JP4441287B2 - 車両用後付製品の取付ベース - Google Patents

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Description

本発明は車両用後付製品の取付ベース、特に車両に傘収納ケース等の後付製品を取り付けるための取付ベースに関するものである。
図15は従来の車両に取り付ける後付製品のための取付ベース及びこれに取り付けた傘収納ケースを示し、1は車両のシートバック、2はヘッドレスト、3は上記ヘッドレスト2のヘッドレストポール、4は上記ヘッドレストポール3のための貫通孔5を有する、上記ヘッドレストポール3に固定される取付ベース、6は上記取付ベース4に取り付けられる傘収納ケース、7は上記傘収納ケース6の下部に設けた、傘収納ケース下部固定用ベルトであり、このベルトはシートバック1のシートバック角度調整用レバー8に巻きつけられている。
上記従来の車両に傘収納ケースが取り付けられているものでは、水滴が付いた傘を車内に持ち込んでも、傘を上記傘収納ケースに収納すれば傘の水滴が車内の床に落ちて床が水浸しになることを防止することができる。このような車両に取り付ける傘収納ケース及びその取付ベースとしては特許文献1がある。
実開平7−37816号公報(図9)
然しながら、図15に示す上記従来のものでは傘収納ケース6のための取付ベース4をヘッドレストポール3に固定するには、上記ヘッドレストポール3を上記シートバック1から取り外す必要があるため、取付に手間がかかっていた。
また、上記傘収納ケース6の下部の上記傘収納ケース下部固定用ベルト7を上記シートバック角度調整用レバー8に巻きつけるものであるため、上記レバー8の操作が困難となり、また、レバー8の形状によっては上記ベルト7を巻きつけることができず、傘収納ケース6の下部を固定できず走行中に傘収納ケース6が揺れてしまうという欠点があった。
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
本発明の車両用後付製品の取付ベースは、車両のヘッドレストポール挿入用の一端開放の溝を有する一方及び他方の結合片と、上記一方の結合片の溝と上記他方の結合片の溝をヘッドレストポールに挿入し上記一方の結合片の溝と上記他方の結合片の溝とを交差せしめた状態で、上記一方及び他方の結合片を互いに結合せしめる結合手段と、上記一方及び他方の結合片の少なくとも一つに設けた後付製品取付部とよりなることを特徴とする。
上記結合手段は、上記一方及び他方の結合片に長手方向に離間して配置した互いに結合可能な複数の結合素子より成り、上記一方及び他方の結合片の結合位置が変更自在であることを特徴とする。
上記一方及び他方の結合片の少なくとも一つの溝幅は、その溝基部に向うに従って狭くなっていることを特徴とする。
上記一方の結合片が爪部を有し、上記他方の結合片が上記爪部に係合可能なラチェットを有することを特徴とする。
本発明の車両用後付製品の取付ベースにおいては、ヘッドレストポールをシートバックから取り外すことなく取付ベースをヘッドレストポールに固定できるので、取り付けが容易であるという大きな利益がある。
また、取付ベースの一方の結合片に対して他方の結合片の位置を変更自在ならしめたので、後付製品取付部の位置調整が可能となる。
また、一方又は他方の結合片の溝幅をその基部に向って狭くなるよう設けたので、ヘッドレストポールの直径に対応して取付ベースをヘッドレストポールに固定することができる。
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
本発明の車両用後付製品の取付ベースは、図1〜図3に示すように、プラスチック等からなる短柵状の一方のフック9と他方のフック10とよりなり、上記一方のフック9は、フック本体11と、このフック本体11の一端に開口を有する、フック本体11の略中間部迄延びるヘッドレストポール挿入用の溝12と、上記フック本体11の他端部13の上面に設けた、車両用後付製品を取り付けるL字状の係合部14と、上記溝12によって離間されたフック本体11の一方の足部15及び他方の足部16に夫々長手方向に一定の間隔離間して複数設けた小径の凸部17と、上記凸部17の上端に設けた大径の抜け止め18と、上記フック本体11の略中央部と上記他端部13間に長手方向に対して垂直に設けた複数の折り曲げ用溝部19とよりなる。
