JP4438566B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学装置の製造工程において、電気光学装置用の基板の表面に形成された薄膜を、プラズマを用いてエッチングする工程を有する電気光学装置の製造方法に関する。
電気光学装置の製造工程において石英(SiO)等の基板(以下、単に基板と称す)または該基板上に成膜された酸化膜等の各種薄膜のエッチング工程に、プラズマガスを用いてドライエッチングを行う手法が周知である。
詳しくは、エッチング装置のチャンバ内の上側と下側に配設された一対の電極(以下、上側を上部電極、下側を下部電極と称す)の内、下部電極上に基板を戴置し、上部電極と下部電極との間にプラズマガスを導入して、前記電極間に真空破壊を起こさせることによりプラズマを発生させ、その結果生成されたイオンやラジカル等の活性種の放電により、基板または基板上に形成された薄膜をドライエッチングする手法が一般に知られている。
ところで、チャンバ内には、例えば基板を固定するクランプ部材を昇降させる昇降部材や、下部電極をチャンバ内にて固定する部材や、チャンバの基板搬入搬出口に設けたゲート部材等、ステンレス鋼から形成された部材が配設されている。
しかしながら、ステンレス鋼を含む金属部材には、プラズマによってドライエッチングされやすいものがあるため、このような金属部材にプラズマが被着してしまうと、基板または基板上に形成された薄膜のみならず、ステンレス鋼までもが、ドライエッチングされてチャンバ内に拡散してしまい、基板表面に、ステンレス鋼であればそれを構成する金属元素である鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)が付着、残留し、基板表面が金属汚染されてしまうといった問題があった。
基板表面が金属汚染されてしまい、次工程で行われる基板表面の剥離、洗浄等によっても基板表面の金属元素が除去出来ない場合は、さらに次工程で薄膜が成膜された後、上記金属元素が異常成長してしまう場合があり、その結果、基板の素子性能が低下し、歩留まりが低下してしまう場合がある。よって、基板表面の金属汚染は低減させる必要がある。
このような事情に鑑み、例えば特許文献1では、チャンバ内に配設される金属部品を、ドライエッチングされ難い部材であるアルミアルマイト等のアルミ合金により形成することで、基板表面の金属汚染を防止する技術の提案がなされている。
加えて、アルミ合金またはステンレス鋼から形成された金属部品の表面を、シリカ系皮膜及び高純度アルミナ皮膜で被覆することにより、アルミ合金またはステンレス鋼から金属元素が拡散するのを防ぎ、基板表面の金属汚染を防止する技術の提案がなされている。
特開2002−359233号公報
しかしながら、特許文献1においては、例えばチャンバ内に、ドライエッチングされ易い金属部品が配設されている場合、プラズマを用いたエッチングを行うには、金属部品をアルミ合金から形成された部材に変更しなくてはならず、容易かつ早急にプラズマを用いたドライエッチングを行うことが困難である。
また、アルミ合金またはステンレス鋼から形成された金属部品の表面を、シリカ系皮膜及び高純度アルミナ皮膜で被覆するに際し、シリカ皮膜で覆う際は、スプレー等により塗布を行い、高純度アルミナ皮膜で被覆する際は、溶射により行っている。
よって、金属部品の表面を、シリカ系皮膜及び高純度アルミナ皮膜で覆うには、基板の成膜工程、及び基板または基板上に成膜された各種薄膜のドライエッチング工程とは、別工程で行わなければならず、容易かつ早急にプラズマを用いたドライエッチングを行うことが困難である。また、別途、シリカ皮膜及び高純度アルミナ皮膜を用意する必要があるため、基板製造コストが高くなってしまうといった問題があった。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、基板表面を、プラズマを用いてエッチングする際、基板表面が金属汚染されることを容易かつ早急に、並びに低コストで防ぐことができる電気光学装置の製造方法を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置の製造方法は、金属部材が配設された装置内にガスを導入してプラズマを発生させ、表面に薄膜が形成された電気光学装置用の基板を前記装置内に載置し、前記基板表面に前記プラズマを照射して該基板表面をエッチングするエッチング処理工程を有する電気光学装置の製造方法において、前記エッチング処理工程の前に、前記薄膜と同じ物質で表面が覆われた基板を投入し、該基板の表面に、前記プラズマを照射して前記物質をエッチングすることにより、該エッチングにより拡散された前記物質で前記金属部材の表面を被覆する前処理工程を有し、前記前処理工程において、前記エッチング後に、該エッチングにより前記金属部材から拡散され前記基板表面に被着した金属の量を測定し、該金属の量が所定値以下となるまで前記薄膜と同じ物質で表面が覆われた基板を投入して前記エッチングを行うことを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、電気光学装置に用いる基板をエッチングするプロセスと同一のプロセスにより、金属部材が基板表面に付着することを防止することができるため、容易にエッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。よって、製造時の電気光学装置の歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
