JP4440942B2 - アニオン性乳化剤 - Google Patents
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Description
これらのアニオン性乳化剤に求められる性能は、重合時の乳化重合安定性やエマルジョンの機械的安定性が良好であること、粘度が低いこと、エマルジョンの泡立ちが低いこと、エマルジョンの臭気が少ないことなどであり、これらの性能を全て満足する乳化重合用アニオン性乳化剤は得られていない。
(1)重合安定性やエマルジョンの機械的安定性が従来より改善される。
(2)起泡性が少ない。
(3)体積平均粒子径が小さく、かつ粒子径分布が狭い。
(4)残存する単量体の量が少ないので、エマルジョンの臭気が少ない。
(5)エマルジョンを使用して得られる紙塗工用組成物は塗工性に優れ、得られる紙塗工紙は白紙光沢、ドライピック性およびウエットピック性に優れている。
(A)は、通常、フェノール環へのスチレンまたは塩化ベンジルなどの付加反応の工程を含む製造方法で製造されるため、これらの付加生成物における付加モル数は分布を有している。
従って、一般式(1)におけるmは平均値で表され、通常1.0〜3.0であり、好ましくは1.1〜1.8である。
1.1以上であれば、重合安定性の観点から特に優れており、1.8以下であれば体積平均粒子径およびその分布の観点で特に優れている。その結果としてmが1.1〜1.8であると、得られるエマルジョンが塗工紙用組成物は塗工性に優れ、得られる紙塗工紙は白紙光沢、ドライピック性およびウエットピック性に優れている。
また、(A)は、通常、フェノール性水酸基へのアルキレンオキサイドの付加反応工程を含む製造方法で製造されるため、これらの付加生成物における付加モル数は分布を有している。
従って、一般式(1)におけるnは平均値で表され、通常1.0〜8.0であり、好ましくは2.0〜6.0である。 2.0以上であれば、機械安定性の観点から特に優れており、6.0以下であれば体積平均粒子径およびその分布の観点で特に優れている。
(A)のうち、エチレン基が50モル%以上の場合が好ましく、特に好ましくはエチレン基単独の場合である。
アルカリ金属カチオンとしてはナトリウムカチオンおよびカリウムカチオンなどが挙げられる。
アルカリ土類金属カチオンとしてはカルシウムカチオンまたはマグネシウムカチオンなどが挙げられる。
アミンカチオンとしては、低級アルキルアミンカチオン(メチルアミンカチオン、エチルアミンカチオン、イソプロピルアミンカチオン、ジメチルアミンカチオン、トリメチルアミンカチオンなど)、アルカノールアミンカチオン(モノエタノールアミンカチオン、トリエタノールアミンカチオンなど)などがあげられる。
M+のうち、機械的安定性の観点から好ましいのはナトリウムカチオン、カリウムカチオンおよびアンモニウムカチオンであり、ナトリウムカチオンおよびアンモニウムカチオンが特に好ましい。
ポリオキシエチレンスチレン化フェノール硫酸化ナトリウム塩[R=メチルメチレン基、A=エチレン基、M+=ナトリウムカチオン、m=1.1、n=4.0]、
ポリオキシエチレンベンジル化フェノール硫酸化アンモニウム塩[R=メチレン基、A=エチレン基、M+=アンモニウムカチオン、m=2.8、n=2.0]、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンスチレン化ベンジル化フェノール硫酸化カリウム塩[R=メチルメチレン基およびメチレン基、A=エチレン基および1,2−プロピレン基、M+=カリウムカチオン、m=1.75、n=4.8]。
(a)フリーデルクラフト反応
フェノールにスチレンおよび/またはベンジルクロライドなどをフリーデルクラフト反応などによって付加させる。
(a)における触媒としては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛または活性白土などが使用できる。反応条件は、例えば特公昭50−25526号公報記載の条件が挙げられる。
得られた粗生成物を、濾過、抽出などにより精製することもできる。
