JP4440059B2 - 炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤ - Google Patents

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本発明は、490N/mm級高張力鋼の溶接に用いられるガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤに関し、特に高電流で長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好でスパッタ発生量が少なく、さらにコンタクトチップ(以下、チップという。)の摩耗が少なくアークの安定性が良いなど溶接作業性に優れた炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤに関する。
炭酸ガスシールドアーク溶接方法は、高溶着で溶接母材への溶け込みが良好であり、また全姿勢溶接が可能で、信頼性の高い溶接継手が得られる。したがって、建築、橋梁を主体とする大型構造物や自動車等の輸送機器の鋼構造物製造に幅広く使用されている。
炭酸ガスシールドアーク溶接用ワイヤを用いたアーク溶接作業は、ワイヤ供給装置の送給ローラにより、コンジットケーブルの内部に内包され螺旋状に形成されたコンジットチューブとそれにつながる溶接トーチのチップから連続的にワイヤを送り出しながら炭酸ガスの雰囲気でアーク溶解する方法で使用される。
また、コンジットケーブルは溶接作業を容易にするために6m以上の長尺でかつ軟質の物が用いられ、ワイヤ送給装置から溶接部までの距離の調整や狭隘部の溶接をするために上下あるいは左右に曲げられたり、ループ状に巻きつけて長さを調整して使用されることが多い。このような状況で、かつ高電流の溶接条件で使用された場合、ワイヤは螺旋状のコンジットチューブ内の表面と接触摩擦部が増えて送給抵抗が増し、ワイヤを円滑に送給することが困難となる。
そのため、従来から溶接用ワイヤの送給性を改善するために種々の工夫がなされている。たとえば、特開平1−15356号公報(特許文献1)にはワイヤ表面を多孔質銅めっき層で被覆し、めっき層に潤滑剤を含ませる溶接用ワイヤが、特開昭61−27198号公報(特許文献2)にはワイヤ表面に微小凹凸を付けた後にこの凹凸に潤滑剤を付着させることを目的にワイヤ表面に平均粒径50〜750μmのショットを用いて2秒以上のショットブラスト加工を行い、植物油、鉱物油または動物油の単独あるいは混合油等の潤滑剤を塗布する溶接用ワイヤが提案されている。
しかし、これらの技術では高電流で溶接した場合ワイヤ表面の多孔質の銅めっきおよび凹凸部の銅めっきがコンジットチューブ内表面の接触摩擦で剥離し、長時間溶接しているとコンジットチューブ内に蓄積されて送給抵抗が大きくなり、ワイヤ送給性が悪くなってアークが不安定になる。また、ワイヤ表面の微小凹凸によってチップが摩耗してさらにアークが不安定になる。
一方、高電流の溶接条件でスパッタ発生が少なくワイヤ送給性を良好にする技術として、例えば特公平4−51274号公報(特許文献3)や特開平9−141487号公報(特許文献4)にワイヤ表層部に酸素を付加した内部酸化層とワイヤ表面に亀甲状または擦傷状の割れを有する技術の開示がある。
しかしこれらの技術ではスパッタ発生量は低減するものの、屈曲したコンジットケーブルを使用して長時間溶接すると、ワイヤ表面の亀甲状または擦傷状割れの角の部分の銅めっきが剥がれてコンジットチューブ内に蓄積されて送給抵抗が大きくなり、ワイヤ送給性が悪くなってアークが不安定になるという問題が生じて満足できるものではない。さらに、ワイヤの製造工程で高温の熱処理を行い、ワイヤ表層部の酸化を促進させる必要があり、設備の設置、運転コストの増加による製造コストが増加するという問題もある。
また、特開平11−47981号公報(特許文献5)には、銅めっき無しの溶接用ワイヤの開示がある。しかしコンジットチューブに銅めっきの蓄積はないが、高電流で長時間溶接しているとチップ摩耗が激しくアークが不安定になるので頻繁にチップを交換する必要がある。
特開平1−15356号公報 特開昭61−27198号公報 特公平4−51274号公報 特開平9−141487号公報 特開平11−47981号公報
