JP4442861B2 - スチールワイヤの製造法 - Google Patents

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Description


本発明は真直性にすぐれたワイヤの製造法に関する。
スチールワイヤは、そのままあるいはソーワイヤ、放電加工ワイヤなどのスチールワーヤ製品、スチールコードやホースワーヤで代表されるゴム補強用部材などに利用されている。
かかるスチールワイヤは、一般に原料鋼線を中間径まで伸線し、それを湿式伸線加工して作られるが、こうした素材としてのスチールワーヤは、その後にたとえば撚り合わせたり、スパイラル状にしたり、平行に引き揃えたりして製品とされるが、その製品の使用状況から、できるだけ真直であることが要望されている。
その真直性は、たとえば、長さ400mmのワーヤを平面に置いた時の円弧の高さが50mm以下であることが望ましいとされている。
この対策として、従来では、ワイヤ製造時に、最終引抜ダイスあるいは上流側数枚ダイスを含めて入線角度及び引き抜き角度を調整することが行われていた。
また、巻き取りラインに上下千鳥状にロールを配した位置固定式矯正ロールにワイヤを通すことで矯正を行っていた。
しかし、こうした先行技術では、いずれもワイヤの曲がり癖が十分に解消されず、真直度レベルが悪いとともに、バラツキが大きいという問題があった。
本発明は前記のような問題を解消するためになされたもので、直線性がすぐれそのバラツキが少なく、回転性も安定したスチールワイヤ簡単に作ることができる方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の製造法は、1.0mm以下の径を持ち、400mm長さのアークハイトが50mm以下のスチールワイヤを得るにあたり、伸線加工を終えたスチールワイヤを、それぞれが軸線の周りで自転可能な複数の溝付きロールをパスラインを挟んでしかも捻りピッチP´(引取り速度を整直ロールの回転数で割った値)との関係で、P´/2を避けた間隔で配した整直ロールに通しつつ該整直ロールをパスラインを中心軸として回転させ、ワイヤに異なる方向から複数の螺旋状の癖をつけて表面残留応力を断面の円周上で分散させることにより、螺旋形状の干渉で圧縮応力と引張り応力を消しあうことで曲がり癖を3次元的に矯正させ、続いて整直ロールを通過した3次元スパイラル矯正ワイヤをパスラインを挟んで一対のロールの一方に巻きついで他方に巻いてパスラインに戻す経路で導出しつつ、一対のロールをパスラインを中心軸として前記整直ロールの回転方向と逆方向に回転させることにより前記3次元スパイラル矯正ワイヤに捻りを与えて回転性を除去する」ことを特徴としている。(請求項1)
本発明の請求項1によるときには、ソーワイヤ、放電加工ワイヤなどのスチールワーヤ製品、スチールコードやホースワーヤで代表されるゴム補強用部材に好適な、直線性がすぐれそのバラツキが少ないスチールワイヤを直線性がすぐれそのバラツキが少ない回転性も安定したスチールワイヤを連続的にしかも簡単に作ることができるというすぐれた効果が得られる。
以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図7は本発明によるスチールワイヤの製造法及び装置の一例を示している。図8は整直処理状態を模式的に示している。
図1において、1は湿式伸線機であり、潤滑剤を満たした槽1a内に2つのキャプスタン10a、10bを配し、それらの間の移動経路に所要数のダイス10cを配し、出口部位に最終ダイス(仕上ダイス)10dを配している。
W´は湿式伸線機1に導入される素スチールワイヤであり、原料線材を荒伸線し、熱処理を施したもののほか、熱処理後に表面に黄銅、亜鉛などのめっき層を有するものを含んでいる。該素スチールワイヤW´は前記湿式伸線機1に導かれ、順次ダイス10cを通過させられることで引抜き伸線され、最終ダイス10dで軽い減面率で1.0mm以下の目的径に仕上げられ、引張り強さY(Kgf/mm2=−175D+280以上の特性のスチールワイヤWとされる。Dは線径(mm)である。
