JP4442538B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置に関し、特に、高階調の入力画像データを低階調の画像データに変換する処理を行う画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置に関する。
短幅のヘッドユニット(短尺ヘッド)を繋いで長尺化した長尺ヘッド(例えばFWA(Full Width Array)化したヘッド、すなわち紙幅化したヘッド)を用いたインクジェット記録装置では、高速記録が可能になる。このため、近年、この長尺ヘッドを用いたインクジェット記録装置の開発が益々進められてきている。
このような長尺ヘッドでは、ユニット間(短尺ヘッド間)の繋ぎ目の位置がずれると、印字間隙が広がって白すじになったり、逆に狭まって黒すじになったりして画質の低下をもたらすという問題があった。
現状のインクジェット記録装置では、10μmの位置ずれが生じても、濃度によっては白すじや黒すじが認識される。特にFWAヘッドの場合、つなぎ目部分(例えば、一つ目の短尺ヘッドで印字する部位と2つ目の短尺ヘッドで印字する部位とが隣接する個所)が多いため、この問題は深刻なものになっている。
また、記録ヘッドに不良ノズルが存在する場合にも上記のような白すじが発生する場合があるが、この問題を解決するため、特許文献1には、記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出することによって記録媒体上に階段チャートなどを形成し、それを読み取ることによってインクドットの理想的形成位置との差であるよれ量を測定し、測定したよれ量が一定値を越える場合には、よれ補正データを作成してノズルの吐出状態を補正するインクジェット記録装置が提案されている。
ところで、高階調画像をインクジェットプリンタのような低階調でしか記録できない画像記録装置で記録する場合、擬似的に中間調を再現するためハーフトーン処理(量子化処理)が行われ、量子化されたデータに基づいて画像を記録することが行われている。このような高階調の画像データから低階調の画像データに変換するハーフトーン処理の方法として、誤差拡散法を用いる場合がある(例えば特許文献2参照)。
上記のような白すじや黒すじが発生する位置はヘッド固有であるため、その位置近傍の画素の入力画像データを白すじや黒すじの程度に応じて補正してその画素の濃度を増減させることにより、ある程度白すじや黒すじを軽減することも可能である。
特開2002−218241号公報 特開2004−58283号公報
しかしながら、上記のような長尺ヘッドを用いたインクジェット記録装置に誤差拡散法による量子化処理を適用した場合、以下のような問題があった。
すなわち、誤差拡散法では、誤差を拡散させる重み係数を定めた重み係数マトリクスに従って誤差を拡散させるため、白すじや黒すじが発生する位置近傍の画素の入力画像データを補正しても、実際に濃度が変化する画素が、白すじや黒すじが発生する位置から誤差拡散方向にずれてしまう。このため、白すじや黒すじを適切に軽減できない場合があった。例えば、誤差拡散処理を行う注目画素の右下側に誤差が拡散されるような重み係数マトリクスを用いた場合において、白すじが発生する位置の画素の濃度が上がるようにその画素の入力画像データを補正しても、白すじが発生する位置よりもさらに右側の画素の濃度が濃くなってしまう場合がある。
上記特許文献1に記載された発明は、誤差拡散法を用いた技術ではなく、誤差拡散法を用いた場合に発生する上記の白すじや黒すじの問題を解決することはできない。また、特許文献2に記載された発明は、誤差拡散法を用いて多階調画像データを2値化する際の閾値を通常と異なる閾値に設定したり補正後の画素データにランダムノイズを加えたりすることで低濃度領域や高濃度領域の立ち上がり部におけるドット生成が大幅に遅延するのを解決する技術であり、上記の白すじや黒すじの問題を解決することはできない。
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、白すじや黒すじが発生し得る記録ヘッドを用いて、誤差拡散法により高階調の画像データから低階調の画像データに変換した画像データに基づいて画像を記録した際に、白すじや黒すじを適切に軽減することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の画像処理装置は、記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する画像処理装置であって、前記すじが発生する位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成する量子化手段と、前記位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正する補正手段と、前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求める演算手段と、前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行う誤差拡散手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、画像処理装置は、記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する。すなわち、本発明は、ハーフトーン処理により中間調を擬似的に表現することにより高階調の画像データを低階調の画像記録装置で記録する場合に適用されるものである。
また、請求項5に記載したように、前記画像記録装置は、インクを吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドを備えた構成とすることができる。また、画像記録装置は、記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得るものである。この場合、請求項6に記載したように、前記記録ヘッドは、前記インクを吐出する複数のノズルを備えた部分ヘッドを複数繋げて成り、前記すじが発生する位置は、前記部分ヘッド同士の繋ぎ目の位置となる場合がある。また、請求項7に記載したように、前記すじが発生する位置は、不良ノズルの位置の場合もある。
