JP4428402B2 - 画像形成装置のトレイ機構 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置のトレイ機構に関する。
特許文献1に従来の画像形成装置のトレイ機構が開示されている。このトレイ機構は、用紙に画像を形成する画像形成部と、ユーザが外部から画像形成部に用紙を手差給紙することが可能な手差給紙機構とを具備する画像形成装置に適用されるものである。
より詳しくは、このトレイ機構は、画像形成装置の筐体の一部を構成するカバーと、カバーに付設されるトレイとを備える。カバーは、水平方向に延びる矩形に形成され、給紙された用紙が手差給紙機構に至る開口と、開口の左右に水平に形成された一対の軸部又は軸受部とを有する。トレイは、前記軸部又は軸受部に揺動可能に軸支される軸受部又は軸部が形成され、上下方向に揺動して、開口を閉じたり開いたりすることが可能となっている。
このような構成である従来のトレイ機構では、手差給紙機構に用紙を給紙しないときには、トレイが上方向に揺動して開口を閉じて、埃等が内部に侵入することを抑制したり、作動音が外部に漏れることを抑制したりする。他方、手差給紙機構に用紙を給紙するときには、トレイが下方向に揺動して開口を開いて、用紙を下方から支えながら手差給紙機構に案内する。こうして、このトレイ機構は、画像形成装置の手差給紙機構を好適に作動させることが可能となっている。
特開2006−124133号公報
ところで、画像形成装置に対して一層の小型化が求められていることから、上記従来のトレイ機構のトレイについても、できる限り小型化することが求められている。
ここで、トレイの左右方向は、用紙幅に制約されるので短くする余地がない。このため、トレイの縦方向(トレイが下方向に揺動して開口を開いた状態におけるトレイの前後方向)を短くしたり、トレイの厚み方向を薄肉化したりすることが考えられる。しかしながら、この場合には、トレイの左右方向を長手方向とした場合の曲げ剛性が低下することとなり、左右で両端支持されたトレイの中央が撓み易くなる。このため、トレイが上方向に揺動して開口を閉じている場合、ユーザがトレイの中央を押すと、トレイの中央が開口の奥側に大きく撓んで、トレイの軸部又は軸受部が開口の軸部又は軸受部から外れてしまうという不具合が生じ得る。他方、トレイが下方向に揺動して開口を開いている場合、用紙を手差給紙機構に案内するためトレイに用紙を載置すると、トレイの中央が下方に大きく撓んで、用紙を好適に支えることができなくなり、用紙を案内し難くなる。
このように、トレイを小型化するために、トレイの縦方向を短くしたり、厚さ方向を薄肉化したりすれば、トレイ自体の曲げ剛性が低下して撓み易くなり、その結果として、上述のトレイの機能を充分に発揮できなくなるのである。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、トレイ自体の曲げ剛性を低下させても、トレイを撓み難くすることを容易に実現できる画像形成装置のトレイ機構を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の画像形成装置のトレイ機構は、水平方向に延びる矩形に形成され、給紙された用紙が手差給紙機構に至る開口と、前記開口の左右に水平に形成された一対の軸部又は軸受部とを有するカバーと、前記軸部又は前記軸受部に揺動可能に軸支される軸受部又は軸部が形成され、前記手差給紙機構に前記用紙を給紙しないときには上方向に揺動して前記開口を閉じ、前記手差給紙機構に前記用紙を給紙するときには下方向に揺動して前記開口を開くとともに前記用紙を前記手差給紙機構に案内するトレイとを備え、
前記カバーには、前記開口の少なくとも左右の中央に位置し、前記トレイが前記開口を閉じた状態で前記開口の奥側に撓む変形を規制するとともに、前記トレイが前記開口を開いた状態で下方に撓む変形を規制する第1規制部が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
このような構成である本発明の画像形成装置のトレイ機構において、第1規制部は、トレイが上方向に揺動して開口を閉じている場合、少なくとも左右の中央において、トレイが開口の奥側に撓む変形を規制する。他方、第1規制部は、トレイが下方向に揺動して開口を開いている場合、少なくとも左右の中央において、トレイが下方に撓む変形を規制する。トレイが下方に撓む変形を規制することは、同時にトレイの下方への揺動を規制することにもなる。このため、トレイは、左右の軸部及び軸受部だけで軸支される場合よりも、確実に変形が規制される。
