JP4437871B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は胴内排紙方式を採用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、画像形成装置としてプリンタ、ファクシミリおよびコピー機能を一体にまとめた形式のものが着目されつつあるが、この形式の画像形成装置では設置面積の縮小を図るために記録紙を上下方向に沿って走行しながら画像を形成する縦走行方式と、画像形成装置本体に設けた排紙空間部に画像を形成された記録紙を排出する胴内排紙方式とが採用されている。
【0003】
そして、この胴内排紙方式を採用した画像形成装置では、画像形成装置本体の排紙空間部に排出される記録紙を受けるトレイを上下2段(あるいは3段以上)に分けて設け、排出される記録紙を画像形成装置の機能に応じて各トレイで分けて受けて積載することが行われている。すなわち、画像形成装置本体に固定して設けたトレイのみであると、排出される複写紙と印刷紙とがトレイ上に混在して積層されてしまうので、この混雑を避けるために固定されたトレイの上側に上段トレイを設け、各機能毎に記録紙を排出できるように複数段のトレイを設けている。
【0004】
従来、胴内排紙方式を採用した画像形成装置ではトレイを2段とする上で1排出口に1トレイを設けるという形態が採用されている。第1は、画像形成装置本体に1個の排出口(下段排出口)および固定されたトレイ(下段トレイ)を設け、また画像形成装置本体の排出口から排出される記録紙を上下段に振分ける機構および振分けた記録紙を排出する排出口(上段排出口)を備えたトレイ(上段トレイ)を追加(オプション)して画像形成装置本体に増設し、画像形成装置本体の排出口(下段排出口)から排出される記録紙をそのまま下段トレイで受ける、あるいは上段トレイに設けた振分け機構により上段に振分けて上段トレイに排出する形態である。第2は、画像形成装置本体に上段および下段の2個の排出口を設けるとともに各排出口に対応して夫々上段および下段トレイを設け、また画像形成装置本体内部に各排出口に対応する排出ローラおよび記録紙を振分ける機構を組込み、画像形成装置本体の内部で記録紙を振分け機構により上段または下段に振分けて該当する各排出口から各トレイへ排出する形態である。
【0005】
図7は第1の形態を採用した画像形成装置は図7を示している。
図中1は内部に画像形成機構(図示せず)を備えた装置本体で、この装置本体1の内部には外部に開放された排紙空間部2と、この排紙空間部2に記録紙Pを水平に排出する排紙口(下段排出口)3および排出ローラ4が設けられている。排紙空間部2には排紙口3の下側に位置する下段トレイ5と上側に位置する上段トレイ6が上下に重なる位置に夫々設けられており、これら各トレイ5、6は排紙方向上流側端部が低くなるように傾斜している。また、上段トレイ6の基部には、装置本体1の排紙口3に面して上下回動して記録紙7を上段および下段に振分けるゲート(振分け機構)7、このゲート7により上段に振分けられた記録紙を上段トレイ6へ排出する排出ローラ8および排出口(上段排出口)8aが付属して設けられる。ここで、下段トレイ5と排出口3、上段トレイ6と排出口8aとが組合される。すなわち、上段トレイ6および付属ずる機構はオプションとして画像形成装置本体1に設けられる。
【0006】
そして、排紙口3から排出される記録紙Pはゲート7の駆動により上段と下段に振分けられ、下段に振分けられた記録紙Pはそのまま下降して下段トレイ5へ案内されて積載される。上段に振分けられた記録紙Pは回転する排出ローラ8により上段トレイ6へ搬送されて積載される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来における1排出口に1トレイを組合せた第1の形態を採用した画像形成装置には次に述べる問題がある。
【0008】
すなわち、トレイの上側には排出されてくる記録紙を受ける時および積載された記録紙を取出す時に記録紙を移動するためのスペースを確保する必要があるが、従来の構成では下段トレイ5の上側と上段トレイ6の上側に夫々スペースを設けて2組の上側スペースを設けるために排紙空間部2には大きなスペースを必要としている。
【0009】
そして、排紙口3から排出される記録紙は搬送や画像形成の動作によりカール、しわ、折れなどが発生して積載した記録紙8の間に隙間が生じ、このためその積層高さが未使用状態の平坦な記録紙を積層した未使用記録紙積載高さに比較して高くなり、多い時には未使用記録紙積載高さの2倍の高さ(予想記録紙積載高さ最大値)となる。このため、下段トレイ5の上側スペースに未使用記録紙積載高さを見込んだ高さを設定するだけでなく、上段トレイ6の上側スペースにも未使用記録紙積載高さを見込んだ高さを設定するために排紙空間部2全体の高さが大きくなる。
