JPH0713500B2 - ロケツトエンジン燃焼室製造方法 - Google Patents
ロケツトエンジン燃焼室製造方法Info
- Publication number
- JPH0713500B2 JPH0713500B2 JP59180019A JP18001984A JPH0713500B2 JP H0713500 B2 JPH0713500 B2 JP H0713500B2 JP 59180019 A JP59180019 A JP 59180019A JP 18001984 A JP18001984 A JP 18001984A JP H0713500 B2 JPH0713500 B2 JP H0713500B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling passage
- combustion chamber
- inner cylinder
- rocket engine
- engine combustion
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02K—JET-PROPULSION PLANTS
- F02K9/00—Rocket-engine plants, i.e. plants carrying both fuel and oxidant therefor; Control thereof
- F02K9/42—Rocket-engine plants, i.e. plants carrying both fuel and oxidant therefor; Control thereof using liquid or gaseous propellants
- F02K9/60—Constructional parts; Details not otherwise provided for
- F02K9/62—Combustion or thrust chambers
- F02K9/64—Combustion or thrust chambers having cooling arrangements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は再生冷却式液体ロケットエンジン燃焼室及び熱
交換器等の製造に応用できるロケットエンジン燃焼室製
造方法に関するものである。
交換器等の製造に応用できるロケットエンジン燃焼室製
造方法に関するものである。
(従来技術) 再生冷却式液体ロケットエンジン燃焼室は、その内面が
高温高圧の燃焼ガスにさらされるために、内壁に冷却通
路を設け、高圧の推進薬の一部又は全量を用いて冷却し
ている。この冷却通路の製造方法として、従来は二重壁
構造、ろう付管構造又はろう付溝構造が使われている。
しかし燃焼圧の高圧化に伴い、内筒と外筒の接合のより
完全な溝構造燃焼室が不可欠となってきた。
高温高圧の燃焼ガスにさらされるために、内壁に冷却通
路を設け、高圧の推進薬の一部又は全量を用いて冷却し
ている。この冷却通路の製造方法として、従来は二重壁
構造、ろう付管構造又はろう付溝構造が使われている。
しかし燃焼圧の高圧化に伴い、内筒と外筒の接合のより
完全な溝構造燃焼室が不可欠となってきた。
従来提案されているものとしてSSME(スペース・シャト
ル・メイン・エンジン)がある。これは第6図〜第8図
の如く銅製溝付き内筒10の外側に、冷却通路11を形成す
るように、電鋳にてニッケル外被12を設けたものであ
る。更に冷却液である高圧水素によるニッケルの脆化を
防止するために、ニッケル層の下に予め電気銅メッキ13
を施してある。更に高強度合金鋼(インコネル等)製の
周辺部材14についても、その内面に別途保護層を設ける
必要があった。またニッケル層電鋳時に、溝内充填剤の
電気伝導率を調整する必要があった。
ル・メイン・エンジン)がある。これは第6図〜第8図
の如く銅製溝付き内筒10の外側に、冷却通路11を形成す
るように、電鋳にてニッケル外被12を設けたものであ
る。更に冷却液である高圧水素によるニッケルの脆化を
防止するために、ニッケル層の下に予め電気銅メッキ13
を施してある。更に高強度合金鋼(インコネル等)製の
周辺部材14についても、その内面に別途保護層を設ける
必要があった。またニッケル層電鋳時に、溝内充填剤の
電気伝導率を調整する必要があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の保護層を設けたり、溝内充填剤の電気
伝導率の調整の必要がある等の問題点を解決し、外筒電
鋳時の溝内充填剤の調整が不要で、水素脆性防止層を一
度に付与できるロケットエンジン燃焼室製造方法を提供
しようとするものである。
伝導率の調整の必要がある等の問題点を解決し、外筒電
鋳時の溝内充填剤の調整が不要で、水素脆性防止層を一
度に付与できるロケットエンジン燃焼室製造方法を提供
しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) このため本発明は、胴製内筒の外面に溝加工を施し、こ
の溝内に可溶性不導体充填剤を充填し、同充電剤の表面