(a)の生成物の水酸基にアルキレンオキサイド(以下、AOと略記)を付加させる。
無触媒でまたは触媒の存在下(とくにAO付加の後半の段階で触媒を使用する)に常圧または加圧下に1段階または多段階で行なうことができる。
例えば加圧反応器に、フリーデルクラフト反応生成物および触媒を仕込み、AOを圧入する方法が挙げられる。触媒としては、アルカリ触媒、たとえばアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなど)の水酸化物;酸[過ハロゲン酸(過塩素酸、過臭素酸、過ヨウ素酸)、硫酸、燐酸、硝酸など、好ましくは過塩素酸]およびそれらの塩[好ましくは 2価または3価の金属(Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Co、Ni、Cu、Al)の塩]が挙げられる。反応温度は通常50〜150℃、反応時間は通常2〜20時間である。
2種以上のAOを併用する場合はブロック付加(チップ型、バランス型、活性セカンダリー型など)でもランダム付加でも両者の混合系〔ランダム付加後にチップしたもの:分子中に任意に分布されたエチレンオキシド鎖を0〜50 重量%(好ましくは5〜40重量%)有し、0〜30重量%(好ましくは5〜25重量%)のEO鎖が分子末端にチップされたもの〕でもよい。
AO付加反応終了後は、必要により中和し吸着剤で処理して触媒を除去・精製することができる。
上記の(b)によって得られたAO付加による末端水酸基をエステル化し、水酸化ナトリウムなどのアルカリを用いて中和することによって硫酸エステルを得ることができる。
中和度は通常95〜100%であり、中和物のpH(硫酸エステル塩の5%水溶液)は、通常5〜10である。
硫酸エステル化の方法としては、例えば(イ)クロロスルホン酸を用いる方法、(ロ)サルファンを用いる方法、(ハ)スルファミン酸を用いる方法、(ニ)硫酸を用いる方法が挙げられる。
(ロ)のサルファンについては、乾燥窒素等で希釈して用いる。
反応温度は、(イ)および(ロ)の場合は、通常0〜70℃、好ましくは0〜40℃である。(ハ)および(ニ)の場合は、通常50〜150℃、好ましくは60〜130℃である。
硫酸エステル化反応の終点は、56100/(硫酸エステルまたはその塩の分子量)で表される酸価(AV)が、理論値の70〜110%となる点であり、好ましくは80〜105%となる点である。
置換スチレン(置換基の炭素数1〜18、好ましくは1〜8)[例としては、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、シクロヘキシルスチレン、フェニルスチレン、ベンジルスチレン、アセトキシスチレン、フェノキシスチレン、クロルスチレンなど]、ビニル置換芳香族系モノマー[例としてはビニルベンゼン、ビニルトルエンおよびビニルキシレン、ビニルピリジンなど]、ビニルビニルナフタレンなどが挙げられる。
炭素数2〜24、好ましくは2〜12、更に好ましくは2〜6のモノオレフィン[例としてはエチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘプテン、4-メチルペンテン−1,1−ヘキセン、ジイソブチレン、1−オクテン、1−ドデセン、1−オクタデセン、クロロブタジエンなど]、炭素数4〜18のアルカンジエン[例としては炭素数4〜5のイソプレン、その他1,4−ペンタジエン、1,6−ヘキサジエンおよび1,7−オクタジエンなど]などが挙げられる。
ニトリル基含有モノマー[例としてはアクリロニトリル、(メタ)アクリロニトリルおよびシアノスチレンなど]、ニトロ基含有モノマー[例としては4−ニトロスチレンなど]が挙げられる。
