JP2004143327A - 光学部材用の表面保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない、光学部材用に適し且つリサイクル可能な表面保護フィルムを提供する。
【解決手段】無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなる1乃至複数層の基材層2に粘着材層3を積層してブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面保護フィルムとした。
【選択図】 図1
【解決手段】無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなる1乃至複数層の基材層2に粘着材層3を積層してブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面保護フィルムとした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話の表示画面等に使用される液晶パネルの構成部材である偏光膜や位相差膜等の光学部材の保管や輸送時に、傷付き防止等のためその表面に貼付される光学部材用の表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルに使用される偏光膜や位相差膜等は厚さが極めて薄いため、ロール状に巻かれた状態で搬送、保管される。しかし搬送や保管の際に、膜の表面に傷や汚れが付くと光学特性に悪影響を与えるので、膜の表面を保護するために表面保護フィルムが貼付される。搬送や保管が終わった段階で偏光膜や位相差膜から剥がされた表面保護フィルムは使い捨てされる場合もあるが、最近では資源保護の観点から再利用(リサイクル)されることが望まれている。
【0003】
表面保護フィルム1は、例えば図1のようにポリエチレン系組成物からなる基材層2に、粘着材層3を積層した構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような表面保護フィルム1の基材層2の表面2aが平ら過ぎるとブロッキングが発生する。即ち図2のように表面保護フィルム1を偏光膜や位相差膜等の光学部材(被保護材)4に貼付した状態でロール状に巻き取るときに、表面保護フィルム1がその上に来る被保護材4にぴたっと貼りついてしまう。従って表面保護フィルム1が貼付された被保護材4をロール状態から巻き戻す際に作業効率が低下する。
【0005】
またブロッキングは、ロール状に巻かれた被保護材4を巻き戻しながら、被保護材4から表面保護フィルム1を剥がして回収のために巻き取る際に、表面保護フィルムに巻き皺を生じさせやすい。このような巻き皺のあるリサイクルされた表面保護フィルムを再使用すると、被保護材に傷を与え被保護材の商品価値を低下させてしまう。
【0006】
そのため表面保護フィルムの表面2aが滑りやすく巻き皺にならず、仮に皺が生じようとしても皺が逃げるよう適当な粗さにすることが要求される。そこで表面保護フィルムの表面粗さをあるレベルに保持するために炭酸カルシウム粒子や二酸化ケイ素粒子等の無機物粒子を使用する方法が提案されている(特許第3193104号公報)。しかし無機物粒子を使用すると被保護材を汚染して光学的機能低下の原因となるので、無機物を使用する方法は光学部材用の表面保護フィルムには使用できない。
【0007】
一方、被保護材4を保護する為に図3のように表面保護フィルム1の幅Aは被保護材4の幅Bより広く(例えばAが1400mmに対しBが1350mm)なされている場合があり、この場合表面保護フィルム1が被保護材4に貼付された状態では、表面保護フィルム1の両側に被保護材4に重畳していない耳部1b(例えば幅25mm)が形成され、この状態でロール状に巻かれている。
【0008】
このように表面保護フィルム1が貼付されたロール巻き状態の被保護材4を図4のようにロール5に装架し、ロール状態から巻き戻しながら被保護材4から剥がした表面保護フィルム1をリサイクルの為に回収ロール7に巻き取る際に、被保護材4に粘着していない耳部1bと、被保護材4に粘着している部分とでは剥離のし易さから剥離する位置がa、bのように異なり、これはガイドロール6までの行程差a’、b’となって現れる。即ち耳部1bからガイドロール6までの行程a’に比べて、被保護材4に粘着している部分と剥離箇所bからガイドロール6までの行程の和b’は長くなる。
【0009】
被保護材4から剥がされる表面保護フィルム1の引張弾性率が低いと、a’とb’の差が大きくなって、このaからbへの移行過程c(図3)により、表面保護フィルム1に弛み8が生じ、回収ロール7に巻き取る際に巻き皺9となって現れ、表面保護フィルム1は巻き皺9が発生した状態で回収ロール7に巻回される。このような巻き皺をなくすために、従来はガイドロールの位置やロールの大きさを変えたりするなど設備面での改良が試みられていた。
【0010】
さらに表面保護フィルム成形時にも皺の問題が生じる。即ち、表面保護フィルムは例えばインフレーション法により製造されるが、この方法では基材層を構成する素材と、粘着材層を構成する素材とがインフレーションフィルム成形機のそれぞれの押出機に送られ、ダイからチューブ状に共押出しされ、中に空気が導入された状態で上方に引き上げられる。円筒状のチューブの上半分は縦軸を中心にして回転しながらニップロールにより扁平状に変形されるが、その際に表面保護フィルムの引張弾性率が高いとねじれにより皺が発生し易い。
