JP4440139B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、受入れた遊技球を遊技領域へ排出する排出口を有するハウジングと、排出口の直下に設けられた入賞口とを備えたパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として特許文献1に記載のものが知られている。このパチンコ機は、特別図柄表示装置(公報では液晶ディスプレイと記載)の外周部を囲むようにして設けられたセンターケースを備える。そのセンターケースの上端には、遊技球を取込む球入口(公報では普通入賞手段と記載)が設けられており、センターケースの前面下部には、球入口から受入れられた遊技球を遊技領域へ排出する球出口(公報では出口穴と記載)が設けられている。その球出口から排出された遊技球の落下方向には、始動入賞装置(公報では図柄始動手段と記載)が設けられており、その始動入賞装置の下方には、変動入賞装置(公報では可変入賞手段と記載)が設けられている。
そして、球出口から排出された遊技球が始動入賞装置に入賞すると、特別図柄表示装置が特別図柄の変動表示を開始し、大当り図柄が停止すると大当りが発生し、変動入賞装置が作動し、大入賞口が開口する。
特開2003−24550号公報(第4〜8頁、図5)
しかし、上記従来のパチンコ機には、次のような問題があった。ここでは、その問題を説明するため、特許文献1に記載の図に代えて、本願発明者が考案したパチンコ機の図を使用する。図12は、本願発明者が考案したパチンコ機の一部を拡大して示す斜視説明図である。図12(A)は、遊技球同士が衝突した様子を示す斜視説明図であり、図12(B)は、衝突した遊技球同士が弾かれた様子を示す斜視説明図である。
センターケース50に取り込まれた遊技球P1は、ステージ52の上を転動し、球入口53からセンターケース内部に入り、球出口51から遊技領域20aへ排出される。このとき、図12(A)に示すように、センターケース50に取り込まれないで遊技領域20aを流下してきた遊技球P2が、球出口51から排出された遊技球P1に衝突することがある。このような衝突が発生すると、図12(B)に示すように、遊技球P1は、弾かれて流下を阻止され、釘7b,7bによって規定された入賞口12cに入賞することができない。
特に、入賞口12cは、一般の入賞口と異なり、当該入賞口12cへの入賞に基づいて特別図柄表示装置が特別図柄を変動表示する契機となるものであるため、遊技者にとって非常に重要である。このため、折角、球出口51から排出され、入賞口12cに入賞する筈であった遊技球が、入賞できなくなってしまうのでは、遊技者に酷である。
そこでこの発明は、センターケースに取込まれた遊技球の入賞の確実性を高めることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤(20)と、この遊技盤の遊技領域(20a)に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球を受入れるための開口部(35)が設けられたハウジング(31)と、前記遊技領域内に開口しており、前記開口部から前記ハウジングの内部に受入れられた遊技球を前記遊技領域へ排出する排出口(8)と、前記遊技領域を流下した遊技球(P2)または前記排出口から排出された遊技球(P1)がようやく1個通過可能な受入口(12a)を前記排出口の直下に有しており、前記遊技盤の盤面から前方へ突出した受入部材(12)と、前記開口部からハウジングの内部に受入れられた遊技球を前記排出口へ流下させるための流下経路(10a,10b)と、前記受入口に入賞した遊技球を検出する検出スイッチ(40)と、前記ハウジングに設けられており、前記検出スイッチが前記受入口に入賞した遊技球を検出すると複数の特別図柄を変動表示する図柄表示装置(32)と、前記遊技盤に設けられており、前記図柄表示装置が前記複数の特別図柄を変動表示した後に大当り図柄を停止表示したときに大入賞口(26b)を開口する変動入賞装置(26)と、を備えたパチンコ機(1)において、前記排出口の後方の下部から前記受入口に向けて下り勾配に形成されており、上り方向側の上端(3b)が前記排出口よりも後方に位置しており、かつ、下り方向側の下端(3c)が前記排出口の下縁よりも下方であって前記受入口の内部に露出しており、前記流下経路を前記排出口に向けて流下する遊技球を前記受入口に誘導するための傾斜誘導部(3)と、前記傾斜誘導部の両側に形成された側壁(3a)と、を備えており、前記排出口から前記遊技領域へ少なくとも一部が露出した遊技球(P1)が前記排出口から露出したときに、少なくともその一部が前記受入口の内部に入り込んだ状態になり、前記一部が露出した遊技球の露出していない部分が前記受入口の側方から見て前記受入口の内壁によって隠れるように構成されてなるという技術的手段を用いる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
(請求項1に係る発明の効果)
ハウジングの開口部からハウジングの内部に受入れられ、排出口から遊技領域へ少なくとも一部が露出した遊技球が、排出口の直下の受入口へ向かう経路から外れないように遊技球の動きを規制する傾斜誘導部および側壁を備えるため、ハウジングに受入れられた遊技球が受入口に受入れられる確実性を高めることができるパチンコ機を実現することができる。
また、傾斜誘導部の下り勾配側の下端が、受入口の内部に露出しているため、傾斜誘導部に沿って転動する排出球を受入口に確実に受入れさせることができる。
さらに、排出口から遊技領域へ少なくとも一部が露出した遊技球は、その露出していない部分が受入口の側方から見て受入口の内壁によって隠れるように構成されているため、排出口から露出した遊技球は、遊技領域を流下する遊技球と衝突して弾かれたときに、受入口を形成する内壁に衝突することにより、その動きが規制されるため、受入口に受入れられる可能性が高くなる。
<第1実施形態>
