JP4439106B2 - スカーフジョイントの接着方法と接着装置 - Google Patents

スカーフジョイントの接着方法と接着装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着剤を塗布した二枚の板材を、圧接させた接着剤層に高周波を直接印加することで接着して接続し、接続作業の能率向上が図れるようにしたスカーフジョイントの接着方法と接着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、端部にスカーフジョイント部1を加工した二枚の板材aとbの接続構造を示し、予め接着剤2を塗布したスカーフジョイント部1を互いに圧着して接続され、長尺の板材に形成される。
【0003】
従来、スカーフジョイント部1を用いた二枚の板材aとbの接続は、接着剤2を塗布したスカーフジョイント部1を作業員が手作業で重ね合わせ、この重ね合わせ部分をプレスで圧締するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手作業による接続は、スカーフジョイント部の重ね合わせに手間がかかり、接続作業の能率が悪いという問題がある。
【0005】
そこで、この発明の課題は、端部にスカーフジョイント部を設けた両板材の接続が自動的に行えるようにし、接続作業の能率を向上させることができるスカーフジョイントの接着方法と接着装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、第1の方法の発明は、互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着剤を塗布した板材を、固定定盤と該固定定盤に対して進退動自在に配置されたスライド定盤で支持し、固定定盤上に位置する板材を圧締板の押圧で圧締固持し、上記スライド定盤上に位置する板材と固定定盤上に位置する板材のスカーフジョイント部をこのスライド定盤と一体移動が可能な圧締板の押圧で圧締固持し、スライド定盤を固定定盤に対して接近動させることにより、両板材のスカーフジョイント部を横方向からの押圧により接合させ、この接合部分を中央圧締板(36)で重ね合わせ方向から加圧して接着するスカーフジョイントの接着方法において、
前記スライド定盤と一体移動が可能な圧締板を中央圧締板の下面まで延長させ、両板材のスカーフジョイント部の上下の位置合わせと接合まではスライド定盤と一体移動が可能な圧締板の押圧で行い、この位置合わせと接合が完了した接合部分を、前記圧締板を介して中央圧締板で重ね方向から加圧し、この押圧状態で、両側から接着剤層に直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着する方法を採用したものである。
【0007】
ここで、互いに接続せんとする板材の一枚目を搬入コンベアと搬出コンベアで固定定盤上に送り込み、スカーフジョイント部の位置決めを行った後、固定定盤上に位置する圧締板で固定定盤上に固定し、続いて二枚目の板材を搬入コンベアで送り込み、スカーフジョイント部の位置決めを行った後、スライド定盤と一体移動が可能な圧締板でスライド定盤に固定すると共に、固定定盤上のスカーフジョイント部も押圧しながら、スライド定盤を固定定盤側に移動させることにより、両板材のスカーフジョイント部に面圧をかけながら横方向より押圧することにより、スカーフジョイント部の上下方向の位置合わせを行うと同時に接着剤を介して圧接し、その後、この圧接部分に中央圧締板で面圧をかけた状態で、接着剤層に高周波を直接印加して接着するものである。
【0008】
また、第1の装置の発明は、互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部が加工され、このスカーフジョイント部に接着剤が塗布された板材を支持する固定定盤と、該固定定盤に対して進退動自在となるスライド定盤を並べて配置し、上記固定定盤上に板材をこの固定定盤に押圧して圧締固持する圧締板を設け、上記スライド定盤上にこのスライド定盤と一体移動が可能となり、板材をスライド定盤に押圧し、固定定盤にも押圧して圧締固持する圧締板と、接着剤を介して接合した両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から加圧して面圧をかける中央圧締板とを設けたスカーフジョイントの接着装置において、
前記スライド定盤と一体移動が可能な圧締板を中央圧締板の下面にまで延長させ、中央圧締板が、このスライド定盤と一体移動が可能な圧締板を介して両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から加圧するように配置され、前記固定定盤及びスライド定盤と一体移動が可能な圧締板に、接着剤を介して圧接した両板材のスカーフジョイント部の接着剤層に直接接触し、接着剤層に高周波を直接印加して接着する電極を設けた構成を採用したものである。
