JP4429473B2 - 防水床 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばスーパーマーケットなどの大型店舗の屋上に設けた駐車場や、あるいは立体駐車場などの床面に適した、新規な防水床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記駐車場などの床面としては、モルタルやコンクリートなどで形成された基盤上に、下のフロアへの漏水などを防止するために防水性を有する層(防水層)と、車のすべり止めのために多数の硬質骨材を分散、固定した層(ノンスリップ層)とをこの順に積層した防水床が施工される。
より詳しくは、たとえば図2にみるように基盤91上に、プライマー層92、第1防水層93、第2防水層94、ノンスリップ層95、第1トップコート層96、および第2トップコート層97をこの順に積層することで防水床が構成される。
【0003】
上記のうちプライマー層92は、基盤91の表面を整えるとともに、モルタルやコンクリートと、樹脂という互いに異質の材料からなる基盤91と第1防水層93とを親和させて良好に結合するために設けられるもので、たとえば1液湿気硬化型ウレタン樹脂プライマーなどを、半ば基盤91中に浸透させながら、当該基盤91上に塗布して硬化させることで形成される。
また第1および第2防水層93、94としては、それぞれ主剤と硬化剤とを混合した2液硬化型ウレタン樹脂塗料などを順次、下地(言うまでもないが第1防水層93の下地はプライマー層92、第2防水層94の下地は第1防水層93)上に、コテやローラーなどを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させることによって形成される。
【0004】
ノンスリップ層95は、下地としての第2防水層94上に、やはりコテやローラーなどを用いて、たとえば2液硬化型ウレタン樹脂塗料などを層状に塗布するとともに、樹脂が硬化する前に、たとえば珪砂などの、すべり止めとなる硬質骨材A1を多数、散布したのち、樹脂の硬化によって硬質骨材A1を固定することで形成される。
第1トップコート層96は、下地としてのノンスリップ層95上に、やはり2液硬化型ウレタン樹脂塗料などを、ローラーやスプレーなどを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させることによって形成される。
【0005】
さらに第2トップコート層97は、表面の装飾性と硬度とを確保するために、たとえばアクリルウレタン樹脂塗料などを、ローラーやスプレーなどを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させることによって形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記各層を備えた従来の防水床は、その上を自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪(主に先輪)を据え切りした際などに、比較的早期に、層間ではく離を生じて、そのすべり止め性や防水性が劣化するという問題があった。
そこでこの原因について発明者らが検討を行ったところ、以下の事実が明らかとなった。
【0007】
すなわち防水床を構成する各層のうち第1防水層93は、防水の主たる役割を担う層であって、たとえば日本工業規格JIS A6021「屋根用塗膜防水材」などに規定された種々の特性を満足することが求められており、従来は、それに適合した塗膜を形成しうる組成に調整されたウレタン樹脂塗料によって形成されていた。
しかし、上記のウレタン樹脂塗料で形成された従来の第1防水層93は、確かに上記の特性を十分に満足しうる、防水性にすぐれたものではあるが、その硬さが、タイプAデュロメータ硬さで表しておよそ60〜65程度という軟質なものであった。
【0008】
そこで、上記のように軟質な第1防水層93を保護して防水床全体の強度を高めるとともに、当該第1防水層93の防水を補助するため、前記のようにその上に、タイプAデュロメータ硬さがおよそ70〜90程度の、比較的硬質の第2防水層94を積層していた。
しかし、上記のような第1防水層93と第2防水層94との組み合わせでは第1防水層93が柔らかすぎる上、第2防水層94による補強効果も十分でないために、前記のように自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪を据え切りした際などに生じる衝撃によって、とくに両層間で早期にはく離が生じて、すべり止め性や防水性が劣化していた。
【0009】
そこで特開平6−49975号公報には、上記第2防水層94を、これまでよりもさらに硬い、タイプDデュロメータ硬さ(ショアーD硬さ)が60以上の硬質の塗膜として、防水層全体の強度をさらに高めることで、その耐衝撃性を向上することが提案された。
またこの際、第1防水層93の硬さはとくに限定されず、タイプAデュロメータ硬さ(ショアーA硬さ)が20〜80程度であればよいとされていた。
【0010】
しかし発明者らが検討したところによると、かかる第1防水層93と第2防水層94とを積層した防水床は、従来のものに比べれば耐久性が向上するものの、それでもなお、前記のように自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪を据え切りした際などに生じる衝撃によって、両層間で早期にはく離が生じて、すべり止め性や防水性が劣化する傾向にあることが明らかとなった。
