JP3286203B2 - 扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置 - Google Patents

扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置

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JP3286203B2 JP8105197A JP8105197A JP3286203B2 JP 3286203 B2 JP3286203 B2 JP 3286203B2 JP 8105197 A JP8105197 A JP 8105197A JP 8105197 A JP8105197 A JP 8105197A JP 3286203 B2 JP3286203 B2 JP 3286203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多数まとめてコンベ
ヤ上に載置された書籍等の扁平箱状物品を搬送中に分離
して一つずつ切り出すための切出しコンベヤ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な大きさの書籍をコンベヤ上
に載せて搬送し、コンベヤ下流側でそれぞれの書籍に付
けられているバーコードを読取装置によって一冊ずつ読
み取る作業を行うような場合には、書籍を人手によって
コンベヤの搬送面上に一冊ずつ並べていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手による作業は、バーコード読み取りを行う書籍
をすべてコンベヤ上に載せるまでは作業員がその場を離
れることができないため、作業効率が悪く、前後の書籍
が重なったままコンベヤ上に載せられたり、コンベヤ上
を搬送される書籍の搬送間隔が小さすぎると、バーコー
ドの正確な読取りができなくなる問題があった。
【0004】そこで、本発明は前述したような従来技術
の問題点を解決し、コンベヤ上にまとめて載置された大
小異なるサイズの書籍等の扁平箱状物品が搬送中に自動
的に分離されて切出される扁平箱状物品の切出しコンベ
ヤ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置の第1のものは、
切出しを行う扁平箱状物品どうしの静止摩擦係数よりも
前記扁平箱状物品との間の静止摩擦係数が小さい搬送面
を有する略水平に配置されたベルトコンベヤと、前記ベ
ルトコンベヤを緩やかな加速後に急激に減速する速度パ
ターンでピッチ送りする駆動源とを備えている。
【0006】また、本発明の扁平箱状物品の切出しコン
ベヤ装置の第2のものは、切出しを行う扁平箱状物品ど
うしの静止摩擦係数よりも前記扁平箱状物品との間の静
止摩擦係数が小さい搬送面を有する略水平に配置された
第1のベルトコンベヤと、第1のベルトコンベヤを緩や
かな加速後急激に減速する速度パターンでピッチ送りす
る第1の駆動源と、前記第1のベルトコンベヤの下流側
端部に上流側端部が接続され、扁平箱状物品どうしの静
止摩擦角よりも大きく、扁平箱状物品と搬送面との間の
静止摩擦角よりも大きな角度で下流側が下向きに傾斜し
て配置された第2のベルトコンベヤと、第2のベルトコ
ンベヤを緩やかな加速後に急激に減速する速度パターン
で、且つ、第1のベルトコンベヤの平均速度よりも大き
な平均速度でピッチ送りする第2の駆動源と、前記第2
のベルトコンベヤの下流側端部に配置され、外周面が第
2のベルトコンベヤの搬送面より扁平箱状物品が乗り上
げ可能な高さだけ上方に突出し、扁平箱状物品と前記外
周面間の静止摩擦係数が扁平箱状物品と第2のベルトコ
ンベヤ間の静止摩擦係数よりも大きい切出しローラと、
前記切出しローラの周速が第2のベルトコンベヤの平均
速度よりも大きい一定の速度となるように回転駆動する
ローラ駆動源と、前記切出しローラに上流側端部が接続
され、第2のベルトコンベヤの平均速度よりも大きい一
定の速度で駆動される略水平な搬送面を有する第3のベ
ルトコンベヤとを備えている。
【0007】
【作用】本発明の扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置の
第1のものでは、ベルトコンベヤの上流側の搬送面上
に、切出しを行う書籍等の扁平箱状物品を多数まとめて
載置する。この際、これらの扁平箱状物品は、ベルトコ
ンベヤの搬送方向と逆方向に横倒しになるように載置す