また、電気光学装置に用いる基板をエッチングする際に用いる薄膜と同一の物質を用いて金属部材が基板表面に付着することを防止することができるため、低コストにて、エッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、金属部材に物質を被覆させる工程は、エッチング後の基板表面の金属汚染が所定値以下となるまで行われることにより、確実に金属部材が基板表面に付着することを防止することができるため、容易にエッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
さらに、前記前処理工程は、前記装置内をクリーニングした後、行われることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、金属部材に物質を被覆させる工程は、前記装置内をクリーニングした後に行われることにより、確実に金属部材が電気光学装置に用いる基板の表面に付着することを防止することができるため、容易にエッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
また、前記金属部材は、鉄、ニッケル、クロムのいずれか、またはこれらの金属の合金から形成されていることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、金属部材がエッチング後に前記金属部材は、前記エッチング後に、電気光学装置に用いる基板の表面を汚染する鉄、ニッケル、クロムのいずれか、またはこれらの金属の合金からから形成されていたとしても、金属部材を変更することなく、低コストにて、エッチング後の電気光学装置に用いる基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
さらに、前記金属部材は、前記プラズマを発生させる電極を前記装置内にて固定する部材であることを特徴とし、また、前記金属部材は、前記装置内に前記基板または前記ダミー基板を搬入、搬出する基板搬入搬出口に設けたゲート部材であることを特徴とし、さらに、前記金属部材は、前記基板または前記ダミー基板を前記装置内にて固定するクランプ部材の昇降部材であることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、装置内の配設されたプラズマを発生させる電極を該装置内にて固定する部材、ゲート部材及びクランプ部材の昇降部材が、エッチング後に、電気光学装置に用いる基板の表面を汚染する鉄、ニッケル、クロムのいずれか、またはこれらの金属の合金からから形成されていたとしても、電極固定部材、ゲート部材及びクランプ部材を変更することなく、低コストにて、エッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
また、前記物質は、レジスト材であることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、電気光学装置に用いる基板をエッチングする際に用いるレジストを用いて金属部材が電気光学基板表面に付着することを防止することができるため、新たに材料を用意することなく、低コストにて、エッチング後の基板表面の金属汚染を防止することができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。先ず、図4〜図6を参照にして電気光学装置の構成の概略を説明する。
図4は石英基板を用いて構成した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図である。図5は素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図4のH−H'線の位置で切断して示す断面図である。
図4及び図5に示したように、電気光学装置、例えば、電気光学物質に液晶を用いて所定の表示を行う液晶装置100は、一対の基板間に液晶が挟持された構成となっている。
該基板に対して各種膜の成膜工程、レジスト形成工程、エッチング工程、レジスト剥離工程の繰返しによって、TFT基板等の素子基板110が形成される。同様に、素子基板110よりも若干小さいサイズの電気光学装置用基板に対して各種膜の成膜工程、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程、レジスト剥離工程の繰返しによって、対向基板120が形成される。
図4及び図5に示すように、素子基板110と対向基板120とは対向配置され、素子基板110と対向基板120との間に液晶150が封入されている。素子基板110上には画素を構成する画素電極等がマトリクス状に配置される。
画素領域においては、複数本の走査線103aと複数本のデータ線106aとが交差するように配線され、走査線103aとデータ線106aとで区画された領域に画素電極109aがマトリクス状に配置される。そして、走査線103aとデータ線106aの各交差部分に対応してTFT130が設けられ、このTFT130に画素電極109aが接続される。
