JP4433119B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、信号線から第2回路を通じて侵入しようとするノイズを阻止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場に設置した遊技機(例えばパチンコ機)は、各装置に電力を配電する電源基板や、遊技機全体の制御を総括するメイン制御基板、図柄等の表示を制御する表示制御基板等のように、複数の基板を備えるのが通常である。基板間では信号伝達を行うために、当該信号そのものを伝達する信号線と、基準電位(例えば0ボルト)を与える基準線とを電気的に接続している。通常、信号線を基準線でシールドし、当該基準線はアースに電気的に接続可能になっている。
【0003】
ところで一般の遊技場では様々の要因によってノイズが氾濫しており、当該ノイズ(特に高周波ノイズ)が上記基準線を通じて基板に侵入すると当該基板が誤動作する可能性がある。すなわちノイズは基板上の配線間の浮遊容量や素子自体の浮遊容量等を通じて伝搬してゆき、例えばメモリ内容を変化させたりバスラインの信号を変化させる等によって当該基板を誤動作させる。このような誤動作を防止する技術について、本出願人は特願2000−131119(未公開)で開示した。当該技術では基準線と基板内のグランドとの間にノイズ阻止手段を介在させることによって、基板にノイズが侵入するのを阻止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、信号線を基準線でシールドしていない場合や、当該シールドしていた場合であっても信号線にノイズが侵入してしまうことがある。この場合には、信号線から基板上に形成した回路を通じて当該基板のグランドに侵入する。こうしてノイズが侵入するとグランドの電位が一時的に変化するため、CPU(またはCPU回路)に供給する電力の電位差も変化する。当該電位差が所定値以下になれば停電状態と同じになり、結果的にはCPU等が誤動作する可能性がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、基板上の回路をノイズから保護し、当該回路の動作を安定させ得る遊技機を提供するのが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請求項1に記載した「第2基板」は、表示制御基板、音制御基板、枠制御基板、中継基板等のように遊技機内に設置可能な全ての基板が該当する。
【0006】
当該手段1によれば、CPU回路と出力インターフェース回路とを有して遊技制御を行うメイン制御基板と、このメイン制御基板のからの信号が入力される入力インターフェース回路を有して前記メイン制御基板からの指令に基づいて動作する第2基板と、前記メイン制御基板に設けられ前記CPU回路と前記出力インターフェース回路がそれぞれ接続される、内部グランドである第1グランドと、
前記第2基板に設けられ前記入力インターフェース回路が接続される第2グランドと、前記入力インターフェース回路および出力インターフェース回路の間を電気的に接続して前記メイン制御基板からの信号を前記第2基板へ伝達する信号線と、前記第1グランドと前記第2グランドとに基準電位を与えために、前記メイン制御基板と前記第2基板との間を電気的に接続した基準線とを備えた遊技機であって、前記出力インターフェース回路と前記第1グランドとの間にノイズの侵入を阻止するコイルを介在させ、かつ、そのコイルと前記出力インターフェース回路との間に前記基準線の一端を、他端を前記第2基板の入力インターフェース回路と第2グランドとの間にそれぞれ接続している。
このコイルによって、信号線から出力インターフェース回路を通じて矢印Daに沿ってメイン制御基板の第1グランドに侵入しようとするノイズを阻止できる。また、出力インターフェース回路を通じて侵入したノイズはコイルと出力インターフェース回路との間に電気的に接続した基準線を通じて第2基板側に流す。したがってメイン制御基板上のCPU回路をノイズから保護するので、当該CPU回路の動作を安定させることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2は、請求項2に記載した通りである。当該手段2によれば、前記メイン制御基板の前記CPU回路と前記第1グランドとの間にノイズ阻止手段(ノイズの侵入を阻止可能な全ての素子や回路を意味し、例えばコイル、抵抗器等が該当する)を介在させる。このノイズ阻止手段によって、第1グランドに侵入したノイズが矢印Dbに沿ってCPU回路に侵入するのを阻止することができる。よって、CPU回路の動作をより確実に安定させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものであって、信号線から第2回路および第1グランドを通じて第1回路に侵入しようとするノイズを阻止する例である。本実施の形態1は図2,図3を参照しながら説明する。なお、パチンコ機の正面側(遊技者が遊技する側)は本発明の要旨と直接は関係しないので図示および説明を省略する。また、単に「接続」という場合には、電気的な接続を意味する。さらに、単に「基板」という場合には、パチンコ機に備えた少なくとも一つの基板を意味する。そして、基準電位は例えば0ボルトとするが、任意の電位であってもよい。
【0011】
背面側におけるパチンコ機10の概略構成について、図2を参照しながら説明する。ベース枠の背面側に組み付けた支持枠体14は、遊技盤を取付可能に構成する。当該遊技盤を支持枠体14に取り付けた状態で当該遊技盤の背面側から裏セット部材19を装着し、裏セット部材19を複数個の締付具12で締め付けて遊技盤を固定する。当該裏セット部材19はベース枠に対して開閉可能に構成し、裏カバー17,球タンク42,誘導樋40,発射制御装置25等を備える。よって、遊技盤は裏セット部材19を開閉することで着脱や交換等ができる。
【0012】
裏カバー17は、羽根,回転体,キャラクタ等の可動体を備えた役物装置(センター役物)や、液晶表示器等に図柄等の表示を制御する表示制御基板15等を背面側からカバーする。さらに裏カバー17の背面側には、パチンコ機10のほぼ全体を制御するメイン制御基板18や、装飾用ランプ等の点灯・点滅を制御するランプ制御基板16、スピーカから出す音を制御する音制御基板30等を備える。配送されてきたパチンコ球は球タンク42に一時的に貯留した後、誘導樋40を経て払出装置28に送り出す。当該払出装置28は上記メイン制御基板18から伝達された払出指令を受けて、所要個数のパチンコ球を正面側に備えた上皿や下皿に払い出す。発射制御装置25が発射モータ22の作動を制御して発射部材20を往復運動させることにより、上皿から供給されたパチンコ球を遊技盤の遊技領域内に打ち出す。発射部材20によってパチンコ球を発射する強度は、強度調整機構24によって調整可能である。発射モータ22,発射部材20,強度調整機構24はベース枠に備える。発射モータ22には例えばサーボモータを用いるが、パルスモータ等のような他種のモータを用いてもよい。払出装置28の正面側(図2では図面裏側)には、メイン制御基板18から伝達された信号を受けて払出装置28等の作動を制御する枠制御基板27を備える。
その他、電源コード32から供給された電力を各装置に分配するべく配電盤36内に備えた電源基板34と、ランプ制御基板16と音制御基板30との間に備えた接続基板38と、払出装置28の下方に備えた接続基板26とを有する。
【0013】
上述のように構成したパチンコ機10において、三つの基板(例えばメイン制御基板18,表示制御基板15,音制御基板30)を図3に模式的に示すように接続する。すなわちメイン制御基板18と表示制御基板15との間では、図柄等の表示を制御する表示制御信号をメイン制御基板18から表示制御基板15に伝達するための信号線70と、当該メイン制御基板18と表示制御基板15とに基準電位を与えるグランド線72とをコネクタ54,80を用いて接続する。
またメイン制御基板18と音制御基板30との間では、スピーカから出す音を制御する音制御信号をメイン制御基板18から音制御基板30に伝達するための信号線74と、当該メイン制御基板18と音制御基板30とに基準電位を与えるグランド線76とをコネクタ62,90を用いて接続する。
【0014】
メイン制御基板18では、CPUのみ又はCPUを中心に回路構成したCPU回路50と、CPUをリセットするためのリセット信号を生成するリセット回路56と、CPU等を作動させるための基本クロックを生成する発振回路58とを共通するグランドG10にそれぞれ接続する。CPU回路50は、並列に接続したインタフェース回路52,60(図3等では「I/F回路」と図示する。)を介してそれぞれ表示制御基板15,音制御基板30に所要の信号を伝達する。
インタフェース回路52はコイルL2(インダクタンス)を介在させてグランドG10に接続し、当該インタフェース回路52とコイルL2の間をグランド線72に接続する。同様に、インタフェース回路60はコイルL4を介在させてグランドG10に接続し、当該インタフェース回路60とコイルL4の間をグランド線76に接続する。当該インタフェース回路52,60には、例えば所定の電力で信号伝達するために信号レベルを調整可能な東芝株式会社製のCMOSシュミットトリガインバータ付バッファについて型番74VHC14等を用いる。よってCPU回路50、リセット回路56、発振回路58、インタフェース回路52,60は共通するグランドG10に接続する。
【0015】
表示制御基板15では、メイン制御基板18が信号線70を通じて伝達する表示制御信号を受けるインタフェース回路82と、当該表示制御信号に基づいて液晶表示器等に図柄等の表示制御を行うCPU回路84とをグランドG20にそれぞれ接続する。また、グランド線72もグランドG20に接続する。
音制御基板30では、メイン制御基板18が信号線74を通じて伝達する音制御信号を受けるインタフェース回路92と、当該音制御信号に基づいてスピーカへの出力制御を行うCPU回路94とをグランドG30にそれぞれ接続する。また、グランド線76もグランドG30に接続する。
こうしてグランド線72,76によって基板間における基準電位を確保できるので、当該基準電位から相対的な電位(例えば5ボルト)で所要の信号をメイン制御基板18から信号線70,74を介してそれぞれ表示制御基板15や音制御基板30に伝達することができる。なお、インタフェース回路82,92にはインタフェース回路52,60と同様のものを用いる。
【0016】
上述した接続形態によれば、メイン制御基板18(第1基板1)ではインタフェース回路52(第2回路1b)とグランドG10(第1グランドG1)との間にコイルL2(ノイズ阻止手段1d)を介在させた。また、インタフェース回路52とコイルL2との間をグランド線72(基準線4)に接続した。
コイルL2は通過する信号の周波数が高くなるにつれてインピーダンスが高くなる性質があるため、ローパスフィルタとして作用する。コイルL2によって信号線70(信号線3)からインタフェース回路52を通じて侵入したノイズN(特に高周波成分)がグランドG10を介してCPU回路50(第1回路1a)に侵入するのを阻止できるので、ノイズNからCPU回路50を保護して動作を安定させることができる。信号線70からインタフェース回路52を通じて侵入したノイズNは、矢印D2に沿ってグランド線72を通じて表示制御基板15(第2基板2)のグランドG20(第2グランドG2)に逃がすことができる。
この効果は、インタフェース回路60(第2回路1b)とグランド線76(基準線4)との間に介在させたコイルL4(ノイズ阻止手段1d)についても同様である。またCPU回路50に限らず、リセット回路56や発振回路58等のようにメイン制御基板18に備えた回路であってグランドG10に接続する回路も同様にノイズNから保護するので、当該回路の動作を安定させることができる。
【0017】
一方、CPU回路84はCPU回路50からインタフェース回路52,信号線70,インタフェース回路82を通じて受けた表示制御信号に基づいて動作し、しかも当該表示制御信号は所要の周期(例えば4ミリ秒ごと)に受ける。グランドG20とグランド線72とを直接に接続した表示制御基板15はグランド線72を通じて侵入したノイズNによって誤動作し得るが、この場合でもCPU回路50から次の信号を受けると正常に動作するようになる。このようにメイン制御基板18にのみコイルL2を備えた場合であっても、メイン制御基板18および表示制御基板15の双方に形成した各回路を保護して動作を安定させることができる。この効果は、同様に構成したメイン制御基板18と音制御基板30との間等のように、任意の基板間についても同様に得ることができる。
なお、コイルや抵抗器等の素子や回路をノイズ阻止手段1dとして用いた場合にはノイズNの阻止効果とともに、突入(ピーク)時の電流値を低く抑えることもできる。また、抵抗器には巻線型の抵抗器を用いるのがよく、さらに巻線のギャップを封止したタイプの抵抗器を用いるのが望ましい。巻線型の抵抗器等を用いると、突入時などで当該抵抗器から放電するのを防止できる。
【0018】
ここで、インタフェース回路52としてトランジスタQ2を用い、インタフェース回路60としてトランジスタQ4を用いた構成例を図4に示す。この構成によれば、CPU回路50からトランジスタQ2のベース端子にハイレベル信号を伝達すると、信号線70の信号を増幅する。増幅された信号はコイルL2によってグランドG10に入るのを阻止されるので、矢印D2に示すようにグランド線72を介して表示制御基板15のグランドG20に流れることになる。このことは、CPU回路50からトランジスタQ4のベース端子にハイレベル信号を伝達する場合でも同様である。したがって、トランジスタQ2,Q4を用いた場合であっても上述した実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なおトランジスタQ2,Q4の特性によって、信号線70に侵入したノイズNはコレクタ端子からエミッタ端子を通じてグランド線72に流れるが、ベース端子を通じてCPU回路50に流れることはない。
【0019】
また、以下に示すように応用(変形)して実施することも可能である。
(1)コイルL2,L4に代えて、抵抗器等のようにノイズNの侵入を阻止可能な他の素子や回路(インピーダンス;望ましくは低周波ノイズも阻止可能なもの)を用いてもよい。例えばコイルL2に代えてインピーダンスZ2を用い、コイルL4に代えてインピーダンスZ4を用いた例を図5に示す。この例でも、各基板上に形成した回路(特にCPU回路50)の動作を安定させることができる。(2)CPU回路50,リセット回路56,発振回路58等のようにグランドG10を通じてノイズNが侵入可能な回路については、当該回路とグランドG10との間にコイルやインピーダンス等のノイズ阻止手段1dをさらに介在させてもよい。例えば図6に示すように、CPU回路50とグランドG10との間にコイルL6を介在させ、リセット回路56とグランドG10との間にコイルL8を介在させ、発振回路58とグランドG10との間にコイルL10を介在させてそれぞれ接続する。こうすればグランドG10に侵入したノイズNがCPU回路50等に侵入するのをより確実に阻止することができる。よって、CPU回路50等の動作をより確実に安定させることができる。
(3)上記(2)と同様にグランドG20,G30を通じてノイズNが侵入可能な回路についても適用可能であり、当該回路とグランドG20,G30との間にコイルやインピーダンス等のノイズ阻止手段2dをさらに介在させてもよい。例えば図6に示すように、表示制御基板15においてCPU回路84とグランドG20との間にコイルL12を介在させ、音制御基板30においてCPU回路94とグランドG30との間にコイルL14を介在させてそれぞれ接続する。こうすればグランドG20,G30に侵入したノイズNがCPU回路84,94等に侵入するのをより確実に阻止することができるので、CPU回路84,94等の動作をより確実に安定させることができる。
【0020】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は実施の形態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用したものであって、信号線から第1回路や第4回路に侵入しようとするノイズの大きさを低減させる例である。本実施の形態2は図5を参照しながら説明する。
なお、パチンコ機10の構成等は実施の形態1と同様であるので、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって図5において実施の形態1に示す要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0021】
図5に示す接続形態が図3に示す接続形態と異なるのは、次の点である。
第1にメイン制御基板18では、インタフェース回路52とグランドG10との間にインピーダンスZ2を介在させて接続し、インタフェース回路60とグランドG10との間にインピーダンスZ4を介在させて接続する。第2に表示制御基板15では、インタフェース回路82とグランドG20との間にインピーダンスZ6を介在させて接続する。第3に音制御基板30では、インタフェース回路92とグランドG30との間にインピーダンスZ8を介在させて接続する。
【0022】
ここでインピーダンスZ2,Z6は、インピーダンスZ2およびメイン制御基板18側のインピーダンスと、グランド線72および表示制御基板15側のインピーダンスとをマッチングさせるためのものである。具体的には、インピーダンスZ2とインタフェース回路52との間にグランド線72を接続した接続点P12からCPU回路50をグランドG10に接続した接続点P10までのインピーダンスと、上記接続点P12からCPU回路84をグランドG20に接続した接続点P20までのインピーダンスとをマッチングさせる。同様にインピーダンスZ4,Z8は、インピーダンスZ4およびメイン制御基板18側のインピーダンスと、グランド線76および音制御基板30側のインピーダンスとをマッチングさせるためのものである。具体的には、インピーダンスZ4とインタフェース回路60との間にグランド線76を接続した接続点P14から接続点P10までのインピーダンスと、上記接続点P14からCPU回路94をグランドG30に接続した接続点P30までのインピーダンスとをマッチングさせる。
これらのインピーダンスZ2,Z4,Z6,Z8は配線パターン,配線長,線幅,配線素材等に応じて異なるが、各基板上の各回路が誤動作しない範囲であれば各々のインピーダンスの大きさをそれぞれ一定値としてもよい。なお、各々のインピーダンスの大きさによっては少なくとも一つのインピーダンスが不要となる場合もあり得る。
【0023】
上述した接続形態によれば、信号線70(信号線3)からインタフェース回路52(第2回路1b)を通じて侵入しようとするノイズNは、電流となってインピーダンスの低いほうの基板に流れようとする。ところが、インピーダンスZ2,Z6(インピーダンスマッチング手段としてのノイズ阻止手段1d)によってインピーダンスがほぼ平衡になるため、両基板に侵入しようとするノイズNの大きさがほぼ半減する。したがって、ノイズNは矢印D4aに沿って流れる電流と矢印D4bに沿って流れる電流とでほぼ半減する。このことは、信号線70からインタフェース回路82(第3回路2a)を通じて侵入しようとするノイズNについても、インピーダンスZ4,Z8(インピーダンスマッチング手段としてのノイズ阻止手段1d)によって同様である。この場合でも、ノイズNは矢印D4cに沿って流れる電流と矢印D4dに沿って流れる電流とでほぼ半減する。
したがって、各基板上に形成した回路(特にCPU回路50,84,94等;第1回路1a,第4回路2b)が従来では誤動作し得たノイズNの大きさであっても、ほぼ半減すると誤作動しなくなる場合があるので、当該回路の動作を従来よりも安定させることができる。
【0024】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)上記各実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって第1基板1,第2基板2,信号線3,基準線4を備えたものにも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても第1基板1上の第1回路1aをノイズNから保護するので、当該第1回路1aの動作を安定させることができる。
【0025】
(2)上記各実施の形態では、メイン制御基板18と表示制御基板15との間,メイン制御基板18と音制御基板30との間に本発明を適用した{図3〜図6を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、二つ以上の任意数について信号線3および基準線4を用いて接続可能な任意の基板(基板以外では端子板や装置等であってもよい)相互間についても同様に本発明を適用してもよい。例えばランプ制御基板16,発射制御装置25,枠制御基板27,払出装置28,接続基板26,38や中継基板、パチンコ機10に備えた他の装置などが該当する。この場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0026】
(3)上記各実施の形態では、基板間を接続するグランド線72,76を基準線4として適用した{図3〜図6を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、ノイズNが入り得る部材(例えばネジやビス、基板や装置等をシールドするシールド部材等)を基準線4として適用してもよい。この場合であっても、信号線70,74からインタフェース回路52,60等を通じて入ったノイズNがCPU回路50等に侵入するのを阻止できるので、当該CPU回路50等の動作を安定させることができる。
【0027】
(4)上記各実施の形態では、ノイズNはグランド線72,76を通じて表示制御基板15のグランドG20や音制御基板30のグランドG30に逃がす構成とした{図3〜図6を参照}。この形態に代えて、図7に示すようにノイズNを電源基板34のグランドG40に逃がす構成としてもよい。すなわちメイン制御基板18および表示制御基板15は電源基板34から供給される電力を受けて動作するが、これらの基板に基準電位を与えるグランド線114をコネクタ110,112,116を用いて接続する。電源基板34内ではグランドG40とグランド線114とをコネクタ110を介して直接に接続する。グランド線114はバス形式で接続し、分岐点T2からコネクタ112およびコイルL16を介してメイン制御基板18内のグランドG10に接続し、分岐点T4からコネクタ116を介して表示制御基板15内のグランドG20に接続する。なお、バス形式に代えてスター形式やリング形式等によって同様にグランド線114を各基板内のグランドに接続してもよい。
【0028】
上述した接続形態によれば、信号線70からインタフェース回路52を通じて侵入したノイズNは、図示する矢印D6に沿ってグランド線72→表示制御基板15内のグランドG20→グランド線114→電源基板34内のグランドG40に逃がすことができる。なお、分岐点T2からメイン制御基板18内のグランドG10に接続しているので、電流となったノイズNはグランドG10に流れ得るが、コイルL16によって阻止される。こうしてノイズNを電源基板34内のグランドG40に逃がすので、各基板上に形成した各回路の動作を安定させることができる。このことは電源基板34,メイン制御基板18,表示制御基板15の組み合わせに限らず、他の基板や装置等の組み合わせについても同様に適用することができ、同様を効果を得ることができる。
【0029】
(5)上記各実施の形態では、二つの基板を接続する態様について本発明を適用した{図3〜図6を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、例えば図8に示すように三つ以上の基板を直列的に接続する態様についても同様に本発明を適用することができる。図8は、メイン制御基板18,枠制御基板27,払出装置28を順に直列的に接続した例である。
図8において、メイン制御基板18と枠制御基板27との間は信号線120およびグランド線140をコネクタ54,122を用いて接続し、枠制御基板27と払出装置28との間は信号線128およびグランド線146をコネクタ126,130を用いて接続する。メイン制御基板18内では、インタフェース回路52とグランドG10との間にコイルL2を介在させて接続する。枠制御基板27内では、グランド線140とグランド線146とを連結線142で接続し、当該連結線142をグランドG50に接続し、さらにインタフェース回路144とグランドG50との間にコイルL18を介在させて接続する。払出装置28内では、グランド線146をグランドG60に接続する。
【0030】
上述した接続形態によれば、信号線120,128からインタフェース回路52,144を通じて侵入したノイズNは、グランド線140,連結線142,グランド線146を介して払出装置28に逃がすことができる。また、枠制御基板27や払出装置28はノイズNによって誤動作し得るが、所要の周期でメイン制御基板18から信号線120,128を通じて受ける信号によってすぐに正常に動作する。よって、メイン制御基板18,枠制御基板27および払出装置28に形成したそれぞれの回路について動作を安定させることができる。なお、連結線142はノイズNの通り道になるので、誤動作をより確実に防止するために当該連結線142の近傍には回路や素子を配置しないのが望ましい。
【0031】
(6)上記各実施の形態では、信号線70等からインタフェース回路52等を通じて侵入したノイズNを複数の基板間を接続するグランド線114等(基準線4)を通じて電源基板34(特定基板)のグランドG40に逃がす構成とした{図7を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、放電可能な放電部材によって当該ノイズNを放電させる構成としても同様の効果が得られる。当該放電部材としては、例えば遊技盤等を補強するために用いる導電性の補強部材や、導電部材(例えば金属板)で形成したものなどが該当する。
【0032】
(7)上記各実施の形態では、信号線70に侵入したノイズNがインパルス等のように大きな電力であるときはインタフェース回路52を流れる際に当該インタフェース回路52を誤作動させる場合がある。このような誤作動を防止するとともに、CPU回路50等へのノイズNの侵入を防止するには、信号線70とグランド線72との間にノイズ迂回手段(ツェナーダイオードや複数のダイオードからなる回路等)を介在させるのが望ましい。すなわち、所定電力を超える部分のノイズNは信号線70からノイズ迂回手段を通じてグランド線72に流すことによってインタフェース回路52の誤作動を防止することができ、インタフェース回路52を流れたノイズNもコイルL2によってグランド線72に流すことによってCPU回路50等へのノイズNの侵入を防止することができる。
【0033】
【他の発明の態様】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
【0034】
〔態様1〕 請求項1または2に記載した遊技機において、ノイズ阻止手段および第1基板側のインピーダンスと、基準線および第2基板側のインピーダンスとをマッチングさせるインピーダンスマッチング手段を有する遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、ノイズ阻止手段1dおよび第1基板1側のインピーダンスと、基準線4および第2基板2側のインピーダンスとをマッチングさせるインピーダンスマッチング手段2cを有する{図1を参照}。このインピーダンスマッチング手段2cを介在させると、両基板に侵入し得るノイズNの大きさをほぼ半減させることができる。よって、従来よりは誤動作の発生を抑えて基板上に形成した各回路の動作を安定させることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、第1基板上の第1回路をノイズから保護するので、当該第1回路の動作を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示す模式図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す背面図である。
【図3】ノイズの侵入を阻止可能な第1の接続例を示す図である。
【図4】ノイズの侵入を阻止可能な第2の接続例を示す図である。
【図5】ノイズの侵入を阻止可能な第3の接続例を示す図である。
【図6】ノイズの侵入を阻止可能な第4の接続例を示す図である。
【図7】ノイズの侵入を阻止可能な第5の接続例を示す図である。
【図8】ノイズの侵入を阻止可能な第6の接続例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1基板
1a 第1回路
1b 第2回路
1c,1d,2d ノイズ阻止手段
2 第2基板
2a 第3回路
2b 第4回路
2c インピーダンスマッチング手段
3 信号線
4 基準線
G1 第1グランド
G2 第2グランド
N ノイズ
10 パチンコ機(遊技機)
15 表示制御基板(基板)
16 ランプ制御基板(基板)
18 メイン制御基板(基板)
25 発射制御装置(基板)
26 接続基板(基板)
27 枠制御基板(基板)
28 払出装置(基板)
30 音制御基板(基板)
34 電源基板(基板)
36 配電盤(基板)
38 接続基板(基板)
50 CPU回路(第1回路)
84,94 CPU回路(第4回路)
56 リセット回路(第1回路)
58 発振回路(第1回路)
52,60 インタフェース回路(第2回路)
82,92 インタフェース回路(第3回路)
70,74 信号線
72,76 グランド線(基準線)
G10,G20,G30,G40,G50,G60 グランド
L2,L4,L6,L8,L10,L12,L14,L16,L18 コイル(ノイズ阻止手段)
Z2,Z4,Z6,Z8 インピーダンス(インピーダンスマッチング手段,ノイズ阻止手段)

Claims (2)

  1. CPU回路と出力インターフェース回路とを有して遊技制御を行うメイン制御基板と、このメイン制御基板からの信号が入力される入力インターフェース回路を有して前記メイン制御基板からの指令に基づいて動作する第2基板と、
    前記メイン制御基板に設けられ前記CPU回路と前記出力インターフェース回路がそれぞれ接続される、内部グランドである第1グランドと、
    前記第2基板に設けられ前記入力インターフェース回路が接続される第2グランドと、
    前記入力インターフェース回路および出力インターフェース回路の間を電気的に接続して前記メイン制御基板からの信号を前記第2基板へ伝達する信号線と、
    前記第1グランドと前記第2グランドとに基準電位を与えために、前記メイン制御基板と前記第2基板との間を電気的に接続した基準線と
    を備えた遊技機であって、
    前記出力インターフェース回路と前記第1グランドとの間にノイズの侵入を阻止するコイルを介在させ、かつ、そのコイルと前記出力インターフェース回路との間に前記基準線の一端を、他端を前記第2基板の入力インターフェース回路と第2グランドとの間にそれぞれ接続したことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載した遊技機において、
    前記メイン制御基板の前記CPU回路と前記第1グランドとの間にノイズ阻止手段を介在させたことを特徴とする遊技機。
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