JP4443939B2 - 受信時刻計測装置及びこれを用いた距離計測装置 - Google Patents

受信時刻計測装置及びこれを用いた距離計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置に関し、特に、受信時刻を高精度に計測できる受信時刻計測装置に関する。また、この受信時刻計測装置を用いた距離計測装置に関する。
送信装置から受信装置への電波の伝搬時間を計測して距離を算出する距離計測装置では、受信装置における電波の受信時刻を計測する必要がある。
電波の受信時刻計測方法として、従来、スペクトル拡散通信を用いた計測方法がある(例えば、非特許文献1参照)。以下に、PN符号による直接拡散方式を用いた場合について簡単に説明する。
送信装置は、データ信号をPN符号で拡散処理してベースバンド帯域の拡散信号を生成し、この拡散信号を変調してRF(無線周波数)帯域の無線信号として送信する。受信装置は、受信した無線信号をベースバンド帯域の復調信号に復調し、復調信号を送信側と同じPN符号を用いて整合フィルタで逆拡散処理する。整合フィルタから出力される逆拡散出力は、復調信号が整合フィルタのPN符号と同位相であるとき最大値を示し、PN符号の1チップ以上位相がずれると略零となる三角波形状となり、例えば、三角波の最大値の発生時刻を計測して受信時刻とする。
また、電波の受信時刻差を求めて距離を計測するものがある(例えば、特許文献1参照)。
これは、車両側から送信した搬送波を路上の無線機で受信し、無線機は受信した搬送波をスペクトル拡散符号に基づいて変調して車両側に返信する。車両側では、路上の無線機からの変調波を複数の受信機でそれぞれ受信し、受信した変調波から帯域通過フィルタを用いて搬送波成分を除去してスペクトル拡散符号の周波数成分をそれぞれ抽出し、抽出した各スペクトル拡散符号を復調して位相差(受信時刻差に相当する)を求め、この位相差から車両の各受信機と路上無線機との距離差を算出して車両位置を特定する。
丸林他、「スペクトル拡散通信とその応用」、電子情報通信学会 特開2001−36943号公報
ところで、距離計測の精度は時刻計測の精度に依存する。前述の非特許文献1の場合、時刻計測精度は逆拡散出力として得られる三角波の最大値の検出精度に依存し、三角波形状が鋭い程、計測精度は向上する。従って、計測精度を向上するにはPN符号のチップレート(周波数)を高くすればよいが、送信する無線信号の占有周波数帯幅が通常は電波法等で制限されているため、使用できるチップレートには上限があり、計測精度をこの上限以上に向上させることは難しいという問題ある。
また、前述の特許文献1の場合、距離計測精度は、各スペクトル拡散符号の位相差(時刻差)の計測精度に依存する。ここで、特許文献1の帯域通過フィルタは、搬送波成分だけを除去し、スペクトル拡散符号のメインローブの周波数成分の殆どを通過させるよう設定されている。このため、フィルタ出力信号の波形は、概ねスペクトル拡散符号のメインローブ成分により定まることになり、復調された各スペクトル拡散符号の位相差の計測精度は、拡散符号の基本周波数、即ち、拡散符号のチップレートに依存し、非特許文献1の場合と同様の問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、高周波成分を含む信号変化部分を利用して受信時刻を高精度に計測できる受信時刻計測装置を提供することを目的とする。また、この受信時刻計測装置を用いた距離計測装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、送信装置からの送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置であって、入力する送信信号を復調して復調信号を出力する復調部と、該復調部の出力する復調信号に存在する信号変化部分に含まれる周波数成分を通過させる帯域通過フィルタと、前記周波数成分の通過により生じた前記帯域通過フィルタの出力信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第1時刻計測部と、復調信号に存在するノイズによる前記受信時刻の誤計測を防止する誤計測防止部とを備え、前記帯域通過フィルタは、前記信号変化部分に含まれる周波数成分の少なくとも一部の周波数を通過させるよう通過域が設定され、且つ、前記復調信号のメインローブを構成する周波数成分を阻止するよう阻止域が設定される構成とし、前記誤計測防止部は、前記帯域通過フィルタの出力信号と予め定めた相関用基準信号との相関演算を行って両信号の類似度が高いほど高レベルの相関信号を出力する相関演算部であり、前記第1時刻計測部は、前記相関演算部からの相関信号に基づいて前記受信時刻を計測する構成とし、前記送信装置側で、電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する前記信号変化部分が時間軸上で狭い期間に存在するような前記復調信号を周期的に生じさせる信号を変調信号生成部で生成し、当該生成した信号を変調部で変調して無線帯域の信号を生成して前記送信信号として送信するようにしたことを特徴とする。
かかる構成では、送信装置から、電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する信号変化部分が時間軸上で狭い期間に存在するような復調信号を周期的に生じさせる信号を送信する。復調部は、受信した送信信号を復調し、信号変化部分が存在する復調信号を出力する。帯域通過フィルタは、復調信号に含まれる信号変化部分に含まれる周波数成分を通過させる。第1時刻計測部は、入力する帯域通過フィルタの出力信号に基づいて送信信号の受信時刻を計測し通報する。第1時刻計測部に入力する帯域通過フィルタの出力信号は、信号変化部分に含まれる高周波成分が主成分となり、メインローブを構成する周波数成分が減衰され、帯域通過フィルタの出力信号における信号変化部分の波形が先鋭化されるので、受信時刻検出精度が高まる。更に、復調信号に存在するノイズによる受信時刻の誤計測を防止する誤計測防止部として、帯域通過フィルタの出力信号と予め定めた相関用基準信号との相関演算を行って両信号の類似度が高いほど高レベルの相関信号を出力する相関演算部を設け、第1時刻計測部は、相関演算部からの相関信号に基づいて受信時刻を計測するので、相関用基準信号との類似度は低いノイズ部分では相関信号レベルが低くなり、ノイズ部分を信号変化部分と見なして誤計測をするようなことを防止できるようになる。
前記帯域通過フィルタは、請求項のように、低域通過フィルタと高域通過フィルタを従続接続して構成し、前記低域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタの高域側遮断周波数とし、前記高域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタの低域側遮断周波数とする構成とするとよい。
