JP4223665B2 - 射出成形用金型および射出成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形用金型および射出成形方法に関し、例えば電磁流量計の測定管として用いられるライニング管等の成形に用いて好適な射出成形用金型および射出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
測定管内を流れる導電性流体の流量を電磁誘導現象を利用して測定する電磁流量計は、流体中で発生した起電力とステンレス鋼等の非磁性体からなる測定管との短絡を防止するために、通常測定管の接液面である内周面および測定管の両端部に一体的に設けたフランジの配管接続端面をライニング材によって被覆している。ライニング材としては、耐熱性、耐食性、絶縁性等が要求されるため、通常弗素樹脂等の絶縁材が使用され、射出成形によって測定管の内周面およびフランジの配管接続端面に形成される。
【0003】
このようなライニングが施された測定管をトランスファー成形機によって成形する場合は、ライニングが施されていない測定管を金型内に装填し、金型をライニング材の溶融温度以上に加熱し、溶融したライニング材を金型内に加圧注入して測定管の内周面およびそのフランジの配管接続端面をライニング材で被覆する。
【0004】
図3(a)、(b)は測定管の成形に用いられる従来の射出成形用金型を示す平面図およびA−A線断面図である。この射出成形用金型1は、上型2および下型3とからなる金型4とを備え、下型3を第1の下型5、第2の下型6および中子7とで構成し、金型4のキャビティ8内に弗素樹脂等の溶融した成形材料9を加圧注入して第2の下型6の内周面およびそのフランジ10の配管接続端面10aにライニングを施すことにより、第2の下型6を測定管11として取り出すようにしている。すなわち、この射出成型用金型1は、ライニングが施されていない測定管を第2の下型6として用い、アウトサート成形するものである。
【0005】
射出成形に際しては、成形圧力(射出圧力)に対して金型4の締付圧力(型締力)が不十分な場合、射出圧力によって金型4のパーティングライン面(以下、シール面という)12から溶融した成形材料9が漏出して固化するとバリが生じ、過剰に漏出した場合は成形不能になるため、上型2、第1、第2の下型5,6を複数本のボルト13または油圧による型締め機構によって型締めし、シール面12が開かないようにする必要がある。シール面12が開かないようにするためには、成形品の総投影面積をD(cm2 )、射出圧力をP(Kg/cm2 )、型締力をW(Kg)とすると、次の条件
DP<W
を満足させればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の射出成形用金型1は、シール面12からの成形材料9の漏出を防止するために金型4をボルト13の締結により、または油圧による型締め機構によって型締めしていた。しかしながら、ボルト13の締結による型締め作業は、その締付けと弛緩とを行わなければならないために作業者の負担が大きく、作業性および生産性が低いという問題があった。また、上型2、第1、第2の下型5,6にボルト13の挿通孔を形成する必要があるため、金型4自体の製造コストが高くなるという問題もあった。一方、油圧による型締め機構は、成形機自体が大がかりとなり、高価になるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明者らは種々の射出成形用金型を製作し、ボルトの締結や油圧による型締め機構を用いないで成形実験を行った場合のシール性について検討した結果、以下のことを見出した。
成形材料に射出圧力を加えることにより、射出ノズルには金型を押し付ける下向きの力が発生する。射出ノズルが金型を押し付けることによって上型2と第2の下型6および第1の下型5と第2の下型6の間(第2の下型がない場合は上型と第1の下型との間)に同じ大きさの締め付け力がそれぞれ発生する。一方、射出圧力によって成形材料9を金型4のキャビティ8に加圧注入することにより金型4を押し上げようとする力(反力)が発生する。成形材料9の射出圧力によって発生する射出ノズルの下向きの力をFn、射出圧力によって金型4を押し上げようとする力をFm、上型2と第2の下型6のシール面積をSとすると、シール面12に加わる圧力は(Fn−Fm)/Sとなる。これを射出圧力Pで除した値(Fn−Fm)/SPをここではシール比(K)と呼ぶ。このシール比Kは無次元単位の数値で、金型の設計時に決定される。シール比Kがある値より大きくなるように設計すると、シール面12から成形材料9が漏出せず、小さいと漏出することが確認された。漏出するか否かを決定する値は、成形材料9によって決まる定数値Cであり、成形材料9の種類、粘度、成形温度等によって異なる。
【0008】