TFT130は走査線103aのON信号によってオンとなり、これにより、データ線106aに供給された画像信号が画素電極109aに供給される。この画素電極109aと対向基板120に設けられた対向電極121との間の電圧が液晶150に印加される。また、画素電極109aと並列に蓄積容量170が設けられており、蓄積容量170によって、画素電極109aの電圧はソース電圧が印加された時間よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積容量170によって、電圧保持特性が改善され、コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
一方、対向基板120には、素子基板110のデータ線106a、走査線103a及びTFT130の形成領域に対向する領域、即ち各画素の非表示領域において第1遮光膜123が設けられている。この第1遮光膜123によって、対向基板20側からの入射光がTFT130の図示しないチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域に入射することが防止される。第1遮光膜123上に、対向電極(共通電極)121が基板120全面に亘って形成されている。
素子基板110の画素電極109a上にはポリイミド系の高分子樹脂からなる配向膜116が積層され、所定方向にラビング処理されている。また、対向基板120の対向電極121上にもポリイミド系の高分子樹脂からなる配向膜122が積層され、所定方向にラビング処理されている。
また、対向基板120には表示領域を区画する額縁としての遮光膜142が設けられている。遮光膜142は例えば遮光膜123と同一又は異なる遮光性材料によって形成されている。
遮光膜142の外側の領域に液晶を封入するシール材141が、素子基板110と対向基板120間に形成されている。シール材141は対向基板120の輪郭形状に略一致するように配置され、素子基板110と対向基板120を相互に固着する。シール材141は、素子基板110の1辺の一部において欠落しており、貼り合わされた素子基板110及び対向基板120相互の間隙には、液晶150を注入するための液晶注入口178が形成される。液晶注入口178より液晶が注入された後、液晶注入口178を封止材179で封止するようになっている。こうして、素子基板110と対向基板120との間に液晶150が封入される。
素子基板110のシール材141の外側の領域には、データ線駆動回路161及び実装端子62が素子基板110の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路163が設けられている。素子基板110の残る一辺には、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路163間を接続するための複数の配線164が設けられている。また、対向基板120のコーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板110と対向基板120との間を電気的に導通させるための導通材165が設けられている。
このように構成された液晶装置100においては、所定のタイミングでデータ線106aから供給される画像信号がTFT130によって画素電極109aに書き込まれる。書き込まれた画素電極109aと対向電極121との電位差に応じて液晶50の分子集合の配向状態が変化して、光を変調し、階調表示を可能にする。
続いて、図1を参照して、液晶装置100を製造するに際し用いる装置、詳しくは、液晶装置に用いる基板の表面をドライエッチングするドライエッチング装置の構成について説明する。尚、以下、説明上、素子基板110または対向基板120を単に基板2として説明する。
図1は、ドライエッチング装置の構成の概略を示す断面図である。尚、本実施の形態におけるドライエッチング装置1は、例えばフッ素系のプラズマを用いて、装置内であるチャンバ30の内部30aに配設された基板2の表面2a及び表面2aに成膜された図示しない酸化膜等の各種薄膜をドライエッチングする装置である。
図1に示すように、ドライエッチング装置1のチャンバ30に、該チャンバ30の内部30aにプラズマガスを導入する吸気口30kと、ドライエッチング後の基板2から発生したパーティクルを、該チャンバ30の内部30aからチャンバ30外に排出する排気口30hが形成されている。また、チャンバ30に、基板2をチャンバ30の内部30aに搬入、搬出する際の基板搬入搬出口40eが形成されたゲート部材40が配設されている。
さらに、チャンバ30の内部30aであって、該内部30aの図中上側寄り及び下側寄りに、一対の電極(以下、上側に設けられたものを上部電極6、下側に設けられたものを下部電極7と称す)が配設されている。
一対の電極の内、一方の電極である下部電極7は、例えば円板状に形成されており、該下部電極7の上面7aに、液晶装置100に用いる、例えば石英(SiO)等から形成された円板状の基板2、または後述するダミー基板20が戴置される。尚、基板2及び下部電極7は、円板状でなくとも良く、板状部材であればどのような形状であっても良い。また、基板2は、石英(SiO)に限らずシリコン(Si)から形成されていても良い。
下部電極7は、アースシールド80により、チャンバ30の内部30aの底面に固定されている。詳しくは、アースシールド80は、上端にフランジを有する略円筒状を有しており、内周面で下部電極7の外周を、上端のフランジ面で下部電極7の上面7aの外周寄りを被覆することにより、下部電極7をチャンバ30の内部30aの底面に固定する。尚、アースシールド80は、下部電極7のアースとなっている。