を前記内筒外面と同一面に仕上げる共に、同充填剤外表
面に導電性を付与した後、同内筒外面全面にニッケル電
鋳層を形成し、次いで前記充填剤を溶融除去してここに
冷却通路を形成すると共に、外面に外筒、マニホールド
等を取付けた後、無電解メッキ液を前記冷却通路に流す
ことにより、同冷却通路壁内面及び前記マニホールド内
面にも一工程で水素脆性防護層としての無電解銅メッキ
膜を形成するようにしてなるもので、これを問題点解決
のための手段とするものである。
の溝内に可溶性不導体充填剤を充填し、同充電剤の表面
を前記内筒外面と同一面に仕上げる共に、同充填剤外表
面に導電性を付与した後、同内筒外面全面にニッケル電
鋳層を形成し、次いで前記充填剤を溶融除去してここに
冷却通路を形成すると共に、外面に外筒、マニホールド
等を取付けた後、無電解メッキ液を前記冷却通路に流す
ことにより、同冷却通路壁内面及び前記マニホールド内
面にも一工程で水素脆性防護層としての無電解銅メッキ
膜を形成するようにしてなるもので、これを問題点解決
のための手段とするものである。
(作用) 本発明では、充填剤の表面を内筒外面と同一面に仕上げ
ると共に、同充填剤外表面に導電性を付与した後も、同
内筒外面全面にニッケル電鋳層を形成してなるものであ
り、滑らかな銅表面へのニッケルの電着であるので、均
一な高強度接合が得られる。またマニホールド等を取付
けた後、無電解メッキを充填剤を溶融除去して形成され
た冷却通路に流すことにより、同冷却通路壁内面及び前
記マニホールド内面にも一工程で水素脆性防護層として
の無電解メッキ膜を設けることができる。
ると共に、同充填剤外表面に導電性を付与した後も、同
内筒外面全面にニッケル電鋳層を形成してなるものであ
り、滑らかな銅表面へのニッケルの電着であるので、均
一な高強度接合が得られる。またマニホールド等を取付
けた後、無電解メッキを充填剤を溶融除去して形成され
た冷却通路に流すことにより、同冷却通路壁内面及び前
記マニホールド内面にも一工程で水素脆性防護層として
の無電解メッキ膜を設けることができる。
以下本発明の実施例を図面について説明すると、第1図
〜第5図は本発明の実施例を示す。先ず銅製内筒1の外
径側に溝加工2を施し、この溝内に可溶性不導体充填剤
(ワックス)3を充填し、内筒1の外径面1aと同一面と
なるように仕上げる。次いでワックス3の表面に導電性
粉体(銀粉)4をすり込み、導電性を付与したのち、全
面にニッケル電鋳層5を所要厚さ施す。電鋳後加温し、
ワックス3を溶融して除去することにより、冷却通路8
を形成することができる。次いで外形等を機械加工等に
より仕上げ、高強度合金鋼製部材(外筒6、マニホール
ド7等)を溶接等により取付けた後、冷却通路8の内面
を無電解メッキ(銅)9する。
〜第5図は本発明の実施例を示す。先ず銅製内筒1の外
径側に溝加工2を施し、この溝内に可溶性不導体充填剤
(ワックス)3を充填し、内筒1の外径面1aと同一面と
なるように仕上げる。次いでワックス3の表面に導電性
粉体(銀粉)4をすり込み、導電性を付与したのち、全
面にニッケル電鋳層5を所要厚さ施す。電鋳後加温し、
ワックス3を溶融して除去することにより、冷却通路8
を形成することができる。次いで外形等を機械加工等に
より仕上げ、高強度合金鋼製部材(外筒6、マニホール
ド7等)を溶接等により取付けた後、冷却通路8の内面
を無電解メッキ(銅)9する。
(発明の効果) 以上説明した如く本発明は構成されており、滑かな銅表
面へのニッケルの電着であるので、均一な高強度接合が
得られる。またマニホールド等を取付けた後、無電解銅
メッキを実施するようにしたので、水素に接触する部分
全面に無電解メッキによる水素脆性防護層を設けること
ができる。またワックス表面への導電性付与を銀粉によ
るようにすれば、微妙な導電性ワックスの調整が不要で
ある。本発明は銅内筒の機械加工面へ直接ニッケルを電
着させるため、完全な接合が得られる。またマニホール
ド等周辺部品の内面を含め冷却通路内面に、1工程にて
水素脆性防護層を設けることができる。
面へのニッケルの電着であるので、均一な高強度接合が
得られる。またマニホールド等を取付けた後、無電解銅
メッキを実施するようにしたので、水素に接触する部分
全面に無電解メッキによる水素脆性防護層を設けること
ができる。またワックス表面への導電性付与を銀粉によ
るようにすれば、微妙な導電性ワックスの調整が不要で
ある。本発明は銅内筒の機械加工面へ直接ニッケルを電
着させるため、完全な接合が得られる。またマニホール
ド等周辺部品の内面を含め冷却通路内面に、1工程にて
水素脆性防護層を設けることができる。
第1図は本発明の実施例を示す方法において、ニッケル
電鋳層を形成するまでの工程を示す側断面図、第2図は
第1図のA〜A断面図、第3図は本発明方法により製造
された燃焼室の側断面図、第4図は第3図のB〜B断面
図、第5図は第4図のC部詳細図、第6図は従来のロケ
ットエンジン燃焼室の側断面図、第7図は第6図のD〜
D断面図、第8図は第7図のE部詳細図である。 図の主要部分の説明 1……銅製内筒、1a……内筒外径面 2……溝加工、3……可溶性不導体充填剤 4……導電性粉体、5……ニッケル電鋳層 6……外筒、8……冷却通路 9……無電解メッキ
