JP5474514B2 - 螺旋状鋼線、螺旋状鋼線の製造方法及び螺旋型付け回転装置 - Google Patents
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Description
このようなスチールコードにおいて、スチールコードの内部の素線がゴムに被覆されない構造の場合には、スチールコード表面に達する傷をタイヤに生じた場合には、傷口から水分が浸透してスチールコードの延長方向に水分が伝播してゴムに被覆されていないスチールコードの素線に錆が生じて、スチールコードの強力やゴム部材との接着性の低下を招き、スチールコードによる補強効果が損なわれてしまうことが知られており、スチールコードを構成するブラスめっき鋼線の耐食性や耐疲労性を向上させる方法が提案されている。
回転体52は、螺旋型付け回転装置50において、ブラスめっき鋼線10cが牽引されるQ方向と回転中心軸Pが平行となるように配置され、この回転体52の外周面に、牽引方向に植設される複数の成型ピン51より成る成型部53を複数備える。
この螺旋型付け回転装置50によれば、ブラスめっき鋼線10cを回転体52の成型ピン51に蛇行状に掛けるとともに、矢印Q方向に牽引しつつ回転体52を回転中心軸Pを中心として回転させることにより、ブラスめっき鋼線10cを螺旋状に塑性変形させて螺旋状鋼線10dに成型することができる。
なお、各成型部は回転体52の周方向に複数箇所設けられ、それぞれに別々のブラスめっき鋼線10cを同様にピン掛けして同時に引き出すことで束状の鋼線も成型することができる。
しかしながら、前記方法により成型された螺旋状鋼線10dは、図5(b)に示すように、螺旋内側10Aの表面層には大きな引張残留応力が発生し、螺旋外側10Bの表面層には、圧縮残留応力が生じている。これは、複数の成型ピン51に蛇行状に掛けられて型付けされるブラスめっき鋼線10cがQ方向に牽引されるときに、成型ピン51の表面と接触するブラスめっき鋼線10cの螺旋内側10Aが接触して擦れ、このときに生じる摩擦抵抗力によって螺旋内側10Aの表層部に引張残留応力が発生してしまうからである。
このように、表層部に残留引張応力が生じている螺旋状鋼線10dが腐食環境下にさらされた場合には、最大引張残留応力が生じている螺旋内側10A部分より疲労が進展して腐食の要因となり、耐腐食疲労性を低下させてしまうおそれがある。
また、特許文献3には、伸線されたブラスめっき鋼線を複数本撚り合わせてスチールコードを作製した後、このスチールコードを千鳥状に配置された複数のローラを備えた矯正装置に通して、前記撚り合わされたブラスめっき鋼線の残留応力及び真直性を改善する方法や、特許文献4には、スチールコードを撚り合わせる工程で、張力負荷装置を設け、千鳥状に配置された複数のローラにより曲げ加工を与えてブラスめっき鋼線の表層部に残留応力を与えて表層部の残留応力を制御する方法などが提案されている。
また、スチールコードを作製した後に矯正装置に通す方法では、ブラスめっき鋼線に傷が入りやすいだけでなく、各ブラスめっき鋼線に残留応力を均一に付与できないといった問題点があった。
本発明によれば、螺旋型付け回転装置の複数の成型ピンが牽引方向に回転自在に設けられているので、この複数の成型ピンに蛇行するように掛けられたブラスめっき鋼線が牽引されたときに、成型ピンとブラスめっき鋼線との間に生じる抵抗力が小さいので、螺旋型付け回転装置により成型された螺旋状鋼線は、表層部の1周において周方向の残留応力量が圧縮応力となり、残留引張応力が生じていないので耐腐食疲労性を向上させることができる。
