JP4443040B2 - 超小型マイクロプリズム再帰反射体およびその形成方法 - Google Patents
超小型マイクロプリズム再帰反射体およびその形成方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は再帰反射材料および、特に、再帰反射性素子としてマイクロ・キューブコーナー・プリズムを使用する再帰反射材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
再帰反射性材料は各種の安全と装飾性の目的のために採用される。特に、これらの材料は、低照度での可視性が重要な夜間に有効である。完全再帰反射性材料では、光線は、再帰反射軸に沿って実質的に平行光路で光源方向に反射される。多くの用途では、完全再帰反射は必要でない。むしろ、必要なだけの光が観測者の目に届き、しかも大きすぎて観測者の目の位置の反射光強度が過度に減少しないような、円錐形の発散光が再帰反射されることが必要である。照明のない道路において、自動車のヘッドライトのみが照射光源である状況では、運転者の目に対してそのような円錐ビームの発散を再帰反射する能力は、安全性から重要である。
【0003】
多くの種類の再帰反射性材料が各種の目的で存在する。これらの再帰反射性材料は、ベストやベルトなどの衣服用の反射テープやパッチとして使用できる。また、再帰反射バンドは、支柱、バレル、コーンカラー、高速道路信号、警告反射体などに使用できる。再帰反射性材料は、ランダムな方向を有するミクロン単位の直径の球面のアレイ、または密集したキューブコーナー(プリズム状)アレイから構成できる。
【0004】
キューブコーナーまたはプリズム状再帰反射体は、1973年1月23日付けでStammに交付された、米国特許第3,712,706号で述べられている。一般に、プリズムは、金属板またはその他の適切な材料の平坦な表面上に、原型のメス型を形成して製作される。キューブコーナーを形成するには、3系列の平行等距離交差の60°開き角のV形溝が平坦表面に彫られる。次に、この型を成形型として使用して光透過性キューブコーナーアレイを形成して、再帰反射材料シートに加工する。
【0005】
溝角度が、70°31′43.6″の場合、2つのキューブ面(二面角)の交差部分で形成される角度は90°となり、入射光は光源に逆反射される。自動車用ヘッドライト反射器では、この二面角はわずかに変更され、入射光は、直角からずれて反射して、光源ではなく運転者に向かうようになっている。
【0006】
好ましくは、自動車ヘッドライトからの再帰反射光は、運転者の目を囲むのに十分な円錐形の幅で反射されるのがよい(この角度は観測角と呼ばれる)。
【0007】
遠方位置では、光の円錐はわずか1°の2/10だけを囲めば足りるが、その距離が減少するにつれ、および/またはヘッドランプから運転者の目までの距離が増加する(スポーツカーの運転者に対する大型トラックの運転者の場合のように)につれ、円錐光は(5/10)°または1°まで増加するのがよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この大きい円錐面上の再帰反射光の強度を均一に保つために、多くの試みがなされてきた。キューブコーナー・プリズムの二面角の変更はこの光の円錐を広げるが、星形形状パターン内では均一にならない。
【0009】
キューブコーナー・プリズムの小さな有効口径による光の回折(米国特許第3,712,706号)によって光は広がるが、一方ではホットスポットおよび円錐角度が増加するにつれて強度の減少する暗領域が生じて不均一になる。
【0010】
ゆるやかな拡散体として、材料の前面を梨地模様にするか、前面の表面処理塗料や表面膜に散乱着色剤または光屈折粒子を混入する方法が試みられてきた。この方法では、視野円錐以上の大きな角度に渡って光を拡散または方向を変えてしまい、結果的に光の大部分が無効となる。
【0011】
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、強度が均一な円錐状の再帰反射光が得られる再帰反射体およびその形成方法を提供することを目的とする。
【0012】
回折拡散は最も効果的であるが、いくつかの欠点がある。中心間で0.006〜0.12インチ(0.15〜3.05mm)の相対的に寸法の小さい、エアバック(air backed)プリズムは、光を0.5°の円錐に回折するが、その光の形態は均一でない。さらに、エアバックプリズムは、問題が多く、高価である。プリズムの反射面は他のすべての材料との接触を防ぐために、バッキング材料中に空気セルを構成する必要がある。しかし、同一寸法プリズムを金属被膜する場合は、回折はさらに減少し、角度0.5°にも達しないであろう。