この発明の第1実施形態について説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。なお、以下の説明では、パチンコ機で遊技をする遊技者に向く方向を前方とし、その逆方向を後方とする。また、遊技者から見て左右方向を左右方向または横方向とし、縦方向を縦方向または上下方向とする。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する前枠21が設けられており、その前枠21にはガラス枠22が開閉可能に取付けられている。ガラス枠22の内側には遊技盤20が設けられており、前枠21の前面右下方には、遊技盤20へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー23が回動可能に取付けられている。遊技盤20の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿24が設けられており、上受け皿24の下方には、上受け皿24の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿25が設けられている。
[遊技盤の主要構成]
次に、遊技盤20の主要構成について図2および図3を参照して説明する。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図であり、図3は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を右斜め上方から見た概略説明図である。
遊技盤20の盤面上には、発射装置から発射された遊技球を案内する案内レール42が設けられており、その案内レール42によって遊技領域20aの一部が略円形に区画形成されている。遊技領域20aには、センターケース30が備えられている。センターケース30には、ハウジング31が備えられており、そのハウジング31には、複数の特別図柄を変動表示(スクロール表示ともいう)する図柄表示装置32が備えられている。図柄表示装置32の表示画面には、特別図柄を変動表示する表示領域が複数設定されている。この実施形態では、表示画面の横方向に3つの表示領域が設定されている。図柄表示装置32は、各表示領域において複数の特別図柄(例えば0〜9の計10種類の数字を表現した特別図柄)を縦に配列した図柄列をそれぞれ変動表示する。また、図柄表示装置32は、表示画面の所定の表示領域において複数の普通図柄(例えば○や×などを表現した普通図柄)を変動表示する。
ハウジング31の下端から下方へ突出した突出部31iには、センターケース30に取込まれた遊技球を排出する球出口8が前後方向に貫通形成されている。その球出口8の直下には、球出口8から排出された遊技球が入賞可能な入賞部材12が設けられており、その直下には、左右に開閉可能な開閉翼片13a,13aを有する始動入賞装置13が設けられている。始動入賞装置13の直下には、大当りが発生したときに作動する変動入賞装置26が設けられている。また、遊技盤20には、普通図柄作動ゲート27と、入賞口28と、風車29と、アウト口41とが設けられており、遊技球の流下経路を規定する多くの遊技釘7が打ち込まれている。
[センターケース30の主要構造]
次に、センターケース30の主要構造について図3を参照して説明する。
センターケース30のハウジング31は、図柄表示装置32の周囲を取り囲むように枠状に形成されており、遊技盤20の盤面から前方へ突出して設けられている。ハウジング31の上部を構成する上枠31aには、遊技球を取込む(受入れる)ための球取込口35,35が開口形成されており、上枠31aの内部には、球取込口35から取り込まれた遊技球が横方向に流下するための横ワープルートが形成されている。
ハウジング31の両側部を構成する縦枠31b,31bには、上枠31a内部の横ワープルートを流下した遊技球が縦方向に流下するための縦ワープルートがそれぞれ形成されている。縦枠31bの内向きの壁面には、縦ワープルートを流下した遊技球を排出するための球排出口36が開口形成されている。図3においては、左側の縦枠31bに開口形成された球排出口36が示されているが、実際には、右側の縦枠31bにも同様の球排出口36が開口形成されている。
ハウジング31の下部を構成する下枠31cの上面には、各球排出口36から排出された遊技球が転動するためのステージ部が形成されている。この実施形態では、形成位置の高い順に第1ステージ部31d、第2ステージ部31e、第3ステージ部31fの計3つのステージ部が階段状に形成されている。ステージ部の数は、1つ、2つ、または4つ以上でもよい。各ステージは、球排出口36から排出された遊技球が転動可能な程度に起伏のある形状に形成されている。各ステージ部の前端には、ステージ上を転動する遊技球の落下を防止するための落下防止壁31gが立ち上がり形成されており、その落下防止壁31gの所定個所には、ステージ上を転動する遊技球を次のステージへ落下させるための落下部31hが開口形成されている。第2ステージ部31eの後方の壁には、第2ステージ部31eを転動する遊技球がハウジング31の内部へ入るための球入口37が前後方向に貫通形成されている。この球入口37は、他のステージに開口形成することもできるし、ステージの平面上に開口形成することもできる。また、複数開口形成することもできる。
[球出口8の周辺構造]
次に、この発明の特徴である球出口8の周辺構造について図4ないし図7を参照して説明する。