(メタ)アクリル酸系モノマー[例としてはアクリル酸、メタクリル酸など]、不飽和ジカルボン酸[マレイン酸、フマール酸、イタコン酸など]、不飽和ジカルボン酸の炭素数1〜24のアルキルジエステル[マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジオクチルなど]が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(炭素数1〜24、好ましくは1〜12、更に好ましくは1〜8の直鎖または分岐のアルキル基)[例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル、(メタ)アクリル酸2−デシルテトラデシルおよび(メタ)アクリル酸テトラコシルなど]、(メタ)アクリル酸アルケニルエステル(炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルケニル基)[例としては(メタ)アクリル酸ブテニル、(メタ)アクリル酸オクテニル、(メタ)アクリル酸デセニル、(メタ)アクリル酸ドデセニル、(メタ)アクリル酸オレイルなど]が挙げられる。
脂肪酸としては総炭素数1〜24、好ましくは1〜12、更に好ましくは1〜8の直鎖状または分岐状の脂肪酸[例としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、ヘプタン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニルおよびn−オクタン酸ビニル、オレイン酸ビニル、リノール酸ビニル、リノレン酸ビニルなど]が挙げられる。
これらのうち、アニオン性乳化剤(A)の効果を特に発揮しやすいという観点から好ましくはSBラテックスエマルジョンである。
イオン交換水約100gに生成したエマルジョン約1gを分散させ、装置に対する試料濃度と光量を最適化する。この試料を測定用セル(10mm×10mm)に入れて体積平均粒子径分布を測定(積算回数;50回)し、体積平均粒子径を算出する。
また、体積平均粒子径分布は従来のラテックスエマルジョンに比較して狭く、塗工性能の観点から好ましくは体積平均粒子径(Dav)±30μmの範囲内の粒子径の粒子は、全粒子のうちの70vol%以上、さらに好ましくは75vol%以上である。
特にスチレンを含む単量体を乳化重合する場合は、生成したラテックスエマルジョン中にスチレンが残存すると強い不快な臭気があり、エマルジョンの使用時に問題となることが多かったが、本願発明のラッテクスエマルジョンは臭気が少ない。
マイクロシリンジを用いてラテックスエマルジョンを機器に注入し、以下の測定条件に従って測定を行う。各構成単量体の定量を別途作成した標準溶液(1.0、0.1、0.01%)から求めた検量線を用いて算出し、その合計をエマルジョンの固形分の重量に基ずいて換算した値を残存単量体の含有量(%)とした。
測定条件・・・カラム:内径3.0mm、長さ3.0m、充填剤:[液相]Thermon1000(5%)、[担体]Chromosorb W 150−180 AW−DMCS、カラム温度:120℃(定温)、キャリアーガス:窒素、40L/min、インジェクション温度:200℃、検出器温度:200℃、測定試料注入量:1μL
上記ガスクロマトグラムに限らず、ヘッドスペースガスクロマト(例えば、HSS/GC)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)又は他のクロマトグラフ法を使用してもよい。
以下の実施例により本発明を更に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
部および%は特記しない限り重量部および重量%を意味する。
ポリオキシエチレン(4モル)付加スチレン(1.0モル)化フェノールの硫酸エステルナトリウム塩の製造;
オートクレーブに、スチレン(1.0モル)化フェノール238部(1モル部)、および水酸化カリウム0.45部を仕込み、窒素置換後、温度100〜160℃、ゲージ圧0〜8Kg/cm2の条件下でEO212部(4モル部)を投入し、付加重合させた。その後、触媒の水酸化カリウムを吸着剤で吸着除去し、ポリオキシエチレン(4モル)付加スチレン(1.0モル)化フェノール450部を得た。