記憶手段は、すじが発生する位置に関する位置情報を記憶している。この位置情報には、例えばすじの長手方向である所定方向と直交する方向におけるすじの位置の情報が含まれる。
量子化手段は、入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、入力画像データを量子化して量子化データを生成する。すなわち、高階調の入力画像データを低階調の画像データに変換する。
補正手段は、位置情報に基づいて、すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正する。なお、すじが発生する位置近傍の画素とは、すじの幅方向おける両端から数画素分外側までの画素を含み、その画素について補正手段による補正や誤差拡散手段による誤差拡散処理を行うことにより、すじの発生を適切に軽減することができる範囲の画素をいう。
例えば、請求項2に記載したように、前記すじは、周辺濃度よりも濃度が低い第1のすじと、周辺濃度よりも濃度が高い第2のすじと、を含み、前記補正手段は、前記第1のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の濃度が高くなるように画素データを補正し、前記第2のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の濃度が低くなるように画素データを補正することができる。
また、請求項3に記載したように、前記すじは、周辺濃度よりも濃度が低い第1のすじと、周辺濃度よりも濃度が高い第2のすじと、を含み、前記補正手段は、前記第1のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の量子化誤差が大きくなるように量子化データを補正し、前記第2のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の量子化誤差が小さくなるように量子化データを補正するようにしてもよい。
演算手段は、入力画像データ及び量子化データに基づいて量子化誤差を求める。例えば、入力画像データの各画素データから、その画素の量子化データを減算することにより、各画素の量子化誤差を演算する。
誤差拡散手段は、すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行う。
このように、すじの長手方向である所定方向の周辺画素に量子化誤差が多く拡散されるように誤差拡散処理するので、補正手段によって補正された分の濃度が、すじが発生する位置近傍に的確に反映され、すじの発生を適切に軽減することができる。
なお、請求項4に記載したように、前記位置情報は、前記すじの幅の情報を含み、前記補正手段は、前記すじの幅が大きいほど前記画素データ又は量子化データの補正量を大きくするようにしてもよい。これにより、すじの幅に応じて適切に画素データや量子化データが補正され、すじが発生するのをより効果的に軽減することができる。
請求項8記載の発明の画像処理方法は、記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する画像処理方法であって、前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成し、記憶手段に記憶された前記すじが発生する位置に関する位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正し、前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求め、前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行う、ことを特徴とする。
この画像処理方法によれば、すじの長手方向である所定方向の周辺画素に量子化誤差が多く拡散されるように誤差拡散処理するので、補正処理によって補正された分の濃度が、すじが発生する位置近傍に的確に反映され、すじの発生を適切に軽減することができる。
請求項9記載の発明の画像処理プログラムは、記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成するステップと、記憶手段に記憶された前記すじが発生する位置に関する位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正するステップと、前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求めるステップと、前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行うステップと、を含むことを特徴とする。
この画像処理プログラムによれば、すじの長手方向である所定方向の周辺画素に量子化誤差が多く拡散されるように誤差拡散処理するので、補正ステップによって補正された分の濃度が、すじが発生する位置近傍に的確に反映され、すじの発生を適切に軽減することができる。
請求項10記載の発明の画像記録装置は、前記請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により画像処理された画像データに基づいて、記録媒体に画像を記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
この画像記録装置によれば、すじの長手方向である所定方向の周辺画素に量子化誤差が多く拡散されるように誤差拡散処理するので、補正手段によって補正された分の濃度が、すじが発生する位置近傍に的確に反映され、すじの発生を適切に軽減することができる。
本発明によれば、白すじや黒すじが発生し得る記録ヘッドを用いて、誤差拡散法により高階調の画像データから低階調の画像データに変換した画像データに基づいて画像を記録した際に、白すじや黒すじを適切に軽減することができる、という効果を有する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置12が示されている。インクジェット記録装置12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層された用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。以下、単に「搬送方向」というときは、記録媒体である用紙Pの搬送方向をいい、「上流」、「下流」というときはそれぞれ、搬送方向の上流及び下流を意味するものとする。
