JP4434699B2 - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、チップ抵抗器等の抵抗器に係り、特に、湿潤雰囲気で長時間使用しても、抵抗値変化が殆ど生じない、信頼性の高い抵抗器およびその製造方法に関する。
一般に、チップ抵抗器などの抵抗器は、絶縁体基板の表面に一対の電極を備え、該一対の電極間に抵抗体が配置され、該抵抗体が保護膜により被覆されて構成されている。このような抵抗器は、電極間に形成した抵抗体の抵抗値を高精度に調整する場合、その抵抗体の縁辺から内方に向かうトリミング溝をレーザなどにより形成する、所謂、トリミングが行われる。
また、このような抵抗器は、抵抗体を保護するために、抵抗体をガラスおよびまたは樹脂の保護膜により被覆することが一般に行われている(例えば、特許文献1〜5参照)。これは、抵抗体を保護膜で被覆することで、抵抗体の機械的な損傷を防止するとともに、湿気(水分)が抵抗体に付着し、金属イオン等の存在による抵抗値の経時的な変化などを防止するためである。
特公平7−70365号公報 特開平10−289801号公報 特開2000−150210号公報 特開2000−173802号公報 特開2000−299201号公報
しかしながら、このような抵抗体を覆う保護膜が、絶縁体基板の表面に強固に固着して、抵抗体に対して十分な外装強度を確保しつつ耐湿性を向上させているが、湿潤雰囲気中で電圧を加える耐湿性試験を行うと、特に1MΩ以上の高抵抗値の抵抗器においては、抵抗値に変化が生じる場合がある。本発明者等が種々検討した結果、「湿潤雰囲気中で抵抗器に電圧を加える耐湿性試験を行うと、抵抗値に変化が生じる場合があるが、その一方で、エポキシ樹脂により保護膜を形成する場合でも、トリミングを施していない抵抗体では抵抗値変化は認められず、また、トリミングを施した抵抗体でも電圧を加えなければ抵抗値変化は認められない」という事実に気がついた。
上記事実から、湿潤雰囲気中で電圧を加える耐湿性試験では、抵抗体にトリミング溝が形成されて、電極間に電圧が印加される条件の場合に、そのトリミング溝において絶縁性が低下することにより、トリミング溝を被覆する保護膜の耐湿性に問題が有るものと考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたもので、湿潤雰囲気で長時間使用しても、抵抗値変化が殆ど生じない、信頼性の高い抵抗器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の抵抗器は、絶縁体基板の表面に電極を備え、該電極間に抵抗体が配置され、該抵抗体が保護膜により被覆されている抵抗器であって、前記抵抗体の側辺部に形成された凹状部と、前記凹状部から前記抵抗体の内方に向かうトリミング溝と、前記抵抗体の前記トリミング溝を覆うことのできる面積で、前記トリミング溝が形成された領域を局部的に被覆するシリコン樹脂からなる第1保護膜と、前記第1保護膜で被覆した領域を含む前記抵抗体の全体を被覆するエポキシ樹脂からなる第2保護膜とを備え、前記トリミング溝が前記凹状部よりも抵抗体の内方に位置し、前記絶縁体基板のエッジより広い離隔距離をおいて配置されることで、前記第1保護膜の四周を第2保護膜が被覆していることを特徴とするものである。
この発明によれば、抵抗体のトリミング箇所は局部的に耐湿性の高い第1保護膜により被覆され、これによりトリミング溝に対して十分な耐湿性が確保され、電圧を加える耐湿性試験においても、高抵抗値の抵抗器であっても、抵抗値が殆ど変化しない抵抗器が得られる。そして、その第1保護膜を含む抵抗体全体が第2保護膜により被覆され、抵抗器全体としての外装強度が確保される。したがって、全体の外装強度は第2保護膜により担保しつつ、耐湿性を確保することが難しい抵抗体のトリミング箇所は、役割を特化した第1保護膜により被覆して保護することができる。
