JP4440053B2 - 樹脂成形用金型および樹脂成形用金型の製作方法 - Google Patents

樹脂成形用金型および樹脂成形用金型の製作方法 Download PDF

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Description

本発明は、射出成形機等の樹脂成形用金型に関し、射出工程時には金型を急速加熱して成形品の品質を高め、成形品を冷却固化するときは、急冷することにより、成形サイクルを速めて生産能力を上げるようにした樹脂成形用金型の構成及び製作方法に関するものである。
成形機の樹脂充填工程において、金型内で樹脂表面が急速に固化することにより成形品の表面が粗となり、金型面の転写が不十分となることを避けるため、充填前に金型を暖め、また、樹脂充填後は、成形品を速やかに冷却して成形工程のサイクル時間を短縮するため、金型内に熱媒体通路を設け金型を速やかに加熱、冷却するような構造が提案され、その一例が電鋳による金型殻である。
このような電鋳金型殻の従来例は、金型殻を取付けた金型枠の中に高流動モルタルを流し込んで固化し、金型殻の近傍に金属製ファイバーを埋め込むことにより、金型殻の隅々まで確実にモルタルを充填させると共に、モルタルが固化するときの膨張による、モルタルと伸びない金属製ファイバーとの間に生じる圧縮力(プレストレス)によりモルタルの強度を増大させたものである。(例えば、特許文献1)
もう1つの従来例の金型は、金型の相手金型に当接する面とこれに続くキャビティ面とを形成する略一定厚さの板型と、表面をその板型の裏面に合うように形成した金型本体とを一体に組合わせ接合したもので、金型本体の合わせ面に直彫溝を設けて金型温度調整用の熱媒体の通路とした金型である。この金型の熱媒体の通路に高温熱媒体と低温熱媒体を交替に送り込むことにより、金型のキャビティ面を急速に加熱、冷却することができる。(例えば、特許文献2)
特開2000−190334号公報(図1) 特許第2846037号公報(第3図〜第7図)
従来例の特許文献1に示したような電鋳殻をモルタルでバックアップした金型は、成形品の表面の精細再現性は良好であるが、充填樹脂の圧力保持のための金型の剛性は充分とは言えない、また、金型のキャビティ面を急速に加熱、冷却する金型温度調整に適する構成にはなっていない。また、従来例の特許文献2に示した板型と金型本体を組合わせた金型は、金型温度調整には適しているが、板型をバックアップする金型本体の熱容量が大きく、加熱、冷却のときの熱エネルギー損失が多いという問題点があり、また、熱媒体の通路の直彫溝の加工、特にキャビティが深い場合の加工は困難で多くのコストがかかる。
本発明は、金型本体の剛性を充分に保持しながら、熱容量が小さくして、熱エネルギー損失を少なくし、再現性のある精密な金型面を備え、コストの割安な金型とその製作方法を提供することを目的としている。
本発明は、以下の各手段を以て課題の解決を図る。
(1)成形面を電鋳製法で形成した電鋳金型殻、又は、成形面を機械加工により板状に削りだした金型殻の裏面に熱媒体通路管を配設し、金型殻のバックアップにコンクリートを使用した樹脂成形用金型において、前記熱媒体通路管が金型殻と熱媒体通路管の相対的な熱応力を緩和させる熱応力緩和構造を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
(2)上記(1)に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、金型殻と熱媒体通路管の材質を同じ金属材料であるニッケルとした構造であることを特徴とする樹脂成形用金型。
(3)上記(1)または(2)に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、熱媒体通路管を金型殻と接合しないで、部分的に曲線状、又は、蛇腹状の形状を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
(4)上記(1)または(2)に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、各熱媒体通路管に摺動可能な嵌合部、又は、フランジ突合わせ部を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法であって、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って複数条の熱媒体通路管を敷設し、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、固化して金型を完成させる樹脂成形用金型の製作方法。