給紙トレイ16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッドアレイ30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。搬送経路22を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッドアレイ30に対向した状態で、記録ヘッドアレイ30から画像情報に応じたインク滴が付着される。
そして、用紙Pを搬送ベルト28で保持した状態で周回させることで、吐出領域SE内に複数回通過させて、いわゆるマルチパスによる画像記録を行うことができる。したがって、搬送ベルト28の表面が、本発明における用紙Pの周回経路となっている。
なお、搬送ベルト28は、一例として、半導電性ポリイミド材(表面抵抗値1010〜1013Ω/□、体積抵抗値109〜1012Ω・cm)を、厚さ75μm、幅380mm、周長1000mmに成形したものを使用できる。また、駆動ロール24及び従動ロール26としては、一例として、φ50mmのSUSロールを使用できる。
また、本発明の媒体周回手段としては、搬送ベルト28に限られない。たとえば円筒状あるいは円柱状に形成された搬送ローラの外周に、記録媒体(用紙P)を吸着保持して回転させる構成でもよい。ただし、本実施形態のように搬送ベルト28を使用すると平坦部分28Fが構成されるので、この平坦部分28Fに対応させて記録ヘッドアレイ30を配置でき、好ましい。
記録ヘッドアレイ30は、本実施形態では、有効な記録領域が用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上とされた長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(S)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインクジェット記録ヘッド32が搬送方向に沿って配置されており、カラーの画像を記録可能になっている。なお、それぞれのインクジェット記録ヘッド32においてインク滴を吐出する方法は特に限定されず、いわゆるサーマル方式や圧電方式等、公知のものを適用できる。
各インクジェット記録ヘッド32は、図示しない記録ヘッド制御手段によって制御されるようになっている。記録ヘッド制御手段は、たとえば、画像情報に応じてインク滴の吐出タイミングや使用するインク吐出口(ノズル)を決め、駆動信号をインクジェット記録ヘッド32に送る。
各インクジェット記録ヘッド32は同一形状であり、何れも、図4に示すように、吐出ノズル70が配列された短尺ヘッド72を繋ぎ合わせて長尺化してなるヘッドである。
短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとの主走査方向への位置ずれ量は、主としてインクジェット記録ヘッド32の組み立て時で予め決定される量である。本実施形態では、この位置ずれにより発生する白すじ(第1のすじ)及び黒すじ(第2のすじ)の位置、すじの幅を予め測定し、これらを位置情報として後述する不揮発性の書き換え可能なメモリ65に予め記憶させておく。白すじ及び黒すじの位置、これらのすじの幅は、例えば予め定めた所定濃度のパターンを用紙に印字し、これを濃度測定することで得ることができる。
後述する画像処理部64は、予め定めた重み係数マトリクスを用いて、後述する誤差拡散処理を白すじや黒すじの位置に応じて行う。この重み係数マトリクスも、メモリ65に予め記憶される。
隣り合う短尺ヘッド72L、72Rの繋ぎ目76の近傍では、繋ぎ目76に隣接する端部吐出ノズル70Eが、短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとで交互に使われるようになっている。
図4に示すように、記録用紙Pの搬送方向(副走査方向)に配列されている端部吐出ノズル70Eの個数は、どの列も同じにされている。図4では、各列で10個の端部吐出ノズル70Eが配列されており、短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとに跨る列74A〜74Cでも10個とされている。列74Aを構成する端部吐出ノズル70Eは、短尺ヘッド72Lに配置された7個の端部吐出ノズル70Eと、短尺ヘッド72Rに配置された3個の端部吐出ノズル70Eとである。列74Bを構成する端部吐出ノズル70Eは、短尺ヘッド72Lに配置された5個の端部吐出ノズル70Eと、短尺ヘッド72Rに配置された5個の端部吐出ノズル70Eとである。列74Cを構成する端部吐出ノズル70Eは、短尺ヘッド72Lに配置された3個の端部吐出ノズル70Eと、短尺ヘッド72Rに配置された7個の端部吐出ノズル70Eとである。
図5に、短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとで印字したときの画像の濃淡状態を模式的に示す。図7では、短尺ヘッド72Lで印字する画像領域55Lと、短尺ヘッド72Rで印字する画像領域75Rとで斜線の傾斜方向を異ならせて示している。また、複数の矢印は、画像領域75Lと画像領域75Rとが接する接続部分75Jを示す。
短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとの位置ずれが生じていない場合、すなわち、ヘッド長手方向(主走査方向)に隣接するノズル列を構成する吐出ノズル70のうち、繋ぎ目76を跨る端部吐出ノズル同士の主走査方向間隔(例えば図4に示す主走査方向間隔d1)が他の吐出ノズル同士の主走査方向間隔(例えば図4に示す主走査方向間隔d2)と同じである場合、図5に示すように、画像領域75Lと画像領域75Rとの接続部分75Jで隙間や重なりがないため、白すじや黒すじは生じない。