【0011】
本発明は、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない、光学部材用に適し且つリサイクル可能な表面保護フィルムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、炭酸カルシウムや二酸化ケイ素等の無機物を含まない高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを特定の割合で混合して用いることにより光学部材用に適し、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面粗さと引張弾性を有する表面保護フィルムが得られることを見出した。
【0013】
即ち、本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなる1乃至複数層の基材層に、粘着材層を積層してなる。
【0014】
また本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、基材層の中心線平均粗さ(Ra)が0.09〜0.15μmであるように構成されている。
【0015】
さらに本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、引張弾性率が300〜550MPa(メガパスカル)であるように構成されている。
【0016】
高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンはJISに規定され密度で分類されている。本発明で使用する高密度ポリエチレンとしては例えば密度が0.94〜0.96g/cc、また低密度ポリエチレンとしては例えば密度が0.91〜0.93g/ccの無機物を含有しないポリエチレンが好ましい。
【0017】
高密度ポリエチレンは結晶化度が高く、低密度ポリエチレンは結晶化度が低い。このような高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の範囲で混合して用いると結晶化度の差によりブロッキングを生じない表面粗さが得られる。また、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを上述した特定の割合で混合して用いることにより、表面保護フィルムの成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない引張弾性が得られる。
【0018】
表面保護フィルムの表面の粗さ即ち、基材層の中心線平均粗さ(Ra)は0.09〜0.15μmであるのが好ましく、さらに好ましくは0.09〜0.13μmであるのが良い。中心線平均粗さが0.09μm未満ではブロッキングや皺や巻き皺が生じ易く、中心線平均粗さが0.15μmを超えると被保護体への傷発生の可能性が高まると共に、表面保護フィルム生産工程や使用工程で白粉が発生し易くなる。
【0019】
一方、引張弾性率は300〜550MPaであるのが好ましく、さらに好ましくは320〜520MPaが良い。引張弾性率が300MPa未満では表面保護フィルムの回収時に巻き皺が生じ易く、一方、引張弾性率が550MPaを超えるとインフレーション法における表面保護フィルム成形時にねじれによる皺が生じ成形上のリスクが高まる。
【0020】
基材層の厚さは巻き皺等の皺の発生の可能性を少なくする観点から20〜150μm、好ましくは40〜60μmが良い。
【0021】
なお基材層を複数層、例えば2層構造とし、各層における高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの比率を変えることにより、外層では表面粗さを最適なものとし、粘着材層と接する層では最適な引張弾性率が得られるようにしても良い。
【0022】
粘着材層に使用する粘着剤としては、例えばEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を使用することができ、EVAのVAコンテント及びMFR(溶融粘度)は適度な粘着性確保の観点からそれぞれ6〜15重量%、2〜10g/10分が好ましい。粘着強度は必要に応じて調整される。
【0023】
粘着材層の厚さは5〜20μm、好ましくは10〜15μmが良い。5μm未満では粘着力不足が生じ、また20μmを超えても粘着力向上効果は少ない。
【0024】
表面保護フィルムの製造にあたっては、インフレーション法の他、T−ダイ法等の従来使用されている方法も使用できる。
【0025】
なお基材層及び粘着材層には有機系安定剤を添加しても良く、また基材層にBHTの添加されたポリエチレンを使用することもできる。
【0026】
【実施例】
<実施例1>
無機物を含有しない高密度ポリエチレン(HDPE)として三井住友ポリオレフィン社製のハイゼックス3300F(密度0.954g/cc)を、無機物を含有しない低密度ポリエチレン(LDPE)として三井住友ポリオレフィン社製のスミカセンG201F(密度0.919g/cc)を、30重量%:70重量%の比率で混合して基材層用の素材とし、粘着材層の素材として住友化学社製のEVAであるエバテートD−3021(VAコンテント6重量%、MFR7g/10分)を使用した。両素材をインフレーションフィルム成形機のそれぞれの押出機に送り共押出して、厚さ50μmの基材層と粘着材層との積層体(基材層40μm、粘着材層10μm)、即ち表面保護フィルムを得た。なお基材層側の押出機シリンダー温度及び粘着材層側の押出機シリンダー温度はそれぞれ180℃と170℃に、またダイの温度は180℃に設定した。
