JP4438167B2 - N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−n−メチルメタンスルホンアミドの製造方法 - Google Patents

N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−n−メチルメタンスルホンアミドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下記の式IのN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
【0002】
【化3】
Figure 0004438167
の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
本発明に従って製造することができるN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド(I)は、薬理学的に活性な化合物、たとえば、HMG−CoAリダクターゼのインヒビターを製造するための中間体である(Bioorg. Med. Chem. 1997, 5, 437)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の中間体へのよりよいアクセスを提供することにある。この目的は、請求項1に従う新規な方法によって達成される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、式IのN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド(I)は、式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノール
【0006】
【化4】
Figure 0004438167
をクロロジフェニルホスフィンと反応させることにより製造することができる。
【0007】
本発明の合成法の重要な利点は、これが工業的に適用可能なことにある。
【0008】
【発明の実施形態】
式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールは、対応するエステルを、たとえばジイソブチルアルミニウムハイドライドを用いて還元することにより、簡単な手法で取得することができる(EP-A 0521471)。
【0009】
式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールのクロロジフェニルホスフィンとの反応は、直接行なってもよいし、脱プロトン化をしてから行なってもよい。
【0010】
有利なのは、クロロジフェニルホスフィンと直接反応させ、ついで塩基で処理することである。
【0011】
「脱プロトン化」を行なう場合の変更態様によれば、式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、当業技術者にはよく知られている脱プロトン化剤、好ましくはアルカリ金属ハイドライドまたはアルカリ金属ヘキサアルキルジシラザンで、好都合に処理することができる。ナトリウムハイドライドの使用が有利である。この脱プロトン化は、通常、室温で実施される。この処理に続いて、クロロジフェニルホスフィンとの反応を行なう。クロロジフェニルホスフィンとの反応は、80℃ないし200℃の温度で、好都合に実施することができる。
【0012】
クロロジフェニルホスフィンは、直接溶媒として働かせることができる。しかしながら、これに加えて、ごく沸点の高い不活性な溶媒、たとえばトルエンもしくはキシレン、またはデカリン、およびそれぞれの異性体混合物を使用することができる。
【0013】
反応は、触媒の存在下に実施することができる。
【0014】
適切な触媒は、ヨウ素、アルカリ金属ヨウ化物、たとえばヨウ化ナトリウムやヨウ化カリウム、ハロゲン化アルキル、たとえばヨウ化メチルまたはヨウ化エチル、またはジハロアルカンたとえばジブロモメタンである。アルカリ金属ヨウ化物の使用が好ましい。
【0015】
触媒の使用量は、通常、使用する式IIのアルコール基準で、1モル%から20モル%の範囲から選ぶ。
【0016】
直接反応させる場合の変更態様は、−20℃ないし130℃、好ましくは+20℃ないし120℃の温度で、好都合に実施することができる。上述した「脱プロトン化」の場合の変更態様と同様に、クロロジフェニルホスフィンは、直接反応法の変更態様においても、直接、溶媒として働かせることができる。しかしながら、これに加えて、ごく沸点の高い不活性な溶媒、たとえばトルエンもしくはキシレン、またはデカリン、およびそれぞれの異性体混合物を使用することができる。
【0017】
クロロジフェニルホスフィンとの反応に続いて、反応混合物を、塩基で処理する。好適な塩基は、アルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、またはアルカリ金属炭酸塩、たとえば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムの、水溶液にしたものである。適切であれば、常用されている相転移触媒、たとえばテトラアルキルアンモニウムハライドを使用して、塩基との反応を促進させることができる。クラウンエーテルを使用しても、良好な結果を得ることができる。
【0018】
反応が終了したのち、式IのN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドは、混合物から、当業技術者には知られている手法、たとえば適当な溶媒を用いた反応混合物からの抽出および結晶化によって単離することができる。
【0019】
【実施例】
[実施例1]
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
1.00g(2.83mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず5mlのシス/トランス−デカリンに入れ、ついで204mg(4.68mmol)のナトリウムハイドライド(鉱油中55%分散液)と混合した。室温に30分間おいたのち、680mg(2.93mmol)のクロロジフェニルホスフィンを、激しく撹拌しながら、6分間にわたって添加した。混合物を52.2mg(0.35mmol)のヨウ化ナトリウムと混合し、184〜186℃に2時間15分にわたって加熱した。室温まで冷却した後、38〜40%濃度の酸性亜硫酸ナトリウム50mlおよび酢酸エチル50mlをこれに添加した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル50mlで抽出した。一体にした有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。その結果、粗生成物1.74gが得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(移動相:n−ヘキサン/酢酸エチル1:2)。382.4mg(25.1%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドが、無色の固体として得られた。(融点184〜185℃)
Figure 0004438167
[実施例2]
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
