JP4645999B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents
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Description
柱の上面に梁を架け渡すように載置して接合する構造において、柱の一部を切り欠いて、この部分に接合金具を配置する構造では、接合金具に高い寸法精度が要求される。つまり、切り欠き内の接合金具を介して柱と梁とを結合するともに柱の端面は梁の下面又は上面に密接させるためには接合金具が切り欠きの寸法に正確に対応している必要がある。特に梁に太径のスクリュー部材をねじ込んでおき、接合金具をこのスクリュー部材に突き当てるように接合する構造では、スクリュー部材を正確に梁又は柱にねじ込むとともに、接合金具が高精度で製作されていることにより、木部材を精度良く組み立てることができる。
しかしながら、接合金具の柱との当接面又は梁との当接面に研磨等の処理を行って、寸法を調整するためには多くの手間を要し、接合金具の製作費用が過大となってしまう。
図1は、本願発明の柱梁接合構造が好適に用いられる木造建築物の構造躯体を示す概略斜視図である。
この構造躯体は、1階を構成する下層部分及び2階を構成する上層部分が、それぞれラーメン架構体を複数組み合わせて形成されており、これらを積層することによって全体の構造躯体が形成されている。それぞれのラーメン架構体は、木製の柱1、3の上に木製の梁2、4を載置して接合するいわゆる梁勝ち構造となっており、それぞれラーメン架構体を構成する柱1、3の断面は、接合される梁の軸線方向の寸法が大きく、これと直角方向の寸法が小さい扁平な部材となっている。また、梁2、4も鉛直方向の断面寸法が大きく、横方向の断面寸法が小さい扁平な部材を用いている。したがって、各ラーメン架構体の
接合部は一方向の曲げに抵抗する構造となっている。
この接合構造では、柱1の上端面における長辺方向の両端部に切り欠き1bが設けられ、中央部1aは梁2の下面に当接されている。そして、柱1の切り欠き1bからこの柱の軸線方向に2本の第1のスクリュー部材11、11がねじ込まれている。一方、梁2の対応する位置にも鉛直方向に2本の第2のスクリュー部材12、12がねじ込まれており、これら第1及び第2のスクリュー部材11、12には、端面から軸線方向にネジ穴11b、12bが穿設されている。梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12、12のネジ穴12bには頭なしボルト15が螺合され、この頭なしボルト15にはナット16が螺合されている。一方、柱1にねじ込まれた第1のスクリュー部材11のネジ穴11bには、ボルト14が螺合されている。そして、柱の切り欠き1b内に配置された柱梁接合金具13がボルト14によって第1のスクリュー部材11に結合され、頭なしボルト15とナット16とによって第2のスクリュー部材11に結合されている。これにより、柱1と梁2とはスクリュー部材11,12及び柱梁接合金具13を介して接合される。
この柱梁接合金具13の寸法は、水平方向の幅及び奥行きが柱1の幅より小さくなっている。高さは柱1の端部に設けられた切り欠き1bの鉛直方向の寸法とほぼ等しくなるように、上側の水平板部13aに設けられた突出部20を研磨することによって正確に成形されている。
柱1は、工場等における加工段階において、端部に所定の寸法の切り欠き1bを設ける。そして、この切り欠き1b内から軸線方向に孔を切削し、第1のスクリュー部材11をねじ込む。この第1のスクリュー部材11の端部に設けられたネジ穴11bにボルト14を螺合し、柱梁接合金具13の下側の水平板部13bを切り欠き1b内の端面及び第1のスクリュー部材11の端面に当接させて、該柱梁接合金具13を切り欠き内1bに固定しておく。また、梁2も工場等における作業により、所定の位置に第2のスクリュー部材12をねじ込んでおく。
通する。このとき、頭なしボルト15は先端部の径が小さくなっており、上ボルト孔13dに容易に導くことができる。そして、さらに梁2をゆっくりと下降させることによって、頭なしボルト先端の傾斜面15aが上ボルト孔13dの内周面にガイドされ、柱1上の正確な位置に載置される。また、柱1の上端部の切り欠き内に固定された柱梁接合金具13は、上側の水平板部13aに設けられた突出部20が研磨により正確な高さに仕上げられているので、梁2の下面は柱の上端面に当接されるとともに、梁2にねじ込まれたスクリュー部材12の端面の全域が柱梁接合金具13の突出部20上に当接され、梁2は正確
な高さに支持される。
なお、下層部分の柱1と梁2とを上記構造によって接合した後、同じ位置に上層の柱3を立設するときには、梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12を、上層部分の柱3と梁2の接合にも共通に用いることができる。これにより、下層の柱1と上層の柱3とは、第1のスクリュー部材11及び柱梁接合金具13により結合され、双方の柱1、3は通し柱に近い剛性を有するものとなる。
2,4:梁、
11:第1のスクリュー部材、 11b:ネジ穴、 12:第2のスクリュー部材、 12b:ネジ穴、 13:柱梁接合金具、 13a:上側の水平板部、 13b:下側の水平板部、 13c:側板部、 13d:上ボルト孔、 13e:下ボルト孔、
14:ボルト、 15:頭なしボルト、 16:ナット
20:突出部
Claims (1)
- 横方向に架設される木製の梁と、この梁の上面または下面に端面を当接して接合される木製の柱との接合構造であって、
前記柱の端部には、複数の切り欠きが設けられ、
該切り欠き内から該柱の軸線方向にスクリュー部材がねじ込まれており、
前記梁には、前記柱にねじ込まれたスクリュー部材と対向する位置で鉛直方向にスクリュー部材がねじ込まれ、
前記柱にねじ込まれたスクリュー部材及び梁にねじ込まれたスクリュー部材の端面から軸線方向に設けられたネジ穴にボルトが螺合され、
前記切り欠き内に配置された接合金具が、前記ボルトによって柱にねじ込まれたスクリュー部材と梁にねじ込まれたスクリュー部材との双方に結合され、該接合金具を介して双方のスクリュー部材が連結されており、
前記接合金具は、互いに対向して前記柱にねじ込まれたスクリュー部材の端面と梁にねじ込まれたスクリュー部材の端面とのそれぞれに当接される二つの水平板部と、これらの水平板部の縁部を互いに結合する側板部とを備え、
一方の水平板部には、前記柱又は梁にねじこまれたスクリュー部材の端面が当接する突出部を有しており、
該突出部は、該突出部の上端面が研磨され、 前記柱の端面は梁の下面又は上面に当接されて、該柱の端面で鉛直方向の荷重が梁と柱との間で伝達されるとともに、前記柱に埋め込まれたスクリュー部材と前記梁にねじ込まれたスクリュー部材との間では、前記接合金具を介して引張力及び圧縮力が伝達されるように該突出部の高さが調整されていることを特徴とする柱梁接合構造。
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