JP4434841B2 - 無溶剤型剥離紙用シリコーン組成物 - Google Patents

無溶剤型剥離紙用シリコーン組成物 Download PDF

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本発明は、無溶剤型剥離紙用シリコーン組成物に関するものである。
剥離紙用シリコーン組成物としては、いろいろなものが知られており、そのうち溶剤型シリコーン組成物は、剥離特性の面や比較的基材選択性が少ないという点から広く使用されてきた。しかし、近年、安全、衛生等の面から無溶剤型シリコーン組成物の要求が高まってきている。この無溶剤型シリコーン組成物としては各種のものが知られている(特許文献1〜4参照)。
また、生産性向上を目指して、この無溶剤型剥離紙用シリコーンは高速で塗工されるようになってきた。一般に、無溶剤型シリコーンを高速度塗工するとコーターヘッド部分でミストと呼ばれるシリコーンが霧状に飛散する現象が発生する。このミスト量は塗工速度が速くなれば速くなるほど多くなる傾向がある。このミストを改善する方法としてはChungらは(特許文献5参照)、オキシアルキレン変性されたシリコーン化合物を無溶剤型シリコーンに添加することにより高速塗工時のミスト量が低減できることを示している。
また、アルケニル基含有シロキサンとポリオルガノハイドロジェンシロキサンのどちらかが大過剰(SiH/アルケニルが4.6以上か、アルケニル基/SiHが4.6以上)存在する混合物を予め白金触媒等で反応させた化合物を無溶剤型シリコーンに添加することにより同様に高速塗工時のミスト量が低減できることを示している(特許文献6〜7参照)。
特開昭49−47426号公報 特開昭50−141591号公報 特公昭52−39791号公報 特開昭57−77395号公報 米国特許第5625023号公報 特表2004−501262号公報 特表2004−501264号公報
一方、無溶剤型シリコーンに対して溶剤型シリコーンと同様な滑り性が求められることが多くあり、この解決方法としては、無溶剤型シリコーンに高粘度シリコーンを混合することが良く利用される。無溶剤シリコーンへ高粘度のシリコーンを添加することにより硬化皮膜への滑り性は付与できるが、このシリコーンを塗工する際に前記したようなミストが発生しやすくなる。このような場合でも効果のあるミスト防止剤の開発が望まれていた。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(メタ)アクリル基含有ポリオルガノシロキサンと大過剰のポリハイドロジェンオルガノシロキサンを白金族系錯体で付加反応させた、付加物を無溶剤型剥離紙用シリコーンに添加することにより、無溶剤型剥離紙用シリコーンを高速塗工した場合、特に無溶剤型シリコーン中に高粘度のシリコーンが含まれている場合でも発生するミストの量を低減できることを見出し本発明をなすに至ったものである。
即ち本発明は、
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつアルケニル基含有量が0.002〜0.60mol/100gである25℃での粘度が50〜100000mPa・sのポリオルガノシロキサン 100質量部
(B)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンで、ケイ素原子に結合した水素原子のモル数が(A)成分中のアルケニル基の0.5〜5倍モルに相当する質量部
(C)下記平均組成式(1)で示される(メタ)アクリル基含有ポリオルガノシロキサン
Figure 0004434841
1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基あるいはフェニル基、α、βは0、1、2または3である。R2は一般式(2)で示される基で、
Figure 0004434841
(ここにR3は水素原子またはメチル基、nは1〜3)
1分子中のケイ素原子に結合している全有機基に対して0.3〜30モル%は一般式(2)で示される基であり、bは0〜5、1分子中の平均ケイ素原子数はa+(d+e)×b+c=5〜500と、1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンでケイ素原子に結合した水素原子のモル数と上記アクリル基含有ポリオルガノシロキサンの(メタ)アクリル基量のモル数の比率(SiH数/(メタ)アクリル基数)が少なくとも10以上の混合物を、白金族金属系化合物を触媒として用いハイドロシリレーション反応を行って得られた化合物
0.1〜10質量部
(D)触媒量の白金族金属系化合物
を含有するシリコーン組成物からなる無溶剤型剥離紙用シリコーンを高速塗工した場合、特に無溶剤型シリコーン中に高粘度のシリコーンが含まれている場合でも発生するミストの量を低減できることを見出し本発明をなすに至ったものである。
