JP4439768B2 - コンテナ排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナに収容された粉粒体を排出するためのコンテナ排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉粒体の、搬送、バッチ計量、混合、貯蔵などを行う手段として、粉粒体の投入口及び排出口を備えた所定形状の容器であるコンテナが用いられている。粉粒体としては、化学品、薬品、食糧品、プラスチック製品、建材など、そして粉体、粒体など、多種多様である。典型的なコンテナは、円筒状のたて型の本体部と、投入口を備えた上蓋部と、下端に排出口を備えた漏斗状の底部と、排出口に開閉自在に設けられた弁体とを備えている。コンテナはまた、所定の姿勢での保管、フォークリフトによる移動などのときに用いられるフレームを備えている。
【0003】
収容された粉粒体を排出するには、コンテナを弁開閉手段を備えた架台上に設置し、弁体と弁開閉手段とを合体させ、弁開閉手段により弁体を押し開けて排出口から粉粒体を排出する。粉粒体の排出が終わったら、排出口及び弁体の部分にエアを吹き付け、付着、残留した粉粒体を洗浄、除去する。排出口に設けられる弁体としては種々の形式が採用されている。したがって、弁体を開けて収容された粉粒体を排出するには、弁体に合わせた弁開閉手段が必要である。
【0004】
典型的な弁体は、排出口に備えられた圧縮スプリングなどによって排出口に押圧されている。そして弁体に弁開閉手段を合体させると、弁開閉手段に備えられたエアシリンダのような典型的な作動手段の端部が弁体に当接され、これを伸張させると、エアシリンダの力によって弁体を閉じ方向に押していたスプリングが圧縮され、弁体は押し上げられ排出口から離れ、コンテナ内の粉粒体は下方に排出される。弁体にはその外縁部にシールが備えられ、閉じ状態においてはこのシールは上記の圧縮スプリングによってコンテナの排出口に押し付けられ粉粒体の漏れを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したとおりの形態の従来のコンテナ排出装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0006】
(1)粉粒体排出後の洗浄が難しい:
弁開閉手段がコンテナの弁体及び排出口の下方に位置するため、弁体及び排出口に設置されたスプリング、その取付部などに、排出される粉粒体が付着し残留しやすい。したがって排出装置には、粉粒体が異物として残存して他の粉粒体に混入しないようにするために、それを洗浄除去するためのエア吹き付け装置が備えられている。しかしながら、排出口の部分の複雑な構造からして、エア吹き付けによる完全な洗浄が難しい問題がある。そしてこの洗浄性に起因して、多種類の粉粒体、すなわち多種類のコンテナを、一つの弁開閉手段を共用して開閉することができないので、弁体を含むコンテナ及び弁開閉手段を粉粒体の種類毎に専用に用意しなければならず、装置がコスト高になる問題、設置また保管のためのスペースが増加する問題がある。
【0007】
(2)コンテナ搬送時の落粉:
排出装置の部分に洗浄性の問題があり、粉粒体の付着残留があるので、これがコンテナの搬送時に落粉する問題がある。そしてこの落粉に起因して、搬送路の汚染、その清掃、また粉粒体の損失などの問題がある。
【0008】
(3)コンテナ搬送時の漏れ:
弁体を排出口に押圧するスプリングの設置部分への粉粒体の付着、残留の問題を除くために、スプリングを設けないで弁体及び粉粒体の重量により弁体を閉じる装置も採用されている。しかしながらこの場合には、コンテナ内に収容される粉粒体が、特に流動性の良い場合には、搬送中に振動などにより弁体の部分から漏れやすい問題がある。