(6)上記(1)または(2)に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法であって、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って複数条の熱媒体通路管を敷設し、該熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に圧し付けた状態で再度電鋳を施工することにより熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に接合し、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、コンクリートが固化した後、マスター型を外して金型を完成させる樹脂成形用金型の製作方法。
(7)上記(1)または(2)に記載の樹脂成形用金型において、上記(6)に記載の樹脂成形用金型の製作方法により、熱媒体通路管を金型殻の裏面に電鋳接合した樹脂成形用金型。
(8)上記(1)または(2)に記載の樹脂成形用金型において、上記金型殻の裏面に熱媒体通路管の外径と等しい間隔を明けて複数の間隔板を接着又は点溶接で取付け、同間隔板の間に熱媒体通路管を配設した樹脂成形用金型。
(9)上記(8)に記載の樹脂成形用金型において、上記の間隔板は、加工容易な金属板をコの字形に折り曲げ、端縁側の2辺の高さは上記熱媒体通路管の外径の約1/2とし、金型殻に取付ける中板部に適当な間隔で抜き孔が設けてある樹脂成形用金型。
(10)上記(8)または(9)に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法であって、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って接着又は点溶接で取付けた複数条の間隔板の間に熱媒体通路管を敷設し、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、固化して金型を完成させる樹脂成形用金型の製作方法。
(11)上記(9)に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法であって、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って接着又は点溶接で取付けた複数条の間隔板の間に熱媒体通路管を敷設し、熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に圧し付けた状態で再度電鋳を施工することにより熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に接合した後、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、コンクリートが固化した後、マスター型を外して金型を完成させる樹脂成形用金型の製作方法。
(12)上記(9)に記載の樹脂成形用金型において、上記(11)に記載の樹脂成形用金型の製作方法により、熱媒体通路管を金型殻の裏面に電鋳接合した樹脂成形用金型。
(13)上記(7)または(12)に記載の樹脂成形用金型において、金型殻と熱媒体通路管の接触面の近傍を除き電気絶縁性材料で被覆した後、上記(6)または(11)に記載の樹脂成形用金型の製作方法で金型殻の裏面に電鋳を施工して金型殻と熱媒体通路管を接合した樹脂成形用金型。
(14)上記(1)〜(4)、(7)〜(9)、(12)、(13)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、熱媒体通路管の外径を10〜30mmのとき、配管間隔を管径の1.5〜3倍とした樹脂成形用金型。
(15)上記(1)〜(4)、(7)〜(9)、(12)〜(14)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻の裏面に各熱媒体通路管のピッチに合わせ、熱媒体通路管の外径と同じ曲率半径の浅い溝を加工して各熱媒体通路管との接触面を増大した樹脂成形用金型。
(16)上記(1)〜(4)、(7)〜(9)、(12)〜(15)に記載する樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリートを強度2000kgf/cm以上の高強度のコンクリートを使用した樹脂成形用金型。
(17)上記(1)〜(4)、7〜(9)、(12)〜(16)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、固定金型と可動金型との当接面に断熱性板材を挟んだ樹脂成形用金型。