【0027】
<実施例2>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを50重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを50重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0028】
<実施例3>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを70重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを30重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0029】
<比較例1>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを20重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを80重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0030】
<比較例2>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを80重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを20重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0031】
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた各表面保護フィルムの基材層側の中心線平均粗さ及び表面保護フィルムの引張弾性率を測定したところ表1のような結果を得た。また各表面保護フィルムについてフィルム成形性及びフィルム巻戻し性を目視により観察したところ表1のようになった。
【0032】
【表1】
【0033】
なお中心線平均粗さの測定はJIS B 0651に準拠して触針表面粗さ測定機(小坂製作所製)を用いて、フィルムのMD(マシーンダイレクション即ち縦)方向のRaを測定した。また引張弾性率はJIS1号ダンベルを使用して、23℃、50%RH(相対湿度)環境下にて引張試験機(オリエンテック社製)を用いて引張速度200mm/minにてMD方向の引張弾性率を測定した。
【0034】
フィルム成形性は、成形機による成形時のねじれ皺の発生状態を目視により観察し、またフィルム巻戻し性は、表面保護フィルムを図3及び図4の表面保護フィルム回収法により回収した際の巻き皺の発生状態を目視により観察した。
【0035】
表1から、実施例1〜3の表面保護フィルムは何れも、中心線平均粗さが0.09〜0.13μmで、引張弾性率も320〜520MPaである。またフィルム成形性及びフィルム巻戻し性は共に良好である。
【0036】
これに対して、比較例1の表面保護フィルムは中心線平均粗さは良いが、引張弾性率が小さいため、フィルム回収時に弛みが生じ回収ロールで巻き皺が発生したことがわかる。一方、比較例2の表面保護フィルムはフィルム成形時に皺が発生し外観に優れたフィルムを得ることができなかった。従ってフィルム巻戻し性は実施するまでもなかった。
【0037】
また実施例2で得られた表面保護フィルムを用いて、再利用(リサイクル)性能を見るために粘着性試験を行い表2に示す結果を得た。採用した試験方法はMD(縦)方向150mm、TD(横)方向50mmのPC(ポリカーボネ−ト)シートにMD方向150mm、TD方向50mmの表面保護フィルムを貼付し、二日後、23℃、50%RH環境下にて引張試験機(オリエンテック社製)を用いて300mm/minにてMD方向の剥離強度を測定後、再度同フィルムをPCシートに貼付し再び二日後に剥離強度を測定した。これを4回繰り返した。
【0038】
【表2】
【0039】
表2からリサイクル回数が4回目でも剥離強度が低下していないことがわかる。従ってリサイクルに十分耐えうることが実証された。
【0040】
【発明の効果】
本発明の表面保護フィルムの基材層を構成する組成物には無機物が含まれていないので、表面保護フィルムを偏光膜や位相差膜等の光学部材に使用できる。
【0041】
また本発明の表面保護フィルムは、基材層が無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなり、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面粗さと引張弾性を有しているので、巻き戻し時の作業効率が低下することなく、また表面保護フィルムを再利用しても被保護材である光学部材の品質を損ねることがなくリサイクルが可能で資源の節約に寄与する。
【0042】
さらに本発明によれば、回収装置を改変することなく、回収時の巻き皺を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面保護フィルムの断面図。
【図2】被保護材に表面保護フィルムを貼付しロール巻きにした状態の一部断面図。
【図3】表面保護フィルムの回収工程を示す正面図。
【図4】表面保護フィルムの回収工程を示す側面図。