【0010】
また、上段トレイ6は記録紙を振分けて排出するゲート7、排出ローラ8および排出口8aを有する振分け機構を備えているので、上段に設けるトレイの構造が複雑であるとともに装置本体に上段トレイ6を増設することを可能とする設備を設けなければならず、上段トレイを設けるための構成が復雑である。
【0011】
排紙空間部2に排紙口3から排出された記録紙を下段トレイ5と上段トレイ6に振分けるための機構が設けられるために、紙ジャムが発生し易いととともに紙ジャムが発生した後の記録紙の取出しが困難である。
【0012】
また、1排出口に1トレイを組合せた第2の形態を採用した画像形成装置も、同様に排紙空間部のスペースが大きくなること、画像形成装置本体内部に2組の排出ローラおよび振分け機構を設けるので上段トレイを設けるための構成が複雑となることおよび紙ジャムの対処が困難であることという問題がある。
【0013】
このように1排出口に1トレイを組合せる形態を採用した従来の画像形成装置では排紙空間部に2段のトレイを設ける上で種々の構成上の問題があった。
【0014】
本発明は、装置本体の排紙空間部に複数段のトレイを設ける上で排紙空間部におけるスペースを縮小するとともに構成の簡素化を図り、さらに排紙空間部における紙ジャムの処理を容易にした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の画像形成装置は、内部に記録紙に画像を形成する画像形成機構が搭載され且つ排紙空間部および画像が記録された記録紙を排紙空間部に向けて水平方向に排出する排紙口を有する装置本体と、前記排紙空間部に前記排紙口より下側に位置して設けられ前記排紙口から排出される記録紙を受けて積載する下段固定トレイおよびこの下段固定トレイの上側に位置して前記排紙空間部に設けられて前記排紙口から排出される記録紙を受けて積載する上段可動トレイとを具備し、前記上段可動トレイは、前記排紙口から排出される排紙方向下流部が排紙方向に対して直交する枢軸に支持されて回動可能に設けられ、下側へは少なくともその積載面と前記排紙口との間の間隔が前記上段可動トレイにおける未使用記録紙積載高さと同じ大きさとなる位置まで回動し、上側へは少なくとも底面が前記排紙口を超える位置まで回動することを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記上段可動トレイは、下側へ回動する時に、その底面が前記下段固定トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値の位置より低い位置になるまで回動することを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、求項1に記載の画像形成装置において、前記上段可動トレイは、上側へ回動する時に、その積載面と前記排紙空間部の天井面との間隔が前記上段可動トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値より小さくなるまで回動することを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記上段可動トレイには、下側へ回動した時に前記下段固定トレイに積載された記録紙を上側から押圧する突部が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記排紙空間部には、前記上段可動トレイが上側へ移動した時に前記上段可動トレイに積載された記録紙を上側から押圧する突部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記下段固定トレイは、排紙方向下流側端に連続して下流側に延びる静止した水平部を有していることを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記上段可動トレイは、排紙方向下流側端に連続して連続して下流側に延びる静止した水平部を有していることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図3を参照して説明する。
図1はこの実施の形態における画像形成装置を模式的に示す図、図2および図3は同画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す図である。この実施の形態の画像形成装置は縦走行方式を採用したものである。