る。
【0008】一方、ベルトコンベヤは、駆動源によって
緩やかな加速後に急激に減速する速度パターンでピッチ
送りされ、ベルトコンベヤの搬送面と扁平箱状物品間の
静止摩擦係数は小さいため、扁平箱状物品はベルトコン
ベヤの急激な減速時に搬送面を前方に滑り、繰り返され
るピッチ送りよって、扁平箱状物品のまとまりは崩され
て一つずつ切り出される。
【0009】また、本発明の扁平箱状物品の切出しコン
ベヤ装置の第2のものは、装置の設置スペースが少な
く、前記第1のもののように一つのベルトコンベヤで搬
送中に扁平箱状物品どうしを分離するにはコンベヤの搬
送距離が十分でない場合や、扁平箱状物品の向きを修正
して切出したい場合に用いることができるものである。
【0010】すなわち、本発明の扁平箱状物品の切出し
コンベヤ装置の第2のものでは、第1のベルトコンベヤ
に多数まとめてその搬送方向と逆方向に横倒し状態で載
置された扁平箱状物品は、第1のベルトコンベヤの緩や
かな加速後に急激に減速する速度パターンのピッチ送り
によって、その下流端に運ばれるまでに大まかに分離さ
れる。
【0011】そして、第1のベルトコンベヤの下流端か
ら、下流側が下向きに傾斜している第2のベルトコンベ
ヤに乗り移ると、先ず、第2のベルトコンベヤへ上下に
重なったまま乗り移った扁平箱状物品は、搬送面の傾斜
が扁平箱状物品間の最大摩擦角よりも大きな角度を有し
ており、また、第2のベルトコンベヤは、第1のベルト
コンベヤと同様に緩やかな加速後急激に減速する速度パ
ターンのピッチ送りが行われているため、上のものが搬
送面上に滑り落ちて、扁平箱状物品の重なりが完全に解
消される。しかも、第2のベルトコンベヤは、その平均
速度が第1のベルトコンベヤの平均速度よりも大きいの
で、扁平箱状物品相互の間隔はさらに拡げられる。
【0012】第2ベルトコンベヤの下流端まで搬送され
てきた扁平箱状物品は、その前方にある切出しローラの
外周面に突き当たり、前記切出しローラの外周面との間
の静止摩擦係数が第2のベルトコンベヤの搬送面と前記
扁平箱状物品との間の静止摩擦係数よりも大きいため、
切出しローラ7の外周面へ乗り上げる。
【0013】ここで、扁平箱状物品の縁が切出しローラ
の回転軸線に対して斜めに当接した場合には、扁平箱状
物品の角の部分が切出しローラの外周面にはじめに当接
するが、この時点では、切出しローラと扁平箱状物品と
の接触面積が少ないため、両者の間で伝達される摩擦力
は小さく、回転している切出しローラの外周面と扁平箱
状物品はスリップしており、この間に、第2のベルトコ
ンベヤの搬送力によってその扁平箱状物品の縁が切出し
ローラの回転軸線と平行になるように扁平箱状物品の向
きが矯正される。
【0014】そうすると、扁平箱状物品の縁の全長が切
出しローラに当接するようになって、切出しローラの外
周面と扁平箱状物品との間に作用する摩擦力が増加して
扁平箱状物品は切出しローラ上へ乗り上げる。こうし
て、切出しローラ上に扁平箱状物品が乗り上げると、前
記扁平箱状物品は、高速回転駆動されている切出しロー
ラによって、急激に第3のベルトコンベヤへ向けて送り
出される。前記第3のベルトコンベヤはその速度が第2
のベルトコンベヤの平均速度よりも大きく、扁平箱状物
品の搬送間隔はさらに拡がって搬送され、その下流端か
ら一つずつに分離された扁平箱状物品が切り出される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の切出しコンベヤ装置の一実施例
を示す側面図、図2はその平面図であって、書籍の切出
しに用いられるものである。これらの図に示すように切
出しコンベヤ装置1は、第1のベルトコンベヤ2が設け
られている第1の切出しユニット3と、第2のベルトコ
ンベヤ4が設けられている第2の切出しユニット5と、
第3のベルトコンベヤ6ならびに切出しローラ7が設け
られている第3の切出しユニット8とがそれぞれ第1の
ベルトコンベヤ2、第2のベルトコンベヤ4、切出しロ
ーラ7、及び、第3のベルトコンベヤ6が直列になるよ
うに連結されて構成されている。
【0016】前記第1のベルトコンベヤ2は、第1の切
出しユニット3に設けられている第1の駆動源9によっ
て駆動されるようになっており、前記第1の駆動源9
は、第1のベルトコンベヤ2を緩やかな加速後急激に減
速する速度パターンでピッチ送りするように構成されて
いる。
【0017】第1のベルトコンベヤ2は略水平な搬送面
を有し、その搬送面は切出しを行う図示していない書籍
