JPS642098B2 - - Google Patents

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JPS642098B2
JPS642098B2 JP16360379A JP16360379A JPS642098B2 JP S642098 B2 JPS642098 B2 JP S642098B2 JP 16360379 A JP16360379 A JP 16360379A JP 16360379 A JP16360379 A JP 16360379A JP S642098 B2 JPS642098 B2 JP S642098B2
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JP
Japan
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reaction
amino
tin chloride
group
acid ester
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JP16360379A
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JPS5687541A (en
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Kyoshi Fukui
Junichiro Kita
Hiroshi Jibiki
Noboru Kakeya
Susumu Fujimura
Kyomi Okimoto
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アミノ酸エステルの製造方法、詳
しくは塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応
による反応生成物の存在下に、シアノギ酸エステ
ルと活性メチレン化合物とを反応させ、ついで得
られる反応生成物を水または酸性水溶液で処理し
てα,β―不飽和―α―アミノ酸エステルを製造
する方法に関する。
この発明により得られるアミノ酸エステルは、
医薬、農薬および高分子化合物の添加剤の中間体
として有用な化合物である。
例えば、シアノギ酸エチルとマロン酸ジエチル
とから得られるアミノ酸エステル(1―アミノ―
1,2,2―トリエトキシカルボニルエチレン)
を水素化ホウ素ナトリウムで還元すると、除草効
果を有するα―エトキシカルボニル―β―イミノ
―γ―ブチロラクトンが得られる。
従来、α,β―不飽和―α―アミノ酸エステル
の製法として、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩
化チタン()、塩化スズ()、塩化鉄()な
どのハロゲン化金属並びにピリジンやトリエチル
アミンなどの塩基の存在下にシアノギ酸エステル
と活性メチレン化合物とを反応させ、ついで反応
生成物を水で処理する方法が提案されている〔大
野ら、第21回天然有機化合物討論会要旨集、128
(1978)〕。
しかしながら、前記の方法では、ハロゲン化金
属として塩化亜鉛、および塩基としてトリエチル
アミンを選択し、該ハロゲン化金属と該塩基との
存在下に、室温で6時間シアノギ酸エチルとアセ
ト酢酸エチルとを反応させ、ついで反応生成物を
水で処理した場合は、比較的高い収率(85%)で
1―アミノ―2―アセチル―1,2―ジエトキシ
カルボニルエチレンを合成することができるが、
ハロゲン化金属として塩化スズ()、塩化アル
ミニウム、塩化チタン()または塩化鉄()
を用いた場合は、1―アミノ―2―アセチル―
1,2―ジエトキシカルボニルエチレンは全く生
成しないか、あるいは生成してもその収率が非常
に低い(14%以下)という欠点がある。
この発明者らは、ハロゲン化金属を使用する前
記従来法の欠点を改善することができ、α,β―
不飽和―α―アミノ酸エステルを容易に高収率で
製造することができる方法を開発することを目的
として種々検討したところ、従来法ではアミノ酸
エステルを収率よく製造することのできなかつた
塩化スズ()にかえて塩化スズ()を選択
し、塩化スズ()と特定のN―ハロ化合物との
反応による反応生成物の存在下に、特定のシアノ
ギ酸エステルと特定の活性メチレン化合物とを反