ここで、前記第1保護膜としてはシリコン樹脂が、また、前記第2保護膜としてはエポキシ樹脂が好適である。さらに、前記第1保護膜の下層の前記抵抗体表面にはガラスコートを形成するのが好ましく、これにより抵抗体のトリミング溝の形成時に、周縁にマイクロクラックが発生するのを防止することができる。
さらに、抵抗体は、前記電極間で蛇行状に形成されているものにも適用することができる。抵抗体を蛇行状に形成することで、抵抗パターンの長さを長くして、高抵抗値を得ることができるとともに、耐サージ特性を向上することができる。
また、トリミング溝を形成する前記抵抗体の領域に、凹状部が形成されていることが好ましい。これにより、凹状部からトリミングによりトリミング溝を形成し、トリミング溝を前記第1保護膜で被覆することで、固着力が低いシリコン樹脂等の第1保護膜を絶縁体基板のエッジから離隔した位置に配置することができる。従って、固着力の高い第2保護膜で固着力が低い第1保護膜の周囲を完全に被覆することができる。
また、本発明の抵抗器の製造方法は、絶縁体基板の表面に一対の電極と、該電極間に接続する抵抗体とを配置し、前記抵抗体の側辺部に凹状部を形成し、該抵抗体に前記凹状部から前記抵抗体の内方に向かうトリミング溝を形成することで、抵抗値のトリミング調整を行い、前記抵抗体の前記トリミング溝を覆うことのできる面積で、前記抵抗体のトリミング溝が形成された領域を局部的に耐湿性の高いシリコン樹脂からなる第1保護膜で被覆し、前記第1保護膜で被覆した領域を含む前記抵抗体の全体を固着力の高いエポキシ樹脂からなる第2保護膜で被覆し、前記トリミング溝が前記凹状部よりも抵抗体の内方に位置し、前記絶縁体基板のエッジより広い離隔距離をおいて配置され、固着力の高い前記第2保護膜により固着力の低い前記第1保護膜の四周を被覆することを特徴とするものである。
総じて本発明によれば、トリミングを行って高精度に抵抗値調整を行った抵抗体のトリミング溝が形成された領域を局部的に耐湿性が高く固着力が低い第1保護膜で被覆し、抵抗体全体を固着力の高い第2保護膜で被覆するようにしたものである。従って、電圧を加える耐湿性試験においても、第1保護膜によりトリミング溝の形成領域に水分(湿気)の浸入を防止することができ、信頼性を確保するとともに、その周囲の固着力の高い第2保護膜により、固着力の低い第1保護膜を囲み込むとともに、全体としての外装保護機能を確保することができる。それ故、湿潤雰囲気で長時間使用しても、抵抗値変化が殆ど生じない、信頼性の高い抵抗器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明に係る抵抗器の第1実施形態を示す図である。なお、各図中、同一の作用または機能を有する部材または要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1において、抵抗器10は、アルミナなどのチップ状の絶縁体基板11と、この絶縁体基板11の両端部に形成されている電極12と、この電極12に両端部表面で接続するように絶縁体基板11の表面に形成されている抵抗体13と、この抵抗を被覆して保護する保護膜16,17から主として構成されている。この抵抗器10は、例えば、長さ×幅が1.6mm×0.8mm、2.0mm×1.2mm、3.2mm×1.6mmなどの標準的なチップ部品としてのサイズの厚膜または薄膜チップ抵抗器である。
電極12は、絶縁体基板11の両端部の上面に形成された上電極12aと、絶縁体基板11の両端部の下面に形成された下電極12bと、絶縁体基板11の両端部の端面に形成された端面電極12cと、これら電極12a〜12cを被覆するめっき電極12dと、により構成されている。
抵抗体13は、絶縁体基板11の両端部の上電極12aに導通接続するように一部が重畳して形成されており、その中央部には抵抗体13の抵抗値を調整するレーザトリミングにより形成されたトリミング溝14が設けられている。この抵抗体13の表面には、トリミング溝14の形成領域を局部的に被覆するように耐湿性に優れるシリコン樹脂による第1保護膜16が形成されている。さらに、抵抗体13の表面全体には、第1保護膜16の形成領域を含めて、上電極12aの一部まで被覆するように、固着力に優れたエポキシ樹脂による第2保護膜17が形成されている。