【0011】
なお本明細書では、各層の硬さを示すデュロメータ硬さを、当該硬さを規定した日本工業規格JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定した値をもって表すこととする。
本発明の目的は、耐衝撃性、耐久性にすぐれ、自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪を据え切りした際などに生じる衝撃によって層間で早期にはく離が発生しないために、長期間に亘って良好なすべり止め性や防水性を維持することができる、新規な防水床を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するため、発明者らは、衝撃を受けた際に第1および第2防水層間がどのような挙動をして、両層間ではく離が発生するかについて検討を行った。
その結果、従来の防水床はいずれも、上記両防水層の硬さが違いすぎるため、衝撃を受けた際に、硬質の第2防水層が、柔らかい第1防水層の変形に追従できずにひび割れなどを生じ、それが原因となって両層間ではく離が発生することが明らかとなった。
【0013】
そこで両防水層をともにウレタン樹脂にて形成して親和性を向上させるとともに、両防水層の硬さを近づけることで、上記ひび割れなどを生じにくくすることについてさらに検討を行った結果、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の防水床は、基盤上に、いずれも樹脂を硬化させて形成された、プライマー層、防水層、ノンスリップ層、およびトップコート層がこの順に積層された防水床であって、上記防水層が、ともにウレタン樹脂にて形成された、
(1) プライマー層と接する、タイプDデュロメータ硬さが45〜50の第1防水層と、
(2) この第1防水層とノンスリップ層との間に挟まれた、タイプDデュロメータ硬さが50〜58の第2防水層と
を備え、上記ノンスリップ層が、タイプDデュロメータ硬さが50〜58のウレタン樹脂の層に、多数の硬質骨材を分散、固定した層であるとともに、上記トップコート層が、
(3) ウレタン樹脂にて形成された、タイプDデュロメータ硬さが50〜58の第1トップコート層と、
(4) この第1トップコート層の上に積層された、アクリルウレタン樹脂からなる第2トップコート層と
を備えることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の防水床を、その実施の形態の一例を示す図1(a)を参照しつつ説明する。
図に見るようにこの例の防水床は、モルタルあるいはコンクリートなどで形成された基盤1上に、従来同様に、プライマー層2、第1防水層3、第2防水層4、ノンスリップ層5、第1トップコート層6、および第2トップコート層7をこの順に積層することで構成されている。
【0015】
このうち基盤1を形成するモルタルやコンクリートの表面は、打設後、十分に養生させたのち研磨、清掃などの下地処理を行っておくのが好ましい。
プライマー層2は、前述したように基盤1の表面を整えるとともに、当該基盤1を形成するモルタルやコンクリートと、第1防水層3を形成する樹脂とを親和させて良好に結合するためのもので、上記下地処理を行った基盤1の表面に、従来同様に、1液湿気硬化型ウレタン樹脂プライマーなどの従来公知の種々のプライマーを、コテやローラー、あるいはスプレーなどを用いて、半ば基盤1中に浸透させながら塗布したのち、樹脂を硬化させることで形成される。
【0016】
プライマーの塗布量はとくに限定されないが、上述したプライマー層2としての機能を十分に発揮させるためには、およそ0.05〜1.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.1〜0.3kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
第1防水層3はウレタン樹脂にて形成されるもので、前述したように本発明においては、その硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して45〜50の範囲に限定される。
【0017】
第1防水層3の硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して45〔タイプAデュロメータ硬さに換算しておよそ85〕未満では、後述する第2防水層4との硬さの差が大きくなりすぎるため、防水床上を自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪を据え切りした際などに生じる衝撃によって、とくに第2防水層4が、柔らかい第1防水層2の変形に追従できずにひび割れなどを生じ、それが原因となって両層間で早期にはく離が発生して、すべり止め性や防水性が劣化してしまう。
【0018】
一方、第1防水層3の硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して50〔タイプAデュロメータ硬さに換算しておよそ91.5〕を超えた場合には、当該第1防水層3の伸びが450%以下と小さくなって、前述したJIS A6021の規定を満足できないという問題がある。
なお第1防水層3の硬さは、上記の事実を併せ考慮すると、上記の範囲内でもとくに、タイプDデュロメータ硬さで表しておよそ47以下程度であるのが好ましい。
【0019】
