JP4443472B2 - 電磁弁 - Google Patents

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本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に装備される電磁弁に関する。
一般に、車両用ブレーキ液圧制御装置は、油路が形成される基体と、この基体内の油路を適宜遮断・開放する電磁弁とを備えている。そして、この電磁弁は、その内部に内蔵された弁機構を開閉させるための可動コアを磁力で可動させる略円筒状のコイル組立体(コイル、ヨーク)と、このコイル組立体への電流の供給・停止などを制御する制御基板を備えたハウジングとで主に構成されている。このような車両用ブレーキ液圧制御装置としては、従来、電磁弁のコイル組立体、特にヨークのがたつきを防止する技術として、ハウジングに固定されて可動コアをガイドするガイド部材(弁本体)とコイルが収容されるスプール(ボビン)との間にスプールをヨークの鍔部に向けて付勢する板ばねを設ける構成としたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−243056号公報(段落0053、図3)
ところで、特許文献1の構造では、ハウジングに固定されたガイドとスプールとの間に板ばねを別途設ける構造を採用しているため、電磁弁の部品点数が増え、全体の構造が複雑化するばかりか、組立工数が増えるという問題がある。
そこで、本発明では、振動、衝撃等が加わった場合であっても、ヨークのがたつきを防止でき、しかも、部品点数を削減して全体の構造を簡略化でき、組立工数を削減できるようにした電磁弁を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の電磁弁は、流体回路が形成された基体の電磁弁装着穴に固定され、内部に可動コアが移動可能に設けられた弁本体と、前記可動コアを移動させるため前記弁本体を周囲から取り囲むように配置されたコイルと、前記コイルの周囲に設けられて底部を有するヨークとを備え、前記コイルおよび前記ヨークが、前記基体と前記基体に装着される装着部材との間に配置されて前記装着部材に支持される電磁弁であって、前記ヨークに、前記底部から延出して前記基体に弾性変形可能に当接する弾性部を設け、前記コイル組立体を前記装着部材に当接させたことを特徴としている。
このような構成によれば、ヨークの底部から延出する弾性部を基体に弾性変形可能に当接させているため、電磁弁に振動、衝撃等が加えられたとしても、弾性部が弾性変形することにより、ヨークを、基体に装着される装着部材に向けて付勢でき、前記従来技術で述べたような板ばね等の別部材を用いることなく、ヨークのがたつきを弾性部で吸収することができる。
請求項2に記載の本発明の電磁弁は、流体回路が形成された基体の電磁弁装着穴に固定され、内部に可動コアが移動可能に設けられた弁本体と、前記可動コアを移動させるため前記弁本体を周囲から取り囲むように配置されたコイルと、前記コイルの周囲に設けられて底部を有するヨークとを備え、前記コイルおよび前記ヨークが、前記基体と前記基体に装着される装着部材との間に配置されて前記装着部材に支持される電磁弁であって、前記ヨークは、底部の外周から前記コイルの軸方向に連続的に延びる側部を有しており、前記ヨークに、前記側部から延出して前記基体に弾性変形可能に当接する弾性部を設け、前記コイル組立体を前記装着部材に当接させたことを特徴としている。
このような構成によれば、ヨークの側部から延出する弾性部を基体に弾性変形可能に当接させているため、電磁弁に振動、衝撃等が加えられたとしても、弾性部が弾性変形することにより、ヨークを、基体に装着される装着部材に向けて付勢でき、前記従来技術で述べたような板ばね等の別部材を用いることなく、ヨークのがたつきを弾性部で吸収することができる。
請求項3に記載の本発明の電磁弁は、弾性部は、ヨークを切り起こすことによって形成される舌片であって、舌片が底部の径方向に向けて切り起こされることにより形成されることを特徴としている。
このような構成により、舌片はヨークの底部の径方向に向けて延びるように配置されるため、ヨークのがたつきを偏りなく安定して吸収することができる。
請求項4に記載の本発明の電磁弁は、ヨークが底部の外周からコイルの軸方向に連続的に延びる側部を有し、舌片は基端側がヨークの底部に位置し、先端側がヨークの側部の一部を含んで構成されることを特徴としている。
