JP4437796B2 - カチオン性樹脂変性シリカ分散液の製造方法 - Google Patents
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Description
(ここで、τは吸光度、αは定数、λは光の波長、そしてnは光散乱指数を示す。)
なお、理論上、nの取りうる値は4以下である。
光散乱回折式の粒度分布測定装置(コールター製、コールターLS−230)を用いて、体積基準中位径D50を測定し、この値を平均粒子径として採用した。なお、測定に際しては、水(分散媒)の屈折率1.332及びシリカの屈折率1.458をパラメーターとして入力した。
シリカ分散液300gを500cc容器に採取し、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで5分間攪拌した。次に30℃の恒温槽に10分間つけた後、B型粘度計(トキメック製、BL)を用いて60rpmの条件で粘度を測定した。
シリカ分散液の可視光吸収スペクトルを、分光光度計(日本分光製、Ubest−35型)を用いて測定した。まず、光路長10mmのセルを用い、参照セル及び試料セルにそれぞれイオン交換水に満たし、全波長範囲にわたってゼロ点校正を行った。次に、シリカ分散液の濃度が1.5重量%になるようにイオン交換水で希釈し、試料セルに該希釈された分散液を入れて、波長(λ)460〜760nmの範囲の吸光度(τ)を1nm毎に241個測定した。log(λ)及びlog(τ)をプロットし、前述した式(1)を用いて直線の傾き(−n)を最小二乗法で求めた。このようにして求められたnを光散乱指数として採用した。
(ゼータ電位の測定)
シリカ分散液中のシリカ粒子のゼータ電位は、レーザーゼータ電位計(大塚電子製、LEZA−600)を用いて測定した。まず、シリカ分散液中のシリカ濃度が300ppmになるように該分散液を10ppmのNaCl水溶液で希釈し、超音波バスで5分間分散処理した。次に、測定セルに該希釈液を入れて印加電圧80V、測定角度20°及び測定温度25℃の条件でゼータ電位を測定した。
市販の珪酸ソーダ及び純水を、反応槽中に珪酸ソーダ濃度が5%の溶液が形成されるように投入した。この溶液を40℃にまで加熱し、22wt%硫酸を用いて中和率50%まで中和反応を行った後、反応液の温度を95℃に上げた。この反応液に、中和率が100%になるまで上記の硫酸を加えた。生成したシリカに濾過及び洗浄操作を繰り返し、脱水ケーク(シリカ含有量15wt%)を得た。この脱水ケークを乾燥させて得られたシリカの比表面積は280m2/gであった。
粉砕シリカ分散液(A)1000gにカチオン性樹脂として濃度25wt%のジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合物水溶液を48g加え、プロペラミキサーにより撹拌を行うことによって、予備混合液を得た。得られた予備混合液を、高圧ホモジナイザー(ナノマイザー製、ナノマイザーLA−31)を用いて処理圧力800kgf/cm2でオリフィスに2回通過させることによりカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
予備混合液を高圧ホモジナイザー(ナノマイザー製、ナノマイザーLA−31)を用いて処理圧力800kgf/cm2で対向衝突を2回行うこと以外は、比較例1と全く同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
カチオン性樹脂として濃度20wt%のジアリルアミン塩酸塩−二酸化イオウ共重合物水溶液を60g用いた以外は、比較例1と全く同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
カチオン性樹脂として濃度28wt%のジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物水溶液を43g用いた以外は、比較例1と全く同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、比較例1と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで60分間処理した以外は、比較例1と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、比較例3と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、比較例4と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
市販の珪酸ソーダ及び純水を、反応槽中に、珪酸ソーダ濃度5%の溶液が形成されとなるように投入した。この溶液を40℃にまで加熱し、22wt%硫酸を用いて中和率50%まで中和反応を行った後、反応液の温度を95℃に上げた。この反応液に中和率が100%になるまで上記の硫酸を加えた。生成したシリカに濾過及び洗浄操作を繰り返し、脱水ケーク(シリカ含有量15wt%)を得た。この脱水ケークを乾燥させて得られたシリカの比表面積は280m2/gであった。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、比較例5と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表1に示す。
比表面積300m2/gの乾式シリカ(トクヤマ製、レオロシールQS30)120gに、純水880gを加え、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックス、T−25)で分散処理することによりシリカスラリーを得た。このシリカスラリーに、カチオン性樹脂として、濃度25wt%のジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合物水溶液を48g加え、プロペラミキサーにより撹拌を行うことによって、予備混合液を得た。得られた予備混合液を、高圧ホモジナイザー(ナノマイザー製、ナノマイザーLA−31)を用いて処理圧力800kgf/cm2でオリフィスに1回通過させることによりカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
比表面積300m2/gの乾式シリカ(トクヤマ製、レオロシールQS30)200gに、純水800gを加え、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックス、T−25)で分散処理することによりシリカスラリーを得た。このシリカスラリーに、カチオン性樹脂として、濃度25wt%の濃度20wt%のジアリルメチルアミン塩酸塩重合物水溶液を50g加え、プロペラミキサーにより撹拌を行うことによって、予備混合液を得た。得られた予備混合液を、高圧ホモジナイザー(ナノマイザー製、ナノマイザーLA−31)を用いて処理圧力800kgf/cm2でオリフィスに1回通過させることによりカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
カチオン性樹脂として濃度50wt%のポリアリルアミン塩酸塩重合物水溶液を20g用いた以外は、実施例2と全く同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
カチオン性樹脂として濃度50wt%のジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物水溶液を20g用いた以外は、実施例2と全く同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、実施例1と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、実施例2と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、実施例3と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
高圧ホモジナイザーを用いる代わりに、ホモジナイザー(イカ製、ウルトラタラックスT−25)を用いて、20000rpmで10分間処理した以外は、実施例4と同様にしてカチオン性樹脂変性シリカ分散液を得た。この分散液についての測定結果を表2に示す。
Claims (2)
- 極性溶媒中に乾式シリカを分散させ、次いでこれとカチオン性樹脂とを混合して混合液を調製し、該混合液を、処理圧力300kgf/cm 2 以上で対向衝突させるか、或いはオリフィスの入口側と出口側の差圧が300kgf/cm 2 以上である条件下でオリフィスを通過させることを特徴とする、極性溶媒中に乾式シリカ及びカチオン性樹脂を分散せしめた分散液であって、該分散液中のシリカ粒子の体積基準中位径D50である平均粒子径が200nm未満であり、かつ該分散液の固形分濃度が1.5重量%における光散乱指数(n値)が2.0以上であるカチオン性樹脂変性シリカ分散液の製造方法。
- 光散乱指数(n値)が3.3以上であるカチオン性樹脂変性シリカ分散液の製造方法である請求項1記載の製造方法。
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