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、粉粒体の収容されるコンテナの粉粒体排出装置における、排出口及びそれを開閉する弁体の部分に粉粒体が付着、残留する問題をなくし、また粉粒体を排出した後の洗浄作業を容易にあるいは不要にし、さらに弁体の部分からの粉粒体の漏れを防止できるようにした、コンテナ排出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記技術的課題を解決するコンテナ排出装置として、粉粒体の収容容器であるコンテナの底部の漏斗状の緩い斜面を略垂直に近いテーパ状にして形成されている排出口に、円錐状を成しその底面側の外周縁がシールを介して接離自在に当接され設けられた開閉自在な弁体と、この弁体の頂部側に一端が連結されコンテナ内を上方に延びて他端部が外方に突出された軸部材と、コンテナとは別体に設けられた弁開閉手段とを備え、該軸部材は、付勢手段により該弁体が排出口を閉じる方向に付勢され、該弁開閉手段により該軸部材の他端部が解除自在に把持され、該軸部材を付勢力に抗して持ち上げることにより付勢力により閉じられた該弁体が開けられ、該弁体が開閉操作され、該付勢手段は、該軸部材とこの軸部材が貫通するコンテナの上蓋部との間にコンテナ内において介在されたばね部材を備え、このばね部材の中を該軸部材は通され、該ばね部材は、コンテナの外に内側空間が開放されているゴム製蛇腹の中に収容されている、ことを特徴とするコンテナ排出装置が提供される。
【0011】
そして、コンテナ排出口の弁体をその上方から軸部材を介し弁開閉手段により開閉するようにし、弁体及び排出口の部分の構造を簡素化し、すなわち弁体の下方には粉粒体と直接接触する弁開閉手段が全くないようにし、粉粒体が付着、残留しないようにする。さらに、軸部材を介して弁体を閉じ状態に容易に押圧することができるようにする。
【0013】
好適実施形態においては、該弁開閉手段は、該コンテナが載置される架台に設けられている。そして、該弁開閉手段は、該架台に立設された支持部と、この支持部に水平方向に揺動自在に支持された腕と、該支持部と腕との間に介在された揺動アクチュエータと、該腕の先端に設けられ該軸部材を解除自在に把持し駆動する駆動手段とを備え、該駆動手段は、載置されたコンテナの該軸部材を、その位置に合わせて追従し把持する把持手段を備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたコンテナ排出装置を、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0015】
図1及び図2を参照して説明すると、全体を番号2で示すコンテナ排出装置は、粉粒体の収容容器であるコンテナ4の底部の排出口6に設けられた開閉自在な弁体であるコーン8と、このコーン8に一端が連結されコンテナ4内を上方に延びて他端部が外方に突出された軸部材であるコーンロッド10と、コンテナ4とは別体の、コンテナ4が載置される架台12に設けられ、コーンロッド10の突出した端部を解除自在に把持してコーン8を開閉操作する弁開閉手段14とを備えている。コーンロッド10は、コンテナ4内に配設された付勢手段16により、コーン8が排出口6を閉じる方向に付勢されている。また、コーンロッド10には、コンテナ4内において、複数個の羽根部材である破砕爪18が、放射状に突出され備えられている。なお以下の説明においては、特に明記しない限り上述の種々の部材はステンレス鋼製部材を接合あるいは組立てて形成されている。
【0016】
粉粒体を収容するコンテナ4そのものは周知の容器であり、円筒状たて型の本体部4aと、粉粒体の投入口7を備えた上蓋部4bと、下端に上述のコーン8により開閉される粉粒体の排出口6を備えた漏斗状の底部4cとを備えている。また本体部4aの外周部には、保管、移動、架台12への載置などのための、角管部材などを接合し形成されたフレーム4dが、四個の脚部を平面視(図2)で4隅の下方に延在させ、備えられている。排出口6については後に詳述する。
【0017】
コンテナ4の載置される架台12は、直方体の櫓状に角管部材などを接合して形成され、上端部がコンテナ4の上述のフレーム4dの四個の脚部が載置される載置部を形成し、下端部は地上に置かれる。載置部の中央には、コンテナ4を載置したときにその排出口8が嵌合される筒状の排出シュート20が取付けられている。排出シュート20は、排出口6から排出される粉粒体を下方の、例えばバケット22のような粉粒体受けに案内する。排出シュート20の排出口6との嵌合部にはパッキン24(パッキン24については後に具体的に説明する)が取付けられている。また、架台12には、弁開閉手段14に備えられる揺動エアシリンダ、開閉エアシリンダ、把持エアシリンダなどの作動を制御する制御ボックス26が設置されている。排出シュート20には、排出口6及びコーン8の部分を洗浄するためのエアを吹き付けるエアノズル(図示していない)が、必要に応じ設けられる。