応させ、ついで得られる反応生成物を水または酸
性水溶液で処理すると、前記従来法において塩化
スズ()を用いた場合よりも高収率でα,β―
不飽和―α―アミノ酸エステルを製造できること
を見い出し、この発明に到達した。
すなわち、この発明は、 (i)塩化スズ()と(ii)N―ハロベンゼンスルホ
ンアミド、N―ハロ―ε―カプロラクタムおよび
N―ハロスクシンイミドよりなる群から選択され
たN―ハロ化合物との反応による反応生成物、好
ましくは塩化スズ()とN―ハロベンゼンスル
ホンアミドとの反応による反応生成物の存在下
に、 一般式 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル
基である。) で表わされるシアノギ酸エステルと、 一般式 (ただし、式中、R1はCN基、COR3基または
COOR4基で、R3は炭素数1〜4のアルキル基ま
たはフエニル基で、R4は炭素数1〜4のアルキ
ル基である。R2は水素原子または前記R1で示さ
れた基と同じである。) で表わされる活性メチレン化合物、好ましくは、 一般式 (ただし、式中、R5およびR6は炭素数1〜4
のアルキル基である。) で表わされるマロン酸ジエステルとを反応させ、
ついで反応後に得られる反応生成物を、水または
酸性水溶液で処理することを特徴とする 一般式 (ただし、式中、R、R1およびR2は前記と同
じ意味を有する。) で表わされるアミノ酸エステル、好ましくは、 一般式 (ただし、式中、R、R5およびR6は前記と同
じ意味を有する。) で表わされるアミノ酸エステルの製造方法に関す
る。
この発明においては、塩化スズ()と前記N
―ハロ化合物との反応生成物、好ましくは塩化ス
ズ()とN―ハロベンゼンスルホンアミドとの
反応生成物の存在下に、前記一般式(1)で表わされ
るシアノギ酸エステルと前記一般式(2)、好ましく
は一般式(4)で表わされる活性メチレン化合物とを
反応させ、前記反応により得られる反応生成物を
水または酸性水溶液で処理することが重要であ
る。
次に、この発明をさらに詳細に説明する。
この発明において、塩化スズ()は無水のも
のを用いるのが好ましい。結晶水を有する塩化ス
ズ()は、通常の方法により脱水して、無水の
塩化スズ()にして用いるのが好ましい。
また、この発明において、N―ハロ化合物は、
N―ハロベンゼンスルホンアミド、N―ハロ―ε
―カプロラクタムおよびN―ハロスクシンイミド
よりなる群から選択される。
N―ハロベンゼンスルホンアミドの代表的なも
のは、 一般式 (ただし、式中、Xは塩素原子または臭素原子
であり、R4は水素原子または炭素数1〜4のア
ルキル基である。) で表わされ、例えば、N―クロロベンゼンスルホ
ンアミド、N―ブロモベンゼンスルホンアミド、
N―クロロ―N―メチルベンゼンスルホンアミ
ド、N―ブロモ―N―メチルベンゼンスルホンア
ミド、N―クロロ―N―エチルベンセンスルホン
アミド、N―ブロモ―N―エチルベンゼンスルホ
ンアミド、N―クロロ―N―プロピルベンゼンス
ルホンアミド、N―ブロモ―N―プロピルベンゼ
ンスルホンアミドなどが挙げられ、N―ハロ―ε
―カプロラクタムの代表的なものとしては、N―
クロロ―ε―カプロラクタムが挙げられ、またN
―ハロスクシンイミドの代表的なものとしては、
N―クロロスクシンイミド、N―ブロモスクシン
イミドなどが挙げられる。
前記のN―ハロ化合物の中でも、特に高い収率
でアミノ酸エステルを製造することができるのは
N―ハロベンゼンスルホンアミドを用いたときで
あり、さらに高に収率でアミノ酸エステルを製造
することができるのはN―クロロベンゼンスルホ
ンアミドを用いたときである。
塩化スズ()に対するN―ハロ化合物の使用
量はモル比(N―ハロ化合物/SnCl2)で、通
常、0.5〜1である。なお、モル比が1よりも大
きいと、未反応のN―ハロ化合物を除去すること
なく塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応に
よる生成物をそのまま次のシアノギ酸エステルと
活性メチレン化合物との反応に用いた場合合に、
活性メチレン化合物が未反応のN―ハロ化合物に
よつてハロゲン化され、目的生成物であるアミノ
酸エステルの収率が低下するので好ましくない。
塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応は、