(18)上記(17)に記載の樹脂成形用金型おいて、金型の当接面に挟んだ断熱性板材を耐熱性樹脂、又は、セラミック製とした樹脂成形用金型。
(19)上記(1)〜(4)、(7)〜(9)、(12)〜(18)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリート内に強い引張弾性力を有するファイバーを埋め込み、該引張弾性ファイバーによりバックアップコンクリートに予圧縮力を与えてプレストレスコンクリートと成し、この金型を備えた成形機の成形工程における金型殻の変形を抑えるようにした樹脂成形用金型。
(20)上記(1)〜(4)、(7)、(14)〜(19)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリート内に、端部を金型殻に接合した複数のアンカーボルト等の補強部材を埋め込んだ樹脂成形用金型。
(21)上記(1)〜(4)、(7)〜(9)、(12)〜(20)のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリートと、成形機のダイプレートに取付ける金型枠部材の間に、断熱性材料製の断熱板を挟んだ樹脂成形用金型。
(22)上記(21)に記載の樹脂成形用金型における断熱板の材料は耐熱性、断熱性を有する樹脂、又は、セラミックである樹脂成形用金型。
請求項1または2に係る発明は、上記第1または第2の手段を採用しているので、同じ材質の金型殻と熱媒体通路管の熱膨張率が等しく、熱変化に対する歪み応力が少なくなり金型殻の耐久性を向上する効果がある。
請求項3または4に係る発明は、上記第3または第4の手段を採用しているので、熱媒体通路管の歪みを少なくし、歪みに伴う応力を減らして金型殻の耐久性を向上させる効果がある。
請求項5または7に係る発明は、上記第7の手段の金型を上記第5の手段の方法により製作し、マスター型の型面上に電鋳で電鋳殻を形成した後、熱媒体通路管を敷設し、その上にコンクリートをバックアップして固めるので、部品の取付け、取外しの手数を省き、簡単な工程になり、コストを減らす効果がある。
請求項6に係る発明は、上記第6の手段を採用しているので、マスター型の型面上に電鋳で電鋳殻を形成した後、熱媒体通路管を敷設し、さらに、再度電鋳を施工して熱媒体通路管を電鋳殻の裏面に接合するので、熱媒体通路管が固定し、部品の取付け、取外しの手数を省き、金型の製作が簡単な工程になり、コストを減らす効果がある。
請求項8ないし10に係る発明は、それぞれ上記第8ないし10の手段を採用しているので、熱媒体通路管の位置決めが容易で、熱媒体より金型殻への熱伝達が良くなり、加熱冷却のサイクルが早くなる効果がある。
請求項11または12に係る発明は、上記第11または12の手段を採用しているので、熱媒体より金型殻への熱伝達がより一層良くなり、金型の剛性が増大し、加熱冷却のサイクルが早くなる効果がある。
請求項13に係る発明は、上記第13の手段を採用しているので、前述の効果を有すると共に、電鋳部分の面積を減らすことができ、電鋳作業中の電極と電解液の消耗を減らすことができる。
請求項14に係る発明は、上記第14の手段を採用しているので、熱媒体を通したときの金型殻の温度分布を一様にすることができる。
請求項15に係る発明は、上記第15の手段を採用し、熱媒体通路管と金型殻との当接する面積が大きくなるので、熱媒体通路管内の熱媒体より金型殻への熱伝達がより一層良くなり、加熱冷却のサイクルが早くなる効果がある。
請求項16に係る発明は、上記第16の手段を採用しているので、金型の剛性を高めることができる。
請求項17または18に係る発明は、それぞれ上記第17または18の手段を採用しているので、温度調整を片側金型だけ行う場合に金型間の熱伝達を減らすことができる。
請求項19または20に係る発明は、それぞれ上記第19または20の手段を採用しているので、金型の剛性を高めることができると共に、金型殻の歪みを減らすことができる。
請求項21及び請求項22に係る発明は、それぞれ上記第21または22の手段を採用しているので、金型本体と金型殻の断熱性が向上し、熱媒体の熱エネルギー損失を減らす効果がある。
