JP4442284B2 - ミラーキャビネット - Google Patents

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Description

この発明は、浴室や洗面化粧台等に設けられる、鏡扉が取り付けられたミラーキャビネットに関する。
従来からの洗面化粧台では、洗面台(水栓)が設置され、この洗面台の例えば正面向こう側に、鏡扉が取り付けられたキャビネット(以下、ミラーキャビネットという)が設置されていることが多い。また、ミラーキャビネットには、例えば、1枚の鏡扉が取り付けられているタイプのものや、複数の鏡扉が取り付けられているタイプ、具体的には、中央の鏡扉とその片側又は両側に隣接して側方鏡扉が取り付けられているタイプのものがある。
複数の鏡扉が取り付けられているタイプのミラーキャビネットでは、側方鏡扉を開けた状態において、この側方鏡扉と中央の鏡扉とで便利な合わせ鏡となる場合が多い。そのため、側方鏡扉は、中央の鏡扉側へ開閉する内開きとなっている。
上記のような洗面化粧台を用いて、使用者が鏡扉の鏡を見ながらひげ剃り又は化粧等を行う場合、通常、鏡扉の位置に合わせて立った姿勢で作業を行っている。
また、上記のような洗面化粧台では、ミラーキャビネットの鏡扉の鏡と使用者との間に洗面台が設置されているため、使用者は、顔の細部等を見たい場合には、鏡に近づくために、腰を屈めた姿勢を取ることも多い。
ところで、ミラーキャビネットに関し、下記の特許文献1には、ミラーキャビネットに形成された収納棚に、該収納棚内の収納空間を開閉し得る前方側へ引き出し可能な扉を設けたことを特徴とするミラーキャビネットが開示されている(特許文献1参照)。
実開平3−73382号公報(第1頁、第1図)
上記従来の洗面化粧台では、ミラーキャビネットに設けられた鏡扉の鏡の位置は、使用者が立った状態に合わせて設置され固定されていることが多いため、座った状態では、顔の位置よりも、鏡の位置が高すぎる。このため、使用者が洗面化粧台の前で椅子に座ってゆっくり化粧等の作業をすることが難しく、使い勝手が悪い。
また、従来の洗面化粧台では、ミラーキャビネットに取り付けられた鏡扉の鏡と使用者との間に洗面台が設置されているため、使用者から鏡までの距離が遠い。したがって、使用者が直立したままでは顔の細部等が見づらく、顔の細部等を見たい場合には鏡に近づく必要があり、そのために腰を屈めなければならない等の苦痛を伴う。
さらには、複数の鏡扉が取り付けられているタイプのミラーキャビネットでは、側方鏡扉と中央の鏡扉とで合わせ鏡となる機能を備えるように、側方鏡扉が内開きとなっていることが多い。このため、使用者は、側方鏡扉の奥に配置されたキャビネット内部の収納部から収納物を取り出す場合には、内開きとなっている側方鏡扉を中央の鏡扉側へ開けて、側方から手を伸ばす等してキャビネット内部の収納物を取り出さなければならず、収納物を取り出しにくい。
ところで、このような課題に鑑みて、すでに本願出願人は、ミラーキャビネットの収納部正面に設けた鏡扉を、リンク部材を介して収納部の手前側下方に移動自在にするミラーキャビネットをすでに開発している(本出願人の先行発明に係る特願2003−426008号参照)。
この先行発明のミラーキャビネットは、収納部を補強する台座を設け、この台座を介して収納部の側面内側にリンク部材を回動可能に取付ける構成を明示している。この先行発明の台座は、長細い棒状の板片から成り、収納部の側部内面に固定するものであった。
しかしながら、先行発明の台座は、このように、単に長細い棒状の板片から成り、収納部の側部内面に固定するものにすぎないので、収納部の側部内面を部分的に補強する機能を有するが、開口部を有する収納部全体を補強するためには十分とは言えない。従って、本発明の課題は、収納部をより十分に補強することのできる台座を実現することである。
ところで、先行発明のミラーキャビネットは、鏡扉が収納部に対してリンク部材を介して昇降自在に設けられているので、収納部には鏡扉の自重に加えて昇降に伴う外力が加わる。よって、上記収納部自体の補強に加えて、キャビネットを洗面室等の壁により強固に取付可能な構造に改良することが望ましい。