本発明によれば、直線状に延長するブラスめっき鋼線を螺旋状鋼線に成型するときに、千鳥状に配置された成型ピンに掛けられたブラスめっき鋼線を蛇行するように成型できる。
本発明によれば、螺旋型付け回転装置の複数の成型ピンが牽引方向に回転自在に設けられているので、この複数の成型ピンに蛇行するように掛けられたブラスめっき鋼線が牽引されたときに、成型ピンとブラスめっき鋼線との間に生じる摩擦抵抗力を小さくできるので、螺旋型付け回転装置により成型された螺旋状鋼線は、表層部の1周において周方向の残留応力量が圧縮応力となり、残留引張応力が生じていないので耐腐食疲労性を向上させることができる。
本発明によれば、伸線加工工程を経たブラスめっき鋼線で大きな張力を負荷し、当該ブラスめっき鋼線の表層部に大きな圧縮応力を得てから、螺旋状の型付け工程で、型付け回転体に植設された成型ピンを回転させつつブラスめっき鋼線を型付けすることで、表層部を大きな圧縮応力状態で維持できる。
本発明によれば、螺旋状鋼線の表層部周方向の圧縮残留応力量が170MPa以上あるので、螺旋状鋼線をタイヤの補強部材として適用して使用したときに、圧縮残留応力量が除荷されて引張応力に変わることがない。
図1(a)は、本発明に係るブラスめっき鋼線を螺旋状に型付けする螺旋状鋼線の製造工程を示し、同図において、1は螺旋状鋼線の製造装置を示す。
螺旋状鋼線の製造装置1は、ブラスめっきされた炭素含有量が0.70重量%以上の高炭素鋼線10aを直径φ0.10mm〜0.60mmのブラスめっき鋼線10bに伸線加工する湿式伸線装置11と、伸線して得られたブラスめっき鋼線10bを真直性が得られるように矯正加工する矯正装置12と、前記ブラスめっき鋼線を伸線加工及び矯正加工するときに鋼線に張力を与える鋼線駆動装置13と、図1(b)に示すように、巻枠30に巻き取られ、この巻枠30から巻き出される矯正されたブラスめっき鋼線10cを矢印Qに示すように一方から他方に牽引するようにし、かつ、直線状に延長するブラスめっき鋼線10cを螺旋状の螺旋状鋼線10dとして成型する螺旋型付け装置14により構成される。すなわち、巻枠30は矯正されたブラスめっき鋼線10cを巻き取り、この巻枠30から巻き出されたブラスめっき鋼線10cが螺旋型付け装置14に供給される。なお、ブラスめっき鋼線10cの矢印Q方向の牽引力は、巻枠30でのテンション制御と、螺旋状鋼線10dを巻き取る図外の巻き取り手段(ドラム等)の巻き取り力により付与される。
矯正装置12は、ブラスめっき鋼線10bを真直に矯正加工を行うとともに、90度向きの異なる前段矯正加工部16と後段矯正加工部17とにより構成される。前段矯正加工部16と後段矯正加工部17には、ブラスめっき鋼線10bを矯正加工する回転自在に設けられた複数のローラ16c,17cが矯正加工面16a,17aに設けられる。この複数のローラ16c,17cは、それぞれ、矯正加工面16a,17aの長手方向(ブラスめっき鋼線10bの牽引方向)に向けて2列に千鳥状(ジグザク)に配置され、このローラ間をブラスめっき鋼線10bが通過することで矯正加工される。
前段矯正加工部16の矯正加工面16aと後段矯正加工部17の矯正加工面17aの方向は、ブラスめっき鋼線10bの牽引方向に直線状に、かつ、互いのなす角度が直角に配置される。
この矯正加工面16a,17aを通過するブラスめっき鋼線10bは、まず、前段矯正加工部16によりブラスめっき鋼線10bの対向する両側面を矯正加工し、次に後段矯正加工部17により、前段矯正加工部16で加工された両側面に直交する両側面を矯正加工することにより、真直性と表層部に圧縮残留応力を有するように加工されたブラスめっき鋼線10cが得られる。