このような構成により、ヨークの底部と側部とが交わる屈曲部分をそのまま舌片の屈曲部として活用することができるため、ヨークの製作時には、わざわざ舌片に屈曲部を形成するためのプレス工程等を行う必要がなくなり、ヨークの製作工数を削減することができる。
請求項5に記載の本発明の電磁弁は、弾性部が、ヨークを切り起こすことによって形成される舌片であることを特徴としている。
このような構成によれば、ヨークを切り起こすことによって弾性部である舌片を容易に形成することができ、舌片の製作コストを低減することができる。
請求項6に記載の本発明の電磁弁は、舌片の先端が屈曲し、その屈曲位置または屈曲位置よりも先端側の部位を基体に当接させることを特徴としている。
このような構成により、舌片の先端に形成した屈曲部位または当該屈曲部位よりも先端側の部位を、基体に対して広い面積をもって弾性的に当接させることができ、舌片の当接部位の耐久性、寿命等を高めることができる。
請求項7に記載の本発明の電磁弁は、舌片の基端側が先端側に比較して幅広であることを特徴としている。
このような構成により、舌片の基端側の材料強度を高めることができ、電磁弁に加えられる振動、衝撃等による舌片の繰り返し変形に対する耐久性を向上することができる。
請求項8に記載の本発明の電磁弁は、舌片がヨークの軸を中心とした同心円に接する接線方向で、かつヨークの軸を挟んで対向する位置に複数個切り起こすことにより形成されることを特徴としている。
このような構成により、舌片はヨークの軸を中心とした同心円に接する方向で、かつヨークの軸を挟んで対向する位置に複数個配置されるため、ヨークのがたつきを偏りなく安定して吸収することができる。
請求項9に記載の本発明の電磁弁は、舌片の基端から先端に至る途中部位が湾曲していることを特徴としている。
このような構成により、舌片の途中部位の湾曲部の曲率を適宜に変更することにより、舌片のばね定数を調整することができ、このばね定数の設計自由度を高めることができる。また、舌片の途中部位を湾曲させることにより、舌片の当接面積を増やして、当接部位の面圧を低減し、耐久性を高めることができる。
本発明によれば、従来技術で述べたような板ばね等の別部材を用いることなく電磁弁のヨークのがたつきを安定して抑えることができ、電磁弁の部品点数を削減して全体の構造を簡略化できると共に、組立工数を削減することができる。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施の形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示す分解斜視図である。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、内部に液圧回路(図示せず)が形成された基体100と、基体100の一方の端面101に装着される装着部材である樹脂製のハウジング10と、基体100の他方の端面102に装着されて基体100内のポンプ(図示せず)を駆動させる電動モータ20とを主に備えている。
基体100は、略直方体に形成される金属部品であり、その一方の端面101には、2行4列に配列され、かつ所定の間隔で配設された8本の電磁弁30(1本のみ図示)が設けられている。なお、電磁弁30および電磁弁30周りの詳細な構造については、後で説明することとする。
ハウジング10は、基体100側に向かって開口する第1収容部S1(図2参照)と基体100の反対側に向かって開口する第2収容部S2(図2参照)とを有し、第1収容部S1内には電磁弁30が収容されている。また、第2収容部S2内には電子制御ユニット12が収容され、この第2収容部S2の開口は蓋部13で閉塞されている。ハウジング10は、略筒状に形成されており、その軸方向中間部位には、ハウジング10の内部空間を第1収容部S1と第2収容部S2に仕切るための仕切壁11が形成されている。この仕切壁11には貫通孔11A(図2参照)が形成され、この貫通孔11Aには後記する電磁弁30のケース41が隙間をもって挿入されている。また、仕切壁11には、略L字状に折り曲げられた金属板からなる接続端子15(図2参照)が取り付けられ、この接続端子15は、その一端側が仕切壁11に埋設されている。また、仕切壁11には、その表面から後記するヨーク73に向けて突出する複数の突部14(図2に1個のみ図示)が貫通孔11Aの周縁部に突設されている。
電子制御ユニット12は、ハウジング10の第2収容部S2側に固定され、ハウジング10内に埋設された接続端子15等を通じて電磁弁30および電動モータ20に電気的に接続するようになっている。そして、この電磁制御ユニット12は、電磁弁30および電動モータ20等に供給する電流を適宜制御することで、これら電磁弁30および電動モータ20等の動作を制御する制御装置としての機能を有している。