電鋳金型殻は固定側の金型に取付け、可動側金型は通常の鋼材製一体金型を組み合わせたものについて説明を進めることとする。この方が熱媒体通路への供給配管、排出配管の取付けが容易となる。配管を電鋳金型殻へ取付ける構成と、電鋳金型殻をバックアップするコンクリートの強度増大とが、この発明の要点となっている。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態の電鋳殻金型を図に基づいて説明する。図1は固定側金型と可動側金型を組合せたときの断面図、図2は図1の熱媒体通路管の外径寸法と間隔ピッチの関係を示す拡大図、図3は図1の熱媒体通路管の曲がり管を示す平面図、図4は図1の熱媒体通路管の蛇腹管を示す断面図、図5は図1の熱媒体通路管の摺動管を示す断面図、図6は図1の熱媒体通路管のフランジ継ぎ手を示す断面図、図7(a)〜図7(c)は図1の固定側金型の電鋳加工、熱媒体通路管配設、コンクリート充填方法を示す模式図である。
図において、固定側金型10は、金型本体枠11、金型本体枠11に取付けられた電鋳金型殻12、電鋳金型殻12に接して配設された複数の熱媒体通路管14、電鋳金型殻12のバックアップ用コンクリート18、金型本体枠11とコンクリート18の間に設けられた断熱板16、金型本体蓋部13、金型本体蓋部13とコンクリート18の間に介在する断熱板17と金型本体蓋部13と金型本体枠11との隙間を調整するスペーサー19とにより構成されている。固定側金型10と可動側金型8が型締めされたとき、電鋳金型殻12と可動側金型8の凸面とで溶融樹脂が充填されるキャビティ9を形成する。断熱板16、17として耐熱性、断熱性を有する樹脂または、セラミック等を採用できる。
電鋳金型殻12と熱媒体通路管14とは、熱媒体通路に通る熱媒体の温度が高温から低温、又は、低温から高温に切り換えられたときに相対的な熱応力を減少させるため、同じ金属材料で作ってあり、耐熱性、防錆性の点からニッケル合金にすることが推奨される。また、熱媒体通路管14内を流れる熱媒体の熱量が電鋳金型殻12にムラ無く伝達されるように、図2に示すように、熱媒体通路管14は外径DをD=10〜30mmの範囲、熱媒体通路管14の配列ピッチPは、P=1.5D〜3.0Dの範囲とすると良いことが計算値と実測値から証明されている。
電鋳金型殻12と熱媒体通路管14とは位置決めのため、接着剤で接着、又は点溶接で仮付けした後、バックアップ用コンクリート18を注ぎ込んで固めてある。図3〜図6に示した熱媒体通路管14a、14b、14c14d、14e、14fの形状は、熱媒体を切換えたときの温度変化による熱媒体通路管14の長さ方向の熱歪みを逃がす構造である。図6において、27は熱媒体シール用のパッキン、28は締付け用のボルト、図5における29は熱媒体シール用のOリングである。
固定側金型10の製作方法を図7(a)〜図7(c)によって説明する。図7(a):成形品と同一形状のマスター型5の表面に導電層6を付設し、このマスター型5を電鋳槽2に入っている電解液38に浸け、電解液38に吊るしたニッケル7に直流電源4のプラス極を接続し、同電源4のマイナス極をマスター型5の導電層6に接続して通電し、マスター型5の表面上にニッケルを析出させて電鋳金型殻12を形成させる。
図7(b):電鋳金型殻12の裏面形状に沿って複数条の熱媒体通路管14を敷設し、接着剤で接着、又は点溶接で仮付けして位置決めする。
図7(c):電鋳金型殻12を金型本体枠11に取付け、金型本体枠11の内側に断熱板16を固定し、コンクリート18を注ぎ込み、固化して電鋳金型殻12をバックアップし、樹脂充填のとき電鋳金型殻12に加わる樹脂圧を支える。コンクリート18は強度2000kgf/cm以上の高強度のコンクリートとする。
コンクリート18が固化した後、コンクリート18の表面を平らに仕上げ、図1に示すように、断熱板17を介在させて、金型本体蓋13がコンクリート18に均等に当接するようにシム19で当たりを調整しながら金型本体枠11に固定した後、マスター型5を外す。
この第1の実施の形態の金型においては、熱媒体通路管14を通る熱媒体が、高温から低温に、又、低温から高温に切換えられたときに、熱媒体通路管14は電鋳金型殻12と同じ金属材料で作ってあるので、相対的な熱応力を減少させることができ、この場合、ニ
ッケル合金を使用すれば、耐熱性、防錆性の点からもより好適となり、また、熱媒体通路管14a、14b、14c、14d、14e、14fの形状は、熱媒体を切換えたときの急激な温度変化による熱媒体通路管14の長さ方向の熱歪みを緩和することができる。また、金型本体枠11とコンクリート18の間に設けられた断熱板16、及び、金型本体蓋部13とコンクリート18の間に設けられた断熱板17は、電鋳金型殻12と熱媒体通路管14の熱エネルギーの移動を妨げ、無駄な熱エネルギー損失を抑えることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施形態の金型の電鋳金型殻12と熱媒体通路管14とが接触だけで接着していないのに対し、この第2の実施の形態の電鋳金型殻20は、図8に示すように、電鋳金型殻12と同金型殻12に配設された複数の熱媒体通路管14を、同時に再電鋳加工することにより、電鋳層21でつないで一体の電鋳金型殻20としたものである。
