JP4008018B1 - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し荷重に起因した熱応力によるクラックの発生を抑制、更には防止して、長寿命化を図ることが可能な連続鋳造用鋳型を提供する。
【解決手段】間隔を有して対向配置された一対の短片部材と、短片部材を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置された一対の長片部材10、11と、これらの裏面側に締結手段12、12aによって固定された支持部材13、14とを有し、支持部材13、14の下部の給水部15から、短片部材と長片部材10、11の裏面側の通水部16を介して、支持部材13、14の上部の排水部17へ冷却水を流し、短片部材と長片部材10、11とで形成される領域内に供給された溶鋼を冷却し凝固させながら下方へ引き抜き鋳片を製造する鋳型において、短片部材および長片部材10、11のいずれか一方または双方からなる冷却部材の少なくとも上側を薄肉平板化した。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳片を製造するために使用する連続鋳造用鋳型に関する。
従来、図10、図11(A)〜(D)に示す連続鋳造用鋳型(以下、単に鋳型ともいう)80に溶鋼を供給して鋳片を鋳造している。この鋳型80は、間隔を有して対向配置された銅板で構成される一対の短片部材(短辺部材ともいう)81、82と、この各短片部材81、82を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置された銅板で構成される一対の長片部材(長辺部材ともいう)83、84とを備えている。
この短片部材81、82は、鏡面対称で同じ構成となっており、裏面側の上下方向に多数の導水溝85、86が設けられ、この短片部材81、82の裏面側に、ボルト87によってバックプレート(支持部材、冷却箱、または水箱ともいう)88、89が固定されている。また、長片部材83、84も、裏面側の上下方向に多数の導水溝85、86が設けられ、この長片部材83、84の裏面側に、ボルト87によってバックプレート90、91が固定されている(例えば、特許文献1参照)。
鋳型80は、短片部材81、82、長片部材83、84、およびそれぞれのバックプレート88〜91を有して構成され、対向配置される長片部材83、84に固定されたバックプレート90、91の両端部には、それぞれボルト92が取付けられ、ばね(図示しない)を介してナット93で固定されている。
連続鋳造作業時においては、図11(B)に示すように、バックプレート88〜91の下部に設けられた給水部94から、短片部材81、82および長片部材83、84に設けられた多数の導水溝85、86を介して、バックプレート88〜91の上部に設けられた排水部95へ冷却水を流している。これにより、各短片部材81、82と各長片部材83、84を冷却しながら、鋳型80の上方から溶鋼を注いで溶鋼の初期凝固を行い、凝固した鋳片を鋳型下方よりほぼ一定速度で連続して引き抜き、鋳片を製造する。
特開2003−136204号公報
しかしながら、前記した鋳型で連続鋳造を行った場合、例えば、短片部材と長片部材にメニスカスクラック(メニスカスレベル付近に発生するヒートクラック:以下、単にクラックともいう)が発生していた。このメニスカスクラックは、例えば、熱間(鋳造中)と冷間(鋳造後)の繰り返しによる鋳型への熱影響と、鋳型での湯面レベルの変動(バルジングやノズル吐出流、または電磁撹拌の影響などによる)とに起因した温度振幅により生じる応力(塑性ひずみ)振幅、即ち繰り返し荷重(熱応力)により発生する疲労破壊(低サイクル疲労)であると考えられる。
このメニスカスクラックは、単に力学的疲労破壊により発生し進展するもののほか、例えば、低融点金属との反応(Znアタック等)により発生した粒界亀裂、または反応により形成された合金層(非常に脆い)の脱落部を起点として進展するものもある。
また、ここで、メニスカスクラックを発生させる温度振幅により生じる応力振幅のうち、熱間と冷間の繰り返しによる繰り返し荷重が支配的な場合の破壊部位について説明する。