つまり、湿式伸線加工後のブラスめっき鋼線10bを千鳥状に配置された複数のローラ群を備えた矯正装置12に直接入線させてローラ間を通過させた後に、後述の螺旋状の型付けを施すようにする。
これにより、ブラスめっき鋼線10cは、直径φ0.10mm〜0.60mm、抗張力が3000MPa以上となり、表層部の残留応力が圧縮応力に加工される。
なお、ブラスめっき鋼線10cの表層部に得られる圧縮残留応力量は、前段矯正加工部16と後段矯正加工部17を通過するときにブラスめっき鋼線10bに作用する張力により異なる。すなわち、大きな圧縮残留応力量が必要なときは張力を大きく設定すれば良く、小さな圧縮残留応力量が必要なときには張力を小さく設定すれば良い。
具体的には、鋼線駆動装置13は、高炭素鋼線10aを牽引して最終引抜ダイス11zより引き抜くための力と、伸線されたブラスめっき鋼線10bに張力を与える駆動キャプスタン13aと、矯正されたブラスめっき鋼線10cを駆動キャプスタン13aとの間で複数回ブラスめっき鋼線10cを掛け渡して一定の張力を得るために設けられる戻しプーリ13bと、矯正されたブラスめっき鋼線10cを駆動キャプスタン13aに方向付けするための補助プーリ13cとを備える。
駆動キャプスタン13aが回転することにより、ブラスめっきされた高炭素鋼線10aが最終引抜ダイス11zから引抜かれてブラスめっき鋼線10bとして加工され、次に矯正装置12の前段矯正加工部16のローラ16c群と後段矯正加工部17のローラ17c群とを通過して真直なブラスめっき鋼線10cに加工される。
前記、矯正加工後のブラスめっき鋼線10cは、戻しプーリ13bと駆動キャプスタン13aとに掛け渡されて通線された後に巻枠30に一定の張力で巻き取られる。
螺旋型付け回転装置14aは、断面正5角形の角柱状に成型された回転体14bと、この回転体14bの外周面をなす各面(本例では5面)において牽引方向Q並びに千鳥状に埋設された複数のベアリング14eと、この複数のベアリング14eの内周面側に支持され回転体14bの外周面から突出するように設けられる円柱状の複数の成型ピン14cとにより構成される。
つまり、螺旋型付け回転装置14aは、回転体14bの外周面に複数の成型ピン14cが牽引方向Q並びに千鳥状にベアリング14eを介して牽引方向Qに回転自在に植設された形態であり、回転体14bの外周面を構成する各面に設けられる成型ビン14cとベアリング14eにより1組の成型部14dを構成し、この成型部14dは、回転体14bの周方向に複数箇所(本例では5組)設けられている。
なお、螺旋型付け回転装置14aの回転体14bを断面正5角形の角柱状としたが、断面形状は、正5角形に限らず、適宜設定すれば良い。
前記、ベアリング14eは、外筒14fと内筒14gと球体14hとより成り、回転体14bに形成された穴14iに外筒14fが嵌合され、内筒14gに成型ピン14cに形成された凸部14jが嵌合され、これにより成型ピン14cは牽引方向Qに回転自在となっている。
また、螺旋型付け回転装置14aは、ブラスめっき鋼線10cが一方から他方へ牽引されて直線状に延長する牽引方向Qと回転中心軸Pが平行となるように螺旋型付け装置14に設けられて回転Rする。
なお、螺旋型付け回転装置14aの回転体14bを断面正5角形の角柱状としたが、断面形状は、正5角形に限らず、適宜設定すれば良い。また、回転体14bの各面により構成される成型部14dには複数の成型ピン14cがそれぞれ設けられるとして説明したが、回転体14bの形状や、成型ピン14cの数量については、適宜設定すれば良く、本発明の効果を得るためには、少なくとも回転体14bの外周面を構成する各面に3本の成型ピン14cがブラスめっき鋼線10cの牽引方向並びに回転自在に植設されれば良い。