また、上記他方のフック10は、同じくフック本体20と、このフック本体20の一端に開口を有し、フック本体20の略中間部迄延びるその基部に向うに従ってその溝幅が次第に狭まるヘッドレストポール挿入用の溝21と、上記フック本体20の他端部22に設けた、車両用後付製品を取り付けるL字状の係合部23と、上記溝21によって離間されたフック本体20の一方の足部24及び他方の足部25に夫々長手方向に一定の間隔離間して複数設けた、一方のフック9に設けた抜け止め18を介して、上記凸部17に嵌合可能な孔部26と、上記各孔部26に設けた孔部拡張用の切り溝27と、上記フック本体20の略中央部と上記端部22間に長手方向に対して垂直に複数設けた折り曲げ用溝28とよりなる。
本発明の車両用後付製品の取付ベースは上記のような構成であるから、図1及び図2に示すように上記一方のフック9の溝12をヘッドレストポール3に嵌め込み、上記一方のフック9の係合部14をシートバック1の側面を越えて位置せしめ、次に、上記他方のフック10を上記一方のフック9に対して直交した状態で、上記他方のフック10の溝21を上記ヘッドレストポール3に嵌め、上記他方のフック10の溝21の溝幅と上記ヘッドレストポール3の直径が略同じになる位置に押し込み、上記他方のフック10の係合部23をシートバック1の背面を越えて位置せしめ、上記一方のフック9の4個の凸部17と、上記他方のフック10の4個の孔部26とを嵌合せしめて、上記一方のフック9に対して上記他方のフック10を固定せしめ、この結果上記一方及び他方のフック9,10からなる取付ベースが上記ヘッドレストポール3に固定されるようにする。
上記のように本発明の車両用後付製品の取付ベースは、ヘッドレストポールをシートバックから取り外すことなく、ヘッドレストポールに固定することができる。
なお、上記ヘッドレストポール3と上記シートバック1の側面との距離が短い場合には、上記一方のフック9の係合部14がシートバック1の側面から外方にあまり突出しないよう、図4に示すように、上記一方のフック9の溝12を上記ヘッドレストポール3に深く挿入せしめれば良い。
上記ヘッドレストポール3が太い場合には図5に示すように、上記他方のフック10の溝21を上記ヘッドレストポール3に浅く挿入せしめ、また、上記ヘッドレストポール3が細い場合には図6に示すように、上記他方のフック10の溝21を上記ヘッドレストポール3に深く挿入せしめて、上記一方のフック9と他方のフック10よりなる取付ベースと上記ヘッドレストポール3との遊びを少なくし、ガタツキを防止せしめる。
また、図7に示すように、上記一方のフック9を長くし、上記一方のフック9の溝12をヘッドレスト2を支える2本のヘッドレストポール3の双方に嵌め込み、他方のフック10を上記2本のヘッドレストポール3の一方のみに嵌め込み、上記一方のフック9がヘッドレストポール3を中心として回転することを防止せしめてもよい。
本発明の第2の実施例においては図8〜図10に示すように、第1の実施例の一方のフック9の一方及び他方の足部15,16に凸部17を設ける代わりに、上記一方及び他方の足部15,16に夫々長手方向に一定の間隔離間してスライド用溝29を形成する複数のT字状の凸部30及び逆L字状の凸部31を設け、また、上記一方の足部15に爪部32を設け、また、図11に示すように、上記第1の実施例の他方のフック10の一方及び他方の足部24,25に孔部26を設ける代わりに、上記爪部32に係合可能なラチェット歯33を上記一方及び他方の足部24,25の下面に夫々設ける。
この実施例においては、上記他方のフック10を上記一方のフック9に対して直交した状態で、上記他方のフック10の一方及び他方の足部24,25の外側縁を上記一方のフック9の互いに対向する凸部30,30又は凸部30,31の溝29に挿入せしめ、上記一方のフック9に対する上記他方のフック10の位置を上記ヘッドレストポール3の直径に対応して調整せしめる。
図12は本発明の取付ベースに取り付けられる傘収納ケースを示し、筒状の傘収納ケース本体34と、このケース本体34の上部開口縁に設けた、上記取付ベースの一方のフック9のL字状係合部14または他方のフック9のL字状係合部23に係合されるフック35及びベルト36と、上記ケース本体34の下部に設けたひも37と、上記ひも37の先端に設けたストッパー38とよりなる。
の傘収納ケースは、図13に示すように、上記ケース本体34をシートバック1の側面に配置する場合には、上記ケース本体34のフック35をヘッドレストポール3に固定した取付ベースの係合部14に係合せしめ、上記ケース本体34の上部分を固定するとともに、上記ケース本体34のストッパー38をシートバック1とシート39の境目に挿入せしめて、上記ケース本体34の下部分を固定せしめる。