また上記第1防水層3は、防水床に良好な防水性を付与することを考慮すると、前述したJIS A6021に規定された種々の特性を全て満足するものであることが好ましい。
すなわち上記JIS A6021においてウレタンゴム系1類に分類された防水層に要求される引張性能、引裂性能、温度依存性、加熱伸縮性状、劣化処理後の引張性能、伸び時の劣化性状、たれ抵抗性能などを全て満足するものであるのが好ましい。
【0020】
これらの要求を全て満足し、しかもその硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して45〜50の範囲内となる第1防水層3を形成するためには、当該第1防水層3を構成するウレタン樹脂塗料の組成を調整すればよい。
例えばイソシアネートウレタンプレポリマーとトリレンジイソシアネート(TDI)とを主成分とする主剤と、3,3′−ジシクロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン(MBOCA)とポリエーテルポリオールとを主成分とする硬化剤とを組み合わせた2液硬化型ウレタン樹脂塗料においては、上記各成分の含有割合を下記のように調整すればよい。
【0021】
〔主剤〕
イソシアネートウレタンプレポリマー:85〜89重量%
TDI:1〜5重量%
〔硬化剤〕
MBOCA:10〜15重量%
ポリエーテルポリオール20〜30重量%
かかる2液硬化型ウレタン樹脂塗料の具体例としては、これに限定されないがたとえば住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−979(主剤)と、H−979(硬化剤、ポリエーテルポリオール量25%)とを、容積比で10/9〜10/7の範囲で配合したものなどがあげられる。上記塗料は、たとえば溶剤や反応性希釈剤などを添加して、その粘度を調整してもよい。
【0022】
第1防水層3は、上記塗料を、従来同様にコテやローラー、あるいはスプレーなどを用いて、下地としてのプライマー層2上に塗布したのち、樹脂を硬化させることで形成される。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、防水床に十分な防水性を付与することなどを考慮すると、およそ0.8〜3.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.8〜2.0kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0023】
第2防水層4は、これもウレタン樹脂にて形成されるもので、前述したように本発明においては、その硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して50〜58の範囲に限定される。
第2防水層4の硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して50未満では、第1防水層3と硬さが違わなくなって、当該第2防水層4を積層したことによる補強効果が得られない。このため、第1防水層3との層間でのはく離こそ発生しにくくなるが、第2防水層4と、その上のノンスリップ層5との層間でのはく離などが発生しやすくなる。
【0024】
一方、第2防水層4の硬さが、タイプDデュロメータ硬さで表して58を超えた場合には、前述した第1防水層3との硬さの差が大きくなりすぎるため、
当該第1防水層3との層間でのはく離などが発生しやすくなる。
このため、このいずれの場合にも、やはり比較的早期に、すべり止め性や防水性が劣化してしまうという問題を生じる。
なお第2防水層4の硬さは、上記の事実に鑑みて、すべり止め性や防水性が比較的早期に劣化ない防水床を形成することを考慮すると、上記の範囲内でもとくに、タイプDデュロメータ硬さで表しておよそ53〜57程度であるのが好ましい。
【0025】
また第2防水層4は、前述したように自動車などから衝撃を受けて、柔軟な第1防水層3が変形した際に、簡単にひび割れなどを生じないために、JIS K6251に所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定した引張破断伸びが、50%以上であるのが好ましい。またこの際の引張強さは、120kg/cm2以上であるのが好ましい。
なお引張破断伸びの上限値はとくに限定されないが、およそ270%程度であるのが好ましい。
【0026】
上記の特性を満足する第2防水層4を形成するウレタン樹脂塗料の具体例としては、これに限定されないがたとえば2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−818(主剤)と、H−818(硬化剤、ポリエーテルポリオール量35%)とを、容積比で10/10〜10/7の範囲で配合したものなどがあげられる。上記塗料は、やはり溶剤や反応性希釈剤などを添加して、その粘度を調整してもよい。
【0027】
第2防水層4は、上記塗料を、従来同様にコテやローラー、あるいはスプレーなどを用いて、下地としての第1防水層3上に塗布したのち、樹脂を硬化させることで形成される。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、第1防水層3を十分に補強することなどを考慮すると、およそ0.8〜3.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.8〜2.0kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0028】
