JP4440401B2 - 枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状物が異常な状態で印刷ユニットへ供給されるのを規制する枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
枚葉輪転印刷機においては、給紙装置から送り出された紙がフィーダボードおよび差板上を搬送され、差板の先端部に設けられた前当てによって天地方向が揃えられ、スイング装置の爪によってくわえられて、爪と爪とのくわえ替えにより、印刷ユニットの圧胴に供給される。差板の先端部には、搬送されてきた紙が前当てを乗り越えたり、2枚重なって送られたりする、いわゆる紙の異常または紙の供給不良を検知する不正供給検知手段が設けられている。この不正供給検知手段によって不正給紙が検知されたときには、胴抜きを行って印刷を停止している。
【0003】
この種の装置として、特開平4−347641号公報に開示されたものがある。ここに開示されたものは、不正給紙が発生したか否かを検知して信号を発する不正給紙検知器を設け、この不正給紙検知器が不正給紙を検知しないときには胴入れのまま印刷を継続する。一方、不正給紙検知器が不正給紙を検知したときには、前当てによって紙の搬送を停止させ、紙を印刷ユニット側に送らないように見当て部に残すとともに、すべての印刷ユニットの印刷胴を脱状態とし、印刷を停止させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置においては、不正給紙検知器によって不正給紙の発生が検知されても、前当てによる紙の搬送の停止が間に合わなかったり、紙が前当てを乗り越えた場合には、紙が印刷ユニットの圧胴まで到達してしまうことがある。この場合には、紙は圧胴の爪にくわえられ、さらに各胴の爪と爪とのくわえ替えによって排紙装置まで搬送されてしまう。この結果、搬送途中で不正給紙された紙が折れ曲がり、折れ曲がった紙により印刷胴に過大な印圧がかかり、特に複数枚の紙である場合には大きな負荷となり、圧胴の圧胴ジャケットやゴム胴のブランケットをいためるおそれがあった。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、不正給紙が発生しても印刷胴の表面をいためることがないようにした枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シート状物を搬送する第1のシート状物搬送手段と、この第1のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、前記シート状物の不正供給を検知する不正供給検知手段と、前記第1のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、この第1のシート状物搬送手段からシート状物を受け取るシート状物保持手段が設けられた第2のシート状物搬送手段と、この第2のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、この第2のシート状物搬送手段のシート状物保持手段からシート状物を受け取るシート状物保持手段が設けられた第3のシート状物搬送手段とを備えた枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置において、前記不正供給検知手段によってシート状物の不正供給が検知されることにより、前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段の動作を停止させる停止手段を備える。
したがって、シート状物の異常または供給不良が検知されると、第2のシート状物搬送手段のシート状物保持手段から第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段へのシート状物の受け渡しが規制される。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記停止手段を、前記第3のシート状物搬送手段に設けられたくわえ替え規制部材と、このくわえ替え規制部材側に移動自在で、このくわえ替え規制部材側に移動することにより前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段によるシート状物のくわえ替えを規制するカム部材と、このカム部材を移動させるアクチュエータとによって構成する。
したがって、アクチュエータによってカム部材がくわえ替え規制部材側に移動すると、第2のシート状物搬送手段のシート状物保持手段から第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段へのシート状物の受け渡しが規制される。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段はシート状物をくわえる爪であり、この爪は前記不正供給検知手段によってシート状物の不正供給が検知されたとき前記停止手段により閉じた状態になる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第2のシート状物搬送手段はスイング装置であり、前記第3のシート状物搬送手段は胴である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明に係る枚葉輪転印刷機の全体を示す側面図、図2は同じく紙供給装置の側面図、図3は同じく差板の平面図、図4は同じく要部を示す側面図である。図5は図4における V-V線断面図、図6は図4におけるVI-VI 線断面図、図7は図4におけるVII-VII 線断面図、図8は印刷動作を説明するフローチャートである。
