JP4438975B2 - 鋸屑対策されたシート製品とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学用途のシート製品や、コーティング等の後加工処理されるシート製品に適用するのに好適な鋸屑対策されたシート製品およびその製造方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
ノート型パソコンのディスプレイにおける、いわゆるバックライトを構成する導光板等の光学用途に使用されるポリメタクリル酸メチルのシート製品は、シート自体に透明性等の高い光学特性が要求されると共に、シート表面にも傷や歪のないことが要求される。
一方、特定用途に使用するために、シート製品の表面に耐摩耗性コート液や反射防止コート液を塗布して後加工処理する場合がある。このような場合にも、シート表面に傷がなく、かつ異物の付着のないことが要求される。
【0003】
このため、従来の熱可塑性樹脂板等のシート製品では、表面全体に表面保護フィルムを貼着して、使用時に表面保護フィルムを剥がして使用するようにしている。すなわち、表面保護フィルムは、シート製品に汚れ等が付着しないように、成形直後の成形シートの表面に貼着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
成形直後のシートは幅が均一でないため、成形後、側縁部を鋸で切断して幅を揃える。ところが、成形シートの切断は、表面保護フィルムを貼着後、この表面保護フィルムの上から行われるため、切断時に表面保護フィルムの側端部が剥離し、表面保護フィルムとシート製品との間に鋸屑が侵入しやすい。
【0005】
表面保護フィルムとシート製品との間に鋸屑があると、シート製品を積み重ねた際に、重みで鋸屑がシート製品に食い込んでシート製品を傷つけたり、あるいは表面保護フィルムを剥離する際に静電気により鋸屑がシート製品に帯電付着し、コーティング処理や印刷処理された後加工品の外観を損なうという問題がある。
特に、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂板を押出成形、連続ベルト成形等で製造する場合、成形されたシートと同等またはそれ以上の幅の表面保護フィルム(例えば、ポリエチレン等のプラスチックフィルム)でシート製品の表面全体を被覆貼着するが、貼着時に表面保護フィルムにかかるテンションや表面保護フィルムとシート製品との熱収縮差により、鋸切断された側端部から表面保護フィルムに浮きや剥がれが生じ、鋸屑が混入し易かった。
【0006】
また、表面保護フィルムとシート製品との間に混入した鋸屑を製造ラインで除去するのは非常に困難であった。
従って、本発明は、表面保護フィルムとシート製品との間に鋸屑が混入するのを防止した、鋸屑対策されたシート製品およびその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明にかかる鋸屑対策されたシート製品は、成形シートの少なくとも片面に表面保護フイルムを剥離可能に貼着し、この状態で成形シートの縁部を鋸切断して製造されるものであって、前記成形シートの縁部を鋸切断する際に、切断位置よりも内方に前記表面保護フイルムの端部が位置するように、表面保護フイルムの切断方向と直交する方向の長さがシート製品よりも短いことを特徴とする。
すなわち、本発明では、表面保護フイルムを成形シートに貼着し、表面保護フイルム端部の外側を鋸切断することにより、表面保護フイルムに浮きや剥がれが生じるのが防止され、鋸屑混入のないシート製品が得られる。
【0008】
また、本発明にかかるシート製品の製造方法は、連続的に成形されたシートの少なくとも片面に、この成形シートよりも狭幅の表面保護フイルムを剥離可能に貼着した後、この表面保護フイルムの側端部よりも外側の成形シートを鋸切断することを特徴とする。
好ましくは、本発明の方法は、連続的に成形されたシートの少なくとも片面に、この成形シートよりも狭幅の表面保護フイルムを剥離可能に貼着した後、この表面保護フイルムの側端部よりも外側の成形シートを鋸切断して幅を揃え、ついで成形シートをレーザ切断機にて所定長さに切断することを特徴とする。すなわち、レーザ切断機にて所定長さに切断する場合には、鋸屑の混入がないので、鋸切断とレーザ切断とをうまく組み合わせることにより、鋸屑の混入のないシート製品を得ることに成功したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1はこの実施形態にかかるシート製品を示している。すなわち、このシート製品は、図1に示すように、鋸切断する切断位置A,Aよりも内方に表面保護フイルム2,2の両側端部が位置するように、シート製品3よりも幅が狭い表面保護フイルム2,2を両面に貼着したものである。
【0010】
このシート製品3は、成形シート1の両面に表面保護フイルム2,2を剥離可能に貼着し、この状態で成形シートの両側縁部を鋸切断して製造される。成形シート1としては、とくに制限されず、例えばポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる熱可塑性樹脂板が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂板は、押出成形のほか、2つのベルト間で成形する連続ベルト成形等によって製造される。
【0011】
図2は押出成形による製造工程を示しており、押出機4から押出された成形物は,複数の仕上げロール5,6,7(カレンダーロール)からなるポリシング機8にて光沢と平滑性を付与された所定厚さの成形シート1を得る。ついで、成形シート1はマスキング機9にて両面に表面保護フイルム2,2が貼着される(図1(a)の状態)。ついで、成形シート1は引取機10を経てサイドカッター11に送られ、丸鋸等で連続的に鋸切断される(図1(b)の状態)。