【0023】
図中11は画像形成装置の装置本体で、これは例えば図面において手前側が前面、奥側が後面とされている。この装置本体11は中段部に画像形成機構12が設けられ、下段部には記録紙カセット13が設けられ、さらに上段部には画像読取り機構14が設けられている。画像形成機構12は記録紙カセット13に積層された記録紙(カット紙からなる記録紙)Pを順次取出して下側から上側へ向けて立て方向に搬送しながら電子写真方式により画像を形成する。
【0024】
装置本体11の中段部には排紙空間部15が形成されており、この排紙空間部15は例えば装置本体11の前面、後面および図示左側面が開放され、図示右側面、天井面および底面が閉塞された空間部となっている。ここで、右側面(排紙方向上流側面)は垂直な側面部15aとされ、天井面部15bが排紙方向に沿う水平面として形成されている。この側面部15aには水平方向(排紙方向に対して直角な方向)に沿う排紙口16が形成され、これは排紙空間部14の床面と天井面15bとの間の高さ位置する。装置本体11の内部には画像形成機構12により画像が形成された記録紙Pを排紙空間部15に向けて水平方向に沿って排出させる一対の排紙ローラ17が設けられている。
【0025】
排紙空間部15の内部には、下段固定トレイ21と、この下段固定トレイ21の真上側に位置する上段可動トレイ22が排紙方向に沿って設けられており、これら各トレイ21,22は夫々排紙口16から排出される記録紙Pを受けて積載するものである。
【0026】
下段固定トレイ21は排紙空間部15の床面部によって形成されるもので、排紙空間部15における排紙方向(記録紙Pが排紙口16から排紙空間部15へ排出されて移動する方向)の上流側端から下流側端へ向けて高くなるように傾斜する傾斜面として形成されている。なお、この上流側端と下流側端は記録紙Pを揃え易いように水平面として形成されている。下段固定トレイ21の排紙方向に沿う長さ(排紙空間部15の排紙方向に沿う長さ)は使用する記録紙Pの長さに対応して記録紙Pを配置できる大きさであり、排紙方向に対して直交する幅は記録紙Pの幅に対応する大きさである。
【0027】
上段可動トレイ22は四角形の板材からなるもので、排紙方向に沿う長さ(排紙空間部15の排紙方向に沿う長さ)は使用する記録紙Pの長さに対応して記録紙Pを配置でき且つ水平な状態で排紙空間部15から外部へ突出しない大きさで、排紙方向に対して直交する幅は記録紙Pの幅に対応する大きさである。上段可動トレイ22の上面は記録紙Pを受けて積載する積載面22bである。なお、上段可動トレイ22の排紙方向上流側端には積載された記録紙Pを抑える止め縁22aが起立して形成されている。
【0028】
上段可動トレイ22は下段固定トレイ21の上側に所定間隔を存して配置され、排紙方向下流側端部が排紙方向に対して直交する水平な枢軸23に支持され、この枢軸23を中心として上下方向に回動可能に設けられている。枢軸23は排紙口16より高い所定の位置に配置されて、両端が例えば装置本体に設けられた腕(図示しない)に支持されている。すなわち、枢軸23は一定の位置に静止して設けられている。
【0029】
ここで、下段固定トレイ21および上段可動トレイ22の寸法および位置と排紙空間部15の寸法について図2を参照して述べる。下段固定トレイ21の排紙方向上流側端(排紙空間部15の排紙方向上流側端)と排紙口16の高さ方向中心との間の高さをH1は、下段固定トレイ21に積載される記録紙Pの予想積載高さ最大値である。前述したように記録紙Pの予想積載高さ最大値は未使用記録紙積載高さの2倍であるから、高さH1は下段固定トレイ21の未使用記録紙積載高さh1の2倍であり、言換えると下段固定トレイ21の未使用記録紙積載高さh1と上段可動トレイ22に積載される記録紙Pの未使用記録紙積載高さh2とを合計したものである。排紙空間部15の排紙方向上流側端の天井面と排紙口16の高さ方向中心との間の高さH2は、上段可動トレイ22の未使用記録紙積載高さh2に若干の高さ(排紙口16の高さ方向中心と枢軸23の中心との間の高さ)を加えたものである。この高さH2と上段可動トレイ22の未使用記録紙積載高さh2とを加えた高さH3は、上段可動トレイ22の予想積載高さ最大値(未使用記録紙積載高さh1の2倍)より若干大きいものである。なお、未使用記録紙積載高さとは製品仕様で定める排出積載可能枚数に相当する高さのことである。
【0030】
