JP4424778B2 - シートフィーダーの金属板搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミ板、鉄板等の金属板のシートフィーダーに係り、詳しくは、所定のサイズに切断され洗浄された金属板を、洗浄部から位置決め部に搬送するためのシートフィーダーの金属板搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗浄部で洗浄された鉄板は、洗浄部から強制的に勢いよく搬送部のフリーのローラ群上に送出され、このローラ群から鉄板は位置決め部のローラ台上に搬送されている。
そして、ローラ台上を滑る鉄板の速度はローラ台に設けた制御用マグネットにより制御されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
シートフィーダーの切断部で所定のサイズに切断された方形の鉄板は、洗浄部で一枚ずつ洗浄され、洗浄部から強制的に勢いよく送出され、搬送部を経て位置決め部に搬送される。
そして、位置決め部では鉄板のローラ台上を滑る速度をローラ台上に設けた制御用マグネットにより制御して、鉄板の進行方向の前方の規制体に鉄板を軽く当てて停止させ、この規制体を含め方形の鉄板の四方より規制体を移動させて鉄板を移動し、ローラ台の定位置に停止させている。
【0004】
ところが、鉄板の送出される速度は鉄板の大きさや厚さにより異なるため、制御用マグネットにより鉄板のローラ台上の滑り速度を一定に制御することは困難であり、速度を十分に制御されない鉄板は勢い余って規制体に強く衝突して鉄板が損傷を受けたり、或いは制御用マグネットの磁力により鉄板が水平方向に回転し、位置決めは困難となる問題点を有していた。
【0005】
上記点より本発明は、シートフィーダーの洗浄部から勢いよく搬送部へ送出された金属板を、位置決め部のローラ台上の所定の位置で停止できるような速度でローラ台上を滑らすことを可能としたシートフィーダーの金属板搬送装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明装置は、上方位置に配置したシートフィーダーの洗浄部と水平なローラ台である位置決め部との間に設けられる搬送傾斜面において、搬送傾斜面にベルトコンベアが設けられると共に、ベルトコンベアの両側にベルトコンベアと平行にローラ群が列設され、洗浄部から強制的に勢いよく搬送傾斜面へ送出された金属板を、洗浄で金属板に付着した油膜とベルトが吸着することを利用して、ベルトコンベアで受け止めて搬送し、金属板の位置決め部のローラ台上を滑らす速度をベルトコンベアの移行速度で決定することを特徴とするものである。
又、上記ベルトコンベアはマグネットベルトコンベアを使用することもできる。
【0007】
上記構成を有する本発明は、洗浄部で洗浄された金属板は洗浄時に油等が板面に付着し、油膜が形成されているため、洗浄部から勢いよく搬送部のベルトコンベアに送出された金属板は、油膜によりベルトコンベアのベルトに吸着されてベルトコンベア上で滑るのを阻止し、ベルトコンベアに載置され、ベルトコンベアの移行速度で搬送される。
したがって、位置決め部のローラ台上の所定の位置まで金属板を滑らす場合、金属板の大きさや厚さによりローラ台上を滑る速度を予めベルトコンベアの移行速度で決定すれば、金属板をローラ台上の所定の位置に停止させることができる。
【0008】
又、ベルトコンベアにマグネットベルトコンベアを使用すれば、金属板が鉄板の場合、ベルトコンベアに確実で迅速に吸着され、ベルトコンベア上で滑るのを阻止させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1及び図2は本発明装置の一実施の形態を示す縦断側面図、図3は同上の平面図である。
【0010】
而して、図中Aはシートフィーダーの洗浄部、Bはシートフィーダーの位置決め部、Cはシートフィーダーの搬送部である。
洗浄部Aと位置決め部B間の搬送部Cにベルトコンベア1が設置されている。
ベルトコンベア1はシートフィーダーの台2上に設けた支持枠3上及び位置決め部Bの台枠4上に設けたブラケット5にベルトコンベア1の取り付け台6を固定することにより、支持枠3と台枠4間に前方が下方傾斜して渡設されている。ベルトコンベア1はマグネットベルトコンベアを使用してもよい。
【0011】
7はベルトコンベア1と平行に所定の間隔を於いてベルトコンベア1の両側にベルトコンベア1と同一傾斜に列設したローラ群であり、金属板8を位置決め部Bへ搬送するが、ローラはフリー回転となっている。
ローラ群7は一列にケース9内に収納され、ベルトコンベア1と同様に支持枠3と台枠4間にブラケット5で取り付けられている。
尚、図中10は取り付け台6に設けたサーボモーターであり、ベルトコンベア1の移行速度を決定する。
【0012】
次に、洗浄部Aは金属板8が水平状態で移行する際、その上方及び下方に設けたブラシロール群11により金属板8の上・下面を洗浄油で洗浄し、洗浄済みの金属板8を送出手段(図示せず)により強制的に勢いよく搬送部Cへ送出する。
【0013】
次に、位置決め部Bは台枠4上に水平なローラ台12が構成されている。
ローラ台12は、金属板の進行方向の前部及び後部にフリー回転するローラ群13が一列にケース14内に収容され、ベルトコンベア1と平行に所定の間隔を於いて複数並列されている。
【0014】
又、台2の前後両側の四方でローラ台12の下方に金属板規制装置15が設けられている。