短尺ヘッド72Lと短尺ヘッド72Rとの位置ずれが生じて間隔が広くなりすぎている場合、すなわち、ヘッド長手方向(主走査方向)に隣接するノズル列を構成する吐出ノズル70のうち、繋ぎ目76を跨る端部吐出ノズル同士の主走査方向間隔(例えば図4に示す主走査方向間隔d1)が他の吐出ノズル同士の主走査方向間隔(例えば図4に示す主走査方向間隔d2)に比べて広い場合、そのまま画像を記録したのでは、図6に示すように、接続部分で白すじ80や黒すじ81が発生してしまう。本実施形態では、画像処理部64が、後述する濃度補正や誤差拡散処理を行うため、接続部分75Jで発生する白すじや黒すじの発生が抑制され、図5に示したように、白すじや黒すじが抑制された良好な画像を得ることができる。
なお、接続部分75Jの画像形成を行う繋ぎ目近傍の吐出ノズルとは、図4に示したノズル配置では、一例として列74Aの紙面左側へ1ないし3ドット(1ないし3列)、列74Cの紙面右側へ1ないし3ドット(1ないし3列)の一部又は全部である。何ドットまでかは解像度や滲みかたに依存するが、最大で、例えば端部側の跨り列から0.3mm程度までである。
また、記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録したり、インクジェット記録ヘッド32の不具合を記録結果に反映させないようにしたりできる。
記録ヘッドアレイ30の近傍(本実施形態では搬送方向の両側)には、それぞれのインクジェット記録ヘッド32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。インクジェット記録ヘッド32に対してメンテナンスを行う場合には、図2に示すように、記録ヘッドアレイ30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面32N(図3参照)に対向した状態で、所定のメンテナンス動作(バキューム、ダミージェット、ワイピング、キャッピング等)を行う。
なお、本実施形態では、4つのメンテナンスユニット34を2つずつの2組に分割し、記録ヘッドアレイ30、画像記録時には記録ヘッドアレイ30の上流側及び下流側にそれぞれ配置されるようにしている。
図3にも詳細に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
帯電ロール36としては、例えば、シリコーンゴムの表面に導電性カーボンを被覆し、体積抵抗値106〜107Ω・cm程度に調整したφ14mmのロールを使用することができる。
また、電源38としては、図3では直流電源を挙げているが、用紙Pを所定電位に帯電させることが可能であれば、交流電源でもよい。
なお、帯電ロール36よりもさらに上流側には、図示しないレジロールが設けられており、用紙Pが搬送ベルト28と帯電ロール36との間に至る前に位置合わせされる。
記録ヘッドアレイ30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、用紙Pを搬送ベルト28から剥離することができる。剥離プレート40としては、たとえば、厚さ0.5mm、幅330mm、長さ100mmのアルミプレートを使用することができる。
剥離された用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
剥離プレート40の下方には、駆動ロール24との間で搬送ベルト28を挟持可能なクリーニングロール48が配置されており、搬送ベルト28の表面をクリーニングするようになっている。
給紙トレイ16と搬送ベルト28の間には、本発明の反転手段として、複数の反転用ローラ対50で構成された反転経路52が設けられており、片面に画像記録された用紙Pを反転させて搬送ベルト28に保持させることで、用紙Pの両面への画像記録を容易に行えるようになっている。
搬送ベルト28と排紙トレイ46の間には、4色の各インクをそれぞれ貯留するインクタンク54が設けられている。インクタンク54のインクは、図示しないインク供給配管をによって、記録ヘッドアレイ30に供給される。インクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、公知の各種インクを使用できる。
このような全体構成とされた本実施形態のインクジェット記録装置12では、上記したように、給紙トレイ16から取り出された用紙Pが搬送され、搬送ベルト28に至る。そして、帯電ロール36によって搬送ベルト28に押し付けられると共に、帯電ロール36からの印加電圧によって搬送ベルト28に吸着(密着)して保持される。この状態で、搬送ベルトの循環によって用紙Pが吐出領域SEを通過しつつ、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出されて、用紙P上に画像が記録される。1パスのみで画像記録する場合には、剥離プレート40で用紙Pで搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ対42で搬送して排紙トレイ46に排出する。これに対し、マルチパスで画像記録を行う場合には、必要な回数に達するまで用紙Pを周回させて吐出領域SEを通過させた後、剥離プレート40で用紙Pで搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ対42で搬送して排紙トレイ46に排出する。
図7には、インクジェット記録装置12の制御系の概略ブロック図を示した。図7に示すように、インクジェット記録装置12は、制御部60、色変換部62、画像処理部64、記録データ作成部66、及び画像記録部68を含んで構成される。なお、色変換部62、画像処理部64、及び記録データ作成部66は、画像データをインクジェット記録装置12へ出力するパーソナルコンピュータ等の外部装置側に設けられていても良い。
制御部60は、色変換部62、画像処理部64、メモリ65、記録データ作成部66、及び画像記録部68を統括制御する。なお、画像記録部68は、図1〜3を参照して説明したインクジェット記録装置12のうち画像の記録に関する構成要素を含むものである。
色変換部62は、例えば用紙Pやインクの特性や後述するハーフトーン処理に応じた色補正等を行うと共に、入力画像データがRGBデータの場合は、CMYKデータに変換する。なお、色補正処理は、一般にLUT(Look Up Table)と呼ばれる補正テーブルを用いて行う。
画像処理部64は、詳細は後述するが、濃度補正や所謂誤差拡散法を用いたハーフトーン処理を実行する。すなわち256階調等の比較的高階調のデータから、画像記録部68で記録可能な階調数の画像データに変換する。この処理は、YMCKの各色毎に行われる。