実質上無水の状態で溶媒中でまたは無溶媒で、塩
化スズ()とN―ハロ化合物とを接触させて行
なうのがよい。なおその際、シアノギ酸エステル
を共存させておくと、塩化スズ()とN―ハロ
化合物との反応が円滑に進行するので好ましい。
塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応に溶
媒を用いるときは、溶媒をあらかじめ十分に脱水
しておくのが望ましい。溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化
水素、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素などが
挙げられる。
塩化スズ()とN―ハロ化合物とを反応させ
る際の反応温度は、一般に−20〜100℃、好まし
くは0〜50℃である。塩化スズ()とN―ハロ
化合物とを反応させる際の反応時間は、一般に
は、1〜24時間である。
塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応によ
る反応生成物を含む反応液は、未反応物や溶媒を
除去することなく、そのまま次のシアノギ酸エス
テルと活性メチレン化合物との反応に用いてもよ
いが、未反応のN―ハロ化合物が含まれていると
きは、これを除去した方がよい。
前記一般式(1)で表わされるシアノギ酸エステル
としては、シアノギ酸メチル、シアノギ酸エチ
ル、シアノギ酸プロピルおよびシアノギ酸ブチル
が挙げられる。
この発明に用いる活性メチレン化合物は一般式
(2)で表わされるが、特に好ましい活性メチレン化
合物は一般式(4)で表わされるマロン酸ジエステル
である。マロン酸ジエステルを用いた場合には、
収率が高い。
前記活性メチレン化合物の具体例としては、シ
アノ酢酸メチル、シアノ酢酸エチル、アセト酢酸
メチル、アセト酢酸エチル、プロピオニル酢酸エ
チル、ブチリル酢酸エチル、バレリル酢酸エチ
ル、ベンゾイル酢酸メチル、ベンゾイル酢酸エチ
ル、マロノニトリル、マロン酸ジメチル、マロン
酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、マロン酸ジブ
チル、マロン酸メチルエチルなどが挙げられる。
活性メチレン化合物の使用量は、一般に、シア
ノギ酸エステルの使用量に対し等モル量である。
なお、活性メチレン化合物は、副反応を避ける
ためにシアノギ酸エステルの使用量に対し過剰モ
ル量使用しないほうが好ましい。また、シアノギ
酸エステルは、一般に前記塩化スズ()と反応
したN―ハロ化合物と約等モル量となるような量
で使用するのがよい。
シアノギ酸エステルと活性メチレン化合物との
反応は、塩化スズ()とN―ハロ化合物との反
応による反応生成物の存在下に、実質上無水の状
態で、溶媒中でまたは無溶媒で行なう。
シアノギ酸エステルと活性メチレン化合物との
反応に溶媒を用いるときは、あらかじめ十分に脱
水したものを用いるのが望ましい。溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの
芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン、
クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化
水素などが挙げられる。また、溶媒を用いる場
合、塩化スズ()とN―ハロ化合物との反応に
用いた溶媒と同種類のものを用いた方が、溶媒の
回収の都合がよい。溶媒の使用量は、シアノギ酸
エステル1mmolに対し10ml以下で十分である。
アシノギ酸エステルと活性メチレン化合物とを
反応させる際の反応温度は、一般には−20〜150
℃、好ましくは、−10〜100℃である。
反応時間は、一般には1〜24時間である。
シアノギ酸エステルと活性メチレン化合物との
反応の終了後、反応生成物を含む反応液は、これ
から未反応物や溶媒を除去して、または除去せず
に水または酸性水溶液で処理する。酸性水溶液と
しては、例えば塩酸、硫酸などの鉱酸やパラトル
エンスルホン酸のような有機酸の希薄な酸性水溶
液が挙げられる。
反応生成物を処理する際の処理温度は、通常、
0〜35℃であり、また処理時間は、通常、約1時
間である。
処理操作としては、通常、反応生成物に水また