【0013】
キューブコーナー・プリズム形状が、中心間で0.001〜0.003インチ(0.0025〜0.076mm)の範囲、最も望ましいのは0.002インチ(0.051mm)のプリズム間隔で規定されており、結果的に金属被膜されている場合は、光の再帰反射円錐は広がって0.5°の観測角を包含し、その領域全体の強度は、二面角の変化に依らず、全く均一になる。この結果は、非常に小さいプリズム(0.001〜0.003インチ)(0.0025〜0.076mm)では、回折効果が光を観測角幅一面に広げるかまたは発散して、母型の生成または製品製作中に発生するプリズムの二面角の変化が、光分布の変化に少ししか影響しないことが原因である、と言われている。回折により発生する6つの反射ビームの重なり(1992年12月15日に交付された、米国特許第5,171,624号参照)は、非常に小さい金属被膜プリズム中にさらに広く発散し、二面角が変化し、6つのビームが離れる方向に移動するに従って、全体の光分布の中央部分は、大きいプリズム(たとえば、0.003インチ(0.0076mm)より大きい)比べて、より長く(より大きい二面角で)光を維持する。
【0014】
極端な例は、相互に重なる広く発散したビームを反射する非常に小さい金属被膜プリズムに対して、相互に重なる6つの平行ビームを反射する非常に大きいプリズムの場合である。実質的な二面角変化が、大きいプリズムから再帰反射されたビームを完全に相互に分離して、反射ビームの中心に暗い領域を残すことになる。小さいプリズムの同一の二面角変化は、ビームの広がりを同一するが、回折によって生じる発散のために、ビームのエッジが重なり、暗い領域は発生しない。
【0015】
この結果、二面角変化が再帰反射光分布内に暗領域を発生させないために、より安全な製品を製作できることになる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記目的を達成するために、本願第1の発明の再帰反射性構造体は、基板とその基板から共通の1頂点に延びる3つの小平面とを有する光透過性プリズムアレイを備えている再帰反射性構造体であって、前記プリズムの基板が共通の1平面内にあり、前記プリズムが、前記小平面に付着した反射性コーティングを有して、0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の中心間隔で配置されている。
【0017】
本願第2の発明の再帰反射性構造体は、基板とその基板から共通の1頂点に延びる3つの小平面とを有する光透過性小平面キューブコーナー・プリズムアレイを備えている再帰反射性構造体であって、前記プリズムの基板が共通の1平面内にあり、前記プリズムが、前記小平面に付着した反射性コーティングを有して、0.002インチ(0.051mm)の中心間隔で配置されている。
【0018】
本願第3の発明の再帰反射性シートの形成方法は、成形型材料の本体内に3つの平行な溝のセットを形成することにより、それらの溝が角度をもって交差して複数のプリズムペアを形成し、ペア内の各プリズムが基板と頂点で接する3つの交差する側面とを有し、プリズムペア間の前記溝が0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の間隔で配置される成形型を形成する工程と、その成形型内に前記シートを形成する工程と、前記成形型から前記シートを取り外す工程と、その取り外す工程の前または後に、光反射材料で前記側面をコーティングして、前記シートを、観測角0.5°を囲む均一で方向自由な光の円錐を反射するように形成する工程とを備える。
【0019】
本願第4の発明の再帰反射性シートの形成方法は、複数のプリズムペアを有し、それらのプリズムペアが中心間で0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の間隔で配置され、各プリズムが基板と頂点で接する3つの交差する側面とを有する成形型を形成する工程と、その成形型内に前記シートを形成する工程と、前記成形型から前記シートを取り外す工程と、その取り外す工程の前または後に、光反射材料で前記側面をコーティングする工程とを備える。
【0020】
本願第5の発明の再帰反射性シートの形成方法は、成形型材料の本体内に3つの平行な溝のセットを形成することにより、それらの溝が0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の間隔で配置され、それらの溝が角度をもって交差して複数のプリズムペアを形成し、ペア内の各プリズムが基板と頂点で接する3つの交差する側面とを有する成形型を形成する工程と、その成形型内に前記シートを形成する工程と、前記成形型から前記シートを取り外す工程と、その取り外す工程の前または後に、金属性の再帰反射材料で前記側面をコーティングする工程とを備える。