本発明は、上記に鑑み、使用者が鏡を見やすく、キャビネットの収納部から収納物を取り出しやすく、使用状況に対応して使い勝手が良いミラーキャビネットにおいて、鏡扉を前面において昇降自在に取り付けたキャビネットの収納部をより補強し、さらに収納部を洗面室等の壁により強固に取り付けることのできる台座を実現することを課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するために、収納部を鏡扉で覆い、鏡扉が開閉可能に構成されたミラーキャビネットにおいて、鏡扉は、収納部の前面部に固定される固定枠を有する台座と、台座に取り付けられたリンク部材と、リンク部材に取り付けられた枠部材と、枠部材にヒンジを介して取り付けられた鏡と、から成り、リンク部材を介して枠部材が回動することにより、鏡が収納部の手前側下方に移動自在に形成されていることを特徴とするミラーキャビネットを提供する。
また本発明は、収納部を、鏡扉と鏡扉の側方に隣接する側方鏡扉とで覆い、鏡扉と側方鏡扉とが開閉可能に構成されたミラーキャビネットにおいて、鏡扉は、収納部の前面部に固定される固定枠を有する台座と、台座に取り付けられたリンク部材と、リンク部材に取り付けられた枠部材と、枠部材にヒンジを介して取り付けられた鏡と、から成り、リンク部材を介して枠部材が回動することにより、鏡が収納部の手前側下方に移動自在に形成されていることを特徴とするミラーキャビネットを提供する。
前記ミラーキャビネットでは、前記固定枠は背面方向に折り返される折返片を備え、該折返片が前記収納部の内面に固定されていることが好ましい。
前記ミラーキャビネットでは、前記固定枠は、該固定枠の内側に向かう固定片を備えていることが好ましい。
以上の構成から成る本発明に係るミラーキャビネットによると、使用者が鏡を見やすく、キャビネット内部の収納物を取り出しやすく、使用状況に対応して使い勝手が良いミラーキャビネットを実現することができる。さらに、本発明は、鏡扉を前面において昇降自在に取り付けたキャビネットの収納部を補強することができるとともに、さらに収納部を洗面室等の壁により強固に取り付けることもできる。
本発明に係るミラーキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施例1に係るミラーキャビネット1の正面図と、側面図である。ミラーキャビネット1は、収納部(キャビネット)2と、収納部2を覆い開閉可能に構成された鏡扉3と、鏡扉3の上部に設置された照明器具4とを備える。
図2に、鏡扉3を開いた状態におけるミラーキャビネット1の模式的な斜視図を示す。ミラーキャビネット1の収納部2は、開口部2aを有する箱状に形成されている。そして、鏡扉3は、収納部2に固定される固定枠14を有する台座11に取り付けられたリンク部材8と、リンク部材8に取り付けられた枠部材5と、枠部材5にヒンジ6を介して取り付けられた鏡7と、から成る。
本発明の特徴とする構成は、台座11にある。前記本発明の課題の項で説明したとおり先行発明の先行発明の台座は単に長細い棒状の板片から成り、収納部の側部内面に固定した収納部の側部内面を部分的に補強する構成であったが、本発明の台座11は、枠状の台座とすることで、開口部2aを有する収納部全体を効果的に補強可能とするものである。さらに、本発明の台座11は、ネジ23を収納部2の背面壁19(突当り壁)を貫通させて取付壁15に強固に固定可能な構造とするものである。
図3は、本発明の実施例1の台座11を説明する図であり、図3(a)は台座11の正面図(右下の図)、平面図(右上の図)、側面図(左側の図)であり、図3(b)は台座11の斜視図である。台座11は、固定枠14を有する。この固定枠14は、左右側部14aと上下部14bとから一体又は別体で矩形状に形成されている。
左右側部14aは、取付壁15の方向(背面方向)に折り返されている左右折返片16が形成されている。この折返片16の上下方向の中央部(折返片中央部16’)は若干幅広に形成されている。下部14bにはその下端から洗面室等の取付壁15の方向(背面方向)に折り返されている下端折返片17が形成されている。
本発明の特徴の一つは、図3(a)、(b)に示すように、左右の折返片中央部16’から、固定枠14の枠内中心に向かって互いに向き合う方向に伸びる左右の固定片18が形成されている構成である。換言すれば、固定枠14の左右折返片中央部16’から直交する方向に突出する左右の固定片18を備えている構成である。