したがって、本発明のトレイ機構は、トレイ自体の曲げ剛性を低下させても、トレイを撓み難くすることを容易に実現できる。その結果、このトレイ機構は、トレイの縦方向を短くしたり、厚さ方向を薄肉化したりして、トレイを小型化することができ、ひいては、画像形成装置の小型化を図ることができる。また、軸部と軸受部とを係合させる際も、トレイの縦方向が短かったり、厚さ方向が薄肉化されていれば、トレイを撓ませて容易にこれらを係合させることができるので、組立てコストの低廉化を図ることができる。
本発明のトレイ機構において、トレイには、トレイが下限まで揺動した状態で、給紙方向と略平行に延びて上面で用紙を案内する複数のリブが底面から突設され、第1規制部は、トレイが上限に位置する状態では、底面と当接してトレイが開口の奥側に撓む変形を規制し、トレイが下限に位置する状態では、各リブ間に収納されつつ底面と当接してトレイが下方に撓む変形を規制するものであることが好ましい(請求項2)。
この場合、このトレイ機構は、リブの補強効果によりトレイを一層薄肉化することができる。また、このトレイ機構は、トレイが上限又は下限に位置する状態において、第1規制部が底面と当接するがリブの上面とは当接しないため、リブの上面が傷つき難くなっており、用紙の案内不良を防止できる。さらに、このトレイ機構は、トレイが下限に位置する状態において、第1規制部が各リブ間に収納されるため、用紙の案内を阻害し難い。このため、このトレイ機構は、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の画像形成装置のトレイ機構において、第1規制部の上面は、トレイが下限に位置する状態で、各リブの上面と平行になるように形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合、このトレイ機構において、第1規制部の上面は、リブの上面とともに用紙を好適に案内することができる。
本発明の画像形成装置のトレイ機構において、第1規制部の上面と先端面との間には、面取りが形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合、このトレイ機構は、用紙が第1規制部の先端面で引っ掛かることを抑制することができる。
本発明の画像形成装置のトレイ機構において、カバーには、開口の少なくとも左右の中央に位置し、トレイが開口を閉じた状態で手前に撓む変形を規制する第2規制部が設けられていることが好ましい(請求項5)。
この場合、このトレイ機構において、第2規制部は、トレイが開口を閉じた状態から下方向に揺動する際、トレイが手前に撓む変形を規制する。このため、このトレイ機構は、より確実に本発明の効果を奏することができる。
本発明の画像形成装置のトレイ機構において、カバーには、開口の下辺で用紙の幅方向の位置を位置決めする位置決め手段が設けられ、トレイには、用紙の幅方向の位置を示す位置決めマークが表示されていることが好ましい(請求項6)。
この場合、このトレイ機構は、手差給紙する用紙の幅方向の位置決めを容易に実施できる。また、トレイに位置決め手段を配設する場合と比較して、トレイを薄肉化することを容易に実現でき、その結果として、画像形成装置の一層の小型化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例のトレイ機構10は、画像形成装置としてのプリンタ1に適用されるものである。まず、プリンタ1の各構成要素について説明する。
プリンタ1は、図2に示すように、筐体3と、給紙カセット4と、画像形成部2と、搬送機構5と、手差給紙機構9と、トレイ機構10とを具備している。
筐体3は略直方体状の箱体であり、外部の上面には、画像が形成された用紙が排出される排紙トレイ3aが凹設されている。また、筐体3の前面側には、筐体3の一部を構成するカバー20が配設されている。カバー20は、詳細を後述するトレイ機構10を構成するものでもある。
給紙カセット4は、内部に用紙が収納されるものであり、筐体3の下方に配置されている。そして、給紙カセット4は、筐体3に対して、前方から後方に向けて押し込まれたり、逆方向に引き抜かれることにより、筐体3に対して着脱されるようになっている。これにより、プリンタ1では、給紙カセット4に用紙を補充したり、異なる種類の用紙に入れ替えることが可能となっている。