ノンスリップ層5は、従来同様に、下地としての第2防水層4上に、やはりコテやローラー、スプレーなどを用いて樹脂塗料を層状に塗布するとともに、樹脂が硬化する前に、すべり止めとなる硬質骨材A1を多数、散布したのち、樹脂の硬化によって硬質骨材A1を固定することで形成される。
上記ノンスリップ層5は、下地である第2防水層4に対する親和性を高めて、当該第2防水層4との層間ではく離が発生するのを防止することなどを考慮して、ウレタン樹脂にて形成され、その硬さはタイプDデュロメータ硬さで表して50〜58の範囲内とされる。またその引張破断伸びは50%以上、引張強さは120kg/cm2以上であるのが好ましい。
【0029】
かかるウレタン樹脂製のノンスリップ層5を形成する塗料としては、前述した第2防水層4の形成に使用したのと同じ2液硬化型ウレタン樹脂塗料などがあげられる。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、硬質骨材A1を十分強固に固定することなどを考慮すると、およそ0.3〜1.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.35〜0.8kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0030】
上記ウレタン樹脂塗料とともにノンスリップ層5を形成する硬質骨材A1としては、すべり止め用として従来公知の、種々の無機あるいは有機の骨材がいずれも使用可能である。かかる硬質骨材の代表例としては、各種サイズの珪砂などがあげられ、とくに2号〜8号珪砂、なかんずく3号〜6号珪砂が好適に使用される。
第1トップコート層6は、ノンスリップ層5の表面をカバーして、硬質骨材A1が容易に脱落しないように保護するためのもので、これも従来同様に、下地としてのノンスリップ層5上に、ローラーやスプレーなどを用いて樹脂塗料を塗布したのち、樹脂を硬化させることによって形成される。
【0031】
上記第1トップコート層6は、下地であるノンスリップ層5に対する親和性を高めて、当該ノンスリップ層5との層間ではく離が発生するのを防止することなどを考慮して、ウレタン樹脂にて形成され、その硬さはタイプDデュロメータ硬さで表して50〜58の範囲内とされる。またその引張破断伸びは50%以上、引張強さは120kg/cm2以上であるのが好ましい。
【0032】
かかるウレタン樹脂製の第1トップコート層6を形成する塗料としては、やはり前述した第2防水層4の形成に使用したのと同じ、2液硬化型ウレタン樹脂塗料などがあげられる。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、硬質骨材A1を脱落から保護することなどを考慮すると、およそ0.5〜1.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.55〜0.8kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0033】
第2トップコート層7は、表面の装飾性と硬度とを確保するためのもので、これらの機能にすぐれるとともに、下地である第1トップコート層6との親和性にもすぐれたアクリルウレタン樹脂塗料を、ローラーやスプレーなどを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させることによって形成される。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、上述した第2トップコート層7の機能を考慮すると、およそ0.1〜0.5kg/m2程度であるのが好ましく、0.15〜0.3kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0034】
上記各層を備えたこの例の防水床は、第1防水層3と第2防水層4とが層間ではく離しにくい上、他の層も、上記のように各層間ではく離しにくい構成となっており、耐衝撃性、耐久性にすぐれている。そして上記の構成によれば、自動車が繰り返して走行した際や、あるいは同じ個所で繰り返し、自動車の舵輪を据え切りした際などに生じる衝撃によって層間で早期にはく離が発生しないために、長期間に亘って良好なすべり止め性や防水性を維持することが可能となる。
【0035】
ただし本発明の防水床の構成は、以上で説明した例のものには限定されない。
たとえば図1(b)に示すように第2防水層4上に、多数の硬質骨材A1を混合、分散させた樹脂塗料を塗布したのち樹脂を硬化させることで、ノンスリップ層と第1トップコート層とを兼ねる単独の層8を形成してもよい。
かかる層8は、下地である第2防水層4に対する親和性を高めて、当該第2防水層4との層間ではく離が発生するのを防止することなどを考慮すると、この場合もやはりウレタン樹脂にて形成するのが好ましく、その硬さはタイプDデュロメータ硬さで表して50〜58の範囲内であるのが好ましい。またその引張破断伸びは50%以上、引張強さは120kg/cm2以上であるのが好ましい。
【0036】
かかるウレタン樹脂製の層8を形成する塗料としては、前述した第2防水層4の形成に使用したのと同じ2液硬化型ウレタン樹脂塗料などがあげられる。
塗料の塗布量はとくに限定されないが、硬質骨材A1を十分強固に固定し、かつ脱落から保護することなどを考慮すると、およそ0.5〜2.0kg/m2程度であるのが好ましく、0.6〜1.0kg/m2程度であるのがさらに好ましい。
【0037】