なお、インクジェットプリンタで記録可能な階調数は一般的に2〜8階調であるが、本実施形態では一例としてYMCKの各色共2階調、すなわち吐出するインク滴の種類が1つの場合について説明する。
メモリ65には、後述する濃度補正テーブルや白すじや黒すじの位置に関する位置情報、重み係数マトリクス等の各種データ、画像処理部64で実行される濃度補正処理及び誤差拡散処理を含む制御プログラム等が予め記憶されている。
記録データ作成部66は、画像処理部64で2値化された画像データを画像記録部68が解読可能なデータ構造に変換し、記録順序(転送順序)にデータを並び替えて画像記録部68へ出力する。このとき、インクジェット記録ヘッドやノズルの配列にマッピングさせた吐出タイミングやデータ配列も考慮して記録データを作成する。
画像記録部68は、記録データ作成部66で作成されたYMCKの記録データに従って、各記録ヘッドのノズルからインクを吐出させる。これにより、用紙P上に画像が記録される。
次に、本実施形態の作用として、画像処理部64で実行される処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ100では、階調数N(Nは自然数)の入力画像データで表される画像を構成する画素のうち、処理対象である注目画素の所定方向の画素位置が白すじ近傍の位置であるか否かを、メモリ65に記憶された位置情報に基づいて判断する。なお、注目画素は、本実施形態では、画像の左上隅の画素(原点の画素)から順に1画素ずつ右側に移動し、右端に達したらその下の行の左端の画素に移動し、以下最下行の右端に達するまで同様である。また、以下では、左上隅の画素を原点(0、0)として、座標(x、y)の画素の画素値をD(x、y)で表す。
ここで、所定方向とは、白すじや黒すじの長手方向と直交する方向であり、本実施形態ではx方向である。また、位置情報は、白すじ及び黒すじの前記所定方向における画素位置(原点からの画素数)と、すじの幅と、を含む。なお、白すじの位置及び黒すじの画素位置は、例えば白すじや黒すじを構成する領域の左端の画素の位置をいう。
従って、ステップ100では、この位置情報を参照し、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍の位置であるか否かを判断する。なお、白すじ近傍の位置とは、白すじ領域の両端の他、その外側数画素程度の領域を含む位置とするが、どの程度まで含むかは、画像の解像度によって定められる。
そして、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍の位置である場合には、ステップ102へ移行し、白すじ近傍の位置でない場合には、ステップ104へ移行する。
ステップ102では、メモリ65に予め記憶された濃度補正テーブルT1を用いて濃度補正を行う。この濃度補正テーブルT1は、入力値と出力値との対応関係を示すテーブルデータであり、例えば図9に示す曲線K1のような特性を有するテーブルデータである。
ステップ104では、注目画素の所定方向の画素位置が黒すじ近傍の位置であるか否かを、メモリ65に記憶された位置情報に基づいて判断する。なお、黒すじ近傍の位置とは、黒すじの両端を含む黒すじ領域の他、その領域の外側数画素程度の領域を含む位置とするが、どの程度まで含むかは、画像の解像度によって定められる。このステップ104における判断は、ステップ100における白すじの場合と同様に行うことができる。
そして、注目画素の所定方向における画素位置が黒すじ近傍の位置である場合には、ステップ106へ移行し、黒すじ近傍の位置でない場合、すなわち、注目画素が白すじ近傍でも黒すじ近傍でもない通常の画素の場合には、ステップ108へ移行する。
ステップ106では、メモリ65に予め記憶された濃度補正テーブルT3を用いて濃度補正を行う。この濃度補正テーブルT2は、入力値と出力値との対応関係を示すテーブルデータであり、例えば図9に示す曲線K3のような特性を有するテーブルデータである。
一方、ステップ108では、メモリ65に予め記憶された濃度補正テーブルT2を用いて濃度補正を行う。この濃度補正テーブルT2は、入力値と出力値との対応関係を示すテーブルデータであり、例えば図9に示す曲線K2のような特性を有するテーブルデータである。
図9から明らかなように、注目画素の位置が白すじ近傍の場合には、通常の画素の場合と比較して濃度が高くなるように補正され、注目画素の位置が黒すじ近傍の場合には、通常の画素と比較して濃度が低くなるように補正される。
なお、テーブルデータを用いるのではなく、曲線K1〜K3を表す濃度変換式を用いて濃度補正するようにしてもよい。
ステップ110では、注目画素の画素値D(x、y)が予め定めた閾値TH以上であるか否かを判断する。閾値THは、一般に階調数Nの半分の値に設定される。すなわち本実施形態では、‘128’に設定される。
そして、注目画素の画素値D(x、y)が閾値TH以上である場合には、ステップ112へ移行し、閾値TH未満であった場合には、ステップ114へ移行する。
ステップ112では、座標(x、y)の画素の量子化データQ(x、y)を、各画素値が取り得る値の最大値である‘N−1’に設定する。
一方、ステップ114では、座標(x、y)の画素の量子化データQ(x、y)を、各画素値が取り得る値の最小値である‘0’に設定する。
このように、注目画素の画素値D(x、y)を、‘N−1’又は‘0’に量子化する。
ステップ116では、注目画素の画素値D(x、y)から量子化データQ(x、y)を減算し、量子化誤差E(x、y)を求める。
ここで、図10を参照して、上記の処理の具体例として、階調数Nが‘256’の場合について説明する。
図10(A)は、画像データの一部である4×4画素分の画素値を示している。各マスは画素に対応し、各マスの値は画素値D(x、y)を示している。このような画像データに対して、ステップ110〜114の処理により量子化した結果を同図(B)に示す。各マスの値は量子化データQ(x、y)を示している。この場合、閾値THは‘128’であるから、この閾値TH以上の画素については‘255’に量子化され、閾値TH未満の画素については、‘0’に量子化される。そして、同図(C)には、画素値D(x、y)から量子化データQ(x、y)を減算した結果を示す。各マスの値は量子化誤差E(x、y)を示している。同図(C)から明らかなように、量子化データQ(x、y)が‘0’の画素は、画素値D(x、y)がそのまま量子化誤差E(x、y)となる。