図4(a)は、台座11を収納部2に装着して固定した状態を示す。即ち、固定枠14の左右側部14aと上下部14bが収納部2の前面に当接し、左右折返片16が収納部2の左右側内面に当接し、固定枠14の下端折返片17に収納部2の下部が当接し、左右の固定片18が収納部2の背面壁19に当接するような状態に装着して、固定枠14を収納部2の前面部にネジ止めして固定する。
特に、左右の固定片18については、収納部2の背面壁19とともに、洗面室等の壁15にネジ止めして固定される。次の段落以降で詳述するが、本発明は、鏡扉3が昇降機能を有し、鏡扉3を昇降するためのリンク部材8を台座11に取り付ける。その結果、キャビネット1の収納部2には鏡扉3の自重に加えて昇降に伴う外力が加わる。
しかし、本発明では、左右の固定片18により、キャビネット1の収納部2を台座11とともに洗面室等の壁15にネジ等で固定するから、収納部2を補強するとともに、収納部2の洗面室等の壁15への取付強度も向上させることができる。
さらに、本発明の別の特徴として、鏡扉3が昇降機能を有するが、以下に、このための昇降機構を詳しく説明する。図4(b)、(c)は、台座11と、台座11に取り付けられたリンク部材8と、このリンク部材8に取り付けられた鏡扉3の枠部材5との関係的構成を示す正面図及び側面図である。さらに、図5に、枠部材5と収納部2との間にリンク部材8が取り付けられて成る鏡扉3の昇降機構の構造を示す。
図4(b)、図5に示すように、本実施例では、左右2本づつのリンク部材8夫々の一端8aが、収納部2の左右両側内面2bに固定された台座11の折返片16に、例えばリベット9’により回動可能に取り付けられている。
一方、枠部材5は、収納部2に形成された開口部2aの周縁部2cに略一致するように矩形状に形成されている。この枠部材5に、リンク部材8夫々の他端8bが、例えばリベット9により回動可能に取り付けられている。また、図2、図4(b)に示されるように、左右のリンク部材8を繋ぐように、補強部材12が設けられている。この補強部材12により、リンク部材8、ひいては鏡扉3自体が補強され、より安定した状態で移動できるように構成されている。リンク部材8を介して枠部材5は、図5の矢印gで示されるように、収納部2の手前側下方に移動自在に回動することができる。
左右2本づつあるリンク部材8のうち、上方のリンク部材8の一端8aは、左右折返片16の折返片中央部16’に回動可能に取り付けられているが、この回動可能に取り付けられている部分(枢着部)には、リンク部材8と折返片中央部16’との間に渦巻きバネ20が取り付けられている。この渦巻バネ20の弾力により、収納部2の手前側下方に移動させた状態にある鏡扉3を、再び収納部2の方へ持ち上げて元の位置まで戻すのに必要な力を軽減させることができる。
また、左右2本づつあるリンク部材8のうち下方のリンク部材8の一端8aが左右折返片16に回動可能に取り付けられている部分(枢着部)に、鏡扉3にかかる力(例えば自重)による回転力を一部吸収するダンパ10が取り付けられている。このダンパ10により、リンク部材8が回動して鏡扉3が収納部2の手前側下方に移動して来る(降りて来る)際に、鏡扉3にかかる力(例えば自重)が吸収されるので、鏡扉3を収納部2の手前側下方にゆっくり移動させることができる。
固定枠14には、図5に示すように、リンク部材8を位置決めするためのストッパ21が設けられている。このストッパ21は、リンク部材8に当接して、昇降動作をする枠部材5を前方に引き出した際に、最下位の位置で停止させることができる。
特に、図5に示すように、リンク部材8を略くの字形状に形成することで、リンク部材8を、より水平に近い角度でストッパ21に当接することができる。これにより、偏った(局所的な)力がストッパ21にかからず、ストッパ21自体の摩耗や損傷を最小限にすることができ、ストッパ21の耐久性を向上させることができる。
図2に示すように、枠部材5には、ヒンジ6を介して鏡7が開閉可能に取り付けられている。枠部材5が回動することにより、枠部材5に取り付けられている鏡7も枠部材5と共に、収納部2の手前側下方に移動自在に回動することができる。なお、鏡7は、鏡扉3が収納部2の開口部2aを覆った状態においても、枠部材5の回動に伴い収納部2の手前側下方に移動した状態においても、同様に、ヒンジ6を介して開閉することができる。
図6(a)は、鏡扉3が収納部2の手前側下方に移動している状態を示すミラーキャビネット1の側面図であり、図6(b)は、鏡扉3の枠部材5を収納部2にロックするための機構を示す図である。図2、図6(a)に示すように、鏡扉3の上部、より具体的には、枠部材5の上部5aには、照明器具4が一体的に形成されている。このため、枠部材5の回動に伴い、照明器具4も枠部材5及び鏡7と共に回動する。このように、鏡扉3は、収納部2の手前側下方に移動自在に回動する昇降機能を有する。