との間の静止摩擦係数が、書籍どうしの静止摩擦係数よ
りも小さく設定されている。
【0018】また、第1のベルトコンベヤ2の下流端に
接続されている第2のベルトコンベヤ4は、第2の切出
しユニット5に設けられている第2の駆動源10によっ
て駆動されるようになっていて、第2のベルトコンベヤ
4を第1のベルトコンベヤ2と同様に緩やかな加速と急
激に減速する速度パターンでピッチ送りするように構成
されている。
【0019】第2の駆動源10によって駆動される第2
のベルトコンベヤ4の平均速度は、第1のベルトコンベ
ヤ2の平均速度よりも大きく設定されており、その搬送
面は、載っている書籍が滑り落ちない傾斜角度で、且
つ、書籍間の最大静止摩擦角よりも大きい角度で搬送方
向下流側が下向きに傾斜している。
【0020】さらに、第2のベルトコンベヤ4の下流端
に隣接して配置されている切出しローラ7は、図3及
び、図3のA−A線位置における矢印方向に見た断面図
である図4に示すように、外周面に軸方向の凹凸溝が多
数形成されている表面摩擦が非常に大きいウレタンゴム
製のローラ本体7Aが鋼製の中空のローラ芯7Bに外嵌
されて固定されており、前記ローラ芯7Bの両側に嵌合
固定されている軸7C,7Dが第3の切出しユニット8
の機枠に回転自在に軸受支持されている。
【0021】また、一方の軸7Dは、図2に示すローラ
駆動源9に連結されていて、ローラ本体7Aの外周面が
前記第2のベルトコンベヤ4と同方向にその平均速度よ
りも大きい一様な周速で回転駆動されるようになってい
る。
【0022】さらに、前記切出しローラ7の下流に接続
されている第3のベルトコンベヤ6は、その搬送面が水
平に設置されており、第3の駆動源11によって一定の
速度で駆動されるようになっていて、その走行速度は第
2のベルトコンベヤ4の平均速度より大きく、切出しロ
ーラ7の周速よりも小さく設定されている。
【0023】次に前述した切出しコンベヤ装置1におけ
る書籍の切分け動作を図5によって説明する。同図に示
すように、切分けを行う書籍Wは、第1のベルトコンベ
ヤ2の搬送方向と逆方向にやや横倒し姿勢にして多数ま
とめて投入される。ここで、第1のベルトコンベヤ2の
搬送面と書籍Wとの間の静止摩擦係数をμ 1 、書籍Wど
うしの静止摩擦係数をμW とすると、μ1 ≪μW となる
ように前記搬送面は極めて滑り易く形成されている。
【0024】図6に示すように、この実施例では第1の
ベルトコンベヤ2は停止状態から加速度0.8G(7.
84m/秒2 )で緩やかに加速して最大速度250mm
/秒に達した後、加速度−2G(−19.6m/秒2
で急減速して停止する速度パターンのピッチ送りが繰り
返される。前記ピッチ送りの周期は0.2秒であり、移
動時間と停止時間は共に0.1秒に設定され、搬送面の
平均速度V1 =85mm/秒となっている。
【0025】第1ベルトコンベヤ2のピッチ送りによっ
て、搬送面上にまとめて投入された書籍Wは、その搬送
方向前方のものから搬送面に当接している下端が前方に
滑っていき、隣り合う書籍Wどうしは搬送方向に次第に
ずれて分離されていく。
【0026】第1のベルトコンベヤ2の搬送距離がある
程度長く、また、書籍Wどうしの摩擦が少なく滑りやす
いときには、これらの書籍Wは第1のベルトコンベヤ2
の下流端に到達するまでに一つずつに分離することがで
き、この場合には、図1に示す第1の切出しユニット3
のみでも切出しコンベヤ装置として使用することができ
る。
【0027】ところが、第1のベルトコンベヤ2の搬送
距離が短い場合や、書籍W相互間の摩擦が大きい場合に
は、図5に示すように第1のベルトコンベヤ2の下流端
へ各書籍Wが搬送されるまでに書籍Wどうしを完全に分
離することができず、前後の書籍Wは部分的に重なった
状態で、第2のベルトコンベヤ4へ受け渡される。
【0028】第2のベルトコンベヤ4の搬送面は、水平
面に対して角度θで下流側が下向きに傾斜して設置され
ている。また、第2のベルトコンベヤ4の搬送面と書籍
Wとの間の静止摩擦係数をμ2 とすると、θとμ2 は、
μW <tanθ<μ2 の関係が成り立つように設定され
ている。
【0029】また、第2のベルトコンベヤ4は、始めに
加速度2Gで急加速して最大速度700mm/秒に達し
た後、加速度−2Gで急減速して停止する速度パターン
を周期的に繰り返すピッチ送りが行われ、平均速度V2
=250mm/秒で駆動される。
【0030】したがって、第1のベルトコンベヤ2から