本発明のシリコーン組成物は、無溶剤型剥離紙用シリコーンを高速で塗工した場合発生するミストの発生量を低減できる効果を有する。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
この無溶剤型剥離紙用シリコーンを構成する成分(A)の、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつアルケニル基含有量が0.002〜0.60mol/100gである25℃での粘度が50〜100000mPa・sのポリオルガノシロキサンとしては、下記平均式(3)
4 f5 gSiO(4-f-g)/2 (3)
(式中、R4は同一または異種の置換又は非置換の炭化水素基、R5は−(CH2h−CH=CH2(hは0〜6)で表されるアルケニル基であり、fは0〜3、gは3以下で0以外の正数、f+gは1〜3である。)で表されるものが用いられる。
このポリオルガノシロキサンの、1分子中にケイ素原子に直結するアルケニル基R5はアルケニル基含有量が0.02〜0.60mol/100gとなるような量とすればよい。アルケニル基量が0.02mol/100gに満たないと実質的な硬化速度が得られない場合があり、0.6mol/100gを越えると剥離特性が低下する。
また、ケイ素原子に結合するアルケニル基以外のR4としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、ナフチル基、トリル基等のアリール基;又は、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全部を、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基などで置換した、クロルメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シアノプロピル基、フェノール基、ヒンダードフェノール基等の、同種または異種の炭素原子1〜30の非置換又は置換の一価の炭化水素基などが例示される。本発明においては、特にメチル基、フェニル基及び炭素原子数2〜8のアルキル基等が好ましい。なお、特にケイ素原子に結合するアルケニル基以外の基は、その全ての置換基に対して少なくとも50mol%がメチル基であることが好ましい。
fは0≦f≦3、gは0<g≦3、f+gは1≦f+g≦3であり、特にfは0.5≦f≦2.5、gは0.0002≦g≦1、f+gは1.5≦f+g≦2.5が好ましい。
このポリオルガノシロキサンは直鎖状及び分岐状のどちらでもよく、その末端は、例えば、メチル基、水酸基、アルケニル基、フェニル基、アクリロキシアルキル基等のいずれの有機基であってもよいが、アルケニル基であることが好ましい。また、このポリオルガノシロキサンの粘度は、25℃において50〜100000mPa・s、好ましくは100〜2000mPa・sであればよい。
次に(B)成分であるポリオルガノハイドロジェンポリシロキサンは1分子中にケイ素原子と直結した水素原子(SiH基)を2個以上有し、このSiH基とポリオルガノシロキサン(A)のアルケニル基との付加反応により硬化皮膜が形成されるものであり、下記平均式(4)で示されるものが好ましい。
6 pqSiO(4-p-q)/2 (4)
式中、R6は非置換又は置換の一価炭化水素基であり、脂肪族不飽和結合を有さない炭素数1〜8のものが好ましい。
6としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換アルキル基などが挙げられる。
また、p、qは0.5≦p≦1.5、0.5≦q≦1.5、0≦p+q≦3.0、特に0.8≦p≦1.0、0.8≦q≦1.0、1.6≦p+q≦2.0であることが好ましい。
このポリオルガノハイドロジェンシロキサンの配合量は、ケイ素原子に結合した水素原子のモル数が(A)成分中のアルケニル基の0.5〜5倍モルに相当する質量部になるようにすれば良く、配合量が0.5倍モル以下では硬化が不十分となり、また5倍モルを超えると、剥離力が、必要以上に大きくなってしまう。
成分(C)の主原料となる(メタ)アクリル基含有ポリオルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式(1)で示されるものが挙げられる。
Figure 0004434841
ここで、R1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基あるいはフェニル基であり具体的にメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基が挙げられる。α、βは0、1、2または3である。