【0021】
本発明の再帰反射性構造体によれば、強度が均一な円錐状の再帰反射光が得られ、また、本発明の再帰反射性シートの形成方法によれば、強度が均一な円錐状の再帰反射光が得られる再帰反射性シートを形成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態の方法および装置の機能ならびに詳細を、図面にしたがって具体的に説明する。図面では、同一参照符号は異なる図面においても同一部品を示す。図面は必ずしも縮尺通りではなく、本発明の原理を明白に表すように強調されている。本発明の特定の実施形態は図で示しているが、本発明を限定するものではない。本発明の主要な機能は、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の実施形態に利用できる。
【0023】
図1の断面図に示すように、本発明の1つの実施形態は、再帰反射性構造体10である。一般に、再帰反射性構造体10は、ベースフィルムまたは基板12と再帰反射性キューブコーナー・プリズムアレイとから構成される。
【0024】
一般に、フィルム12は、ポリマー(重合体)などのプラスチック材料からなり、変形応力を取り除いた後は、実質上元の形に戻る弾性ポリマーが望ましい。好ましくは、弾性ポリマーは可視光に対して光透過性で、ポリウレタン、ポリイソブチレン、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのポリマーから構成される。代替方法として、ポリマーは、ポリ(エチレン−プロピレン)、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニルアセテート−塩化ビニル)、ポリ(エチレン−ビニルアセテート)などのコポリマーまたはターポリマーでもよい。
【0025】
プリズムアレイ14は、再帰反射性キューブコーナー素子20からなる。プリズムアレイ14は、窓つまり開口側面16および3面をもつ小平面側面を有する。また、プリズムアレイ14のプリズム20は、高い弾性率をもつポリマーのような光透過性プラスティックから構成される。ポリマーを、ウレタン、アクリル酸エステル、セルロースエステル、エチレン不飽和ニトリル、硬質エポキシアルリレート等を含む広範囲なポリマーから選択してもよい。その他のポリマーとしては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリルシラン、硬質ポリエステルウレタンアクリレートを含んでもよい。好ましくは、プリズムアレイ素子20を、モノマー(単量体)またはオリゴマー(低重合体)を用いてプリズム成形型で型成形する。一般に、重合は紫外線照射により反応させる。
【0026】
プリズムアレイ14は、アレイのプラスティック材料を、ダイヤモンド工具で罫線引きした金属またはプラスティック成形型(図示せず)を用いて鋳造または成形して形成するのが望ましい。罫引は、3つの交差平面24、26、28(図2)で、60°離して、(前に述べたように)開先角度70°31′43.6″の範囲内で延び、2つの開先面(二面角)の交差部分で形成される角度は90°になる。しかし、単一の成形型を再使用して、多数のプリズムアレイを型成形するために、この二面角はアレイごとにわずかに変化することに注意が必要である。
【0027】
次に、プリズム20の小平面18は反射コーティング26を備えている。このコーティングは、表面に金属膜を付着させて構成するのが望ましい。一般に、コーティングは、スパッタリングまたは真空蒸着したアルミニウム、銀もしくは金から構成される。
【0028】
本発明によれば、隣接するプリズムの頂点間の中心間隔(つまりピッチ=p)は0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.076mm)の範囲である。この範囲は、0.001〜0.003インチ(0.025〜0.076mm)の範囲が望ましく、最も望ましいのは0.002インチ(0.051mm)である。
【0029】
図1、2に示すプリズムアレイ10は、数回の複製が可能で、継ぎ合せて図3のようにアレイ10をタイル状に並べることもできる。このタイルの形成前または後に、アレイの小平面を、図4のように接着剤44でコーティングしたり、金属板(図示せず)に接着したりできる。
【0030】