【0009】
図1において、全体を符号1で示す枚葉輪転印刷機は、給紙装置2と、4組の印刷ユニット3と、排紙装置4とを備え、給紙装置2には、紙5が積載された紙積台6が設けられている。各印刷ユニット3には、周面に版が装着された版胴7と、版の表面にインキと湿し水を供給する図示を省略したインキ装置および給水装置と、版胴7に対接するゴム胴8と、このゴム胴8に対接する圧胴9とが設けられている。
【0010】
隣接する印刷ユニット3の圧胴9,9との間には、渡し胴10が対接され、排紙装置4には、図示しない排紙チェーンと、印刷後排紙チェーンで搬送されたのち排紙される紙5を積載する紙積台11が設けられている。給紙装置2と1色目の印刷ユニット3との間には、後述するフィーダボード12と、差板13と、スイング装置14と、渡し胴15とが設けられている。
【0011】
次に、図2および図3を用いてフィーダボード12および差板13の詳細を説明する。図2において16aは紙送りベルトであって、ベルトローラ16に添接され傾斜しているフィーダボード12に沿って複数条張架され、押えころ17などで紙送りベルト16aに押えられた紙5をフィーダボード12に沿って搬送するように構成されている。差板13は長尺の板状に形成され、フィーダボード12の前方に位置し連結板18を介してフィーダボード12と同傾斜角度で支架されている。19は左右のフレーム20(図5参照)間に支架され連結板18と差板13とを支持する支持板である。
【0012】
上述したスイング装置14は、軸受に支持された外周21aの軸芯と、偏心軸21bの軸芯とを偏心させたスイング軸21と、図4に示すようにアーム22を介して支持されたスイング爪23とで構成されている。このスイング装置14は、スイング軸21が紙5の搬送経路である差板13の下方に位置付けられたいわゆる下スイングと称するものであって、スイング爪23がこのスイング装置14の上端に位置付けられている。このスイング装置14は、差板13の先端部において前当て(図示せず)に停止した紙5をスイング爪23でくわえ、アーム22の回動により搬送することにより、渡し胴15の後述する爪43(図4参照)との間でくわえ替えを行う。
【0013】
差板13には投光器と受光器とからなる各種の不正給紙検知装置24が設けられているが、図3においては、受光器の図示を省略して投光器のみを図示するとともに、以下、投光器を検知器と称して符号を付ける。図2において、差板13の上方には受光器支軸25が左右のフレーム20間に支架されており、この受光器支軸25に割締め固定されたホルダ26には、以下に説明する各投光器に対応する受光器27が装着されている。すなわち、差板13には、行き過ぎ検知器28が、差板13の裏面にボルト止めすることにより投光面を露呈させて固定されており、差板13上へ送り込まれてくる紙5が前記前当てを乗越えて光線を遮断したときに異常信号を発するように構成されている。
【0014】
また、差板13には、2枚差し検知器29が、差板13の裏面にボルト止めすることにより投光面を露呈させて固定されており、差板13上へ1枚ずつ送り込まれてくるはずの紙5が2枚重なって送り込まれたときに光線の透過率が変化するのを検知して異常信号を発するように構成されている。さらに、差板13には、一対の紙曲り検知器30,31が差板13の裏面にボルト止めされることにより投光面を露呈させて固定されており、差板13上へ送り込まれてくる紙5の前端縁が紙の搬送方向に対して直交しない状態で停止するのを検知して異常信号を発するように構成されている。
【0015】
また、前記連結板18の前端部には、紙5がこの上を通過することによりこれを検知して胴入れ信号を発する胴入れ検知器32が固定されている。さらに、連結板18上には送り込まれてくる紙5の端縁をゲージに当て接させて紙5の見当てを左右方向に合わせる横針装置33が連結板18の幅方向端部に位置して取付けられている。
【0016】
次に、図4を用いてスイング装置14のスイング爪23の開閉機構について説明する。
図4において、スイング装置14には、スイング軸21に回動自在なスイング爪開閉カム35が備えられ、このスイング爪開閉カム35は図示を省略したエアシリンダによって、図中実線および二点鎖線の位置にそれぞれ位置付けられる。このスイング爪開閉カム35には、カム部材36が固定され、このカム部材36の周面には、中央の高いカム面36aと左右の低いカム面36b,36cが設けられている。
【0017】