2は下記一般式(2)で示される基である。
Figure 0004434841
(ここにR3は水素原子またはメチル基、nは1〜3)
(C)成分分子中のケイ素原子に結合している全有機基に対して0.3〜30モル%は一般式(2)で示される基であり、bは0〜5、1分子中の平均ケイ素原子数a+(d+e)×b+cは、5〜500であり、好ましくは50〜200である。
成分(C)は、この(メタ)アクリル基含有ポリオルガノポリシロキサンとポリオルガノハイドロジェンシロキサンを、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンのケイ素原子に結合した水素原子のモル数と上記アクリル基含有ポリオルガノシロキサンの(メタ)アクリル基量のモル数の比率(SiH数/(メタ)アクリル基数)が少なくとも10以上、好ましくは10〜100となる様配合し、この混合物に白金族金属系化合物を触媒として用いハイドロシリレーション反応を行い得られる。
この際用いるこの白金族金属系化合物としては公知の付加反応触媒が使用できる。このような白金族金属系触媒としては、例えば白金系、パラジウム系、ロジウム系、ルテニウム系等の触媒が挙げられ、これらの中で特に白金系触媒が好ましく用いられる。この白金系触媒としては、例えば塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液又はアルデヒド溶液、塩化白金酸の各種オレフィン又はビニルシロキサンとの錯体などが挙げられる。これら白金族金属系触媒の添加量は触媒量であるが、生成物の保存安定性を考慮し(メタ)アクリル基含有ポリオルガノポリシロキサンとポリオルガノハイドロジェンシロキサンの全量に対して、白金系金属量として1〜100ppmの範囲とすることが好ましい。
反応条件としては、この反応が進行すれば特に規定はないが、20〜100℃で1〜20時間程度反応をさせれば良い。またこの成分(C)の使用量としては成分(A)100質量部に対して0.1〜10質量部の使用量で良く、0.1重量部より少ないと十分なミスト抑制効果が得られず、10質量部より多くなると剥離力が大きくなるため好ましくない。
次に、成分(D)となる白金族金属系触媒としては、ポリオルガノシロキサン(A)とポリオルガノハイドロジェンシロキサン(B)との付加反応を促進するための触媒であり、公知の付加反応触媒が使用できる。このような白金族金属系触媒としては、例えば白金系、パラジウム系、ロジウム系、ルテニウム系等の触媒が挙げられ、これらの中で特に白金系触媒が好ましく用いられる。この白金系触媒としては、例えば塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液又はアルデヒド溶液、塩化白金酸の各種オレフィン又はビニルシロキサンとの錯体などが挙げられる。これら白金族金属系触媒の添加量は触媒量であるが、良好な硬化皮膜を得ると共に、経済的な見地からポリオルガノシロキサン(A)、及びポリオルガノハイドロジェンシロキサン(B)の全量に対して、白金系金属量として1〜1000ppmの範囲とすることが好ましい。
本発明のシリコーン組成物は、上記成分(A)〜(D)の所定量を配合することによって得られるが、上記の各成分以外に、任意成分として、例えば白金族金属系触媒の触媒活性を抑制する目的で、各種有機窒素化合物、有機リン化合物、アセチレン系化合物、オキシム化合物、有機クロロ化合物などの制御剤として公知のものが使用できる。例えば、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペンテン−3−オール、フェニルブチノール等のアセチレン系アルコール、3−メチル−3−1−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−イン等のアセチレン系化合物、これらのアセチレン系化合物とアルコキシシランまたはシロキサンあるいはハイドロジェンシランまたはシロキサンとの反応物、テトラメチルビニルシロキサン環状体等のビニルシロキサン、ベンゾトリアゾール等の有機窒素化合物及びその他の有機リン化合物、オキシム化合物、有機クロム化合物等が挙げられる。
また、この制御剤としての化合物の配合量は、良好な処理浴安定性が得られる量であればよく、一般に(I)成分及び(II)成分100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部使用される。