ステップ118では、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍又は黒すじ近傍の位置か否かを判断する。この処理は、例えばステップ100、104を含む処理とすることができる。そして、白すじ近傍又は黒すじ近傍の位置である場合にはステップ120へ移行し、白すじ近傍でもなく黒すじ近傍でもない場合には、ステップ122へ移行する。
ステップ120では、メモリ65に記憶された図11(B)に示す重み係数マトリクスM2を用いて誤差拡散処理を行う。すなわち、注目画素の量子化誤差を重み係数マトリクスM2に基づいて周辺画素へ拡散させる。なお、重み係数マトリクスM2の'*'は、注目画素を示し、数値は周辺画素に対応した重み、すなわち注目画素の量子化誤差を拡散させる割合を示す。
重み係数マトリクスM2は、図11(B)から明らかなように、白すじ又は黒すじの長手方向、すなわちy方向に誤差が多く拡散されるように重み係数が設定されている。
ここで、誤差が拡散された周辺画素を、誤差加算画素と呼び、その画素値を誤差加算画素値と呼ぶ。誤差加算画素の元の画素値をD、その重みをW、注目画素の量子化誤差をEとした場合、誤差加算画素値D'は次式で計算することができる。
D'=D+E×W …(1)
具体的に、図10に示す場合において座標(2、1)の画素が注目画素である場合、その画素値D(2、1)は'96'であり閾値TH(=128)以下であるので、量子化誤差Eは‘96’である。この場合、注目画素の真下の座標(2、2)の画素の誤差加算画素値D’(2、2)は、上記(1)式により、D’(2、2)=141+96×(7/16)=183となる。同様に、注目画素の2つ下の座標(2、3)の画素の誤差加算画素値D’(2、3)は‘51’となり、注目画素の右斜め下の座標(3、2)の画素の誤差加算画素値D’(3、2)は、上記(1)式により‘90’となり、注目画素の左斜め下の座標(1、2)の画素の誤差加算画素値D’(1、2)は、上記(1)式により‘133’となる。
一方、ステップ122では、メモリ65に記憶された図11(A)に示す重み係数マトリクスM1を用いて誤差拡散処理を行う。重み係数マトリクスM1は、図11(A)から明らかなように、白すじ又は黒すじの右方向、すなわちx方向に誤差が多く拡散されるように重み係数が設定されている。
ステップ120の場合と同様に、図10に示す座標(2、1)の画素が注目画素である場合、注目画素の真下の座標(2、2)の画素の誤差加算画素値D’(2、2)は、上記(1)式により、D’(2、2)=141+96×(5/16)=171となる。同様に、注目画素の右隣の座標(3、1)の画素の誤差加算画素値D’(3、1)は‘243’となり、注目画素の右斜め下の座標(3、2)の画素の誤差加算画素値D’(3、2)は、上記(1)式により‘78’となり、注目画素の左斜め下の座標(1、2)の画素の誤差加算画素値D’(1、2)は、上記(1)式により‘133’となる。
そして、ステップ124では、全画素について上記の処理が終了したか否かを判断する。すなわち全ての画素を注目画素としてステップ100〜122の処理を行ったか否かを判断し、全画素について終了した場合には、本ルーチンを終了する。一方、全画素について終了していない場合には、ステップ100へ戻って上記と同様の処理を行う。
このように、本実施形態では、まず白すじ近傍の画素については濃度が高くなるように補正し、黒すじ近傍の画素については濃度が低くなるように補正する。そして、誤差拡散させるときには、白すじ近傍又は黒すじ近傍の画素であれば、その画素の真下の方向、すなわち、すじの長手方向に誤差が多く拡散されるように設定された重み係数マトリクスを用いて誤差を拡散させ、白すじ近傍でもなく黒すじ近傍でもない画素については、注目画素の右側に誤差が多く拡散されるように設定された通常の重み係数マトリクスを用いて誤差拡散させる。
従って、白すじ近傍や黒すじ近傍の画素について濃度補正した分の濃度が遅れて反映される、すなわち白すじや黒すじから離れた位置に濃度補正分の濃度が反映されるのを防ぐことができ、白すじや黒すじを適切に軽減することができる。
なお、上記では、白すじ近傍の画素については濃度補正テーブルT1を、黒すじ近傍の画素については濃度補正テーブルT3を用いて入力画像データを濃度補正しているが、白すじや黒すじの幅に応じて補正量を変化させるように、すなわちすじの幅が大きくなるほど補正量を大きくするようにしてもよい。これにより、すじの幅に応じて適切に濃度補正することができる。
また、上記では、すじ近傍の位置の画素をそのすじの両端を含む画素とし、それらの画素については、すじ近傍でない通常の画素と異なる濃度補正及び誤差拡散処理を行っているが、すじの両端ではなく、誤差拡散処理を行う方向、すなわち注目画素の移動方向の上流側の画素のみ濃度補正及び誤差拡散処理を行うようにしてもよい。本実施形態では、注目画素の移動方向は、左から右へ向かう方向であるので、すじの左側の画素のみ通常の画素と異なる濃度補正及び誤差拡散処理を行う。この場合、重み係数マトリクスは、通常の画素の場合に用いる重み係数マトリクスM1を用いてもよい。これにより、誤差が右側の画素に拡散されるのを防ぐことができ、白すじや黒すじを適切に軽減することができる。
また、濃度補正と誤差拡散処理とで、すじ近傍の位置を異ならせても良い。すなわち、上記では、ステップ100、104のすじ近傍の位置の画素であるか否かの判断と、ステップ118のすじ近傍の位置の画素であるか否かの判断とを同様の処理としているが、これらを異なる処理としてもよい。
例えば、ステップ100,104の処理では、すじ近傍の位置は、すじの片側のみとし、ステップ118の処理では、すじ近傍の位置は、すじの両端側を含むようにしてもよく、その逆としてもよい。
さらに、上記では、すじ近傍の位置の画素については、重み係数マトリクスM2を用いて誤差拡散処理を行っているが、すじの両端で異なる重み係数マトリクスを用いて誤差拡散処理するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、装置構成は第1実施形態と同一であり、画像処理部64の処理のみ異なる。従って、以下では、画像処理部64で実行される処理について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図8と同一処理を行うステップについては詳細な説明は省略する。