以下に、電磁弁30および電磁弁30周りの構造について図2および図3を参照して詳細に説明する。参照する図面において、図2は電磁弁および電磁弁周りの構造を示す要部拡大断面図である。
図2に示すように、電磁弁30は、弁本体である固定コア40、弁体50、可動コア60、コイル組立体70によって概ね構成されている。
固定コア40は、段付きの筒状体として形成され、基体100の電磁弁装着穴100A内にクリップ102を介して抜け止め状態で固定して取り付けられている。また、固定コア40は、その内周側が後記するコイル72の軸方向に沿って延びるガイド孔40Aとなっている。また、固定コア40は、基体100から突出する突出部分の外周側に筒状のケース41が固定して設けられている。さらに、固定コア40にはガイド孔40Aに開口する油路40B,40Bが形成され、これら油路40B,40Bは基体100に形成された前記液圧回路に連通している。
弁体50は固定コア40のガイド孔40A内に可動コア60と共に移動可能に設けられ、ガイド孔40A内をガイド孔40Aの軸線L方向(図2中の上下方向)に移動することによりガイド孔40Aに固定された弁座51に離着座するようになっている。また、可動コア60はケース41内に上下方向に移動可能に設けられ、弁体50の端部(図2中の上端部)に当接している。
そして、弁体50は、該弁体50と弁座51との間に設けられたスプリング(図示せず)によって可動コア60に向けて付勢されることにより、常時は弁座51から離座して開弁位置(図2の状態)に保持され、前記液圧回路が開口する電磁弁装着穴100Aの底部100Bと油路40Bとの間を連通させている。また、後記するコイル72が励磁されたときには、可動コア60が前記リテーナの付勢力に抗して図2中の下向きに移動して弁体50を押動することにより、弁体50が弁座51に着座して電磁弁装着穴100Aの底部100Bと油路40Bとの間を遮断する閉弁位置におかれるようになっている。
コイル組立体70は、筒状に形成されてケース41に外嵌されたボビン71と、ボビン71の外周側に巻回されたコイル72と、コイル72の周囲に配置され、コイル72と基体100との間にコイル72からの磁場が通る磁路を形成するヨーク73とを備えている。
ここで、ボビン71は、その端部71Aから軸方向外側に向けて突出する接続端子74が突設され、この接続端子74はコイル72と電気的に接続している。接続端子74は、前記したハウジング10の接続端子15にプロジェクション溶接されている。このため、コイル組立体70は、ハウジング10を基体100に装着する前においては、接続端子74を介してハウジング10から吊り下げられた状態で支持(固定)されるようになっている。
コイル72は固定コア40のガイド孔40Aの軸線Lを周囲から取り囲むように配置されている。そして、コイル72は前記接続端子15,74等を介して外部から供給される電流が制御されることによって励磁または消磁され、これにより可動コア60をケース41内で軸方向へ移動させるものである。
次に、電磁弁30のヨーク73について図3を参照して詳細に説明する。図3は電磁弁のヨークを単体で示す図であり、(a)はヨークを示す底面図、(b)はヨークを(a)中の矢示III−III方向からみた一部破断の側面図、(c)はヨークの底部側を示す部分斜視図である。
図3(a)、(b)、(c)に示すように、ヨーク73は、金属材料等を用いて筒状に形成されている。そして、ヨーク73は、環状の底部73Aおよび底部73Aの外周から連続して図2中の上向きに立ち上がり、コイル72と同心円状に配置された側部である円筒部73Bと、円筒部73Bの開口端を閉塞するため当該開口端にかしめ固定される(かしめ部は図示せず)環状の蓋板73C(図2参照)とによって構成される。また、ヨーク73の底部73Aの中心には、固定コア40を挿通させる挿通孔73Dが形成されている。
ここで、ヨーク73の底部73Aには、底部73Aを切り起こすことにより弾性部である1対の舌片75,75が設けられている。この舌片75は細長な長方形状をなす板体として形成され、底部73Aの挿通孔73Dを挟んで径方向で対向し、かつヨーク73の軸を中心とした同心円R(図3(a)参照)に接するように配置されている。そして、舌片75はヨーク73の底部73Aに位置する基端部75Aから斜めに屈曲して延出し、先端部75Bがコイル組立体70の軸方向の荷重を受けて基体100の端面101に弾性的に当接している。この結果、舌片75は、その弾性復元力(弾性反力)により、コイル組立体70をハウジング10の仕切壁11に向けて付勢し、ヨーク73の蓋部73Cを仕切壁11に突設した突部14に弾性的に押圧している。このため、コイル組立体70のヨーク73は突部14と舌片75との間で挟持された状態で安定して固定される構成となっている。