金属板規制装置15は、台2の四方の側部の略中央より台2の中央部に向け夫々設けた2本の螺軸16、及び該螺軸16に下部が螺合し、螺軸16に沿って進退する移動体17、移動体17上に設けられ、金属板8の側部に当接するローラ台12上に出没可能な規制板18より構成されている。
【0015】
移動体17は螺軸16に螺合すると共に、螺軸16の下方に螺軸16に沿って台2上に設けた案内レール19にその下部が摺動自在に嵌着されている。螺軸16は台2上に設けたサーボモーター20により回動する。
そして、ベルトコンベア1より一定の速度でローラ台12上に搬送された金属板8は、前後及び両側から移動体17の台2の中央部へ向けての進行により規制板18で定位置に移動される。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、洗浄部から勢いよく搬送部のベルトコンベアに送出された金属板は、洗浄時の油の付着によりベルトコンベアのベルトに吸着されてベルトコンベア上で滑るのを阻止し、或いは鉄板であればマグネットベルトコンベアに吸着されてマグネットベルトコンベア上で滑るのを阻止し、ベルトコンベア上に載置されるから、ベルトコンベアの移行速度で搬送される。
したがって、位置決め部のローラ台上の所定の位置まで金属板を滑らす場合、金属板の大きさや厚さによりローラ台上を滑る速度を予めベルトコンベアの移行速度で決定すれば、金属板は位置決め部のローラ台上の所定の位置まで滑って停止するから、従来のように制御用マグネットでローラ台上の金属板の滑る速度を制御するものと異なり、金属板の大きさや厚さにより影響されないので、制御が十分されずに規制板に強く衝突して金属板が損傷を受けることはないと共に、磁力によりローラ台上で金属板が水平方向に回転することもなく、位置決めが容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】本発明装置の一実施の形態を示す縦断側面図である。
【図3】本発明装置の一実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
A シートフィーダーの洗浄部
B シートフィーダーの位置決め部
C シートフィーダーの搬送部
1 ベルトコンベア
2 台
3 支持枠
4 台枠
5 ブラケット
6 取り付け台
7 ローラ群
8 金属板
9 ケース
10 サーボモーター
12 ローラ台
15 金属板規制装置
18 規制板
Claims (2)
- 上方位置に配置したシートフィーダーの洗浄部と水平なローラ台である位置決め部との間に設けられる搬送傾斜面において、搬送傾斜面にベルトコンベアが設けられると共に、ベルトコンベアの両側にベルトコンベアと平行にローラ群が列設され、洗浄部から強制的に勢いよく搬送傾斜面へ送出された金属板を、洗浄で金属板に付着した油膜とベルトが吸着することを利用して、ベルトコンベアで受け止めて搬送し、金属板の位置決め部のローラ台上を滑らす速度をベルトコンベアの移行速度で決定することを特徴とするシートフィーダーの金属板搬送装置。
- ベルトコンベアはマグネットベルトコンベアである請求項1記載のシートフィーダーの金属板搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970399A JP4424778B2 (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | シートフィーダーの金属板搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970399A JP4424778B2 (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | シートフィーダーの金属板搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000318820A JP2000318820A (ja) | 2000-11-21 |
JP4424778B2 true JP4424778B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=15016124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12970399A Expired - Lifetime JP4424778B2 (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | シートフィーダーの金属板搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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JP2011073853A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Toshiba Corp | 媒体搬送装置 |
CN105173534A (zh) * | 2015-10-21 | 2015-12-23 | 宁波江东启航工业产品设计有限公司 | 一种运行可靠的带式输送机 |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP12970399A patent/JP4424778B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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