このような超小型プリズムは、いくつかの欠点と多くの利点をもつ。主な欠点は、罫引切削ダイヤモントが磨耗するために、大きな領域の中心プリズム上に0.002インチ(0.051mm)の罫線を引くのが困難なことである。また、何度も往復運動が必要なために、罫引機の作動時間が長くなる。また、母型の切削に要する時間のために、振動、温度および湿度変動が、より大きく影響を与える。したがって、小さい罫引領域と寄木またはタイル状複製とを使用して、大きな領域の成形型を作成する必要がある。代替方法としては、米国特許第5,558,740号(1996年9月24日交付)に述べられている方法を使用して、いくつかのプリズムアレイを、いくつかのドラム上に形成して、一体に継ぎ合わせることも可能である。
【0031】
しかし、超小型プリズムの利点は多くまた重要であることが判明した。プリズムを小型にすれば、応力も減少する。オリゴマーの重合によるプリズム形成中に発生する応力は、各0.002インチ(0.051mm)プリズムが、従来技術の0.006インチ(0.15mm)ピッチ寸法のプリズムより27倍少ないオリゴマーを含むのと同程度に、減少する。基板12の変形により生じる応力は、9倍の数のセグメントに分割され、金属被膜プリズム表面を背面板に接着するのに使用する接着剤44を3倍薄くできる。また、非常に好ましい特徴は、接着剤26、表面膜12および任意のコーティング(図示せず)を含む全体厚さT(図4)を約0.002インチ(0.051mm)にまで減少できることである。このような、プリズム数が増加し、それによるプリズム交差部分の数が増加した非常に薄いプリズムアレイは、柔軟性が増す。さらに、増加したプリズム交差部分(1インチ平方当り約500,000プリズム)に、幅で1インチの40×10-6〜60×10-6倍(0.001〜0.0016mm)の微小梨地表面Fを追加するか、または米国特許第5,565,151号(1996年10月15日交付)におけるのと同様な梨地窓を追加すれば、非常に均一な高いCapY(白色度)プリズムアレイを作成できる。プリズムアレイを薄型加工することにより、非常に薄いエッジ加工であるために、加圧水洗または磨耗によって各種の基板からはがれると恐れが少なくなる。プリズムアレイを折れやすく作り、破損の際にプリズムごとに分離させて、再帰反射性領域の喪失を少なくできる。プリズム前面や表面膜上にパターンを印刷したり、表面をコーティングすると、再帰反射光損失を減少できる。これは、全体の有効再帰反射性領域は減少するが、パターンのエッジがさらにプリズム効果を発揮するからである。
【0032】
本発明の重要な特徴は、中心間距離で、0.006インチ(0.15mm)以下に組合せた金属被膜プリズムを使用していることである。従来の既存技術によるエアバック・プリズムは内部反射によってプリズムの小平面で反射する。これは、光が高屈折率材料であるプラスティックまたはガラスから空気境界面に入射し、その入射角度が一般に言われる臨海角度より大きい場合に、光が内部方向に反射するものである。また、光の偏光は、3つの内部方向反射面の各々で90°回転する。
【0033】
この位相変化は、偏光回転から発生し、単一開口(射出光を受光するプリズムの基底部)を6つの小さい開口に分割する効果を有する。参考:Applied Optics、35(22)、B. C. Park, T. B. Eom and M. S. Chung, 1996.8.1. 開口が小さくなるほど、回折する光の発散は大きくなる。その結果、0.006インチ(0.15mm)ピッチのエアバック・プリズムは、回折によって、かなり広い円錐角度一面に光を広げる。
【0034】
金属被膜プリズムは、プリズム反射面のそれぞれで鏡面反射し、光の偏光は180°回転する。再帰反射性キューブコーナー・プリズムでは、光は3つの面から連続して反射する。光のすべてが完全180°回転すると、その光に位相変化が生じるが、エアバック・キューブコーナー・プリズムで発生する位相変化より干渉が少ない。
【0035】
プリズムを金属被膜する場合、偏光回転効果は発生せず、プリズムの基板は、同等ピッチのエアバック・プリズムの開口の6倍の大きさの単一開口として作用する。その結果、金属被膜プリズムでは、回折現象が著しく減少し、結果的に光強度が中心または第1の最高点に集中する。
【0036】
エアバック・プリズムと同一の回折散乱現象を発生するためには、金属被膜プリズムは、エアバック・プリズムの1/3よりも小さいことが必要である。中心間距離0.00256インチ(0.65mm)の金属被膜プリズムは、中心間距離0.0006インチ(0.15mm)のエアバック・プリズムと同一範囲に、光を回折散乱する。
【0037】