所定の線径にあらかじめ製造され、スプールと呼ばれる巻枠などに巻き付けられたブラスめっきが施された炭素含有量0.70重量%以上の高炭素鋼線10aは、湿式伸線装置11の図外の複数のダイスやプーリを通線して徐々に線径が縮径されて湿式伸線装置11の最終引抜ダイス11zを通過して所望の均一な線径のブラスめっき鋼線10bに加工される。
この最終引抜ダイス11zを通過したブラスめっき鋼線10bは、従来は駆動手段としての駆動キャプスタン13aに1周又は、半周巻き付けて、最終引抜ダイス11zなどを通過するブラスめっき鋼線10bに張力を負荷するようにしていたが、本例では、直接矯正装置12を通過させるようにして鋼線駆動装置13で直接牽引することで大きな張力を得るようにしている。
伸線されたブラスめっき鋼線10bは、矯正装置12の前段加工矯正部16、後段矯正加工部17のローラ16c間やローラ17c間を通過することで真直性のあるブラスめっき鋼線10cに加工される。
前段加工矯正部16,後段矯正加工部17のローラ16c,17cを通過したブラスめっき鋼線10cの表層部には、周方向に均一な圧縮残留応力が得られるように加工される。
表層部に残留応力量Rsの圧縮残留応力の処理が施されたブラスめっき鋼線10cは巻枠30に巻き取られて、螺旋型付け工程に搬送される。
螺旋型付け回転装置14aでは、巻き取り用の巻枠が回転することで、巻き出し用の一定のテンションに制御された巻枠からブラスめっき鋼線10cが巻き出され、回転体14bの成型部14dに回転可能に植設された成型ピン14cに蛇行状にジグザグに掛けられたブラスめっき鋼線10cが牽引されつつ、螺旋型付け回転装置14aの回転体14bが回転することにより、成型ピン14cが回転体14bの回転中心軸P周りに旋回しつつ、牽引されるブラスめっき鋼線10cを成型ピン14cで型付けすることで、ブラスめっき鋼線10cを螺旋状に型付けされた螺旋状鋼線10dに成型される。
この螺旋型付け工程により成型された螺旋状鋼線10dは、螺旋内側の表層部の残留応力量Rsが圧縮応力状態となるように加工され、螺旋状鋼線10dの任意の断面における表層部の周方向の圧縮残留応力量が大きくなることで耐腐食疲労性に優れた螺旋状鋼線10dを製造することができる。
本実施例では、表面にブラスめっきされた炭素含有量が0.80重量%の高炭素鋼線を複数のダイスを用いて湿式伸線装置11により湿式伸線加工して、直径φ0.34mm、かつ、抗張力約3100MPa級のブラスめっき鋼線10bに加工し、さらにブラスめっき鋼線10bの表層部の残留応力量Rsが圧縮応力となるように矯正装置12によりブラスめっき鋼線10cに加工し、螺旋型付け装置14によりブラスめっき鋼線10cを成型ピンが固定状態で植設された回転体52と、成型ピンが回転自在に植設された螺旋型付け回転装置14aとを用いて螺旋状鋼線10dを作製して耐腐食疲労性について評価した。
まず、比較例1,2及び実施例1,2により製造した螺旋状鋼線を100mmの長さに切断し、少量の硝酸イオン及び硫酸イオンを含む水溶液に浸漬し、毎分1000回転の速度で294N/mm2の繰り返し応力を与えて螺旋状鋼線が破断するまでの回転数を求めた。
図3の表において、腐食疲労性は、比較例1の破断に至るまでの回転数を100として指数表示し、この数値が100よりも大きいと程腐食疲労性に優れていることを表している。
X線回折装置を用いて以下の測定条件にて求めた。
1.X線源:Cr Kα、2.出力:38KV90mA、3.コリメータ:100μmφ、4.測定法:2D法、5.応力モデル:Bi−axial(2軸性応力)