そして、排紙空間部15における排紙方向上流側端の高さは高さH1と高さH2とを加えたものである。排紙空間部15における排紙方向下流側端の高さはH1+H2から下段固定トレイ21の傾斜角度に応じた高さを差し引いた値である。なお、上段可動トレイ22を支持する枢軸23をもっと排出口16に近い位置に設ければ、高さH2の値を減らして排紙空間部15の高さをさらに低減することが可能となる。
【0031】
また、上段可動トレイ22を上下方向へ回動させる手段としては、例えば図3に示す機構が挙げられる。すなわち、装置本体11の内部において排紙空間部15の側面部15aに内側に位置して、排紙方向に対して直交する駆動軸24を設け、この駆動軸24に取付けたピニオン25を上段可動トレイ22の止め縁22aに上下方向に沿って形成したラック26と噛合させて、駆動軸24によりピニオン25を回転させ、その回転方向に応じてラック26および上段可動トレイ22を枢軸23を中心として上側あるいは下側へ回動させる。なお、上段可動トレイ22の回動を阻害しないようにラック26は上段可動トレイ22の回動に合せて枢軸23を中心として描かれる円弧をなしている。
【0032】
このように構成された各段トレイ21,22により排紙口16から排出される記録紙Pを受けて積載する動作について説明する。
【0033】
図1に示すように画像形成装置における例えばプリンタの機能を使用して画像形成された記録紙Pを上段可動トレイ21で受ける場合には、上段可動トレイ22を枢軸23を中心として排紙口16より下側へ向けて回動させ、その排紙方向上流側端の積載面22bと排紙口16高さ方向中心との間の間隔が上段可動トレイにおける未使用記録紙積載高さh2(未使用記録紙積載高さh1)と同じ大きさとなる位置まで下側へ回動させる。この場合、上段可動トレイ22は下段固定トレイ21と平行な傾斜した状態となる。
【0034】
ここで、下段固定トレイ21に予想記録紙積載高さ最大値H1に近い記録紙Pが積載されている場合には、予想記録紙積載高さ最大値が未使用記録紙積載高さh1の2倍ほどになるために、上段可動トレイ22を下段固定トレイ21の未使用記録紙積載高さh2まで下降させる過程でその底面が下段固定トレイ21に積載されている記録紙Pを上側から押圧して未使用記録紙積載高さh1まで圧縮させる。これにより上段可動トレイ22を排紙口16より未使用記録紙積載高さh1の位置まで下降させることができる。すなわち、上段可動トレイ22を排紙口16から下段固定トレイ21の予想記録紙積載高さ最大値H1より低い位置まで下降させる。
【0035】
画像形成された記録紙Pは回転する排紙ローラ17により排紙口16から排紙空間部15に水平方向に排出され、排紙口16より下側に位置する上段可動トレイ22で受け止められて積載される。積載された記録紙Pは手で排紙空間部15から外部へ取出す。
【0036】
排出され積載される記録紙Pの枚数が増大し且つ記録紙Pのしわ、カール、折れなどにより積載高さが未使用記録紙積載高さh1を超えて、排紙口16から排出される記録紙Pを受取りにくくなった場合には、下段固定トレイ21に記録紙Pが積載されていない時には上段可動トレイ22をさらに下側へ回動させる。あるいは下側への回動が困難な時には上段可動トレイ22をその底面が排紙口16を超えるように上側へ回動させて、積載された記録紙Pを排紙空間部15の天井面15bに押圧して積載高さを圧縮させる。その後、上段可動トレイ22を元の位置へ回動させて排出される記録紙Pを受ける。
【0037】
このように上段可動トレイ22は、上側へ回動する時に、その積載面と排紙空間部15の天井面15bとの間隔が上段可動トレイ22における予想記録紙積載高さ最大値より小さくなるまで回動することにより、上段可動トレイ22に積載された記録紙Pの積載高さを効果的に圧縮して排出される記録紙Pを良好に受けることができる。
【0038】
図2に示すように画像形成装置における例えばファクシミリの機能を使用して画像形成された記録紙Pを下段固定トレイ21で受ける場合には、上段可動トレイ22を枢軸23を中心として排紙口16を超えて上側へ向けて回動させる。ここでは排紙空間部15の天井面15bが水平であるから、上段可動トレイ22をその底面が排紙口16を超えて水平な状態になった状態で回動を停止する。これにより下段固定トレイ21を記録紙Pを受ける状態にする。
【0039】
下段固定トレイ22は排紙口16から水平方向へ排出される記録紙Pを受けて積載する。積載された記録紙Pは排紙空間部15から外部へ取出す。
【0040】
排出され積載される記録紙Pの枚数が増大し、記録紙Pのしわ、カール、折れなどにより下段固定トレイ22の積載高さが未使用記録紙積載高さh1を超えて、排紙口16から排出される記録紙Pが受取りにくくなった場合には、上段可動トレイ22を下側へ回動させて、積載された記録紙Pを上側から押圧して積載高さを圧縮させ、さらに続けて再び排紙口16より下側へ回動させて排出される記録紙Pを受けて積載する。