プリズムピッチが小さくなるほど、反射する再帰反射光の回折拡大は大きくなる。したがって、寸法が0.006〜0.012インチ(0.15〜0.3mm)の範囲のエアバック・プリズムは十分に回折して、高速道路で必要な0.5°観測角の性能を満足するのに十分な幅の光の再帰反射性円錐を散乱する。
【0038】
しかし、メタルバックの同一寸法プリズムは、観測角0.5°でわずかに散乱するだけである。逆に言えば、中心間距離0.002インチ(0.051mm)オーダーのエアバック・マイクロプリズムは、光の回折が大きすぎて、0.5°の要求に適合しない。しかし、本発明で開示するように、金属被膜すると、高速道路のおける光の理想的パターンで反射する。
【0039】
また、金属被膜された極小プリズム、つまり「マイクロ−マイクロ」プリズムを使用して、エアバックの大寸法プリズムの欠点を避けることができる。欠点とは、空気セルの層と厚さが増し、セルのシールを必要とし、プリズム高さによって厚さが増し、大きいプリズムを保持するのに強固な基板を必要とすることである。
【0040】
〔標準試験方法を使用して得られた、再帰反射性シートの実験データ〕
次の用語は、本明細書で使用する場合に限り、次のような意味をもつ。
【0041】
「入口角β」は、照射軸と再帰反射体軸間の角度である。
【0042】
「観測角α」は、入射ビーム軸と観測(反射)ビーム軸間の角度である(再帰反射では、照射軸と観測軸)。
【0043】
「方向角」または「回転角ε」は、再帰反射において、試験品が再帰反射体軸の回りで回転する場合の、その試験品の方向を示す角度である。
【0044】
「方向自由」は、再帰反射光の強度が、方向角の範囲内で、方向によらず実質的に一定であることを意味する。
【0045】
図6、7、8、9は、各種のピッチ寸法プリズムアレイに対する再帰反射光の強度パターンを示す写真である。図6は、メタルバックの6ミル(0.006インチ)(0.15mm)ピッチ寸法プリズムアレイに対するパターンを示し、図7は、エアバックの同一ピッチ寸法プリズムに対する同等のパターンである。図8と9は、それぞれ、2ミル(0.002インチ)(0.051mm)ピッチ寸法プリズムアレイに対する、メタルバック(図8)およびエアバックの強度パターンを示す。金属被膜2ミル(0.002インチ)(0.051mm)ピッチ寸法プリズムアレイ強度パターンは、エアバックの0.006インチ(0.15mm)ピッチ寸法プリズムアレイ強度パターンよりわずかに大きく、金属被膜0.006インチ(0.15mm)ピッチ寸法プリズムアレイ強度パターンより大幅に大きい。金属被膜0.002インチ(0.051mm)ピッチアレイは、重要な観測・方向・入口角で、特に再帰反射性性能に優れている。
【0046】
図10、11、12、13、14、15、16、17、18の極図表は、二面角が増分1.5′で変化する、観測角0.10°におけるメタルバックプリズムアレイの種々のピッチ寸法の輝度変化を表す。入口角はXおよびY軸で示したものと同様であり、方向角は、12時位置にある90°外周上に時計方向に描かれている。図10、11および12は、0.0055インチ(0.14mm)ピッチ寸法プリズムアレイの極図表であり、図13、14および15は、0.0055インチ(0.14mm)ピッチ寸法プリズムアレイの極図表であり、さらに図16、17および18は、0.002インチ(0.051mm)ピッチ寸法プリズムアレイの極図表である。
【0047】
図19、20および21の図表は、二面角が増分1.5′で変化する、観測角33°における金属被膜0.002インチ(0.051mm)ピッチ寸法プリズムアレイの極図表である。
【0048】
輝度が、0.0055インチ(0.14mm)ピッチ寸法プリズムアレイ図表(図10、11および12)の中心において、二面角変化によって変化すること、また、輝度が、0.002インチ(0.015mm)ピッチ寸法プリズムアレイ図表(図16、17、18、19、20および21)の中心において、二面角変化によっても変化しないこと、に注意すべきである。より小型のプリズムの再帰反射輝度は、二面角変化に対する感度がかなり低いが、これは光の回折拡大が増加するためである。観測角0.33°(図13、14および15)では、0.0055インチ(0.014mm)ピッチ寸法プリズムアレイパターンの形状も変化しているが、これはこの角度での測定が、回折されたビームの中心最高点のエッジ近傍領域内にあるためである。大きいプリズムは二面角によってさらに大きく変化する。
【0049】
図22A、22B、22C、および、図23A、23B、23Cは、それぞれ、メタルバック0.002インチ(0.051mm)プリズムアレイならびにメタルバック0.006インチ(0.15mm)プリズムアレイの理論的反射光強度分布をコンピュータ作図したものである。各図Aは、0〜360°の方向角に対する観測角回折パターンを示し、各図Bは観測角に対する強度(カンデラ/ルクス/m2)を示し、さらに各図Cは、0〜360°の方向角εに対するXおよびY軸上の観測角αの3次元表面図表である。