図12(A)に、現在使用している長片部材を構成する銅板の熱間時(鋳造中)におけるひずみ分布を示す。なお、この解析条件は、銅板をバックプレートに固定するボルトの取付け間隔:120mm、鋳造速度:2.8(m/分)、メニスカスレベル:銅板上端より100mm、冷却水流量:銅板1枚当たり4000(リットル/分)、冷却水温度:40(℃)、冷却水圧力:4(kg/cm)、銅板材質:高強度材(CCM−B)、めっき仕様:Co−Ni、銅板熱伝導率:305(kcal/m/hr)、Co−Niめっき熱伝導率:58(kcal/m/hr/℃)、銅板締結条件:ボルトM20(SUS)、初期締付力1600kg、銅板締結面摩擦係数:0.15である。
図12(A)から明らかなように、ボルトで固定されている部位と、隣り合うボルト間の部位とでは、ボルト締結による拘束力の影響で、ボルトで固定されている部位のひずみ発生量が大きくなっている。
また、塑性ひずみが最大となる箇所は、銅板温度が最大となる銅板上端から130mm付近ではなく、銅板の縦方向2段目のボルト締結位置となる銅板上端より下方に170mm付近(拘束力の強い部位)である。
なお、塑性ひずみ振幅(=1/2塑性ひずみ幅)が最大となる箇所は、塑性ひずみが最大となる箇所に対応するため、上記した箇所の疲労寿命が最も短くなる(クラック大)。
しかし、クラック発生箇所の多くは、上記した位置よりも上方のメニスカスレベルに近い範囲にシフトしているため、他の振幅荷重がこのクラックの支配的要因になると考えられる。
続いて、メニスカスクラックを発生させる温度振幅により生じる応力振幅のうち、鋳型での湯面レベルの変動による繰り返し荷重が支配的な場合の破壊部位について説明する。
図12(B)に、湯面レベルの変動が銅板上端より下方へ100mm±20mm(80mm以上120mm以下)の範囲で発生していると仮定した場合のボルト部位のひずみ分布を示す。
図12(B)に示す湯面変動が±20mm時の(塑性)ひずみ幅の曲線の値が、湯面の最大レベルと最小レベルの間で発生する塑性ひずみ幅となり、塑性ひずみ振幅もこの塑性ひずみ幅に応じて発生する。
また、湯面レベルの変動により最大ひずみ振幅が発生する箇所は、湯面レベルの変動が100mm±20mmの範囲で発生する条件において、鋳型上端より下方へ110mm付近であり、現状のクラック発生レベル(今回の検討実例では、115mmレベル位置)に、ほぼ対応している。
なお、以上に示した検討結果は、コンピュータを用いたFEM解析(有限要素法を用いた解析)によるシミュレーションを使用し、湯面レベルの変動により生ずる塑性ひずみ振幅から推定される疲労(クラック)寿命の相対比較により行っている。また、疲労寿命は、マンソンの共通勾配法(εpa=εf0.6・Nf−0.6/2)により求めた。
以上のことから、メニスカスクラックの発生には、湯面レベルの変動による塑性ひずみ振幅が大きく影響を及ぼしており、これに、熱間と冷間とが繰り返されることによって生じる繰り返し荷重が複合的に重なって影響しているものと推測される。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、繰り返し荷重に起因した熱応力によるクラックの発生を抑制、更には防止して、長寿命化を図ることが可能な連続鋳造用鋳型を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る連続鋳造用鋳型は、間隔を有して対向配置された一対の短片部材と、該短片部材を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置された一対の長片部材と、前記短片部材と前記長片部材の裏面側に締結手段によってそれぞれ固定された支持部材とを有し、該支持部材の下部に設けられた給水部から、前記短片部材と前記長片部材の裏面側に設けられた通水部を介して、前記支持部材の上部に設けられた排水部へ冷却水を流し、前記短片部材と前記長片部材とで形成される領域内に供給された溶鋼を該短片部材と該長片部材で冷却し凝固させながら下方へ引き抜き鋳片を製造する鋳型において、
前記短片部材および前記長片部材のいずれか一方または双方からなる冷却部材の少なくとも上側を薄肉平板化し、前記通水部が、該薄肉平板化した前記冷却部材の裏面側一面に形成される冷却部と、該冷却部と前記給水部を連通する多数の導水溝を有し、しかも該冷却部が、前記薄肉平板化した冷却部材の裏面側に設けられた空間部内に、該冷却部材の裏面に対して薄板部材の表面を平行に配置し、かつ該薄板部材に取付けられ前記冷却部材の裏面側へ突出する複数の止めねじの先端を、該冷却部材の裏面に当接することにより形成される隙間であり、更に前記締結手段の取付け位置を、前記冷却部材のメニスカス位置から該メニスカス位置の下方へ50mmまでの範囲を除く部分とした。