【0012】
しかるのち、シート製品3をクロスカッター12にて所定長さに切断し、吸盤を用いたスタッカ−クレーン13にて順次ラインより運び出して、積み重ねる。クロスカッター12としては、例えばレーザ切断機が好適に使用可能である。クロスカッター12として丸鋸等を用いてシート製品3を鋸切断する場合には、表面保護フイルム2,2の浮きや剥れ等によりシート製品3と表面保護フイルム2との間に鋸屑が混入するおそれがある。
【0013】
前記表面保護フイルム2,2としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の基材フイルムの片面にEVA、低密度ポリエチレン等からなる接着剤層を設けたものである。表面保護フイルム2,2のシート製品3への接着力は、引張試験機を用いてJIS Z 0237に準じて表面保護フイルム2,2の剥離力を引っ張り強度で測定する。このとき、表面保護フイルム2,2は引っ張り強度で約10〜150g/25mmであるのが好ましい。引っ張り強度が10g/25mm未満では接着力が弱いため、貼着時に浮きや剥離が生じやすくなる。一方、引っ張り強度が150g/25mmを超えると、ロール巻きされた表面保護フイルムの繰り出しが硬くなるため、貼着時にテンションがかかりやすく、そのため剥離が生じやすく、またシート製品3から表面保護フイルム2,2を剥がしにくくなり、作業性が悪くなる。また、表面保護フイルム2,2の厚さは30〜120μm程度であるのがよい。
【0014】
表面保護フイルム2,2の貼着位置は、図1(b)に示す、鋸切断されたシート製品3の側端から該フイルム2,2の側端までの距離tが約3mm以上,好ましくは約3〜30mmとなるようにするのがよいが、鋸切断のばらつきを考慮して適宜決定することができる。なお、距離tが30mmより大きくなると、製品歩留まりの低下等をひきおこすおそれがあるため、できるだけ距離tを小さくするのが好ましい。
【0015】
なお、この実施形態では、シート製品3の両面に表面保護フイルム2,2を貼着したが、必要に応じて、片面のみであってもよい。
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明のシート製品をより詳細に説明する。
【0016】
実施例
幅930mmのポリメタクリル酸メチル板を製造するにあたり、図2に示すように押出機4から押出され、ポリシング機8を経て搬送されたポリメタクリル酸メチルの成形シート1の両面中央にポリシング機9にて幅900mmのポリエチレンフイルム(表面保護フイルム2,2)を貼着した。使用したポリエチレンフイルムは成形シート1と重ね合わされる面に接着剤層を設けたものであって、その接着力は30g/25mmであった。貼着後、サイドカッター11にてポリエチレンフイルムの側端から15mm外側を鋸切断して、幅930mmのポリメタクリル酸メチル板を得た。ついで、レーザ切断機で所定長さに切断した。その結果、得られたシート製品とポリエチレンフイルムとの間には鋸屑の混入は認められなかった。
【0017】
比較例
表面保護フイルムとして幅950mmのポリエチレンフイルムを使用し、これを実施例と同様にして成形シートの両面に貼着した後、ポリエチレンフイルムの上から930mm幅で鋸切断した。その結果、得られたシート製品とポリエチレンフイルムとの間には鋸屑の混入が認められた。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、シート製品よりも幅が狭い表面保護フイルムを成形シートに貼着し、その外側を鋸切断することにより、表面保護フイルムの浮きや剥がれがなくなり、従って表面保護フィルムとシート製品との間に鋸屑が混入するのが防止される。このため、鋸屑が混入したことによりシート製品に傷,窪み等が発生するのが防止され、さらにシート製品の表面にコーティング等の後加工を施す場合にも、鋸屑により後加工品の外観を損なうのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の一実施形態にかかる成形シートへの表面保護フイルムの貼着状態を示す概略断面図、(b)は表面保護フイルムの側端より外側を鋸切断する状態を示す概略断面図である。
【図2】シート製品の製造工程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 押出機
2 表面保護フイルム
3 シート製品

Claims (4)

  1. 成形シートの少なくとも片面に表面保護フイルムを剥離可能に貼着し、この状態で成形シートの縁部を鋸切断して製造されるシート製品であって、前記成形シートの縁部を鋸切断する際に、切断位置よりも内方に前記表面保護フイルムの端部が位置するように、表面保護フイルムの切断方向と直交する方向の長さがシート製品よりも短いことを特徴とする、鋸屑対策されたシート製品。
  2. 熱可塑性樹脂板である請求項1記載のシート製品。
  3. 連続的に成形されたシートの少なくとも片面に、この成形シートよりも狭幅の表面保護フイルムを剥離可能に貼着した後、この表面保護フイルムの側端部よりも外側の成形シートを鋸切断することを特徴とする、鋸屑対策されたシート製品の製造方法。
  4. 連続的に成形されたシートの少なくとも片面に、この成形シートよりも狭幅の表面保護フイルムを剥離可能に貼着した後、この表面保護フイルムの側端部よりも外側の成形シートを鋸切断して幅を揃え、ついで成形シートをレーザ切断機にて所定長さに切断することを特徴とする、鋸屑対策されたシート製品の製造方法。
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