【0018】
図3を参照して、排出口6及びコーン8について説明する。コンテナ4の底部4cの先端の排出口6は、底部4cの漏斗状の緩い傾斜を略垂直に近いテーパ状にして形成されている。排出口6は、コーン8に着脱自在に取付けられたコーンシール8aが当接されるシール面を形成している。排出口6の外周部は、排出シュート20に取付けられた、合成ゴムなどで形成されたパッキン24の環状のシールリップ部が当接されるシール面を形成している。
【0019】
コーン8は、全体を円錐状に形成され、その底面側が外周縁のコーンシール8aを介して排出口6に接離自在に当接され、頂部側がコーンロッド10に連結されている。円錐状のコーン本体8bは、板部材を曲げて上部及び下部を開口した形態に形成され、上部の開口にはコーンロッド10が連結される貫通した雌ねじを備えたボス8cが一体的に接合され、下部の開口にはコーン本体8bの内面に接合された円筒部材8dに円板状の底板8eが鋲部材により一体的に取付けられている。この平板状の底板8eの外周縁はコーン本体8bの傾斜に合わせてその内方頂部側に折り曲げられ、コーン本体8bとの間にコーンシール8aの環状の収容空間を形成されている。円筒部材8dの外周部には丸断面の線材を環状に巻いたシールストッパ8fが取付けられている。また、コーン本体8bには、コーンロッド10を介し導かれたエアの吹出口8gが円錐斜面の頂部側の円周に複数個形成されている。
【0020】
コーンシール8aは、例えばネオプレンのごとき合成ゴム、あるいは天然ゴムにより成形され、上述の収容空間に着脱自在に圧縮挿入される矩形断面に形成されている。この収容空間から排出口6側に露出した端部は、排出口6のシール面に当接する半円状に成形されている。
【0021】
図3とともに図4を参照して、コーンロッド10について説明する。コーンロッド10は、中空の丸棒状を成し、その中空部10aはエアの通路を形成している。コーンロッド10の下端(図3に示す端)にはコーン8の雌ねじに連結される雄ねじが形成され、螺合されてビス9により固定されている。上端(図4に示す端)には弁開閉手段14により把持される、中空軸の外径より大径に形成された円板状のフランジ部10bが形成されている。コーンロッド10が貫通するコンテナ4の上蓋部4bには、合成樹脂製軸受、シール部材などを有しコーンロッド10の上下動を摺動自在に案内するシャフトガイド28が設けられている。
【0022】
図4を参照して説明を続けると、付勢手段16は、コンテナ4内において、コーンロッド10が貫通する上蓋部4bにばね部材である圧縮コイルスプリング30を備えている。スプリング30は、上蓋部4bのシャフトガイド28と、コーンロッド10に固定された環状のスプリングホルダ32との間に、スプリング30の中をコーンロッド10が通され取付けられている。このスプリング30は、ゴム製蛇腹34の中に収容されている。蛇腹34は、一端がシャフトガイド28に、他端がスプリングホルダ28に取付けられ、その内側空間はシャフトガイド28を通してコンテナ4の外に開放されている。かくして、この圧縮コイルスプリング30は、図3に示すごとく、コーンロッド10の下端に連結されたコーン8のコーンシール8aを排出口6のシール面に所定のばね力で押圧、付勢している。
【0023】
図5及び図6を図1とともに参照して説明すると、コーンロッド10に取付けられた破砕爪18は、帯板状の爪部材18aをコーンロッド10に嵌合固定された中空ボス18bの外周部に、放射状に四個、等間隔で、それぞれの先端をコンテナ4の下方に傾けて取付けられている。爪部材18aは、その断面の片側下端側がナイフエッジ状の先細に成形されている。コンテナ4内における爪部材18aの先端位置は、コーン8が排出口6を閉じた状態において、図1に実線で示すごとく、コンテナ4の本体部4aと漏斗状の底部4cとの接合部分に位置付けられている。
【0024】