【0009】
上記スライド定盤の板材の入り側に搬入コンベアと、固定定盤の板材の出側に搬出コンベアが配置され、固定定盤とスライド定盤上への板材の供給と、両板材のスカーフジョイント部の先端の位置決めが自動的に行われ、中央圧締板は、スライド定盤上の圧締板によって昇降する圧締部材の固定定盤上に位置する部分を押圧するようになっている。
【0010】
第2の方法の発明は、互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着剤を塗布した板材を、固定定盤と該固定定盤に対して進退動自在に配置されたスライド定盤で支持し、固定定盤上に位置する板材を圧締板の押圧で圧締固持し、上記スライド定盤上に位置する板材をこのスライド定盤と一体移動が可能な圧締板の押圧で圧締固持し、前記スライド定盤を固定定盤に対して接近動させて、両板材のスカーフジョイント部を固定定盤上で接合させ、この接合部分を中央圧締板により板厚方向から面圧をかけて接着するスカーフジョイントの接着方法において、
前記中央圧締板は、両板材のスカーフジョイント部を接合させるときに、両板材のスカーフジョイント部を低圧で重ね合わせ方向から加圧して上下の位置合わせを行い、この位置決め接合後に接合部分を高圧で加圧して面圧をかけ、この高圧で加圧した状態で、両側から接着剤層に直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着する方法を採用したものである。
【0011】
第2の装置の発明は、互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部が加工され、このスカーフジョイント部に接着剤が塗布された板材を支持する固定定盤と、該固定定盤に対して進退動自在となるスライド定盤を並べて配置し、上記固定定盤上に、板材をこの固定定盤に押圧して圧締固持する圧締板と、固定定盤上に位置する両板材のスカーフジョイント部を板厚方向から加圧する圧力可変の中央圧締板を設け、上記スライド定盤上にこのスライド定盤と一体移動が可能となり、板材をスライド定盤に押圧して圧締固持する圧締板を設けたスカーフジョイントの接着装置において、
前記中央圧締板は、両板材のスカーフジョイント部を接合させるときに、両板材のスカーフジョイント部を、スカーフジョイント部の上下の位置合わせと接合までは低圧で重ね合わせ方向から加圧し、この位置決め接合後に接合部分を高圧で加圧する、低圧と高圧の二段に切り換えが可能な構造を有し、前記固定定盤と中央圧締板に、接着剤を介して圧接した両板材のスカーフジョイント部の接着剤層に直接接触し、接着剤層に高周波を直接印加して接着する電極を設けた構成を採用したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図1乃至図3に示す第1の実施の形態の接着装置11は、互いに接続せんとする木質の板材aとbを、端部に加工したスカーフジョイント部1を重ね合わせて面圧をかけ、両板材aとbのスカーフジョイント部1の接着剤2の層に高周波を直接印加して接着するものである。
【0014】
図示のように、接着装置11は、ベース台12上に板材a、bを支持する水平の固定定盤13と該固定定盤13に対して進退動自在となる水平のスライド定盤14を並べて配置し、スライド定盤14の板材a、bの入り側に搬入コンベア15と、固定定盤13の板材a、bの出側に搬出コンベア16を配置し、上記固定定盤13上で板材a、bの出側の位置に板材aをこの固定定盤13に押圧して圧締固持する出側圧締機構17を設け、上記スライド定盤14上に位置し、このスライド定盤14と一体移動が可能となり、板材bをスライド定盤14に押圧して圧締固定する入側圧締機構18と、固定定盤13上で入側圧締機構18と出側圧締機構17の間に位置し、接着剤2を介して圧接した両板材a、bのスカーフジョイント部1を重ね合わせ方向から加圧して面圧をかける中央圧締機構19とが設けられている。
【0015】
上記固定定盤13とスライド定盤14は、板材a、bを支持する上面が同一高さとなり、スライド定盤14は、支持部材20上を適宜ガイドによって誘導され、シリンダ21により所定ストロークを往復移動するようになっている。
【0016】
前記搬入コンベア15は、スライド定盤14の上面と同じ高さになるよう一定の間隔で配置した多数の送りローラ22と、スライド定盤14寄りの位置で上下動し、下降動時に送りローラ22とで板材a、bを挟むことで、板材a、bをスライド定盤14に向けて送り込むピンチローラ23とで形成され、また、搬出コンベア16も同様に、固定定盤13の上面と同じ高さになるよう一定の間隔で配置した多数の送りローラ24と、固定定盤13寄りの位置で上下動し、下降動時に送りローラ24とで板材a、bを挟むことで、板材a、bを固定定盤13から取り出すピンチローラ25とで形成されている。
【0017】