第2のベルトコンベヤ4へ先頭の書籍Wが乗り移ると、
両者の平均速度V1 ,V2 の差ならびに静止摩擦係数μ
W ,μ2 の差から、先頭の書籍Wが後続の書籍Wから引
き離され、また、2冊以上の書籍Wが上下に重なって第
2のベルトコンベヤ4へ侵入した場合に、その搬送面の
傾斜によって上にある書籍Wが搬送面上に滑り落ちて重
なりが解消される。この際、搬送面の傾斜だけでは下方
の書籍Wの上に載った書籍Wが滑り落ちにくいときにも
第2のベルトコンベヤ4のピッチ送りによって確実に書
籍Wどうしの重なりが解消される。なお、第2のベルト
コンベヤ4の搬送面上に滑り落ちた書籍Wは、搬送面と
の間の静止摩擦係数μ2 がtanθよりも大きいため、
そのまま搬送面を滑り落ちることはない。
【0031】こうして、書籍Wが第2のベルトコンベヤ
4の下流端を通過すると、その前方にある切出しローラ
7の外周面に前記書籍Wの縁が突き当たる。切出しロー
ラ7の外周面と書籍Wとの間の静止摩擦係数μR は、第
2のベルトコンベヤ4の搬送面と書籍Wとの間の静止摩
擦係数μ2 に対してμ2 <μR の関係になっているた
め、書籍Wは第2のベルトコンベヤ4側から切出しロー
ラ7に引きずられて切出しローラ7の上へ乗り上げる。
【0032】ここで、書籍Wの縁が切出しローラ7の回
転軸線に対して斜めになって当接した場合には、書籍W
の角の部分が切出しローラ7の外周面にはじめに当接す
るが、この時点では、切出しローラ7と書籍Wとの接触
面積が少ないため、両者の間で伝達される摩擦力は小さ
く、回転している切出しローラ7の外周面に書籍Wはス
リップして接触しており、この間に、第2のベルトコン
ベヤ4の搬送力によってその書籍Wの縁が切出しローラ
7の回転軸線と平行になるように書籍Wの向きが修正さ
れる。そうすると、書籍Wの縁の全長が切出しローラ7
に当接し、切出しローラ7の外周面と書籍Wとの間の摩
擦力が増加して書籍Wは切出しローラ7の上へ乗り上げ
る。切出しローラ7の上に書籍Wが載ると、切出しロー
ラ7が周速度VR =1670mm/秒で高速回転駆動さ
れているため、前記書籍Wは、急激に加速されて第3の
ベルトコンベヤ6へ向けて送り出され、後続の書籍Wと
の距離を離される。
【0033】一方、第3のベルトコンベヤ6は一定の速
度V3 =750mm/秒で駆動されており、第2のベル
トコンベヤ4の平均速度V2 =250mm/秒よりも高
速であるため、第3のベルトコンベヤ6へ搬入された書
籍Wに後続の書籍が接近することはない。
【0034】また、第3のベルトコンベヤ6の下流端手
前位置と、前記下流端を越えた後続のベルトコンベヤC
の上流端との間には、それぞれ書籍Wを検知するセンサ
1,S2 が配置されている。これらのセンサS1 ,S
2 は、先行する書籍Wと後続の書籍Wとの間の隙間を検
知して書籍Wが正常に切出されているか否かを常時監視
しており、2冊以上の書籍Wが万一、重なったりくっつ
いたまま搬送されてくると、第1〜第3のベルトコンベ
ヤ2,4,6と切出しローラ7とを直ちに停止して二重
切出しを防ぐようにしている。
【0035】このようにして切出しコンベヤ装置1の第
3のベルトコンベヤ6の下流端から一冊ずつ切り出され
た書籍Wは、後続のベルトコンベヤCの搬送面を移動す
る間にバーコードリーダを用いて書籍W表面に付されて
いるバーコードの読取作業が行われる。
【0036】なお、前述した実施例中のそれぞれのベル
トコンベヤの速度V1 ,V2 ,V3や切出しローラの周
速VR の具体的数値は一つの例を示したに過ぎず、被搬
送物のサイズや表面の状態等に応じて適宜選定すること
ができるものである。また、本実施例では、書籍を例に
して説明しているが、書籍と同様な形状の扁平な箱体や
厚板等を一つずつ分離して切り出す場合にも用いること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置によれば、
多数まとめてコンベヤ上に載置された書籍等の扁平箱状
物品がベルトコンベヤのピッチ送りによって搬送中に自
然に分離して切り出されるため、コンベヤへの投入作業
の効率を向上させることができる。
【0038】また、コンベヤで搬送中に扁平箱状物品ど
うしを確実に分離することができるため、従来のように
扁平箱状物品を人手によって一つずつコンベヤ上へ整列
配置しながら投入する場合と比較して、これらの物品に
付与されているバーコードをバーコード読取装置で読み
取る際の読取りミスを防止することができる。