本発明に係る連続鋳造用鋳型において、前記冷却部材の薄肉平板化された部分は、前記冷却部材の上端から50mm以上600mm以下の範囲であることが好ましい。
本発明に係る連続鋳造用鋳型において、薄肉平板化した前記冷却部材の厚みは、5mm以上30mm以下であることが好ましい。
本発明に係る連続鋳造用鋳型において、前記冷却部の平断面積は、該冷却部に連通する前記導水溝の平断面積の合計と同じ、または該導水溝の平断面積の合計の−50%以上+50%以下の範囲内であることが好ましい。
本発明に係る連続鋳造用鋳型において、前記冷却部の平断面積を、該冷却部に連通する前記導水溝の平断面積の合計より小さくすることが好ましい。
本発明に係る連続鋳造用鋳型において、前記冷却部に連通する前記導水溝の接続部は、該冷却部へ向け、その内幅を前記導水溝の他の部分の内幅よりも徐々に拡幅したことが好ましい。
請求項1〜6記載の連続鋳造用鋳型は、冷却部材の少なくとも上側を薄肉平板化しているので、冷却部材の上側構造を、従来の鋳型に設けていた導水溝(スリット)が設けられていない薄肉平板構造にできる。これにより、従来の導水溝構造と比較して、冷却部材自体の拘束ひずみを緩和することができ、また冷却効率も高めることができるので、冷却部材でのクラックの発生を抑制(発生ひずみを低減)でき、鋳型の長寿命化を図ることができる。
なお、従来の導水溝構造の場合、その構造そのものが、冷却部材の変形防止のリブの役目をしていたため、冷却部材の自由変形を拘束していた。このため、熱負荷が大きい湯面近傍では、冷却部材の拘束ひずみが増して応力状態が悪化、すなわち塑性ひずみの発生が増大していた。
特に、請求項2記載の連続鋳造用鋳型は、冷却部材の薄肉平板化する位置を規定しているので、熱応力の低減を確実にでき、クラックの発生頻度を更に低減できる。
請求項3記載の連続鋳造用鋳型は、薄肉平板化した冷却部材の厚みを規定するので、薄肉平板化した部分の熱応力の低減効果を更に高めることができる。
請求項1記載の連続鋳造用鋳型は、通水部を、冷却部材の裏面側一面に形成される冷却部と、これに連通する導水溝により形成するので、簡単な構造で応力を緩和することができ、また、冷却効率も向上でき、熱応力を大幅に緩和させることができ、塑性ひずみの発生量を低減できる。
請求項1記載の連続鋳造用鋳型は、冷却部となる隙間を、空間部内に配置する薄板部材により形成するので、冷却部の構成を簡単にでき、製造時における作業性も良好である。
請求項4記載の連続鋳造用鋳型は、冷却部の平断面積と、導水溝の平断面積の合計との関係を規定するので、冷却部材の下部から上部へかけて、通水部における冷却水の流れを安定にできる。
請求項6記載の連続鋳造用鋳型は、冷却部に連通する導水溝の接続部の形状を規定することで、導水溝から冷却部への冷却水の流れを淀みなく安定にできる。
請求項1記載の連続鋳造用鋳型は、締結手段の取付け位置を規定しているので、熱応力が発生し易い部分での締結手段による拘束力を低減でき、発生する熱応力を更に緩和することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図6に示すように、本発明の一実施の形態に係る連続鋳造用鋳型(以下、単に鋳型ともいう)は、間隔を有して対向配置された図示しない一対の短片部材(短辺部材ともいう)と、短片部材を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置された一対の長片部材(長辺部材ともいう)10、11と、短片部材と長片部材10、11の裏面側に締結手段12、12aによってそれぞれ固定された支持部材の一例であるバックプレート(冷却箱または水箱ともいう)13、14とを有するものである。これにより、バックプレート13、14の下部に設けられた給水部15から、短片部材と長片部材10、11の裏面側に設けられた通水部16を介して、バックプレート13、14の上部に設けられた排水部17へ冷却水を流し、短片部材と長片部材10、11とで形成される領域内に供給された溶鋼を短片部材と長片部材10、11で冷却し凝固させながら下方へ引き抜きスラブ(鋳片の一例)を製造できる。なお、短片部材と長片部材10、11は、その幅のみが異なって他の構成は略同様であり、また長片部材10、11は鏡面対称であるため、以下、図1〜図6に示す長片部材10を冷却部材としその構成を主として、詳しく説明する。
