コネクタ40のメス側40aとオス側40bとの間の嵌合が外れる。すなわち、図14に示すように、B部分と支持軸101との間に距離pが存在し、この距離pは、従来の距離aよりも大きくなる。特に、コネクタ40は、固定アーム部材100よりもスライドアーム部材50に近接して設けられていることにより、距離pは距離aよりも大きくなる。このため、距離Bの回動により描く軌跡は、曲率の小さな緩やかなものとなる。それにより、B部分が、支持軸101から離間する方向に向かう移動距離を低減でき、当該B部分はコネクタ40のメス側40aの内壁面と干渉するのを抑えることができる。
そのため、メス側40aの挿入口41の寸法を大きくする必要がなくなり、当該挿入口41の広い特殊なコネクタを用いずに済む。それにより、汎用の安価なコネクタ40を用いることが可能となり、コストの削減を図ることが可能となる。
また、挿入口41の広いコネクタ40を用いる必要がなくなるため、挿入口41の広いコネクタ40を用いていた場合に生じる、オス側40bの位置ずれが生じなくなる。それにより、位置ずれによる接点不良、といった問題も生じなくなる。さらに、挿入口41の広いコネクタ40を用いずに済みため、挿入口41の広いコネクタ40を用いる場合に必要となる、板バネを用いずに済む。それにより、操作パネル110の開閉時に負荷されていた、例えば1kg前後といった荷重が、操作パネル110に付与されずに済み、コネクタ40の抜き差しがし易くなる。また、コネクタ40の挿入口41を狭くすることが可能となるため、コネクタ40の小型化を図ることが可能となる。
また、荷重の負荷が大幅に軽減されるので、オス側40bの抜き差し時に異音が生じなくなり、ユーザに対する製品イメージを向上させることが可能となる。すなわち、製品に対して高級感を持たせることが可能となる。
また、コネクタ40のメス側40aが、マザー基板21に実装されている。そのため、従来のように、メス側40aの実装のためのドータ基板が不要となる。それにより、部品点数およびコストを削減することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、スライドアーム部材50が手前側に向かってスライドすることにより、操作パネル110の他端側(スライドアーム部材50側)が手前側に向かってスライドするのがガイドされる。特に、スライドアーム部材50は、支持軸56が突出して設けられているアーム部50bと、ガイド孔35によってスライドがガイドされるスライドガイド部50aと、を有している。それにより、操作パネル110は、スライドが良好にガイドされる。また、操作パネル110の閉じ状態においては、スライドアーム部材50がアーム収納部37に収納されるので、当該スライドアーム部材50が突出して邪魔になることがない。
また、スライドアーム部材50およびリリースレバー70を設け、スライドアーム部材50が所定だけ飛び出すと、当接面73aが衝突部34bと衝突する構成を採用している。そのため、操作パネル110の飛び出しが所定位置に達したときに、該操作パネル110を確実に回動させることができ、操作パネル110の閉じ状態の解除が容易に行える。さらに、ロック部材90を設け、このロック部材90には、規制面93a,93bが設けられている。このため、規制面93aが係合面50c1と係合することにより、操作パネル110の閉じ状態を維持し続けることが可能となる。また、規制面93bが係合面50c2と係合することにより、スライドアーム部材50が手前側に飛び出した状態を維持し続けることが可能となる。
また、プッシュレバー80を設け、スライドアーム部材50が所定だけ飛び出して、リリースレバー70による操作パネル110の閉じ状態の維持が解除されると、プッシュレバー80および不図示の付勢手段によって操作パネル110が倒される。すなわち、ユーザの手による操作によらずとも、自動的に操作パネル110を倒すことが可能となる。
さらに、プッシュレバー80は、係合凸部83aを具備し、この係合凸部83aがプッシュ当接部95の傾斜面95bと衝突する構成となっている。そのため、操作パネル110を閉じ方向に回動させると、両者の衝突により、プッシュレバー80はロック部材90を回動させて、規制面93bと係合面50c2との間の係合状態を解除することが可能となる。すなわち、操作パネル110を閉じ方向に回動させるだけで、スライドアーム部材50の飛び出したロック状態を、自動的に解除することができる。
また、スライドアーム部材50にはリリースレバー70が回動自在に取り付けられると共に、両者の間には付勢手段が設けられ、該付勢手段によって鍵部74aを上向きに付勢している。そのため、操作パネル110の閉じ状態を良好に維持することが可能となる。また、ロック部材90も、付勢手段によって図13において時計回りの付勢力が与えられている。そのため、ロック部材90は、スライドアーム部材50の収納状態および突出状態を、良好に維持することが可能となっている。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
すなわち、上述の実施の形態では、コネクタ40のメス側40aをマザー基板21に実装すると共に、コネクタ40のオス側40bを操作パネル110の回路基板112に実装している。しかしながら、コネクタ40のメス側40aとオス側40bとの関係を逆にしても良い。すなわち、コネクタ40のオス側40bをコネクタ40の一方側、コネクタ40のメス側40aをコネクタ40の他方側としても良い。
また、上述の実施の形態では、本体部として外部ケース20を用いると共に、操作パネル110を用いた場合について説明している。しかしながら、本体部としては、例えば外部ケース20に対して移動するシャーシ部分等を用いても良い。また、操作パネル110に代えて、該操作パネル110以外のパネル部材、蓋部材等を用いるようにしても良い。また、緩衝部材を操作パネル110に取り付けて、該操作パネル110の増速を防ぐようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、固定アーム部材100およびスライドアーム部材50を用いた場合について説明している。しかしながら、上述のスライドアーム部材50と同様な、スライド可能なアーム部材としても良い。また、スライドするアーム部材以外の構成として、伸縮可能なアーム部材としても良い。
また、上述の実施の形態では、支持孔113を有する凸部材113aを用いているが、操作パネル110に直接支持孔113を設けるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、リリースレバー70を用いた場合について説明している。しかしながら、リリースレバー70には限られず、例えば、リリースレバー70の下方にピニオンギヤを取り付けると共に、それと対向する外部ケース20の底面にラックギヤを取り付け、所定位置までスライドアーム部材50が飛び出した場合にラックギヤとピニオンギヤが噛み合い、リリースレバー70が回動される構成を採用しても良い。
さらに、上述の実施の形態では、プッシュレバー80を用いた場合について説明しているが、例えば、サブパネル30の前面部30aにプッシュ部材に対応するバネ機構を設け、かかるバネ機構によって操作パネル110に対して倒す方向に付勢力を与えても良い。
また、上述の実施の形態では、パネル開閉機構11が、車載装置10に適用された場合について説明している。しかしながら、パネル開閉機構11が用いられる装置は、車載装置10には限られない。車載装置10以外の装置としては、例えば、映像または映像および音楽等の再生を行う、ビデオ再生装置、DVD再生装置、カーナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、電話/ファックス等の通信機器等があり、各種の電気機器に適用可能である。