【0039】さらに、請求項2に記載した発明によれ
ば、第1のベルトコンベヤ、第2のベルトコンベヤ、切
出しローラ、及び、第3のベルトコンベヤを順次通過さ
せることによって、互いに重なったり接近している扁平
箱状物品どうしを短い搬送距離の間に一つずつに分離す
ることができ、また、切出しローラによって扁平箱状物
品の姿勢が搬送途中で修正できるため、少ないスペース
に設置できるとともに、確実で効率的な切出し動作を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切出しコンベヤ装置の一実施例を示
す側面図である。
【図2】 本発明の切出しコンベヤ装置の一実施例を示
す平面図である。
【図3】 本発明の切出しコンベヤ装置に用いられる切
出しローラの構造を示す軸方向断面図である。
【図4】 図3のA−A線位置における横断面図であ
る。
【図5】 本発明の切出しコンベヤ装置の動作説明図で
ある。
【図6】 本発明の切出しコンベヤ装置における第1の
ベルトコンベヤの速度パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 切出しコンベヤ装置 2 第
1のベルトコンベヤ 3 第1切出しユニット 4 第
2のベルトコンベヤ 5 第2切出しユニット 6 第
3のベルトコンベヤ 7 切出しローラ 7A ロ
ーラ本体 7B ローラ芯 7C,7D 軸 8 第3の切出しユニット 9 第
1の駆動源 10 第2の駆動源 11 第
3の駆動源
フロントページの続き (72)発明者 坂本 佳久 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 下川 俊介 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 吉田 岩雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (56)参考文献 実公 平1−9794(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32 B65G 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切出しを行う扁平箱状物品どうしの静止
    摩擦係数よりも前記扁平箱状物品との間の静止摩擦係数
    が小さい搬送面を有する略水平に配置されたベルトコン
    ベヤと、 前記ベルトコンベヤを緩やかな加速後に急激に減速する
    速度パターンでピッチ送りする駆動源とを備えたことを
    特徴とする扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 切出しを行う扁平箱状物品どうしの静止
    摩擦係数よりも前記扁平箱状物品との間の静止摩擦係数
    が小さい搬送面を有する略水平に配置された第1のベル
    トコンベヤと、 第1のベルトコンベヤを緩やかな加速後急激に減速する
    速度パターンでピッチ送りする第1の駆動源と、 前記第1のベルトコンベヤの下流側端部に上流側端部が
    接続され、扁平箱状物品どうしの静止摩擦角よりも大き
    く、扁平箱状物品と搬送面との間の静止摩擦角よりも大
    きな角度で下流側が下向きに傾斜して配置された第2の
    ベルトコンベヤと、 第2のベルトコンベヤを緩やかな加速後に急激に減速す
    る速度パターンで、且つ、第1のベルトコンベヤの平均
    速度よりも大きな平均速度でピッチ送りする第2の駆動
    源と、 前記第2のベルトコンベヤの下流側端部に配置され、外
    周面が第2のベルトコンベヤの搬送面より扁平箱状物品
    が乗り上げ可能な高さだけ上方に突出し、扁平箱状物品
    と前記外周面間の静止摩擦係数が扁平箱状物品と第2の
    ベルトコンベヤ間の静止摩擦係数よりも大きい切出しロ
    ーラと、 前記切出しローラの周速が第2のベルトコンベヤの平均
    速度よりも大きい一定の速度となるように回転駆動する
    ローラ駆動源と、 前記切出しローラに上流側端部が接続され、第2のベル
    トコンベヤの平均速度よりも大きい一定の速度で駆動さ
    れる略水平な搬送面を有する第3のベルトコンベヤとを
    備えたことを特徴とする扁平箱状物品の切出しコンベヤ
    装置。
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