再び図1及び図2を参照して説明すると、コンテナ4が載置される架台12に設けられた弁開閉手段14は、架台12に立設された支持部であるアーム支柱36と、このアーム支柱36に水平方向に揺動自在に、コンテナ4から上方に突出したコーンロッド10の上方まで延び、支持された腕であるアーム38と、アーム支柱36とアーム38との間に介在された揺動アクチュエータである伸縮自在な揺動エアシリンダ40と、アーム38の先端に設けられコ−ンロッド10を解除自在に把持し駆動する駆動手段42とを備えている。
【0025】
アーム支柱36は、平面視(図2)で矩形を成す架台12の一角に、載置されるコンテナ4の上蓋部4bよりも上方に延びて、パイプ部材により形成されている。その先端部には、アーム38を軸受を介し回動自在に取付けるアームサポートシャフト36aが設けられ、また揺動エアシリンダ40のシリンダ本体部を揺動自在に支持するブラケット36bが設けられている。
【0026】
アーム38は、板部材を接合して形成され、基端側は上述のごとくアーム支柱36に揺動自在に取付けられている。またこの基端側に形成されたレバー部38cに揺動エアシリンダ40のロッドの先端が回動自在に連結されている。アーム38の先端側には駆動手段42を支持するための、コーンロッド10の延在方向(図2の紙面に垂直の方向)に延びるシャフト摺動孔を形成するための摺動ブッシュ38aが四個所矩形に配置されている。
【0027】
図7及び図8を参照して駆動手段42について説明する。駆動手段42は、上述の摺動ブッシュ38aにより形成された四個のシャフト摺動孔38bの各々に摺動自在に挿入された四個のシャフト44と、シャフト44各々の上端部が固定された矩形平板状の上部ガイドサポート46と、上部ガイドサポート46とアーム38との間に介在された伸縮自在な開閉エアシリンダ48と、シャフト44各々の下端部が固定された矩形平板状の下部ガイドサポート50と、下部ガイドサポート50に取付けられコーンロッド10を解除自在に把持する把持手段52とを備えている。開閉エアシリンダ48は、アーム38にその本体が、上部ガイドサポート50にロッドの先端部がそれぞれ取付けられている。したがって上部ガイドサポート46は、四個のシャフト44及び下部ガイドサポート50とともに、開閉エアシリンダ48が伸張作動されると図7に二点鎖線で示す上方に、収縮作動されると実線で示す下方に移動される。
【0028】
把持手段52は、下部ガイドサポート50に平行すなわち水平に、支持板54、54を介して設けられた二本のシャフト56、56それぞれに摺動自在に取付けられた一対の把持ハンド58a、58bと、把持ハンド58a、58bの間に介在された伸縮自在な把持エアシリンダ60とを備えている。把持ハンド58a、58bは、互いに開口部が対向した平面視(図8)でV字状のチャック部を有し、把持エアシリンダ60によりこのチャック部を接近する方向に移動させると、コーンロッド10の端部のフランジ部10bが把持され、離反する方向に移動させると、フランジ部10bの把持が解除される。また、このフランジ部10bの把持と同時に、フランジ部10bに開口した中空部10aにはアーム38側からエア配管(図示は省略されている)が連結される。下部ガイドサポート50の下面にはフランジ部10bと当接するストッパ55が備えられている。
【0029】
上述のごとく構成された把持手段52は、図7及び図8から明確のように、一対の把持ハンド58a、58bが、それぞれ二本のシャフト56、56上を摺動自在になっていて、一方の把持ハンド58aに把持エアシリンダ60のシリンダ本体が、他方の把持ハンド58bにロッドがそれぞれ連結されているので、把持ハンド58a、58bは、架台12に載置されたコンテナ4のコーンロッド10のフランジ部10bの位置に合わせて追従しフランジ部10bを把持する。
【0030】
主として図1、図2及び図7を参照して、上述したとおりのコンテナ排出装置2の作動について排出の手順を追って説明する。
【0031】
(1)コンテナを架台に載置:
上蓋部4bの投入口7から粉粒体の収容されたコンテナ4は、フォークリフトなどの手段により架台12上に、排出口6と排出シュート20とを嵌合させて載置される。このとき、弁開閉手段14のアーム38は、揺動エアシリンダ40を収縮作動させて、コンテナ4の載置の邪魔にならない位置に移動させておく。コンテナ4の排出口6は、付勢手段16の圧縮コイルスプリング30によって付勢押圧されたコーン8により閉じられている。
【0032】
(2)粉粒体の排出準備:
アーム38を、揺動エアシリンダ40を伸張作動させて、コンテナ4の上に揺動させ、駆動手段42をコンテナ4の上蓋部4bから突出したコーンロッド10の端部のフランジ部10bの部分に位置付ける。そして、フランジ部10bの部分まで、開閉エアシリンダ48を収縮作動させて、把持ハンド58a、58bの離反された把持手段52を下降させ、そのストッパ55を当接させる。続いて、把持エアシリンダ60を収縮作動させ把持ハンド58a、58bを接近させてフランジ部10bを把持する。
【0033】
(3)粉粒体の排出:
粉粒体の排出には、開閉エアシリンダ48を伸張作動させ、コーンロッド10を付勢手段16の付勢力に抗して持ち上げ、コーンロッド10の先端に連結されたコーン8を図1に二点鎖線で示すごとく持ち上げ、排出口6を開口させる。かくして、コンテナ4内の粉粒体は排出シュート20を介し下方の粉粒体受けであるバケット22に排出される。
【0034】
(4)この排出の工程において、コーンロッド10に備えられた破砕爪18は、実線で示す位置と二点鎖線で示す位置の間を移動され、コンテナ4内の粉粒体の詰まり、いわゆるブリッジの発生を防止する。ブリッジが残留する場合には、破砕爪18の移動を目的として開閉エアシリンダ48を伸縮作動させればよい。また、必要により、コーン8の吹出口8g(図3)からエアを吹き出させ、ブリッジの発生を防止、あるいは発生したブリッジを崩す。
【0035】
(5)排出終了:
所定の全量、あるいは規定量の排出が終了したら、開閉エアシリンダ48から排出口6を開方向に伸張作動させているエアを抜けば、コーンロッド10に連結された圧縮スプリング30によって、開閉エアシリンダ48は収縮され、コーン8は二点鎖線で示す開位置から実線で示す閉位置にもどされ、排出口6は閉じられる。把持エアシリンダ60を伸張作動させて把持手段52によるコーンロッド10のフランジ部10bの把持を解除する。
【0036】
(6)排出口部の洗浄:
必要により排出シュート20内に設けたエアノズルからエアを吹き出して、排出口6及びコーン8の部分を洗浄する。
【0037】
上述したとおりのコンテナ排出装置2の作用について、主として図1及び図2を参照して説明する。
【0038】
(1)排出口及び弁体の部分への粉粒体の付着残留を防止:
排出口6及び弁体であるコーン8の下方に、従来のような粉粒体の排出の邪魔になる弁体の支持手段あるいは弁開閉手段がなく、弁開閉手段14はコンテナ4の上方に配設され、排出口6の下部には粉粒体を案内する排出シュート20のみであり、弁体であるコーン8の下面は平面に形成されているので、排出口6及びコーン8の部分への粉粒体の付着残留が防止され、格段の清浄度が確保される。そして、粉粒体排出後の洗浄作業も容易に、あるいは不要になる。さらに、粉粒体の付着が防止されるから、搬送中における落粉の問題も防止できる。
【0039】
(2)装置コストの問題を解決する:
多種類の粉粒体、すなわちそれを収容する多種類のコンテナを、一つの弁開閉手段を共用し開閉することができるので、従来の、弁体を含むコンテナ及び弁開閉手段を粉粒体の種類毎に専用に用意しなければならないことによる、装置のコスト高になる問題、設置また保管のためのスペースが増加する問題などを除くことができる。
【0040】
(3)粉粒体の漏れを防止:
排出口6を閉じるコーン8のコーンシール8a(図3)は、排出口6を閉じた状態においてばね部材である圧縮コイルスプリング30により排出口6に付勢押圧されているので、コンテナ搬送時の漏れを防止することができる。
【0041】
(4)粉粒体の排出がスムーズ:
排出口6のコーン8及びその下方に、従来のように粉粒体の排出の邪魔になる弁体の支持手段あるいは弁開閉手段がない上に、コーンロッド10に開閉に連動する破砕爪18を備えることができ、またコーン8の吹出口8g(図3)からエアを吹き出すことができるので、粉粒体の排出をスムーズに行うことができる。
【0042】
(5)一個の弁開閉手段で複数個のコンテナの排出が可能:
図9に示すように、例えば開閉手段14のアーム支柱36の回りにコンテナ4を四個載置し、アーム38及び駆動手段42をアーム支柱36を中心に360°揺動旋回可能に旋回アクチュエータなどを用いて設ければ、一個の弁開閉手段14により複数個、四個のコンテナ4の排出が可能である。したがって、特にコンテナ同士で絶対に異種の粉粒体、コンタミネーションを嫌う場合、一つの弁開閉手段で複数個の異種の粉粒体を収容するコンテナの排出を行うことができる。