【符号の説明】
1 表面保護フィルム
2 基材層
3 粘着材層
4 被保護材(光学部材)
5 ロール
6 ガイドロール
7 回収ロール
8 弛み
9 巻き皺
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話の表示画面等に使用される液晶パネルの構成部材である偏光膜や位相差膜等の光学部材の保管や輸送時に、傷付き防止等のためその表面に貼付される光学部材用の表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルに使用される偏光膜や位相差膜等は厚さが極めて薄いため、ロール状に巻かれた状態で搬送、保管される。しかし搬送や保管の際に、膜の表面に傷や汚れが付くと光学特性に悪影響を与えるので、膜の表面を保護するために表面保護フィルムが貼付される。搬送や保管が終わった段階で偏光膜や位相差膜から剥がされた表面保護フィルムは使い捨てされる場合もあるが、最近では資源保護の観点から再利用(リサイクル)されることが望まれている。
【0003】
表面保護フィルム1は、例えば図1のようにポリエチレン系組成物からなる基材層2に、粘着材層3を積層した構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような表面保護フィルム1の基材層2の表面2aが平ら過ぎるとブロッキングが発生する。即ち図2のように表面保護フィルム1を偏光膜や位相差膜等の光学部材(被保護材)4に貼付した状態でロール状に巻き取るときに、表面保護フィルム1がその上に来る被保護材4にぴたっと貼りついてしまう。従って表面保護フィルム1が貼付された被保護材4をロール状態から巻き戻す際に作業効率が低下する。
【0005】
またブロッキングは、ロール状に巻かれた被保護材4を巻き戻しながら、被保護材4から表面保護フィルム1を剥がして回収のために巻き取る際に、表面保護フィルムに巻き皺を生じさせやすい。このような巻き皺のあるリサイクルされた表面保護フィルムを再使用すると、被保護材に傷を与え被保護材の商品価値を低下させてしまう。
【0006】
そのため表面保護フィルムの表面2aが滑りやすく巻き皺にならず、仮に皺が生じようとしても皺が逃げるよう適当な粗さにすることが要求される。そこで表面保護フィルムの表面粗さをあるレベルに保持するために炭酸カルシウム粒子や二酸化ケイ素粒子等の無機物粒子を使用する方法が提案されている(特許第3193104号公報)。しかし無機物粒子を使用すると被保護材を汚染して光学的機能低下の原因となるので、無機物を使用する方法は光学部材用の表面保護フィルムには使用できない。
【0007】
一方、被保護材4を保護する為に図3のように表面保護フィルム1の幅Aは被保護材4の幅Bより広く(例えばAが1400mmに対しBが1350mm)なされている場合があり、この場合表面保護フィルム1が被保護材4に貼付された状態では、表面保護フィルム1の両側に被保護材4に重畳していない耳部1b(例えば幅25mm)が形成され、この状態でロール状に巻かれている。
【0008】
このように表面保護フィルム1が貼付されたロール巻き状態の被保護材4を図4のようにロール5に装架し、ロール状態から巻き戻しながら被保護材4から剥がした表面保護フィルム1をリサイクルの為に回収ロール7に巻き取る際に、被保護材4に粘着していない耳部1bと、被保護材4に粘着している部分とでは剥離のし易さから剥離する位置がa、bのように異なり、これはガイドロール6までの行程差a’、b’となって現れる。即ち耳部1bからガイドロール6までの行程a’に比べて、被保護材4に粘着している部分と剥離箇所bからガイドロール6までの行程の和b’は長くなる。
【0009】
被保護材4から剥がされる表面保護フィルム1の引張弾性率が低いと、a’とb’の差が大きくなって、このaからbへの移行過程c(図3)により、表面保護フィルム1に弛み8が生じ、回収ロール7に巻き取る際に巻き皺9となって現れ、表面保護フィルム1は巻き皺9が発生した状態で回収ロール7に巻回される。このような巻き皺をなくすために、従来はガイドロールの位置やロールの大きさを変えたりするなど設備面での改良が試みられていた。
【0010】
さらに表面保護フィルム成形時にも皺の問題が生じる。即ち、表面保護フィルムは例えばインフレーション法により製造されるが、この方法では基材層を構成する素材と、粘着材層を構成する素材とがインフレーションフィルム成形機のそれぞれの押出機に送られ、ダイからチューブ状に共押出しされ、中に空気が導入された状態で上方に引き上げられる。円筒状のチューブの上半分は縦軸を中心にして回転しながらニップロールにより扁平状に変形されるが、その際に表面保護フィルムの引張弾性率が高いとねじれにより皺が発生し易い。
【0011】
本発明は、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない、光学部材用に適し且つリサイクル可能な表面保護フィルムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、炭酸カルシウムや二酸化ケイ素等の無機物を含まない高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを特定の割合で混合して用いることにより光学部材用に適し、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面粗さと引張弾性を有する表面保護フィルムが得られることを見出した。