上記出側圧締機構17は、固定定盤13を跨ぐようベース台12上に立設した門型支持枠26の上部に圧締シリンダ27を下向きに固定し、この圧締シリンダ27のロッドの下端に出側圧締板28を固定し、この出側圧締板28が、圧締シリンダ27の伸縮で上下に移動し、下降時に下面に設けた木製や樹脂製等の圧締部材29で板材a又はbを固定定盤13に押圧して圧締固持するようになっている。
【0018】
また、入側圧締機構18は、スライド定盤14上に、板材a、bの移動ラインを跨ぐよう立設した門型支持枠30の上部に圧締シリンダ31を下向きに固定し、この圧締シリンダ31のロッドの下端に入側圧締板32を固定し、この入側圧締板32が、圧締シリンダ31の伸縮で上下に移動し、下降時に下面に設けた木製や樹脂製等の圧締部材33で板材bをスライド定盤14に押圧して圧締固持するようになっている。
【0019】
上記中央圧締機構19は、出側圧締板28と入側圧締板32の間で、固定定盤13の入側の上部に、支持枠34を配置し、その上部に圧締シリンダ35を下向きに固定し、この圧締シリンダ35のロッドの下端に中央圧締板36を圧締シリンダ35の伸縮で上下に移動するよう取付け、前記入側圧締板32の圧締部材33は、中央圧締板36の下面にまで延び、この中央圧締板36の下面まで延びている部分を中央圧締板36によって押圧するようになっている。
【0020】
上記入側圧締部材33の材料出側の端部で下面の板と、固定定盤13の上面で板材入側端部の位置に、一対の電極37と38が設けられている。
【0021】
この一対の電極37と38の水平方向の間隔は、板材a又はbに加工したスカーフジョイント部1の一端と他端の水平距離に一致する間隔に設定され、固定定盤13と中央圧締板36によるスカーフジョイント部1の圧締時に、電極37と38は、接着剤2を介して圧接した両板材a、bのスカーフジョイント部1の接着剤2層の両端に接触する位置関係となり、接着剤2層に高周波を直接印加して接着させることになる。
【0022】
従って、両電極37と38は、電気絶縁的に配置され、圧締部材33の下面と固定定盤13の上面に対して、板材a、bの幅方向の全長に見合う長さを有し、両電極37と38には、バリコン39を介して高周波発生用の発振機が電気的に接続されている。
【0023】
次に、上記第1の実施の形態の接着装置11を用いて板材a、bを接続するプレス方法を説明する。
【0024】
図8(A)に示すように、互いに接続せんとする各板材a、bの両端部にスカーフジョイント1を予め加工し、このスカーフジョイント部1に接着剤2を塗布しておく。
【0025】
接着装置11は、図1のように、出側圧締板28と入側圧締板32及び中央圧締板36をそれぞれ上昇位置に待機させ、かつ、スライド定盤14を板材a、bの入側に移動させた状態とし、搬入コンベア15と搬出コンベア16を作動させ、搬入コンベア15の上に載置した一枚目の板材aを接着装置11のスライド定盤14から固定定盤13の上面に向けて送り込み、接着装置11から出た板材aを搬出コンベア16で受け、この搬出コンベア16のピンチローラ25を下降させ、板材aを挟んで送り、センサーF1 を過ぎた位置まで送って板材aを停止させ、その位置より搬出コンベア16とピンチローラ25を逆転させて、板材aを後退させて、センサーF1 にてスカーフジョイント部1の先端を検知してから電極38の略中央までの距離xを後退させることにより、板材aのスカーフジョイント部1の電極38に対する位置決めを行い、板材aを停止させた後、出側圧締機構17の圧縮シリンダ27が作動して出側圧締板28が下降し、圧締部材29を介して板材aを固定定盤13上へ押圧する。
【0026】
次に、図2のように、搬入コンベア15とピンチローラ23で板材bを挟んで、スライド定盤14より固定定盤13の上面に向けて送り込み、板材bの入側のセンサーF2 にてスカーフジョイント部1の先端を検知してから距離yを前進させ、一枚目の板材aのスカーフジョイント部1と所定の間隔を設けて対向するように、板材bのスカーフジョイント部1の位置決めを行い、板材aを停止させた後、入側圧締機構18の圧縮シリンダ31が作動して入側圧締板32が下降し、入側圧締部材33を介して板材bをスライド定盤14上へ押圧して圧締固定することとなるが、この圧締時において、入側圧締部材33の中央圧締板36の下部へ延びた部分が、固定定盤13上において、一枚目の板材aの後端部スカーフジョイント部1と二枚目の板材bの先端部のスカーフジョイント部1を上から同時に押圧することになる。
【0027】
続いて、シリンダ21の作動でスライド定盤14が固定定盤13側に所定ストロークを移動し、これにより、入側圧締機構18とスライド定盤14で圧締固定された二枚目の板材bが一枚目の板材aに向けて移動し、両板材a、bのスカーフジョイント部1の位置合わせを行うと同時に接着剤2を介して互いに圧接することになるが、この時、板材aの後端部を押さえている入側圧締部材33は、板材aの表面を滑りながら進むことになる。
【0028】