かかる構成では、通過帯域フィルタの出力信号に生じるリンギングが短期間で収束するので、信号変化部分の位置検出が容易になり受信時刻検出精度がより高まる。
請求項2の発明は、送信装置からの送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置であって、入力する送信信号を復調して復調信号を出力する復調部と、該復調部の出力する復調信号に存在する信号変化部分に含まれる周波数成分を通過させる帯域通過フィルタと、前記周波数成分の通過により生じた前記帯域通過フィルタの出力信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第1時刻計測部とを備え、前記帯域通過フィルタは、前記信号変化部分に含まれる周波数成分の少なくとも一部の周波数を通過させるよう通過域が設定され、且つ、前記復調信号のメインローブを構成する周波数成分を阻止するよう阻止域が設定される構成とし、前記復調部が、互いに直交関係にある2つの第1及び第2復調信号を出力する構成であるとき、前記帯域通過フィルタは、前記第1復調信号を入力する第1フィルタ部と前記第2復調信号を入力する第2フィルタ部を備え、前記第1時刻計測部は、前記第1フィルタ部の出力信号と第2フィルタ部の出力信号の各自乗演算結果を加算した自乗和信号を出力する自乗和演算部を備え、該自乗和演算部からの前記自乗和信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する構成とし、前記送信装置側で、電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する前記信号変化部分が時間軸上で狭い期間に存在するような前記復調信号を周期的に生じさせる信号を変調信号生成部で生成し、当該生成した信号を変調部で変調して無線帯域の信号を生成して前記送信信号として送信するようにしたことを特徴とする
請求項の構成では、自乗和演算部により受信した送信信号を復調する際の位相差を考慮することなく受信時刻の計測処理が実行できるようになる。また、請求項の構成では、ノイズの影響も排除することができるようになる。
請求項の発明では、前記復調信号が、PN系列の符号信号とするとよい。この場合、請求項のように、復調信号の逆拡散処理を行って逆拡散信号を出力する逆拡散処理部と、該逆拡散処理部からの逆拡散信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第2時刻計測部とを備える構成とするとよい。
かかる構成では、耐ノイズ性に優れたスペクトラム拡散通信方式を利用した受信時刻計測処理が可能となる。
請求項のように、前記第2時刻計測部で計測した受信時刻を基準受信時刻とし当該基準受信時刻に基づいて前記第1時刻計測部で計測される受信時刻の存在範囲を予め定め、前記第1時刻計測部で計測された受信時刻が、前記存在範囲内のときに計測時刻正常を通報し前記存在範囲外のときに計測時刻異常を通報する計測値判定部を備える構成とするとよい。
かかる構成では、ノイズの影響を受け難い基準受信時刻に基づいてノイズの影響による第1時刻計測部で計測された受信時刻の精度悪化を検出できるようになる。また、第1時刻計測部で計測された受信時刻の精度が基準受信時刻の計測精度より悪化することを防止できるようになる。
請求項の発明では、前記第2時刻計測部で計測した受信時刻を基準受信時刻とし当該基準受信時刻に基づいて前記第1時刻計測部で時刻計測処理を行う復調信号範囲又はフィルタ出力信号範囲を設定し、前記復調信号範囲又はフィルタ出力信号範囲についてのみ、前記第1時刻計測部で時刻計測処理を行う構成とするとよい。
かかる構成では、時刻計測処理を簡素化できるようになる。
請求項の発明では、前記復調部、前記帯域通過フィルタ及び前記第1時刻計測部からなる受信時刻計測部を複数組備えると共に、前記複数の受信時刻計測部でそれぞれ計測された複数の受信時刻情報を照合して受信時刻を決定する時刻照合部を備える構成とするとよい。この場合、請求項10のように、前記複数の帯域通過フィルタの各通過域が、それぞれ異なる構成とするとよい。
請求項の構成では、複数の受信時刻計測部でそれぞれ独立して計測した受信時刻計測値を時刻照合部で照合し、照合結果に基づいて受信時刻を決定するので、受信時刻計測値の信頼性が向上するようになる。また、請求項10の構成では、各受信時刻計測部における時刻計測に利用される周波数成分がそれぞれ異なるようになり、共通の要因による時刻計測の誤りが生じ難くなることにより、受信時刻計測値の信頼性がより高まるようになる。
請求項11の発明は、送信装置と受信装置間の距離を計測する距離計測装置であって、前記受信装置は、請求項1〜10のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置と、前記送信装置における送信信号の送信時刻情報と前記受信時刻計測装置で計測された受信信号の受信時刻情報とから送信装置と受信装置間の距離を算出する距離算出部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成では、送信装置と受信装置間の距離を高精度に計測できるようになる。
以上説明したように本発明の受信時刻計測装置によれば、信号変化部分に含まれる高周波成分を利用して受信時刻を計測する構成としたので、電波法で定められた無線信号の占有周波数帯幅の制限内で受信時刻を従来に比べて高精度に計測することが可能となる。従って、無線信号の占有周波数帯幅を拡大せずに済み、有限な周波数資源を有効利用できると共に、無線通信における情報伝送速度を犠牲にしなくて済むようになる。
また、本発明の距離計測装置によれば、本発明の受信時刻計測装置を用いて送信装置と受信装置間の距離を計測するので、高精度に送信装置と受信装置間の距離を計測できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る受信時刻計測装置の参考例を適用した通信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、通信装置は、送信信号を送信する送信装置1と、送信装置1からの送信信号を受信する受信装置10とからなり、受信装置10は、送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置11を備える。
送信装置1は、受信時刻計測装置11の復調部12において信号変化部分が時間軸上で偏在するような復調信号を周期的に生じさせる送信信号を送信する構成であり、例えば変調信号のディジタル波形データをD/A変換器によりD/A変換してアナログ変調信号を生成する変調信号生成部2と、アナログ変調信号を変調してRF帯域の無線信号を出力する変調部3とを備え、この無線信号をアンテナから送信する。ここで、信号変化部分が時間軸上で偏在するとは、復調信号における極めて狭い期間に信号変化部分が存在することを意味するものである。また、周期的とは、信号変化部分が偏在する復調信号が間欠的に現れる場合、或いは、互いに異なるパターンを有する複数の復調信号で構成した1つの集合体が連続的に現れる場合を含むものである。尚、変調部3の後段に増幅器を設けて前記無線信号を増幅してアンテナから送信するようにしてもよい。