第2の実施の形態の金型の製作方法は、上記の第1の実施の形態の固定側金型10の製作方法の図7(a)と図7(b)の後、図7(d)に示すように、熱媒体通路管14を電鋳金型殻12の裏面に圧し付けた状態で再度電鋳を施工し、熱媒体通路管14の面に同時に電鋳層21を析出して一体の電鋳金型殻20とし、図7(d)の再電鋳加工後、図7(c)の工程に移行し、電鋳金型殻20を金型本体枠11に取付け、金型本体枠11内に電鋳金型殻20をバックアップするようにコンクリート18を注ぎ込み、コンクリート18が固化した後、断熱板17を介在させ、金型本体蓋13と、シム19と、金型本体枠11を固定した後、マスター型5を外し、第2の実施の形態の固定側金型が完成する。
第2の実施の形態の電鋳金型殻20は、熱媒体通路管14と電鋳金型殻12を電鋳結合しているので、熱媒体通路管14は電鋳金型殻12に確実に固定され、熱媒体通路管14の過渡的な熱歪みを電鋳金型殻12の剛性で押さえ込むようにしている。この構成は、金型の製作工程が簡単でコストを減らすと同時に、熱媒体から電鋳金型殻12への熱伝達率が高くなる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の固定側金型30は、電鋳金型殻12に間隔板31を敷設固定し、間隔板31の間に熱媒体通路管14を挟設して位置決めをする構成であり、図9の固定側金型30と可動側金型8を組合せたときの断面図、図10の熱媒体通路管14と間隔板31を示す拡大斜視図、図11の電鋳金型殻12と熱媒体通路管14と間隔板31を示す部分拡大図を参照して説明する。
図において、電鋳金型殻12の裏面に、熱媒体通路管14の外径と等しい間隔を明けて複数の間隔板31を取付け、熱媒体通路管14は間隔板31の間に挟み込んで配設する。間隔板31は折り曲げ加工が容易な金属板をコの字形に形成したもので、端縁側の2辺の高さを熱媒体通路管14の外径の約1/2とし、中央の平面部に適当な間隔で抜き孔31aが設けてあり、電鋳金型殻12との接合は、平面部板において点溶接、又は、耐熱性の接着剤で接着して取付ける。
第3の実施の形態の固定側金型30の製作方法は、電鋳金型殻12の裏面形状に沿って接着又は点溶接で取付けた複数条の間隔板31の間に熱媒体通路管を敷設すること以外は、第1の実施形態の固定側金型10の製作方法と同じであるので、説明は省略する。
この固定側金型30は熱媒体通路管14の位置決めが容易であり、熱媒体通路管14と電鋳金型殻12との直接の熱伝達と、熱媒体通路管14から間隔板31を経由して電鋳金型殻12への間接の熱伝達とがあるので、熱媒体より電鋳金型殻12への熱伝達率が良くなり、加熱冷却のサイクルが早くなる効果がある。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の固定側金型40は、図12に示すように、第3の実施の形態の固定側金型30に、第2の実施の形態の金型の製作方法で電鋳金型殻12の裏面に電鋳層51を施工して電鋳金型殻12と熱媒体通路管14と間隔板31を接合したものである。従って、熱媒体通路管14が確実に固定し、金型の製作工程が簡単でコストを減らすと同時に、前述の第3の実施の形態の固定側金型30よりも、更に、熱媒体から電鋳金型殻12への熱伝達率が高くなり、加熱冷却のサイクルが早くなる。
また、この固定側金型40において、熱媒体通路管14と電鋳金型殻12と間隔板31との接触面の近傍を除き、熱媒体通路管14を電気絶縁性材料で被覆した後、第2の実施の形態の金型の製作方法で電鋳金型殻の裏面に電鋳を施工して電鋳金型殻12と熱媒体通路管14と間隔板31を接合したものは、電鋳部分の面積を減らすことができ、電極、電解液の消耗を減らすことができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の固定側金型45は、図13に示すように、電鋳金型殻44の裏面に熱媒体通路管14のピッチに合わせ、熱媒体通路管14の外径と同じ曲率半径の浅い溝44aを加工して各熱媒体通路管14との接触面を増大したもので、熱媒体通路管14と電鋳金型殻44との当接する面積が大きくなるので、熱媒体通路管14内の熱媒体より電鋳金型殻44への熱伝達がより一層良くなり、加熱冷却のサイクルが早くなる効果がある。このような電鋳金型殻44の裏面に熱媒体通路管14の外周に合わせた浅い溝44aの加工は、上記の全ての実施形態の電鋳金型殻12に応用可能であるが、図13は本発明の第4の実施の形態の電鋳金型殻12に浅い溝44aを設けて電鋳金型殻44とし、この浅い溝44aを埋めるように、熱媒体通路管14を配設した例を示している。