37はアーム22に回動自在に支持された爪軸であって、上述したスイング爪23の基端部がこの爪軸37に軸着され、スイング爪23は爪軸37と一体的に回動する。38はスイング爪開閉コロであって、一端が爪軸37に軸着された図示を省略したレバーの他端に固定され、カム部材36のカム面に対接する方向に付勢されている。したがって、アーム22が揺動し、スイング爪23が上述した差板13の先端部に位置付けられると、スイング爪開閉コロ38が低いカム面36cから高いカム面36aに対接し、スイング爪23が爪軸37を回動中心として図中時計方向に回動し閉じるので、差板13の先端部で前当て(図示せず)に停止した紙5をくわえる。
【0018】
紙5をくわえてアーム22がスイング軸21を回動中心として図中反時計方向に回動すると、スイング開閉コロ38が低いカム面36bに対接し、スイング爪23が開くので、紙5は渡し胴15の爪43にくわえ替えられる。一方、上述した不正給紙検知装置24によって不正給紙が検知されると、図示を省略したエアシリンダによってスイング爪開閉カム35がスイング軸21を回動中心として図中反時計方向に回動して、二点鎖線で示す位置に位置付けられる。
【0019】
したがって、スイング爪23が差板13の先端部に位置付けられても、スイング爪開閉コロ38が他方の低いカム面36cに対接するので、スイング爪23は開いた状態となり、差板13の先端部で前当て(図示せず)に停止した紙5をくわえることがない。このため、不正給紙された紙5が、渡し胴15から下流側の各印刷ユニット3に給紙されることがないので、各印刷ユニット3のゴム胴8、圧胴9、渡し胴9の表面をいためるようなことがない。
【0020】
次に、図4および図7を用いて渡し胴15の爪43の開閉機構について説明する。これらの図において、41はフレーム20に固定された円板状の爪開閉カムであって、この爪開閉カム41の周面には、高さの高いカム面41aと、周方向に略180°の間隔をおいて設けられた2個の低いカム面41b,41cとが形成されている。42は渡し胴15のベアラ40に回動自在に支持された爪軸であって、爪43の基端部はこの爪軸42に軸着され、爪43は爪軸42と一体的に回動する。44は中央が爪軸42に軸着されたレバーであって、一端に爪開閉コロ45が固定され、他端にブラケット46を介して、くわえ替え規制部材としての不動作コロ47が固定されている。
【0021】
図7に示すように、この爪軸42の一端にはトーションバー48の一端が軸着され、爪軸42はこのトーションバー48のねじりモーメントにより、常時図4中時計方向の回動が付勢され、爪開閉コロ45が爪開閉カム41の周面に圧接されている。したがって、渡し胴15が回転し、上述したスイング爪23との紙くわえ替え位置である図4中実線で示した位置に爪43が位置付けられると、開閉コロ45が爪開閉カム41の低いカム面41bに位置するので、爪軸42が図中時計方向に回動し爪43が開く。
【0022】
さらに、渡し胴15が回動すると、爪開閉コロ45が高いカム面41aに位置付けられるので、爪軸42が図中反時計方向に回動し爪43は閉じ、この爪43の開閉により、スイング爪23との紙のくわえ替えが行われる。爪43によってくわえ替えられた紙5は、渡し胴15がさらに回転し、爪開閉コロ45が他方の低いカム面41cに位置付けられると、爪43が開くことにより、圧胴9の爪(図示せず)にくわえ替えられる。
【0023】
次に、図4,図5,図6を用いて本発明の特徴である爪43のくわえ替えを規制する構造について説明する。
図4および図6において、52はフレーム20に固定された支承部材であって、下面と側面にまたがる凹部53が設けられ、この凹部53にはこの凹部53と直交する貫挿孔54が設けられている。55はこの支承部材52を貫通してフレーム20に回転自在に支持された軸であって、この軸55には、カバー56がこの軸55を回転中心として開閉自在となるように取り付けられている。
【0024】
57は弓形に形成されたカム部材としての爪閉じカムであって、図6に示すように、一端が支承部材52の凹部53内に係入され、この一端に設けられた貫挿孔57aと支承部材52の貫挿孔54とに貫挿されたピン58を回動中心として回動自在に支持されている。この爪閉じカム57の他端には、レバー60の一端が固定され、このレバー60の他端は、フレーム20に固定されたアクチュエータとしてのエアシリンダ61のロッド62に枢着されている。
【0025】
印刷動作中においては、このエアシリンダ61のロッド62は後退した状態にあって、爪閉じカム57は不動作コロ47から退避した位置、すなわち図4中において実線で示す位置に位置付けられている。一方、上述した不正給紙検知装置24によって不正給紙が検知されると、エアシリンダ61のロッド62は前進し、爪閉じカム57はピン58を回動中心として、図中時計方向にわずかに回動して二点鎖線で示す位置に位置付けられ、不動作コロ47に対接する。
【0026】
図4および図5において、65はフレーム20に固定されたベースプレートであって、このベースプレート65にはスタッド66を介して支持プレート67が固定されている。68は金具69を介して支持プレート67に固定された紙ガイドであって、断面が湾曲形成され渡し胴15の周面に近接して渡し胴15の胴軸方向に延在している。70はブラケット71を介してフレーム20に固定された原点復帰確認用センサであって、上述したエアシリンダ61のロッド62が後退し、レバー60が原点に復帰したことを検出することにより、印刷が開始できるようにするものである。