本参考例の受信時刻計測装置11は、アンテナを介して入力する送信信号を復調して復調信号を出力する前記復調部12と、復調信号を入力して復調信号に偏在する信号変化部分に含まれる高周波の周波数成分を通過させる帯域通過フィルタ13と、該帯域通過フィルタ13の出力信号を入力して受信した送信信号の受信時刻を計測し通報する第1時刻計測部としての時刻計測部14とを備える。尚、復調部12の前段に増幅器を設けて受信信号を増幅した後に復調部12に入力するようにしてもよい。
前記復調部12は、信号変化部分が時間軸上で偏在するような復調信号を周期的に出力する。ここで、前記信号変化部分は、復調信号において電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する部分である。
前記帯域通過フィルタ13は、信号変化部分に含まれる高周波の周波数成分を通過させるものである。具体的には、信号変化部分に含まれる周波数成分の少なくとも一部の周波数成分を通過させるよう通過域を設定し、復調信号のメインローブを構成する周波数成分を阻止するよう阻止域を設定する。ここで、信号変化部分は、復調信号のメインローブを構成する周波数成分より高周波の周波数成分を含む。
例えば、復調信号がスペクトル拡散信号で用いられるPN符号であって、PN符号がM系列15チップで復調信号はこのPN符号の繰り返し信号であるとき、その電力スペクトルは図2で示すように、(sinπfTc/πfTc)2の包絡線をもつ、1/15Tc(Hz)毎の線スペクトルの集合になる。ここで、Tcはチップ幅である。このとき、帯域通過フィルタ13の通過域を、図2の破線で示すように、メインローブを構成する周波数成分(図のaの範囲)より高い周波数成分(図のbの範囲)を通過させるように設定する。そして、信号変化部分の時間軸上での存在範囲をPN符号の1符合長(1チップ幅)より狭い範囲とすることで、信号変化部分に復調信号(PN符号)の基本周波数よりも高周波の周波数成分が含まれることになる。これにより、復調信号が帯域通過フィルタ13に入力するとフィルタ出力信号が生じ、このフィルタ出力信号の信号波形の幅は、拡散符号のチップレートに依存せず、従来のスペクトル拡散通信を用いた場合よりも高精度な受信時刻計測が可能になる。図2中、横軸は周波数、縦軸はパワーを示し、aはメインローブ領域、bは信号変化部分に含まれる高周波成分領域を示す。
また、帯域通過フィルタ13は、低域通過フィルタと高域通過フィルタを従続接続して構成するとよい。この場合、前記低域通過フィルタ及び高域通過フィルタは、いずれも単体の帯域通過フィルタに比べて広い通過域を有するものを用い、低域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタ13の高域側遮断周波数とし、高域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタ13の低域側遮断周波数とする。尚、低域通過フィルタと高域通過フィルタの接続順序は、どちらが前であってもよい。
このように帯域通過フィルタ13を構成すれば、フィルタ出力信号に生じるリンギングが短期間で収束するようになるため、フィルタ出力信号における信号変化部分の存在位置を容易に検出でき、受信時刻計測の信頼性が向上する。
前記時刻計測部14は、例えば図3のように、レベル比較器14Aと、計時部14Bと、受信時刻算定部14Cとを備えて構成される。レベル比較器14Aは、帯域通過フィルタ13から入力するフィルタ出力信号の信号レベルと予め設定した閾値Vthとを比較し、フィルタ出力信号の信号レベルが閾値Vth以上になったときに論理値1の信号を受信時刻算定部14Cに出力する。計時部14Bは現在時刻情報を受信時刻算定部14Cに出力する。受信時刻算定部14Cは、レベル比較器14Aから論理値1の信号が入力したときの時刻情報により信号変化部分の受信時刻、即ち、受信信号の受信時刻を計測する。尚、図3の点線で示すように絶対値化回路14Dを設けてフィルタ出力信号の絶対値をレベル比較器14Aに入力する構成としてもよい。
ここで、信号変化部分を含む復調信号について説明する。
信号変化部分は、前述したように復調信号における電圧レベル、周波数及び位相の少なくとも1つが変化する部分である。
復調信号として、例えば次の式で表される信号F(t)を考える。
F(t)=V×cos[ωt+cos-1(f(t))]
ここで、f(t)は、時間軸上で+1の期間と、−1の期間と、+1(又は−1)→−1(又は+1)へ変化する期間とを有する信号であって、変化する期間の波形は例えば次の例1、例2(数1及び数2)に示す式で表される。
(例1)
−1から+1へ変化する部分
1u(t)=2t/aT −aT/2≦t≦aT/2
+1から−1へ変化する部分
1d(t)=−2t/aT −aT/2≦t≦aT/2
(例2)
−1から+1へ変化する部分
Figure 0004443939
+1から−1へ変化する部分
Figure 0004443939
ここで、pは自然数である。例1のaや例2のpの値を適切に設定することで、電波法の規制を満たすための所定の遮断周波数を有する低域通過フィルタを使用せずに、電波法等の規制値を満たす復調信号にすることができる。
上述の復調信号F(t)の式で、ω=0のとき、F(t)=V×f(t)になり、この場合、信号変化部分は、電圧レベルが+Vから−Vへ変化する部分、及び、−Vから+Vへ変化する部分である。また、ω≠0のとき、f(t)が時間軸上で+1から−1へ、又は、−1から+1へ変化することで、復調信号F(t)に位相の非線形的な変化(周波数の変化)が生じ、この部分が信号変化部分となる。
図4は、復調信号F(t)の式においてω=0のときの復調信号F(t)の波形と帯域通過フィルタ(BPF)の出力信号波形の例である。ここで、信号f(t)は、M系列15チップ、5McpsのPN符号であり、信号変化部分は、例1のa=1/4の波形で構成してある。図4の信号変化部分は、復調信号F(t)において電圧レベルが変化する部分であり、その一部を円で囲んで示してある。帯域通過フィルタとしては、同図(a)では、遮断周波数25MHzのバターワース低域通過フィルタと遮断周波数15MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続したものであり、同図(b)では、遮断周波数30MHzのバターワース低域通過フィルタと遮断周波数10MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続したものである。
