JP4431776B2 - 遊技機 - Google Patents

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JP4431776B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄変動表示部に変動表示された図柄が所定の表示態様になると遊技者に特典を付与する構成の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ機において、球が始動口に入賞して図柄が変動表示して、その変動表示停止後に大当り図柄が表示されると、大入賞口が所定時間だけ開く等して、大当り遊技が開始されるようになっているものがある。
【0003】
この種のパチンコ機において、通常、変動表示中に更に別の球が始動口に入賞した場合には、その入賞口についての変動表示は保留されるようになっている。ただし、保留球数は、通常、所定の上限値(例えば、4個)が設定され、これを超えて保留されないようになっている場合が多い。
【0004】
このような従来のパチンコ機において、保留球数が保留上限値に達する(以下、「保留球満タン状態」という)と、球の発射を休止するという、いわゆる「止め打ち」される場合が多い。その理由は、それ以上始動口に入賞させても、保留球がカウントされず、また始動口入賞による賞球数の利得よりも、発射球の損失の方が多いために、遊技上不利と判断するからである。また、保留球上限の設定がない場合であっても、ある程度保留球数が増えると、同様に「止め打ち」される場合が多い。
【0005】
このようにして、「止め打ち」されると、パチンコ機の稼動が短時間ながら停止する。しかし、「保留球満タン状態」は、遊技中しばしば発生し、多くの遊技者が「止め打ち」を行うので、ホールにとっては、稼動率低下を招く無視できない行為となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、保留球数が多くなって、遊技者が「止め打ち」するのを効果的に抑制できる遊技機の提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、遊技盤の遊技領域に、遊技球を入賞検出して図柄変動条件を発生し得る始動口と、該始動口での入賞検出条件に基づいて図柄変動表示停止作動を行い得る図柄表示装置及び前記始動口で入賞検出記憶された保留球数を機械的に駆動制御表示し得る保留球数表示装置を装備した複合装置とが配置された遊技機において、
前記複合装置は、
前記遊技盤の遊技領域に装着されて前記図柄表示装置の表面部の前面を左右の両側板と底板と天板とで窓枠状に囲う装置本体と、
該装置本体の左側部及び右側部に形成されて前記遊技領域から流入した遊技球を案内するワープ通路から、前記両側板に開設した球流入口を介して遊技球を前記底板上面の球流路に受入れると共に、該底板の下に位置し且つ底板の中央部の真下に前記始動口を配置した遊技領域に向けて前記遊技球を底板の前縁側から導出するステージと、
該ステージの底板の左側部と右側部において前記各側の球流入口から流入する遊技球を底板上に流通可能とした前後方向の間隔を置いた位置で、左右対称の状態にして横長に開口された一対のスリットと、
該一対のスリットに対応して前記底板の下部に組込まれた前記保留球数表示装置とを備えており
保留球数表示装置は、
正逆転駆動可能な駆動モータに連結されて所定角度毎に回転される1本のカム軸の左側軸部と右側軸部とに2組のカム片群を左右対称状態で配備した駆動カム装置と、
該駆動カム装置の各組のカム片群に対応して左右対称状態で配備されて前記保留球数を実数値で表示する2組の保留球数表示体群とを備え、
前記駆動カム装置の各組のカム片群では、4個のカム片S〜Sが夫々回転方向に亘るカム面角度の大きさが異なる形状に形成され、前記カム軸の左右の外側端位置から内側中央位置に向けてカム面角度の大きいカム片Sから小さいカム片Sの順序で正回転方向に所定角度ずつの変位状態で離隔並列状に配置され、
前記各組の保留球数表示体群では、保留球の実数値を表示した4本1組の保留球数表示体E〜Eが、前記ステージの底板の各スリット毎に左右順列状態で垂に挿通されると共に、前記各カム片群の各カム片S〜Sのカム面にカムフォロー部を当接した状態で上下方向に出没可能に支持されて、前記底板の上面に保留球の実数値が見える高さに突出した各組の各保留球数表示体E 〜E で底板上面の前記球流路を前後に仕切ると共に各組の各保留球数表示体E 〜E 同士の左右の間隔が、底板上面の前記球流路を前後に連絡する拡縮変化可能な開口幅の誘導開口部として構成され、