ミラーキャビネット1では、昇降機能を有する鏡扉3の枠部材5を収納部2にロックする機構が設けられている。具体的には、図6(b)に枠部材5の側面図及び収納部2の一部断面図を示すが、枠部材5にレバーラッチ13が設けられていると共に、収納部2のレバーラッチ13に対応する位置に凹部13aが形成されている。
レバーラッチ13の係合部材13eは、例えばバネ13bにより、反時計針回りに付勢されている。係合部材13eの下方には取っ手部13dが設けられている。収納部2に形成された凹部13aには、例えばL字型金具13cが取り付けられており、係合部材13eと係合することができる。
(変形例)
図9に本発明の実施例1の台座の変形例である台座は22を説明する図であり、図9(a)は台座22の正面図(右下の図)、平面図(右上の図)、側面図(左側の図)であり、図9(b)は台座22の斜視図であり、図9(c)は収納部2に台座22を固定した状態を示す斜視図である。この変形例の台座22は、実施例1の台座11とほぼ同じ構成であるので、各部は実施例1と同じ符号を付け、その詳細な説明はここでは省略する。
この変形例の台座22が実施例1の台座11と異なる構成は、実施例1の台座が有する固定片18が形成されていない点である。要するに、この変形例の台座22は、図9(c)に示すように、収納部2の開口部2aに沿って固定することにより収納部2の全体を補強するものである。
(作用)
以上の構成から成る実施例1の作用を、以下に説明する。図6(a)に示すように、枠部材5、鏡7及び照明器具4は、通常は、点線に示すような収納部2に隣接する位置にある。この位置では、図6(b)に示すように、係合部材13eがL字型金具13cに係合することにより、枠部材5が収納部2にロックされている。従ってこの状態では、鏡扉3を昇降させずに鏡7のみを開閉し収納部2にアクセスする際に、枠部材5が誤動作して収納部2の手前側下方に移動するのを防ぐことができ、安全性を確保できる。
使用者が鏡7を手前に引き寄せて使用したい場合には、取っ手部13dを持って、図6(b)で時計針の回転方向に回す。すると、L字型金具13cから係合部材13eの係合を外すことができる。そして、枠部材5を手前に引けば、枠部材5、鏡7及び照明器具4は、リンク部材8により枠部材5が図6(a)に示すように、矢印g方向に回動することにより、実線で示す収納部2の手前側下方に移動することができる。枠部材5、鏡7及び照明器具4は、リンク部材8がストッパ21に当接する位置で停止する。
そして、枠部材5、鏡7及び照明器具4を、図6(a)の実線に示す位置から、点線に示す収納部2に隣接する元の位置に戻す場合は、枠部材5を洗面室等の取付壁15側に押すことにより、枠部材5、鏡7及び照明器具4を、リンク部材8により枠部材5が図6(a)の反時計方向に回動し、点線に示す収納部2に隣接する元の位置に戻すことができる。このようにして、鏡扉3を昇降させることができる。
本実施例のミラーキャビネット1によれば、鏡扉3が昇降機能を有し、収納部2の手前側下方に移動するので、洗面化粧台等の奥に設置されたミラーキャビネット1の手前に洗面台(水栓)が設置されている場合でも、その水栓を超えて奥から手前に鏡7を移動させる(引き出す)ことができる。このため、使用者は座った状態でも、手前側下方に移動させた鏡7の位置と、座った状態における顔の位置とを合わせることができ、顔全体を鏡7に映すことができる。
さらには、手前に鏡扉3を移動させるので、使用者の顔等の細部まで鏡7に映すことができる。なお、鏡扉3が収納部2の開口部2aを覆った状態(鏡扉3を収納部2の手前側下方に移動させていない状態)では、使用者は、立ったまま顔や姿等の全体像を鏡7に映すことができる。このように、使用者の使用状況に対応して鏡7の位置を移動できるため使い勝手がよい。
また、照明器具4が鏡扉3と共に連動して昇降できるため、鏡扉3を収納部2の手前側下方に移動させた状態においても、照明器具4により使用者の顔等を鏡7に明るく映すことができ、使用者は鏡7が見やすい。
さらに、鏡扉3が収納部2の開口部2aを覆った状態でも、鏡扉3を収納部2の手前側下方に移動させた状態でも、鏡7を開閉することができる。このため、使用者は、立った状態においても座った状態においても、鏡7を開閉して、収納部2内から収納物を容易に取り出すことができ、利便性が向上する。