本発明は、490N/mm級高張力鋼の溶接に用いられ、特に高電流で長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好でスパッタ発生量が少なく、さらにチップの摩耗が少なくアークの安定性が良いなど溶接作業性に優れた炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤにおいて、ワイヤ成分としてC:0.02〜0.12質量%、Si:0.45〜1.2質量%、Mn:1.2〜2.3質量%、Ti:0.10〜0.32質量%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ、ワイヤ表面にワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.50g、レシチンを0.008〜0.15g、Kを0.004〜0.25g含み残部は常温で液体の潤滑油からなる潤滑剤を合計で0.5〜2.5g有し、ワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した表面粗さの算術平均粗さが0.04〜0.12μmであることを特徴とする炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤにある。
本発明の炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤによれば、490N/mm級高張力鋼を高電流で長時間溶接する場合においてもワイヤ送給性が良好でスパッタ発生量が少なく、さらにチップの摩耗が少なくアークの安定性が良いなど溶接作業性に優れた溶接が可能となる。
本発明者らは、前記課題を解決するためにワイヤ成分、ワイヤ表面に塗布する送給潤滑剤およびワイヤ表面状態について種々検討した。その結果、ワイヤ成分中C、Si、MnおよびTiの含有量を限定することによって溶接金属の強度とアークの安定性を確保するとともにスパッタの発生を抑制し、ワイヤ表面に銅めっきを施し二硫化モリブデン、リン脂質および常温で液体である潤滑油を適量塗布するとともにワイヤ表面粗さを限定することによって送給性を確保することとした。これにより軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して高電流の溶接条件で長時間溶接する場合においてもワイヤ送給性が良好で、スパッタ発生量およびチップ摩耗も極めて少なくなり安定したアークが得られる。さらに、潤滑剤中にKを適量含有することによって、溶滴が微粒になり極めてアークが安定することを見出した。
ワイヤ成分中のCは、溶接金属の強度確保とスパッタ発生量の抑制のために添加する。Cが0.02質量%(以下、%という。)未満であるとスパッタ発生量は少ないものの溶接金属の強度が低くなる。0.12%を超えると大粒のスパッタ発生量が多くなる。
Siは、アークの安定のために添加する。Siが0.45%未満であるとアークが不安定となる。1.2%を超えるとスパッタ発生量が多くなる。
MnもSiと同様にアークの安定のために添加する。Mnが1.2%未満であるとアークが不安定となる。2.3%を超えるとスパッタ発生量が多くなる。
Tiは、特に高電流の溶接条件で溶滴を小さくしてスパッタ発生を抑制する。Tiが0.10%未満であるとその効果がなく、大粒のスパッタが多発する。0.32%を超えると逆にスパッタ発生量が多くなる。
なお、溶接金属の強度調整としてNi、Mo、Cr、Al、Zr、VおよびNbを微量添加できる。
ワイヤ表面の銅めっきは、コンジットチューブ内での摩擦抵抗を低減するとともにチップ先端での通電性を良好にしアークを安定させる。さらに、高電流の溶接条件で長時間溶接してもチップ摩耗が極めて少なく安定したアークを持続させることができる。しかし、JIS B0601−1994で規定されるワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した表面粗さの算出平均粗さRaが0.12μmを超えると、コンジットチューブ内の摩擦によってワイヤ表面の銅めっきが剥がれ、長時間溶接しているとコンジットチューブ内に銅くずが蓄積され送給抵抗が大きくなり、ワイヤ送給性が悪くなってアークが不安定になる。また、長時間溶接でチップの摩耗量が多くなってアークが不安定となる。銅めっきは通電性、潤滑性およびチップの耐摩耗性を向上させるとともに防錆性向上の効果も有する。めっき厚は0.3〜1.2μm程度が好ましい。
なお、ワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した表面粗さの算出平均粗さRaが0.04μm未満であると、銅めっきの剥離は生じないがワイヤ送給装置の送給ローラ部でワイヤがスリップしてアークが不安定になる。
ワイヤ表面に塗布する潤滑剤は、ワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.50g、レシチンを0.008〜0.15g、Kを0.004〜0.25g含み残部は常温で液体である潤滑油からなる潤滑剤を合計で0.5〜2.5g(以下、g/10kgWという。)とする。
二硫化モリブデンは、コンジットチューブ内で送給抵抗を抑制してワイヤ送給性を良好にする。二硫化モリブデンが0.005g/10kgW未満であると、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなりワイヤ送給性が不良となる。逆に、二硫化モリブデンが0.50g/10kgWを超えると、アークが不安定になってスパッタ発生量が多くなる。なお、二硫化モリブデンの粒径は1.0μm以下であることが送給抵抗を低減してワイヤ送給性を良好にするので好ましい。