前記図柄表示装置の図柄変動表示中に前記保留球数が1ずつ加増されることにおいて、前記保留球数表示装置では、駆動モータの正転駆動制御に基づくカム軸の所定角度毎の正回転により、駆動カム装置における左右組のカム片群の両端外側位置のカム片 ら内側中央位置のカム片 所定角度ずつ正回動変位されることに対して、前記左右組の保留球数表示体群では、両端外側位置の保留球数表示体Eから内側中央位置の保留球数表示体E保留球数の実数値を示すものとして次前記ステージの底板の上面に突出され、左右の突出状態位置の保留球数表示体E同士の間に前記誘導開口部が、前記始動口の直上方位置で遊技球1個のみを通過可能とする開口広さに形成されて、該誘導開口部を出する遊技球を前記始動口に向けて落下させ得るように設定
記図柄表示装置の図柄変動終了停止毎に前記保留球数が1ずつ減少されることにおいて、前記保留球数表示装置では、駆動モータの逆転駆動制御に基づくカム軸の所定角度毎の逆回動により、駆動カム装置における左右組のカム片群の内側中央位置のカム片Sから両端外側位置のカム片Sが所定角度ずつ逆回動変位されることに対して、前記左右組の保留球数表示体群では、内側中央位置の保留球数表示体Eから両端外側位置の保留球数表示体Eが順次前記ステージの底板の下面に完全に没入され、左右の内側端位置の保留球数表示体E〜E同士の左右間に前記誘導開口部が開口幅を段階的に広く成されて、該誘導開口部を出する遊技球を前記遊技領域に落下させ得るように設定したことを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、保留球数が増えれば増える程、遊技球が入賞口に誘導され易くなって、入賞に対する賞球が得られるので、遊技者による「止め打ち」が抑制或いは防止される。
【0009】
また、前記遊技機は、前記図柄変動表示部を有する複合装置を備え、前記特定の入賞口は、前記複合装置の直下に配置された前記始動口であって、前記複合装置に、前記誘導開口部と前記可動部材とを設け、前記複合装置に流入した遊技球を前記誘導開口部から前記始動口に向けて放出して誘導する構成であることを特徴としている。
【0010】
このため、本発明を構成する各要素を有機的に関連付けながら、図柄変動表示部の周りにまとめて配置することができて、遊技者が遊技の進行状態を認識し易くなる効果が奏される。
【0011】
また、前記遊技機は、保留球数記憶部に記憶された保留球の数を表示する保留球数表示体を備え、該保留球数表示体は、前記可動部材を兼用していることを特徴としている。
【0012】
このため、保留球数を表示する保留球数表示体が可動部材を兼用しているため、保留球数表示体が移動して遊技球を入賞口に誘導する態様によって、遊技者は、保留球の増加が有利な状態であると直接的に認識するため、「止め打ち」を一層効果的に防止できる。
【0013】
また、前記保留球数表示体は、個別に数値を表示した複数が個別に昇降可能に配置されて、その上昇位置で前記誘導開口部を縮小するように構成されているので、誘導開口部の拡縮構造が簡単となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係るパチンコ機Pの正面図であり、図2は、図1の保留球数表示装置Dの部分の拡大図であり、図3(イ)〜(ニ)は、それぞれ図2のイ−イ線〜ニ−ニ線断面図であり、図4は、図2のX−X線断面図であり、図5は、保留球数表示装置Dの斜視図であり、図6は、ステージGを取り外した状態の保留球数表示装置Dの斜視図であり、図7は、保留球数表示装置Dの作用説明図である。
【0015】
図1において、パチンコ機Pの遊技盤1には、略円形状に配置された誘導レール2の内側の部分で遊技領域3が形成され、該遊技領域3の略中央部には、複合装置Aが配置され、該複合装置Aの上端両隅部の斜上方と、左下端隅部の側方との計3箇所には、それぞれ回転風車4が設けられている。また、複合装置Aの高さ方向の略中央の左側方には、遊技球が通過するゲート5が設けられている。
【0016】