本発明は上記した実験結果に基づいてなされたもので、その目的とするところは、シールのためのボルトの締結・弛緩ないし油圧による型締め機構を一切必要とせず、射出ノズルの金型に対する押付力のみで良好なシール性を確保することができるようにした射出成形用金型および射出成形方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明に係る射出成形用金型は、型締め機構を備えず、弗素樹脂からなる成形材料を射出ノズルから射出しキャビティ内に加圧注入する射出成形用金型であって、下型と、この下型の上にパッキンを介在させることなく直接積み重ねられた上型とを有し、この上型は射出ノズルの下側に接触して前記下型へと押し付けられ、前記上型と前記下型とが接触するシール面において、以下の条件
Pa/P>0.32
(ただし、前記成形材料を所定の圧力で射出するときの射出圧力をP、前記シール面に発生するシール圧をPaとする
が成り立つものである。
【0010】
第2の発明に係る射出成形用金型は、前記第1の発明において、前記下型が第1の下型と第2の下型と中子とからなるものである。
【0011】
第3の発明に係る射出成形用金型は、前記第2の発明において、前記第2の下型が前記第1の下型と前記上型との間に配置されるとともに、成形品の一部を構成するものである。
【0013】
第4の発明に係る射出成形方法は、上記第1の発明に係る射出成形用金型を用いて射出成形するものである。
【0014】
第1〜第4の発明においては、成形材料が弗素樹脂で、射出成形条件をPa/P>0.32としたことにより、射出ノズルの金型に対する押付力(下向きの力)のみで金型を固定でき、良好にシール面をシールする。したがって、成形材料がシール面から漏出せず、大がかりな油圧による型締め機構を用いたり、ボルトによる面倒な型締め作業を行う必要がなく、簡単に射出成形することができる。また、上記条件が成り立つ範囲内において、射出圧力P、溶融した成形材料に所定の射出圧力を与えた結果発生する射出ノズルの金型に対する押付力Fn、溶融した成形材料に所定の射出圧力を与えた結果発生する金型を押し上げようとする力Fm、シール面積Sの値を決定することができるので、金型の設計上の自由度が拡大する。
【0015】
第3の発明においては、成形品の一部を構成する部品を第2の下型として用いているので、第2の下型の取付け、取外しが即成形品の取付け、取外しとなる。したがって、作業工程が削減できる。また、成形品である第2の下型の固定のためのボルト固定用の付加的構造を設ける必要がないので、金型自体も安価に製作することができる。
ここで、成形品とは、射出成型用金型によって成形される物品である。したがって、インサートまたはアウトサート成形によって成形される成形品の場合は、金属、セラミックス等の異種材料からなる部材と成形材料によって形成される部材とからなり、例えばライニング管を成形する場合は、金属またはセラミックス製の管本体が下型の第2の下型として用いられ、この管本体を成形材料によってライニングすることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る射出成形用金型の一実施の形態を示す断面図、図2(a)、(b)、(c)は射出ノズルの投影面積、上型の投影面積およびシール面を示す図である。本実施の形態は、電磁流量計用測定管の成形に用いられるトランスファー成形機用の射出成形用金型に適用した例を示す。
【0017】
これらの図において、射出成形装置20は、射出成形用の金型21と、射出ノズル22とを備え、金型取付板23の上に設置されている。前記射出成形用金型21は、下型24と、上型25とからなり、下型24が第1、第2の下型27,28および中子29とからなり、第1の下型27と中子29が前記金型取付板23上に位置決めされて固定され、第1の下型27の上に第2の下型28が位置決めされて載置され、さらにその上に上型25が同じく位置決めされて載置されている。
【0018】
前記第1の下型27はリング状に形成され、中央に前記中子29が貫通する孔27aを有している。
【0019】
前記第2の下型28としては、ライニング処理されていない電磁流量計用の測定管が用いられる。この第2の下型28は、内径が前記中子29の外径より大きい円筒部28aと、この円筒部28aの両端開口部に一体に設けられたフランジ28bとで構成されている。また、各フランジ28bの配管接続端面である外側面には、ライニングのための環状溝28cが形成されている。
【0020】
前記上型25は、下面中央に形成された円錐形の凹部25aと、環状の冷却用エア通路31を有している。凹部25aは、上型25の上面中央に開口しており、前記射出ノズル22のノズル孔22aに連通している。
【0021】
前記中子29は、円柱状の中子本体29Aと、この中子本体29Aの外周を覆う筒体29Bと、中子本体29Aと筒体29Bの上面に溶接によって固定された円錐体29Cとで構成され、前記第1、第2の下型27,28内に装着されることによりこれらの下型の内面とともにキャビティ8を形成している。中子本体29Aの内部には、冷却用エア通路33が形成されている。円錐体29Cは、前記上型25の凹部25aに適宜な隙間を保って挿入され、この隙間が成形材料9の通る湯道34を形成している。
【0022】