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態の固定側金型は、図14に断面図で示す固定側金型50のように、電鋳金型殻12のバックアップのコンクリート内に強い引張弾性力を有するファイバーを埋め込み、引張弾性ファイバーによりバックアップコンクリートに予圧縮力を与えてプレストレスコンクリート51と成し、この金型を備えた成形機の樹脂充填、成形工程における電鋳金型殻の変形を抑えるようにしたもので、金型の剛性を高めることができると共に、電鋳金型殻の歪みを減らすことができる。図14は上記の第1の実施形態の電鋳金型殻12を取付けた例を示しているが、上記の全ての実施形態の固定側金型10、30、40、45に応用可能である。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態の固定側金型は、図15に断面図で示す固定側金型60のように、電鋳金型殻12のバックアップのコンクリート18内に、端部を電鋳金型殻12に接合した複数のアンカーボルト61を補強部材として埋め込んだものである。この構成の金型60は、剛性を高めることができると共に、電鋳金型殻12の歪みを減らすことができる。図15は上記の第1の実施形態の電鋳金型殻12を取付けた例を示しているが、上記の全ての実施形態の固定側金型(10、30、40、45、50)に応用可能である。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に基づいて製作された金型を用いABS/PC樹脂(商品名:トヨラックPX10;東レ製、荷重たわみ温度108℃)を成形した実施例について説明する。
射出成形機には三菱重工業製電動射出成形機450MEIIを使用し、射出工程前に急速に金型を加熱し、射出充填中もしくは射出充填後すみやかに金型の冷却を行い成形品を冷却・取り出した。その結果を表1に示す。
Figure 0004440053
通常成形を行った比較例1に対し、金型温度を上げることによりウェルドが消失し、成形品の表面光沢も向上した。また、加熱・冷却時の熱エネルギー損失を大幅に低減させた金型の温度調整に適した構造であるため成形サイクルも通常成形と比較しごく僅かに延びるだけであり本発明による大幅な改善効果が確認された。
本発明の第1の実施の形態に基づいて製作された金型において熱媒体通路管14の配列ピッチPの温度分布への影響を示した。金型を150℃の加圧熱水を用いて加熱した際の130℃到達時の金型表面の温度差の計測結果を表2に示す。
Figure 0004440053
実施例3は管材質を電鋳材質と同じNiとし配列ピッチを3Dとした場合であるが、比較例2に管材質をSteelとした場合と比較するとNiの方が材料の熱伝導率が高い分優れる。
配列ピッチを2D(実施例2)とした場合には、表面の温度差が3℃となり大幅な改善の効果がある。一方、配列ピッチを4Dとすると(比較例3)表面温度差が大きく、表面光沢などの成形品の表面品質が不均一となり不適である。
本発明の第1の実施の形態に基づいて製作された金型において熱媒体通路管14に発生する熱応力について計測を行ったところ曲がり管や蛇腹管を用いることによって、熱膨張により発生する応力を緩和することが可能であり、耐久性が飛躍的に向上した結果を表3に示す。
Figure 0004440053
なお、第2〜6の実施の形態においても同様に改善効果が見られた。
本発明の第1の実施の形態に係る固定側金型と可動側金型を組合せたときの断面図である。 図1の熱媒体通路管の外径寸法と間隔ピッチの関係を示す拡大図である。 図1の熱媒体通路管の曲がり管を示す平面図である。 図1の熱媒体通路管の蛇腹管を示す断面図である。 図1の熱媒体通路管の摺動管を示す断面図である。 図1の熱媒体通路管のフランジ継ぎ手を示す断面図である。 (a)から(c)は、図1の固定側金型の電鋳加工、熱媒体通路管配設、コンクリート充填方法を示す模式図であり、(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る2回目の電鋳加工方法を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の金型殻と熱媒体通路管を電鋳加工で接合した例を示す部分拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る固定側金型と可動側金型を組合せたときの断面である。 図9の熱媒体通路管と間隔板を示す拡大斜視図である。 図9の固定側金型の熱媒体通路管を示す部分拡大図である。 本発明の第4の実施の形態の金型殻と熱媒体通路管を電鋳加工で接合した例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の金型殻に熱媒体通路管を配設した例を示す拡大図である。 本発明の第6の実施の形態の固定側金型を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態の固定側金型を示す断面図である。