【0027】
以上のように構成された枚葉輪転印刷機のシート状物供給装置におけるシート状物の供給動作を、図8のフローチャートを併せ用いて説明する。給紙装置2が作動して印刷作業が開始され、紙5が紙送りベルト16aによりフィーダボード12上を経て連結板18上へ送り込まれてくると、S1において、その前端を胴入れ検知器32が検知することにより胴入れ指令が発せられる。さらに紙5が前進し前当てにより前進を規制されて停止するが、このとき紙4が正しく供給されているときには、S2,S3,S4において、不正給紙検知装置24を構成する各検知器28,29,30,31が異常信号を発しないので、胴入れが行われ、紙5はスイング装置14により渡し胴15に供給されて印刷作業が行われる。
【0028】
一方、印刷開始時または印刷中に不正給紙が発生すると、S2,S3,S4において、不正給紙検知装置24を構成する各検知器28,29,30,31のいずれかが不正給紙を検知し、S5において給紙動作の停止とスイング爪23の開きと爪43の閉じの指令が発せられる。したがって、S6において給紙装置2が停止し、印刷動作が停止するとともに、スイング爪23による前当てに停止した紙5のくわえが規制され、かつ渡し胴15の爪43によるくわえ替えが規制される。すなわち、図示を省略したエアシリンダが作動し、図4においてスイング爪開閉カム35がスイング軸21を回動中心として図中反時計方向に回動して、二点鎖線で示す位置に位置付けられる。
【0029】
したがって、スイング爪23が差板13の先端部に移動しても、スイング爪開閉コロ38が他方の低いカム面36cに対接するので、スイング爪23は爪台39から開いた状態となり、差板13の先端部で前当て(図示せず)に停止した紙5をくわえることがない。このため、不正給紙された紙5が、渡し胴15から下流側の各印刷ユニット3に給紙されることがないので、各印刷ユニット3の版胴7、ゴム胴8、圧胴9、渡し胴10の表面が不正給紙された紙5によっていたむようなことがない。また、爪43のくわえ替えを停止させる停止手段として、不動作コロ47と、これを不動作状態とする爪閉じカム57と、これを作動させるエアシリンダ61とによって構成したので、部品点数が最小限となり構造が簡素化されるとともに、爪43のくわえ替えの規制が確実に行われる。
【0030】
ここで、本実施の形態においては、スイング装置14が下スイングであるために、不正給紙された紙5がスイング爪23にくわえられなくても、誤ってスイング装置14のスイング爪23にガイドされてスイング爪23上を滑降し、渡し胴15に搬送される場合がある。この場合でも、不正給紙検知装置24が不正給紙を検知しているので、エアシリンダ61のロッド62が前進しており、爪閉じカム57が図4中二点鎖線で示すように不動作コロ47に対接する位置に進出しているので、爪開閉コロ45が爪開閉カム41の低いカム面41bに対向しても、爪軸42が回動しない。
【0031】
したがって、爪43が開くことなく閉じた状態を保持されるので、渡し胴15に誤って搬送されてきた不正給紙された紙5が爪43にくわえられるようなことがない。このため、不正給紙された紙5が渡し胴15の紙搬送方向下流側の各印刷ユニット3に搬送され排紙装置4に排出されるようなことはないので、不正給紙された紙5によって各印刷ユニット3の版胴7、ゴム胴8、圧胴9、渡し胴10の表面がいたむようなことがない。また、不正給紙された紙5が、渡し胴15の紙搬送方向下流側に搬送されることがないので、不正給紙された紙5を除去する作業も容易になる。
【0032】
不正給紙された紙5を除去し、再び印刷を開始するときは、エアシリンダ61のロッド62を後退させ、レバー60を介して爪閉じカム57を図4中実線で示すように不動作コロ47から退避した位置に後退させる。このとき、この位置に爪閉じカム57が移動したことを、原点復帰確認用センサ70によって確認されることによって印刷が開始されるので、爪43によるくわえ損じがなく、このためくわえ損じされた紙5によって版胴7、ゴム胴8、圧胴9、渡し胴10の表面がいたむようなことがない。
【0033】
なお、本実施の形態においては、第2のシート状物搬送手段としてスイング装置14としたが、渡し胴15でもよく、また、第3のシート状物搬送手段として渡し胴15としたが、圧胴9でもよく、要は、シート状物を受け渡すシート状物保持手段が設けられたシート状物搬送手段であればよい。また、シート状物を紙としたが、ポリ塩化ビニール等のフィルムでもよく、種々の設計の変更が可能である。また、不正給紙検出手段24の検出によってスイング爪23の開きと爪43の閉じのみを行うようにしたが、同時に胴入れ指令の解除を行い、全胴を脱状態としてもよい。また、エアシリンダ61の向きを逆にしてロッド62が後退したときに爪閉じカム57によって不動作コロ47を不動作状態としてもよい。また、アクチュエータとして、エアシリンダ61の替わりに正、逆方向に回転可能なモータを用い、モータの回転軸としてねじ棒を設け、このねじ棒に螺合するねじ部をレバー60に設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、シート状物の異常または供給不良が発生しても、第2のシート状物搬送手段のシート状物保持手段から第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段へのシート状物の受け渡しが規制されることにより、第2の搬送手段よりシート状物搬送方向下流側の搬送手段の表面が折れ曲がったシート状物によっていたむようなことがない。