また、前記複合装置Aの左右方向の中央部の直下には、始動口6が配設され、該始動口6の直下には、アタッカー装置7が配設され、該アタッカー装置7には、手前側に傾動して開口する開閉板8が取付けられていて、通常の遊技状態では、前記開閉板8は閉じて、前記アタッカー装置7に設けられた大入賞口(図示せず)を塞いだ状態となっていると共に、後述の特定遊技状態においては、前記開閉板8が手前側に傾動して、流下する遊技球が前記大入賞口に入り易い状態となる。また、前記アタッカー装置7の両側には、それぞれ2個ずつの一般入賞口9が設けられている。なお、図1において、11は、遊技領域3内に遊技球を発射させるための発射ハンドルを示す。
【0017】
また、遊技領域3の中央部に配設された前記複合装置Aは、液晶による特別図柄表示装置12、該特別図柄表示装置12の図柄の変動中において前記始動口6に入賞した遊技球の個数を表示する複数(実施例では8個)の保留球数表示装置D、前記複合装置A内に流入した遊技球を通過させるために、該複合装置A内に外部から視認できない状態で設けられたワープ通路(図示せず)等を備えている。
【0018】
そして、遊技領域3に放たれた遊技球が始動口6に入賞すると、前記特別図柄表示装置12の図柄が変動を開始して、停止していた図柄が特定の組み合わせ(例えば、7,7,7)となった場合には、特定遊技状態となって、前記アタッカー装置7の開閉板8が手前側に傾動して、大入賞口が開いた状態となる。この開閉板8は、所定時間経過(例えば、30秒)、或いは所定個数(例えば、10個)入賞のいずれかに至るまで、開いた状態を維持するようになっており、一定の条件下において、前記開閉板8が閉じた後に、再度開いた状態となって、所定回数繰り返される。
【0019】
また、図2及び図4に示されるように、前記特別図柄表示装置12の前面の表面部12aと、前記遊技盤1の表面との間には、大きな空間部13が形成されており、該空間部13の下半部の周縁部に保留球数表示装置Dが配設されていると共に、その上半部の周縁部は、装飾部材14で覆われている。
【0020】
また、図2ないし図6に示されるように、前記装飾部材14の下方には、受け入れた遊技球20を前方に放出するまで遊ばせるステージGが形成されている。該ステージGには、該ステージGの底板21に設けられた2本のスリット22に対して出没可能なように挿入された2組の保留球数表示体群Eと、該保留球数表示体群Eを構成する各保留球数表示体E〜Eを個別に上下動させるための駆動カム装置Cとを備えた保留球数表示装置Dが設けられている。前記ステージGの底板21には、2本のスリット22が同一直線上に配置されて横方向(左右方向)に設けられていると共に、その両側板23には、ワープ通路(図示せず)から前記空間部13に流入する遊技球の球流入口24がそれぞれ設けられている。また、図2ないし図4に示されるように、ステージGの底板21における左右一対のスリット22よりも後方の部分は、左右方向の両端部から、その中央部に向けて徐々に低くなるように傾斜していると共に、ステージGの底板21における左右一対のスリット22よりも前方の部分は、手前側が低くなるように傾斜している。
【0021】
また、各保留球数表示体群Eは、いずれも4本の保留球数表示体E〜Eで構成されて、各保留球数表示体E〜Eは、いずれも下端部にカムフォロワー部25が設けられていると共に、その上端部に保留球数表示面26が設けられて、該保留球数表示面26にそれぞれ「1」,「2」,「3」,「4」の保留球数を表示する数字が表示された構成である。そして、ステージGの底板21に設けられた各スリット22に、それぞれ保留球数表示体群Eを構成する4本で1組の保留球数表示体E〜Eの保留球数表示面26が出没可能となるように挿入されている。2組の保留球数表示体群Eは、いずれもステージGの左右の端部から中央部に向けて、保留球数表示面26に表示された数字が大きくなるように配置されている。
【0022】
また、駆動カム装置Cは、図2ないし図6に示されるように、カム軸31に、4個の異なる形状の各カム片S〜Sから成る2組のカム片群Sが一体に固定された構成である。図7(イ)〜(ホ)に示されているように、各カム片S〜Sは、カム軸31の正回転によって、前記各カム片S〜Sにカムフォロワー部25が当接している各保留球数表示体E〜Eが、この順序(保留球数表示面26に表示された数字の順序)で上昇して、前記ステージGの底板21の上面に突出すると共に、カム軸31の逆回転によって、各保留球数表示体E〜Eが、上記と逆の順序で下降して、前記ステージGの底板21の上面から没するように構成されている。
【0023】