図4は図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図4(A)は球出口から排出された遊技球(以下、排出前または排出後の遊技球を排出球という)が入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図4(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図であり、図4(C)は入賞口に入賞しかけた排出球と、センターケースに取込まれないで遊技領域20aを流下してきた遊技球(以下、流下球という)とが衝突した様子を示す説明図であり、図4(D)は図4(C)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図である。図5は図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図5(A)は入賞口に入賞しかけた排出球に流下球が衝突した様子を示す説明図であり、図5(B)は図5(A)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図5(C)は流下球に衝突された排出球が傾斜誘導部を逆流した後に非入賞となる場合の説明図であり、図5(D)は球出口の周辺の拡大図である。図6は図4および図5に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図6(A)は排出球が入賞部材に入賞する場合の流下経路を示す説明図であり、図6(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図である。図7は図4および図5に示す各状態を説明するための部分断面図である。図7(A)は流下球と排出球が衝突する直前の状態を示す説明図であり、図7(B)は図5(A)に対応する断面図であり、図7(C)は図4(C)に対応する断面図であり、図7(D)〜(F)は流下球と衝突しないで入賞しない場合の排出球の流下経路を示す断面図である。
図6に示すように、ハウジング31の内部には、球入口37からハウジング31の内部に入った遊技球が流下する流下経路10が形成されている。流下経路10は、球入口37から入った遊技球を下方へ流下させるための縦型流下経路10aと、この縦型流下経路10aを流下した遊技球を前方へ流下させるための横型流下経路10bとから構成される。横型流下経路10bにおいて遊技球が転動する面は、遊技球が確実に前方へ流下するように下り勾配に形成されている。横型流下経路10bの前方には、球出口8が前後方向に貫通形成されている。球出口8の直下には、入賞部材12が遊技盤20の盤面から前方へ突出して設けられている。入賞部材12の内部には、傾斜誘導部3を転動して球出口8から排出された排出球P1または流下球P2が通過可能な受入口12aが上下方向に貫通形成されており、その受入口12aの上部開口面には、入賞口12cが形成されている。受入口12aは、1個の遊技球がようやく通過可能な大きさの空間により形成されている。なお、入賞口とは、遊技球の中心が当該入賞口を不可逆的に通過したとき、当該遊技球の入賞が確定する領域のことである。
横型流下経路10bの底部の前端には、排出球P1を入賞口12cに誘導するための傾斜誘導部3が、球出口8の後方の下部から受入口12aに向けて下り勾配に形成されている。傾斜誘導部3は、横型流下経路10bの底部よりも勾配が大きい下り勾配の平面の斜面に形成されている。図5(D)に示すように、傾斜誘導部3は、横型流下経路10bの底部を斜めに切り欠いた形状に形成されており、傾斜誘導部3の両側には、三角形状の側壁3aが形成されている。図面上では、向かって左側の側壁3aのみが描かれているが、実際には、その左側の側壁3aと対向するように右側の側壁3aも同形状に形成されている。傾斜誘導部3は、入賞口12cと同じ横幅に形成されている。また、球出口8の横幅は、排出球P1が横に少なくとも2個並んで排出可能な大きさに形成されている。図5(D)に示すように、傾斜誘導部3の両側であって、側壁3aの上端から外方には、横型流下経路10bを構成する誘導部10cがそれぞれ前後方向に形成されている。各誘導部10cは、排出球P1が転動可能な大きさに形成されている。各誘導部10cは、横型流下経路10bを流下する排出球P1のうち、傾斜誘導部3へ向かって流下しない排出球P1を球出口8から入賞口12cに入賞しない方向へ誘導する。
図7に示すように、傾斜誘導部3の上り方向側の上端3bは、球出口8よりも後方に位置しており、入賞口12cと同じ高さに設定されている。傾斜誘導部3の下り方向側の下端3cは、球出口8の下縁よりも下方に位置している。また、入賞口12cよりも低く、かつ、受入口12aの下部開口面よりも高い位置に設定されている。つまり、傾斜誘導部3の下端3cは、受入口12aの内部空間に露出しており、傾斜誘導部3の傾斜面は、受入口12aの内部空間に連続している。従って、図4(A)に示すように、球出口8から排出された排出球P1は、傾斜誘導部3を転動し、受入口12aの内壁12bに衝突するため、入賞口12cから飛び出すことなく、確実に入賞口12cに入賞する。
図7(A)に示すように、傾斜誘導部3の上端3bは、そこにさしかかった排出球P1の前部が球出口8から遊技領域20aへ露出しない位置に形成されている。従って、排出球P1は、傾斜誘導部3を転動する前の状態では、球出口8から遊技領域20aへ露出しないため、流下球P2と衝突することがない。
また、図5(A)および図7(B)に示すように、傾斜誘導部3は、その斜面を転動する排出球P1の前部が球出口8から遊技領域20aへ露出したと同時に、排出球P1が傾斜誘導部3の上を転動開始するように形成されている。また、排出球P1が傾斜誘導部3を転動開始した直後に排出球P1(中心C1は傾斜誘導部3の上端3bおよび入賞口12cよりも上方に位置している)の下部が入賞口12cよりも低い位置になるように形成されている。このとき、排出球P1の下部の一部は、傾斜誘導部3、その側壁3aおよび受入口12aの内壁12b(図5(D))によって囲まれ、それらの何れかに当接した状態になる。この状態を受入口12aの側方から見ると、排出球P1の一部が内壁12bに隠れている。
つまり、排出球P1が傾斜誘導部3を転動し、球出口8から遊技領域20aへ露出した直後に排出球P1の下部の一部が入賞口12cを通過し、受入口12aに埋没するように構成されている。