レシチンは、後述する常温で液体である潤滑油と共存することによりワイヤ表面の二硫化モリブデンを均一に分散させる作用を有する。レシチンが0.008g/10kgW未満であると、ワイヤ表面の二硫化モリブデンが均一に付着せず、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなる部分がありワイヤ送給性が不良になる。逆に、レシチンが0.15g/10kgWを超えると、スパッタ発生量が多くなる。
本発明でいうレシチンとは、レシチン(フォスファチジルコリン)を主成分とするものを意味し、例えば、大豆や卵黄などから得られるレシチンを95%程度含有する粉末状のもの、レシチンを約65%および大豆油などの植物油を35%程度含有するペースト状のものなどあり、いずれも使用することができ、中でも大豆油から得られるレシチンが好ましい。
潤滑剤中の常温で液体である潤滑油は、ワイヤ表面に皮膜を有し、ワイヤ送給時に二硫化モリブデンの潤滑作用を補完しワイヤ送給性を向上させる。潤滑油は、動植物油、鉱物油あるいは合成油の何れでもよい。動植物油としてはパーム油、菜種油、ひまし油、豚油、牛油、魚油等を、鉱物油としてはマシン油、タービン油、スピンドル油等を用いることができる。合成油としては炭化水素系、エステル系、ポリグリコール系、ポリフェノール系、シリコーン系、フロロカーボン系を用いることができる。潤滑油中にはさらに潤滑性能を向上させるため、各種の脂肪酸をはじめとする油性剤やりん系、ハロゲン系、イオウ系の極圧添加剤を加えても良く、また、潤滑油の酸化を防ぐための添加剤(酸化防止剤)を加えてもよい。
ワイヤ表面に含む潤滑剤は、二硫化モリブデン、レシチン、Kおよび常温で液体である潤滑油の合計で0.5〜2.5g/10kgWとする。潤滑剤の合計量が0.5g/10kgW未満であると、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなりワイヤ送給性が不良となる。逆に、2.5g/10kgWを超えると、送給ローラ部でワイヤがスリップしてアークが不安定になる。
また、ワイヤ表面潤滑剤にKを0.004〜0.25g/10kgW含むことよって、溶滴が微粒になり極めてアークが安定する。ワイヤ表面潤滑剤のKが0.004g/10kgW未満では効果が発揮できず、0.25g/10kgWを超えると、スパッタ発生量が多くなる。
本発明の炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤは、ワイヤ原線を一次伸線したワイヤ素線のワイヤ表面にめっきを施し、湿式伸線で縮径して縮径率をコントロールして目的のワイヤ表面粗さとし、仕上げ伸線または仕上げ伸線後に前記送給潤滑剤をワイヤ表面に塗布して製造する。
以下、本発明の効果を実施例により具体的に説明する。
表1および表2に示すように、ワイヤ径1.2mmの溶接用ワイヤの成分、ワイヤ表面状態および潤滑剤塗布量を変えたものを試作してスプール巻きワイヤとした。
Figure 0004440059
Figure 0004440059
各試作ワイヤにつきワイヤ送給性、チップ摩耗量、アーク状態、スパッタ発生量および溶接金属の引張強度を調査した。ワイヤ送給性、チップ摩耗量およびアーク状態の評価は、図1に示す装置を用いて行った。図1において送給機1にセットされたスプール巻きワイヤ2は、送給ローラ3により引き出され、コンジットケーブル4に内包されたコンジットチューブを経てその先端のトーチ5からチップ6まで送給される。そしてチップ6と鋼板7との間でビードオンプレート溶接を行う。コンジットケーブル4は6m長さで、送給抵抗を与えるために150mm径のループを2つ形成した屈曲部8を設けた。送給機1には送給ローラの周速度Vr(設定ワイヤ速度)の検知器(図示せず)およびワイヤの実速度Vw検出器9を備えている。
ワイヤ送給性評価指標のスリップ率SL(%)は、SL=(Vr−Vw)/Vr×100で表される。また、送給ローラ部分に設けられたロードセル10によりワイヤ送給時にワイヤがコンジットチューブから受ける反力を送給抵抗Rとして検出した。溶接は試作ワイヤ毎に新しいコンジットチューブを用いて表3に示す溶接条件で45分溶接し、溶接開始後15分から溶接終了までの30分間スリップ率SLと送給抵抗Rを測定して平均値を求めた。スリップ率SLが10%以下で送給抵抗Rが6kgf以下の場合にワイヤ送給性良好と判定した。また、チップの摩耗量は、試作ワイヤ毎に新しいチップ(内径1.4mm)を用いて溶接終了後最も摩耗の大きい箇所の内径を測定した。チップ摩耗量の評価は、摩耗量が0.05mm以下を良好として評価した。
Figure 0004440059