板材aと板材bの位置合わせと圧接が完了すると、中央圧締機構19の圧締シリンダ35が作動して中央圧締板36が下降して、入側圧締部材33の中央圧締板36の下部へ延びている部分を押圧することになる。
【0029】
上記のように、板材a、bのスカーフジョイント部1を入側圧締部材33で固定定盤13へ押圧しながら板材bを板材aに向けて移動させて、横方向より押圧するために、板材a、bのスカーフジョイント部1は、上下方向へ位置ずれすることなく位置決めがされると共に、接着剤2を介して板材a、bは圧接されることとなり、その後に、中央圧締板36が下降して、入側圧締部材33を介して板材a、bのスカーフジョイント部1の圧接されている部分にさらに上部より面圧をかけることになる。
【0030】
両板材a、bのスカーフジョイント部1に中央圧締板36により面圧がかけられると、図3で示したように、圧締部材33に設けた電極37が接着剤2層の上端に接触し、固定定盤13に設けた電極38が接着剤2層の下端に接触することになり、この状態で発振機を起動させ、両電極37と38間に高周波を所定時間だけ流すと、接着剤2層に対して高周波が直接印加され、接着剤2層は重なり方向に加圧された状態で直接加熱されて乾燥し、両板材a、bの重なり部分を接着することになる。
【0031】
接着完了後は、出側圧締板28と中央圧締板36が上昇し、その後に入側圧締部材33が上昇して板材a、bの押圧を解き、搬入コンベア15及び搬出コンベア16の作動で、接続された板材a、bは搬出コンベア16側に二枚目板材bの後端が固定定盤13上の定位置に臨むように送り出され、スライド定盤14が固定定盤13から離反した位置に戻り、接着装置11は図1の状態に復帰して次の接続に備えることになる。
【0032】
次に、図4乃至図7は、接着装置の第2の実施の形態を示している。なお、上述した第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付して説明に代える。
【0033】
この第2の実施の形態の接着装置11は、入側圧締機構18の圧締部材33aと中央圧締機構19における中央圧締板36の下面に固定した圧締部材36aを分離独立させ、固定定盤上に位置する両板材のスカーフジョイント部を板厚方向から加圧するための中央圧締機構19の圧締シリンダ35を、低圧と高圧の二段に切り換えが可能な圧力可変とした構造になっている。
【0034】
上記第2の実施の形態の接着装置11によって板材a、bを接続する接着方法は、搬入コンベア15の上に載置した一枚目の板材aを接着装置11に送り込み、そのスカーフジョイント部1の後端が電極38に対して位置決めされた状態で、出側圧締機構17の圧縮シリンダ27が作動して出側圧締板28が下降し、圧締部材29を介して板材aを固定定盤13上へ押圧する工程と、板材bのスカーフジョイント部1の先端を検知してから距離yを前進させ、一枚目の板材aのスカーフジョイント部1と所定の間隔を設けて対向するように、板材bのスカーフジョイント部1の位置決めを行い、板材aを停止させる工程は、上述した第1の実施の形態と同じであり、図5は図1に、図6は図2にそれぞれ該当する。
【0035】
図7のように、板材aを停止させた後、入側圧締機構18の圧縮シリンダ31が作動して入側圧締板32が下降し、入側圧締部材33aを介して板材bをスライド定盤14上へ押圧して圧締固定すると共に、中央圧締機構19の圧締シリンダ35が低圧作動して中央圧締板36が下降し、固定定盤13上において、一枚目の板材aの後端部スカーフジョイント部1と二枚目の板材bの先端部のスカーフジョイント部1を上から同時に低圧で押圧することになる。
【0036】
続いて、シリンダ21の作動でスライド定盤14が固定定盤13側に所定ストロークを移動し、これにより、入側圧締機構18とスライド定盤14で圧締固定された二枚目の板材bが一枚目の板材aに向けて移動し、両板材a、bのスカーフジョイント部1の位置合わせを行うと同時に接着剤2を介して互いに圧接することになるが、この時、中央の圧締部材36aは板材bの先端部を低圧で押さえているので、板材bの先端部はその表面が圧締部材36aに対して滑りながら進ことになる。
【0037】
板材aと板材bの位置合わせと圧接が完了すると、中央圧締機構19の圧締シリンダ35が高圧に切り換わり、一枚目の板材aの後端部スカーフジョイント部1と二枚目の板材bの先端部のスカーフジョイント部1を上から同時に高圧で押圧し、両板材a、bのスカーフジョイント部1に中央圧締板36により面圧がかけられることとなり、このとき圧締部材36aに設けた電極37が接着剤2層の上端に接触し、固定定盤13に設けた電極38が接着剤2層の下端に接触することにな。
【0038】