2は湿式伸線機1の最終ダイス10dの下流に配した引取り手段であり、直径の大きな駆動キャプスタン2aと、相対的に径小な従動キャプスタン2bから構成され、前記スチールワイヤWは、それら駆動キャプスタン2aと従動キャプスタン2bに数回巻きつけられることで前記湿式伸線機1中を所定の線速で移動して伸線される。湿式伸線機1を出たスチールワイヤWは、図3(a)のように、外側が伸び(引張り側)、内側が縮んだ(圧縮側)アーチ状の曲がり癖が付き、大きな径のコイル状を呈した状態になる。引取り手段2を経た段階でも同じである。
3は前記引取り手段2の下流に配された整直ロール(回転ならし手段)であり、本発明で大きな特徴をなしている。この整直ロール3は、湿式伸線機1を出たスチールワイヤWの曲がり癖を矯正する手段であり、すなわち、ワイヤの表面に意図的に3次元螺旋状の癖ないし圧痕(以下、癖と称す)を複数付け、表面残留応力を断面の円周上で分散させることにより、螺旋形状の干渉で圧縮応力側と引張り応力側が交互に形成されるようにするためのものである。
整直ロール3は、全体で3個以上の溝付きロール30,31からなり、それぞれが軸線の周りで自転可能となっている。この例では、溝付きロール30,31は千鳥状を呈するようにパスラインを挟んで対称的に配されている。しかも、すべての溝付きロール30,31は一体となってパスラインを中心軸としてその周りで回転自在となっている。
4はオーバーツイスタであり、前記整直ロール3を通過した3次元スパイラル矯正ワイヤW1には回転性(=残留トーション)が入っているので、過撚りを加えることによって回転性を調整するために使用される。
オーバーツイス4は、一対のロール4a、4bからなり、パスラインを中心軸としてその周りを回転自在となっている。
5は回転性調整後の3次元螺旋状矯正ワイヤW2に残った小波を矯正するための固定ならしロールであり、それぞれが軸線の周りで自転可能な全体で3個以上の溝付きロール50,51を、パスラインを挟んで配しているが、全体はパスラインを中心として回転することなく、位置は固定されている。
固定ならしロール5の溝付きロールの数は、前記整直ロールで発生した小波を矯正することが目的であるため、なるべく小さいロール径のものを個数多く、間隔を小さく配置することが好ましく、通常、上3個+下2個以上である。
6は整直されたスチールワイヤWSを巻収する巻取りスプーラである。
前記各部の駆動系は任意であるが、たとえば、図2のようになっている。
7は駆動モータであり、ベルトとプーリなどの第1の伝達手段70によってキャプスタン10bを回転させるようになっているが、第1の伝達手段70は同じくベルトとプーリなどの第2の伝達手段71により引取り手段2の駆動キャプスタン2aと連絡されている。また、減速機720を含む第3の伝達手段72により、整直ロール3とオーバーツイスタ4が回転されるようになっている。
本発明で特徴としている整直ロール3は、チューブラー型撚線機における3ピン式プリフォーマのようにワイヤを3次元の螺旋状に形付けするものとは異なり、曲がり癖のあるワイヤの3次元矯正手段である。
すなわち、チューブラー型撚線機におけるプリフォーマは、ワイヤを3次元の螺旋状に加工するための手段であり、図10(b)のように、ワイヤ断面の略同一個所に強接して安定した螺旋形状に形付けする関係から、図10(a)のように、3本のピンやロール8は、撚りピッチP(引取り速度を撚線機の回転数で割った値)の略1/2の位置ごとに配置されることが必須である。このため、ワイヤがもともと曲がり癖を有していた場合、ワイヤ断面上の略同一個所をしごいて形付けするため、プリフォーマを通過しても直線化は得られず、図10(c)のように、曲がり癖を持ったままらせん形状になる。
本発明はこれと違って、ワイヤの断面の各部に分散して複数の螺旋状の癖をつけ、そうしたらせん状の癖同士の干渉によっ引張り応力と圧縮応力を消しあうことで曲がり癖を3次元的に矯正させ、捻りピッチに近いピッチの螺旋形状を持った全体的には真直ぐなワイヤを得るのである。このような整直ロールによる矯正なしに、固定ならしロールだけで矯正しても、安定した良好な直線性は実現できない。
前記整直ロール3を詳細に説明すると、図4ないし図7に一例を示すように、整直ロール3はオーバーツイスタ4とともにパスラインを含むゾーンにユニットとして設置されている。この例では、開閉扉付きの固定ブース9に格納されている。