は酸性水溶液を添加し、前記温度で前記時間混合
するのがよい。この処理操作により、この発明の
目的生成物であるアミノ酸エステルが生成し、こ
れを含む反応混合物を得ることができる。
アミノ酸エステルを含む反応混合物は、水層と
油層とに分離し、得られる油層を濃縮すると結晶
が析出する。結晶を分離、精製すると、この発明
の目的生成物であるアミノ酸エステル、詳しくは
α,β―不飽和―α―アミノ酸エステルを単離回
収することができる。
この発明により得られるアミノ酸エステルとし
ては、1―アミノ―2―シアノ―1,2―ジメト
キシカルボニルエチレン、1―アミノ―2―シア
ノ―1―エトキシカルボニル―2―メトキシカル
ボニルエチレン、1―アミノ―2―シアノ―1―
ブトキシカルボニル―2―エトキシカルボニルエ
チレン、1―アミノ―2―シアノ―1,2―ジエ
トキシカルボニルエチレン、1―アミノ―2―ア
セチル―1,2―ジメトキシカルボニルエチレ
ン、1―アミノ―2―アセチル―1,2―ジエト
キシカルボニルエチレン、1―アミノ―2―プロ
ピオニル―1,2―ジエトキシカルボニルエチレ
ン、1―アミノ―2―バレリル―1,2―ジエト
キシカルボニルエチレン、1―アミノ―2―ベン
ゾイル―1,2―ジメトキシカルボニルエチレ
ン、1―アミノ―2―ベンゾイル―1,2―ジエ
トキシカルボニルエチレン、1―アミノ―2,2
―ジシアノ―1―メトキシカルボニルエチレン、
1―アミノ―2,2―ジシアノ―1―エトキシカ
ルボニルエチレン、1―アミノ―1―ブトキシカ
ルボニル―2,2―ジシアノエチレン、1―アミ
ノ―2―ベンゾイル―1―エトキシカルボニルエ
チレン、1―アミノ―2―ベンゾイル―1―ブト
キシカルボニルエチレン、1―アミノ―1,2,
2―トリメトキシカルボニルエチレン、1―アミ
ノ―1,2,2―トリエトキシカルボニルエチレ
ン、1―アミノ―1,2,2―トリプロポキシカ
ルボニルエチレン、1―アミノ―1,2,2―ト
リブトキシカルボニルエチレン、1―アミノ―1
―ブトキシカルボニル―2,2―ジエトキシカル
ボニルエチレン、1―アミノ―1,2―ジエトキ
シ―2―メトキシカルボニルエチレンなどが挙げ
られる。
次にこの発明の実施例を示す。
実施例 1 ベンゼン40mlに塩化スズ()4.74gを懸濁さ
せ、これにN―クロロ―ε―カプロラクタム
2.95gをベンゼン15mlに溶解させた溶液を滴下し、
室温(約27℃)で撹拌下に1.5時間塩化スズ()
とN―クロロ―ε―カプロラクタムとの反応を行
なつた。
ついで得られた反応液に、室温で、マロン酸ジ
エチル3.20gとシアノギ酸エチル1.98gとをベンゼ
ン20mlに溶解させた溶液を滴下し、混合した後、
撹拌下に室温で5時間マロン酸ジエチルとシアノ
ギ酸エチルとの反応を行なつた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液を氷
水で冷却しながら、これに1規定の塩酸水溶液20
mlと水30mlとを加え、室温で1時間撹拌した。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、油層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を
n―ヘキサン30mlで洗浄し、1―アミノ―1,
2,2―トリエトキシカルボニルエチレン(融点
69.5〜70℃)2.39g(収率46%)を得た。
実施例 2 ベンゼン40mlに塩化スズ()1.52gを懸濁さ
せ、これにシアノギ酸エチル0.78gを滴下し、つ
いでN―クロロ―N―メチルベンゼンスルホンア
ミド1.62gをベンゼン15mlに溶解させた溶液を滴
下、混合し、室温(約27℃)で撹拌下に2時間塩
化スズ()とN―クロロ―N―メチルベンゼン
スルホンアミドとの反応を行なつた。
ついで得られた反応液に、室温で、マロン酸ジ
エチル1.26gをベンゼン15mlに溶解させた溶液を
滴下し、混合した後、撹拌下に室温で5時間シア
ノギ酸エチルとマロン酸ジエチルとの反応を行な
つた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液を氷
水で冷却しながら、これに1規定塩酸水溶液10ml