この状態で、両電極37 38間に高周波を所定時間流すと、接着剤2層に高周波が直接印加され、接着剤2層は重なり方向に加圧された状態で直接加熱されて乾燥し、両板材a、bの重なり部分の接着が行われ、接着完了後は、出側圧締板28と中央圧締板36及び入側圧締部材33aが同時に上昇して板材a、bの押圧を解き、搬入コンベア15及び搬出コンベア16の作動で、接続された板材a、bは搬出コンベア16側に二枚目板材bの後端が固定定盤13上の定位置に臨むように送り出され、スライド定盤14が固定定盤13から離反した位置に戻り、接着装置11は図4の状態に復帰して次の接続に備えることになる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、スカーフジョイント部の位置決めを自動的に行うと共に、接着剤を介して重ね合わせた両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から面圧をかけた状態で、接着剤層に直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着するようにしたので、スカーフジョイント部による板材の接続が、自動的に行えることになり、スカーフジョイント部による板材接続作業の能率を向上させることができる。
【0040】
また、接着剤層の圧接を、両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から面圧をかけた状態で行うので、スカーフジョイント部での両板材の上下方向への位置ずれの発生がなく、両板材は同一面になってスカーフジョイント部が圧接することになり、接続部分が平滑な長尺板材を製作することができる。
【0041】
さらに、電極を接着剤層の端部に直接接触させることにより、印加した高周波は板材には流れずに接着剤層にだけ直接流れることになり、このため、高周波のエネルギーロスを大幅に低減できるだけでなく、板材を熱により変質させたり変形させることがなく、しかも接着剤層だけを高周波で集中して加熱乾燥させることにより、接着作業の能率向上が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における接着装置の一枚目の板材を送り込んだ状態を示す正面図
【図2】第1の実施の形態における接着装置の二枚目の板材を送り込んだ状態を示す正面図
【図3】第1の実施の形態における接着装置の板材の接着状態を示す正面図
【図4】第2の実施の形態における接着装置の待機状態を示す正面図
【図5】第2の実施の形態における接着装置の一枚目の板材を送り込んだ状態を示す正面図
【図6】第2の実施の形態における接着装置の二枚目の板材を送り込んだ状態を示す正面図
【図7】第2の実施の形態における接着装置の板材の接着状態を示す正面図
【図8】(A)はスカーフジョイント部で接続せんとする板材の分解斜視図、(B)は同接続状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 スカーフジョイント部
2 接着剤
11 接着装置
12 ベース台
13 固定定盤
14 スライド定盤
15 搬入コンベア
16 搬出コンベア
17 出側圧締機構
18 入側圧締機構
19 中央圧締機構
20 支持部材
21 シリンダ
22 送りローラ
23 ピンチローラ
24 送りローラ
25 ピンチローラ
26 門型支持枠
27 圧締シリンダ
28 出側圧締板
29 圧締部材
30 門型支持枠
31 圧締シリンダ
32 入側圧締板
33 圧締部材
34 支持枠
35 圧締シリンダ
36 中央圧締板
37 電極
38 電極
a 板材
b 板材

Claims (4)

  1. 互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着剤を塗布した板材(a)、(b)を、固定定盤(13)と該固定定盤(13)に対して進退動自在に配置されたスライド定盤(14)で支持し、固定定盤(13)上に位置する板材(a)を圧締板(28)の押圧で圧締固持し、上記スライド定盤(14)上に位置する板材(b)と固定定盤(13)上に位置する板材(a)のスカーフジョイント部をこのスライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)の押圧で圧締固持し、スライド定盤(14)を固定定盤(13)に対して接近動させることにより、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を横方向からの押圧により接合させ、この接合部分を中央圧締板(36)で重ね合わせ方向から加圧して接着するスカーフジョイントの接着方法において、
    前記スライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)を中央圧締板(36)の下面まで延長させ、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部の上下の位置合わせと接合まではスライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)の押圧で行い、この位置合わせと接合が完了した接合部分を、前記圧締板(32)を介して中央圧締板(36)で重ね方向から加圧し、この押圧状態で、両側から接着剤層に直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着することを特徴とするスカーフジョイントの接着方法。