整直ロール3は、円筒状のロータ3aを有し、該ロータ3aは両端に軸3b、3b´を有し、それら軸3b、3b´はブース9に固設されている軸受板3d、3dに軸受を介して回転自由に支持されている。軸3b、3b´、はワイヤを導出入させるための貫通孔を中心に有し、半部がロータ内に突入されている。
そして1方の軸3bにはプーリ3cが固着されており、これに前記第3の伝達系を構成するベルト721が懸回され、これによりロータ3aはパスラインを中心軸としてその周りを回転されるようになっている。
前記ロータ3aは内部に支壁板3eを固着しており、この支壁板に横長の上下ロール台3f、3gが固定されている。上ロール台3fには3個以上(図面では5個)の自転可能なロール30が所定の間隔をおいて取り付けられている。
また、下ロール台3gには3個以上(図面では4個)の自転可能なロール31が所定の間隔をおいて取り付けられ、全体として上ロール30と下ロール31は千鳥状配置となっている。
前記各ロール30,31はそれぞれ外周にV状の溝を有し、内径側にはボールベアリング300、310を有し、ロール台3f、3gにボルト33等により植え立てられている。
そして、上ロール台3fは支壁板3eに当てられ、両端部付近に取り付けたボルト34によって支壁板3eに固定されている。下ロール台3gは両端に水平突部35、35を有し、またこれよりも内側部分には左右1対の縦長穴36が板厚を貫いて形成されており、それら縦長穴36にボルト34を挿通して支壁板3eにねじ込むことで下ロール台3gは支壁板3eに対し上下方向に位置調整可能となっている。
支壁板3eには水平突部と対峙する突片が固定されており、これを通してプッシュロッド36が突出されることで下ロール台3gを上下し、下ロール30と上ロール31との軸間距離すなわちワイヤ押し込み量を調整できるようになっている。
本発明の整直ロール3は、前記したようにワイヤの断面の各部に分散して螺旋状の癖をつけ、そうした螺旋状の癖の干渉によって引張り応力と圧縮応力を消しあい、曲がり癖を3次元的に矯正させるものである。
このため、ロール同士の間隔として、プリフォーマの場合と同じような考えでの間隔(撚りピッチPの略1/2)を採用した場合には、断面の略同一箇所に集中的に癖が付けられるので不可であり、捻りピッチP´(引取り速度を整直ロールの回転数で割った値)との関係で、≠P´/2とする。たとえば引取り速度:250m、整直ロールの回転数5000rpmとすると、捻りピッチP’は50mmとなる。ロール間隔をP´/2=25mmにすると、断面の略同一箇所に集中的に癖が付けられるので、不可である。
本発明では、ワイヤは回転しないまま整直ロール(上ロール30と下ロール31)が回転することにより、1捻りピッチP’間にロールの数だけ螺旋状に癖が付けられる。したがって、各ロールの間隔を、ロール径以上で、かつ、前記のように、P´/2からずれた大きさにしておけば、ワイヤ断面に螺旋状の癖が分散して付けられ、そうした螺旋状癖の干渉によって曲がりが矯正されるのである。
ロール間隔は前記条件で小さい間隔かもしくは大きい間隔とするが、ワイヤ断面の全周にくまなく螺旋状の癖をつける点、間隔が大きいほど整直ロールが大型化する点からは、小さい間隔とすることが望ましい。しかし、P´/4前後は、2方向からの癖付けとなるので、あまり好ましくない。
なお、捻りピッチが小さい方が単位長さあたりの癖付け長さが長くなり、整直効果が大きくなる。捻りピッチを小さくするためには、整直ロール3の回転数を高くするか、引取り速度を低くすることになるが、後者は生産性を低下させるので、騒音、振動、ベアリング寿命を考慮して整直ロール3の回転数をたとえば4000〜7000rpmといった高めに設定することが好ましい。
オーバーツイスタ4は、それぞれ外周に溝を形成した一対のロール4a、4bをアーム4cに自転可能に軸支させ、そのアームに一体化した回転軸4dをブースに固設されている軸受板4eに回転可能に支持させている。回転軸4dの軸端にはプーリ40が固着されており、これに前記第3の伝達系を構成するベルト722が懸回され、これらにより一対のロール4a、4bはパスラインを中心軸としてその周りで回転されるようになっている。