このような、金型21は、下型24、上型25および射出ノズル22を単に積層配置しているだけで、ボルトの締結や油圧による型締め機構によって型締めされていない。また、前記上型25の上には、前記射出ノズル22を内部下方に備えたトランスファポット35が設置されている。36は図示しない油圧シリンダによって昇降されるプランジャ、Aは第2の下型28と上型25のシール面、Bは第1の下型27と第2の下型28のシール面である。
【0023】
このような射出成形用金型21を用いて第2の下型28の内周面とフランジ28bの端面にライニングを施して電磁流量計の測定管を成形するには、射出成形用金型21とトランスファポット35とともに加熱炉の中に設置し、所定温度に加熱する。次に、ライニング材である弗素樹脂等の成形材料9をトランスファポット35内に投入して加熱溶融する。この溶融した成形材料9をプランジャ36によって加圧して射出ノズル22からキャビティ8に加圧注入する。注入時間は2分程度で、キャビティ8内の空気はシール面A,Bから外部へ排出される。
【0024】
注入に際しては、プランジャ36を室温にしておく。トランスファポット35とプランジャ36との間には、通常0.3〜1.0mm程度の隙間が存在するが、この隙間は溶融した成形材料9の一部がプランジャ36との接触によって固化することにより埋められるため、溶融した成形材料9がトランスファポット35の上方に漏出することはない。
【0025】
溶融した成形材料9が金型21のキャビティ8内に加圧注入されると、プランジャ36の推力に応じて射出圧力Pが金型全体に発生する。これにより射出ノズル22は下方への推力(押付力)Fnが発生し、上型25を第2の下型28に押し付けることにより、第2の下型28と上型25との間に締付け力が発生する。同様に、第2の下型28は第1の下型27に押し付けられることにより、これらの間に同じ締付け力が発生する。射出ノズル22の金型21に対する押付力Fnは、射出ノズル22の投影面積Snと射出圧力Pから求められる。
Fn=P・Sn
【0026】
反対に、上型25には射出圧力Pにより上方への推力(第2の下型28から上型25を引き離そうとする力)Fmが発生する。この推力Fmは、上型25の投影面積Smと射出圧力Pから求められる。
Fm=P・Sm
【0027】
射出ノズル22の上型25に対する押付力Fnによって上型25が第2の下型28のシール面A(シール面Bも同様)を押し付ける力Fは、
F=Fn−Fm
である。
FnがFmより小さくなると、上型25は持ち上げられるためシールが損なわれる。
シール面Aの面積をS、シール面Aに発生する圧力をPaとすると、Paは
Pa=(Fn−Fm)/S=(Sn−Sm)P/S
となる。
【0028】
ここで、成形材料9、上型25、第2の下型28、ポット35等の重量が実際にシール比Kにどの程度影響するかについて検討したところ、成形材料9、上型25、第2の下型28、ポット35等の総重量を口径100mmの場合、21.5Kg、40mmの場合4.3Kg程度とすると、 射出ノズル22による押付力Fn(口径100mmの測定管の場合に5148Kgf、口径40mmの場合に1825Kgf)、推力Fm(口径100mmの場合に3382Kgf、口径40mmの場合に1378Kgf)に比べてきわめて小さいため、シール比への影響がきわめて少なく、誤差範囲として無視し得ることが判った。なお、シール比Kは、口径100mmの場合、2.04、口径40mmの場合、1.41であった
【0029】
シール面Aからの成形材料9の漏出を防止するためには、シール圧Paが正の値であることが最低条件であるが、どの程度の圧力であれば成形材料9が漏出しなくなるかを実験で追求した。
上記式からも明らかなようにプランジャ36の推力を高くすれば、射出圧力Pが上がり、シール圧Paも上げることができる。しかし、プランジャ36の推力を過剰に高くすると成形品に内部応力が残り、変形やクラックによる割れが生じるため好ましくない。
【0030】
シール比K(シール圧Paを射出圧力Pで除した値)は、
K=Pa/P=(Fn−Fm)/SP=(Sn−Sm)/S
となる。
このシール比Kは無次元単位の数であり、金型21の設計時に決定されるが、実際の成形において成形材料9の種類、粘度、温度等によって決まる定数値Cより小さいと成形材料9がシール面Aから漏出し、大きいと漏出しなくなることが確認された。定数値Cは、実験によって帰納的に求められる値で、シール比K、成形材料9の種類、粘度および温度を変えて実際に成形を行い、成形材料9の漏出が止まった時点のシール比Kの値である。例えば、シール比Kを0.3として成形を行ったときに成形材料9のシール面からの漏出が止まったと仮定すると、定数値Cは0.3となる。したがって、成形材料9がシール面から漏出しないようにするためには、シール比Kを0.3より大きくする必要がある。実験に際しては、シール面積Sが大きい金型を製作して成形を行い、シール面を少しずつ削ってシール面積Sを徐々に小さくすることによりシール比Kを小さくして成形を繰り返し行い、成形材料9のシール面からの漏出が止まったときのシール比Kを定数値Cとする。
【0031】