上記のようにノンスリップ層と第1トップコート層とを兼ねる単独の層8を形成した場合には、それぞれの層を別々に形成する場合に比べて塗装工程を1工程減少できるだけでなく、硬質骨材A1を均一に散布する工程をも省略できるため、防水床の施工性を向上して、工期を短縮できるという利点がある。
【0038】
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
【0039】
【実施例】
以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて説明する。
実施例1
下記の手順で、図1(a)に示す層構成の防水床を施工した。
〈基盤1の下地処理〉
コンクリートを打設したのち養生、硬化させて形成した基盤1の表面を研磨し、研磨粉などを十分に清掃、除去して下地処理とした。
〈プライマー層2の形成〉
下地処理が完了した基盤1の表面に、1液湿気硬化型ウレタン樹脂プライマー〔住友ゴム工業(株)製のC−908A〕を、ローラを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させてプライマー層2を形成した。プライマーの塗布量は0.15kg/m2とした。
〈第1防水層3の形成〉
プライマー層2の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該プライマー層2の表面に、2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、前述した住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−979(主剤)とH−979(硬化剤、ポリエーテルポリオール量25%)との混合物を、金鏝を用いて塗布したのち、樹脂を硬化させて第1防水層3を形成した。
【0040】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/8(硬化剤)に設定した。また塗料の塗布量は、1.0kg/m2とした。
得られた第1防水層3のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ45であった。
また上記第1防水層3を、JIS A6021所載の試験方法に則って評価したところ、当該JISで規定された、ウレタンゴム系1類に分類された防水層に要求される各特性を全て満足することが確認された。
〈第2防水層4の形成〉
第1防水層3の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該第1防水層3の表面に、2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、前述した住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−818(主剤)とH−818(硬化剤、ポリエーテルポリオール量35%)との混合物を、金鏝を用いて塗布したのち、樹脂を硬化させて第2防水層4を形成した。
【0041】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。また塗料の塗布量は、1.0kg/m2とした。
得られた第2防水層4のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ55であった。
また上記第2防水層4の引張破断伸びを、JIS K6251に所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ270%であった。またこの際の引張強さは150kg/cm2であった。
〈ノンスリップ層5の形成〉
第2防水層4の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該第2防水層4の表面に、前記と同じ2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−818(主剤)とH−818(硬化剤、ポリエーテルポリオール量35%)との混合物を、ローラーを用いて塗布した。
【0042】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。また塗料の塗布量は、0.4kg/m2とした。
そしてつぎに、上記樹脂が硬化する前に、硬質骨材A1としての5号珪砂(粒径77〜590μm)を、フルイを用いて塗膜上に散布したのち、樹脂を硬化させてノンスリップ層5を形成した。珪砂の散布量は、1.0kg/m2とした。
得られたノンスリップ層5のうち樹脂部分のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ55であった。
【0043】
また上記ノンスリップ層5の樹脂部分の引張破断伸びを、JIS K6251所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ260%であった。またこの際の引張強さは148kg/cm2であった。
〈第1トップコート層6の形成〉
ノンスリップ層5の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該ノンスリップ層5の表面に、前記と同じ2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−818(主剤)とH−818(硬化剤、ポリエーテルポリオール量35%)との混合物を、ローラーを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させて第1トップコート層6を形成した。