さらに、図7(C)に示すように、傾斜誘導部3は、排出球P1の中心(遊技球が球形であるため重心に等しい)C1が球出口8の開口面よりも遊技領域20aへ移動し、かつ、中心C1が入賞口12cよりも低い位置に移動している状態において排出球P1が傾斜誘導部3の上に接触しているように形成されている。
つまり、傾斜誘導部3は、排出球P1が球出口8から遊技領域20aへ露出してから、少なくとも中心C1が入賞口12cよりも低い位置に移動するときまでは、排出球P1が傾斜誘導部3の上を転動するように形成されている。このとき、排出球P1の下部の一部は、傾斜誘導部3、その側壁3aおよび受入口12aの内壁12b(図5(D))によって囲まれた状態になり、図7(B)に示す状態のときよりも、受入口12aに深く埋没した状態になる。
従って、図4(C)、図5(A)および図7(B),(C)に示すように、球出口8から露出した排出球P1に流下球P2が衝突した場合であっても、その衝撃力は、排出球P1を介して傾斜誘導部3、その側壁3aおよび受入口12aの内壁12bによって吸収されるため、排出球P1の動きが規制され、大きく弾かれることがない。
その衝突が、図5(A)および図7(B)に示す状態のときに発生した場合は、排出球P1の中心が傾斜誘導部3の上端3bよりも高い位置にあるため、排出球P1は、図中矢印で示すように、転動方向とは逆方向(傾斜誘導部3を上る方向)へ戻り、その後、再び傾斜誘導部3を転動し、入賞口12cに入賞する可能性が高い。また、図5(C)に示すように、排出球P1は、流下球P2との衝突によって傾斜誘導部3を斜めに上る場合があるが、傾斜誘導部3は、そのようなときに排出球P1が傾斜誘導部3の上端3bを超えることができる勾配に形成されているため、排出球P1は傾斜誘導部3の上端3bを超え、誘導部10cに上った後に、その誘導部10cから入賞口12cの端部を通って遊技領域20aへ排出される場合もある。
また、衝突が、図4(C)および図7(C)に示す状態のときに発生した場合は、排出球P1の中心が傾斜誘導部3の上端3bよりも低い位置にあるため、図4(D)に示すように、排出球P1は、転動方向を逆行することなく、そのまま入賞口12cに入賞する可能性が高い。また、排出球P1は、流下球P2との衝突によって傾斜誘導部3を上る場合があるが、傾斜誘導部3は、そのようなときに排出球P1が上端3bを超えない勾配に形成されているため、排出球P1は傾斜誘導部3を上る途中で下りに転じ、入賞口12cに入賞する可能性が高い。
つまり、排出球P1は、傾斜誘導部3を転動する体勢に入れば、転動途中で流下球P2と衝突した場合であっても、入賞口12cに入賞する可能性が高い。
また、図5(D)に示すように、横型流下経路10bは、傾斜誘導部3の横幅よりも広く形成されており、球出口8の開口面近傍における傾斜誘導部3の両側には、横型流下経路10bの底部の一部を構成する誘導部10cがそれぞれ形成されている。
このため、縦型流下経路10a(図6)から横型流下経路10bへ流下してきた排出球P1は、その辿った流下経路によっては、傾斜誘導部3に向かう流下経路から左右方向にずれ、誘導部10cを辿る可能性がある。
つまり、図4(B)および図7(D)〜(F)に示すように、排出球P1は、誘導部10cを流下して球出口8から排出され、入賞口12cに入賞しない場合もある。
図6に示すように、始動入賞装置13に設けられた左右の開閉翼片13aの相対向する面間には、閉成した状態において、遊技球が流下可能な空間が上下方向に形成され、その空間の上方は、受入口12aに連通している。つまり、入賞口12cを流下した遊技球は、開閉翼片13a間を流下する。始動入賞装置13の後方の遊技盤20には、開閉翼片13a間を流下した遊技球を遊技盤20の裏面側へ取込むための取込口13bが開口形成されている。その取込口13bから取込まれた遊技球の流下経路には、その遊技球を検出する検出スイッチ40が設けられている。検出スイッチ40としては、変流器、光センサなどの検出手段が適用可能である。遊技盤20の裏側には、始動入賞装置13の各開閉翼片13aが開閉するための動力源になるソレノイド14が配置されている。
[主な遊技内容]
発射レバー23(図1)を操作すると、上受け皿24に収容されていた遊技球が案内レール42に沿って遊技領域20aへ案内される。そして、遊技領域20aを流下する遊技球がセンターケース30の球取込口35(図3)からハウジング31の内部に取込まれると、その遊技球は、上枠31a内部の横ワープルートを流下して縦枠31b内部の縦ワープルートを流下し、縦枠31bの球排出口36から第1ステージ部31d上へ排出され、第1ステージ部31d上を転動し、落下部31hから第2ステージ部31e上へ落下し、第2ステージ部31e上を転動し、球入口37から再びハウジング31の内部へ入る(図6)。
そして、ハウジング31の内部へ入った遊技球P1は、流下経路10を流下し、傾斜誘導部3を転動して入賞口12cに入賞する。また、誘導部10cを転動して入賞口12cに入賞しないで遊技領域20aを流下する場合もある。さらに、傾斜誘導部3を転動しているときに流下球P2と衝突しても入賞口12cに入賞する場合もあり、あるいは、弾かれて入賞口12cに入賞しない場合もある。入賞口12cに入賞した排出球P1は、始動入賞装置13の開閉翼片13a間を流下し、取込口13bから遊技盤20の裏側へ流下し、検出スイッチ40により検出される。