【0043】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0044】
(1)弁開閉手段の設置位置:
本実施の形態においては、弁開閉手段14はコンテナ4が載置される架台12上に設けられているが、弁開閉手段は架台とは別体に設けてもよい。
【0045】
(2)羽根部材、エア吹出口:
本実施の形態においては、軸部材であるコーンロッド10に羽根部材である破砕爪18が、また弁体であるコーン8にエア吹出口8gが備えられているが、これらはコンテナ4に収容される粉粒体の種類、性状などにより、適宜に形態を変え、あるいは不要であれば設けなくてもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明に従って構成されたコンテナ排出装置によれば、粉粒体の収容されるコンテナの粉粒体排出装置における、排出口及びそれを開閉する弁体の部分に粉粒体が付着、残留する問題をなくし、また粉粒体を排出した後の洗浄作業を容易にあるいは不要にし、さらに弁体の部分からの粉粒体の漏れを防止できるようにした、コンテナ排出装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたコンテナ排出装置の要部を断面表示した側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見た上面図。
【図3】図1にB−B矢印方向に見たコーンの部分の拡大詳細図。
【図4】図1にCで示した付勢手段の部分の拡大詳細図。
【図5】図1のD−D矢印方向に見た羽根部材の部分の拡大断面図。
【図6】図1のE−E矢印方向に見た羽根部材の拡大断面図。
【図7】図2のF−F矢印方向に見て示した駆動手段の拡大断面図。
【図8】図7のG−G矢印方向に見て示した把持手段の部分の断面図。
【図9】一個の弁開閉手段の回りに複数個のコンテナを配置した形態を示す説明図。
【符号の説明】
2:コンテナ排出装置
4:コンテナ
4b:上蓋部
6:排出口
8:コーン(弁体)
8g:吹出口
10:コーンロッド(軸部材)
12:架台
14:弁開閉手段
16:付勢手段
18:破砕爪(羽根部材)
30:圧縮コイルスプリング(ばね部材)
36:アーム支柱(支持部)
38:アーム(腕)
40:揺動エアシリンダ(揺動アクチュエータ)
42:駆動手段
48:開閉エアシリンダ
52:把持手段
60:把持エアシリンダ

Claims (2)

  1. 粉粒体の収容容器であるコンテナの底部の漏斗状の緩い斜面を略垂直に近いテーパ状にして形成されている排出口に、円錐状を成しその底面側の外周縁がシールを介して接離自在に当接され設けられた開閉自在な弁体と、
    この弁体の頂部側に一端が連結されコンテナ内を上方に延びて他端部が外方に突出された軸部材と、
    コンテナとは別体に設けられた弁開閉手段とを備え、
    該軸部材は、付勢手段により該弁体が排出口を閉じる方向に付勢され、
    該弁開閉手段により該軸部材の他端部が解除自在に把持され、該軸部材を付勢力に抗して持ち上げることにより付勢力により閉じられた該弁体が開けられ、該弁体が開閉操作され
    該付勢手段は、該軸部材とこの軸部材が貫通するコンテナの上蓋部との間にコンテナ内において介在されたばね部材を備え、このばね部材の中を該軸部材は通され、
    該ばね部材は、コンテナの外に内側空間が開放されているゴム製蛇腹の中に収容されている、ことを特徴とするコンテナ排出装置。
  2. 該弁開閉手段は、該コンテナが載置される架台に設けられ、
    該弁開閉手段は、該架台に立設された支持部と、この支持部に水平方向に揺動自在に支持された腕と、該支持部と腕との間に介在された揺動アクチュエータと、該腕の先端に設けられ該軸部材を解除自在に把持し駆動する駆動手段とを備え、
    該駆動手段は、載置されたコンテナの該軸部材を、その位置に合わせて追従し把持する把持手段を備えている、請求項1記載のコンテナ排出装置。
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