下部電極7の上面7aに戴置された基板2の表面2aのプラズマが被着される面以外、例えば外周よりに、例えばリング状を有するクランプ部材であるクランプリング5が戴置される。
クランプリング5は、フッ素系のプラズマに対して耐性のある物質、言い換えればフッ素系のプラズマによりドライエッチングされ難い物質、例えばアルミナセラミック(Al)から形成されている。
尚、クランプ部材は、リング状に限らず、基板2の表面2aのプラズマ被着面以外に戴置できる形状であれば、どのような形状であっても良い。また、クランプ部材は、アルミナセラミックに限らず、アルミアルマイトから形成されていても良く、さらには、フッ素系のプラズマによりドライエッチングされ難い物質であれば、どのようなものであってもよい。
クランプリング5は、基板2を下部電極7に対して押圧して固定するものである。クランプリング5は、該クランプリング5の下方に配設されたクランプリング昇降部材(以下、単に昇降部材と称す)60によって図中上下方向に昇降される。
昇降部材60は、リング状に形成された底部60aと、該底部60aの上面に複数形成され、先端がクランプリング5の底面に当接するよう上方に突出する伸縮自在な保持部60tとを有している。
よって、昇降部材60は、保持部60tが、エア等により上下方向に伸縮することにより、該保持部60tの先端が当接されているクランプリング5を上下方向に昇降させる。
次に、このように構成されたドライエッチング装置1を用いて、本発明の一実施の形態を示す液晶装置100の製造方法、詳しくは、液晶装置100に用いる基板のドライエッチング方法について説明する。
尚、本実施の形態は、チャンバ30の内部30aに配設されたゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80は、フッ素系のプラズマ50によりドライエッチングされると、該エッチングされた金属元素により、基板2の表面2aを金属汚染してしまう金属部材、例えば、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)から構成されたステンレス鋼(以下、SUS材と称す)から形成されている場合に適用される。
図2は、本発明の一実施の形態を示す基板のドライエッチング方法を示したフローチャート、図3は、図1のチャンバ内にダミー基板を配設し該ダミー基板の表面をプラズマを用いてドライエッチングした状態を示すドライエッチング装置の断面図である。
図2に示すように、先ず、ステップS1において、チャンバ30の内部30aの汚れを取るため、チャンバ30の内部30aが、WET(ウエット)クリーニングにより洗浄される。この際、チャンバ30の内部30aに配設されたゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80も洗浄され、該ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80は、表面が露出される。
続くステップS2において、図3に示すように、チャンバ30の内部30aに、ゲート部材40の基板搬入搬出口40eからダミー基板20がロボットのアーム等により投入、即ち搬入され、下部電極7の上面7aに戴置される。
次いで、戴置されたダミー基板20の表面20aの外周寄りに、クランプリング5が戴置される。その後、クランプリング5は、該クランプリング5に先端が当接された昇降部材60の保持部60tの縮小動作を受けて、基板2を下部電極7に対して押圧して固定する。
その後、基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜をプラズマ50を用いてドライエッチングする際の条件と同条件、かつ同一プロセスで、プラズマ50を用いて、ダミー基板20の表面20aに塗布されたフォトレジスト膜(以下、レジスト材と称す)90をドライエッチングする前処理工程が行われる。尚、レジスト90は、基板2の表面2aをドライエッチングする際に用いられる物質である。
具体的には、上部電極6と下部電極7との間に、吸気口30kからプラズマガスが導入され、既知の手段により、両電極間に高周波の電力が供給されることにより、両電極間が真空破壊される。その後、プラズマ50が発生し、その結果生成されたイオンやラジカル等の活性種の放電により、レジスト材90がドライエッチングされる。
このことにより、ドライエッチングされたレジスト材90は、チャンバ30内に拡散され、該チャンバ30内に付着する。それと同時に、図3に示すように、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80の表面にも付着する。
この際、ステップS1のクリーニングによって、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80は、表面が露出されているため、プラズマ50により、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を形成するSUS材を構成する、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)もドライエッチングされ、チャンバ30の内部30aに拡散される。その後、ステップS3に移行する。