【0041】
このように上段可動トレイ22をその底面が下段固定トレイ21における予想記録紙積載高さ最大値の位置より低い位置になるまで回動することにより、下段固定トレイ21に積載された記録紙Pの積載高さを圧縮させて良好に記録紙Pを向けることができる。
【0042】
このようにして、上段可動トレイ22を排紙方向下流端部が排紙口16と平行な枢軸23を中心として上下方向に回動可能に設け、下側へは少なくともその底面と排紙口16との間の間隔が上段可動トレイ22の未使用記録紙積載高さと同じ大きさとなる位置まで回動し、上側へは少なくとも底面が排紙口16を超える位置まで回動する構成とする。このため、排紙空間部15における排紙口16から下側の空間(下段固定トレイ21の予想記録紙積載高さ最大値H1)において下段固定トレイ21の未使用記録紙積載高さh1より上側の部分、すなわち上段可動トレイ22の未使用記録紙積載高さh2の部分を、上段可動トレイ22が排出口16から排出される記録紙Pを受ける際に上段可動トレイ22を位置させるスペースとして利用する。従って、排出口16より下側の空間における上部スペースを、下段固定トレイ21と上段可動トレイ22が排出される記録紙Pを受けて積載する際の共用のスペースとして使用することができる。
【0043】
これにより排紙空間部15において排紙口16より上側の空間は、従来のように上段可動トレイ22の予想記録紙積載高さ最大値の高さを必要とせず、上段可動トレイ22の未使用記録紙積載高さh2の分だけ高さを縮小することができる。従って、排紙空間部15の全体の高さを縮小することができて装置本体11の高さを縮小することができる。
【0044】
また、上段可動トレイ22を上下方向へ回動して上段と下段とが記録紙Pを受ける動作の切換えを行うので、従来のように排紙口3から排出される記録紙を上下に振分けて案内するために機構を排紙空間部15に設ける必要がなく、このため排紙空間部15がこの機構のスペース分だけ段可動トレイ22を排紙空間部15から外部へ飛び出すことがなくなり排紙空間部15の内部に収めて設けることができるとともに、紙ジャムが発生しにくくなり紙ジャムが発生した後の記録紙の取出しが容易となる。
【0045】
従って、1排出口に1トレイを組合せる形態を採用した従来の画像形成装置における問題点を解決して、画像形成装置本体に設けた1個の排出口から上下段に設けた複数のトレイへ選択的に排出する形態を実現し、これにより記録紙の機能別の振分け排出を効果的な形態で実現することができる。
【0046】
図4は第2の実施の形態における排紙空間部15を示す断面図である。この実施の形態では、上段可動トレイ22の底面部に、上段可動トレイ22が下側へ回動した時に下段固定トレイ21に積載された記録紙Pを上側から押圧する突部31が下向きに突出して設けられている。これにより上段可動トレイ22が下側へ回動した時に下段固定トレイ21に積載された記録紙Pを突部31でより確実に押圧することができる。この突部31はその作用を高めるために上段可動トレイ22における排紙方向上流端部に位置しており、例えば上段可動トレイ22と一体に形成されている。
【0047】
また、排紙空間部15の天井面15bには、上段可動トレイ22が上側へ移動した時に上段可動トレイに積載された記録紙Pを上側から押圧する突部32が下向きに突出して設けられている。これにより上段可動トレイ22が上側へ回動した時に上段可動トレイ22に積載された記録紙Pを突部32でより確実に押圧することができる。この突部32はその作用を高めるために天井面15bにおける排紙方向上流側端部に位置しており、例えば天井面15bと一体に形成されている。
【0048】
図5および図6は第3の実施の形態における排紙空間部15を示す断面図で、図1および図2と同じ部分は同じ符号を付している。
【0049】
この実施の形態は、第1の実施の形態が対象とする記録紙Pより排紙方向に沿う長さが長い記録紙Pを対象にしている。このため、下段固定トレイ21では、上段可動トレイ22を支持する枢軸23に対応して排紙方向下流側となる部分に、第1の実施の形態の水平部の長さに記録紙Pの長さが増大した分を加えた長さを有する水平部41を有している。この水平部41は下段固定トレイ22を延長して排紙空間部15の底面部で形成されて水平な状態で静止している。これにより第1の実施の形態が対象とする記録紙Pより排紙方向に沿う長さが長い記録紙Pを水平部31を含めた下段固定トレイ21で受けることができる。記録紙Pの長さが増加した分を水平部の長さを増大して受けるようにするのは、記録紙Pの長さが増加した分を受ける上で排紙空間部15の高さが増大することを回避するためである。