各短片部材は、銅または銅合金で構成され、例えば、厚みが10mm以上100mm以下程度、幅が50mm以上300mm以下程度で、上下方向の長さが600mm以上1200mm以下程度である。また、各長片部材10、11は、銅または銅合金で構成され、例えば、厚みが10mm以上100mm以下程度、幅(鋳片と接触する幅)が600mm以上3000mm以下程度、上下方向の長さが短片部材と同程度である。
従って、対向配置される一対の短片部材の間隔は、600mm以上3000mm以下程度であり、一対の長片部材10、11の間隔は、50mm以上300mm以下程度であり、また鋳型の上下方向の長さは、600mm以上1200mm以下程度である。なお、対向配置される短片部材は、上記した範囲内でその間隔を変えることができる。
これにより、例えば、幅が600mm以上3000mm以下程度、厚みが50mm以上300mm以下程度のスラブを製造できる。
図1(A)〜(C)、図2、図3(A)〜(C)に示すように、長片部材10の裏面側に設けられた通水部16は、長片部材10の少なくとも上側に冷却部18と、この冷却部18と給水部15を連通する多数の導水溝19、20を有する。なお、長片部材10の上側とは、長片部材10の上端から50mm以上600mm以下(好ましくは、上限を500mm、更には400mm、下限を80mm、更には100mm)の範囲である。これは、長片部材10の上端から80mm以上150mm以下の範囲で従来発生していたヒートクラックを抑制、更には防止することによる。
この冷却部18は、長片部材10の上側の裏面側一面に設けられた空間部21内に、薄板部材22、22a、22bを配置することにより形成される隙間Gである。なお、薄板部材22、22a、22bは、締結手段12、12aによって幅方向両端部または一端部の形状が異なっているものである。また、空間部21は、長片部材10の幅方向に渡って形成されており、側断面形状が船形となっている。
この空間部21の形成は、長片部材10の厚みT1を、5mm以上30mm以下とするように行っており、その結果、この部分の長片部材10を薄肉平板化できる。
ここで、薄肉平板化した部分の長片部材の厚みが5mm未満の場合、長片部材の繰り返し使用時における研削代が減少して鋳型使用回数の低下が生じる。一方、厚みが30mmを超える場合、厚みが厚くなり過ぎ、鋳型温度の上昇と締結の拘束による発生応力の増加により、塑性ひずみの発生量が増大する。
以上のことから、薄肉平板化した長片部材の厚みT1を、5mm以上30mm以下としたが、上限を20mm、更には15mmとすることが好ましく、下限を8mm、更には10mmとすることが好ましい。
この空間部21内の上部位置には、薄板部材22の上部を取付けるためのねじ23の固定部24が、間隔を有して複数(ここでは2個)設けられている。
図4(A)、(B)に示すように、冷却部18に連通する多数の導水溝19、20は、その底位置から長片部材10の溶鋼冷却面までの厚みT2、T3が、薄肉平板化した長片部材10の厚みT1よりも、例えば、5mm以上20mm以下程度厚くなるように形成されている。なお、導水溝19と導水溝20の構成は、その深さが異なる(導水溝20の方が導水溝19よりもその深さが深い)こと以外は、同じである。この導水溝19、20は、長片部材10の縦方向へ沿って直線状で、しかも長片部材10の幅方向に渡って所定ピッチ(例えば、6mm以上30mm以下程度)で形成されている。
従って、隣り合う導水溝19、19、導水溝19、20の間が、薄板部材22、22a、22bの下部を取付けるためのねじ25の固定部26となる。
これにより、空間部21内に薄板部材22、22a、22bを配置した後、その上部と下部をねじ23、25によって長片部材10に固定できる。このように固定したとき、薄板部材22、22a、22bの裏面は、長片部材10の上端部および導水溝19、20が形成されている部分の裏面と、同一平面上に配置されるようになっている。
この薄板部材22、22a、22bは、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、または耐食性を備えるステンレスで構成され、長片部材10の幅方向に複数(本実施の形態では、15個)に分割されたものである。この各薄板部材22、22a、22bは、側断面形状が船形となっており、薄板部材22、22a、22bに取付けられ長片部材10の裏面側へ所定長さ突出する複数の止めねじ27の先端が、薄肉平板化された長片部材10の裏面28に当接して、一定の隙間Gを形成できる構成となっている。