  2. 互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部が加工され、このスカーフジョイント部に接着剤が塗布された板材を支持する固定定盤(13)と、該固定定盤(13)に対して進退動自在となるスライド定盤(14)を並べて配置し、上記固定定盤(13)上に板材をこの固定定盤(13)に押圧して圧締固持する圧締板(28)を設け、上記スライド定盤(14)上にこのスライド定盤(14)と一体移動が可能となり、板材をスライド定盤(14)に押圧し、固定定盤(13)にも押圧して圧締固持する圧締板(32)と、接着剤を介して接合した両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から加圧して面圧をかける中央圧締板(36)とを設けたスカーフジョイントの接着装置において、
    前記スライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)を中央圧締板(36)の下面にまで延長させ、中央圧締板(36)が、このスライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)を介して両板材のスカーフジョイント部を重ね合わせ方向から加圧するように配置され、前記固定定盤(13)及びスライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)に、接着剤を介して圧接した両板材のスカーフジョイント部の接着剤層に直接接触し、接着剤層に高周波を直接印加して接着する電極(37)、(38)を設けたことを特徴とするスカーフジョイントの接着装置。
  3. 互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着剤を塗布した板材(a)、(b)を、固定定盤(13)と該固定定盤(13)に対して進退動自在に配置されたスライド定盤(14)で支持し、固定定盤(13)上に位置する板材(a)を圧締板(28)の押圧で圧締固持し、上記スライド定盤(14)上に位置する板材(b)をこのスライド定盤(14)と一体移動が可能な圧締板(32)の押圧で圧締固持し、前記スライド定盤(14)を固定定盤(13)に対して接近動させて、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を固定定盤(13)上で接合させ、この接合部分を中央圧締板(36)により板厚方向から面圧をかけて接着するスカーフジョイントの接着方法において、
    前記中央圧締板(36)は、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を接合させるときに、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を低圧で重ね合わせ方向から加圧して上下の位置合わせを行い、この位置決め接合後に接合部分を高圧で加圧して面圧をかけ、この高圧で加圧した状態で、両側から接着剤層に直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着することを特徴とするスカーフジョイントの接着方法。
  4. 互いに接続せんとする端部にスカーフジョイント部が加工され、このスカーフジョイント部に接着剤が塗布された板材を支持する固定定盤(13)と、該固定定盤(13)に対して進退動自在となるスライド定盤(14)を並べて配置し、上記固定定盤(13)上に、板材をこの固定定盤(13)に押圧して圧締固持する圧締板(28)と、固定定盤(13)上に位置する両板材のスカーフジョイント部を板厚方向から加圧する圧力可変の中央圧締板(36)を設け、上記スライド定盤(14)上にこのスライド定盤(14)と一体移動が可能となり、板材をスライド定盤(14)に押圧して圧締固持する圧締板(32)を設けたスカーフジョイントの接着装置において、
    前記中央圧締板(36)は、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を接合させるときに、両板材(a)、(b)のスカーフジョイント部を、スカーフジョイント部の上下の位置合わせと接合までは低圧で重ね合わせ方向から加圧し、この位置合わせ接合後に接合部分を高圧で加圧する、低圧と高圧の二段に切り換えが可能な構造を有し、前記固定定盤(13)と中央圧締板(36)に、接着剤を介して圧接した両板材のスカーフジョイント部の接着剤層に直接接触し、接着剤層に高周波を直接印加して接着する電極(37)、(38)を設けたことを特徴とするスカーフジョイントの接着装置。
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