図5は、復調信号F(t)の式においてω≠0のときの復調信号F(t)の波形と帯域通過フィルタの出力信号波形の例である。ここで、信号f(t)は、図4の場合と同様のPN符号であり、例1のa=1/2の波形で構成してある。また、ω=2π×10MHzとした。図5の信号変化部分は、復調信号F(t)において位相が非線形的に変化する(周波数が変化する)部分であり、その一部を円で囲んで示してある。帯域通過フィルタとしては、遮断周波数40MHzのバターワース低域通過フィルタと遮断周波数35MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続したものである。
送信装置1において、変調部3は例えば振幅変調や角度変調等の種々の変調方式が利用可能であり、上述したような信号変化部分が時間軸上で偏在するような復調信号を周期的に生じさせる送信信号を送信できればよい。受信装置10の復調部12は、送信装置1からの送信信号を復調できる構成とすることは言うまでもない。
図6に、図1に示す変調部3と復調部12の構成例を示す。
図6の(A)は変調部3を示し、(B)は復調部12を示す。
図6(A)において、変調信号fM(t)は、変調信号生成部2で生成され、受信装置10の復調部12で本来生成されるべき復調信号と同じ信号であり、例えば前述のF(t)である。
図6(A)、(B)の変調部3と復調部12による変復調動作を説明する。
変調部3では、変調信号fM(t)が入力すると、V/F変換器で中心周波数foを変調信号fM(t)で周波数変調したベースバンド帯域の信号fco(t)に変換し、この周波数変調信号fco(t)を信号源RFの変調用基準信号(周波数fr)により周波数変換器で無線帯域に周波数変換し、フィルタで不要な周波数帯域成分を除去して送信信号fSD(t)を生成し送信する。この送信信号fSD(t)が受信されて入力する同図(B)の復調部12では、送信信号fSD(t)を周波数変換器で信号源LOの復調用基準信号(周波数fr)により周波数変換し、フィルタで不要な周波数帯域成分を除去してベースバンド帯域の周波数変換信号fDN(t)としてF/V変換器に入力し、F/V変換器で信号fDN(t)の周波数に比例した電圧レベルの周波数検波信号fDM(t)を生成する。この周波数検波信号fDM(t)は、例えば周波数foを電圧出力の基準として次式で表せる。
fDM(t)=D・fM(t) (Dは定数)
この式から復調信号としてfM(t)を得ることができ、また、送信装置1は、復調信号fM(t)を生じさせる送信信号を送信できることが分かる。
図7は、変調部3と復調部12の別の構成例を示す。
図7の(A)は変調部3を示し、(B)は復調部12を示す。
図7は一般的な直交変復調回路であり、変調部3の動作は、変調信号fMI(t)をIs入力とし、変調信号fMQ(t)をQs入力として、直交変調器で、信号源LO1からの変調用基準信号(周波数fr)をIs入力とQs入力で変調して信号fQM(t)を出力し、出力信号fQM(t)の不要周波数帯成分をフィルタで除去して送信信号fSD(t)を送信する。ここで、fMI(t)とfMQ(t)は、fMI(t)2+fMQ(t)2=1が成立するように定め、次式とする。
fMI(t)=fM(t)
fMQ(t)=sin[cos-1(fM(t))]
ただし、(|fM(t)|≦1)である。
ここで、fM(t)は例えば前述のf(t)である。
また、フィルタから出力される送信信号fSD(t)がfQM(t)と殆ど同等になるようにフィルタとfM(t)を定める。これにより、fSD(t)=fQM(t)となる。
送信信号fSD(t)が受信されて入力する復調部12では、直交復調器で、信号源LO2からの復調用基準信号(周波数fp)により受信信号を復調して、互いに直交関係にある直交復調信号fIR(t)とfQR(t)を出力し、フィルタで不要な高周波成分を除去して信号fDI(t)とfDQ(t)を出力する。ここで、信号fDI(t)、fDQ(t)は次式で表せる。
fDI(t)=E′・cos[2π(fp−fr)t+cos-1(fM(t))+φ′]
fDQ(t)=E′・sin[2π(fp−fr)t+cos-1(fM(t))+φ′]
ここでE′は定数である。上式で、位相差φ′=0を保持できるとき、
fDI(t)=E′・cos[2π(fp−fr)t+cos-1(fM(t))]
fDQ(t)=E′・sin[2π(fp−fr)t+cos-1(fM(t))]
となり、2π(fp−fr)=ωであり、fM(t)=f(f)であり、位相差φ′=0を保持できる構成とすれば、前述の復調信号F(t)としてfDI(t)を用いることができる。尚、fp=frの場合はω=0となる。
以下に、本参考例の計測動作について説明する。
送信装置1では、変調信号生成部2において、変調部3が図6(A)の場合には変調信号fM(t)を生成し、図7(A)の場合にはfMI(t)及びfMQ(t)を生成して変調部3に入力し、前述したように変調部3から送信信号fSD(t)を送信する。ここで、前記変調信号fM(t)或いはfMI(t)は、例えば前述のF(t)であり、前述した例1のaや例2のpの値を適切に設定することにより、送信信号fSD(t)は周波数帯幅が電波法等の占有周波数帯幅の規定を満たすものとすることができる。
受信装置10では、前記送信信号fSD(t)を受信して受信時刻計測装置11に入力する。受信時刻計測装置11では、受信信号が復調部12に入力し、前述したように復調部12が図6(B)の場合には復調信号fDM(t)(=fM(t))を出力し、図7(B)の場合には復調信号としてfDI(t)(=fM(t);ただし、位相差φ′=0が保持されているものとする)を出力する。復調信号fDM(t)或いはfDI(t)は、帯域通過フィルタ13に入力し、帯域通過フィルタ13から図4、図5のようなフィルタ出力信号が生じる。帯域通過フィルタ13からの出力信号は、時刻計測部14のレベル比較器14Aに入力して予め設定した閾値Vthと比較され、フィルタ出力信号の信号レベルが閾値Vth以上になれば、レベル比較器14Aから論理値1の信号が受信時刻算定部14Cに入力する。受信時刻算定部14Cには、計時部14Bから時刻情報が逐次入力しており、受信時刻算定部14Cは、レベル比較器14Aから論理値1の信号が入力したときの時刻を受信信号の受信時刻として通報する。尚、フィルタ出力信号が負の値の場合には、図3の点線で示す絶対値化回路14Dを設けてレベル比較器14Aに入力すればよい。
かかる構成によれば、復調信号のメインローブを構成する周波数成分より高い、信号変化部分に含まれる高周波成分を用いることにより、無線信号の占有周波数帯幅を拡大することなく、受信信号の受信時刻を高精度に検出することが可能となる。従って、有限の周波数資源を有効利用でき、実用的効果大である。
次に、本発明の第実施形態について説明する。
無線通信においては、受信信号へのノイズ混入を配慮する必要があり、受信信号にノイズが混入した場合、復調信号に含まれる信号変化部分の検出を妨害したり、誤ってノイズを信号変化部分として検出したりする虞れがあり、時刻計測精度の悪化を招く。
実施形態は、ノイズによる誤計測を防止するよう構成したものであり、例えば、図1の帯域通過フィルタ13と時刻計測部14との間に、誤計測防止部として図8の構成の相関演算部20を設ける構成である。