【0044】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。また塗料の塗布量は、0.6kg/m2とした。
得られた第1トップコート層6のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ55であった。
また上記第1トップコート層6の引張破断伸びを、JIS K6251所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ265%であった。またこの際の引張強さは151kg/cm2であった。
〈第2トップコート層7の形成〉
第1トップコート層6の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該第1トップコート層6の表面に、アクリルウレタン樹脂塗料としての、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−982(主剤、ポリイソシアネートプレポリマー量75%)とH−982(硬化剤、アクリル樹脂量50%)との混合物を、ローラを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させて第2トップコート層7を形成して防水床を完成した。
【0045】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。また塗料の塗布量は、0.2kg/m2とした。
実施例2
ノンスリップ層5と第1トップコート層6に代えて、下記の手順で、この両層を兼ねる単独の層8を形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1(b)に示す層構成の防水床を施工した。
〈単独の層8の形成〉
第2防水層4の表面を指で触った際にべたつき感がなく、乾燥したことが確認された時点で、当該第2防水層4の表面に、前記と同じ2液硬化型ウレタン樹脂塗料としての、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−818(主剤)とH−818(硬化剤、ポリエーテルポリオール量35%)と、硬質骨材A1としての5号珪砂(粒径77〜590μm)との混合物を、コテを用いて塗布したのち、樹脂を硬化させて層8を形成した。
【0046】
上記主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。また主剤と硬化剤との混合物である塗料と、珪砂との混合比は、重量比で10(塗料)/10(珪砂)に設定した。
また塗料と珪砂の混合物の塗布量は、20kg/m2とした。
得られた層8のうち樹脂部分のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ55であった。
【0047】
また上記層8の樹脂部分の引張破断伸びを、JIS K6251に所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ270%であった。またこの際の引張強さは150kg/cm2であった。
比較例1
第2防水層4、ノンスリップ層5、および第1トップコート層6を形成する2液硬化型ウレタン樹脂塗料として、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−828(主剤、メチレンジイソシアネートを主成分とする)とH−828(硬化剤、ポリエーテルポリオール量15%)との混合物を使用したこと以外は実施例1と同様にして、同じ層構成の防水床を施工した。
【0048】
主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。
上記3層のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ、いずれも80であった。
比較例2
第1防水層3を形成する2液硬化型ウレタン樹脂塗料として、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−969(主剤、ポリイソシアネートプレポリマーとTDIとを主成分とする)とH−969(硬化剤、ポリエーテルポリオール量15%)との混合物を使用したこと以外は実施例1と同様にして、同じ層構成の防水床を施工した。
【0049】
主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。
第1防水層のタイプAデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ65であった。
比較例3
第1防水層3を形成する2液硬化型ウレタン樹脂塗料として、住友ゴム工業(株)製のグリップコートC−888(主剤、ポリイソシアネートプレポリマーとTDIとを主成分とする)とH−888(硬化剤、ポリエーテルポリオール量25%)との混合物を使用するとともに、第2防水層4、ノンスリップ層5、および第1トップコート層6を形成する2液硬化型ウレタン樹脂塗料として、前記比較例1で使用したのと同じものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、同じ層構成の防水床を施工した。
【0050】
主剤と硬化剤との混合比は、容積比で10(主剤)/9(硬化剤)に設定した。