なお、エポキシ樹脂は外装強度とともに耐湿性にも優れるが、上述したように湿潤雰囲気中で電圧を加える耐湿性試験で、特に1MΩ以上の高抵抗値の抵抗体にトリミング溝が形成されている場合には、エポキシ樹脂の耐湿性は必ずしも十分ではない。シリコン樹脂は、エポキシ樹脂よりもさらに耐湿性に優れ、上記の場合にも十分な耐湿性を発揮する。しかしながら、シリコン樹脂は、セラミック基板および抵抗体に対する固着力が低いという問題点がある。
したがって、抵抗体13のトリミング溝14を形成された箇所は、局部的にシリコン樹脂の第1保護膜16により被覆されて湿気(水分)が侵入しないように十分な耐湿性が確保されている。また、その抵抗体13の全体は、第1保護膜16により被覆された領域を含めて第2保護膜17が強固に固着・被覆して、外装面としての強度などが確保されている。このため、固着力の低い第1保護膜16が固着力の高い第2保護膜17内に封入され、抵抗体13のトリミング溝14に対して耐湿性効果を発揮している。なお、第1保護膜16を形成する領域は本来はトリミング溝14の部分のみを被覆すれば十分であるが、印刷ズレ等を考慮して大きめにスクリーン印刷により形成している。
次に、この抵抗器10の製造方法を図2の工程図を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、絶縁体基板11を準備する。なお、実際には多数個取りのセラミック基板が用いられるので、その1区画分のみを図示する。次いで、例えば、Ag/Pd等からなる電極材料ペーストをスクリーン印刷し、高温で焼成することにより、絶縁体基板11の表面に設けた上電極12aおよび裏面に設けた下電極12bを形成する。次いで、Ru系の抵抗体材料ペーストをスクリーン印刷し、高温で焼成することにより、絶縁体基板11両端部の上電極12aに一部が重畳した抵抗体13を形成する。なお、上電極12aや下電極12bとしては、ニクロム等のスパッタリングなどによる薄膜電極を形成してもよい。また、抵抗体13としては、Ni−Pなどの無電解めっきや、ニクロム等のスパッタリングなどによる薄膜抵抗体を形成してもよい。
次いで、図2(b)に示すように、上電極12aにプローブを当接させて抵抗体13の抵抗値を測定しつつ、例えば、レーザ光を照射してその抵抗体材料を除去することにより、抵抗体13の側辺部13bから内方に向かうトリミング溝14を形成して、抵抗体13を目標の抵抗値に高精度に調整する。
次いで、図2(c)に示すように、シリコン樹脂をスクリーン印刷により、トリミング溝14の形成領域を十分に覆うことのできる面積(印刷ずれやトリミングずれを考慮した面積)を有するパターンで抵抗体13や絶縁体基板11の表面を被覆する。この後に例えば200℃で加熱して熱硬化させ、第1保護膜16を形成する。
次いで、図2(d)に示すように、固着力の高いエポキシ樹脂をスクリーン印刷により、絶縁体基板11両端部の上電極12aの一部や両側辺側の絶縁体基板11の露出した表面までを含めて抵抗体13の全体を被覆する。この後に200℃で加熱して熱硬化させることで第2保護膜17を形成する。このようにして、上電極12a、下電極12b、抵抗体13、トリミング溝14、第1保護膜16、第2保護膜17を形成した多数個取りのセラミック基板を個々の絶縁体基板11(チップ)に切断・分割した後に、例えば、スパッタリングなどにより上電極12aおよび下電極12bに導通する端面電極12cを両端部端面に形成し、この後に、上電極12a、下電極12b、端面電極12cの全体にめっき電極12dを形成し、捺印・製品検査等を行って完成品とする。
このように本実施形態においては、抵抗器10の抵抗体13全体の実装強度については耐湿性にも優れるエポキシ樹脂の第2保護膜17により担保しつつ、トリミング溝14の形成領域は耐湿性に特化したシリコン樹脂の第1保護膜16により被覆して高度の耐湿性を確保することができる。したがって、抵抗体13をトリミングして高精度な抵抗値調整を行った抵抗器10は、湿潤雰囲気中で使用して電圧を加える場合にも、1MΩ以上の高抵抗値を有する抵抗器であっても、トリミング溝14周辺でリーク電流を発生させてしまうことがなく、抵抗値変化を生じることなく、信頼性高く使用することができる。