図8において、相関演算部20は、入力信号と相関用基準信号との相関演算を行い両者の類似度が高いときほど高レベルの相関信号を出力するものであり、n個の遅延要素Dからなる遅延回路21と、各遅延要素Dの出力Ds1〜Dsnと相関用基準信号から定める相関演算用の係数1〜係数nとをそれぞれ乗算するn個の乗算器22−1〜22−nと、n個の乗算器22−1〜22−nの出力を加算して相関信号を出力する加算回路23とで構成される。
次に、図8の相関演算部20の動作を説明する。
帯域通過フィルタ13のアナログ出力信号はA/D変換器24でディジタル信号に変換して相関演算部20に入力する。この入力信号は遅延回路21を各遅延要素Dで遅延されながら伝搬し、伝搬中における各遅延要素Dの出力Ds1〜Dsnに係数1〜係数nを乗算器22−1〜22−nで掛け合わせる。その演算結果を加算回路23で加算して相関信号として出力する。係数1〜係数nは、遅延回路21の出力Ds1〜Dsnの出力パターンが本来生成されるべきフィルタ出力信号の発生パターンであるときに加算回路23から高レベルの相関信号が発生するよう入力信号と相関用基準信号の相関演算を実現するよう相関用基準信号から定める。ここで、相関用基準信号は、本来生成されるべき一連のフィルタ出力信号を類似度が高い信号と見なすように定める。これにより、フィルタ出力信号が遅延回路21に入力し、遅延回路21の出力パターンが本来生成されるべきフィルタ出力信号の発生パターンであれば、加算回路23から高レベルの相関信号が発生し、その後は本来の発生パターンが継続する限り加算回路23から時刻計測部14における閾値Vth以上の高レベルの相関信号が発生する。ノイズの混入によりフィルタ出力信号の発生パターンが本来のパターンと異なると、加算回路23からの相関信号レベルは閾値Vthより低くなる。これにより、ノイズが存在するとレベル比較器14Aから論理値1の出力が発生せず、受信時刻を通報することはなく、ノイズによる誤計測を防止できる。
また、ノイズにより誤計測防止のため、図8の相関演算部20に代えて、例えば復調部12と帯域通過フィルタ13との間に誤計測防止部として図9の構成のノイズ抑制部30を設ける構成としてもよい。
図9のノイズ抑制部30は、加算回路31と遅延回路32とで構成され、入力信号を加算回路31と遅延回路32に入力する。遅延回路32は、入力信号を所定時間遅延して加算回路31に伝達する。加算回路31は、入力信号と遅延回路32の遅延出力を加算しその加算信号を帯域通過フィルタ13に入力する復調信号として出力する。ここで、ノイズ抑制部30に入力する復調信号は、所定期間の信号波形を単位とし、その信号波形の繰り返しで構成される信号とし、復調信号に信号変化部分が1つ以上含まれるように前記所定期間を設定する。
かかる構成では、遅延回路32の遅延時間を前記信号波形の繰り返し周期と同一に設定すれば、加算回路31は、所定期間の信号波形を加算することになり、ノイズが存在すれば本来生成されるべき復調信号と異なる波形の加算信号となり、復調信号が強調されノイズは抑圧されて帯域通過フィルタ13に入力する。
尚、図9のノイズ抑制部30は、帯域通過フィルタ13と時刻計測部14との間に設けてもよい。また、図8の相関演算部20と図9のノイズ抑制部30を組み合わせてもよい。例えば、復調部12と帯域通過フィルタ13との間にノイズ抑制部30を設けると共に帯域通過フィルタ13と時刻計測部14との間に相関演算部20を設ける構成や、帯域通過フィルタ13と時刻計測部14との間に帯域通過フィルタ13側から順次ノイズ抑制部30と相関演算部20を設ける構成等が考えられる。
次に、本発明の第実施形態について説明する。
復調部12に図7の直交復調回路を用いる場合に、位相差φ′=0の保持を必要とするが、このためには一般的に複雑な位相保持のための構成が必要となり、装置が複雑化する。
図10に示す本発明の第実施形態は、複雑な位相保持構成を不要とするものである。
図10において、本実施形態の受信時刻計測装置41の復調部42は、図7(B)に示す構成である。また、帯域通過フィルタ43は、復調信号Iを入力してフィルタ出力信号Iを出力する第1フィルタ部43A及び復調信号Qを入力してフィルタ出力信号Qを出力する第2フィルタ部43Bを備える。第1フィルタ部43A及び第2フィルタ部43Bは、それぞれ図1の帯域通過フィルタ13と同様の構成である。時刻計測部44は、図3の構成に、相関演算部45及び自乗和演算部46を付加し、自乗和演算部46の自乗和信号をレベル比較器14Aに入力する構成である。ここで、復調信号Iが第1復調信号に相当し、復調信号Qが第2復調信号に相当する。
相関演算部45は、フィルタ出力信号Iと相関用基準信号との相関演算を実行して相関信号Iを出力する第1演算部45A及びフィルタ出力信号Qと相関用基準信号との相関演算を実行して相関信号Qを出力する第2演算部45Bを備える。第1演算部45A及び第2演算部45Bは、それぞれ図8と同様の構成である。ここで、第1演算部45Aと第2演算部45Bの相関用基準信号は同一の信号を用い、例えば、位相差φ′=0のときに本来生成されるべきフィルタ出力信号Iを用いる。相関信号Iが第1相関信号に相当し相関信号Qが第2相関信号に相当する。
自乗和演算部46は、図11に示すように、相関信号Iの自乗演算を行う乗算器46Aと、相関信号Qの自乗演算を行う乗算器46Bと、両乗算器46A,46Bの出力を加算して自乗和信号を出力する加算回路46Cとを備えて構成される。
尚、ノイズを考慮しなければ相関演算部45は不要である。
かかる構成では、それぞれの復調信号I,Qには信号変化部分の情報が含まれており、帯域通過フィルタ43の各第1及び第2フィルタ43A,43Bから信号変化部分の情報を含んだフィルタ出力信号I,Qが出力され、相関演算部45の各第1及び第2演算部45A,45Bから前述のようにしてそれぞれの加算信号が相関信号I,Qとして出力される。各相関信号I,Qは自乗和演算部46の各乗算器46A,46Bで自乗演算され、加算回路46Cで加算された自乗和信号がレベル比較器14Aで閾値Vthと比較され、受信時刻算定部14Cで受信時刻が計測される。
かかる構成によれば、自乗和演算部46で自乗和演算することにより、位相差φ′の影響を排除できる。また、相関演算部45を設けることによりノイズの影響を抑制できる。従って、高精度に受信時刻を計測できる。
上述の各実施形態において、復調信号としてPN符号を用いることができる。PN符号は、2値のデータ信号であって、時間軸上でデータ値の変化点を複数個持つので、PN符号を低域通過フィルタで帯域制限した信号やPN符号のデータ値の変化する部分を前述のf1u(t)、f1d(t)等で置き換えて得られる信号を、復調信号とすることや、前述のf(t)とすることが考えられる。尚、PN符号はスペクトル拡散通信で用いられる擬似雑音信号であり、ここでは、M系列、Gold系列、Barker系列等の種々の符号系列を利用できる。
次に、復調信号をPN符号で構成した場合の本発明の第実施形態について説明する。
図12は、本実施形態の受信時刻計測装置の構成図である。