X線回折装置により螺旋状鋼線の任意の横断面における図2(b)に示すような螺旋内側測定点B,螺旋外側測定点A,螺旋左側測定点C,螺旋右側測定点Dの4個所において測定される螺旋状鋼線軸方向のσ22の残留応力値を前記各測定点A,B,C,Dの周方向残留応力量Rs(σ11)として表した。
なお、残留応力値σ22の残留応力量Rsの単位は、MPaである。
図3の表中におけるσ22は、図2(a)に示すブラスめっき鋼線が牽引される牽引方向を正方向とする。すなわち、σ22が正値のときには引張残留応力を示し、σ22が負値のときには圧縮残留応力であることを示している。
これは、湿式伸線装置11の最終引抜ダイス11zを通過したブラスめっき鋼線が直接矯正装置12に通線されて駆動手段としての駆動キャプスタンにより大きな張力が加えられていることにより、螺旋状鋼線の表層部周方向に残留応力が圧縮残留応力として生じ、腐食疲労性が向上している。
例えば、従来のように湿式伸線装置11の最終引抜ダイス11zを通過したブラスめっき鋼線をキャプスタンに一回巻き付けて矯正装置12に通線する方法では、キャプスタンの回転により矯正装置12にブラスめっき鋼線を入線させるとともに、矯正装置12から出線させているため小さな張力しか付与できず、矯正装置12の前段,後段矯正加工部16,17によりブラスめっき鋼線の表層部を圧縮残留応力とする加工が十分になされていないからである。
11 湿式伸線装置、11z 最終引抜ダイス、12 矯正装置、
13 鋼線駆動装置、13a 駆動キャプスタン、13b 戻しプーリ、
14 螺旋型付け装置、14a 螺旋型付け回転装置、14b 回転体、
14c 成型ピン、14d 成型部、14e ベアリング、
16 前段矯正加工部、17 後段矯正加工部。
Claims (5)
- 一方から他方に牽引され、かつ、直線状に延長するブラスめっき鋼線を螺旋状鋼線に成型する螺旋型付け回転装置であって、
回転中心軸が前記ブラスめっき鋼線の牽引方向と平行に設定される回転体と、当該回転体の外周面に、前記牽引方向並びに植設されて、前記ブラスめっき鋼線が蛇行するように掛けられる複数の成型ピンより成る成型部とを備え、
前記複数の成型ピンはそれぞれ牽引方向に回転し、前記螺旋状鋼線の表層部周方向の残留応力量を圧縮応力にすることを特徴とする螺旋型付け回転装置。 - 前記各成型部の成型ピンが牽引方向に千鳥状に設けられることを特徴とする請求項1に記載の螺旋型付け回転装置。
- ブラスめっきされた炭素含有量が0.70重量%以上の高炭素鋼線を湿式伸線加工して直径φ0.10mm〜0.60mmのブラスめっき鋼線に伸線し、当該ブラスめっき鋼線を牽引して螺旋状に成型する螺旋状鋼線の製造方法であって、
前記牽引方向に千鳥状に植設され、牽引方向に回転する複数の成型ピンを外周面に備え、回転中心軸が牽引方向と平行に設定される螺旋型付け回転体の前記複数の成型ピンに前記ブラスめっき鋼線を蛇行するように掛けて、ブラスめっき鋼線を牽引しつつ前記螺旋型付け回転体を回転させて前記螺旋状鋼線の表層部周方向の残留応力量を圧縮応力にすることを特徴とする螺旋状鋼線の製造方法。 - 前記湿式伸線加工後のブラスめっき鋼線を千鳥状に配置された複数のローラ群を備えた矯正装置に直接入線させて前記ローラ間を通過させた後に螺旋状の型付けを施すようにしたことを特徴とする請求項3に記載の螺旋状鋼線の製造方法。
- 炭素含有量が0.70重量%以上の高炭素鋼線であり、表面にブラスめっきを有し、直径φ0.10mm〜0.60mm、かつ、破断強力Tsが3000MPa以上であり、螺旋状に型付けされた螺旋状鋼線において、
表層部周方向の圧縮残留応力量が170MPa以上であることを特徴とする螺旋状鋼線。
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