このように構成される本実施の形態に係る電磁弁30によれば、ヨーク73の底部73Aから延出する舌片75を基体100の端面101に弾性的に当接させることにより、仕切壁11の突部14と舌片75との間でヨーク73を挟持させる構成としたので、電磁弁30に振動、衝撃等が加えられたとしても、ヨーク73のがたつきを舌片75で安定して吸収できる。このため、接続端子15と接続端子74との間の溶接部分に過大な負荷が加えられるのを阻止でき、前記溶接部分が損傷するのを抑え、電磁弁30の性能、信頼性等を高めることができる。
従って、本実施の形態によれば、従来技術で述べたような板ばね等の別部材を用いることなく電磁弁30のヨーク73のがたつきを安定して抑えることができ、電磁弁30の部品点数を削減して全体の構造を簡略化できると共に、組立工数を削減することができる。
また、舌片75はヨーク73の軸を中心とした同心円Rに接する方向で、かつヨーク73の軸を挟んで対向する位置に複数個配置されるため、ヨーク73のがたつきを偏りなく安定して吸収することができ、電磁弁30の性能、信頼性等を確実に高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図4を参照して説明する。図4は本実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(b)と同一方向からみた一部破断の側面図である。
図4に示すように、本実施の形態に用いるヨーク110は、前記第1の実施の形態と同様に、環状の底部110Aと、底部110Aの外周に連続して設けられた側部となる円筒部110Bと、円筒部110Bの開口端を閉塞する蓋板(図示せず)とによって構成される。そして、ヨーク110の底部110Aには、同心円Rの接線方向に沿って底部110Aを切り起こすことにより挿通孔110Cを挟んで対向した位置に弾性部である一対の舌片111(一方のみ図示)が形成され、この舌片111は底部110Aに位置する基端部111Aから基体の端面(図示せず)に向けて斜めに屈曲して延出している。
しかし、本実施の形態では、舌片111の先端部111B側がヨーク110の底部110A側に向けてく字状に屈曲した屈曲部111Cとして形成されている点で、第1の実施の形態のものとは異なっている。そして、この舌片111の屈曲部111Cは基体の端面に弾性的に当接する当接部位となっている。
このように構成される本実施の形態では、基体の端面に対して舌片111の屈曲部111Cを第1の実施の形態で述べた舌片75に比較して広い面積をもって弾性的に当接させることができ、舌片111の屈曲部111Cの耐久性、寿命等を高めることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図5を参照して説明する。図5は本実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。
図5に示すように、本実施の形態に用いるヨーク120は、前記第1の実施の形態と同様に、環状の底部120Aと、底部120Aの外周に連続して設けられた側部となる円筒部(図示せず)と、この円筒部の開口端を閉塞する蓋板(図示せず)とによって構成されている。そして、ヨーク120の底部120Aには、同心円Rの接線方向に沿って底部120Aを切り起こすことにより、挿通孔120Bを挟んで対向した位置に弾性部である一対の舌片121,121が形成され、この舌片121は底部120Aに位置する基端部121Aから基体の端面(図示せず)に向けて斜めに屈曲して延出している。
しかし、本実施の形態では、舌片121が細長な略台形状をなす板体として形成され、その基端部121Aが先端部121Bよりも幅広に形成されている点で、第1の実施の形態のものとは異なっている。
このように構成される本実施の形態では、舌片121を略台形状に形成しているため、舌片121の基端部121A側の材料強度を高めることができ、電磁弁に加えられる振動、衝撃等による舌片121の基端部121A側の繰り返し変形に対する耐久性を向上することができる。なお、舌片121は、図4で示したように、その先端部121B寄りの部位に屈曲部(図4の屈曲部111Cに相当)を設ける構成としてもよいことは勿論である。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を図6を参照して説明する。図6は本実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。