一方、剥離力を制御する目的でシリコーンレジン、シリカ、又はケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)やアルケニル基を有さないポリオルガノシロキサンなどを、必要に応じて添加することができる。なお、任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。本発明のシリコーン組成物の調製に際しては、成分(A)〜(C)と、必要に応じて任意成分とを、予め均一に混合した後、成分(D)を添加することが好ましい。なお、各成分は、それぞれ各成分の1種を単独に使用しても2種以上を併用するようにしてもよい。
このようにして調製されたシリコーン組成物は、各種基材に塗布し熱硬化させる。基材としては、特に限定はなく一般に剥離紙に使用されているすべての基材に適応可能であるが具体的には、グラシン紙、クレコート紙、上質紙、ポリエチレンラミネート紙やプラスチックフィルム等が挙げられる。また、シリコーン組成物の塗工量にも特に制限はないが、通常、0.05〜3.0g/m2程度であればよい。なお、上記シリコーン組成物の硬化は、50〜200℃で行うことが好ましく、この場合加熱時間が1秒〜5分とすることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。また、下記例において、表中の物性は、下記の試験法により測定されたものである。
本発明の成分(C)の調整方法は以下の通りである。
[合成例1]
前記平均組成においてa1+(d1+e1)×b1+c1=50、b1=0であって、下記式で表される、アクリル基を全有機基に対して約2mol%有し、残りの全有機基がメチル基である粘度50mPa・sのアクリル基含有ポリオルガノシロキサン50質量部と
Figure 0004434841
下記平均式で表されるポリオルガノハイドロジェンシロキサンを200質量部を良く混合し、
Figure 0004434841
さらに、塩化白金酸とビニルシロキサンの錯塩を0.08質量部(白金原子として約2ppm)を添加し良く混合する。次にこの混合物を攪拌しながら25℃で20時間反応させ粘度約3500mPa・sの淡黄色液体(C−1)を得た。
[実施例1]
本発明の成分(A)として25℃における粘度が400mPa・sであり、かつビニル価が0.02mol/100gである両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサン98質量部、成分(B)として下記平均式で表されるポリオルガノハイドロジェンシロキサン2.0質量部、
Figure 0004434841
エチニルシクロヘキサノール0.3質量部を均一に混合し、さらに、成分(C)として前記で合成した淡黄色液体(C−1)を0.5質量部、成分(D)として塩化白金酸とビニルシロキサンの錯塩を2質量部(白金原子として約100ppm)を添加しさらに均一に混合し、ミスト発生実験に使用した。
[実施例2]
本発明の成分(A)として25℃における粘度が400mPa・sであり、かつビニル価が0.02mol/100gである両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサン98質量部、成分(B)として下記平均式で表されるポリオルガノハイドロジェンシロキサン2.0質量部、
Figure 0004434841

エチニルシクロヘキサノール0.3質量部を均一に混合し、さらに、成分(C)として前記で合成した淡黄色液体(C−1)を1.0質量部、成分(D)として塩化白金酸とビニルシロキサンの錯塩を2質量部(白金原子として約100ppm)を添加しさらに均一に混合し、ミスト発生実験に使用した。
[実施例3]
本発明の成分(A)として25℃における粘度が400mPa・sであり、かつビニル価が0.02mol/100gである両末端ビニル基含有ジメチルポリシロキサン98質量部、成分(B)として下記平均式で表されるポリオルガノハイドロジェンシロキサン2.0質量部、
Figure 0004434841
エチニルシクロヘキサノール0.3質量部を均一に混合し、さらに、成分(C)として前記で合成した淡黄色液体(C−1)を4.0質量部、成分(D)として塩化白金酸とビニルシロキサンの錯塩を2質量部(白金原子として約100ppm)を添加しさらに均一に混合し、ミスト発生実験に使用した。
[実施例4]
本発明の成分(A)として25℃における粘度が400mPa・sであり、かつビニル価が0.02mol/100gである両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサン45質量部と25℃における粘度が100mPa・sであり、かつビニル価が0.04mol/100gである両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサン45質量部、成分(B)として下記平均式で表されるポリオルガノハイドロジェンシロキサン2.2質量部、
Figure 0004434841