検出スイッチ40が遊技球を検出すると、図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始し、大当り図柄が停止表示されると、大当りが発生し、変動入賞装置26の開閉部材26aが開放し、大入賞口26bが開口する。そして、大入賞口26bに入賞した遊技球の数が規定数(例えば10個)に達したという条件、あるいは、大入賞口26bが開口してから規定時間(例えば約30秒)に達したという条件のいずれかが満足されたときに開閉部材26aが閉成し、大入賞口26bが閉口する。大入賞口26bの開口から閉口までを1ラウンドとし、大入賞口26bに入賞した遊技球が大入賞口26bの内部に設けられた特別領域を通過したことを条件に次のラウンドに進むことができ、規定のラウンド数(例えば15ラウンド)の大当り遊技を行うことができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が検出スイッチ40により検出された場合は、その検出に基づく特別図柄の変動表示は保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。その保留されている数(以下、特別図柄始動記憶数という)は、センターケース30に設けられた特別図柄始動記憶数表示装置33により表示される。この実施形態では、特別図柄始動記憶数の上限は4個である。また、特別図柄始動記憶数表示装置33は、LEDを内蔵した4個のランプにより構成されており、そのランプの点灯数により特別図柄始動記憶数を表示する。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、図柄表示装置32が普通図柄の変動表示を開始し、当り普通図柄が停止表示されると、始動入賞装置13の左右の開閉翼片13aが開放し、前方入賞領域9aの入賞領域が拡大される。開放した開閉翼片13aから入賞した遊技球は、取込口13bから遊技盤20の裏側へ流下し、検出スイッチ40により検出される。普通図柄の変動中に遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した場合は、その通過に基づく普通図柄の変動表示は保留され、現在行われている普通図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。その保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、センターケース30に設けられた普通図柄始動記憶数表示装置34により表示される。この実施形態では、普通図柄始動記憶数の上限は4個である。また、普通図柄始動記憶数表示装置34は、LEDを内蔵した4個のランプにより構成されており、そのランプの点灯数により普通図柄始動記憶数を表示する。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上述の第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、ハウジング31の球取込口35からハウジング31の内部に取込まれた排出球P1が、球出口8の直下の入賞口12cへ向かう経路から外れないように排出球P1の動きを規制する傾斜誘導部3を備えるため、ハウジング31に取込まれた排出球P1が入賞口12cに入賞する確実性を高めることができる。
(2)特に、傾斜誘導部3は、球出口8の後方の下部から受入口12aに向けて下り勾配に形成された傾斜部であり、その傾斜部を転動する排出球P1と流下球P2とが衝突した際に、その衝突による衝撃力が傾斜部に加わるように構成されているため、その衝撃力が傾斜部に吸収されることにより、排出球P1が入賞口12cへ向かう流下経路から外れないように規制することができる。
(3)傾斜誘導部3は、それに沿って転動している排出球P1が、流下球P2と衝突した際に傾斜誘導部3の上り方向側の上端3bを超えない勾配に形成されているため、排出球P1がその上端3bを超えた後に傾斜誘導部3以外の部分を転動してしまい、入賞口12cへ向かう流下経路から外れないように規制することができる。
(4)傾斜誘導部3は、それに沿って転動している排出球P1が、流下球P2と衝突した際に傾斜誘導部3の上り方向側の上端3bを超えることが可能な勾配に形成されているため、排出球P1がその上端3bを超えた後に傾斜誘導部3以外の部分を転動し、入賞口12cへ向かう流下経路から外れる可能性が発生するので、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
(5)傾斜誘導部3の下り方向側の下端3cが、受入口12aの内部に露出しているため、傾斜誘導部3に沿って転動する排出球P1を入賞口12cに確実に入賞させることができる。
(6)排出球P1は球出口8から露出したときに、少なくともその一部が受入口12aの内部に入り込んだ状態になり、受入口12aの側方から見て排出球P1の一部が、受入口12aの内壁3aに隠れるように構成されている。
つまり、排出球P1は流下球P2と衝突して弾かれたときに、受入口12aを形成する内壁3aに衝突することにより、その動きが規制されるため、入賞口12cに入賞する可能性が高くなる。
(7)傾斜誘導部3が設けられていない部分には、傾斜誘導部3に沿って転動しない排出球P1を球出口8から入賞口12cのない遊技領域20aへ排出するように誘導する誘導部10cが備えられているため、傾斜誘導部3に沿って転動しない排出球P1は、入賞口12cへ入賞しないということになるので、排出球P1が傾斜誘導部3に沿って転動するかどうか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図8ないし図11を参照して説明する。この実施形態のパチンコ機は、第1実施形態の傾斜誘導部3に代えて溝誘導部を使用したことを特徴とする。
図8は球出口8の周辺を拡大して示す説明図である。図8(A)は排出球が入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図8(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図であり、図8(C)は入賞口に入賞しかけた排出球と、流下球とが衝突した様子を示す説明図であり、図8(D)は図8(C)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図である。図9は球出口8の周辺を拡大して示す説明図である。図9(A)は入賞口に入賞しかけた排出球に流下球が衝突した様子を示す説明図であり、図9(B)は図9(A)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図9(C)は流下球に衝突された排出球が傾斜溝部を逆流した後に非入賞となる場合の説明図であり、図9(D)は球出口の周辺の拡大図である。