生成物の全量を、加熱撹拌・冷却装置の付いたガラス製反応装置に仕込み、スルファミン酸123部(1.05モル部)を仕込んだ。反応温度100℃で12時間反応させた後、30%水酸化ナトリウム水溶液321部を50〜60℃で5回に分けて2時間おきに断続投入し、投入時間も含めて15時間、−0.02MPaでトッピングした後、水で希釈して目的のポリオキシエチレン付加(4モル)スチレン(1.0モル)化フェノールの硫酸エステルナトリウム塩40%水溶液(A−1)1435部を得た。
スチレン化フェノールとして表1記載のものを1モル部使用したこと以外は、実施例1と同様にして実施例2〜5のアニオン性界面活性剤を得た。
EOの仕込量を表1記載のモル部としたこと以外は実施例3と同様にして実施例6のアニオン性界面活性剤を得た。
スチレン化フェノールの代わりにベンジル化フェノールを表1記載のように1モル部
使用したこと以外は、実施例3と同様にして実施例7のアニオン性界面活性剤を得た。
スルファミン酸による反応後、水酸化ナトリウム水溶液を使用せず、アンモニウム塩のままとしたこと以外は、実施例3と同様にして実施例8のアニオン性界面活性剤を得た。
スチレン化フェノールとして表1記載のものを1モル部と変更したこと以外は、実施例1と同様にして比較例1および2のアニオン性界面活性剤を得た。
EOの仕込量を表1記載のモル部としたこと以外は実施例3と同様にして比較例3のアニオン性界面活性剤を得た。
実施例1〜8および比較例1〜3のアニオン性乳化剤を用いて以下のようにSBラッテクスエマルジョンを製造した。
撹拌機、滴下ボンベ、窒素ガス導入管および温度計を備えた加圧反応容器に、水108部、スチレン50部、メタクリル酸メチル6部、メタクリル酸2部、アニオン性乳化剤を固形分換算で表2に記載の部数、過硫酸ナトリウム0.50部およびpH調整剤としてのトリポリリン酸ナトリウム0.04部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで置換後、滴下ボンベからブタジエン42部を80℃、5時間で圧入滴下反応し、さらに3時間熟成反応し、固形分48%のSBラテックスエマルジョンを得た。
(1)体積平均粒子径(μm)
電気泳動光散乱光度計(大塚電子株式会社製、ELS−800)を使用して測定した。
イオン交換水約100gに生成したエマルジョン約1gを分散させ、装置に対する試料濃度と光量を最適化する。この試料を測定用セル(10mm×10mm)に入れて体積平均粒子径分布を測定(積算回数;50回)し、体積平均粒子径を算出した。
(2)体積平均粒子径±30μmの範囲内の粒子の含有量(vol%)
上記(1)の測定を基に、エマルジョン粒子量に対する体積平均粒径±30μmの範囲内の粒子含有量の比率を算出した。
ガスクロマトグラフ(島津製作所製、GC−204)を使用して測定した。
マイクロシリンジを用いてラテックスエマルジョンを機器に注入し、以下の条件に従って分析を行った。各構成単量体の検量線を用いて定量化し、その合計をエマルジョンの固形分の重量に基づいて換算した値を残存単量体の含有量(%)とした。
測定条件・・・カラム:内径3.0mm、長さ3.0m、充填剤:[液相]Thermon1000(5%)、[担体]Chromosorb W 150−180 AW−DMCS、カラム温度:120℃(定温)、キャリアーガス:窒素、40L/min、インジェクション温度:200℃、検出器温度:200℃、測定試料注入量:1μL
(4)臭気
エマルジョンを直径9cmのシャーレに20ML採り、10人のモニターにより以下の基準で臭気の官能評価を行った。10人の平均値を臭気の評価とした。
5点:殆ど臭気なし
4点:わずかに臭気有り
3点:やや不快臭有り
2点:かなり不快臭有り
1点:強い不快臭有り
(5)重合安定性(%)
エマルジョンを100メッシュの金網で濾過し、残渣を水洗後130℃で2時間乾燥して得た凝固物重量を、仕込モノマー重量に対する%で表した。
(6)起泡性(ML)
100MLの共栓付メスシリンダーに、エマルジョン7.5gとイオン交換水22.5gを秤り、これを50回強く振とうした直後の泡の体積(ML)を測定した。
(7)機械的安定性(%)