即ち、各カム片S〜Sは、円板の一部を扇形に欠落させた形状になっていて、その欠落角度が、保留球数表示面26に表示された数字が大きくなる程、大きくなっている。また、各カム片S〜Sが全てステージGの底板21の上面に突出した後においては、前記カム軸31を同一方向に回転させると仮定した場合(現実には、このようなことはない)には、一斉に下降するように、前記扇形の欠落部の一方の位相は、同一となるように、各カム片S〜Sは、カム軸31に固定されている。また、各保留球数表示体E〜Eは、その下端部のカムフォロワー部25が、各カム片S〜Sにそれぞれ当接支持されていると共に、その上端部の保留球数表示面26、或いはその下端の連結部27が、ステージGの底板21に設けられたスリット22に挿入支持されることにより、常に垂直姿勢を維持しながら昇降して、ステージGの底板21に対して出没する構成となっている。また、図7に示されるように、カム軸31は、その一端に取付けられたモータMによって、設定角度ずつ回転される。なお、図4において、41,42は、それぞれチューリップ構造の前記始動口6を構成する各チューリップ片を開閉するソレノイド及びラック・ピニオン機構を示し、43は、ガラス板を示す。
【0024】
そして、通常の遊技状態では、保留球数表示装置Dは、図7(イ)及び図8に示されるように、2組の保留球数表示体群Eの各保留球数表示体E〜Eは、全てステージGの底板21よりも下方に配置されていて、複合装置A内のワープ通路を通って、ステージGの球流入口24から前記空間部13(或いはステージGの底板21上)に流入した遊技球20は、前記底板21上のほぼ任意の経路を通って、前記底板21の手前側の端部から遊技盤1上に落下し、そのうち、特定の経路を通った遊技球20のみが、前記複合装置Aの横方向の中央部の直下に配置された始動口6に入賞する。
【0025】
このように、各保留球数表示体E〜Eの全てがステージGの底板21よりも下方に配置された通常の遊技状態では、前記球流入口24からステージGの底板21上に流入した遊技球20を前記始動口6に誘導する誘導開口部32が最も広くなっていて、前記始動口6に遊技球20が入賞する確率は、最も低くなっている。上記した通常の遊技状態において、始動口6に遊技球20が入賞すると、前記特別図柄表示装置12の図柄が変動を開始して、上記した特定遊技状態になると、アタッカー装置7が作動する。
【0026】
そして、前記特別図柄表示装置12の図柄の変動表示中において、始動口6に遊技球20が入賞すると、モータMによってカム軸31が設定角度だけ回動されて、駆動カム装置Cによって、2組の保留球数表示体群Eを構成する最も外側の2本の保留球数表示体Eのみが上昇させられて、その保留球数表示面26が、ステージGの底板21よりも上方に突出して、遊技者は、その時点の「保留球数」が「1」であることが直接的に強く認識できる。これにより、保留球数表示面26がステージGの底板21よりも上方に突出した左右両端の2本の保留球数表示体Eの部分から手前側に遊技球20が通過する経路が遮断されて、前記誘導開口部32が狭められる。よって、遊技球20が始動口6に入賞する確率は、特別図柄変動装置12が停止している通常の遊技状態よりも僅かに高くなる。
【0027】
図9は、「保留球数」が「1」であって、しかも前記特別図柄表示装置12の図柄が変動表示中において、始動口6に遊技球20が入賞して、駆動カム装置Cの作動により、2組の保留球数表示体群Eを構成する外側から2番目の保留球数表示体Eが上昇させられて、左右にそれぞれ2本ずつの保留球数表示体E ,Eが突出した状態である。図9に示される状態における「保留球数」は「2」であって、「保留球数」が「1」の場合に比較して、誘導開口部32が狭くなっている分だけ、ステージGの底板21上の遊技球20は、始動口6に入賞し易くなるために、入賞確率が高くなる。
【0028】
そして、図10は、「保留球数」が「4」である「保留球満タン状態」であって、2組の保留球数表示体群Eを構成する全ての保留球数表示体E〜EがステージGの底板21上に上昇している。この「保留球満タン状態」においては、球流入口24からステージGの底板21上に流入した遊技球20の全ては、保留球数表示面26の表示が「4」である相隣接する2本の保留球数表示体Eの間の誘導開口部32を通って、遊技盤1上に落下する。ここで、2本の保留球数表示体Eの間の誘導開口部32を通って遊技盤1上に落下する遊技球20の大部分は、始動口6に向けて落下するので、該始動口6に対する入賞確率が最も高くなる。
【0029】