ステップS3では、前処理工程であるプラズマ50を用いたドライエッチング後のダミー基板20の表面20a上の金属汚染量、詳しくは、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)の量を、例えばX線装置にて測定し、その後、ステップS4に移行する。
ステップS4では、レジスト材90がドライエッチングされたダミー基板20が、基板搬入搬出口40eからチャンバ30外に搬出される。その後、ステップS5に移行する。
ステップS5では、ステップS3で測定した鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)の量が、規定値である基準量、例えば6×1010cm以下であったか否かが判定される。即ち、ダミー基板20の表面20aが金属汚染されていたか否かが判定される。
ダミー基板20の表面20aが金属汚染されておれば、ステップS2に戻り、図3に示すように、レジスト材90が、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を被覆し、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80自体がプラズマ50によりドライエッチングされることがなくなるまで、即ちダミー基板20の表面20aが金属汚染されなくなるまで、ステップS2〜ステップS5の前処理工程を繰り返す。
ダミー基板20の表面20a上に金属汚染がなければ、ステップS6に移行し、該ステップS6では、チャンバ30の内部30aに、ゲート部材40の基板搬入搬出口40eから液晶装置100に用いる基板2が搬入され、下部電極7の上面7aに戴置され、その後上述したように、クランプリング5により、下部電極7に対し固定されステップS7に移行する。
最後に、ステップS7では、基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜がプラズマ50により、上述した手法でドライエッチングされる本処理工程が行われる。尚、この際、レジスト材90を用いることにより、上記薄膜が所定のパターンとなるようドライエッチングしてもよい。
また、ドライエッチング中、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80は、レジスト材90により被覆されているため、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を形成するSUS材を構成する、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)が、プラズマ50によりドライエッチングされ、基板2の表面に付着することがない。
このようにして基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜がドライエッチングされる。
このように、本発明の一実施の形態を示す液晶装置に用いる基板のドライエッチング方法においては、液晶装置100に用いる基板2をドライエッチングする本処理工程に先立って、レジスト材90が表面20aに塗布されたダミー基板20の該レジスト材90を、SUS材から形成されたゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を被覆するまで、具体的には、ダミー基板20の表面20aに金属汚染がなくなるまでドライエッチングする前処理工程を行った。その後、基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜をドライエッチングする本処理工程を行った。
よって、ドライエッチング装置1に、ドライエッチングされやすいSUS材から形成されたゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80が配設されていたとしても、基板2のドライエッチング後、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80がプラズマ50によりドライエッチングされ、SUS材を構成する鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)が、基板2の表面2aに付着し、該表面2aが金属汚染されてしまうことを確実に防止することができる。
このことから、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を形成する金属部材を変更することなくドライエッチングを行うことができるため、低コストであって容易かつ早急にドライエッチング後の基板の表面2aの金属汚染を防ぐことができるので、基板の歩留まりを向上させることができる。
また、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を被覆するレジスト材90は、基板2の表面2aに成膜された薄膜を所定のパターンに形成するに際し用いる物質であることから、新たな物質を用意する必要がないため、低コストであって容易かつ早急にドライエッチング後の基板2の表面2aの金属汚染を防ぐことができるので、基板の歩留まりを向上させることができる。
さらに、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を、レジスト材90を用いて被覆するプロセスは、基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜をドライエッチングするプロセスと同一であることから、エッチングの際のプロセスを変更することなく、容易にドライエッチング後の基板2の表面2aの金属汚染を防ぐことができるので、基板の歩留まりを向上させることができる。