エマルジョン50gをマロン法安定度試験機にて10kg/cm2、1000rpmで5分間回転し、生成した凝固物を100メッシュの金網で濾別し、水洗後130℃で2時間乾燥して得た凝固物重量の乾燥重量を採取エマルジョン中の固形分重量に対する%で表した。
(紙塗工用組成物の調整)
ラッテクスエマルジョンを固形分換算で10部、カオリンクレー(ENGELHARD社製、カオリンUF−90)70部、重質炭酸カルシウム(IMERYS社製、カービタル90)30部、分散剤(三洋化成工業社製、キャリボンL−400)0.5部、酸化澱粉(王子コーンスターチ社製、エースA)5部を混合し、固形分濃度を50%に調整して紙塗工用組成物を得た。
(塗工紙の作成)
上記の紙塗工用組成物を上質紙に塗工量が15g/m2となるように塗布し、120℃の循風乾燥機(ETAC製、HT−210S)で1分間乾燥し、温度20℃、相対湿度60%の恒温恒湿機(ヤマト科学製、IH−42H)に1夜放置した。その後温度55℃、線圧100kg/cmの条件でスーパーカレンダー処理(丸協技研社製、ミニスーパーカレンダー)を2回行って塗工紙を得た。
(8)白紙光沢
塗工紙の光沢度をJIS.P−8142に従って測定した。数値が大きいほど白紙光沢が良い。
(9)ドライピック強度
RIテスターを用いて塗工紙に印刷した際のピッキングの具合を目視にて観察し、相対的に5点法で評価した。点数の高いものほどドライピック強度が高い。
(10)ウェットピック強度
モルトンロールで水を塗布した塗工紙にRIテスターを用いて印刷した際のピッキング具合を目視にて観察し、相対的に5点法で評価した。点数が高いものほどウェットピック強度が高い。
(1)重合安定性やエマルジョンの機械的安定性が従来より改善される。
(2)起泡性が少ない。
(3)体積平均粒子径が小さく、かつ粒子径分布が狭い。
(4)残存する単量体の量が少ないので、エマルジョンの臭気が少ない。
(5)エマルジョンを使用して得られる紙塗工用組成物は塗工性に優れ、得られる紙塗工紙は白紙光沢、ドライピック性およびウエットピック性に優れている。
の効果を奏する。
また、得られたエマルジョンは、各種の塗料(紙塗工用など)、粘着剤、接着剤または合成ゴムなどの用途に利用できる。
Claims (9)
- スチレンおよびブタジエンを含む単量体の乳化重合に使用される、一般式(1)で示されるアニオン性乳化剤(A)であって、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸エステル塩であるアニオン性乳化剤(A)。
- 一般式(1)におけるmが1.1〜1.8である請求項1記載のアニオン性乳化剤。
- 請求項1または2記載のアニオン性乳化剤を用いて得られる、スチレンおよびブタジエンを含む単量体を構成単量体としてなるラテックスエマルジョン。
- 構成単量体として、さらに炭素数2〜6のモノオレフィン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、アルキル基の炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸アルキル、酢酸ビニルおよび酢酸プロピルからなる群から選ばれ1種以上を含む請求項3記載のラテックスエマルジョン。
- SBラテックスエマルジョンである請求項3または4記載のラテックスエマルジョン。
- 体積平均粒子径(Dav)が50〜200μmである請求項3〜5のいずれか記載のラテックスエマルジョン。
- ラテックスエマルジョン中の、体積平均粒子径(Dav)±30μmの範囲内の粒子径の粒子の含有量が70vol%以上である請求項6記載のラテックスエマルジョン。
- 残存する単量体の含有量が、エマルジョンの固形分の重量に基づいて1重量%以下である請求項3〜7のいずれか記載のラテックスエマルジョン。
- 請求項1または2記載のアニオン性乳化剤の存在下にスチレンおよびブタジエンを含むビニル単量体を乳化重合することを特徴とするラテックスエマルジョンの製造方法。
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