図10は図8および図9に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図10(A)は排出球が入賞部材に入賞する場合の流下経路を示す説明図であり、図10(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図である。図11は図8および図9に示す各状態を説明するための部分断面図である。図11(A)は流下球と排出球が衝突する直前の状態を示す説明図であり、図11(B),(C)は図9(A)に対応する断面図であり、図11(D)〜(F)は流下球と衝突しないで入賞しない場合の排出球の流下経路を示す断面図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、球出口8の周辺構造以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
図10に示すように、横型流下経路10bの底部には、排出球P1を入賞口12cに誘導するための溝誘導部5が形成されている。図9(D)に示すように、溝誘導部5は、縦断面が凹形状に形成されており、平面状の溝底部5aと、この溝底部5aの両側から上方へ直角に立ち上がり形成された溝側部5bと、受入口12aの内部空間に露出した前端5cとから構成されている。図面上では、向かって左側の溝側部5bのみが描かれているが、実際には、その左側の溝側部5bと対向するように右側の溝側部5bも同形状に形成されている。また、各溝側部5bは、排出球P1が溝底部5a上に乗っている場合に、溝側部5bの上端5dがその排出球P1の中心C1よりも低い位置になる高さに形成されている。
つまり、溝誘導部5は、横型流下経路10bの底部を浅い深さの溝状に削った形状に形成されている。
各溝側部5bの上端5dから外方には、誘導部10cがそれぞれ形成されている。また、各溝側部5bは、溝底部5a上を転動する排出球P1が誘導部10cに乗り上げない高さに形成されている。また、図11に示すように、溝底部5aの球出口8からの奥行きは、2個の排出球P1が前方から後方へ縦に並ぶ程度に形成されている。溝底部5aは、入賞口12cと同じ横幅で入賞口12cよりも低い位置に形成されており、受入口12aの内部空間に連続している。
従って、図8(A)に示すように、横型流下経路10bを流下する遊技球のうち、溝誘導部5の内部を転動する遊技球は、転動途中で軌道が左右にずれた場合でも、溝側部5bに接触することにより軌道修正されるため、溝誘導部5に沿って転動し、高い確率で入賞口12cに入賞する。
図9(A)および図11(B)に示すように、溝誘導部5の溝底部5a上を転動し、球出口8から遊技領域20aへ露出した排出球P1に流下球P2が衝突すると、その衝撃力によって排出球P1は弾かれそうになるが、排出球P1の側部が溝側部5bによって支持されるとともに、底部が溝底部5aによって支持されるため、溝底部5a上を少し逆戻りすることはあっても、溝側部5bを乗り上げて誘導部10cに乗り上げることは殆どなく、図9(B)に示すように、そのまま入賞口12cに入賞する可能性が高い。
また、排出球P1は、流下球P2との衝突時の衝撃力の大きさや衝突方向によっては、図9(C)に示すように、溝側部5bから誘導部10cへ上がり、そのまま誘導部10cに沿って転動し、入賞口12cに入賞しない可能性もある。
また、図8(C)に示すように、球出口8から遊技領域20aへ露出した排出球P1の一部が受入口12aに埋没しているときに、流下球P2が排出球P1に衝突した場合は、排出球P1は、溝側部5bの他に、前端5cおよび受入口12aの内壁12b(図9(D))によって支持されているため、弾かれて入賞口12cから離脱する可能性は殆どなく、図8(D)に示すように、略確実に入賞口12cに入賞する。
さらに、排出球P1は、横型流下経路10bを流下するときの流下経路によっては、図8(B)および図11(D)〜(F)に示すように、溝誘導部5に流入しないで誘導部10cに沿って流下し、入賞口12cに入賞しない場合もある。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、ハウジング31の球取込口35からハウジング31の内部に取込まれた排出球P1が、球出口8の直下の入賞口12cへ向かう経路から外れないように排出球P1の動きを規制する溝誘導部5を備えるため、ハウジング31に取込まれた排出球P1が入賞口12cに入賞する確実性を高めることができる。
(2)特に、溝誘導部5は、球出口8の後方の下部から受入口12aに向けて下り勾配に形成された溝であるため、溝誘導部5の内部を転動し、球出口8から露出した排出球P1と流下球P2とが衝突した際に、その衝突による衝撃力が溝を構成する溝底部5aおよび溝側部5bに加わるように構成されているため、その衝撃力が溝底部5aおよび溝側部5bに吸収されることにより、排出球P1が入賞口12cへ向かう流下経路から外れないように規制することができる。
(3)溝誘導部5の溝底部5aの前端が、受入口12aの内部空間に露出しているため、溝誘導部5に沿って転動する排出球P1を入賞口12cに確実に入賞させることができる。
(4)排出球P1は球出口8から露出したときに、少なくともその一部が受入口12aの内部空間に入り込んだ状態になり、受入口12aの側方から見て排出球P1の一部が、受入口12aの内壁3aに隠れるように構成されている。
つまり、排出球P1は流下球P2と衝突して弾かれたときに、受入口12aを形成する内壁3aに衝突することにより、その動きが規制されるため、入賞口12cに入賞する可能性が高くなる。
(5)溝誘導部5が設けられていない部分には、溝誘導部5に沿って転動しない排出球P1を球出口8から入賞口12cのない遊技領域20aへ排出するように誘導する誘導部10cが備えられているため、溝誘導部5に沿って転動しない排出球P1は、入賞口12cへ入賞しないということになるので、排出球P1が溝誘導部5に沿って転動するかどうか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