【0050】
これらの図表は、小型プリズムの回折パターンの均一性が大幅に改良されたことを明瞭に示している。再帰反射光は、観測角1.0°以上でも非常に均一である。
【0051】
図24は、1.58の屈折率nを有するプリズムに波長550nmの光が入射した場合の、プリズムピッチPに対するSIA(specific intensity per unit area, 単位面積当りの比強度)を描いたものであり、プリズムピッチが非常に小さくなることに伴う再帰反射光の損失率を示す。約0.00024インチ(6μ)より小さいピッチ寸法では、再帰反射光値は非常に小さく、大部分の再帰反射利用には不適当である。0.00048インチ(12μ)のピッチ寸法では、グラフィックス品質の再帰反射利用製品を製作できる。窓や階段での機械加工、質感加工や印刷パターンなどの機能を考慮すると、白色度(CapY)を加えるためには、0.0010インチ(25μ)ピッチプリズムがグラフィックスに最適である。
【0052】
表1の数値表は、種々のピッチ寸法プリズムに対する、2〜20°の観測角および0〜180°の方向角における実際のSIA値を示す。
【0053】
【表1】
【0054】
図25A、25B、25C、25Dから、図31A、31B、31C、31Dは、メタルバックの種々のピッチ寸法プリズムに対する実際の再帰反射光分布を示す。左上の各図Aは、再帰反射光分布の2次元等角写真図表であり、その中の方向角は図の周囲回りの円座標である。左下の各図Bは、XおよびY軸上の観測角に対する再帰反射光分布の3次元図表である。右上の各図Cは、X軸上の観測角に対する再帰反射光分布のxおよびyプロファイルを示す。右下の各図Dは、理想的な拡散(散乱)体表面と比較した再帰反射光分布を示す。各図D内の点線で描かれた大きい楕円は、余弦法則から計算された理想散乱表面の再帰反射光分布を示し、散乱表面の説明に使用する。
【0055】
プリズムピッチ寸法が光の波長に近い場合は、プリズム表面は、プラス/マイナス20°の範囲に渡って、理想拡散体に非常に近くなる。最も重要な場合、つまり0.1〜2.0°範囲では、0.00024インチ(6μ)のプリズムピッチが非常に平坦な再帰反射光分布を有し、その再帰反射光分布の大きさは、安全またはグラフィックス利用には不十分であるが、すべての現実的な目的に対しては散乱表面と考えることができる。
【0056】
次の表2A、2Bおよび図32、33、34、35は、DAD(二面角偏差)が、大きいピッチ寸法プリズムに比較して、小さいピッチ寸法プリズムの輝度には大きく影響しないことを示している。
【0057】
【表2A】
【0058】
【表2B】
【0059】
表は、それぞれ、メタルバックの0.0017インチ(0.043mm)および0.002インチ(0.051mm)のピッチ寸法プリズムに対するものであり、図32、33、34および35は、メタルバックの0.0017インチ(0.043mm)ピッチ寸法プリズムアレイに対するもので、−1.04〜3.67′のDAD範囲でもサンプルの再帰反射輝度に実質的に変化を生じないことを示している。大きなピッチ寸法プリズム(0.006インチ)(0.15mm)の同一の二面角の偏差は、再帰反射輝度の非常に大きな変化(50%近い)を生じる可能性がある。
【0060】
小型プリズムの利点は、重要な入口・方向・観測角、ならびに、製造ツール(成形型)およびその成形型からの複製製品に存在するその他の製造加工許容範囲のすべてにおいて、非常に均一な再帰反射輝度が得られることである。薄型プリズムと組合せると、非常に高速度で製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による再帰反射性構造体の断面図である。
【図2】 プリズム側から見た図1の構造体の平面図である。
【図3】 寄せ木状に並べた本発明のプリズム・アレイ・タイルの数枚のシートの平面図である。
【図4】 接着剤中に埋め込まれた図1のアレイを示す、図1の断面図である。
【図5】 プリズム交差部分に別の平坦部を作製した状態を示す図1の断面の一部の拡大図である。
【図6】 メタルバックを有する6ミル(0.15mm)ピッチのプリズムアレイの再帰反射光の強度パターン写真である。
【図7】 エアバック6ミル(0.15mm)ピッチのプリズムアレイの再帰反射光の強度パターン写真である。
【図8】 メタルバックの2ミル(0.002インチ)(0.051mm)ピッチのプリズムアレイの再帰反射光の強度パターン写真である。