このように、前記特別図柄表示装置12の図柄が変動表示中においても、「保留球数」が多くなる程、ステージGの底板21上に形成される誘導開口部32が狭くなって、始動口6に入賞し易くなって、そのまま発射を継続すれば、始動口6に入賞し易い状態が維持され、また始動口入賞に対する賞球が継続的に得られて、遊技者に有利であると直接的に認識できる。よって、「保留球数」が徐々に多くなって、最大である「保留球満タン状態」に至っても、遊技者は、遊技球の発射を継続する意欲を失わないので、「止め打ち」を効果的に抑制、或いは防止できる。
【0030】
また、保留球が存在している状態において、前記特別図柄表示装置12が新たに作動して、図柄の変動を開始する毎に、前記駆動カム装置Cのカム軸31が上記と逆方向に回転して、最大の「保留球数」を表示している保留球数表示体E(E〜E)が1本ずつ下降して、前記誘導開口部32が広くなる。
【0031】
特に、上記実施形態では、保留球数を表示する保留球数表示体は、遊技球が始動口に向けて放出されるように誘導する誘導開口部32を拡縮する可動部材を兼用しているために、保留球数の増加が遊技者にとって有利な状態であることが直接的に認識されるために、「止め打ち」防止の効果が多大である。
【0032】
また、上記実施形態では、保留球数の最大、即ち「保留球満タン状態」を「4」としているが、保留球数の最大をこれに限定するものではなく、4以下、或いは4以上でもよく、極端な場合には、保留球数の最大の制限がない場合であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機は、特定の入賞口の上方に、遊技球を通過させて前記入賞口に誘導する誘導開口部が設けられ、該誘導開口部が縮小するほど前記入賞口に遊技球が入賞し易いように、前記誘導開口部を可動部材で拡縮させて前記入賞口への入賞確率を変化させると共に、前記可動部材は、前記保留球数記憶部に記憶された保留球数が増加するほど前記誘導開口部を縮小させるように移動する構成であって、保留球数が多くなる程、遊技者にとって有利な遊技状態となるので、保留球数が多くなって、遊技者が「止め打ち」するのを効果的に抑制できる。
【0034】
特に、前記遊技機は、前記保留球数記憶部に記憶された保留球の数を表示する保留球数表示体を備え、該保留球数表示体は、前記可動部材を兼用している構成にすると、保留球数の増加が遊技者にとって有利な状態であることが直接的に認識できて、「止め打ち」を一層効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機Pの正面図である。
【図2】図1の保留球数表示装置Dの部分の拡大図である。
【図3】(イ)〜(ニ)は、それぞれ図2のイ−イ線〜ニ−ニ線断面図である。
【図4】図2のX−X線断面図である。
【図5】保留球数表示装置Dの斜視図である。
【図6】ステージGを取り外した状態の保留球数表示装置Dの斜視図である。
【図7】保留球数表示装置Dの作用説明図である。
【図8】(イ),(ロ)は、「保留球数」が「0」の状態における保留球数表示装置Dの模式的正面図、及び平面図である。
【図9】(イ),(ロ)は、「保留球数」が「2」の状態における保留球数表示装置Dの模式的正面図、及び平面図である。
【図10】(イ),(ロ)は、「保留球数」が「4」の状態(保留球満タン状態)における保留球数表示装置Dの模式的正面図、及び平面図である。
【符号の説明】
A:複合装置
C:駆動カム装置
D:保留球数表示装置
〜E:保留球数表示体
G:ステージ
M:モータ
P:パチンコ機(遊技機)
S:カム群
〜S :カム片
1:遊技盤
3:遊技領域
6:始動口
12:特別図柄表示装置
12a:表面部
20:遊技球
21:底板
22:スリット
23:側板
24:球流入口
25:カムフォロー部
26:保留球数表示面
31:カム軸
32:誘導開口部

Claims (1)

  1. 遊技盤(1)の遊技領域(3)に、遊技球(20)を入賞検出して図柄変動条件を発生し得る始動口(6)と、該始動口(6)での入賞検出条件に基づいて図柄変動表示停止作動を行い得る図柄表示装置(12)及び前記始動口(6)で入賞検出記憶された保留球数を機械的に駆動制御表示し得る保留球数表示装置(D)を装備した複合装置(A)とが配置された遊技機において、
    前記複合装置(A)は、
    前記遊技盤(1)の遊技領域(3)に装着されて前記図柄表示装置(12)の表面部(12a)の前面を左右の両側板(23)と底板(21)と天板とで窓枠状に囲う装置本体と、