<他の実施形態>
(1)第1実施形態では、排出球P1が傾斜誘導部3を転動開始したときには既に球出口8から遊技領域20aへ露出するように傾斜誘導部3を構成したが、傾斜誘導部3の上端3bの位置をもっと後方に設定し、排出球P1が傾斜誘導部3を転動している途中で球出口8から遊技領域20aへ露出するように構成することもできる。
(2)第1実施形態では、傾斜誘導部3の上端3bの位置は入賞口12cと同じであったが、排出球P1が球出口8から遊技領域20aへ露出したときには既に傾斜誘導部3を転動開始している条件を満たせば、入賞口12cよりも高い位置または低い位置に設定することもできる。
(3)第2実施形態では、溝誘導部5を構成する溝底部5aは平面状であったが、縦断面が円弧状の溝底部を用いることもできる。例えば、縦断面が、排出球P1の外形に合致した形状の溝底部を用いる。
(4)第2実施形態では、排出球P1が溝底部5a上に乗っている場合に、溝側部5bの上端5dがその排出球P1の中心C1よりも低い位置になるように各溝側部5bを形成したが、溝側部5bの上端5dが排出球P1の中心C1よりも高い位置になるように各溝側部5bを形成することもできる。このように、溝の上端の高さを高くするほど(例えば、溝内の排出球P1の中心よりも高くする)、溝内を転動する排出球P1を確実に入賞口12cに誘導することができる。
(5)第2実施形態では、溝底部5aの球出口8からの奥行きを、2個の排出球P1が前方から後方へ縦に並ぶ程度に形成したが、排出球P1が1個だけ溝内に入る程度の奥行きに形成することもできる。
(6)第2実施形態では、縦断面が凹形状の溝誘導部5を説明したが、左右方向に相対向する1対のレールを球出口8の下部から後方へ形成することもできる。
(7)第2実施形態の溝誘導部5または上記1対のレールを球出口8の上端から、横型流下経路10bの上面に沿って設け、排出球P1の頭部が溝内またはレール間に入るように構成し、その溝誘導部5または1対のレールによって排出球P1を球出口8から入賞口12cに誘導することもできる。この構成によれば、球出口8から遊技領域20aへ露出した排出球P1に流下球P2が衝突した場合であっても、排出球P1が溝内部またはレール間から外れるおそれがないため、より一層確実に排出球P1を入賞口12cに入賞させることができる。
(8)第1実施形態では、傾斜誘導部3の両側に誘導部10cを設け、第2実施形態では、溝誘導部5の両側に誘導部10cを設けたが、一方の側にのみ誘導部10cを設けることもできる。この構成によれば、排出球P1が誘導部10cに誘導されて入賞口12cに入賞しなくなる可能性を低くすることができる。
(9)傾斜誘導部3の斜面に溝または上記1対のレールを設け、その溝内またはレール間に沿って排出球P1を入賞口12cに入賞させるように構成することもできる。
(10)上記1対のレールに代えて、左右方向に相対向する突起部を球出口8の近傍の下面または上面あるいは傾斜誘導部3の斜面に設けることもできる。
(11)溝誘導部5を複数設け、各溝誘導部毎に球出口8からの排出方向が異なるように構成し、特定の溝誘導部に沿って流下した場合に入賞口12cに入賞する確率が高くなるように構成することもできる。この構成によれば、どの溝誘導部に流入するか、スリルのある遊技を楽しむことができる。
(12)流下球P2の流下方向が特定の方向に偏っており、排出球P1に衝突する方向を略特定できるような場合は、その衝突によって弾かれる排出球P1を支持できる位置にレールの側面がくるように1本のレールを設けることもできるし、その位置に1個の突起部を設けることもできる。
(13)第1実施形態では、傾斜誘導部3の斜面を平面に形成したが、その斜面を水平にして見た場合に縦断面が円弧状の凹形状になるように形成することもできる。例えば、排出球P1の外形と合致した形状の凹形状に形成する。この構成によれば、その凹形状の部分に排出球P1が嵌り込んだときに流下球P2と衝突した場合は、排出球P1は、凹形状の部分によって支持されるため、弾かれ難くなるので、排出球P1をより一層確実に入賞口12cに入賞させることができる。
(14)傾斜誘導部3の斜面または溝誘導部5の前端に、ゴムなどの摩擦抵抗の大きい部材を取付け、流下球P2との衝突時に排出球P1が横方向に滑る量を軽減し、より一層確実に入賞口12cに入賞できるように構成することもできる。また、上記突起部をゴムなどの摩擦抵抗の大きい部材により形成することもできる。
(15)上記各実施形態では、球出口8がセンターケース30のハウジング31に形成された場合を説明したが、球出口8を遊技盤20に形成することもできる。この場合、球出口8の下端の遊技盤20を切欠き形成することにより、傾斜誘導部3を形成することもできる。この場合、遊技盤20の地肌が出ないように、合成樹脂や金属によって形成された部材によって傾斜誘導部3上を覆うことが望ましい。
(16)上記各実施形態では、この発明に係るパチンコ機として、遊技球が入賞口12cに入賞したことを契機として図柄表示装置が特別図柄の変動表示を開始し、大当り図柄が停止表示されたときに大当りが発生するパチンコ機を代表に説明したが、そのように図柄の変動表示を開始させる機能を備えていない、いわゆる普通入賞口が球出口8の直下に設けられたパチンコ機に、この発明を適用することもできる。