まず、ステップ200では、メモリ65に予め記憶された濃度補正テーブルT2を用いて濃度補正を行う。この処理は、図8のステップ108と同一である。このように、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍であるか黒すじ近傍であるかに拘わらず通常の濃度補正テーブルT2を用いて濃度補正を行う。なお、濃度補正テーブルT2の特性は、図9に示すように、出力値の最大値が、階調数Nから所定値Aを減算した値(N−A)となるような特性である。ここで、所定値Aは、階調数Nが256の場合、例えば(N−A)の値が250となるように、すなわち6に設定される。
ステップ202では、注目画素の画素値D(x、y)が予め定めた閾値TH以上であるか否かを判断する。この処理は、図8のステップ110と同一である。
そして、注目画素の画素値D(x、y)が閾値TH以上である場合には、ステップ204へ移行し、閾値TH未満であった場合には、ステップ214へ移行する。なお、ステップ214の処理は、図8のステップ114と同一である。
ステップ204では、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍の位置であるか否かを判断する。なお、この処理は、図8のステップ100と同一である。そして、注目画素の所定方向における画素位置が白すじ近傍の位置である場合には、ステップ206へ移行し、白すじ近傍の位置でない場合には、ステップ208へ移行する。
ステップ206では、座標(x、y)の画素の量子化データQ(x、y)を、濃度補正テーブルT2による濃度補正後の値が取り得る値の最大値である‘N−A’から所定値Bを減算した値(N−A−B)に設定する。ここで、所定値Bは、階調数Nが256の場合、例えば(N−A−B)の値が240となるように、すなわち10に設定される。
一方、ステップ108では、注目画素の所定方向の画素位置が黒すじ近傍の位置であるか否かを、メモリ65に記憶された位置情報に基づいて判断する。なお、この処理は、図8のステップ104と同一である。
そして、注目画素の所定方向における画素位置が黒すじ近傍の位置である場合には、ステップ210へ移行し、黒すじ近傍の位置でない場合、すなわち、注目画素が白すじ近傍でも黒すじ近傍でもない通常の画素の場合には、ステップ212へ移行する。
ステップ210では、座標(x、y)の画素の量子化データQ(x、y)を、濃度補正テーブルT2による濃度補正後の値が取り得る値の最大値である‘N−A’に所定値Cを加算した値(N−A+C)に設定する。ここで、所定値Cは、階調数Nが256の場合、例えば(N−A+C)の値が255となるように、すなわち5に設定される。
ステップ212では、座標(x、y)の画素の量子化データQ(x、y)を、濃度補正テーブルT2による濃度補正後の値が取り得る値の最大値である‘N−A’に設定する。
ステップ216〜224は、図8のステップ116〜124と同一であるので、説明は省略する。
このように、本実施形態では、注目画素の画素値が閾値TH以上の場合、すなわちインクジェット記録ヘッド32によりインクが吐出される画素であって、白すじ近傍でも黒すじ近傍でもない画素については、その画素の量子化データを、画素値が取り得る値の最大値である‘N−1’よりも小さい値‘N−A’とし、白すじ近傍の画素については、‘N−A’よりもさらに小さい値、黒すじ近傍の画素については、‘N−A’よりも大きい値としている。すなわち、量子化データを補正している。
このため、白すじ近傍の画素については、量子化誤差が通常の画素の場合と比較して大きくなり、周辺の画素に拡散される誤差の量が通常の画素の場合と比較して多くなる。従って、白すじ近傍の画素の濃度を濃くすることができ、第1実施形態と同様に白すじを軽減することができる。
また、黒すじ近傍の画素については、量子化誤差が通常の画素の場合と比較して小さくなり、周辺の画素に拡散される誤差の量が通常の画素の場合と比較して少なくなる。従って、黒すじ近傍の画素の濃度を薄くすることができ、第1実施形態と同様に黒すじを軽減することができる。
なお、本実施形態では、白すじ近傍の画素及び黒すじ近傍の画素について、白すじの幅及び黒すじの幅の大小に拘わらず量子化データの補正量(所定値B、C)を固定値としているが、白すじの幅及び黒すじの幅に応じて補正量を変化させてもよい。例えば、白すじの幅が大きくなるに従って所定値Bを大きくしたり、黒すじの幅が大きくなるに従って所定値Cを大きくする。これにより、白すじや黒すじの幅が大きくなるに従って補正量が大きくなる。従って、白すじの幅や黒すじの幅に応じて適切に濃度を補正することができる。
なお、上記各実施形態では、短尺ヘッドの繋ぎ目部分で発生する白すじや黒すじを低減させる場合について説明したが、インクジェット記録ヘッド32に不良ノズルがある場合にも白すじや黒すじが発生する場合がある。このため、本発明は、不良ノズルの位置に応じて上記各実施形態と同様に濃度補正及び誤差拡散処理を行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、インクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明したが、高階調の画像データからハーフトーン処理により変換された低階調の画像データに基づいて画像を記録するプリンタであれば、インクジェットプリンタに限らず他の種類のプリンタにも本発明を適用可能である。
また、本実施形態では、多階調のカラー画像を2値化したデータに基づいて記録する構成のインクジェットプリンタについて説明したが、多階調のカラー画像を多値化したデータに基づいて記録する構成のインクジェットプリンタにも本発明を適用可能である。