以下、変形例を示す。本実施の形態においては、プラズマは、フッ素(F)系のプラズマガスを用いたフッ素系のプラズマを例に挙げて示したが。これに限らず、本実施の形態は、ハロゲン系のプラズマ、例えばBr(臭素)、I(ヨウ素)、Cl(塩素)、At(アスタチン)を適用しても本実施の形態と同様の効果を得るということは勿論である。
また、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80は、SUS材から構成されているとして、本実施の形態を記載したが、プラズマによってドライエッチングされやすい合金から構成されていれば、SUS材に限らず、鉄、ニッケル、クロムのいずれか、またはこれらの金属の合金から形成されていても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに本実施の形態が適用できる金属部材は、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80に限定されない。
また、本実施の形態においては、ゲート部材40、昇降部材60及びアースシールド80を被覆する物質は、レジスト材であると示したが、これに限らず、基板2の表面2aまたは該表面2aに成膜された薄膜をドライエッチングする際に用いる物質で、金属汚染を防げるものであれば、どのようなものであっても構わないということは云うまでもない。
本発明の製造方法によって、ドライエッチングされる基板は、液晶装置100に限らず、一般に電気光学装置に適用できる。例を挙げると、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管または液晶シャッター等を用いた小型テレビを用いた装置などに適用できる。
また、本発明は電気光学装置の製造方法に限らず、基板上に半導体素子が形成される半導体装置の製造方法であって、プラズマエッチングを行う工程を含む製造方法に適用することも可能である。
ドライエッチング装置の構成の概略を示す断面図。 本発明の一実施の形態を示す基板のドライエッチング方法を示したフローチャート。 図1のチャンバ内に配設されたダミー基板の表面をプラズマによってドライエッチングした状態を示すドライエッチング装置の断面図。 基板を用いて構成した液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。 素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線の位置で切断して示す断面図。 液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図。
符号の説明
2…基板、2a…基板表面、5…クランプリング、20…ダミー基板、20a…ダミー基板の表面、30…チャンバ、30a…チャンバの内部、40…ゲート部材、40e…基板搬入搬出口、50…プラズマ、60…昇降部材、80…アースシールド、100…液晶装置。

Claims (7)

  1. 金属部材が配設された装置内にガスを導入してプラズマを発生させ、表面に薄膜が形成された電気光学装置用の基板を前記装置内に載置し、前記基板表面に前記プラズマを照射して該基板表面をエッチングするエッチング処理工程を有する電気光学装置の製造方法において、
    前記エッチング処理工程の前に、前記薄膜と同じ物質で表面が覆われた基板を投入し、
    該基板の表面に、前記プラズマを照射して前記物質をエッチングすることにより、該エッチングにより拡散された前記物質で前記金属部材の表面を被覆する前処理工程を有し、
    前記前処理工程において、前記エッチング後に、該エッチングにより前記金属部材から拡散され前記基板表面に被着した金属の量を測定し、該金属の量が所定値以下となるまで前記薄膜と同じ物質で表面が覆われた基板を投入して前記エッチングを行うことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 前記前処理工程は、前記装置内をクリーニングした後、行われることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 前記金属部材は、鉄、ニッケル、クロムのいずれか、またはこれらの金属の合金から形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記金属部材は、前記プラズマを発生させる電極を前記装置内にて固定する部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記金属部材は、前記装置内に前記基板を搬入搬出する基板搬入搬出口に設けたゲート部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記金属部材は、前記基板を前記装置内にて固定するクランプ部材の昇降部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記物質は、レジスト材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
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