この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を右斜め上方から見た概略説明図である。 図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図4(A)は球出口から排出された遊技球(以下、排出前または排出後の遊技球を排出球という)が入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図4(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図であり、図4(C)は入賞口に入賞しかけた排出球と、センターケースに取込まれないで遊技領域を流下してきた遊技球(以下、流下球という)とが衝突した様子を示す説明図であり、図4(D)は図4(C)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図である。 図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図5(A)は入賞口に入賞しかけた排出球に流下球が衝突した様子を示す説明図であり、図5(B)は図5(A)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図5(C)は流下球に衝突された排出球が傾斜誘導部を逆流した後に非入賞となる場合の説明図であり、図5(D)は球出口の周辺の拡大図である。 図4および図5に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図6(A)は排出球が入賞部材に入賞する場合の流下経路を示す説明図であり、図6(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図である。 図4および図5に示す各状態を説明するための部分断面図である。図7(A)は流下球と排出球が衝突する直前の状態を示す説明図であり、図7(B)は図5(A)に対応する断面図であり、図7(C)は図4(C)に対応する断面図であり、図7(D)〜(F)は流下球と衝突しないで入賞しない場合の排出球の流下経路を示す断面図である。 第2実施形態において球出口8の周辺を拡大して示す説明図である。図8(A)は排出球が入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図8(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図であり、図8(C)は入賞口に入賞しかけた排出球と、流下球とが衝突した様子を示す説明図であり、図8(D)は図8(C)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図である。 球出口8の周辺を拡大して示す説明図である。図9(A)は入賞口に入賞しかけた排出球に流下球が衝突した様子を示す説明図であり、図9(B)は図9(A)に示す状態の後に排出球だけが入賞部材に入賞した様子を示す説明図であり、図9(C)は流下球に衝突された排出球が傾斜溝部を逆流した後に非入賞となる場合の説明図であり、図9(D)は球出口の周辺の拡大図である。 図8および図9に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図10(A)は排出球が入賞部材に入賞する場合の流下経路を示す説明図であり、図10(B)は排出球が入賞しない場合の流下経路を示す説明図である。 図8および図9に示す各状態を説明するための部分断面図である。図11(A)は流下球と排出球が衝突する直前の状態を示す説明図であり、図11(B),(C)は図9(A)に対応する断面図であり、図11(D)〜(F)は流下球と衝突しないで入賞しない場合の排出球の流下経路を示す断面図である。 本願発明者が考案したパチンコ機の一部を拡大して示す斜視説明図である。図12(A)は、遊技球同士が衝突した様子を示す斜視説明図であり、図12(B)は、衝突した遊技球同士が弾かれた様子を示す斜視説明図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、3・・傾斜誘導、3a・・側壁、5・・溝誘導
5a・・溝底部、5b・・溝側部、8・・球出口(排出口)、10c・・誘導部、
12・・入賞部材(受入部材)、12a・・入賞口(受入口)、12b・・内
20・・遊技盤、20a・・遊技領域、30・・センターケース、
31・・ハウジング、35・・球取込口(開口部)、P1・・排出球、
P2・・流下球。

Claims (1)

  1. 遊技盤と、
    この遊技盤の遊技領域に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球を受入れるための開口部が設けられたハウジングと、
    前記遊技領域内に開口しており、前記開口部から前記ハウジングの内部に受入れられた遊技球を前記遊技領域へ排出する排出口と、
    前記遊技領域を流下した遊技球または前記排出口から排出された遊技球がようやく1個通過可能な受入口を前記排出口の直下に有しており、前記遊技盤の盤面から前方へ突出した受入部材と、
    前記開口部からハウジングの内部に受入れられた遊技球を前記排出口へ流下させるための流下経路と、
    前記受入口に入賞した遊技球を検出する検出スイッチと、
    前記ハウジングに設けられており、前記検出スイッチが前記受入口に入賞した遊技球を検出すると複数の特別図柄を変動表示する図柄表示装置と、
    前記遊技盤に設けられており、前記図柄表示装置が前記複数の特別図柄を変動表示した後に大当り図柄を停止表示したときに大入賞口を開口する変動入賞装置と、を備えたパチンコ機において、
    前記排出口の後方の下部から前記受入口に向けて下り勾配に形成されており、上り方向側の上端が前記排出口よりも後方に位置しており、かつ、下り方向側の下端が前記排出口の下縁よりも下方であって前記受入口の内部に露出しており、前記流下経路を前記排出口に向けて流下する遊技球を前記受入口に誘導するための傾斜誘導部と、
    前記傾斜誘導部の両側に形成された側壁と、を備えており、
    前記排出口から前記遊技領域へ少なくとも一部が露出した遊技球が前記排出口から露出したときに、少なくともその一部が前記受入口の内部に入り込んだ状態になり、前記一部が露出した遊技球の露出していない部分が前記受入口の側方から見て前記受入口の内壁によって隠れるように構成されてなることを特徴とするパチンコ機。
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