【0013】
即ち、本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなる1乃至複数層の基材層に、粘着材層を積層してなる。
【0014】
また本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、基材層の中心線平均粗さ(Ra)が0.09〜0.15μmであるように構成されている。
【0015】
さらに本発明の光学部材用の表面保護フィルムは、引張弾性率が300〜550MPa(メガパスカル)であるように構成されている。
【0016】
高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンはJISに規定され密度で分類されている。本発明で使用する高密度ポリエチレンとしては例えば密度が0.94〜0.96g/cc、また低密度ポリエチレンとしては例えば密度が0.91〜0.93g/ccの無機物を含有しないポリエチレンが好ましい。
【0017】
高密度ポリエチレンは結晶化度が高く、低密度ポリエチレンは結晶化度が低い。このような高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の範囲で混合して用いると結晶化度の差によりブロッキングを生じない表面粗さが得られる。また、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを上述した特定の割合で混合して用いることにより、表面保護フィルムの成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない引張弾性が得られる。
【0018】
表面保護フィルムの表面の粗さ即ち、基材層の中心線平均粗さ(Ra)は0.09〜0.15μmであるのが好ましく、さらに好ましくは0.09〜0.13μmであるのが良い。中心線平均粗さが0.09μm未満ではブロッキングや皺や巻き皺が生じ易く、中心線平均粗さが0.15μmを超えると被保護体への傷発生の可能性が高まると共に、表面保護フィルム生産工程や使用工程で白粉が発生し易くなる。
【0019】
一方、引張弾性率は300〜550MPaであるのが好ましく、さらに好ましくは320〜520MPaが良い。引張弾性率が300MPa未満では表面保護フィルムの回収時に巻き皺が生じ易く、一方、引張弾性率が550MPaを超えるとインフレーション法における表面保護フィルム成形時にねじれによる皺が生じ成形上のリスクが高まる。
【0020】
基材層の厚さは巻き皺等の皺の発生の可能性を少なくする観点から20〜150μm、好ましくは40〜60μmが良い。
【0021】
なお基材層を複数層、例えば2層構造とし、各層における高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの比率を変えることにより、外層では表面粗さを最適なものとし、粘着材層と接する層では最適な引張弾性率が得られるようにしても良い。
【0022】
粘着材層に使用する粘着剤としては、例えばEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を使用することができ、EVAのVAコンテント及びMFR(溶融粘度)は適度な粘着性確保の観点からそれぞれ6〜15重量%、2〜10g/10分が好ましい。粘着強度は必要に応じて調整される。
【0023】
粘着材層の厚さは5〜20μm、好ましくは10〜15μmが良い。5μm未満では粘着力不足が生じ、また20μmを超えても粘着力向上効果は少ない。
【0024】
表面保護フィルムの製造にあたっては、インフレーション法の他、T−ダイ法等の従来使用されている方法も使用できる。
【0025】
なお基材層及び粘着材層には有機系安定剤を添加しても良く、また基材層にBHTの添加されたポリエチレンを使用することもできる。
【0026】
【実施例】
<実施例1>
無機物を含有しない高密度ポリエチレン(HDPE)として三井住友ポリオレフィン社製のハイゼックス3300F(密度0.954g/cc)を、無機物を含有しない低密度ポリエチレン(LDPE)として三井住友ポリオレフィン社製のスミカセンG201F(密度0.919g/cc)を、30重量%:70重量%の比率で混合して基材層用の素材とし、粘着材層の素材として住友化学社製のEVAであるエバテートD−3021(VAコンテント6重量%、MFR7g/10分)を使用した。両素材をインフレーションフィルム成形機のそれぞれの押出機に送り共押出して、厚さ50μmの基材層と粘着材層との積層体(基材層40μm、粘着材層10μm)、即ち表面保護フィルムを得た。なお基材層側の押出機シリンダー温度及び粘着材層側の押出機シリンダー温度はそれぞれ180℃と170℃に、またダイの温度は180℃に設定した。
【0027】
<実施例2>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを50重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを50重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0028】
<実施例3>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを70重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを30重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0029】