固定ならしロール6は、基本的には前記整直ロール3と同じ構造であるが、支壁板はベースに固定されていて、回転しない。
なお、図示するものは本発明の一例であり、他に種々の構成を採用し得る。
1)整直ロールにおける溝付きロールの数は、少なくとも全体で3個(上2個+下1個)が必要である。好ましくは、片側4個、他側3個以上であるが、それ以上であれば限定はない。また、溝付きロールは、上下で位相がずれず、1対のロールがワイヤに対して軸対称に配置されたものが並んでいてもよい。
2)実施例では整直処理したワイヤをボビンに巻き取っているが、固定ならしロール6に続いて、所望の加工手段たとえばプリフォーマなどを配置して連続加工するようにしてもよい。
本発明によるワーヤ製造方法を説明すると、素ワイヤW’は湿式伸線機1の多数のダイス10cにより伸線され、最終ダイス10dを通過する。かかる伸線は、パスライン上に配されている引取り手段2の駆動キャプスタン2aと従動キャプスタン2bに数回巻きつけられることで速度制御される。
引取り手段2を通ったワイヤWは、続いて整直ロール3に導入される。この整直ロール3は、自転可能な複数の上ロール30と自転可能な複数の下ロール31を、しかも前記した捻りピッチP´との関係でP’/2から意図的に外れた間隔で配置しており、ワイヤWは、図8(a)のように、それぞれが上ロール30と下ロールの溝と接しながら通過する。このとき、上ロール30と下ロール31を内蔵している筒状のロータ3aは端部の軸3bにベルト及びプーリを介して駆動力が導入されているので、上ロール30と下ロール31は所定の回転数でパスラインを中心軸として回転する。
このため、ワイヤWは断面の略全周に上ロール30と下ロール31の数だけ癖がつけられ、その癖は、各ロールがワイヤの移動に応じて自軸の周りで自転することにより過度とならず、しかも上ロール30と下ロール31が、捻りピッチP’/2から外れた間隔で配置されている関係から、図8(b)のように、断面上で、ロール接点A,B,C,D,E,a,b,c,dに対応する各方向から癖が付けられ、その癖は、図8(c)に縞で示すようにワイヤの軸線手方向で螺旋状を描く。この結果、表面残留応力はワイヤの断面の一箇所に集中せず、円周上に分散する。このため、ワイヤがそれまでもっていた曲がり癖は、複数本のらせん状癖の相互干渉作用で矯正される。
続いて、ワイヤW1はオーバーツイスタ4に導かれ、パスラインを挟んで一対のロール4a、4bの一方に巻かれついで他方に巻かれてパスラインに戻される8の字状の経路で導出されつつ、ロール4a、4bがパスラインを中心軸として前記整直ロールの回転方向と逆方向に回転されることにより、捻られる。
前記整直ロール3を通過したワイヤW1は、ここでの処理に伴い回転性(捻れ)が入っており、内部に残留応力が含まれるので、そのまま応力が開放されると回転性が生ずるが、オーバーツイスタ4で整直ロール3と逆方向のねじりをワイヤに与えることにより、残留応力が除去され、回転性が略ゼロに調整されるのである。
こうして回転性が調整されたワイヤW2は、続いて固定ならしロール6に導入される。この固定ならしロール6は軸線の周りで自転可能なそれぞれが複数個の上ロール50と下ロール51がパスラインを挟んで千鳥状に配されているが、パスラインを中心として公転することなく、位置は固定である。したがってワイヤは上ロール50と下ロール51間を通過することにより180度対称位置から押圧され、整直ロール3で付けられて残っていた小さな波が矯正される。これにより、真直でかつ回転性が調整されたワイヤWSとなって巻取りスプーラ6に巻き取られるのである。
本発明法と装置によりワイヤを製造した。
ワイヤは炭素含有量0.82%、直径5.5mmの高炭素鋼線材を使用し、1.22mm径まで荒伸線して焼入れし、ブラスめっきを施し、湿式連続伸線機で直径0.42mmに仕上げた。
装置としては、図1に示すものを使用した。整直ロールは、ロール径16mmのV溝付きベアリングロールを8.5mm間隔に9個(上側に5個、下側に4個)、配した。上ロール同士、下ロール同士の心間距離は17mmである。
オーバーツイスタは、直径65mmのロールを対で使用した。固定ならしロールは、直径14mmのV溝付きベアリングロールを上側に12個、下側に11個配したものを使用した。