【0050】
また、上段可動トレイ22では、上段可動トレイ22を支持する枢軸23に対して排紙方向下流側の部分に、第1の実施の形態の水平部の長さに記録紙Pの長さが増大した分を加えた長さを有する水平部42を有している。この水平部42は図示しない部材により支持されて水平な状態に静止して固定されている。これにより第1の実施の形態が対象とする記録紙Pより排紙方向に沿う長さが長い記録紙Pを水平部32を含めた上段可動トレイ22で受けることができる。記録紙Pの長さが増加した分を水平部の長さを増大して受けるのは、記録紙Pの長さが増加した分を受ける上で排紙空間部15の高さが増大することを回避するためである。
【0051】
そして、図5は上段可動トレイ22をその排紙方向上流側端部が排紙空間部15の排出口16より下側に位置するまで下向きに回動させて排出口16から排出される記録紙Pを受ける状態を示している。図6は上段可動トレイ22をその排紙方向上流側端部が排紙空間部15の排出口16より上側の位置まで上向きに回動させ、排出口16から排出される記録紙Pを下段固定トレイ21が受ける状態を示している。これら上段可動トレイ22が記録紙Pを受けて積載する場合と、下段固定トレイ21が記録紙Pを受けて積載する場合は夫々前述した第1の実施の形態における動作と同じものであるために説明を省略する。
【0052】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施することができる。上段可動トレイ22を上下方向に回動させる機構は、前述した実施の形態におけるラックおよびピニオンとの組合せに限定されず、枢軸23を電動機を含む回転駆動機構により回動し、枢軸23に固定した上段可動トレイ22を上下方向に回動する構成とすることも可能である。上段可動トレイ22を支持する枢軸23は一定位置に静止(固定)して設けるだけでなく、上下方向に沿って移動する、また記録紙の排紙方向に沿って移動する、さらには両方の方向に沿って移動することが可能に設ける構成とすることもできる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明の画像形成装置によれば、装置本体の排紙空間部において排出口より下側の空間における上部スペースを、下段固定トレイと上段可動トレイが排出される記録紙を受けて積載する際に下段固定トレイ用と上段可動トレイ用の共用スペースとして使用することができる。これにより排紙空間部において排紙口より上側の空間は、従来のように上段トレイの予想記録紙積載高さ最大値の高さを必要とせず、上段可動トレイにおける未使用記録紙積載高さの分だけ高さを縮小することができる。従って、排紙空間部の全体の高さを縮小することができて装置本体の高さを縮小することができる。また、上段可動トレイを上下方向へ回動して上段と下段とが記録紙を受ける動作の切換えを行うので、従来のように排紙口から排出される記録紙を上下に振分けて案内するために機構を排紙空間部に設ける必要がなく、このため上段トレイを設ける上での構成が簡素であり、また紙ジャムが発生しにくくなり紙ジャムが発生した後の記録紙の取出しが容易となる。
【0054】
従って、1排出口に1トレイを組合せる形態を採用した従来の画像形成装置における問題点を解決して、画像形成装置本体に設けた1個の排出口から上下段に設けた複数のトレイへ選択的に排出する形態を実現し、これにより記録紙の機能別の振分け排出を効果的な形態で実現することができる。
【0055】
請求項2の発明によれば、上段可動トレイを下側へ回動する時に、上段可動トレイをその底面が下段固定トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値の位置より低い位置になるまで回動することにより、下段固定トレイに積載された記録紙Pの積載高さを圧縮させて良好に排出される記録紙を向けることができる。
【0056】
請求項3の発明によれば、上段可動トレイを上側へ回動する時に、その積載面と排紙空間部の天井面との間隔が上段可動トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値より小さくなるまで回動することにより、上段可動トレイに積載された記録紙の積載高さを効果的に圧縮して排出される記録紙を良好に受けることができる。
【0057】
請求項4の発明によれば、上段可動トレイが下側へ回動した時に下段固定トレイに積載された記録紙を突部でより確実に押圧することができる。