【図9】 エアバックの2ミル(0.002インチ)(0.051mm)ピッチのプリズムアレイの再帰反射光の強度パターン写真である。
【図10】 メタルバックの0.0055インチ(0.14mm)プリズムアレイの観測角0.10°における、二面角が1.5′の増分で変化するときの、輝度の極図表の一つである。
【図11】 同様の他の極図表である。
【図12】 同様のさらに他の極図表である。
【図13】 メタルバックの0.0055インチ(0.14mm)プリズムアレイの観測角0.33°における、二面角が1.5′の増分で変化するときの、輝度の極図表の一つである。
【図14】 同様の他の極図表である。
【図15】 同様のさらに他の極図表である。
【図16】 メタルバックの0.002インチ(0.051mm)プリズムアレイの観測角0.10°における、二面角が1.5′の増分で変化するときの、輝度の極図表の一つである。
【図17】 同様の他の極図表である。
【図18】 同様のさらに他の極図表である。
【図19】 メタルバックの0.002インチ(0.051mm)プリズムアレイの観測角0.33°における、二面角が1.5′の増分で変化するときの、輝度の極図表の一つである。
【図20】 同様の他の極図表である。
【図21】 同様のさらに他の極図表である。
【図22】 (A)は、メタルバックの0.002インチ(0.051mm)ピッチのプリズムアレイにおけるコンピュータ作成の理論的回折パターン図、(B)は、同プリズムアレイにおける観測角に対する強度図表、(C)は、同プリズムアレイにおけるコンピュータ作成の3次元表面図表である。
【図23】 (A)は、メタルバックの0.006インチ(0.15mm)ピッチのプリズムアレイにおけるコンピュータ作成の理論的回折パターン図、(B)は、同プリズムアレイにおける観測角に対する強度図表、(C)は、同プリズムアレイにおけるコンピュータ作成の3次元表面図表である。
【図24】 プリズムピッチ寸法に対する単位面積当りの比強度(SIA)の図表である。
【図25】 (A)は、2ミル(0.051mm)ピッチのメタルバック・プリズムアレイからの再帰反射光分布図表の2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズムアレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズムアレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズムアレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図26】 (A)は、1ミル(0.025mm)ピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図27】 (A)は、0.5ミル(0.0127mm)ピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図28】 (A)は、0.24ミル(0.0061mm)ピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図29】(A)は、0.1ミル(0.0025mm)ピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図30】 (A)は、2×550nmピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図31】 (A)は、550nmピッチのメタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布グラフの2次元等角写真、(B)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布の3次元図表、(C)は、同メタルバック・プリズム・アレイからの再帰反射光分布のX−Yプロファイル、(D)は、同メタルバック・プリズム・アレイと理想的拡散体表面とを比較した再帰反射光分布の極図表である。
【図32】 3つのサンプルを平均して、−1.04のDADを有する0.10°の観測角における、0.0017インチ(0.043mm)ピッチの金属被膜プリズムアレイからの再帰反射光強度の極図表である。
【図33】 +1.55のDADを有する、図32と同様の極図表である。
【図34】 +3.67のDADを有する、図32、33と同様の極図表である。
【図35】 +2.28のDADを有する、図32、33、34と同様の極図表である。
Claims (13)
- 基板とその基板から共通の1頂点に延びる3つの小平面とを有する光透過性プリズムアレイを備えている再帰反射性構造体であって、