湿式連続伸線機の最終ダイスから導出されたワイヤを引取り手段で引取り、整直ロール、オーバーツイスタ、固定ならしロールを通過させて巻き取った。整直ロールの回転数は5000rpm(ワイヤ速度に対して1回/50mm=捻りピッチ)でワイヤ進行方向に対して時計方向とし、オーバーツイスタは回転数900rpmでワイヤ進行方向に対して反時計方向(逆回転)とした。
得られたワイヤは、引張り強さ290Kgf/mm2であった。真直度を、JISG3510に準拠して、ワイヤを400mにカットし、その試料を平坦面におき、円弧の高さ(アークハイト)を測定した。その結果、10本の試料の平均は10mmであり、良好な直線性が得られていた。
これは、整直ロールにおいて、断面0°、122.4°、244.8°、7.2°、129.6°、252°、14.4°、136.8°、259.2°と約7.2°ずらして3方向から略均等に螺旋状癖付けされたことによる矯正効果であることは明らかである。
また、JISG3510に準拠して回転性の測定も行った。ワイヤの端末をL状に折り曲げて固定したままボビンから6m引き出した後、固定端末を開放してその回転数をカウントした。この測定の結果、時計方向、反時計方向がいずれもゼロであった。
整直ロールとして、径が19mmのV溝付きベアリングロールを10mm間隔に7個(上側に4個、下側に3個)配し、他を実施例1と同じ条件とした場合も、略同等の直線性が得られた。この場合、断面0°、144°、288°、72°、216°、0°、144°と約72°ずらせて5方向から略均等に癖が付けられていた。
さらに、整直ロールとして、径が16mmのV溝付きベアリングロールを11.11mm間隔に9個(上側に5個、下側に4個)配し、他を実施例1と同じ条件とした場合も、略同等の直線性が得られた。この場合には、約40°ずらして9方向から略均等に癖付けされていた。22.22mm間隔も略同一の結果が確認された。
本発明によるスチールワイヤ製造法と装置の概要を示す側面図である。 本発明によるスチールワイヤ製造法と装置の概要を示す平面図である。 (a)は整直ロールの上流でのワイヤの状態を示す側面図、(b)は本発明で得られたワイヤの側面図である。 本発明における整直ロールとオーバーツイスタのユニットを示す斜視図である。 本発明における整直ロールの部分切欠側面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 (a)は整直ロールでの処理状態を模式的に示す側面図、(b)はワイヤに対するロールの作用位置を示す断面図、(c)は整直ロールを通ったワイヤの残留応力を模式的に示す側面図である。 本発明の他の実施態様を示す側面図である。 (a)はプリフォーマにおけるピン配置と加工状態を示す説明図、(b)はその時のピンの作用点を示す断面図、(c)はワイヤが曲がり癖を有していた場合のプリフォーマ後の状態を示す側面図である。

2 引取り手段

3 整直ロール
30 上ロール
31 下ロール

4 オーバーツイスタ

Claims (1)

  1. 「1.0mm以下の径を持ち、400mm長さのアークハイトが50mm以下のスチールワイヤを得るにあたり、伸線加工を終えたスチールワイヤを、それぞれが軸線の周りで自転可能な複数の溝付きロールをパスラインを挟んでしかも捻りピッチP´(引取り速度を整直ロールの回転数で割った値)との関係で、P´/2を避けた間隔で配した整直ロールに通しつつ該整直ロールをパスラインを中心軸として回転させ、ワイヤに異なる方向から複数の螺旋状の癖をつけて表面残留応力を断面の円周上で分散させることにより、螺旋形状の干渉で圧縮応力と引張り応力を消しあうことで曲がり癖を3次元的に矯正させ、続いて整直ロールを通過した3次元スパイラル矯正ワイヤをパスラインを挟んで一対のロールの一方に巻きついで他方に巻いてパスラインに戻す経路で導出しつつ、一対のロールをパスラインを中心軸として前記整直ロールの回転方向と逆方向に回転させることにより前記3次元スパイラル矯正ワイヤに捻りを与えて回転性を除去することを特徴とするスチールワイヤの製造法。
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