第1防水層のタイプAデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ75であった。また他の3層のタイプDデュロメータ硬さを、JIS K6253所載の測定方法に則って、環境温度23℃で測定したところ、いずれも80であった。
【0051】
上記各実施例、比較例で施工した防水床について、下記の試験を行って、その特性を評価した。
耐走行性試験
キャスターに一定荷重をかけて往復運動させた際の、防水床の状態を観察した。
(測定条件)
キャスター:鉄輪(直径100mm、幅45mm)
荷重(面圧):200kg(44kg/cm2)
往復運動のストローク:400mm
その結果、実施例1、2の防水床はいずれも、15万回の往復運動によって全く異常が見られず、耐走行性は良好(○)と評価された。
【0052】
これに対し比較例1は、10万回の往復運動によって第1防水層3と第2防水層4との層間ではく離が発生したことから、耐走行性がやや不良(△)と評価された。
また比較例2は、3万回の往復運動によって第2防水層4とノンスリップ層5との層間で、4万回の往復運動によって第1防水層3と第2防水層4との層間で、そして6万回の往復運動によってプライマー層2と第1防水層3との層間で、それぞれはく離が発生したことから、耐走行性が不良(×)と評価された。
【0053】
さらに比較例3は、5万回の往復運動によって第2防水層4とノンスリップ層5との層間で、7万回の往復運動によって第1防水層3と第2防水層4との層間で、そして8万回の往復運動によってプライマー層2と第1防水層3との層間で、それぞれはく離が発生したことから、やはり耐走行性が不良(×)と評価された。
耐据え切り性試験
キャスターに一定荷重をかけて、同じ個所で90回転の往復(据え切り)を繰り返した際の、防水床の状態を観察した。
(測定条件)
キャスター:ウレタンゴム輪〔直径150mm、幅40mm、タイプAデュロメータ硬さ98〕
荷重(面圧):500kg(自動車用タイヤの面圧の30倍に相当、60kg/cm2)
その結果、実施例1、2の防水床はいずれも、1000回の据え切りによって全く異常が見られず、耐据え切り性は良好(○)と評価された。
【0054】
これに対し比較例1は、800回の据え切りによって第1防水層3と第2防水層4との層間で浮きが発生したことから、耐据え切り性がやや不良(△)と評価された。
また比較例2は、5回の据え切りによって第2防水層4が表面に露出し、20回の据え切りによって第2防水層4が破壊され、そして50回の据え切りによっ第1防水層3が破壊されたことから、耐据え切り性が不良(×)と評価された。
【0055】
さらに比較例3は、20回の据え切りによって第2防水層4が表面に露出し、60回の据え切りによって第2防水層4が破壊され、そして100回の据え切りによっ第1防水層3が破壊されたことから、やはり耐据え切り性が不良(×)と評価された。
ゼロスパン伸び試験
ゼロスパンからの引張により、スパン幅が何mmに拡大した時点で、プライマー層2から第2トップコート層7までの塗膜積層体が破断するかを測定した。
【0056】
その結果、各実施例、比較例はいずれも、スパン幅が20mm以上に拡大したときにはじめて破断が発生したことから、ゼロスパン伸びが良好(○)と評価された。
以上の結果を表1にまとめた。
【0057】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は、本発明の防水床の、実施の形態の一例を示す断面図、同図(b)は、実施の形態の他の例を示す断面図である。
【図2】従来の防水床の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基盤
2 プライマー層
3 第1防水層
4 第2防水層
5 ノンスリップ層
6 第1トップコート層
7 第2トップコート層
Claims (4)
- 基盤上に、いずれも樹脂を硬化させて形成された、プライマー層、防水層、ノンスリップ層、およびトップコート層がこの順に積層された防水床であって、上記防水層が、ともにウレタン樹脂にて形成された、
(1) プライマー層と接する、タイプDデュロメータ硬さが45〜50の第1防水層と、
(2) この第1防水層とノンスリップ層との間に挟まれた、タイプDデュロメータ硬さが50〜58の第2防水層と
を備え、上記ノンスリップ層が、タイプDデュロメータ硬さが50〜58のウレタン樹脂の層に、多数の硬質骨材を分散、固定した層であるとともに、上記トップコート層が、
(3) ウレタン樹脂にて形成された、タイプDデュロメータ硬さが50〜58の第1トップコート層と、
(4) この第1トップコート層の上に積層された、アクリルウレタン樹脂からなる第2トップコート層と
を備えることを特徴とする防水床。 - 第2防水層の引張破断伸びが50%以上である請求項1記載の防水床。
- ノンスリップ層が、第2防水層上にウレタン樹脂塗料を塗布するとともに多数の硬質骨材を散布したのち、樹脂の硬化によって硬質骨材を固定することで形成されている請求項1記載の防水床。
- 防水層上に、硬質骨材を混合、分散させたウレタン樹脂塗料を塗布したのち樹脂を硬化させることで、ノンスリップ層と第1トップコート層とを兼ねる、タイプDデュロメータ硬さが50〜58の層が形成されているとともに、この層の上に、アクリルウレタン樹脂からなる第2トップコート層が積層されている請求項1記載の防水床。
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