画像形成部2は、電子写真方式、インクジェット方式その他の一般的な画像形成方式により用紙に画像を形成するものであり、筐体3の上方に配置されている。
搬送機構5は、給紙カセット4から画像形成部2を経由して排紙トレイ3aに至る用紙搬送経路P1に沿って、用紙を1枚ずつ搬送するものである。
より詳しくは、搬送機構5は、給紙カセット4の前端側上方に配置されたピックアップローラ51及び分離ローラ52により、給紙カセット4内に収納された用紙を1枚ずつ分離して前方上側に向けて搬送する。そして、搬送機構5は、用紙搬送経路P1において分離ローラ52より下流側に配置された第1搬送ローラ53a、53b及び第2搬送ローラ54a、54bにより用紙を略U字状に折り返すように後方に案内して、画像形成部2に搬送する。第2搬送ローラ54a、54bは、後述する手差給紙機構9を構成するものでもある。さらに、搬送機構5は、画像形成部2において画像が形成された用紙を、用紙搬送経路P1において画像形成部2の下流側に配置された排紙ローラ55a、55bにより、略U字状に折り返すように前方上側に案内して、排紙トレイ3aに排出する。
手差給紙機構9は、給紙カセット4に収納されている用紙とは異なる種類の用紙に画像を形成しようとする場合に、給紙カセット4内の用紙を入れ替える作業を行うことなく、画像形成を可能とするものである。
具体的には、手差給紙機構9は、筐体3の前面側に配設されたトレイ機構10の開口21から見て、後方に向けて斜めに下る手差給紙方向P2の先に配置されており、筐体3の内部前方に設けられた位置決め手段70a、70b、案内面9a及び第2搬送ローラ54a、54b等を有して構成されている。
位置決め手段70a、70bは、図3に示すように、カバー20の開口21の下辺の左右両側に設けられている。そして、図6(図6は、図5のVI−VI断面を示す。)に示すように、各位置決め手段70a、70b(70aは、図6において、紙面手前側に位置する。)は、カバー20の内部に配設されたラック&ピニオン機構70cにより連結されており、左右方向の中央に対して常に等距離を保ちつつ、左右に移動可能とされている。これにより、位置決め手段70a、70bは、用紙の幅方向の位置を左右方向の中央基準で位置決め可能となっている。
そして、手差給紙機構9は、図2に示すように、トレイ30が下方向に揺動して開口21を開いた状態(図2中、二点鎖線で示す。)において、用紙が開口21から手差給紙方向P2に沿って挿入されれば、案内面9aにより第2搬送ローラ54a、54bまでその用紙を案内し、第2搬送ローラ54a、54b近傍に配置された検知センサ(図示しない)により、その用紙の前端を検知する。そして、手差給紙機構9は、この検知結果に基づいて、第2搬送ローラローラ54a、54bを回転駆動し、手差給紙された用紙を画像形成部2に搬送するようになっている。
トレイ機構10は、図1及び図3に示すように、カバー20と、トレイ30とを備えている。カバー20は、上述したように、筐体3の前面側を構成するものであり、その中央に、水平方向(図中、左右方向)に延びる矩形に形成された開口21を有している。
開口21の左右方向は、用紙幅に合わせて長くされている。他方、開口21の上下方向は、プリンタ1を小型化するため、可能な限り短くされている。このため、開口21は、左右方向に細長くなっている。
開口21の左右の2辺の下側には、図3に示すように、一対の軸部22a、22bが形成されている。軸部22a、22bは、開口21の下方において左右方向に延在するトレイ30の揺動軸X(図6に示す。)を中心軸としている。
また、カバー20には、詳細は後述するが、開口21の下辺において、左右の中央に位置する第1規制部100(図4及び図6等に示す。)と、第1規制部100の両側に位置する第2規制部110(図8等に示す。)とが設けられている。
トレイ30は、図3及び図10に示すように、略板状のプラスチック成形品であり、プリンタ1を小型化するために、小型化が図られている。具体的は、トレイ30の左右方向は、用紙幅に制約されるので短くする余地がない。このため、トレイ30の縦方向(図10に示す前後方向)を短くし、トレイ30の厚み方向を薄肉化している。