注入が終了すると射出成型用金型21をエアで冷却してキャビティ8内の成形材料9を固化させる。成形材料9が固化すると、トランスファポット35を回転させて湯道34内の成形材料を射出ノズル22から切断し、上型25をポット35とともに上昇させて第2の下型28を取出し、ばり、湯道部分で固化して成形材料を切断することにより、測定管の成形を終了する。
【0032】
【実施例】
三井デュポンフロロケミカル社製のPFA樹脂450HP−Jを成形材料として用いた場合、金型温度を360°C、樹脂温度を360°Cとし、シール比Kを0.32としたとき、樹脂の漏出が発生しないことが確認された。
【0033】
なお、上記した実施の形態においては、測定管の内周面とフランジの配管接続端面にライニングを成形する射出成形用金型21に適用した例を示したが、本発明はこれに何等特定されるものではなく、例えば容器やカップ状のもの、特に半導体製造工場のクリーンルームで使用されるものは、略100%弗素樹脂製なので、本発明による射出成形用金型を用いることにより、安価に製作することができる。また、管状の成形品に限らず、例えば板状の成形品にも適用することが可能である。
また、シール面A,Bは水平に限らず、斜面であってもよい。また、例えば、上型25と第2の下型28との間にリング状の別部材を介在させてその上下面をそれぞれシール面としてもよい。
さらに、上記した実施の形態においては、成形品が測定管のため、金型21の下型24を、第1、第2の下型27,28および中子29とで構成し、第2の下型28を測定管で構成した例を示したが、成形品によっては金型が1つの下型と上型のみで構成されるものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る射出成形用金型および射出成型方法によれば、射出ノズルから射出された弗素樹脂からなる成形材料がキャビティ内に加圧注入される金型を備え、この金型を下型と、この下型の上に型締めされず、かつパッキンを介在させることなく直接積層配置された上型とで構成し、この上型は射出ノズルの下側に接触して前記下型へと押し付けられ、前記上型と前記下型とが接触するシール面において、前記成形材料を所定の圧力で射出するときの射出圧力をP、前記シール面に発生するシール圧をPaとすると、以下の条件
Pa/P>0.32
が成り立つようにしたので、ボルトによる締結や油圧による型締め機構による型締めを行わなくても成形材料の漏出を確実に防止することができる。したがって、射出成形用金型の簡素化および金型製作費の低減を達成することができ、さらに上、下金型の組立、分解作業が容易に行えるために生産性を向上させることができる。また、成形材料の漏出がないため、不良率を低減することができる。特に、上記の条件を満たす範囲内において金型設計を行うことができるので、設計の自由度を向上させることできる。
【0035】
また、本発明は成形品の一部を構成する部材を第2の下型として用いているので、第2の下型の取付け、取外しが即成形品の取付け、取外しとなり、作業工程を低減することができる。また、金型自体を安価に製作でき、成形品である第2の下型の固定のためのボルト固定用の付加的構造を設ける必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形用金型の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】 (a)、(b)、(c)は射出ノズルの投影面積、上型の投影面積およびシール面を示す図である。
【図3】 (a)、(b)は射出成形用金型の従来例を示す平面図およびA−A線断面図である。
【符号の説明】
8…キャビティ、9…成形材料、20…射出成形装置、21…射出成形用金型、22…射出ノズル、24…下型、25…上型、27…第1の下型、28…第2の下型、29…中子、35…トランスファポット、36…プランジャ、A,B…シール面。

Claims (4)

  1. 型締め機構を備えず、弗素樹脂からなる成形材料を射出ノズルから射出しキャビティ内に加圧注入する射出成形用金型であって、
    下型と、この下型の上にパッキンを介在させることなく直接積み重ねられた上型とを有し、この上型は射出ノズルの下側に接触して前記下型へと押し付けられ、前記上型と前記下型とが接触するシール面において、以下の条件
    Pa/P>0.32
    (ただし、前記成形材料を所定の圧力で射出するときの射出圧力をP、前記シール面に発生するシール圧をPaとする
    が成り立つことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 請求項1記載の射出成形用金型において、
    前記下型は第1の下型と第2の下型と中子とからなることを特徴とする射出成形用金型。
  3. 請求項2記載の射出成形用金型において、
    前記第2の下型は前記第1の下型と前記上型との間に配置されるとともに、成形品の一部を構成することを特徴とする射出成形用金型。
  4. 請求項1記載の射出成形用金型を用いて射出成形することを特徴とする射出成形方法。
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