    該装置本体の左側部及び右側部に形成されて前記遊技領域(3)から流入した遊技球(20)を案内するワープ通路から、前記両側板(23)の前記図柄表示装置(12)寄りの端部位置に開設した球流入口(24)を介して遊技球(20)を前記底板(21)上面の球流路に受入れると共に、該底板(21)の下に位置し且つ底板(21)の中央部の真下に前記始動口(6)を配置した遊技領域(3)に向けて前記遊技球(20)を底板(21)の前縁側から導出するステージ(G)と、
    該ステージ(G)の底板(21)の左側部と右側部とにおいて、前記各側の球流入口(24)から流入する遊技球(20)を底板(21)上に流通可能とした前記図柄表示装置(12)の表面部(12a)から前方に向けて遊技球(20)ほぼ1個分の間隔を置いた位置で、左右対称の状態にして横長に開口された一対のスリット(22)と、
    該一対のスリット(22)に対応して前記底板(21)の下部に組込まれた前記保留球数表示装置(D)とを備えており、
    該保留球数表示装置(D)は、
    正逆転駆動可能な駆動モータ(M)に連結されて所定角度毎に回転される1本のカム軸(31)の左側軸部と右側軸部とに2組のカム片群(S)を左右対称状態で配備した駆動カム装置(C)と、
    該駆動カム装置(C)の各組のカム片群(S)に対応して左右対称状態で配備されて前記保留球数を実数値で表示する2組の保留球数表示体群とを備え、
    前記駆動カム装置(C)の各組のカム片群では、4個のカム片(S〜S)が夫々回転方向に亘るカム面角度の大きさが異なる形状に形成され、前記カム軸(31)の左右の外側端位置から内側中央位置に向けてカム面角度の大きいカム片(S)から小さいカム片(S)の順序で正回転方向に所定角度ずつの変位状態で離隔並列状に配置され、
    前記各組の保留球数表示体群では、保留球の実数値を表示した4本1組の保留球数表示体(E〜E)が、前記ステージ(G)の底板(21)の各スリット(22)毎に左右順列状態で垂立に挿通されると共に、前記各カム片群の各カム片(S〜S)のカム面にカムフォロー部(25)を当接した状態で上下方向に出没可能に支持されて、前記底板(21)の上面に保留球の実数値が見える高さに突出した各組の各保留球数表示体(E〜E)で底板(21)上面の前記球流路を前後に仕切ると共に各組の各保留球数表示体(E〜E)同士の左右の間隔が、底板(21)上面の前記球流路を前後に連絡する拡縮変化可能な開口幅の誘導開口部(32)として構成され、
    前記図柄表示装置(12)の図柄変動表示中に前記保留球数が1ずつ加増されることにおいて、前記保留球数表示装置(D)では、駆動モータ(M)の正転駆動制御に基づくカム軸(31)の所定角度毎の正回転により、駆動カム装置(C)における左右組のカム片群の両端外側位置のカム片(S)から内側中央位置のカム片(S)が所定角度ずつ正回動変位されることに対して、前記左右組の保留球数表示体群では、両端外側位置の保留球数表示体(E)から内側中央位置の保留球数表示体(E)が保留球数の実数値を示すものとして順次前記ステージ(G)の底板(21)の上面に突出され、左右の突出状態にある内側中央位置の保留球数表示体(E)同士の間に前記誘導開口部(32)が、前記始動口(6)の直上方位置で遊技球1個のみを通過可能とする開口広さに形成されて、該誘導開口部(32)を通出する遊技球(20)を前記始動口(6)に向けて落下させ得るように設定し、
    前記図柄表示装置(12)の図柄変動終了停止毎に前記保留球数が1ずつ減少されることにおいて、前記保留球数表示装置(D)では、駆動モータ(M)の逆転駆動制御に基づくカム軸(31)の所定角度毎の逆回動により、駆動カム装置(C)における左右組のカム片群の内側中央位置のカム片(S)から両端外側位置のカム片(S)が所定角度ずつ逆回動変位されることに対して、前記左右組の保留球数表示体群では、内側中央位置の保留球数表示体(E)から両端外側位置の保留球数表示体(E)が順次前記ステージ(G)の底板(21)の下面に完全に没入され、左右の内側端位置の保留球数表示体(E〜E)同士の左右間に、前記誘導開口部(32)が開口幅を段階的に広く構成されて、該誘導開口部(32)を通出する遊技球(20)を前記遊技領域(3)に落下させ得るように設定したことを特徴とする遊技機。
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