【0035】
また、請求項2に係る発明によれば、構造が簡素化されるとともに、くわえ替えの規制が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る枚葉輪転印刷機の全体を示す側面図である。
【図2】 本発明に係る枚葉輪転印刷機における紙供給装置の側面図である。
【図3】 本発明に係る枚葉輪転印刷機における紙供給装置の差板の平面図である。
【図4】 本発明に係る枚葉輪転印刷機における紙供給装置の要部を示す側面図である。
【図5】 図4におけるV-V 線断面図である。
【図6】 図4におけるVI-VI 線断面図である。
【図7】 図4におけるVII-VII 線断面図である。
【図8】 本発明に係る枚葉輪転印刷機における印刷動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…枚葉輪転印刷機、2…給紙装置、3…印刷ユニット、4…排紙装置、5…紙、7…版胴、8…ゴム胴、9…圧胴、10,15…渡し胴、13…差板、14…スイング装置、21…スイング軸、23…スイング爪、24…不正給紙検知装置、28…行き過ぎ検知器、29…2枚指し検知器、30,31…紙曲がり検知、32…胴入れ検知器、35…スイング爪開閉カム、38…スイング爪開閉コロ、41…爪開閉カム、43…爪、45…爪開閉コロ、47…不動作コロ、57…爪閉じカム、61…エアシリンダ、70…原点復帰確認用センサ。
Claims (4)
- シート状物を搬送する第1のシート状物搬送手段と、この第1のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、前記シート状物の不正供給を検知する不正供給検知手段と、前記第1のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、この第1のシート状物搬送手段からシート状物を受け取るシート状物保持手段が設けられた第2のシート状物搬送手段と、この第2のシート状物搬送手段のシート状物搬送方向下流側に設けられ、この第2のシート状物搬送手段のシート状物保持手段からシート状物を受け取るシート状物保持手段が設けられた第3のシート状物搬送手段とを備えた枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置において、前記不正供給検知手段によってシート状物の不正供給が検知されることにより、前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段の動作を停止させる停止手段を備えたことを特徴とする枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置。
- 請求項1記載の枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置において、前記停止手段を、前記第3のシート状物搬送手段に設けられたくわえ替え規制部材と、このくわえ替え規制部材側に移動自在で、このくわえ替え規制部材側に移動することにより前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段によるシート状物のくわえ替えを規制するカム部材と、このカム部材を移動させるアクチュエータとによって構成したことを特徴とする枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置。
- 請求項1記載の枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置において、前記第3のシート状物搬送手段のシート状物保持手段はシート状物をくわえる爪であり、この爪は前記不正供給検知手段によってシート状物の不正供給が検知されたとき前記停止手段により閉じた状態になることを特徴とする枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置。
- 請求項1記載の枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置において、前記第2のシート状物搬送手段はスイング装置であり、前記第3のシート状物搬送手段は胴であることを特徴とする枚葉輪転印刷機におけるシート状物供給装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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