JP4437736B2 - 木質材接合金具の位置決め治具 - Google Patents
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この柱梁接続構造は、断面が扁平な矩形となっている木製の柱1と梁2とを接合するものであり、木製の柱の上に木製の梁2を載置し、さらにその上に上層階の柱を立設する、いわゆる梁勝ち構造となっている。そして、上層階の柱1の下端面における長辺方向の両端部に切り欠き12が設けられ、柱1の中央部は梁2の上面に当接されている。柱1の切り欠き12内には、箱状の接合金具3が配置され、ボルト6によってこの接合金具3が柱1及び梁2の双方に接合される。これにより柱1の長辺方向の両端部で、柱1の軸線方向の圧縮力と引張力とが接合金具3を介して梁2に伝達され、柱1と梁2との接合部分に作用する曲げモーメントに対して抵抗するものとなっている。
木質材は、水分を含むものであり乾燥状態によって多少の伸縮や断面のひずみが生じる。このため、建築物の構築現場において接合しようとする双方の木質材に上述にような接合金具をボルトで締め付けると、接合された二つの部材は正確な角度で接合されず、多少の誤差を生じることがある。例えば、梁の上に柱を立設すると柱が正確に鉛直とならず、多少傾斜した状態になることがある。このような誤差を現場において矯正するには多くの手間を要し、効率的ではない。また、柱を正確な位置に立設するためには位置の調整を行う必要があるが、柱と接合金具との双方の位置を正確に調整してボルトを締め付けるのは簡単ではない。このため、接合金具は予め工場等における加工段階で一方の木質材に正確に取り付けておき、現場における接合を簡略化することが望まれる。特に、二つの木質亜衣を接合するときに、一方の端面を他方の上面又は下面に突き当てて接合する場合には、一方の木質材の端部に接合金具を正確に取り付けて置くことが望まれる。
図5は、本願発明の位置決め治具を用いて効率よく接続作業を行うことができる柱梁接続構造の概略斜視図である。
この柱梁接合構造は、先にも述べたように、木質材からなる扁平な矩形断面の柱1と梁2とを接合するものであり、接続部分は曲げモーメントに抵抗できる構造としてラーメン架構体を形成している。このラーメン架構体は、その軸線を含む平面と平行な方向に作用する水平力及び曲げモーメントに対して抵抗するものとなっており、このようなラーメン架構体を互いに直角となる方向に複数を組み合わせて建築物の構造躯体とするものである。
本願発明の実施形態である位置決め治具7は、柱1及び梁2を組み立てる前の加工段階で、上記接合金具3を柱1の切り欠き12内に固定する時に用いられるものである。
この位置決め治具7は、柱1の端部における切り欠き間で木質材が突き出した部分の端面11に当接される端面当接板部71と、木質材端部の突き出した部分の側面14に当接される側面当接板部72と、二つの切り欠き12a,12b内における木質材の軸線と平行な面15(軸方向面)に当接される切り欠き内当接板部73とを有しており、これらはいずれも鋼板材からなるもので、溶接により一体に結合されている。上記端面当接板部71を形成する鋼板材は、柱1の端面の長辺方向に連続して切り欠き12a,12bが設けられた範囲に張り出し、切り欠き内の軸直角面13と対向するようになっている。この張り出し部分が接合金具3を前記切り欠き内の所定の位置に保持する金具保持部74となっており、柱1及び梁2にねじ込まれたスクリュー部材4,5と中心軸が一致する位置に貫通する円孔75が設けられている。この円孔75は、ダボ8が着脱可能に嵌合されるものであり、このダボ8を、接合金具3の第2の取り付け板部32に形成されたボルト孔35に嵌め入れて接合金具3を保持するものとなっている。
この接合金具10は、図7に示すものと同様に二つの取り付け板部101、102とこれらを連結する側板部103とを有し、側板部103の一部が開放されているものであるが、取り付け板部の一方102には、他方に設けられたボルト孔104より径が大きい円孔105が設けられている。この円孔105には内側から円形プレート106が係止され、一部がこの円孔105内に嵌め合わされて周方向に回転が可能となっている。そして、この円形プレート106には中心から半径方向に軸線を有する長孔107が設けられており、接合金具10の内側からこの長孔107にボルト6を挿通して、接合金具10を梁2にねじ込まれたスクリュー部材5と結合するものとなっている。
11:柱の端面、 12:柱の端部の切り欠き、 13:切り欠き内の軸直角面、 14:柱端部の側面、 15:切り欠き内の軸方向面、
31:第1の取り付け板部、 32:第2の取り付け板部、 33:側板部、 34:ボルト孔、 35:ボルト孔、
41:螺旋状の張り出し部、 42:ねじ穴、
71:端面当接板部、 72:側面当接板部、 73:切り欠き内当接板部、 74:金具保持部、 75:円孔、 76回り止め突出部、
81:嵌合部、 82:保持部、
101:第1の取り付け板部、 102:第2の取り付け板部、 103:側板部、 104:ボルト孔、 105:円孔、 106:円形プレート、 107:長孔、
Claims (5)
- 断面の対向する2辺の長さが他の2片の長さより長い扁平な矩形断面を有する木質材を他の部材に接合するための金具を、該木質材の正確な位置に取り付ける際に用いる位置決め治具であって、
前記木質材は、部材端面の長辺方向における両端部に矩形状の切り欠きが設けられ、該切り欠き内に接合金具が装着されるものであり、
前記切り欠き間における木質材の端面に当接される端面当接板部と、
前記木質材端部の切り欠き間における側面に当接される側面当接板部と、
二つの切り欠き内における木質材の軸線と平行な面(軸方向面)に当接される切り欠き内当接板部と、
前記端面当接板部から、木質材端面との当接面を延長するように前記切り欠きが設けられた範囲に張り出し、前記接合金具を前記切り欠き内の所定の位置に保持する金具保持部とを備え、
前記金具保持部は、前記切り欠き内で前記接合金具を前記木質材に固着する作業が可能な状態に該接合金具を保持するものであることを特徴とする木質材接合金具の位置決め治具。 - 前記木質材は、前記切り欠き内から該木質材の軸線方向にスクリュー部材がねじ込まれたものであり、
前記接合金具は、該スクリュー部材の端面からその軸線方向に形成されたねじ穴に螺合されるボルトによって、前記木質材に固着されるものであることを特徴とする請求項1に記載の木質材接合金具の位置決め治具。 - 前記金具保持部は、着脱が可能となったダボを有し、
前記接合金具に設けられたボルト孔の一つに前記ダボを嵌め合わせて前記接合金具を保持するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の木質材接合金具の位置決め治具。 - 前記接合金具は、前記木質材の切り欠き内における軸線と直角となる面(軸直角面)に当接される第1の取り付け板部と、この第1の取り付け板部と平行となり、前記木質材の端面の延長上に外面が保持される第2の取り付け板部と、これらを連結する側板部とを有し、前記第1の取り付け板部と第2の取り付け板部とには、それぞれボルト孔が形成されており、
前記金具保持部に取り付けられたダボは、前記第2の取り付け板部のボルト孔に嵌合されるものであり、
前記第1の取り付け板部のボルト孔に挿通されたボルトによって前記接合金具を木質材に固着するものであることを特徴とする請求項3に記載の木質材接合金具の位置決め治具。 - 前記金具保持部は、前記接合金具の側面に当接されて前記ボルト孔に挿通されたボルト又は前記ダボを中心に該接合金具が回転するのを拘束する回り止め突出部を有することを特徴とする請求項4に記載の木質材接合金具の位置決め治具。
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