次に、図3および図4は本発明に係る抵抗器の第2実施形態を示す図である。図3において、抵抗器20は、絶縁体基板11および電極12を備えるチップ抵抗器であり、この電極12,12間の絶縁体基板11の表面には抵抗体23が形成されている。
抵抗体23は、絶縁体基板11両端部の上電極12a,12a間で目標の抵抗値(例えば、1MΩ〜50MΩの高抵抗)および耐サージ容量を有するように蛇行する電流経路に形成されている。また、この抵抗体23のパターンには、絶縁体基板11のエッジから内方に離隔するように凹状部23aが側辺部23bに形成されている。そして、その凹状部23a内から抵抗体23の抵抗値を高精度に調整するトリミング溝24が形成されている。すなわち、抵抗体23は、そのパターンに凹状部23aが設けられることにより、絶縁体基板11の側辺部(エッジ)から離隔した位置にトリミング溝24が形成・延在されている。
この抵抗体23には、表面を覆うガラスコート25が形成されており、このガラスコート25の表面側から絶縁体基板11に到達するトリミング溝24が形成されている。ガラスコート25により、トリミング溝24の形成時に、抵抗体23にマイクロクラックが発生することを防止することができる。
また、この抵抗体23の表面には、トリミング溝24の形成領域を局部的に被覆するようにシリコン樹脂による第1保護膜26が形成されている。さらに、抵抗体23の表面には、ガラスコート25と共に第1保護膜26の形成領域を被覆し、さらに上電極12aまで被覆するようにエポキシ樹脂による第2保護膜27が形成されている。
また、抵抗体23の形成領域に凹状部23aを形成することにより、トリミング溝24の形成部分を抵抗体23の側辺部23bより内方に位置することができ、結果的に絶縁体基板11の側辺部(エッジ)より広い離隔距離を置いてトリミング溝24を配置することができる。このため、固着力の低い第1保護膜26の形成位置を絶縁体基板11の側辺部(エッジ)より十分に離隔して配置することができる。このため、固着力の高い第2保護膜27により固着力の低い第1保護膜26の四周を十分に被覆することができ、いわば固着力の低い第1保護膜26をその内部に封入して、固着力の高い第2保護膜27を絶縁体基板11の表面に固着することができる。
従って、この抵抗器20は、トリミング溝24が耐湿性の高い第1保護膜26により被覆され、電圧を印加する耐湿性試験においても、殆ど抵抗値が変化しない。この特徴は、特に1MΩ以上の高抵抗値領域のチップ抵抗器等のコンパクトな構造の抵抗器に有効である。そして、固着力の高い第2保護膜27により全体が被覆されているので、十分な外装強度が得られる。
次に、この抵抗器20の製造方法を図4の工程図を用いて説明する。まず、図4(a)に示すように、絶縁体基板11にAg/Pdなどの電極材ペーストをスクリーン印刷などにより塗布し、焼成することで上電極12aおよび下電極12bを形成する。そして、Ru系の抵抗体ペーストをスクリーン印刷などにより、塗布し、焼成することによって抵抗体23を形成する。この抵抗体23は、図示するように蛇行状に形成されていて、高抵抗値で且つ耐サージ容量の高い抵抗器に好適なパターンとなっている。また、この抵抗体23には、上述した固着力の低い第1保護膜26を第2保護膜27で十分に取り囲むための凹状部23aを備えている。
次いで、図4(b)に示すように、ガラスペースト材料等をスクリーン印刷し、この後に約600℃で焼成することにより、上電極12aとの接続領域を含めて抵抗体13の全体を被覆するガラスコート25を形成する。
次いで、図4(c)に示すように、上電極12aにプローブを当接させて抵抗体23の抵抗値を測定しつつ、その抵抗体23周縁部の凹状部23aからレーザトリミングしてガラスコート25材料と共に抵抗体材料を除去することにより、内方に向かうトリミング溝24を形成して、抵抗体23の抵抗値を高精度に調整する。