インクジェット記録装置の画像記録状態における概略構成図である。 インクジェット記録装置のメンテナンス状態における概略構成図である。 インクジェット記録装置の搬送ベルト及びその近傍を示す概略構成図である。 インクジェット記録装置に設けられた短尺ヘッドの接続状態を示す背面図である。 インクジェット記録装置で描いた画像を示す模式的な平面図である。 従来におけるインクジェット記録装置で描いた画像を示す模式的な平面図である。 インクジェット記録装置の制御ブロック図である。 第1実施形態に係る画像処理部で実行される濃度補正及び誤差拡散処理の流れを示すフローチャートである。 濃度補正テーブルの濃度変換特性を示す線図である。 量子化処理について説明するためのイメージ図である。 重み付け係数マトリクスを示す図である。 第1実施形態に係る画像処理部で実行される濃度補正及び誤差拡散処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(画像記録装置)
30 記録ヘッドアレイ
32 インクジェット記録ヘッド(記録ヘッド)
60 制御部
62 色変換部
64 画像処理部(画像処理装置、量子化手段、補正手段、演算手段、誤差拡散手段)
65 メモリ(記憶手段)
66 記録データ作成部
68 画像記録部
72 短尺ヘッド(部分ヘッド)

Claims (10)

  1. 記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する画像処理装置であって、
    前記すじが発生する位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成する量子化手段と、
    前記位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正する補正手段と、
    前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求める演算手段と、
    前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行う誤差拡散手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記すじは、周辺濃度よりも濃度が低い第1のすじと、周辺濃度よりも濃度が高い第2のすじと、を含み、
    前記補正手段は、前記第1のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の濃度が高くなるように画素データを補正し、前記第2のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の濃度が低くなるように画素データを補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記すじは、周辺濃度よりも濃度が低い第1のすじと、周辺濃度よりも濃度が高い第2のすじと、を含み、
    前記補正手段は、前記第1のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の量子化誤差が大きくなるように量子化データを補正し、前記第2のすじが発生する位置近傍の画素については、その画素の量子化誤差が小さくなるように量子化データを補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記位置情報は、前記すじの幅の情報を含み、
    前記補正手段は、前記すじの幅が大きいほど前記画素データ又は量子化データの補正量を大きくすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像記録装置は、インクを吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記記録ヘッドは、前記インクを吐出する複数のノズルを備えた部分ヘッドを複数繋げて成り、前記すじが発生する位置は、前記部分ヘッド同士の繋ぎ目の位置であることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記すじが発生する位置は、不良ノズルの位置であることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の画像処理装置。
  8. 記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する画像処理方法であって、
    前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成し、
    記憶手段に記憶された前記すじが発生する位置に関する位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正し、
    前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求め、
    前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 記録媒体上に記録された画像に所定方向に長いすじが発生し得る画像記録装置用に、入力画像データを、前記入力画像データの階調数よりも低い階調数の画像データに変換する処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記入力画像データの各画素データと予め定めた閾値との比較結果に基づいて、前記入力画像データを量子化して量子化データを生成するステップと、
    記憶手段に記憶された前記すじが発生する位置に関する位置情報に基づいて、前記すじが発生する位置近傍の画素の画素データ又は量子化データを補正するステップと、
    前記入力画像データ及び前記量子化データに基づいて量子化誤差を求めるステップと、
    前記すじが発生する位置近傍の画素について演算した量子化誤差が当該画素の周辺画素のうち前記所定方向の周辺画素に多く拡散されるように重みが定められた重み係数マトリクスに基づいて、誤差拡散処理を行うステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 前記請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により画像処理された画像データに基づいて、記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    を有する画像記録装置。
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