図12において、本実施形態の受信時刻計測装置51は、復調部52と、帯域通過フィルタ53と、第1時刻計測部54と、逆拡散処理部55と、第2時刻計測部56と、計測値判定部57とを備えて構成される。尚、前記復調部52及び帯域通過フィルタ53は参考例と同様の構成であり、第1時刻計測部54は、図3のレベル比較器14Aの前段に図8の相関演算部20を設けた構成である。
前記逆拡散処理部55は、PN符号で構成した復調信号をA/D変換器で離散化し、この離散化復調信号をディジタル整合フィルタで逆拡散処理して逆拡散信号を出力する。前記第2時刻計測部56は、図3の構成を有し、入力する前記逆拡散信号が所定の閾値以上になった時刻を計測して基準受信時刻として計測値判定部57に入力する。計測値判定部57は、第2時刻計測部56から入力する基準受信時刻に基づいて第1時刻計測部54から入力する受信時刻の正常/異常を判定して判定信号を出力する。尚、逆拡散処理部55と第2時刻計測部56による時刻計測方法は、前述したスペクトラム拡散通信を用いた計測方式であり、「スペクトラム拡散通信とその応用」(丸林他、電子情報通信学会)に記載されている公知の計測方法を用いる。
次に、第実施形態の動作を説明する。
復調部52からの復調信号は、逆拡散処理部55と帯域通過フィルタ53にそれぞれ入力する。帯域通過フィルタ53からのフィルタ出力信号は第1時刻計測部54に入力する。第1時刻計測部54では、相関演算部20によりフィルタ出力信号と基準用相関信号との相関演算を実行して相関信号が生成される。尚、PN符号で構成した復調信号の場合には、PN符号の周期で相関信号が高レベルとなる。この相関信号レベルと閾値をレベル比較器14Aで比較し、相関信号レベルが所定の閾値以上となったときの時刻を受信時刻として計測値判定部57に出力する。計測値判定部57は、前述のようにして逆拡散処理部55、第2時刻計測部56を経て入力する基準受信時刻に基づいて第1時刻計測部54の受信時刻が正常/異常かを判定する。
逆拡散信号と相関信号は同じ復調信号から生成されるので、逆拡散信号と相関信号の高レベル発生時刻の間には一定の関係が存在する。即ち、第2時刻計測部56からの基準受信時刻と受信時刻との間には一定の関係が存在する。また、スペクトル拡散通信は耐ノイズ性の高い通信方式であり、第2時刻計測部56から得られる基準受信時刻は、第1時刻計測部54から得られる受信時刻に比べて精度は劣るが耐ノイズ性に優れる。そこで、基準受信時刻に基づいて受信時刻が存在すべき時間軸上での範囲(以下、受信時刻存在範囲とする)を、計測精度等を勘案して予め定める。例えば、基準受信時刻を中心としてPN符号の前後1チップ幅を受信時刻存在範囲として定める。そして、計測値判定部57では、第1時刻計測部54の受信時刻が、前記受信時刻存在範囲内であるとき受信時刻は正しい値と判定して正常を通報し、前記受信時刻存在範囲外であるとき受信時刻は正しくない値と判定して異常を通報する。
かかる構成によれば、受信時刻計測の精度が基準受信時刻の計測精度より悪化することはなく、また、ノイズ増加による受信時刻の計測精度の悪化を検出できるので、受信時刻計測装置の信頼性が向上する。
尚、図12に点線で示すように、第2時刻計測部56の基準受信時刻も計測受信時刻情報として出力するよう構成してもよい。
復調部52が図7の直交復調回路である場合は、基準受信時刻は位相差φ′に影響される。従って、復調信号I,Qをそれぞれ逆拡散処理する逆拡散処理部と、各逆拡散処理部からそれぞれ出力される各逆拡散信号を自乗和演算する自乗和演算部とを設け、自乗和演算部からの自乗和信号を第2時刻計測部56に入力して基準受信時刻を計測すれば、基準受信時刻に対する位相差φ′の影響を排除できる。前記各逆拡散処理部は図12の逆拡散処理部と同じ構成でよく、自乗和演算部は図11の構成でよい。この場合、帯域通過フィルタ53及び第1時刻計測部54は、図10に示す第実施形態の構成とする。
次に、図12の第実施形態における信号処理を軽減する場合の本発明の第実施形態について説明する。
前述したように、第1時刻計測部54から得られる受信時刻と第2時刻計測部56から得られる基準受信時刻の間には一定の関係があり、基準受信時刻から受信時刻存在範囲を定めることができる。受信時刻はフィルタ出力信号に基づいて計測されるので、フィルタ出力信号との間に時間軸上で所定の対応関係にあり、従って、受信時刻存在範囲に対応するフィルタ出力信号範囲を予め定めることができ、受信時刻の計測処理を、フィルタ出力信号範囲内の信号についてのみ行うようにすることで、受信時刻の計測処理を軽減できる。
図13は、受信時刻計測処理を所定のフィルタ出力信号範囲のみ行うようにした本発明の第実施形態の要部構成図である。
図13において、本実施形態の受信時刻計測装置は、図12の帯域通過フィルタ53の後段に信号記憶部60を設ける構成である。
信号記憶部60は、フィルタ出力信号を離散化フィルタ出力信号に変換するA/D変換器61と、離散化フィルタ出力信号と時刻情報とを対応付けして記憶すると共に入力する基準受信時刻に基づいてその後の信号処理に使用するためのフィルタ出力信号範囲を定める記憶装置62とを備える。
本実施形態の動作を説明する。
フィルタ出力信号が信号記憶部60に入力すると、A/D変換器61で離散化フィルタ出力信号に変換され、記憶装置62に順次入力する。記憶装置62は、離散化フィルタ出力信号が入力する毎に時刻情報と対応付けて記憶する。第2時刻計測部56から基準受信時刻が入力すると、基準受信時刻に基づいてフィルタ出力信号範囲を定め、記憶した離散化フィルタ出力信号の中から前記フィルタ出力信号範囲に該当するものを、入力した順番通りに読出フィルタ出力信号として第1時刻計測部54に順次出力する。同時に対応付けて記憶した時刻情報を読出時刻情報として第1時刻計測部54に順次出力する。第1時刻計測部54は、フィルタ出力信号に基づく相関信号と読出時刻情報とから受信時刻を計測する。
かかる構成によれば、フィルタ出力信号の所定の範囲だけ信号処理すればよいので、受信時刻計測のための信号処理を軽減できる。
尚、帯域通過フィルタ53をディジタルフィルタとして、信号記憶部60のA/D変換器61の後段に設ける構成としてもよく、また、信号記憶部60と第1時刻計測部54との間に設ける構成としてもよい。
次に、本発明の第実施形態について説明する。
計測された受信時刻が安全に係る場合、受信時刻に高い信頼性が要求される。図14に示す第実施形態は、受信時刻の信頼性を高めるための構成例である。
図14において、本実施形態の受信時刻計測装置71は、分配器72と、複数、例えば2の受信時刻計測部73,74と、時刻照合部75とを備えて構成される。
分配器72は、アンテナから入力する受信信号を各受信時刻計測部73,74に分配する。
各受信時刻計測部73,74は、それぞれ図1に示す復調部12、帯域通過フィルタ13及び時刻計測部14を備える受信時刻計測装置11と同様の構成である。
時刻照合部75は、受信時刻計測部73で計測されて出力される受信時刻1と、受信時刻計測部74で計測されて出力される受信時刻2とを照合して、最終的な受信時刻或いは異常判定を通報する。