図6に示すように、本実施の形態に用いるヨーク130は、前記第1の実施の形態と同様に、環状の底部130Aと、底部130Aの外周に連続して設けられた側部となる円筒部(図示せず)と、この円筒部の開口端を閉塞する蓋板(図示せず)とによって構成されている。そして、ヨーク130の底部130Aには、底部130Aを切り起こすことにより、挿通孔130Bを挟んで対向した位置に弾性部である一対の舌片131,131が形成され、この舌片131は底部130Aに位置する基端部131Aから基体の端面(図示せず)に向けて斜めに屈曲して延出している。
しかし、本実施の形態に用いる舌片131は、その途中部位が略U字状をなす湾曲部131B,131Cによって2段階に湾曲して形成されている点で、第1の実施の形態のものとは異なっている。そして、この舌片131は、同心円Rの接線方向で底部130Aを切り起こすことにより形成されている。また、前記湾曲部131Cは先端部131Dを有している。
このように構成される本実施の形態では、舌片131の途中部位に形成した湾曲部131B,131Cの曲率をそれぞれ適宜に変更することによって、舌片131のばね定数を調整することができ、このばね定数の設計自由度を高めることができる。また、舌片131の途中部位を湾曲部131B,131Cで湾曲させることにより、基体の端面に対する舌片131の当接面積を増やすことができ、当接部位の面圧を低減して耐久性を高めることができる。なお、本実施の形態では、舌片131に2個の湾曲部131B,131Cを設ける場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、湾曲部を3個以上に増やしてもよい。なお、舌片131は、図5で示したように、基端部131Aを先端部131Dよりも幅広に形成する構成としてもよいことは勿論である。また、舌片131は底部130Aの径方向に沿って配置する構成としてもよい。さらに、舌片131は先端部131D寄りの部位に屈曲部(図4の屈曲部111Cに相当)を設ける構成としてもよい。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を図7を参照して説明する。図7は本実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。
図7に示すように、本実施の形態に用いるヨーク140は、前記第1の実施の形態と同様に、環状の底部140Aと、底部140Aの外周に連続して設けられた側部となる円筒部(図示せず)と、この円筒部の開口端を閉塞する蓋板(図示せず)とによって構成されている。そして、ヨーク140の底部140Aには、底部140Aを切り起こすことにより、弾性部である3個の舌片141,141,141が形成され、この舌片141は、底部140Aのうち挿通孔140Bの周縁に位置する基端部141Aから基体の端面(図示せず)に向けて斜めに屈曲して延出し、先端部141Bが基体の端面に弾性的に当接している。ここで、各舌片141は、底部140Aの径方向に向けて放射状に延び、周方向にほぼ等しい間隔をおいて配置されている。また、舌片141は、第3の実施の形態と同様に基端部141Aが先端部141Bよりも幅広に形成されている。
このように構成される本実施の形態でも、各舌片141をヨーク140の底部140Aの径方向に向けて放射状に延びるように配置する構成としたため、ヨーク140のがたつきを偏りなく安定して吸収することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお、舌片141は、図4で示したように、その先端部121B寄りの部位に屈曲部(図4の屈曲部111Cに相当)を設ける構成としてもよいことは勿論である。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図8を参照して説明する。図8は本実施の形態に係る電磁弁のヨークを単体で示す図で、(a)はヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図であり、(b)はヨークを(a)中の矢示VIII−VIII方向からみた縦断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、本実施の形態に用いるヨーク150は、前記第1の実施の形態と同様に、環状の底部150Aと、底部150Aの外周に連続して設けられた側部となる円筒部150Bと、この円筒部150Bの開口端を閉塞する蓋板(図示せず)と、挿通孔150Cによって構成されている。そして、ヨーク150は、底部150Aと円筒部150Bとが交わる部位が屈曲部位150Dとなっている。また、ヨーク150の底部150Aには、前記第5の実施の形態と同様に、底部150Aの径方向に向けて放射状に延び、周方向にほぼ等しい間隔をおいて配置される弾性部である3個の舌片151,151,151が設けられている。