符号の説明
2 電鋳槽
5 マスター型
6 導電層
8 可動側金型
10、30、40、45、50、60 固定側金型
11 金型本体枠
12、20、44 電鋳金型殻
14 熱媒体通路管
15、16、17 断熱板
18 コンクリート
21 電鋳層
31 間隔板
52 プレストレスコンクリート
61 アンカーボルト

Claims (22)

  1. 成形面を電鋳製法で形成した電鋳金型殻、又は、成形面を機械加工により板状に削りだした金型殻の裏面に熱媒体通路管を配設し、金型殻のバックアップにコンクリートを使用した樹脂成形用金型において、前記熱媒体通路管が金型殻と熱媒体通路管の相対的な熱応力を緩和させる熱応力緩和構造を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、金型殻と熱媒体通路管の材質を同じ金属材料であるニッケルとした構造であることを特徴とする樹脂成形用金型。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、熱媒体通路管を金型殻と接合しないで、部分的に曲線状、又は、蛇腹状の形状を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  4. 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形用金型において、前記熱応力緩和構造が、各熱媒体通路管に摺動可能な嵌合部、又は、フランジ突合わせ部を備えたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法において、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って複数条の熱媒体通路管を敷設し、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、固化して金型を完成させることを特徴とする樹脂成形用金型の製作方法。
  6. 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法において、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って複数条の熱媒体通路管を敷設し、該熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に圧し付けた状態で再度電鋳を施工することにより熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に接合した後、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、コンクリートが固化した後、マスター型を外して金型を完成させることを特徴とする樹脂成形用金型の製作方法。
  7. 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形用金型において、請求項6に記載の樹脂成型金型の製作方法により、熱媒体通路管を金型殻の裏面に電鋳接合したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  8. 請求項1または請求項2に記載の樹脂成形用金型において、上記金型殻の裏面に熱媒体通路管の外径と等しい間隔を明けて複数の間隔板を接着又は点溶接で取付け、同間隔板の間に熱媒体通路管を配設したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  9. 請求項8に記載の樹脂成形用金型において、上記の間隔板は、加工容易な金属板をコの字形に折り曲げ、端縁側の2辺の高さは上記熱媒体通路管の外径の約1/2とし、金型殻に取付ける中板部に適当な間隔で抜き孔が設けてあることを特徴とする樹脂成形用金型。
  10. 請求項8または請求項9に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法において、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って接着又は点溶接で取付けた複数条の間隔板の間に熱媒体通路管を敷設し、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、固化して金型を完成させることを特徴とする樹脂成形用金型の製作方法。