かかる第実施形態では、アンテナで受信した受信信号は、分配器72を介してそれぞれの受信時刻計測部73,74の復調部12,12に入力される。各受信時刻計測部73,74では、前述のようにして受信信号の受信時刻をそれぞれ計測し、各計測結果は、それぞれ受信時刻1、受信時刻2として時刻照合部75に出力される。時刻照合部75では、両受信時刻1,2を照合して受信時刻を決定する。例えば両者が一致していればその値を受信時刻として通報し、不一致のときは異常を通報する。或いは、両受信時刻1,2の誤差が所定範囲以内であるときは両受信時刻の平均値を受信時刻として通報し、誤差が所定範囲より大きい場合は異常を通報するようにしてもよい。
このように、各受信時刻計測部の計測値を照合して最終的な受信時刻を決定するよう、受信時刻計測部を2重系構成にすれば、計測された受信時刻の信頼性を高めることができる。
図14のように2重系構成とする場合、受信時刻計測部73,74を互いに異なる構成にするとよい。かかる構成の場合には、各系が異なる時刻計測処理を行うことになるので、受信時刻計測部73,74を互いに同じ構成にする場合に比べて時刻計測の信頼性を高めることができる。受信時刻計測部73,74を互いに異なる構成とする場合、特に、各系の帯域通過フィルタ13,13の通過域を異ならせることが有効である。この場合、(1)一方の帯域通過フィルタの通過域を他方の帯域通過フィルタの通過域を含むよう設定する場合、(2)両帯域通過フィルタの通過域が一部重複するよう設定する場合、(3)両帯域通過フィルタが重複しないよう設定する場合がある。前記(1)の場合の例として、例えば受信時刻計測部73側の帯域通過フィルタを高域側遮断周波数25MHzのバターワース低域通過フィルタと低域側遮断周波数15MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続して構成し、受信時刻計測部74側の帯域通過フィルタを高域側遮断周波数30MHzのバターワース低域通過フィルタと低域側遮断周波数10MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続して構成する。この場合、各系の復調部における、図6(B)の信号源LOや図7(B)の信号源LO2から発生する復調用基準信号は、送信装置側の変調用基準信号と同周波数に設定する。また、前記(3)の場合の例として、例えば受信時刻計測部73側の帯域通過フィルタを高域側遮断周波数25MHzのバターワース低域通過フィルタと低域側遮断周波数15MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続して構成し、受信時刻計測部74側の帯域通過フィルタを高域側遮断周波数40MHzのバターワース低域通過フィルタと低域側遮断周波数35MHzのバターワース高域通過フィルタを従続接続して構成する。この場合、受信時刻計測部73側の復調部における前記復調用基準信号は送信装置側の変調用基準信号と同周波数に設定し、受信時刻計測部74側の復調部における前記復調用基準信号は受信時刻計測部73側の復調用基準信号と10MHz異なる周波数に設定する。
このように、各系の帯域通過フィルタ13,13の通過域を異ならせる構成にすると、受信信号に含まれる周波数成分のうち時刻計測に利用される成分がそれぞれの系で一部異なるために時刻計測に多様性が生じ、共通の要因による時刻計測の誤りが生じ難くなる。
尚、図13の第実施形態を利用した1重系構成でも、時刻計測の信頼性を高めることが可能である。具体的には、図13で帯域通過フィルタをディジタルフィルタとして信号記憶部60の記憶装置62と第1時刻計測部54との間に配置する。この場合、復調信号はA/D変換器61で離散化されて離散化復調信号として記憶装置62に記憶される。この離散化復調信号について、受信時刻計測を複数回(例えば2回)行う。こうすることで、複数の受信時刻計測値が得られるので、これら複数の受信時刻計測値を時刻照合器で照合するようにすれば、一時的な処理誤りによる受信時刻の誤りを発見でき、排除することが可能になり、受信時刻の信頼性を向上できる。また、毎回帯域通過フィルタの通過帯域を異ならせれば、更に、信頼性を高めることができる。
次に、上述した本発明の受信時刻計測装置を適用した本発明に係る距離計測装置の一実施形態の構成を図15に示す。
図15において、本実施形態の距離計測装置80は、送信装置90と受信装置100から構成される。
前記送信装置90は、変調信号生成部91、変調部92及び送信装置側計時部としての計時部93を備える。変調信号生成部91及び変調部92は前述した受信時刻計測装置の場合と同様の構成である。計時部93は、受信装置100側の計時部102と十分な精度で同期しているものである。
受信装置100は、前述した本発明の受信時刻計測装置101、受信装置側計時部としての計時部102及び距離算出部103を備える。距離算出部103は、受信時刻計測装置101からの受信時刻情報と計時部102からの時刻情報とから送信装置90と受信装置100との間の距離を算出する。
次に、本実施形態の距離計測装置の距離計測動作について説明する。
送信装置90は、計時部93の時刻情報に基づいて予め定めた送信時刻毎に変調信号生成部91で変調信号を生成して送信信号を送信する。送信信号を受信した受信装置100では、受信時刻計測装置101で受信時刻を計測し計測結果を距離算出部103に通報する。距離算出部103は、送信側の計時部93と互いに同期する計時部102の時刻情報に基づいて予め定めた送信時刻情報を得る。これにより、距離算出部103は、(距離)=(電波の伝搬速度)×((受信時刻)−(送信時刻))の演算式により距離を算出する。
尚、距離算出部103において受信時刻と送信時刻を対応付けることができるよう、送信時刻は(計測予定の最大距離)/(電波の伝搬速度)で算出される時間よりも十分間隔をあけて設定することが望ましい。
本発明に係る受信時刻計測装置の参考例を示す構成図 帯域通過フィルタの通過域の設定例を示す図 時刻計測部の構成図 復調信号F(t)の式においてω=0のときの復調信号波形と帯域通過フィルタ出力信号波形の例を示す図 復調信号F(t)の式においてω≠0のときの復調信号波形と帯域通過フィルタ出力信号波形の例を示す図 変調部と復調部の構成例を示し、(A)は変調部、(B)は復調部 変調部と復調部の別の構成例を示し、(A)は変調部、(B)は復調部 本発明に係る受信時刻計測装置の第実施形態における相関演算部の構成図 ノイズ抑制部の構成図 本発明に係る受信時刻計測装置の第実施形態の要部構成図 自乗和演算部の構成図 本発明に係る受信時刻計測装置の第実施形態を示す構成図 本発明に係る受信時刻計測装置の第実施形態を示す構成図 本発明に係る受信時刻計測装置の第実施形態を示す構成図 本発明に係る距離計測装置の一実施形態を示す構成図
符号の説明
1、90 送信装置
10、100 受信装置
11、41、51、71、101 受信時刻計測装置
12、42、52 復調部
13、43、53 帯域通過フィルタ