と水40mlとを加え、室温で1時間撹拌した。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、油層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、実施例1と同様にして、1―アミ
ノ―1,2,2―トリエトキシカルボニルエチレ
ン1.71g(収率84%)を得た。
実施例 3 ベンゼン45mlに塩化スズ()3.59gを懸濁さ
せ、これにN―クロロスクシンイミド2.00gを加
え、室温(約27℃)で撹拌下に24時間塩化スズ
()とN―クロロスクシンイミドとの反応を行
なつた。
ついで得られた反応液に、室温で、マロン酸ジ
エチル2.40gとシアノギ酸エチル1.40gとをベンゼ
ン20mlに溶解させた溶液を滴下、混合した後、撹
拌下に室温で5時間シアノギ酸エチルとマロン酸
ジエチルとの反応を行なつた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液を実
施例2と同様に処理して、1―アミノ―1,2,
2―トリエトキシカルボニルエチレン1.31g(収率
34%)を得た。
実施例 4 N―クロロスクシンイミド2.00gの代わりにN
―ブロモスクシンイミド3.56gを用い、塩化スズ
()の使用量を3.59gから3.82gにかえ、マロン
酸ジエチルの使用量を2.40gから2.56gにかえ、さ
らにシアノギ酸エチルの使用量を1.40gから1.19g
にかえたほかは、実施例3と同様に実施し、1―
アミノ―1,2,2―トリエトキシカルボニルエ
チレン1.88g(収率45%)を得た。
実施例 5 マロン酸ジエチル1.26gのかわりにベンゾイル
酢酸エチル1.92gを用い、塩化スズ()の使用
量を1.52gから1.87gにかえ、N―クロロ―N―メ
チルベンゼンスルホンアミドの使用量を1.62gか
ら2.06gにかえ、さらにシアノギ酸エチルの使用
量を0.78gから0.99gにかえたほかは、実施例2と
同様に実施して反応生成物を含む反応液を得た。
反応液を氷水で冷却しながら、これに水50mlを
加え、室温で1時間撹拌した。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、水層をベンゼン30mlで3回
抽出した。この抽出液と前記油層とを一緒にした
溶液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、この
溶液を濃縮して、1―アミノ―2―ベンゾイル―
1,2―ジエトキシカルボニルエチレン(融点
138〜139℃)1.58g(収率54%)を得た。
実施例 6 マロン酸ジエチル3.20gのかわりにアセト酢酸
エチル2.82gを用いたほかは、実施例1と同様に
実施し、1―アミノ―2―アセチル―1,2―ジ
エトキシカルボニルエチレン(融点88〜89℃)
1.65g(収率36%)を得た。
実施例 7 マロン酸ジエチルのかわりに同重量のアセト酢
酸エチルを用い、塩化スズ()の使用量を
1.52gから1.83gにかえ、N―クロロ―N―メチル
ベンゼンスルホンアミドの使用量を1.62gから
1.98gにかえ、さらにシアノギ酸エチルの使用量
を0.78gから0.96gにかえたほかは、実施例2と同
様に実施して反応生成物を含む反応液を得た。
反応生成物を含む反応液を氷水で冷却しなが
ら、これに水40mlを加え、室温で1時間撹拌し
た。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、水層をベンゼン30mlで3回
抽出した。この抽出液と前記油層とを一緒にした
溶液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、実施
例1と同様にして、1―アミノ―2―アセチル―
1,2―ジエトキシカルボニルエチレン1.26g(収
率57%)を得た。
実施例 8 塩化スズ()の使用量を3.76gに、またN―
クロロ―ε―カプロラクタムの使用量を2.93gに
かえたほかは、実施例1と同様にして塩化スズ
()とN―クロロ―ε―カプロラクタムとを反
応させて反応液を得た。
ついで、反応液を撹拌しながら室温(約27℃)
で、これにシアノ酢酸エチル2.24gとシアノギ酸
エチル1.97gとをベンゼン20mlに溶解させた溶液
を滴下し、混合し、還流下に3時間シアノギ酸エ
チルとシアノ酢酸エチルとの反応を行なつた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液を氷