【0058】
請求項5の発明によれば、上段可動トレイが上側へ回動した時に上段可動トレイに積載された記録紙を突部でより確実に押圧することができる。
【0059】
請求項6の発明によれば、第1の実施の形態が対象とする記録紙より長さが長い記録紙を水平部を含めた下段固定トレイで受けることができる。
【0060】
請求項7の発明によれば、第1の実施の形態が対象とする記録紙より長さが長い記録紙を水平部を含めた上段可動トレイで受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における画像形成装置を模式的に示す断面図。
【図2】同実施の形態の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【図3】同実施の形態の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【図4】第2の実施の形態の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【図5】第3の実施の形態の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【図6】同実施の形態の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【図7】従来の画像形成装置における排紙空間部を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
11…装置本体、
12…画像形成機構、
15…排紙空間部、
16…排紙口、
17…排出ローラ、
21…下段固定トレイ、
22…上段可動トレイ、
23…枢軸、
24…駆動軸、
25…ピニオン、
26…ラック、
31…突部
32…突部
41…水平部
42…水平部
P…記録紙。

Claims (7)

  1. 内部に記録紙に画像を形成する画像形成機構が搭載され且つ排紙空間部および画像が記録された記録紙を排紙空間部に向けて水平方向に排出する排紙口を有する装置本体と、前記排紙空間部に前記排紙口より下側に位置して設けられ前記排紙口から排出される記録紙を受けて積載する下段固定トレイおよびこの下段固定トレイの上側に位置して前記排紙空間部に設けられて前記排紙口から排出される記録紙を受けて積載する上段可動トレイとを具備し、前記上段可動トレイは、前記排紙口から排出される排紙方向下流部が排紙方向に対して直交する枢軸に支持されて上下方向に回動可能に設けられ、下側へは少なくともその積載面と前記排紙口との間の間隔が前記上段可動トレイにおける未使用記録紙積載高さと同じ大きさとなる位置まで回動し、上側へは少なくとも底面が前記排紙口を超える位置まで回動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記上段可動トレイは、下側へ回動する時に、その底面が前記下段固定トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値の位置より低い位置になるまで回動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記上段可動トレイは、上側へ回動する時に、その積載面と前記排紙空間部の天井面との間隔が前記上段可動トレイにおける予想記録紙積載高さ最大値より小さくなるまで回動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記上段可動トレイには、下側へ回動した時に前記下段固定トレイに積載された記録紙を上側から押圧する突部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記排紙空間部には、前記上段可動トレイが上側へ移動した時に前記上段可動トレイに積載された記録紙を上側から押圧する突部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記下段固定トレイは、排紙方向下流側端に連続して下流側に延びる静止した水平部を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記上段可動トレイは、排紙方向下流側端に連続して下流側に延びる静止した水平部を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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