この隙間Gは、例えば、2mm以上7mm以下程度であり、この部分を冷却水が流れる。
なお、図5(A)〜(D)には、冷却水が流れる通水部16の部分を示しているが、冷却部18に連通する導水溝19、20の接続部29は、冷却部18へ向け、その内幅を導水溝19、20の他の部分の内幅(例えば、1mm以上5mm以下程度)よりも連続的(曲面的)に徐々に拡幅している。また、接続部29は、冷却部18へ向け、その深さを導水溝19、20の他の部分の深さよりも徐々に浅くしている。
上記した冷却部18の平断面積は、冷却部18に連通する導水溝19、20の平断面積の合計と同じ、または導水溝19、20の平断面積の合計の−50%以上+50%以下(好ましくは、上限を+40%、下限を−30%)の範囲内である。
これにより、通水部16を流れる冷却水の流速を、長片部材10の下部から上部まで略均一にできるが、冷却部18の平断面積を、冷却部18に連通する導水溝19、20の平断面積の合計より小さくして、冷却部18における冷却効率を高めることもできる。
また、接続部29の平断面積も、上記のように規定した導水溝19、20の平断面積の範囲内で設定するとよい。
なお、長片部材10の幅方向両端部には、冷却水が流れる直線状導水溝30、31が形成されているが、これは冷却部18に連通しないため、この平断面積は、前記した導水溝19、20の平断面積に算入していない。
以上に示した長片部材10の裏面側(冷却面とは反対側)には、複数の締結手段12、12aを使用して、例えば、ステンレス製のバックプレート13(例えば、厚みが50mm以上500mm以下程度)が取付けられる。この取付けに際しては、バックプレート13の周辺部に、バックプレート13の給水部15、排水部17、および長片部材10の通水部(長片部材10の幅方向両側に配置される直線状導水溝30、31も含む)16を囲むように溝(図示しない)が形成され、ここにOリング(図示しない)を配置することで、長片部材10とバックプレート13の密着性を向上させ、通水部16からの冷却水の漏れを防止している。
図6に示すように、締結手段12、12aは、長片部材10に形成されている雌ねじ部32と、雌ねじ部32に螺合してバックプレート13を締着する雄ねじ33を有している。また、雄ねじ33を取付けるため、バックプレート13に形成された孔34には、予め防水可能なシール座金35が配置されており、雄ねじ33を取付けた部分からの冷却水の漏れを防止している。
また、バックプレート13への雄ねじ33の取付けは、1または複数のばね(緩衝部材の一例)36を介して行われており、バックプレート13に対する長片部材10の締結力を調整し、その動きに自由度を与えている。
なお、締結手段12、12aは、長片部材10の縦方向に等ピッチで複数(ここでは、8箇所)設けられているが、長片部材10のメニスカス位置からメニスカス位置の下方へ50mmまでの範囲を除くのが好ましい。このとき、メニスカス位置からメニスカス位置の下方へ50mmまでの範囲にある雄ねじ33を単に取り外すのみの構造でもよいが、長片部材に雌ねじ部を形成することなく、またバックプレートに孔を形成しないことが好ましい。また、メニスカス位置近傍(例えば、メニスカス位置からメニスカス位置の下方へ50mmまでの範囲)に位置する締結手段のみばねを設けたものを使用し、他の部分については、ばねを設けないものを使用することもできる。
これにより、バックプレートによる長片部材の拘束力を更に弱めることができる。
また、長片部材の表面(溶鋼面)には、コーティング層を形成してもよい。
コーティング層は、例えば、Co−NiのようなCo合金、Ni−FeのようなNi合金、またはNiのめっきを使用できるが、溶射(例えば、NiベースのCr−Si−B系合金)も使用できる。このコーティング層は、同一種類の成分を、長片部材に使用する銅板の表面全面に渡って形成してもよく、また、複数種類の成分を、銅板の上下方向の異なる領域に、各成分の機能に応じてそれぞれ形成してもよい。
以上に示した長片部材は、それぞれ銅板表面にコーティング層を形成した後、所定の形状を、従来公知の機械加工を行って製造する。
この長片部材の形状は、一対の長片部材の間隔を、スラブの引き抜き方向へ向けて同一としてもよいが、スラブの凝固収縮形状に応じて狭くすることが好ましい。