次いで、図4(d)に示すように、シリコン樹脂をスクリーン印刷などすることにより、凹状部23aから抵抗体23内のトリミング溝24を十分に覆うことのできる面積(印刷ずれやトリミングずれを考慮した面積)で、トリミング溝24の形成領域を局部的に被覆し、200℃程度で加熱して熱硬化させることで、第1保護膜26を形成する。
次いで、図4(e)に示すように、エポキシ樹脂をスクリーン印刷し、約200℃で加熱して熱硬化させることにより、絶縁体基板11両端部の上電極12aや両側辺側の絶縁体基板11のエッジまでを被覆する第2保護膜27を形成する。このようにして、上電極12a、下電極12b、抵抗体23、ガラスコート25、トリミング溝24、第1保護膜26、第2保護膜27を形成した絶縁体基板11を個別チップに切断・分割する。そして、端面電極12cおよびめっき電極12dを形成し、捺印・製品検査を行って完成品とする。
なお、これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、上記実施形態ではチップ抵抗器の例について説明したが、厚膜や薄膜の複合部品型の抵抗器としても同様に適用が可能である。
本発明に係る抵抗器の第1実施形態を示す図であり、(a)はその全体構成を示す一部透視平面図、(b)は(a)におけるA−A’断面図である。 その抵抗器の製造方法を説明する工程図である。 本発明に係る抵抗器の第2実施形態を示す図であり、(a)はその全体構成を示す一部透視平面図、(b)は(a)におけるA−A’断面図である。 その抵抗器の製造方法を説明する工程図である。
符号の説明
10,20 抵抗器
11 絶縁体基板
12 電極
13,23 抵抗体
14,24 トリミング溝
16,26 第1保護膜
17,27 第2保護膜
23a 凹状部
25 ガラスコート

Claims (4)

  1. 絶縁体基板の表面に電極を備え、該電極間に抵抗体が配置され、該抵抗体が保護膜により被覆されている抵抗器であって、
    前記抵抗体の側辺部に形成された凹状部と、
    前記凹状部から前記抵抗体の内方に向かうトリミング溝と、
    前記抵抗体の前記トリミング溝を覆うことのできる面積で、前記トリミング溝が形成された領域を局部的に被覆するシリコン樹脂からなる第1保護膜と、
    前記第1保護膜で被覆した領域を含む前記抵抗体の全体を被覆するエポキシ樹脂からなる第2保護膜とを備え、
    前記トリミング溝が前記凹状部よりも抵抗体の内方に位置し、前記絶縁体基板のエッジより広い離隔距離をおいて配置されることで、前記第1保護膜の四周を第2保護膜が被覆していることを特徴とする抵抗器。
  2. 前記抵抗体の表面には、ガラスコート層が形成されていることを特徴とする請求項に記載の抵抗器。
  3. 前記抵抗体は、前記電極間で蛇行状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の抵抗器。
  4. 絶縁体基板の表面に一対の電極と、該電極間に接続する抵抗体とを配置し、
    前記抵抗体の側辺部に凹状部を形成し、
    該抵抗体に前記凹状部から前記抵抗体の内方に向かうトリミング溝を形成することで、抵抗値のトリミング調整を行い、
    前記抵抗体の前記トリミング溝を覆うことのできる面積で、前記抵抗体のトリミング溝が形成された領域を局部的に耐湿性の高いシリコン樹脂からなる第1保護膜で被覆し、
    前記第1保護膜で被覆した領域を含む前記抵抗体の全体を固着力の高いエポキシ樹脂からなる第2保護膜で被覆し、前記トリミング溝が前記凹状部よりも抵抗体の内方に位置し、前記絶縁体基板のエッジより広い離隔距離をおいて配置され、固着力の高い前記第2保護膜により固着力の低い前記第1保護膜の四周を被覆することを特徴とする抵抗器の製造方法。
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