<比較例1>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを20重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを80重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0030】
<比較例2>
基材層として無機物を含有しない高密度ポリエチレンにハイゼックス3300Fを80重量%、無機物を含有しない低密度ポリエチレンにスミカセンG201Fを20重量%混合して用いた他は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0031】
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた各表面保護フィルムの基材層側の中心線平均粗さ及び表面保護フィルムの引張弾性率を測定したところ表1のような結果を得た。また各表面保護フィルムについてフィルム成形性及びフィルム巻戻し性を目視により観察したところ表1のようになった。
【0032】
【表1】
【0033】
なお中心線平均粗さの測定はJIS B 0651に準拠して触針表面粗さ測定機(小坂製作所製)を用いて、フィルムのMD(マシーンダイレクション即ち縦)方向のRaを測定した。また引張弾性率はJIS1号ダンベルを使用して、23℃、50%RH(相対湿度)環境下にて引張試験機(オリエンテック社製)を用いて引張速度200mm/minにてMD方向の引張弾性率を測定した。
【0034】
フィルム成形性は、成形機による成形時のねじれ皺の発生状態を目視により観察し、またフィルム巻戻し性は、表面保護フィルムを図3及び図4の表面保護フィルム回収法により回収した際の巻き皺の発生状態を目視により観察した。
【0035】
表1から、実施例1〜3の表面保護フィルムは何れも、中心線平均粗さが0.09〜0.13μmで、引張弾性率も320〜520MPaである。またフィルム成形性及びフィルム巻戻し性は共に良好である。
【0036】
これに対して、比較例1の表面保護フィルムは中心線平均粗さは良いが、引張弾性率が小さいため、フィルム回収時に弛みが生じ回収ロールで巻き皺が発生したことがわかる。一方、比較例2の表面保護フィルムはフィルム成形時に皺が発生し外観に優れたフィルムを得ることができなかった。従ってフィルム巻戻し性は実施するまでもなかった。
【0037】
また実施例2で得られた表面保護フィルムを用いて、再利用(リサイクル)性能を見るために粘着性試験を行い表2に示す結果を得た。採用した試験方法はMD(縦)方向150mm、TD(横)方向50mmのPC(ポリカーボネ−ト)シートにMD方向150mm、TD方向50mmの表面保護フィルムを貼付し、二日後、23℃、50%RH環境下にて引張試験機(オリエンテック社製)を用いて300mm/minにてMD方向の剥離強度を測定後、再度同フィルムをPCシートに貼付し再び二日後に剥離強度を測定した。これを4回繰り返した。
【0038】
【表2】
【0039】
表2からリサイクル回数が4回目でも剥離強度が低下していないことがわかる。従ってリサイクルに十分耐えうることが実証された。
【0040】
【発明の効果】
本発明の表面保護フィルムの基材層を構成する組成物には無機物が含まれていないので、表面保護フィルムを偏光膜や位相差膜等の光学部材に使用できる。
【0041】
また本発明の表面保護フィルムは、基材層が無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなり、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない表面粗さと引張弾性を有しているので、巻き戻し時の作業効率が低下することなく、また表面保護フィルムを再利用しても被保護材である光学部材の品質を損ねることがなくリサイクルが可能で資源の節約に寄与する。
【0042】
さらに本発明によれば、回収装置を改変することなく、回収時の巻き皺を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面保護フィルムの断面図。
【図2】被保護材に表面保護フィルムを貼付しロール巻きにした状態の一部断面図。
【図3】表面保護フィルムの回収工程を示す正面図。
【図4】表面保護フィルムの回収工程を示す側面図。
【符号の説明】
1 表面保護フィルム
2 基材層
3 粘着材層
4 被保護材(光学部材)
5 ロール
6 ガイドロール
7 回収ロール
8 弛み
9 巻き皺
Claims (3)
- 無機物を含有しない高密度ポリエチレンと無機物を含有しない低密度ポリエチレンとを30重量%:70重量%から70重量%:30重量%の比率で混合した組成物からなる1乃至複数層の基材層に、粘着材層を積層した、ブロッキングを発生させず、成形時や回収時に皺や巻き皺を発生させない光学部材用の表面保護フィルム。
- 基材層の中心線平均粗さが0.09〜0.15μmである請求項1に記載の光学部材用の表面保護フィルム。
- 引張弾性率が300〜550MPaである請求項1又は2に記載の光学部材用の表面保護フィルム。
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