次に、本発明の作用効果を確認するため、従来例、比較例1、2、および実施例1、2に示す冷却部材(長片部材)の構造を使用して、FEM解析(有限要素法を用いた解析)を行った結果について説明する。なお、従来例の冷却部材は、銅板の裏面側一面に導水溝が形成され、導水溝の底から溶鋼冷却面までの厚みが厚いもの(19mm)であり、比較例1の冷却部材は、従来例よりも導水溝の底から溶鋼冷却面までの厚みが薄いもの(15mm)であり、比較例2の冷却部材は、比較例1よりも導水溝の底から溶鋼冷却面までの厚みが薄いもの(13mm)である。一方、実施例1の冷却部材は、銅板の裏面側に冷却部と導水溝を有する通水部が形成され、銅板の縦方向二段目にボルト(雄ねじ)を付けたものと付けないものであり、実施例2の冷却部材は、実施例1の銅板の縦方向二段目のボルト(雄ねじ)を使用せず、更にこのボルト孔(雌ねじ部)を除去したものである。これらの試験条件および試験結果を、表1、表2に示す。なお、銅板材質の材質Bとは、Cr−Zr−銅合金の高強度材であり、材質Aとは、材質BのCr−Zr−銅合金の高強度材に冷間鍛造処理を加えることで更に高強度化したものである。
Figure 0004008018
Figure 0004008018
また、銅板材質の材料特性を表3に、従来例、比較例1、2、および実施例1、2の試験結果のみを集めた結果を表4に、それぞれ示す。
Figure 0004008018
Figure 0004008018
以下、図7〜図9を参照しながら説明する。なお、図7(A)の温度分布、図7(B)の変位分布、図8(A)の塑性ひずみ分布、および図9(A)の塑性ひずみ幅は、めっきが施された銅板のめっき表面での解析結果であり、図8(B)の塑性ひずみ分布、および図9(B)の塑性ひずみ幅は、めっきと銅板との界面における解析結果である。
図7〜図9、および表4から明らかなように、従来例は、銅板の厚みが厚過ぎるため、銅板上部の温度が高く、拘束力も大きくなる。このため、発生する塑性ひずみも大きく、疲労寿命が短い。
また、比較例1のように、メニスカス部の銅板の厚みを薄くすることで、拘束力が若干改善され、疲労寿命が従来例の1.2倍程度まで増加したが、十分なものではなかった。
更に、比較例2のように、メニスカス部の銅板の厚みを更に薄肉化することで、銅板上部の温度は、比較例1の場合よりも改善され、また薄肉化による拘束力の緩和により、疲労寿命が従来例の1.5倍程度まで増加した。しかし、従来と比較して顕著な結果を得ることはできなかった。
一方、実施例1では、メニスカス部を含む銅板上部の構造を改善することにより、拘束力が十分に緩和された。また、銅板温度も改善され、めっき表面の疲労寿命が2.3倍程度まで改善した。なお、2段目のボルトを除去した場合、更に3.4倍程度まで改善した。
また、銅板の母材を高強度材とすることで、母材表面の疲労寿命が4.2倍程度まで改善した。
更に、実施例2では、構造改善に加え、縦方向2段目の締結ボルトを除去することにより、更に拘束力が改善され、めっき表面の疲労寿命が4倍程度まで改善した。
また、銅板母材を高強度材にすることにより、母材表面の疲労寿命が7.7倍程度まで改善した。
以上のことから、本願発明を適用することで、繰り返し荷重に起因した熱応力によるクラックの発生を抑制、更には防止して、長寿命化を図ることができることを確認できた。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部または全部を組合せて本発明の連続鋳造用鋳型を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、長片部材を冷却部材として説明したが、短片部材のみ、または長片部材と短片部材の双方を冷却部材としてもよい。
そして、前記実施の形態においては、鋳片の一例であるスラブを製造する鋳型の構成について説明したが、形状と寸法の異なる他の鋳片、例えば、ビレット、ブルーム、またはビームブランクを製造する鋳型に、本願発明を適用することも勿論可能である。