ここで、舌片151は、ヨーク150を底部150Aから円筒部150Bに亘って切り起こすことにより、基端部151A側が底部150Aに位置して先端部151B側が円筒部150Bの一部を含んだ略L字状の細長な板体として形成されている。そして、舌片151は、底部150Aから基体の端面(図示せず)に向けて延出し、屈曲部151Cを前記端面に弾性的に当接させている。
このように構成される本実施の形態では、ヨーク150の底部150Aと円筒部150Bとが交わる屈曲部位150Dをそのまま舌片151の屈曲部151C(第2の実施の形態の屈曲部111Cに相当)として活用できるため、ヨーク150の製作時には、わざわざ舌片151に屈曲部151Cを形成するためのプレス加工等を追加して行う必要がなくなり、ヨーク150の製作工数を削減することができる。
なお、第1の実施の形態では、ヨーク73の底部73Aに設けた舌片80をストレートに延びた略長方形状の板体として形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、図9に示す本発明の第1の変形例のように、舌片75′,75′をヨーク73の底部73Aの周方向に延びる円弧状の板体として形成してもよい。
また、第1の実施の形態では、筒状をなすヨーク73を採用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図10および図11に示すように、一対の側板部200A,200Aとこれら各側板部200Aを連結する連結板部200Bからなる略コ字状をなすヨーク200を採用してもよい。この場合、例えば、ヨーク200の側板部200Aを切り起こして舌片201を形成し、この舌片201の先端部201Aを基体100の端面101に突設した突部202に弾性的に当接させることにより、ヨーク200を固定してがたつきを防止することができる。
また、第1の実施の形態では、ヨーク73の底部73Aを切り起こすことにより舌片75を形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図2中に仮想線で示すようにヨーク73の円筒部73Bを切り起こすことにより、舌片300を形成するようにしてもよい。この場合、例えば舌片300を基体100の端面101に突設した突部301に弾性的に当接させることにより、ヨーク73を固定してがたつきを防止することができる。また、舌片300の先端を折り曲げて基体100の端面101に直接当接させるようにしてもよい。
さらに、第2の実施の形態では、舌片111の先端部111B側をく字状に折り曲げることにより、屈曲部111Cを基体の端面に当接させる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば図4(b)中に仮想線で示すように、舌片111の先端部111B側をヨーク110の底部110Aと略平行となるように折り曲げることにより、屈曲部111Cよりも先端側となる端部111B′側を基体の端面に広く接触させるようにしてもよい。
さらに、各実施の形態では、舌片を基体に当接させる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばヨークの円筒部または蓋部を切り起こすことにより、舌片をハウジングの仕切壁に当接させるようにしてもよい。
また、各実施の形態では、常開式の電磁弁を採用する場合を例に挙げて説明したが、常閉式の電磁弁でもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁および電磁弁周りの構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のヨークを単体で示す図であり、(a)はヨークを示す底面図、(b)はヨークを(a)中の矢示III−III方向からみた一部破断の側面図、(c)はヨークの底部側を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(b)と同一方向からみた一部破断の側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る電磁弁のヨークを単体で示す図で、(a)はヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図であり、(b)はヨークを(a)中の矢示VIII−VIII方向からみた縦断面図である。 本発明の第1の変形例に係る電磁弁のヨークを図3(a)と同一方向からみた底面図である。 本発明の第2の変形例に係る電磁弁および電磁弁周りの構造を示す要部拡大断面図である。 図10中のヨークを単体で示す斜視図である。