図7(a)(b)はそれぞれ、本発明の実施例2に係るミラーキャビネット31の正面図と、側面図である。また、図8(a)は、ミラーキャビネット31の平面図である。実施例2のミラーキャビネット31は、実施例1のミラーキャビネット1の両側方に、収納部32と収納部32を覆う側方鏡扉33とが備えられて構成されている。このため、実施例2では、実施例1と同様の構成部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
ミラーキャビネット31は、収納部2、32を、鏡扉3と鏡扉3の側方に隣接する側方鏡扉33とで覆っている。要するに、実施例1のミラーキャビネット1と同様に収納部2を鏡扉3で覆う一方、収納部2の両側方に隣接して設けられる収納部32を、それぞれ2組の側方鏡扉33で覆っている。鏡扉3は、実施例1で述べたように開閉可能に構成されている。そして、側方鏡扉33も、開閉可能に構成されている。
図8(a)(b)を用いて、ミラーキャビネット31の側方鏡扉33が開閉される構成について説明する。図8(a)には、2組の側方鏡扉33のうち一方(図8(a)紙面向かって左側)の側方鏡扉33が開かれた状態のミラーキャビネット31の平面図が示されている。また、図8(b)は、1組(図8(a)紙面向かって右側)の側方鏡扉33の模式的な斜視図である。図8(b)には、開かれた状態の側方鏡扉33が示されている。
2組のうち夫々の側方鏡扉33は、収納部32にヒンジ38を介して取り付けられた側方枠部材35と、側方枠部材35にヒンジ36を介して取り付けられた側方鏡37と、から成る。側方枠部材35は、図8(b)に示されるように、例えば、側方端が開放されたコの字状に形成されている。収納部32は、収納部2と同様に開口部32aを有し、開口部32aの周囲には、収納部32の周縁部32cが形成されている。
この周縁部32cに側方枠部材35がヒンジ38を介して取り付けられている。そして、側方枠部材35にヒンジ36を介して取り付けられた側方鏡37は、ヒンジ36により中央の鏡扉3側へ開閉可能に構成されている。要するに、側方枠部材35に対して側方鏡37を開けた場合、側方鏡37は、中央の鏡扉3側へ開閉する内開きとなるように構成されている。このため、内開きとなる側方鏡37は、中央の鏡7とで合わせ鏡として利用することができる。
一方、側方枠部材35は、ヒンジ38により収納部32に対して、中央の鏡扉3側と反対側へ開閉可能に形成されている。要するに、側方枠部材35は、中央の鏡扉3側と反対側へ開閉する外開きとなるように構成されている。
したがって、側方鏡37は、ヒンジ36により中央の鏡扉3側へ開閉することができる(内開き)と共に、側方枠部材35を介してヒンジ38により、中央の鏡扉3側と反対側へ開閉することができる(外開き)、両開きの機能を有している。これにより、従来は、側方鏡37と中央の鏡7とで合わせ鏡となるように、側方鏡37が内開きに形成されることが多く、収納部32から収納物を取り出しにくい場合があったことと比べて、利便性を向上させることができる。
このような構造の側方鏡扉33は、ヒンジ36及びヒンジ38により側方鏡37と側方枠部材35との両方を同時に開くことで、側方鏡37を収納部32の手前側へ移動させる(前方に出させる)ことができる。
収納部32の手前側へ側方鏡37を移動させると共に、実施例1と同様にして収納部2の手前側下方に鏡扉3の鏡7を移動させることにより、側方鏡37及び鏡7を前方に出させた状態で、両者により合わせ鏡を作ることができる。よって、本実施例のミラーキャビネット31では、使用者がいる位置により近い場所で、合わせ鏡として利用することができる。
また、側方鏡扉33においても、鏡扉3で述べた効果と同様に、側方鏡扉33が収納部32の開口部32aを覆った状態でも、側方鏡扉33を収納部32の手前側に移動させた状態でも、側方鏡37を開閉することができる。このため、使用者は、いずれの状態においても側方鏡37を開閉して、収納部32内から収納物を容易に取り出すことができ、利便性が高められる。
また、使用者の使用状況に対応して、側方鏡37の位置を移動できるため使い勝手がよい。その他、実施例2においても、実施例1で述べたのと同様の効果を得ることが出来る。