電鋳層を形成するまでの工程を示す側断面図、第2図は
第1図のA〜A断面図、第3図は本発明方法により製造
された燃焼室の側断面図、第4図は第3図のB〜B断面
図、第5図は第4図のC部詳細図、第6図は従来のロケ
ットエンジン燃焼室の側断面図、第7図は第6図のD〜
D断面図、第8図は第7図のE部詳細図である。 図の主要部分の説明 1……銅製内筒、1a……内筒外径面 2……溝加工、3……可溶性不導体充填剤 4……導電性粉体、5……ニッケル電鋳層 6……外筒、8……冷却通路 9……無電解メッキ
Claims (1)
- 【請求項1】胴製内筒の外面に溝加工を施し、この溝内
に可溶性不導体充填剤を充填し、同充填剤の表面を前記
内筒外面と同一面に仕上げると共に、同充填剤外表面に
導電性を付与した後、同内筒外面全面にニッケル電鋳層
を形成し、次いで前記充填剤を溶融除去してここに冷却
通路を形成すると共に、外面に外筒、マニホールド等を
取付けた後、無電解メッキ液を前記冷却通路に流すこと
により、同冷却通路壁内面及び前記マニホールド内面に
も一工程で水素脆性防護層としての無電解銅メッキ膜を
形成することを特徴とするロケットエンジン燃焼室製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59180019A JPH0713500B2 (ja) | 1984-08-29 | 1984-08-29 | ロケツトエンジン燃焼室製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59180019A JPH0713500B2 (ja) | 1984-08-29 | 1984-08-29 | ロケツトエンジン燃焼室製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6158957A JPS6158957A (ja) | 1986-03-26 |
JPH0713500B2 true JPH0713500B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=16076037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59180019A Expired - Lifetime JPH0713500B2 (ja) | 1984-08-29 | 1984-08-29 | ロケツトエンジン燃焼室製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713500B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4015204C1 (ja) * | 1990-05-11 | 1991-10-17 | Mtu Muenchen Gmbh | |
DE102006021539A1 (de) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Eads Space Transportation Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Bauteilen für den Raketenbau |
JP5642461B2 (ja) * | 2010-09-07 | 2014-12-17 | 三菱重工業株式会社 | ロケットエンジンの燃焼室及び中空構造体の製造方法 |
ES2972151T3 (es) * | 2018-07-17 | 2024-06-11 | Arianegroup Gmbh | Estructura de cámara de combustión, en particular para un motor de cohete |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2418840A1 (de) * | 1974-04-19 | 1975-10-30 | Messerschmitt Boelkow Blohm | Waermetauscher, insbesondere regenerativ gekuehlte brennkammern fuer fluessigkeitsraketentriebwerke und verfahren zu ihrer herstellung |
JPS5675942A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-23 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Manufacturing of combustion chamber |
-
1984
- 1984-08-29 JP JP59180019A patent/JPH0713500B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6158957A (ja) | 1986-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |