JP4432879B2 - 内燃機関のオイル通路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃機関のオイル通路構造に関する。
例えば自動車等に搭載される内燃機関では、その動弁機構にオイルを供給するための油圧経路から、シリンダブロックやカムシャフト支持用のカムハウジング等の外壁に付設される部材へオイルを供給するように構成したものがある(例えば特許文献1,2参照。)。
なお、前記内燃機関側の部材や外付け部材には、互いに連通するオイル通路がそれぞれ設けられている。また、前記外付け部材としては、例えばカムシャフトのタイミングチェーンや、可変動弁機構の油圧式アクチュエータ等が挙げられるが、その他の適宜の補機とされることもある。
近年では、内燃機関を構成するいろいろな部品について、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料とするダイカスト成形品を用いる傾向にある。このダイカスト成形品としては、例えば内燃機関のカムハウジング、シリンダブロック等が挙げられる。
ところで、ダイカスト成形品は、一般的に、成形金型のキャビィティ内に空気や反応ガスを巻き込みやすいために、内部に鋳巣と呼ばれる微小な空孔が生じやすい。但し、成形金型のキャビィティに注入される溶融材料において成形金型の壁面に当接して転写される鋳肌面(例えば外表面や内表面等)については、その最表面から所定深さまでの表層部分に前記鋳巣が発生しにくいことが解っている。
特開2001−27109号公報 特開2001−263015号公報
上記従来例では、ダイカスト成形品とされる部材に設けられるオイル通路を、切削加工により形成すると、このオイル通路の内面に鋳巣が露呈してしまう場合がありうるために、このオイル通路内を流通するオイルが当該オイル通路の内面に露呈する鋳巣からダイカスト成形品の肉厚部分に染み込むことがある。
このようなダイカスト成形品とされる部材において、例えばオイル通路の開口が設けられる面を前記外付け部材の結合面とする場合は、例えば切削加工による研磨仕上げを施して製造当初の鋳肌面の表層を除去することによって面精度を高めるようにすることがあり、そのために、前記結合面の表面に鋳巣の一部が露呈してしまうことがある。
このような鋳巣が露呈している面が存在していると、前記オイル通路からダイカスト成形品の肉厚部分に染み込んだオイルが前記面から外部へ染み出るおそれがある。
本発明は、ダイカスト成形品とされるカムシャフト支持用の支持部材に設けられる第1のオイル通路内を流通するオイルの外部漏洩を抑制または防止することを目的としている。
本発明は、吸気バルブや排気バルブの少なくとも一方の作動特性を変更可能とする可変動弁機構を有する内燃機関のオイル通路構造であって、前記可変動弁機構は、シリンダヘッド上にカムシャフトと平行に固定支持されるロッカシャフトと、前記ロッカシャフトの中心孔に、軸方向変位可能に挿通されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に、前記コントロールシャフトと連動可能に外装されるスライダギアと、前記スライダギアに、第1のヘリカルスプラインを介して外装されるカム被打部材と、前記スライダギアに、前記第1のヘリカルスプラインと傾斜方向が反対である第2のヘリカルスプラインを介して外装され、前記カム被打部材に軸方向隣り合わせに配置されるバルブ打部材と、前記コントロールシャフトを軸方向に変位させ、前記カム被打部材に対する前記バルブ打部材の相対位相差を変更させる油圧式のアクチュエータとを有し、前記カムシャフトを支持するためのダイカスト成形品からなる支持部材に、第1のオイル通路が設けられ、前記アクチュエータのハウジングに、前記第1のオイル通路からオイルが導かれる第2のオイル通路が設けられ、前記第1のオイル通路の内面が、鋳肌面とされていることを特徴としている。
なお、前記鋳肌面とは、成形金型のキャビィティに注入される溶融材料において成形金型の壁面に当接して転写される面(例えば外表面や内表面等)のことである。この鋳肌面の最表面から所定深さまでの表層部分にはいわゆる鋳巣が発生しにくいことが解っている。
この構成によれば、前記第1のオイル通路の内面を鋳巣が露呈しない鋳肌面としていて、従来例のような切削加工面つまり鋳巣の一部が露呈した面としていないから、前記第1のオイル通路を流通するオイルが、この第1のオイル通路の内面からダイカスト成形品となる支持部材の肉厚部分に染み込むことが防止される。これにより、例えばダイカスト成形品となる支持部材において切削加工された面を有していても、この面からオイルが染み出すといった現象が発生することがなくなる。
好ましくは、前記支持部材は、前記内燃機関のシリンダヘッド上に設置されるカムハウジングとされ、このカムハウジングの長手方向一端側に前記アクチュエータのハウジングが付設され、前記カムハウジングに設けられる第1のオイル通路が、シリンダヘッドと前記コントロールシャフトとの間に配置される
この構成によれば、内燃機関のカムハウジングに設けられる第1のオイル通路からアクチュエータのハウジングに設けられる第2のオイル通路へオイル供給されるようになり、前記カムハウジング内の第1のオイル通路から外部へのオイル漏洩が回避される。
好ましくは、前記第1のオイル通路の上流は、前記カムシャフトのジャーナル部にオイルを供給するための油圧経路に接続される。
この構成であれば、内燃機関に設置されている既存の油圧経路から油圧式のアクチュエータにオイルを供給するようにしているから、このアクチュエータに対するオイル供給経路をわざわざ別途設置するという無駄がない。
本発明によれば、ダイカスト成形品からなるカムシャフト支持用の支持部材に設けられる第1のオイル通路内を流通するオイルの外部漏洩を抑制または防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1から図9に本発明の一実施形態を示している。
まず、本発明の特徴構成の説明に先立ち、本発明を適用する内燃機関の構成を説明する。ここでは、内燃機関1を直列4気筒型DOHCエンジンとし、説明を簡単にするために、吸気バルブ14のみのリフト量や作用角等の作動特性を連続的に変更可能とする可変動弁機構3を備える構成としている。
内燃機関1のシリンダヘッド12上には、図9に示すように、カムハウジング5が搭載されており、このカムハウジング5の上にヘッドカバー6が取り付けられている。カムハウジング5には、気筒(燃焼室13)の配列方向に沿って一定間隔ごとに隔壁21が設けられていて、この隔壁21に吸気カムシャフト16および排気カムシャフト18が支持されるようになっている。
可変動弁機構3は、ロッカシャフト31、コントロールシャフト32、アクチュエータ33、およびバルブリフト機構4を備えている。
ロッカシャフト31は、シリンダヘッド12上のカムハウジング5における多数の隔壁21に軸方向ならびに円周方向に不動となるように取り付けられており、吸気カムシャフト16と平行つまり気筒(燃焼室13)の配列方向に沿って配置されている。
コントロールシャフト32は、中空パイプからなるロッカシャフト31の中心孔内に軸方向変位可能に挿入されており、アクチュエータ33によって軸方向に進退駆動される。
バルブリフト機構4は、気筒数と同数設けられており、ロッカシャフト31に対し各気筒と対応するように外装されている。
このバルブリフト機構4は、吸気カムシャフト16の吸気カム17とロッカアーム24との間に配設されており、カム被打部材としての入力アーム41、バルブ打部材としての二つの出力アーム42A,42Bおよびスライダギア43を備えている。なお、入力アーム41および二つの出力アーム42A,42Bを、必要に応じてアームアッセンブリと呼ぶことにする。
なお、ロッカアーム24は、その一端が油圧式のラッシュアジャスタ25に支持され、他端が吸気バルブ14のステムエンド側のタペット14aに当接され、長手方向中間にローラ24aが回動可能に支持された構成で、いわゆるエンドピボッドタイプと呼ばれるものである。油圧式のラッシュアジャスタ25は、吸気バルブ14のタペットクリアランスを常にゼロに保つように機能する公知の構成である。
入力アーム41は、円筒形のハウジング41aを有し、その内周面には、スライダギア43のセンタヘリカルスプライン43aに噛み合うヘリカルスプライン41bが形成されている。また、ハウジング41aの外周には、径方向外向きへ突出する一対のフォーク41cL,41cRが設けられていて、この一対のフォーク41cL,41cRの間にロッカシャフト31と平行な支軸41dを介してローラ41eが回転自在に支持されている。
二つの出力アーム42A,42Bは、共に同じ形状であり、いずれも、円筒形のハウジング42aを有し、その内周面には、スライダギア43のサイドヘリカルスプライン43bに噛み合うヘリカルスプライン42bが形成されている。また、ハウジング42aの外周には、径方向外向きへ突出する突片としてのノーズ42cが設けられている。このノーズ42cは、側面視で略三角形状に形成され、その一辺がカム面42dとされている。この出力アーム42A,42Bのカム面42dは、ロッカアーム24のローラ24aに当接されるようになっている。
スライダギア43は、ロッカシャフト31上にコントロールシャフト32と連動して軸方向に移動可能に外装されていて、その外径側に入力アーム41と二つの出力アーム42A,42Bとが外装されている。
このスライダギア43は、中心に貫通孔43cを有する円筒形状に形成されており、その外周における軸方向中間には、入力アーム41のヘリカルスプライン41bに噛み合うセンタヘリカルスプライン43aが、また、外周における軸方向両側には、出力アーム42A,42Bのヘリカルスプライン42bに噛み合うサイドヘリカルスプライン43bが形成されている。サイドヘリカルスプライン43bは、センタヘリカルスプライン43aに対して外径が小さく形成されている。センタヘリカルスプライン43aとサイドヘリカルスプライン43bとは、歯すじの傾斜方向が反対となるように形成されている。
なお、入力アーム41のローラ41eは、シリンダヘッド12に圧縮状態で配設されたロストモーションスプリングと呼ばれるバネ26によって、常に吸気カム17へ押し付けられるように付勢されている。出力アーム42A,42Bのハウジング42aのカム面42dは、吸気バルブ14のバルブスプリング14bによってロッカアーム24のローラ24aが圧接されている。
ここで、スライダギア43について、ロッカシャフト31およびコントロールシャフト32との結合形態について説明する。
スライダギア43においてセンタヘリカルスプライン43aと一方のサイドヘリカルスプライン43bとの間には、円周方向に沿うとともに径方向内外に貫通する長孔43dが設けられている。また、ロッカシャフト31においてスライダギア43の長孔43dと対応する箇所には、軸方向へ沿うとともに径方向内外に貫通する長孔31aが設けられている。さらに、ロッカシャフト31の長孔31aに対応するコントロールシャフト32の箇所には、挿通孔32aが設けられている。
そして、ロッカシャフト31をスライダギア43の貫通孔43cへ挿入し、スライダギア43の長孔43dとロッカシャフト31の長孔31aとが交差した箇所に、係止ピン44を挿入し、この係止ピン44の一端を、コントロールシャフト32内に挿入したコントロールシャフト32の挿通孔32aに固定する。なお、スライダギア43の長孔43d内での係止ピン44の動きを許容するために、スライダギア43の長孔43dにおける軸方向幅は係止ピン44の直径より若干大きくされている。
このように組み付けられたスライダギア43は次のように動作する。
(a)係止ピン44は、ロッカシャフト31の長孔31aに沿って移動することができる。このため、アクチュエータ33によりコントロールシャフト32を軸方向に移動させると、スライダギア43がコントロールシャフト32と連動して軸方向に移動する。
(b)係止ピン44がスライダギア43の長孔43dへ挿入されているので、入力アーム41に吸気カムシャフト16のトルクが伝達されると、スライダギア43がロッカシャフト31の周りを揺動する。
このようなバルブリフト機構4において、コントロールシャフト32とともにスライダギア43を軸方向に移動させて、スライダギア43とアームアッセンブリ(入力アーム41および出力アーム42A,42B)との軸方向における相対位置を変更することにより、入力アーム41と出力アーム42A,42Bとに互いに逆方向のねじり力が付与されることになる。これにより、入力アーム41と出力アーム42A,42Bとが相対回転し、入力アーム41(ローラ41e)と出力アーム42A,42B(ノーズ42c)との相対位相差が変更されるようになる。
なお、上記可変動弁機構3においては、共通する1本のコントロールシャフト32に気筒毎のバルブリフト機構4・・・がそれぞれ固定されているので、コントロールシャフト32の軸方向移動に伴って全気筒の吸気バルブ14のリフト量が同時に変更されるようになっている。但し、気筒毎のバルブリフト機構4を個別に動作させるようにすることも可能であり、そのような形態にも本発明を適用できる。
次に、基本的な動作を説明する。
まず、コントロールシャフト32をアクチュエータ33から離す方向(図3における矢符F方向)に最大限まで移動させた状態では、ロッカシャフト31の軸心回りにおける入力アーム41のローラ41eと、出力アーム42A,42Bのノーズ42cとの相対位相差が最大となる。
このような状態では、図7(a)に示すように、吸気カム17のベース円部分が入力アーム41のローラ41eに当接している期間、ロッカアーム24が傾動しないので、吸気バルブ14のリフト量がゼロの状態(吸気ポート12aを閉じた状態)となる。
ここで、図7(b)に示すように、吸気カムシャフト16の時計方向の回転に伴い、吸気カム17の凸部分で入力アーム41のローラ41eが最大限まで押し下げられると、入力アーム41が矢符A方向(反時計方向)に回転するとともに、これに伴って出力アーム42A,42Bおよびスライダギア43が一体となって回転する。これにより、図7(b)に示すように、出力アーム42A,42Bのノーズ42cによってロッカアーム24のローラ24aが押し下げられ、ロッカアーム24がラッシュアジャスタ25との当接部を支点として傾動し、吸気バルブ14が押し下げられて最大のリフト量および作用角で開くことになる。
一方、コントロールシャフト32をアクチュエータ33に近づく方向(図3における矢符R方向)に最大限まで移動した状態では、ロッカシャフト31の軸心回りにおけるローラ41eとノーズ42cとの相対位相差が最小となる。
このような状態では、図8(a)に示すように、吸気カム17のベース円部分が入力アーム41のローラ41eに当接している期間、ロッカアーム24が傾動しないので、吸気バルブ14のリフト量がゼロの状態(吸気ポート12aを閉じた状態)となる。
ここで、図8(b)に示すように、吸気カムシャフト16の時計方向の回転に伴い、吸気カム17の凸部分で入力アーム41のローラ41eが最大限まで押し下げられると、入力アーム41と出力アーム42A,42Bとが一体となって反時計方向(矢符A方向)に回転させられるものの、ノーズ42cがロッカアーム24のローラ24aに当接しないので、ロッカアーム24は全く傾動せず、吸気バルブ14のリフト量がゼロに維持される。
次に、本発明の特徴部分に関する構成について説明する。
この実施形態では、要するに、吸気カムシャフト16および排気カムシャフト18のカムジャーナル部へオイルを供給する油圧経路8からカムハウジング5に設けられるオイル通路5aを経て可変動弁機構3のアクチュエータ33のハウジング33aに設けられるオイル通路33eへオイルを供給するようにした構造において、外部へのオイル漏洩を防止するように工夫している。
具体的に、図9に示すように、カムハウジング5の長手方向一端側の外壁面には、可変動弁機構3の油圧式のアクチュエータ33が付設されている。このアクチュエータ33は、シリンダとなるハウジング33aおよびエンドカバー33bと、ピストン33cと、リバーススプリング33dとを有している。ピストン33cとハウジング33aの底面との間の第1油圧室にはハウジング33aに設けられているオイル通路33eが、また、ピストン33cとエンドカバー33bとの間の第2油圧室にはエンドカバー33bに設けられているオイル通路33fがそれぞれ連通されている。
カムハウジング5において吸気カムシャフト16や排気カムシャフト18のジャーナル部を支持する隔壁21には、シリンダヘッド12に設置されている油圧経路8から各カムシャフト16,18のジャーナル部へオイルを導く分岐路8aが設けられている。
なお、ロッカシャフト31は、隔壁21上の凹部に嵌合されていて、この隔壁21上にボルト等で結合されるカムキャップ22でもって押さえられている。
また、カムハウジング5の隔壁21には、前記分岐路8aとアクチュエータ33のハウジング33aに設けられるオイル通路33eとを連通連結する中継用のオイル通路5aが設けられている。
この実施形態では、カムハウジング5が、アルミニウム合金またはマグネシウム合金等の軽合金を材料としたダイカスト成形品とされている。そのため、その肉厚部分には、微小ではあるものの、鋳巣が存在している。
このダイカスト成形品からなるカムハウジング5において中継用のオイル通路5aの開口が設けられるとともにアクチュエータ33が外付けされる結合面5bは、例えば切削加工による研磨仕上げを施すことによって面精度が高められている。そのために、この結合面5bは、製造当初の鋳肌面における表層部分が除去された切削加工面となっており、表面に鋳巣の一部が露呈した状態になっている。なお、アクチュエータ33のハウジング33aと結合面5bとの間には、Oリング等のシール7が介装されている。
カムハウジング5の内部に形成される中継用のオイル通路5aは、鋳抜き孔とされており、それによってこのオイル通路5aを構成する内面が、鋳肌面になっている。
このオイル通路5aは、鋳抜き孔であるために、その開口端へ向けて内径寸法を漸増させるようにしており、成形金型の抜きを容易とするようになっている。
以上説明したように、この実施形態では、ダイカスト成形品であるカムハウジング5のオイル通路5aの内面を鋳肌面としているから、従来例の切削加工面のように鋳巣の一部が露呈することがない。
そのため、カムハウジング5のオイル通路5aを流通するオイルが、このオイル通路5aの内面からカムハウジング5の肉厚部分に染み込むことが防止される。これにより、カムハウジング5の結合面5bを切削加工面としていて仮に鋳巣が露呈していたとしても、この結合面5bからオイルが染み出すといった現象が発生せずに済む。したがって、カムハウジング5のオイル通路5aから外部へオイルが漏洩することを防止できるようになるのであり、信頼性向上に貢献できる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
(1)上記実施形態では、他方部材として可変動弁機構3のアクチュエータ33を例に挙げたが、図10に示すように、アクチュエータ33の代わりに、他のオイル使用機器(図示省略)にオイルを供給するためのバイパス配管9等とすることができる。
このバイパス配管9は、フランジ状の取付片9aを介してボルト等によりカムハウジング5の結合面5bに取り付けられており、その内部に設けられているオイル通路9bがカムハウジング5のオイル通路5aと連通されるようになっている。なお、取付片9aと結合面5bとの間には、Oリング等のシール7が介装されている。この場合にあっても、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
(2)上記実施形態において、ダイカスト成形品を内燃機関1のカムハウジング5としたが、その他の部材とすることも可能である。例えば上記実施形態においてアクチュエータ33のハウジング33aを適宜の軽合金からなるダイカスト成形品とする場合には、このハウジング33aに設けられるオイル通路33eを鋳抜いて形成することにより内面を鋳肌面とすることも可能である。
(3)上記実施形態の内燃機関1は、吸気バルブ14の作動特性のみを可変とした構成であるが、排気バルブ15の作動特性も可変とするような構成としたものであってもかまわない。
(4)上記実施形態では、内燃機関1に備えるカムハウジング5をダイカスト成形品の一例としたが、内燃機関1以外の適宜の機器に備える部材をダイカスト成形品とし、このダイカスト成形品側からそれに連結される部材へオイルを供給するような構造にも、本発明を適用できる。
(5)上記実施形態では、カムハウジング5のオイル通路5aの内面全てを鋳肌面としたが、少なくともオイル通路5aにおいて開口端側から奥行き方向所定位置までの所定長さ区間だけを鋳肌面としたものも本発明に含まれる。
本発明に係る内燃機関の可変動弁機構を模式的に示す平面図である。 図1の(2)−(2)線断面の矢視図である。 図1の可変動弁機構の斜視図である。 図1のバルブリフト機構の分解斜視図である。 図4のバルブリフト機構のスライダギアとロッカシャフトとの関係を示す分解斜視図である。 図4のバルブリフト機構の上半分を破断して示す斜視図である。 図2の入力アームと出力アームとの相対位相差を最大にした場合の動作説明に用いる側面図である。 図2の入力アームと出力アームとの相対位相差を最小にした場合の動作説明に用いる側面図である。 本発明の一実施形態に係る特徴部分を示しており、図1の(9)−(9)線断面の矢視図である。 本発明の他の実施形態で、図1の(10)−(10)線断面の矢視図である。
符号の説明
1 内燃機関
12 シリンダヘッド
14 吸気バルブ
15 排気バルブ
16 吸気カムシャフト
17 吸気カム
21 隔壁
3 可変動弁機構
31 ロッカシャフト
32 コントロールシャフト
33 アクチュエー
33a アクチュエータのハウジング
33e オイル通路
4 バルブリフト機構
41 入力アーム(カム被打部材)
42A,42B 出力アーム(バルブ打部材)
43 スライダギア
5 カムハウジング(ダイカスト成形品となる支持部材)
5a カムハウジングのオイル通路
5b カムハウジングの結合面
8 シリンダヘッドの油圧経路

Claims (3)

  1. 吸気バルブや排気バルブの少なくとも一方の作動特性を変更可能とする可変動弁機構を有する内燃機関のオイル通路構造であって、
    前記可変動弁機構は、シリンダヘッド上にカムシャフトと平行に固定支持されるロッカシャフトと、
    前記ロッカシャフトの中心孔に、軸方向変位可能に挿通されるコントロールシャフトと、
    前記ロッカシャフトの外周に、前記コントロールシャフトと連動可能に外装されるスライダギアと、
    前記スライダギアに、第1のヘリカルスプラインを介して外装されるカム被打部材と、
    前記スライダギアに、前記第1のヘリカルスプラインと傾斜方向が反対である第2のヘリカルスプラインを介して外装され、前記カム被打部材に軸方向隣り合わせに配置されるバルブ打部材と、
    前記コントロールシャフトを軸方向に変位させ、前記カム被打部材に対する前記バルブ打部材の相対位相差を変更させる油圧式のアクチュエータとを有し、
    前記カムシャフトを支持するためのダイカスト成形品からなる支持部材に、第1のオイル通路が設けられ、
    前記アクチュエータのハウジングに、前記第1のオイル通路からオイルが導かれる第2のオイル通路が設けられ、
    前記第1のオイル通路の内面が、鋳肌面とされていることを特徴とする内燃機関のオイル通路構造。
  2. 請求項1において、前記支持部材は、前記内燃機関のシリンダヘッド上に設置されるカムハウジングとされ、このカムハウジングの長手方向一端側に前記アクチュエータのハウジングが付設され、前記カムハウジングに設けられる第1のオイル通路が、シリンダヘッドと前記コントロールシャフトとの間に配置されることを特徴とする内燃機関のオイル通路構造。
  3. 請求項1または2において、前記第1のオイル通路の上流は、前記カムシャフトのジャーナル部にオイルを供給するための油圧経路に接続されることを特徴とする内燃機関のオイル通路構造。
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