282.8mg(0.80mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず4.5mlのキシレン(異性体混合物)に入れて、55mg(1.30mmol)のナトリウムハイドライド(鉱油中55%分散液)と混合した。35分間おいたのち、キシレン1.5ml中のクロロジフェニルホスフィン185mg(0.84mmol)を、室温において、激しく撹拌しながら、5分間にわたって添加し、ついで混合物を135℃に20時間加熱した。室温まで冷却したのち、混合物を水15mlと混合し、酢酸エチル10mlで抽出した。有機相を分離して、水性相を2×10mlの酢酸エチルで抽出した。一体にした有機相を、つぎに乾燥し(MgSO4)、減圧下に濃縮した。粗生成物510mgが得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(移動相:n−ヘキサン/酢酸エチル1:2、ついで酢酸エチル)、230mg(53.5%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。
[実施例3]
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
512mg(1.45mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず8mlのトルエンに入れ、ついで96mg(2.20mmol)のナトリウムハイドライド(鉱油中55%分散液)と混合した。1時間ののち、これに、トルエン2.5ml中のクロロジフェニルホスフィン333.5mg(1.44mmol)を、室温において、激しく撹拌しながら、5分間にわたって添加した。混合物を28.7mg(0.19mmol)のヨウ化ナトリウムと混合し、108℃に22時間加熱した。6時間後、さらに28.7mg(0.19mmol)のヨウ化ナトリウムを加えた。室温まで冷却したのち、混合物を、濃度38〜40%の酸性亜硫酸ナトリウム30mlと混合し、酢酸エチル50mlで抽出した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル50mlで抽出した。ついで、一体にした有機相を減圧下に濃縮した。その結果、740mgの粗生成物が得られ、それをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(移動相:酢酸エチル)、212.7mg(27.3%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体として単離した。
[実施例4]
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
502.6mg(1.42mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず8mlのキシレン(異性体混合物)に入れ、これに、96.6mg(2.21mmol)のナトリウムハイドライド(鉱油中55%分散液)を混合した。1時間ののち、キシレン2.5ml中のクロロジフェニルホスフィン340.8mg(1.47mmol)を、室温において、激しく撹拌しながら、5分間にわたって添加した。混合物を34.6mg(0.23mmol)のヨウ化ナトリウムと混合し、136℃に19時間加熱した。3時間後、さらに25.1mgのヨウ化ナトリウムを加えた。室温まで冷却したのち、混合物を、酸性亜硫酸ナトリウムの希薄溶液30mlと混合し、酢酸エチル50mlで抽出した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル50mlで抽出した。ついで、一体にした有機相を、続いて減圧下に濃縮した。その結果、906mgの粗生成物が得られ、それをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(移動相:酢酸エチル)、315.9mg(41.3%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体として単離した。
[実施例5] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
氷浴で冷却しながら、1.05g(2.95mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず7gのトルエンに入れて、撹拌しながら、820mg(3.69mmol)のクロロジフェニルホスフィンと混合した。混合物を108℃に3時間加熱した。室温まで冷却したのち、これに水酸化カリウム水溶液(濃度45%)553mg(4.43mmol)およびテトラブチルアンモニウムブロマイド97.5mg(0.29mmol)を添加し、混合物を60℃において、1時間にわたり、激しく撹拌した。熱源を取り除き、まだ温かい反応混合物を水20mlと混合した。混合物をゆっくりと4℃まで冷却し、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水およびトルエンで洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。1.04g(64.1%、含有量97.6%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。
[実施例6] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
2.03g(5.69mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず13gのトルエンに入れ、氷浴で冷却しながら、2gのトルエン中のクロロジフェニルホスフィン1.67g(7.51mmol)と混合した。混合物を111℃に2.5時間加熱した。室温まで冷却したのち、濃度45%の水酸化カリウム水溶液1.08g(8.66mmol)およびテトラブチルアンモニウムクロライド175mg(0.574mmol)を添加し、混合物を60℃において、2時間にわたり、激しく撹拌した。水30mlを、温かい反応混合物に加えた。混合物を60℃において短時間撹拌し、それからゆっくりと4℃まで冷却し、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水(10ml)および冷トルエン(10ml)で洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。2.66g(84.1%、含有量96.6%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。
[実施例7] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
2.02g(5.69mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず13.1gのトルエンに入れ、氷浴で冷却しながら、1.9gのトルエン中のクロロジフェニルホスフィン1.67g(7.51mmol)と混合した。混合物を109℃に3時間加熱した。室温まで冷却したのち、固体の水酸化カリウム590mg(8.94mmol)および「18−クラウン−6」159mg(0.582mmol)を添加し、混合物を60℃において、3.5時間にわたり、激しく撹拌した。水30mlを、温かい反応混合物に加えた。混合物を60℃において短時間撹拌し、それからゆっくりと4℃まで冷却し、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水(10ml)および冷トルエン(10ml)で洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。1.82g(59.5%、含有量95.9%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。