スパッタ発生量は、上記ワイヤ送給性およびチップ摩耗性の試験終了後、コンジットチューブおよびチップを交換せずに銅製の捕集箱を用いて、ビードオンプレート溶接により表3に示す溶接条件で5回溶接(1回の溶接時間1.5min)して捕集したスパッタを1分間の発生量に換算した。スパッタ発生量は2g/min以下でアークが安定して作業性が良好である。
溶接金属の引張強度は、JIS Z3111に準じ、板厚20mmのSM490B鋼を用いて溶着金属試験を行った。引張強度の評価は、引張強さが490N/mm以上を良好とした。それらの結果を表4にまとめて示す。表1、表2および表4中、ワイヤNo.1〜10が本発明例、ワイヤNo.11〜20は比較例である。
Figure 0004440059
本発明例であるワイヤNo.1〜10は、ワイヤ成分範囲が適正で銅めっきを有し、ワイヤ表面の潤滑剤である二硫化モリブデン、レシチン、Kの付着量および潤滑油を含む潤滑剤の合計量とワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した算術平均粗さRaが適正である。したがってスリップ率SLおよび送給抵抗Rが低くワイヤ送給性が良好で、チップ摩耗量およびスパッタ発生量も少なくアークが安定して溶接作業性が良好で、溶接金属の強度も490N/mm以上であるなど極めて満足な結果であった。
比較例中ワイヤNo.11は、ワイヤ成分のSiが低いのでアークが不安定となった。また、ワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した算術平均粗さRaが高いのでコンジットチューブ内の摩擦によってワイヤ表面の銅めっきが剥がれてコンジットチューブ内に銅くずが蓄積されて送給抵抗Rが大きくワイヤ送給性が不良となった。さらに、ワイヤ成分のCが低いので溶接金属の強度が低くなった。
ワイヤNo.12は、ワイヤ成分のCが高いのでスパッタ発生量が多くなった。また、ワイヤ表面潤滑剤の二硫化モリブデンが少ないので送給抵抗Rが大きくワイヤ送給性が不良となった。さらに、ワイヤ表面潤滑剤中のKが少ないのでアークがやや不安定となった。
ワイヤNo.13は、ワイヤ成分のSiが高いのでスパッタ発生量が多くなった。また、ワイヤ表面潤滑剤のレシチンが少ないので送給抵抗Rが大きくワイヤ送給性が不良となった。
ワイヤNo.14は、ワイヤ成分のMnが高いのでスパッタ発生量が多くなった。また、ワイヤ表面潤滑剤の合計量が少ないので送給抵抗Rが大きくワイヤ送給性が不良となった。
ワイヤNo.15は、ワイヤ成分のMnが低いのでアークが不安定となった。また、ワイヤ表面潤滑剤中のKが多いのでスパッタ発生量が多くなった。さらに、ワイヤ表面潤滑剤の合計量が多いのでスリップ率SLが高くワイヤ送給性が不良となった。
ワイヤNo.16は、ワイヤ成分のTiが高いのでスパッタ発生量が多くなった。また、ワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した算術平均粗さRaが低いのでスリップ率SLが高くワイヤ送給性が不良となった。
ワイヤNo.17は、ワイヤ成分のTiが低いのでスパッタ発生量が多くなった。
ワイヤNo.18は、ワイヤ表面潤滑剤の二硫化モリブデンが多いのでアークが不安定でスパッタ発生量も多くなった。
ワイヤNo.19は、ワイヤ表面潤滑剤のレシチンが多いのでスパッタ発生量が多くなった。
ワイヤNo.20は、ワイヤ表面に銅めっきが施されていないのでワイヤ送給抵抗Rが大きく、チップ摩耗量も多くアークが不安定であった。
本発明の実施例におけるワイヤ送給性試験の装置を示す図である。
符号の説明
1 送給機
2 スプール巻きワイヤ
3 送給ローラ
4 コンジットケーブル
5 トーチ
6 チップ
7 鋼板
8 コンジットケーブルの屈曲部
9 ワイヤの実速度検出器
10 ロードセル

Claims (1)

  1. 炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤにおいて、ワイヤ成分としてC:0.02〜0.12質量%、Si:0.45〜1.2質量%、Mn:1.2〜2.3質量%、Ti:0.10〜0.32質量%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ、ワイヤ表面にワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.50g、レシチンを0.008〜0.15g、Kを0.004〜0.25g含み残部は常温で液体の潤滑油からなる潤滑剤を合計で0.5〜2.5g有し、ワイヤ表面長手方向に対して30°方向を測定した表面粗さの算術平均粗さが0.04〜0.12μmであることを特徴とする炭酸ガスシールドアーク溶接用銅めっきワイヤ。
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