JP5190805B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
すなわち、このレーダ装置は、送信側において、全車両共通の拡散符号を用いて自車両に固有の拡散符号の情報を拡散するので、複雑な処理が必要であり、処理に多くの時間を要するという問題があった。また、このレーダ装置は、受信側において、受信信号を共通拡散符号を用いて逆拡散(復調)することにより、他車両に固有の拡散符号情報を取得する処理と、取得された拡散符号情報に基づき他車両に固有の拡散符合を生成する処理が必要であり、処理に多くの時間を要するという問題があった。信号の処理に多くの時間が必要になると、距離検出および方位検出に多くの時間が必要となるという問題があった。
自車両から障害物までの距離を検出するレーダ装置であって、
信号源から出力された信号を自車両に固有の固有拡散符号で拡散する第1変調部と、
上記信号源から出力された信号を上記自車両と他車両に共通する共通拡散符号で拡散する第2変調部と、
上記第1変調部で拡散された信号をレーダ波として第1の期間に送信し、上記第2変調部で拡散された信号をレーダ波として上記第1の期間とは異なる第2の期間に送信する送信部と、
上記他車両から送信された信号、および上記送信部から送信された信号を受信する受信部と、
上記第1の期間に、上記受信部で受信された信号のうち上記共通拡散符号で拡散された信号を干渉信号として上記共通拡散符号で逆拡散する第1復調部と、
上記受信部で受信された信号から、上記第1復調部で逆拡散された上記干渉信号を除去する干渉信号除去部と、
前記第1の期間に、上記干渉信号除去部で上記干渉信号が除去された信号を上記固有拡散符号で逆拡散する第2復調部と、
上記第2の期間に、上記受信部で受信された信号のうち上記共通拡散符号で拡散された信号を当該共通拡散符号で逆拡散する第3復調部と、
前記第2復調部で逆拡散された信号の前記第1変調部で拡散された信号からの時間遅れ、および前記第3復調部で逆拡散された信号の前記第2変調部で拡散された信号からの時間遅れに基づき、上記自車両から上記障害物までの距離を検出する距離検出部とを備えた、レーダ装置である。
また、第1の発明によれば、送信側において固有拡散符号情報を共通拡散符号で拡散するという複雑な信号処理を行わず、受信側において受信信号を共通拡散符号で逆拡散して他車両の固有拡散符号情報を取得し、取得した拡散符号情報に基づき他車両の固有拡散符合を生成する処理をしない。よって、第1の発明によれば、信号処理が簡単になり信号処理を早く行って車間距離等を速やかに検出することができる。
上記第2復調部で逆拡散された信号と上記第3復調部で逆拡散された信号を比較し、逆拡散されたこれら信号間の相違量が所定の相違量以上であるかどうかを判定する相違量判定部と、
上記相違量判定部で上記相違量が上記所定の相違量以上であると判定された場合には、上記第1の期間および上記第2の期間を変更する期間変更部とを備えている。
上記期間変更部は、上記相違量判定部において、上記信号間の相違量が上記所定の相違量未満であると判定されるまで、上記第1の期間および第2の期間の変更を繰り返すことを特徴とする。
上記信号間の相違量は、周波数を横軸、信号強度を縦軸として表される信号スペクトル分布において、スパイク状に突出するピーク信号の本数の違いであることを特徴とする。
上記信号間の相違量は、時間を横軸、信号強度を縦軸として表される復調信号時間波形において、スパイク状に突出するピーク信号の本数の違いであることを特徴とする。
上記期間変更部に設定されている変更量は、車両毎に固有の量であることを特徴とする。
本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。図2は、第1実施形態における信号(フレーム)の送信期間を示す図である。図3は、図1に示されるレーダ装置の動作を信号スペクトル分布の変化で示す図である。図4は、図1に示されるレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
まず、第1変調部2が、信号源11から出力された信号(図3(A)参照)を自車両の固有拡散符号で拡散することを開始する(図4のステップS1)。拡散された信号(図3(B)参照)は、レーダ波として、スイッチ14を介して送信部4から送信される(ステップS2)。次いで、受信部5は、自車両に到来した信号(図3の(F)参照)を受信する(ステップS3)。自車両に到来する信号には、例えば、ステップS1で送信された信号が他車両等の障害物で反射されて到来した反射波、他車両が送信したレーダ波(干渉波、図3(D)参照)、および通信用信号等の他の干渉波(図3(E)参照)が含まれる。
また、レーダ装置1によれば、送信側において固有拡散符号情報を共通拡散符号で拡散するという複雑な信号処理を行わず、受信側において受信信号を共通拡散符号で逆拡散して他車両の固有拡散符号情報を取得する処理、および取得した拡散符号情報に基づき他車両の固有拡散符合を生成する処理を行わない。よって、レーダ装置1によれば、信号処理が従来と比べて簡単になり信号処理を速やかに行って車間距離等を速やかに検出することができる。