(A)は本発明の一実施の形態に係る連続鋳造用鋳型の長片部材の正面図、(B)は(A)のa−a矢視断面図、(C)は(A)のb−b矢視断面図である。 同長片部材の部分拡大正面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ図1(A)のc−c矢視断面図、d−d矢視断面図、e−e矢視断面図である。 (A)は図2のf−f矢視断面図、(B)は図2のg−g矢視断面図である。 (A)〜(D)はそれぞれ同長片部材の通水部を長片部材の表面側からみた斜視図、同長片部材の冷却部に連通する導水溝の接続部分の平面図、同導水溝の接続部分を長片部材の表面側からみた斜視図、同長片部材の裏面側からみた斜視図である。 大きな熱応力が発生し易いメニスカス位置に近い部位における締結手段の説明図である。 (A)は長片部材表面の温度分布を示すグラフ、(B)は長片部材表面の変位分布を示すグラフである。 (A)は長片部材のめっき表面における塑性ひずみ分布を示すグラフ、(B)は長片部材の母材表面における塑性ひずみ分布を示すグラフである。 (A)は長片部材の湯面変動時のめっき表面における塑性ひずみ幅を示すグラフ、(B)は長片部材の湯面変動時の母材表面における塑性ひずみ幅を示すグラフである。 従来例に係る連続鋳造用鋳型の平面図である。 (A)は同連続鋳造用鋳型の短片部材と長片部材の部分拡大正面図、(B)は(A)のl−l矢視断面図、(C)は(A)のm−m矢視断面図、(D)は(A)のn−n矢視断面図である。 (A)は同連続鋳造用鋳型の長片部材の熱間時におけるひずみ分布のグラフ、(B)は同連続鋳造用鋳型の長片部材の湯面変動時におけるひずみ分布のグラフである。
符号の説明
10、11:長片部材、12、12a:締結手段、13、14:バックプレート(支持部材)、15:給水部、16:通水部、17:排水部、18:冷却部、19、20:導水溝、21:空間部、22、22a、22b:薄板部材、23:ねじ、24:固定部、25:ねじ、26:固定部、27:止めねじ、28:裏面、29:接続部、30、31:直線状導水溝、32:雌ねじ部、33:雄ねじ、34:孔、35:シール座金、36:ばね(緩衝部材)

Claims (6)

  1. 間隔を有して対向配置された一対の短片部材と、該短片部材を幅方向両側から挟み込んだ状態で対向配置された一対の長片部材と、前記短片部材と前記長片部材の裏面側に締結手段によってそれぞれ固定された支持部材とを有し、該支持部材の下部に設けられた給水部から、前記短片部材と前記長片部材の裏面側に設けられた通水部を介して、前記支持部材の上部に設けられた排水部へ冷却水を流し、前記短片部材と前記長片部材とで形成される領域内に供給された溶鋼を該短片部材と該長片部材で冷却し凝固させながら下方へ引き抜き鋳片を製造する鋳型において、
    前記短片部材および前記長片部材のいずれか一方または双方からなる冷却部材の少なくとも上側を薄肉平板化し、前記通水部が、該薄肉平板化した前記冷却部材の裏面側一面に形成される冷却部と、該冷却部と前記給水部を連通する多数の導水溝を有し、しかも該冷却部が、前記薄肉平板化した冷却部材の裏面側に設けられた空間部内に、該冷却部材の裏面に対して薄板部材の表面を平行に配置し、かつ該薄板部材に取付けられ前記冷却部材の裏面側へ突出する複数の止めねじの先端を、該冷却部材の裏面に当接することにより形成される隙間であり、更に前記締結手段の取付け位置を、前記冷却部材のメニスカス位置から該メニスカス位置の下方へ50mmまでの範囲を除く部分としたことを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  2. 請求項1記載の連続鋳造用鋳型において、前記冷却部材の薄肉平板化された部分は、前記冷却部材の上端から50mm以上600mm以下の範囲であることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  3. 請求項1および2のいずれか1項に記載の連続鋳造用鋳型において、薄肉平板化した前記冷却部材の厚みは、5mm以上30mm以下であることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続鋳造用鋳型において、前記冷却部の平断面積は、該冷却部に連通する前記導水溝の平断面積の合計と同じ、または該導水溝の平断面積の合計の−50%以上+50%以下の範囲内であることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続鋳造用鋳型において、前記冷却部の平断面積を、該冷却部に連通する前記導水溝の平断面積の合計より小さくしたことを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の連続鋳造用鋳型において、前記冷却部に連通する前記導水溝の接続部は、該冷却部へ向け、その内幅を前記導水溝の他の部分の内幅よりも徐々に拡幅したことを特徴とする連続鋳造用鋳型。
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