水で冷却しながら、これに水40mlを加え、室温で
1時間撹拌した。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、水層をベンゼン30mlで3回
抽出した。この抽出液と前記油層とを一緒にした
溶液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧
下に溶媒を留去して残渣を得た。次いでシリカゲ
ル〔和光純薬工業(株)製、商品名:ワコーゲルC―
200〕ご充填したカラムに残渣を装填し、これに
ベンゼンと酢酸エチルとの混合溶液(容積比1:
1)500mlを流し、得られた溶離液を濃縮して、
1―アミノ―2―シアノ―1,2―ジエトキシカ
ルボニルエチレン1.65g(収率39%)を得た。
実施例 9 塩化エチレン120mlに塩化スズ()11.27gを
懸濁させ、これに、N―クロロ―ε―カプロラク
タム8.79gをベンゼン15mlに溶解させた溶液を滴
下し、室温(約23℃)で撹拌下に10分間塩化スズ
()とN―クロロ―ε―カプロラクタムとの反
応を行なつた。
ついで、得られた反応液に、室温で、マロノニ
トリル3.93gとシアノギ酸エチル5.90gとを塩化エ
チレン30mlに溶解させた溶液を滴下し、混合した
後、還流下に10時間マロノニトリルとシアノギ酸
エチルとの反応を行なつた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液に水
100mlを加えて1時間撹拌した後、水層と油層と
に分液した。
水層をクロロホルム50mlで2回抽出し、この抽
出液と前記油層とを一緒にした溶液を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去して
残渣を得た。残渣を実施例8と同様に処理して、
1―アミノ―2,2―ジシアノ―1―エトキシカ
ルボニルエチレン3.09g(収率3.15%)を得た。
実施例 10 ベンゼン40mlに塩化スズ()3.79gを懸濁さ
せ、これにN―クロロ―カプロラクタム2.97gを
ベンゼン15mlに溶解させた溶液を滴下し、室温
(約27℃)で撹拌下に1.5時間塩化スズ()とN
―クロロ―ε―カプロラクタムとの反応を行なつ
た。
ついで、得られた反応液に、室温で、シアノギ
酸エチル2.00gとアセトフエノン2.42gとをベンゼ
ン20mlに溶解させた溶液を滴下し、混合した後、
還流下に5時間シアノギ酸エチルとアセトフエノ
ンとの反応を行なつた。
反応後、得られた反応生成物を含む反応液を氷
水で冷却しながら、これに水40mlを加え、室温で
1時間撹拌した。
撹拌によつて得られた反応混合物は、これを水
層と油層とに分液し、油層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。得られ
た残渣をさらに減圧下に100℃の油浴上で乾燥し、
n―ヘキサン20mlで再結晶すると、1―アミノ―
2―ベンゾイル―1―エトキシカルボニルエチレ
ン0.89g(収率20%)が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (i)塩化スズ()と(ii)N―ハロベンゼンスル
    ホンアミド、N―ハローε―カプロラクタムおよ
    びN―ハロスクシンイミドよりなる群より選択さ
    れたN―ハロ化合物との反応による反応生成物の
    存在下に、 一般式 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル
    基である。) で表わされるシアノギ酸エステルと、 一般式 (ただし、式中、R1はCN基、COR3基または
    COOR4基で、R3は炭素数1〜4のアルキル基ま
    たはフエニル基で、R4は炭素数1〜4のアルキ
    ル基である。また、R2は水素原子または前記R1
    で示された基と同じである。) で表わされる活性メチレン化合物とを反応させ、
    ついで反応後に得られる反応生成物を、水または
    酸性水溶液で処理することを特徴とする 一般式 (ただし、式中、R、R1およびR2は前記と同
    じ意味を有する。) で表わされるアミノ酸エステルの製造方法。
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