14、44、54 第1時刻計測部
20、45 相関演算部
30 ノイズ抑制部
46 自乗和演算部
55 逆拡散処理部
56 第2時刻計測部
57 計測値判定部
60 信号記憶部
73、74 受信時刻計測部
75 時刻照合部
80 距離計測装置
102 計時部
103 距離算出部

Claims (11)

  1. 送信装置からの送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置であって、
    入力する送信信号を復調して復調信号を出力する復調部と、
    該復調部の出力する復調信号に存在する信号変化部分に含まれる周波数成分を通過させる帯域通過フィルタと、
    前記周波数成分の通過により生じた前記帯域通過フィルタの出力信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第1時刻計測部と、
    復調信号に存在するノイズによる前記受信時刻の誤計測を防止する誤計測防止部と、
    を備え、
    前記帯域通過フィルタは、前記信号変化部分に含まれる周波数成分の少なくとも一部の周波数を通過させるよう通過域が設定され、且つ、前記復調信号のメインローブを構成する周波数成分を阻止するよう阻止域が設定される構成とし、
    前記誤計測防止部は、前記帯域通過フィルタの出力信号と予め定めた相関用基準信号との相関演算を行って両信号の類似度が高いほど高レベルの相関信号を出力する相関演算部であり、前記第1時刻計測部は、前記相関演算部からの相関信号に基づいて前記受信時刻を計測する構成とし、
    前記送信装置側で、電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する前記信号変化部分が時間軸上で狭い期間に存在するような前記復調信号を周期的に生じさせる信号を変調信号生成部で生成し、当該生成した信号を変調部で変調して無線帯域の信号を生成して前記送信信号として送信するようにしたことを特徴とする受信時刻計測装置。
  2. 送信装置からの送信信号の受信時刻を計測する受信時刻計測装置であって、
    入力する送信信号を復調して復調信号を出力する復調部と、
    該復調部の出力する復調信号に存在する信号変化部分に含まれる周波数成分を通過させる帯域通過フィルタと、
    前記周波数成分の通過により生じた前記帯域通過フィルタの出力信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第1時刻計測部と、
    を備え、
    前記帯域通過フィルタは、前記信号変化部分に含まれる周波数成分の少なくとも一部の周波数を通過させるよう通過域が設定され、且つ、前記復調信号のメインローブを構成する周波数成分を阻止するよう阻止域が設定される構成とし、
    前記復調部が、互いに直交関係にある2つの第1及び第2復調信号を出力する構成であるとき、前記帯域通過フィルタは、前記第1復調信号を入力する第1フィルタ部と前記第2復調信号を入力する第2フィルタ部を備え、前記第1時刻計測部は、前記第1フィルタ部の出力信号と第2フィルタ部の出力信号の各自乗演算結果を加算した自乗和信号を出力する自乗和演算部を備え、該自乗和演算部からの前記自乗和信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する構成とし、
    前記送信装置側で、電圧レベル、周波数及び位相のうちの少なくとも1つが変化する前記信号変化部分が時間軸上で狭い期間に存在するような前記復調信号を周期的に生じさせる信号を変調信号生成部で生成し、当該生成した信号を変調部で変調して無線帯域の信号を生成して前記送信信号として送信するようにしたことを特徴とする受信時刻計測装置。
  3. 前記第1時刻計測部は、前記自乗和演算部の前段に、前記第1及び第2フィルタ部の各出力信号について予め定めた相関用基準信号との相関演算をそれぞれ行って両信号の類似度が高いほど高レベルの第1及び第2相関信号をそれぞれ出力する第1及び第2演算部を有する相関演算部を備え、前記自乗和演算部から出力される第1及び第2相関信号に基づいた自乗和信号により前記送信信号の受信時刻を計測する構成である請求項に記載の受信時刻計測装置。
  4. 前記帯域通過フィルタは、低域通過フィルタと高域通過フィルタを従続接続して構成し、前記低域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタの高域側遮断周波数とし、前記高域通過フィルタの遮断周波数を帯域通過フィルタの低域側遮断周波数とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置。
  5. 前記復調信号が、PN系列の符号信号である請求項1〜のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置。
  6. 復調信号の逆拡散処理を行って逆拡散信号を出力する逆拡散処理部と、該逆拡散処理部からの逆拡散信号に基づいて前記送信信号の受信時刻を計測する第2時刻計測部とを備える構成とした請求項に記載の受信時刻計測装置。
  7. 前記第2時刻計測部で計測した受信時刻を基準受信時刻とし当該基準受信時刻に基づいて前記第1時刻計測部で計測される受信時刻の存在範囲を予め定め、前記第1時刻計測部で計測された受信時刻が、前記存在範囲内のときに計測時刻正常を通報し前記存在範囲外のときに計測時刻異常を通報する計測値判定部を備える請求項に記載の受信時刻計測装置。
  8. 前記第2時刻計測部で計測した受信時刻を基準受信時刻とし当該基準受信時刻に基づいて前記第1時刻計測部で時刻計測処理を行う復調信号範囲又はフィルタ出力信号範囲を設定し、前記復調信号範囲又はフィルタ出力信号範囲についてのみ、前記第1時刻計測部で時刻計測処理を行う構成とした請求項に記載の受信時刻計測装置。
  9. 前記復調部、前記帯域通過フィルタ及び前記第1時刻計測部からなる受信時刻計測部を複数組備えると共に、前記複数の受信時刻計測部でそれぞれ計測された複数の受信時刻情報を照合して受信時刻を決定する時刻照合部を備える構成とした請求項1〜のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置。
  10. 前記複数の帯域通過フィルタの各通過域が、それぞれ異なる構成である請求項に記載の受信時刻計測装置。
  11. 送信装置と受信装置間の距離を計測する距離計測装置であって、
    前記受信装置は、請求項1〜10のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置と、前記送信装置における送信信号の送信時刻情報と前記受信時刻計測装置で計測された送信信号の受信時刻情報とから送信装置と受信装置間の距離を算出する距離算出部と、を備えることを特徴とする距離計測装置。
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