トレイ30において、図10に示す左右両端側の後方には、軸部22a、22bに揺動可能に軸支される軸受部32a、32bが形成されている。トレイ30は、開口21の軸部22a、22bとトレイ30の軸受部32a、32bとにより、左右方向で両端支持され、揺動軸X回りで揺動可能となっている。
トレイ30において、図10に示す左右両端側の前方には、係合爪部39a、39bが一体に凸設されている。係合爪部39a、39bは、トレイ30を上方向に揺動させた場合に、開口21の左右の2辺に設置された係合部(図示しない)と係合して、トレイ30が開口21を閉じた状態に保持するためのものである。
トレイ30において、図10に示す前側の長辺(以下、単に「トレイ30の上辺」と呼ぶ。)の中央には、左右方向に細長い凹部38と、凹部38の底面から凸設された小突起38aが形成されている。凹部38及び小突起38aは、ユーザがトレイ30を下方向に揺動させて、開口21を開く際に指を掛けるためのものである。
トレイ30において、図10に示す上方を向く面には、複数のリブ31が底面30a、30b、30cから突設されている。各リブ31は、図10に示す前後方向と平行に延び、それぞれが左右方向にほぼ等間隔で並んでいる。このリブ31の補強効果により、トレイ30は、一層の薄肉化を図ることができている。
但し、トレイ30の左右両端側の底面30d、30eには、リブ31は形成されておらず、その代わりに、用紙の給紙方向を示す給紙方向マーク80aと、用紙の幅方向の位置を示す位置決めマーク80bが表示されている。位置決めマーク80bは、図10に具体例を示すように、「EXE」、「A4」及び「LTR/LGL」等の複数種類の用紙に対応している。
トレイ30の左右方向の中央に位置する底面30aは、後述する第1規制部100に当接するものである。
トレイ30において、図10に示す後側の長辺(以下、単に「トレイ30の下辺」と呼ぶ。)の中央には、一対の凸部110a、110bが形成されている。凸部110a、110bは、後述する第2規制部110に当接するものである。
このような構成であるトレイ30は、上述の通り、小型化されることにより、左右方向を長手方向とした場合の曲げ剛性が低下して、左右で両端支持されたトレイ30の中央が撓み易くなっている。このため、実施例のトレイ機構10では、図6に示すように、トレイ30が揺動軸X回りに下方向に揺動した状態において、第1規制部100が、トレイ30が開口21を開いた状態で下方に撓む変形を規制するようになっている。また、図7(図7は、図5のVI−VI断面を示す。)に示すように、トレイ30が揺動軸X回りに上方向に揺動した状態では、第1規制部100が、開口21の奥側(図中、後ろ側)に撓む変形を規制するようになっている。以下、第1規制部100について、より詳しく説明する。
第1規制部100は扁平な板状突起であり、図3及び図4に示すように、カバー20の開口21の下辺の左右の中央に位置している。そして、第1規制部100は、図6に示すように、開口21の下辺の奥側から前側に向かって斜め上方に突出するように、カバー20に一体成形されている。
第1規制部100の先端面100bは、トレイ30の揺動軸Xの近傍に位置している。そして、第1規制部100の上面100aは、手差給紙方向P2と略平行な面とされている。また、第1規制部100の下面100dも、上面100aと同様に、手差給紙方向P2と略平行な面とされている。さらに、第1規制部100の上面100aと先端面100bとの間には、面取り100cが形成されている。
このような構成である第1規制部100では、図6に示すように、トレイ30が下方向に揺動すると、第1規制部100の下面100dにトレイ30の中央の底面30aが当接する。こうして、第1規制部100は、トレイ30が開口21を開いた状態で下方に撓む変形を規制するようになっている。その結果、トレイ30は、手差給紙方向P2と略平行な姿勢で保持されることとなる。
この際、トレイ30の各リブ31の上面31aは、手差給紙方向P2と略平行に延びて、用紙を案内するようになっている。また、第1規制部100の上面100aも、各リブ31の上面31aと平行になっているので、用紙が手差給紙方向P2に沿って給紙される際、各リブ31とともに用紙を好適に案内する。特に、トレイ30が下限に位置する状態において、第1規制部100は各リブ31間に収納され、リブ31より上方には突出しないため、用紙の案内を阻害し難くなっている。