本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図5は、第2実施形態に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。図6は、図5に示されるレーダ装置の動作を信号スペクトル分布の変化で示す図であり、自車両および他車両が各自の固有拡散符号で信号を拡散した場合を示す図である。図7は、図5に示されるレーダ装置の動作をスペクトル分布の変化で示す図であり、自車両が自己の固有拡散符号で信号を拡散し、他車両が共通拡散符号で信号を拡散した場合を示す図である(図3と同じ)。図8は、図5に示されるレーダ装置の動作を信号スペクトル分布の変化で示す図であり、自車両および他車両が共通拡散符号で信号を拡散した場合を示す図である。図9は、図5に示されるレーダ装置の動作を信号スペクトル分布の変化で示す図であり、自車両が共通拡散符号で信号を拡散し、他車両が自己の固有拡散符号で信号を拡散した場合を示す図である。図10は、図5に示されるレーダ装置の動作を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
また、期間変更部21は、相違量判定部20において、逆拡散された信号間の相違量が所定の相違量未満であると判定されるまで、第1の期間T1および第2の期間T2の変更を繰り返す。
2 第1変調部
3 第2変調部
4 送信部
5 受信部
6 第1復調部
7 干渉信号除去部
8 第2復調部
9 第3復調部
10 距離検出部
11 信号源
12 固有拡散符号生成部
13,15 共通拡散符号生成部
14,17,18 スイッチ
16 遅延部
20 相違量判定部
21 期間変更部
T1 第1の期間
T2 第2の期間
Claims (6)
- 自車両から障害物までの距離を検出するレーダ装置であって、
信号源から出力された信号を自車両に固有の固有拡散符号で拡散する第1変調部と、
前記信号源から出力された信号を前記自車両と他車両に共通する共通拡散符号で拡散する第2変調部と、
前記第1変調部で拡散された信号をレーダ波として第1の期間に送信し、前記第2変調部で拡散された信号をレーダ波として前記第1の期間とは異なる第2の期間に送信する送信部と、
前記他車両から送信された信号、および前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、
前記第1の期間に、前記受信部で受信された信号のうち前記共通拡散符号で拡散された信号を干渉信号として前記共通拡散符号で逆拡散する第1復調部と、
前記受信部で受信された信号から、前記第1復調部で逆拡散された前記干渉信号を除去する干渉信号除去部と、
前記第1の期間に、前記干渉信号除去部で前記干渉信号が除去された信号を前記固有拡散符号で逆拡散する第2復調部と、
前記第2の期間に、前記受信部で受信された信号のうち前記共通拡散符号で拡散された信号を当該共通拡散符号で逆拡散する第3復調部と、
前記第2復調部で逆拡散された信号の前記第1変調部で拡散された信号からの時間遅れ、および前記第3復調部で逆拡散された信号の前記第2変調部で拡散された信号からの時間遅れに基づき、前記自車両から前記障害物までの距離を検出する距離検出部とを備えた、レーダ装置。 - 前記第2復調部で逆拡散された信号と前記第3復調部で逆拡散された信号を比較し、逆拡散されたこれら信号間の相違量が所定の相違量以上であるかどうかを判定する相違量判定部と、
前記相違量判定部で前記相違量が前記第1相違量以上であると判定された場合には、前記第1の期間および前記第2の期間を変更する期間変更部とをさらに備えた、請求項1に記載のレーダ装置。 - 前記期間変更部は、前記相違量判定部において、前記信号間の相違量が前記第1相違量と未満であると判定されるまで、前記第1の期間および第2の期間の変更を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
- 前記信号間の相違量は、周波数を横軸、信号強度を縦軸として表される信号スペクトル分布において、スパイク状に突出するピーク信号の本数の違いであることを特徴とする請求項2または3に記載のレーダ装置。
- 前記信号間の相違量は、時間を横軸、信号強度を縦軸として表される復調信号時間波形において、スパイク状に突出するピーク信号の本数の違いであることを特徴とする請求項2または3に記載のレーダ装置。
- 前記期間変更部に設定されている変更量は、車両毎に固有の量であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
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