また、図14に示すように、上記ケース本体34をシートバック1の背面に配置する場合には、上記ケース本体34のベルト36をヘッドレストポール3に固定した取付ベースの係合部23に係合せしめ、上記ケース本体34の上部分を固定するとともに、上記ケース本体34のストッパー38をシートバック1とシート39の境目に挿入せしめて、上記ケース本体34の下部分を固定せしめる。
の傘収納ケースによれば、上記傘収納ケースの上部及び下部が固定されるので走行中でも上記傘収納ケースが揺れることはない。また、傘収納ケースの下部をシートバック角度調整用レバー8に固定する必要がないので、レバー8の操作に支障がなく、また、シートバックとシートなどのつなぎ目ならどこにでもストッパー38を差込挿入できるるので、容易に傘収納ケースの下部分の固定ができる。
なお、ケース本体34の上部にフック35及びベルト36のいずれか一方のみを設けて、ケース本体34の上部を固定するようにしても良い。
また、ベルト36を直接ヘッドレストポール3に巻きつけ、ケース本体34の上部を固定するようにしても良い。
本発明の車両用後付製品の取付ベースの平面図である。 図1に示す取付ベースの使用状態を示す斜視図である。 図1に示す取付ベースの一方のフックの正面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの他の使用状態の説明用平面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの更に他の使用状態の説明用平面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの更に他の使用状態の説明用平面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの他の実施例の平面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの更に他の実施例の平面図である。 図8に示す取付ベースの一方のフックの縦断正面図である。 図8に示す車両用後付製品の取付ベースの一方のフックの縦断側面図である。 本発明の車両用後付製品の取付ベースの更に他の実施例の縦断正面図である。 本発明の取付ベースに取り付けられる傘収納ケースの側面図である。 図12に示す傘収納ケースの使用状態の説明用斜視図である。 図12に示す傘収納ケースの他の使用状態の説明用斜視図である。 従来の車両用後付製品の取付ベースと傘収納ケースの斜視図である。
1 シートバック
2 ヘッドレスト
3 ヘッドレストポール
4 取付ベース
5 貫通孔
6 傘収納ケース
7 傘収納ケース下部固定用ベルト
8 レバー
9 一方のフック
10 他方のフック
11 フック本体
12 溝
13 他端部
14 係合部
15 一方の足
16 他方の足
17 凸部
18 抜け止め
19 折り曲げ用溝部
20 フック本体
21 溝
22 他端部
23 係合部
24 一方の足部
25 他方の足部
26 孔部
27 切り溝
28 折り曲げ用溝
29 スライド用溝
30 凸部
31 凸部
32 爪部
33 ラチェット歯
34 ケース本体
35 フック
36 ベルト
37 ひも
38 ストッパー
39 シート

Claims (4)

  1. 車両のヘッドレストポール挿入用の一端開放の溝を有する一方及び他方の結合片と、上記一方の結合片の溝と上記他方の結合片の溝をヘッドレストポールに挿入し上記一方の結合片の溝と上記他方の結合片の溝とを交差せしめた状態で、上記一方及び他方の結合片を互いに結合せしめる結合手段と、上記一方及び他方の結合片の少なくとも一つに設けた後付製品取付部とよりなることを特徴とする車両用後付製品の取付ベース。
  2. 上記結合手段が、上記一方及び他方の結合片に長手方向に離間して配置した互いに結合可能な複数の結合素子より成り、上記一方及び他方の結合片の結合位置が変更自在であることを特徴とする請求項1記載の車両用後付製品の取付ベース。
  3. 上記一方及び他方の結合片の少なくとも一つの溝幅がその溝基部に向うに従って狭くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用後付製品の取付ベース。
  4. 上記一方の結合片が爪部を有し、上記他方の結合片が上記爪部に係合可能なラチェット歯を有することを特徴とする請求項1、2または記載の車両用後付製品の取付ベース。
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