さらに、第1規制部100の面取り100cは、用紙が手差給紙方向P2に沿って給紙される際、第1規制部100の先端面100bに引っ掛かることを抑制している。また、第1規制部100の下面100aは、トレイ30が下限に位置する状態において、トレイ30の底面30aと当接し、リブ31の上面31aには当接しない。このため、リブ31の上面31aが傷つき難くなっており、用紙の案内不良を防止できる。
他方、トレイ30が上方向に揺動すると、第1規制部100の先端面100bは、揺動軸Xの近傍に位置しているので、図7に示すように、トレイ30aの中央の底面30aに対して、僅かな隙間を有する状態を維持する。その結果、第1規制部100は、トレイ30が開口21を閉じた状態で開口21の奥側(図中、後方)に撓もうとしても、第1規制部100の先端面100bがトレイ30の底面30aに当接して、変形を規制することができる。
この際、第1規制部100の先端面100bは、トレイ30の中央の底面30aと当接し、リブ31の上面31aには当接しない。このため、リブ31の上面31aが傷つき難くなっており、用紙の案内不良を防止できる。
また、実施例のトレイ機構10において、図9(図9は、図5のVIII−VIII断面を示す。)に示すように、第2規制部110は、トレイ30が開口21を閉じた状態で手前に撓む変形を規制するようになっている。以下、第2規制部110について、より詳しく説明する。
第2規制部110は、図9に示すように、カバー20の開口21の下辺において、左右方向の中央に位置する第1規制部100の両側に設けられたストッパ面である。そして、トレイ30が上方向に揺動して開口21を閉じた状態では、トレイ30の下辺に形成された凸部110a、100bと当接するか、又は僅かな隙間を有して対面するようになっている。
そして、トレイ30を下方向に揺動させる際、ユーザがトレイ30の上辺の凹部38及び小突起38aに指を掛けて、トレイ30の上辺を前方に引くと、トレイ30自体は曲げ剛性が低いので、トレイ30の上辺が前方に撓むのに伴って、トレイ30の下辺も前方に撓もうとする。しかし、図9に示すように、第2規制部110に凸部110a、110bが当接するので、トレイ30の下辺は前方に撓まないように規制される。こうして、第2規制部110は、トレイ30が開口21を閉じた状態で手前(前方)に撓む変形を規制することができる。
こうして、実施例のトレイ機構10において、トレイ30は、手差給紙機構9に用紙を給紙しないときには、図1及び図7等に示すように、上方向に揺動して開口21を閉じ、埃等が内部に侵入することを抑制したり、作動音が外部に漏れることを抑制したりするようになっている。他方、トレイ30は、手差給紙機構9に用紙を給紙するときには、図3及び図6等に示すように、下方向に揺動して開口21を開いて、用紙を下方から支えながら手差給紙機構9に案内するようになっている。その結果、このトレイ機構10は、プリンタ1の手差給紙機構9を好適に作動させることが可能となっている。
そして、実施例のトレイ機構10では、上述の第1規制部100により、トレイ30が上方向に揺動して開口21を閉じている場合、左右の中央において、トレイ30が開口の奥側に撓む変形を規制する。他方、第1規制部100は、トレイ30が下方向に揺動して開口21を開いている場合、左右の中央において、トレイ30が下方に撓む変形を規制する。トレイ30が下方に撓む変形を規制することは、同時にトレイ30の下方への揺動を規制することにもなっている。このため、トレイ30は、左右の軸部22及び軸受部32だけで軸支される場合よりも、確実に変形が規制される。
したがって、実施例のトレイ機構10は、トレイ30自体の曲げ剛性を低下させても、トレイ30を撓み難くすることを容易に実現できている。その結果、このトレイ機構10は、トレイ30の縦方向を短くしたり、厚さ方向を薄肉化したりして、トレイ30を小型化することができており、プリンタ1を小型化することができている。また、軸部22と軸受部32とを係合させる際も、トレイ30の縦方向が短かく、厚さ方向が薄肉化されていることにより、トレイ30を撓ませて容易にこれらを係合させることができる。このため、このトレイ機構10によれば、組立てコストの低廉化を図ることができる。
また、このトレイ機構10は、上述の第2規制部110により、トレイ30が開口21を閉じた状態から下方向に揺動する際、トレイ30が手前に撓む変形を規制する。このため、このトレイ機構10は、より確実に本発明の効果を奏することができている。