[実施例8] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
2.02g(5.69mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まず13.1gのトルエンに入れ、氷浴で冷却しながら、1.9gのトルエン中のクロロジフェニルホスフィン1.71g(7.69mmol)と混合した。混合物を111℃に2.5時間加熱した。室温まで冷却したのち、濃度30%の水酸化ナトリウム溶液1.17g(8.78mmol)およびテトラブチルアンモニウムクロライド182mg(0.597mmol)を添加し、混合物を60℃において、3.5時間にわたり、激しく撹拌した。水30mlを、温かい反応混合物に加えた。混合物を60℃において短時間撹拌し、それからゆっくりと4℃まで冷却し、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水(10ml)および冷トルエン(10ml)で洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。2.18g(71.3%、含有量97.3%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。(融点184〜185℃)
[実施例9] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
9.29g(26.3mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールをトルエン26g中に分散させた液を、氷浴で冷却しながら、7.64g(34.4mmol)のクロロジフェニルホスフィンと混合した。少量のトルエンで洗浄したのち、混合物を111℃に2時間加熱した。室温まで冷却したのち、これに濃度45%の水酸化カリウム溶液4.94gおよびテトラブチルアンモニウムクロライド873mg(2.71mmol)を添加し、混合物を60℃において、1時間にわたり、激しく撹拌した。水100mlを、温かい反応混合物に加えた。混合物を60℃において短時間撹拌し、それからゆっくりと4℃まで冷却して、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水(30ml)および冷トルエン(30ml)で洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。11.74g(78.4%、含有量94.4%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。
[実施例10] (相転移触媒を使用しない直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
2.03g(5.69mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを、まずトルエン13g中に入れ、氷浴で冷却しながら、トルエン1.9g中のクロロジフェニルホスフィン1.69g(7.60mmol)と混合した。混合物を109℃に2.5時間加熱した。室温まで冷却したのち、混合物を、濃度45%の水酸化カリウム溶液1.09g(8.74mmol)と混合し、混合物を60℃において、2時間45分にわたり、激しく撹拌した。水30mlを、温かい反応混合物に加えた。混合物を60℃において短時間撹拌し、それからゆっくりと4℃まで冷却して、沈殿した固体を濾別した。生成物を冷水(10ml)および冷トルエン(10ml)で洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。2.44g(76.8%、含有量99.1%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。[実施例11] (直接反応)
N−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド
60.08g(0.170mmol)の[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールをトルエン約485ml中に溶解した溶液を、60℃において、42.55g(0.192mol、含有量99.7%)のクロロジフェニルホスフィンと混合した。混合物を2.5時間撹拌したのち、これを、濃度20%の水酸化カリウム水溶液70.66gとテトラブチルアンモニウムクロライド5.04g(0.017mol)との混合物に、60℃において添加した。その結果生じた反応混合物を、さらに2時間、60℃において撹拌した。その後、水215mlおよびトルエン108mlを加えた。水性相を80℃において分離した。有機相を2回、2×215mlの熱水で抽出した。有機相中に残留する水は、共沸的に除去した。混合物を、ゆっくりと(2時間)0℃まで冷却し、沈殿した固体を濾別した。生成物を2回、2×160mlのトルエンで洗浄し、減圧下に40℃において乾燥した。81.94g(89.7%)のN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを、無色の固体の形で単離した。含有量(HPLC):100%

Claims (10)

  1. 下記の式IのN−[5−(ジフェニルホスフィノイルメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピルピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを製造する方法であって、
    Figure 0004438167
    下記の式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを
    Figure 0004438167
    クロロジフェニルホスフィンと反応させることを特徴とする製造方法。
  2. 式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを直接クロロジフェニルホスフィンと反応させ、ついで塩基と反応させることを特徴とする請求項1の製造方法。
  3. 式IIの[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]メタノールを最初に脱プロトン化することを特徴とする請求項1の製造方法。
  4. 脱プロトン化を、アルカリ金属ハイドライドまたはアルカリ金属ヘキサアルキルジシラザンを使用して実施することを特徴とする請求項3の製造方法。
  5. 反応を触媒の助けを借りて実施することを特徴とする請求項3または4の製造方法。
  6. 使用する触媒が、ヨウ素、アルカリ金属ヨウ化物、ハロゲン化アルキルまたはジハロアルカンであることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかの製造方法。
  7. クロロジフェニルホスフィンとの反応を、80℃ないし200℃の温度において実施することを特徴とする請求項3ないし6のいずれかの製造方法。
  8. クロロジフェニルホスフィンとの直接の反応を、−20℃ないし130℃の温度において実施することを特徴とする請求項2の製造方法。
  9. 使用する塩基が、アルカリ金属水酸化物であることを特徴とする請求項2または8の製造方法。
  10. 反応を相転移触媒の助けを借りて実施することを特徴とする請求項2、8または9の製造方法。
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