なお、本実施例では、側方鏡37は、中央の鏡扉3側へ開閉することができる(内開き)と共に、側方枠部材35を介して中央の鏡扉3側と反対側へ開閉することができる(外開き)、両開きの機能を有する。一方、側方枠部材35を設けずに、側方鏡37を収納部32にヒンジを介して直接取り付けることも考えられる。この場合においても、側方鏡37を、中央の鏡扉3側へ開閉することができるように(内開きとなるように)構成する。これにより、側方鏡37を開けたときに、中央の鏡7とで合わせ鏡となるようにすることができる。
以上、本発明に係るミラーキャビネットの最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
本発明の活用例として、洗面室等の洗面化粧台に設置する他、浴室内に設置してもよい。
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施例1に係るミラーキャビネットの正面図と、側面図である。 鏡扉を開いた状態における実施例1のミラーキャビネットの模式的な斜視図を示す図である。 図3(a)は、実施例1の台座の正面図、平面図、側面図であり、図3(b)は、台座の斜視図である。 図4(a)は、実施例1の台座をキャビネットの収納部に取り付けた状態であり、図4(b)、(c)は台座にリンク部材を介して鏡の枠部材が取り付けられた構造を示す正面図、側面図である。 実施例1の台座にリンク機構を介して鏡の枠部材が取り付けられた、鏡扉の昇降機構を示す図である。 図6(a)は鏡扉が収納部の手前側下方に移動している状態を示すミラーキャビネットの側面図であり、図6(b)鏡扉のロック機構を示す図である。 図5(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施例2に係るミラーキャビネットの正面図と、側面図である。 図8(a)は、実施例2に係るミラーキャビネットの平面図であり、図8(b)は、開かれた状態の側方鏡扉を示す模式的な斜視図である。 図9(a)は、本発明の実施例1の台座の変形例の正面図、平面図、側面図であり、図3(b)は、台座の斜視図である。
符号の説明
1、31 ミラーキャビネット
2、32 収納部
2a、32a 開口部
2b 収納部左右両側内面
2c、32c 周縁部
3、35 鏡扉
4 照明器具
5 枠部材
5a 上部
6、36、38 ヒンジ
7 鏡
8 リンク部材
8a 一端
8b 他端
9、9’リベット
10 ダンパ
11、22 台座
12 補強部材
13 レバーラッチ
13a 凹部
13b バネ
13c L字型金具
13d 取っ手部
13e 係合部材
14 固定枠
14a 左右側部
14b 上下部
15 取付壁
16 左右折返片
17 下端折返片
18 固定片
19 収納部の背面壁
20 渦巻きバネ
21 ストッパ
23 ネジ
33 側方鏡扉
35 側方枠部材
37 側方鏡

Claims (4)

  1. 収納部を鏡扉で覆い、鏡扉が開閉可能に構成されたミラーキャビネットにおいて、
    鏡扉は、収納部の前面部に固定される固定枠を有する台座と、台座に取り付けられたリンク部材と、リンク部材に取り付けられた枠部材と、枠部材にヒンジを介して取り付けられた鏡と、から成り、リンク部材を介して枠部材が回動することにより、鏡が収納部の手前側下方に移動自在に形成されていることを特徴とするミラーキャビネット。
  2. 収納部を、鏡扉と鏡扉の側方に隣接する側方鏡扉とで覆い、鏡扉と側方鏡扉とが開閉可能に構成されたミラーキャビネットにおいて、
    鏡扉は、収納部の前面部に固定される固定枠を有する台座と、台座に取り付けられたリンク部材と、リンク部材に取り付けられた枠部材と、枠部材にヒンジを介して取り付けられた鏡と、から成り、リンク部材を介して枠部材が回動することにより、鏡が収納部の手前側下方に移動自在に形成されていることを特徴とするミラーキャビネット。
  3. 請求項1または2記載のミラーキャビネットにおいて、前記固定枠は背面方向に折り返される折返片を備え、該折返片が前記収納部の内面に固定されていることを特徴とするミラーキャビネット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のミラーキャビネットにおいて、前記固定枠は、該固定枠の内側に向かう固定片を備えていることを特徴とするミラーキャビネット。
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