前記プリズムの基板が共通の1平面内にあり、
前記プリズムが、前記小平面に付着した反射性コーティングを有して、0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の中心間隔で配置されており、
前記プリズムの基板間に、光を反射する平坦な表面が設けられている再帰反射性構造体。 - 基板とその基板から共通の1頂点に延びる3つの小平面とを有する光透過性小平面キューブコーナー・プリズムアレイを備えている再帰反射性構造体であって、
前記プリズムの基板が共通の1平面内にあり、
前記プリズムが、前記小平面に付着した反射性コーティングを有して、0.002インチ(0.051mm)の中心間隔で配置されており、
前記プリズムの基板間に、光を反射する平坦な表面が設けられている再帰反射性構造体。 - 請求項1において、継ぎ合わせた複数のアレイを備えている再帰反射性構造体。
- 請求項1において、前記プリズムが、キューブコーナー・プリズムである再帰反射性構造体。
- 請求項1において、隣接するプリズムがプリズムペアを形成し、それらのプリズムペアの頂点の先端が相互に傾斜している再帰反射性構造体。
- 請求項1において、前記プリズムからの再帰反射光が、当該構造体が再帰反射体軸回りに回転したときの回転角の範囲内において一定の強度を有する再帰反射性構造体。
- 請求項1において、前記構造体からの再帰反射光が、当該構造体が再帰反射体軸回りに回転したときの回転角の範囲内において強度が一定である、観測角0.5°の均一な光の円錐を含む再帰反射性構造体。
- 再帰反射性シートを形成する方法であって、
成形型材料の本体内に3つの平行な溝のセットを形成することにより、それらの溝が角度をもって交差して複数のプリズムペアを形成し、ペア内の各プリズムが基板と、該基板間に設けられた光を反射する平坦な表面と、頂点で接する3つの交差する側面とを有し、プリズムペア間の前記溝が0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の間隔で配置される成形型を形成する工程と、
その成形型内に前記シートを形成する工程と、
前記成形型から前記シートを取り外す工程と、
その取り外す工程の前または後に、光反射材料で前記側面をコーティングして、前記シートを、観測角0.5°を囲む、当該構造体が再帰反射体軸回りに回転したときの回転角の範囲内において強度が一定である均一な光の円錐を反射するように形成する工程とを備えた再帰反射性シートの形成方法。 - 請求項8の方法によって形成された再帰反射性シート。
- 再帰反射性シートを形成する方法であって、
複数のプリズムペアを有し、それらのプリズムペアが中心間で0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の間隔で配置され、各プリズムが基板と、該基板間に設けられた光を反射する平坦な表面と、頂点で接する3つの交差する側面とを有する成形型を形成する工程と、
その成形型内に前記シートを形成する工程と、
前記成形型から前記シートを取り外す工程と、
その取り外す工程の前または後に、反射材料で前記側面をコーティングする工程とを備えた再帰反射性シートの形成方法。 - 請求項10において、
前記プリズムが、成形型材料の本体内で0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の間隔で配置される3つの平行な溝のセットを形成することにより製作され、
それらの溝が、一定でない二面角で交差し、
形成したシートが、観測角0.5°を囲む均一で、当該構造体が再帰反射体軸回りに回転したときの回転角の範囲内において強度が一定である光の円錐を再帰反射する、再帰反射性シートの形成方法。 - 請求項10の方法によって形成された再帰反射性シート。
- 再帰反射性シートを形成する方法であって、
成形型材料の本体内に3つの平行な溝のセットを形成することにより、それらの溝が0.0005〜0.003インチ(0.0127〜0.0762mm)の範囲の間隔で配置され、それらの溝が角度をもって交差して複数のプリズムペアを形成し、ペア内の各プリズムが基板と、該基板間に設けられた光を反射する平坦な表面と、頂点で接する3つの交差する側面とを有する成形型を形成する工程と、
その成形型内に前記シートを形成する工程と、
前記成形型から前記シートを取り外す工程と、
その取り外す工程の前または後に、金属性の再帰反射材料で前記側面をコーティングする工程とを備えた再帰反射性シートの形成方法。
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