符号の説明
10 ハウジング(装着部材)
11 仕切壁
100 基体
30 電磁弁
40 固定コア(弁本体)
40A ガイド孔
50 弁体
51 弁座
60 可動コア
70 コイル組立体
72 コイル
73,110,120,130,140,150,200 ヨーク
73A,110A,120A,130A,140A,150A 底部
73B,110B,150B 円筒部(側部)
75,75′,111,121,131,141,151,201,300 舌片
75A,111A,121A,131A,141A,151A 基端部
75B,111B,121B,131D,151B,201A 先端部
111C 屈曲部
131B,131C 湾曲部
150D 屈曲部位
151C 屈曲部
L 軸線
R 同心円

Claims (9)

  1. 流体回路が形成された基体の電磁弁装着穴に固定され、内部に可動コアが移動可能に設けられた弁本体と、
    前記可動コアを移動させるため前記弁本体を周囲から取り囲むように配置されたコイルと、
    前記コイルの周囲に設けられて底部を有するヨークとを備え、
    前記コイルおよび前記ヨークが、前記基体と前記基体に装着される装着部材との間に配置されて前記装着部材に支持される電磁弁であって、
    前記ヨークに、前記底部から延出して前記基体に弾性変形可能に当接する弾性部を設け、
    前記コイル組立体を前記装着部材に当接させたことを特徴とする電磁弁。
  2. 流体回路が形成された基体の電磁弁装着穴に固定され、内部に可動コアが移動可能に設けられた弁本体と、
    前記可動コアを移動させるため前記弁本体を周囲から取り囲むように配置されたコイルと、
    前記コイルの周囲に設けられて底部を有するヨークとを備え、
    前記コイルおよび前記ヨークが、前記基体と前記基体に装着される装着部材との間に配置されて前記装着部材に支持される電磁弁であって、
    前記ヨークは、底部の外周から前記コイルの軸方向に連続的に延びる側部を有しており、
    前記ヨークに、前記側部から延出して前記基体に弾性変形可能に当接する弾性部を設け、
    前記コイル組立体を前記装着部材に当接させたことを特徴とする電磁弁。
  3. 前記弾性部は、前記ヨークを切り起こすことによって形成される舌片であって、
    前記舌片は、前記底部の径方向に向けて切り起こされることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  4. 前記ヨークは、前記底部の外周から前記コイルの軸方向に連続的に延びる側部を有し、前記舌片は基端側が前記ヨークの底部に位置し、先端側が前記ヨークの側部の一部を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記弾性部は、前記ヨークを切り起こすことによって形成される舌片であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁。
  6. 前記舌片は先端が屈曲し、その屈曲位置または屈曲位置よりも先端側の部位を前記基体に当接させることを特徴とする請求項5に記載の電磁弁。
  7. 前記舌片は、その基端側が先端側に比較して幅広であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電磁弁。
  8. 前記舌片は前記ヨークの軸を中心とした同心円に接する接線方向で、かつ前記ヨークの軸を挟んで対向する位置に複数個切り起こすことにより形成されることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の電磁弁。
  9. 前記舌片は、基端から先端に至る途中部位が湾曲していることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の電磁弁。
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