エチニルシクロヘキサノール0.3質量部を均一に混合し、さらに、高粘度のシリコーンとして両末端が水酸基である25℃の粘度が100000mPa・sのポリジメチルシロキサン7質量部、成分(C)として前記で合成した淡黄色液体(C−1)を1.0質量部、成分(D)として塩化白金酸とビニルシロキサンの錯塩を2質量部(白金原子として約100ppm)を添加しさらに均一に混合し、ミスト発生実験に使用した。
[比較例1]
成分(C)を添加しない以外は実施例1〜3と全く同じにしてシリコーン組成物を作成しこれを比較例1とし、ミスト発生実験に使用した。
[比較例2]
成分(C)を添加しない以外は実施例4と全く同じにしてシリコーン組成物を作成しこれを比較例2とし、ミスト発生実験に使用した。
《ミスト発生実験》
図1のような5本のロールから成るコーターヘッドを用いた。
Figure 0004434841
ロールDとEの間に前記で調整したシリコーン(実施例1〜4、比較例1〜2)を置き各ロールが表1のスピードになるように調整し、このスピードでコーターヘッドを運転する。この際ロールAとBの間から発生する霧状のシリコーン粒子(ミスト)量を1分間トランステック株式会社製パーテイクルカウンター8520DustTrakを用い測定した。
表2には比較例1、2で発生したミスト量を100とし、同組成にミスト抑制剤(成分C)を添加した場合(実施例1〜4)のミスト減少率を表示した。
Figure 0004434841
表2の説明
実施例1〜3で本発明の成分(C)を含有することにより高速塗工時のミストの発生量を低減できることがわかり、本発明の成分(C)がミスト抑制効果があることがわかる。また、実施例4では無溶剤型シリコーンに高粘度のシリコーン添加した系でも本発明は十分なミスト抑制効果があることがわかる。
本発明の実施例においてミスト発生実験に使用したコーターヘッドの概略図である。

Claims (3)

  1. (A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつアルケニル基含有量が0.002〜0.60mol/100gである25℃での粘度が50〜100000mPa・sのオルガノポリシロキサン 100質量部
    (B)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンで、ケイ素原子に結合した水素原子のモル数が(A)成分中のアルケニル基の0.5〜5倍モルに相当する質量部
    (C)下記平均組成式(1)で示される(メタ)アクリル基含有ポリオルガノシロキサン
    Figure 0004434841

    は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基あるいはフェニル基、α、βは0、1、2または3である。Rは一般式(2)で示される基で、
    Figure 0004434841

    (ここにRは水素原子またはメチル基、nは1〜3)
    1分子中のケイ素原子に結合している全有機基に対して0.3〜30モル%は一般式(2)で示される基であり、bは0〜5、1分子中の平均ケイ素原子数はa+(d+e)×b+c=5〜500と、1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンでケイ素原子に結合した水素原子のモル数と上記アクリル基含有ポリオルガノシロキサンの(メタ)アクリル基量のモル数の比率(SiH数/(メタ)アクリル基数)が少なくとも10以上の混合物を、白金族金属系化合物を触媒として用い予めハイドロシリレーション反応を行って得られた化合物。
    0.1〜10質量部
    (D)触媒量の白金族金属系化合物。
    を含有するシリコーン組成物
  2. (A)成分のオルガノポリシロキサンが、下記平均式(3)
    SiO(4−f−g)/2 (3)
    (式中、Rは同一または異種の置換又は非置換の炭化水素基、Rは−(CH−CH=CH(hは0〜6)で表されるアルケニル基であり、fは0〜3、gは3以下で0以外の正数、f+gは1〜3である。)で表されるオルガノポリシロキサンである請求項1に記載のシリコーン組成物。
  3. (B)成分のオルガノハイドロジエンシロキサンが、下記平均式(4)
    SiO(4−p−q)/2 (4)
    (但し、式中Rは脂肪族不飽和結合を有さない炭素数1〜8の非置換又は置換の一価の炭化水素基、少なくとも80%以上はメチル基であり、a、bは0.7≦a≦2.1、0.001≦b≦1.0、かつ0.8≦a+b≦2.6を満たす正数である。)で示される1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有する請求項1に記載のシリコーン組成物。

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