  11. 請求項9に記載の樹脂成形用金型を製作する樹脂成形用金型の製作方法において、成形品と同一形状のマスター型の型面上に電鋳で電鋳金型殻を形成し、該金型殻の裏面形状に沿って接着又は点溶接で取付けた複数条の間隔板の間に熱媒体通路管を敷設し、熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に圧し付けた状態で再度電鋳を施工することにより熱媒体通路管を前記金型殻の裏面に接合した後、金型殻を金型本体の枠に取付け、金型本体の枠内に金型殻をバックアップするようにコンクリートを注ぎ込み、コンクリートが固化した後、マスター型を外して金型を完成させることを特徴とする樹脂成形用金型の製作方法。
  12. 請求項9に記載の樹脂成形用金型において、請求項11に記載の樹脂成形用金型の製作方法により、熱媒体通路管を金型殻の裏面に電鋳接合したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  13. 請求項7または請求項12に記載の樹脂成形用金型において、金型殻と熱媒体通路管の接触面の近傍を除き電気絶縁性材料で被覆した後、請求項6または請求項11に記載の樹脂成形用金型の製作方法で金型殻の裏面に電鋳を施工して金型殻と熱媒体通路管を接合したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  14. 請求項1ないし4、7、8、9、12、13のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、熱媒体通路管の外径を10〜30mmのとき、配管間隔を管径の1.5〜3倍としたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  15. 請求項1ないし4、7、8、9、12、13、14のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻の裏面に各熱媒体通路管のピッチに合わせ、熱媒体通路管の外径と同じ曲率半径の浅い溝を加工して各熱媒体通路管との接触面を増大したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  16. 請求項1ないし4、7、8、9、12ないし15のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリートを強度2000kgf/cm以上の高強度のコンクリートを使用したことを特徴とする樹脂成形用金型。
  17. 請求項1ないし4、7、8、9、12ないし16のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、固定金型と可動金型との当接面に断熱性板材を挟んだことを特徴とする樹脂成形用金型。
  18. 請求項17に記載の樹脂成形用金型において、金型の当接面に挟んだ断熱性板材を耐熱性樹脂、又は、セラミック製としたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  19. 請求項1ないし4、7、8、9、12ないし18のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリート内に強い引張弾性力を有するファイバーを埋め込み、該引張弾性ファイバーによりバックアップコンクリートに予圧縮力を与えてプレストレスコンクリートと成し、この金型を備えた成形機の成形工程における金型殻の変形を抑えるようにしたことを特徴とする樹脂成形用金型。
  20. 請求項1ないし4、7、14ないし19のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリート内に、端部を金型殻に接合した複数のアンカーボルト等の補強部材を埋め込んだことを特徴とする樹脂成形用金型。
  21. 請求項1ないし4、7、8、9、12ないし20のいずれかに記載の樹脂成形用金型において、金型殻のバックアップのコンクリートと、成形機のダイプレートに取付ける金型枠部材の間に、断熱性材料製の断熱板を挟んだ構成を特徴とする樹脂成形用金型。
  22. 請求項21に記載の樹脂成形用金型において、断熱板の材料は耐熱性、断熱性を有する樹脂、又は、セラミックであることを特徴とする樹脂成形用金型。
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