さらに、このトレイ機構10は、上述の位置決め手段70a、70b及び位置決めマーク80bにより、手差給紙する用紙の幅方向の位置決めを容易に実施できる。また、トレイ30に位置決め手段を配設する場合と比較して、トレイ30を薄肉化することを容易に実現できており、その結果として、プリンタ1の一層の小型化を図ることができている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は画像形成装置に利用可能である。
実施例のトレイ機構を具備する画像形成装置の斜視図である。 実施例のトレイ機構を具備する画像形成装置の概略断面図である。 実施例のトレイ機構に係り、トレイが下方向に揺動して開口を開いた状態(トレイが下限に位置する状態)を示す斜視図である。 実施例のトレイ機構に係り、図3の部分拡大斜視図である。 実施例のトレイ機構に係り、トレイが下方向に揺動して開口を開いた状態(トレイが下限に位置する状態)を示す上面図である。 実施例のトレイ機構に係り、図5のVI−VI断面を示す断面図である。 実施例のトレイ機構に係り、図6の断面図に示す状態から、トレイが上方向に揺動して開口を閉じた状態(トレイが上限に位置する状態)を示す断面図である。 実施例のトレイ機構に係り、図5のVIII−VIII断面を示す断面図である。 実施例のトレイ機構に係り、図8の断面図に示す状態から、トレイが上方向に揺動して開口を閉じた状態(トレイが上限に位置する状態)を示す断面図である。 実施例のトレイ機構に係り、トレイを示す斜視図である。
符号の説明
1…画像形成装置(プリンタ)
9…手差給紙機構
10…トレイ機構
20…カバー
21…開口
22a、22b…軸部
30…トレイ
30a、30b、30c、30d、30e…トレイの底面
31…トレイのリブ
31a…リブの上面
32a、32b…軸受部
70a、70b…位置決め手段
80b…位置決めマーク
100…第1規制部
100a…第1規制部の上面
100b…第1規制部の先端面
100c…面取り
110…第2規制部
P2…給紙方向(手差給紙方向)

Claims (6)

  1. 水平方向に延びる矩形に形成され、給紙された用紙が手差給紙機構に至る開口と、前記開口の左右に水平に形成された一対の軸部又は軸受部とを有するカバーと、
    前記軸部又は前記軸受部に揺動可能に軸支される軸受部又は軸部が形成され、前記手差給紙機構に前記用紙を給紙しないときには上方向に揺動して前記開口を閉じ、前記手差給紙機構に前記用紙を給紙するときには下方向に揺動して前記開口を開くとともに前記用紙を前記手差給紙機構に案内するトレイとを備え、
    前記カバーには、前記開口の少なくとも左右の中央に位置し、前記トレイが前記開口を閉じた状態で前記開口の奥側に撓む変形を規制するとともに、前記トレイが前記開口を開いた状態で下方に撓む変形を規制する第1規制部が設けられていることを特徴とする画像形成装置のトレイ機構。
  2. 前記トレイには、前記トレイが下限まで揺動した状態で、給紙方向と略平行に延びて上面で前記用紙を案内する複数のリブが底面から突設され、
    前記第1規制部は、前記トレイが上限に位置する状態では、前記底面と当接して前記トレイが前記開口の奥側に撓む変形を規制し、前記トレイが下限に位置する状態では、各前記リブ間に収納されつつ前記底面と当接して前記トレイが下方に撓む変形を規制するものである請求項1記載の画像形成装置のトレイ機構。
  3. 前記第1規制部の上面は、前記トレイが下限に位置する状態で、各前記リブの上面と平行になるように形成されている請求項2記載の画像形成装置のトレイ機構。
  4. 前記第1規制部の上面と先端面との間には、面取りが形成されている請求項3記載の画像形成装置のトレイ機構。
  5. 前記カバーには、前記開口の少なくとも左右の中央に位置し、前記トレイが前記開口を閉じた状態で手前に撓む変形を規制する第2規制部が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置のトレイ機構。
  6. 前記カバーには、前記開口の下辺で前記用紙の幅方向の位置を位置決めする位置決め手段が設けられ、
    前記トレイには、前記用紙の幅方向の位置を示す位置決めマークが表示されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置のトレイ機構。
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